数日前になりますが、2月16日(日)~18日(火)まで、地元丹波市柏原町の丹波新聞社さんで開催されていた、夫ジェイムスとの二人展「素材への探求~quest for materials」が無事に終了いたしました。
久しぶりの地元での展示会。お話をいただいてから、せっかく地元で開催するからには、何か挑戦しようと、夫婦ともども「素材」に焦点を当て、新しいものを発表することをそれぞれに課しました。ジェイムスは、地元の土を使うことに挑戦し、窯場のある土を3割程度混ぜた、質感の面白い焼き締め作品を数点(写真にはありませんが)、私は前々から興味のあった丹波紙布の復元と大麻糸を使った作品に挑戦しました。
木綿の前の素材でもあり、古くは庶民の「衣」の中心的素材であった大麻糸をいつか使ってみたいという思いがありました。ピンっとした真っ正直な素材は、布になっても真っすぐで清々しく気持ちの良い布に仕上がりました。そして、経糸には竹を染料にして、白く染めた糸を使用。私の住む村はかつて竹かごの産地で、今もお二人の方が良質の竹かごを作っています。その端材をいただいて染料にできたことは、とても嬉しいことでした。
また、丹波紙布は「丹波紙布」という本を譲っていただいてから、自分の中でやってみたいと思っていた布。染色では、木綿との扱いの違いを体感しました。緯糸に入れて織った布はしゃっきりと仕上がりました。使っていく中での変化が楽しみな布です。
数年ぶりの地元での展示会は、緊張もありましたが興味を持ってみていただき、反応も暖かで夫婦共々楽しめ幸せな気持ちで終えることができました。
ご来場いただいた皆様、なにかとご気遣いいただいた丹波新聞社の会長夫妻、こどもの迎えと預かりを引き受けてくれた母ちゃん友達、急な縫製に対応してくれたクロニックの直子ちゃん、いつもお世話になる父と母、宣伝に協力してくれた方々、などなどなど!ありがとうございました!