梅雨の合間に糊つけをしました。紡いで染めた後の縦糸に、切れないように糊をつけます。材料は、小麦粉。水で溶いた後、熱々のお湯を一気に注ぎ入れて、油分も加えて糊にします。糸量に対しての目安はあるのですが、糊の濃度は毎回指先で確認します。天気や気温、湿度によってなんとなく調整します。この“なんとなく”が大切で、指先に集中し過ぎると、考え過ぎてしまいよく分からなくなるので、糊の濃度を指先で感じながら、斜め上を見上げて指先の感覚にお任せします。
出来上がった糊に糸を浸けて、ググッと中まで染み込ませ、カラッと乾かします。今回は、良いお天気だったので、パリッと乾いてくれました!その時々によって、自分自身の感覚で調整するこの工程は、料理に似ていて楽しい作業の一つです。