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切り抜き詳細

発行日時
2014-7-3 22:25
見出し
かぶら玉
リンクURL
http://www.sankara-textile.com/news/226/ かぶら玉への外部リンク
記事詳細
かぶら玉

綿から糸になりました

糸紡ぎのお話です。
糸を紡ぐ時、綿をひきだし、糸車でよりをかけて糸にします。できた糸は糸車の心棒に巻きつけていきます。この作業を繰り返すと、巻きついた糸がどんどんたまり、厚くなって写真のような形になります。適当な大きさになると、糸車から外します。これ一つで20g弱の重さになります。着物分だと、60個くらい必要です。
三つできると、一つの綛(かせ)にします。

丹波布では、これを“かぶら玉”と呼んでいます。野菜の蕪からきた名前のようですが、私のかぶら玉はふくよかさが足りず、いつもあっさりした形になってしまいます。
これが布になるまでの、第一歩。日々こつこつ紡がないと、なかなか十分な量になりません。そして、美しい糸を紡がないと、美しい布にもなってくれません。単純な作業のようで、ハードルが高い。ゴールはないなと、紡ぐたびに思います。