所在地:兵庫県南あわじ市 設計:丹下健三/丹下健三・都市・建築設計研究所 竣工 1967年。
淡路島の最南端に「廃墟化した丹下建築」があると聞き、足を運んで見ました。
城壁のような資料館と、学徒を象徴しペン先の形をした慰霊碑がとてもシンボリックです。
第二次世界大戦で学徒動員され亡くなった方々を慰霊する施設でしたが、政治的・経営的な事情も
絡み、丹下ヒストリーからも書き消されたという幻の作品です。
阪神・淡路大震災前に経営難から閉鎖され、さらに震災で大きなダメージを受け現在資料館内は
立ち入り禁止の状態です。
わずかな隙間から、資料館内部を撮影しましたが綺麗に清掃されています。webなどを見ると
地元の有志やボランティアの方々のお陰で定期的に行われているようです。
本来は広島の平和資料館と同じような役割であっても良いだけに、何とかこのまま放置される
ことなく、いい活用法を見つけて欲しいものだと思います。
※建築主・建物管理者の方々へ