先週末に蛍を発見しました。ふわーんふわーんと、家の裏庭を飛んでいました。カエルの唄も聞こえるし、蛍を眺めることもできるし、夜、デッキでぼんやりしていても寒くないという、よい季節になりました。
さて、先週から開催されていた「ぬぬぬパナパナのぬぬぬ 2017」が終了いたしました。そして長く続いたこのぬぬパナ展も終わりました。
私は2013年から毎年参加させていただいていました。初参加の数年前、ぬぬパナ展とよばれる前の「うちくい展」を京都で見たときに主宰のちゅうさんに出合い、その数年後ぬぬパナ展に誘っていただきました。その時の小躍りしたくなるような嬉しさは、今でも覚えています。
このぬぬパナ展への参加によって、私の織と向き合う姿勢が作られてきたとも言えます。毎年の参加で、ピシッと姿勢を正され真摯に謙虚に織に向きあうよう、諭されてきました。
今年は、諸事情で初日の半日しか参加できないという、なんとも中途半端な関わり方になってしまいましたが、今回もビシビシと姿勢を正され、ぐいっとスタート地点に戻されたような反省いっぱいの出品になってしまいました。
そして、ちゅうさんの訃報を聞き、ぬぬパナ展からもらった宿題や課題が終わっていないまま、ぬぬパナ展にもちゅうさんにも会えなくなることに、寄る辺のない寂しさとどうしたらええの?という頼りなさも感じています。きっと、それを自分の力で解決せえ!というのが、最後のちゅうさんからの宿題かもしれない、と思い直しピンッと姿勢をただしています。
ちゅうさんに会えない寂しさは深いのですが、肉体を脱ぎ捨てて自由にそこらじゅうを移動しているちゅうさんを想像すると、「見ててくださいね」とふんわりとした気持ちになります。(お元気だったころは、見られたらピリッとしてました)
ぬぬパナ展とそれに関わり出会った方々には、深い深い感謝の気持ち。ちゅうさんには、感謝ではおさまりきらない気持ちがあふれています。今はまだ、適当な言葉が見つからず「ちゅうさん」としかつぶやくことしかできませんが、「いいじゃん!」と言ってもらえるものを作りたいと思っています。ちゅうさん、あちこちで見ててほしい人が多くて、忙しいかもしれませんが、見ててくださいね!