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切り抜き詳細

発行日時
2012-9-16 9:00
見出し
光秀の妻
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3300 光秀の妻への外部リンク
記事詳細
 今年は、 黒井城に登ったあと、 何かと明智光秀に縁がある。 七月には、 光秀の首塚のある亀岡の谷性 (こくしょう) 寺へ行き、 光秀の家紋でもある桔梗 (ききょう) の花の盛りに巡り会った。 その次は、 福知山音頭の歌詞と福知山城との関係。 そして、 極めつけは近江坂本にある西教寺だ。 いずれも、 光秀のことが知りたくて訪ねたというより、 通りすがりだったり、 たまたま関係があったりという偶然。  京都の五山送り火 「大文字」 について先々回書いたが、 宿が滋賀の坂本駅のすぐ近くだった。 西教寺は天台真盛宗総本山戒光山兼法勝西教寺という立派な寺。 焼き討ちの時に災禍をこうむったが、 坂本城の城主となった光秀は檀徒となり、 復興に大きく力を注いだという。 境内の奥に、 光秀と一族の墓、 そして妻熙子 (ひろこ) の墓が苔むしてあった。 元禄二年、 松尾芭蕉の詠んだ 「月さびよ明智が妻の話せん」 の句碑があり、 とても心に残った。  帰ってから調べてみたら、 光秀の妻には、 光秀が浪人中の頃、 夫の出世するための資金を、 黒髪を売って調達したという逸話がある。 内助の功といえば山内一豊の妻があげられるが、 その前は 「光秀の妻」 であったとか。  芭蕉はある俳人の家に泊まったとき、 その妻の接待振りに感激して、 同じように夫のために尽くした 「明智の妻」 の話でもしようではないかと詠んだ。 悲運の宰相の妻の話であるから、 月もあまり煌々とではなく、 寂びた趣で照ってくれよという気持ちで、 「月さびよ」 と詠んだ。 光秀と煕子の娘は、 あの悲劇の女性細川ガラシャ夫人である。