左側の筆箱の蓋は、東南アジア原産の花梨(カリン)で、赤身と白身がブックマッチに
成る様に、中央で芋矧ぎしたもの。
日本産のカリンとは、梨科の樹木ですが、花梨(カリン)はマメ科のソラマメ亜種です。
同じ、名前でも産地で違う樹種は、色いろと合って・・・
学者さんや大手木材業者(大手商社)さんによって、都合のいい
和名が、付くいい例だとおもいます。
他にも、新カヤ=スプルース。日本では、碁盤や将棋盤の最高樹種にカヤの木
の細目の柾目板が、最上の物とされてたんですが、安価?な代用品として
北米大陸から、スプルースが、大量に輸入されました。
でも、今では貴重材種です。
細目の目通りの良い柾目板は、「ミュージック」の刻印を許され良い所は
楽器用に高値で、取引しています。(バイオリン・ギター・チェンバロ・オルガン等)
木を取り直して・・・
中央の鞘には、「しら書き」と言って、木工細工の墨付けに使用する刃物を
仕込んだものですが・・・(右端が、(しら書き刃物))
しゃれっ気で、シラカシの腐敗菌の入った所で
柄付きの鞘を作った物です。
この間の黒柿同様、銘木に見えませんか?
(木理が、ウズラ杢?)
(立山連峰に住む、ウズラ(鳥)の羽の生え変わるころの模様)
今の時代となっては、どれも貴重な再生可能な地球資源。
大切に使いましょうネ。