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切り抜き詳細

発行日時
2012-9-9 9:01
見出し
「しあわせの歌」
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3293 「しあわせの歌」への外部リンク
記事詳細
  「しあわせの歌」。 1950年代半ばから60年代初めにかけてよく歌われた歌だという。 「しあわせはおいらの願い 仕事はとっても苦しいが 流れる汗に未来を込めて 明るい社会を作ること…」 という、 今では何だか気恥ずかしいような歌だ。 ▼この歌は55年、 電気産業労働組合が公募した組合歌入選曲で、 フランキー堺、 左幸子主演で映画にもなったらしい。 中小企業の社員旅行のバスの中で歌われるなど、 多くの若者が歌ったそうだ。 明るい社会どころか、 自分の未来図さえ描けない若者が少なくない現代と比べ、 隔世の感が深い。 ▼本紙7面掲載の講演録にもあるように、 15―24歳の非正規雇用者比率は3割を超えている。 雇用環境の悪化は深刻な問題だ。 80年の非正規雇用者比率は20%だが、 2011年には35・4%に増加。 わが丹波地域の有効求人倍率も0・70倍 (今年7月) と、 求職者1人に1件の求人もないという状況が長く続いている。 ▼講演録に、 若者の非正規化は社会保障制度の崩壊を招くとある。 若者にとどまらない雇用の悪化は、 さらに景気を冷え込ませ、 自殺の増加や生活保護の増加など、 社会不安の増大につながっていく。 消費税率の引き上げによる景気への影響も懸念される。 ▼若者が 「しあわせの歌」 を歌えた時代は幸せだったのだと思う。(Y)