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切り抜き詳細

発行日時
2012-9-6 14:15
見出し
日常切り取る短歌・随想集出版 元中学教諭・井上敏さん
リンクURL
http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=5880 日常切り取る短歌・随想集出版 元中学教諭・井上敏さんへの外部リンク
記事詳細
 丹波市市島町上竹田の元中学教諭、 井上敏さん (83) が、 書きためた短歌と随想をまとめた 「木の椅子」 (丹波新聞社印刷) を発行した。 これまで古希 (2003年) に短歌を、 喜寿 (06年) に随想を集めた本を出しており、 今回は傘寿を記念した第3弾。 身の回りのことに加え、 地域の歴史や風習を自分なりに整理し、 残しておこうと意識したという。 「次は米寿での出版をめざす」 と話している。  縁側にある書斎には、 いつも原稿用紙がセットされ、 農作業など日々の暮らしの中で触れた瞬間の感動を書き留める。 「ことに触れ、 思いを歌や文書にするのがとにかく好き。 一つの健康法になっている」 と笑う。  前作以降に書きためた数多くの作品の中から選りすぐった。 集落に伝わる 「行者講」 が2010年で解散になったことを惜しみながら、 その歴史を振り返った。 また、 明治43年に同町上竹田の加茂神社に合祀された 「宿の八幡神社」 について調べた力作も掲載している。  戦時中、 国語の授業で 「万葉集」 を習った際、 その声調に心ひかれた。 紙にメモし、 ポケットに入れておいたところ、 持ち物検査にひっかかり、 「万葉集とは何ごとか。 たるんでいる」 と教官に殴られた。 「それが短歌と出会ったきっかけ。 終戦と同時に歌にのめりこんだ」 と話す。以来、約70年。 今では市島地域の高齢者大学の講師も務める。  タイトルは、 玄関先に置いている、 どこにでもありそうな木のいすからとった。 妻の恵美子さん (81) と2人、 そこに腰かけながら花壇を眺め、 世間話を弾ませる。 お茶を飲み、 一息つく。 「最も身近な日常」 がそこにある。 100部を印刷し、 親戚や知人などに配った。