所在地:名古屋市中区 設計:村野藤吾/村野・森建築事務所 竣工 1953年。
名古屋の繁華街に戻りまして、栄にあるデパートで「村野藤吾」さんの設計です。
丸栄は愛知にしかない百貨店で、江戸時代前身の呉服店から400年余り続く超老舗企業です。
写真の建物(本館)は、昭和28年に完成したもので、竣工して60年近くになります。
デザイン的な古さはあるかもしれませんが、建築としてそれを感じさせないオーラがあります。
百貨店建築で唯一、日本建築学会作品賞を受賞している建物です。
縦格子の連続するファサードが特徴的です。西側の角を曲がったところに大きなモザイク壁画が
あって、手入れも行き届いているようで、とても綺麗です。
増築に増築を重ねているので、大きな建物ですが当時はもっとスマートだったようです。
関西では、村野建築であった「心斎橋そごう」も無くなり百貨店のスペシャル感が薄まりつつあって寂しいのですが、丸栄さんにはこれからも老舗の格式をもって頑張って頂きたいです!
※建築主・建物管理者の方々へ