旧来住家の母屋と離れへの通用門
離れです。
立派なお庭が、望める様に縁側が2面とってあります。用材は、全国から集められた銘木ばかり
床框は、見事な黒柿。この様に模様が出ている無垢材を見るのは初めてです。
この鏡板(ケヤキ)は、門の両端に使われている扉戸です。
このサイズ(3尺×6尺)で、ブック・マッチでしかも玉杢で揃えてあるのには驚いてしまいました。
この木が、立木の頃は凄い巨木だったはず。想像もつかないほどです。
客間の欄間。松の板目板に象嵌でコウモリ(黒柿)が、あしらってあります。
杉・松・欅・檜・桜・椿・楓等、全国から銘木を集めに集めて、腕の良い職人さんが最高の仕事が
出来る様に、時間とお金を費やしたのがこの旧家でしょう。
さしずめ播州の財力を見せつける迎賓館的な性格が、あったのでしょうし
100年まえの木造建築技術の最高峰だったのでしょうね
この様な銘木で、日本建築を再現するのは、現代では無理でしょう。
名人を輩出しうるのには、最高の材料、妥協を許さない完成度と意匠、そして時間とお金
どれを省いても名建築は、成しえませんね。
そして、現在は・・・。
アプローチに情報21未来館や日替わりシェフのカフェや・・・
母屋の床の間には、黒田官兵衛の甲冑がでんと展示されています。