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切り抜き詳細

発行日時
2012-12-2 9:00
見出し
批判
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3372 批判への外部リンク
記事詳細
 弊紙の衆院選特集 「私と政治」 で、 ひきこもり支援者が語っていた。 「最近の政治は、 互いの批判ばかりしている。 批判することで自分の存在をアピールする。 日本全体がそうなっているように見える」。 的確な指摘だと思う。 ▼他者を批判し、 おとしめることで、 自分の体面を保ち、 自分の方がすぐれていることを示そうとする。 少なからぬ識者が指摘しているように、 現代社会にはそんな攻撃的な空気が満ちている。 クレイマーが増えているのも、 当然の現象だ。 文句をつけた方が勝ちになるのが攻撃的な社会であり、 今の世の風潮なのだから。 ▼政界でも同様の原理が働いているから、 先のコメントのように 「互いに批判ばかりしている」 と映るのだろう。 ただ、 その批判は理路整然とした冷静なものよりも、 扇動的にする方が世間の耳目を集められる。 小泉元首相の 「私に反対する者はすべて抵抗勢力」 「自民党の古い体質をぶっ壊す」 などは、 扇動的な批判の典型だった。 ▼時の人である石原慎太郎氏が以前、 瀬戸内寂聴氏との間で交換した往復随筆集 『人生への恋文』 の中で、 瀬戸内氏がいみじくも 「今の政治家に最も欠如しているのは 『含羞 (がんしゅう)』 かもしれませんね」 と書いている。 ▼含羞とは、 恥じらいのこと。 扇動的な批判に、 恥じらいが忍びこむ余地はない。(Y)