機織りしながら、藍色の糸にこぶな草の黄色を重ねて、緑色にしたり、着尺用の糸に糊をつけたり、バタバタと工房を出たり入ったりする日々を過ごしています。
制作上やりたいことや、やるべき事がたくさんあるときほど、他の用事もやってきて今日はそれに日中の大半の時間を取られている自分を「ようやるな~」と俯瞰しながら、今夜は夜なべを覚悟しています。
丹波は秋が深まると、朝霧が出る日が増えます。朝霧の出る日は日中晴れるのですが、霧が晴れるのは早くて9時頃。晴れても3時くらいには曇ってきたりと、お天気が良く動きます。そのため、染色や糊付けの時は、太陽の動きにこちらが振り回されます。特に糊付けは、なるべく太陽の光で乾かしたいので、一番長く日が当たるところに竿を持って行って干し、夕方になると西側に竿を持って行ったりと、糸のかかった竿を持ってうろうろしています。
今日も日中はぽかぽかとお日さまが照っていたのですが、夕方の早い時間には雲が出てきました。そうなると、家に糸を竿ごと持って入り、今は薪ストーブの前で、ゆっくりと乾かしています。うまくいけば、明日の朝には糊が乾いているはず。縞もきっちり決めぬまま、糊付けを急いだので夜なべがてら、縞のイメージを固めていきます。