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切り抜き詳細

発行日時
2012-9-2 9:01
見出し
晩夏
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3285 晩夏への外部リンク
記事詳細
 暦の上では秋なのだが、 体感的には今がまさに晩夏だと思う。 蝉の声も油蝉やみんみん蝉から、 いつしか法師蝉になり、 夕方には秋の虫も鳴き始めた。 木々の色も少しくすんできて、 ムクゲや朝顔の花も小さくなった。 日中は毎日三十度を越す暑さでも朝と夜は涼しい。 この四季の移ろいがあるからこそ、 どんなに猛暑が続こうと、 希望を失わずに生きられるのかもしれない。  そんな晩夏を締めくくる行事、 京都の 「五山の送り火」 を見てきた。 毎年、 テレビのニュースで見ては、 「もうそんな季節なんだ。 一度は本物の大文字を見たいね」 と言いつつ過ごしてきた。 よし今年こそと、 思いついたのは十日前。 インターネットで調べたら、 大文字の 「大」 「妙」 「法」 「左大文字」 などが屋上から見られるという公共の宿を発見。 しかし当日はすでに満席。 でもキャンセルがあるかもと電話をかける。 「満室ですけど、 うちで食事をしていただき、 大文字を見られたあと、 同じ系列の大津にある宿へお連れしますが」 という返事。 公共の施設なので比較的安いのもうれしい。 大津市の宿にチェックイン、 京都へは宿のマイクロバスで送迎してもらえた。  眼下の賀茂川河原や橋の上には人がいっぱい。 午後八時、 まず如意ヶ岳の大文字に火がつく。 最初は煙ばかりだが、 大の字が大きくなるにつれて拍手と歓声が湧きあがる。 次に松ヶ崎の妙と法、 さらに西賀茂の舟形、 衣笠の左大文字、 奥嵯峨の鳥居形と続く。 大文字はお盆の送り火として、 室町時代から江戸時代にかけて定着した行事。 亡き人たちを偲びつつ、 ゆく夏を実感した。