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発行日時
2012-8-27 8:51
見出し
柏原ゆかりの彫刻師・中井一統の足跡調査 元柏原高教諭の3人
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 元柏原高校教諭の岸名経夫さん (75) =丹波市柏原町柏原=、 進藤凱紀さん (70) =同市氷上町新郷=、 村上和謙さん (71) =西脇市野中町=の3人が、 「中井権次」 (言次) の名で龍や象、 獏の彫刻を手がけるなど、 彫刻師として活躍した中井一統の業績や足跡を1年がかりで調べた。 3人は、 「こんな素晴らしい作品を残した人物が地元にいたことは誇り。 住民らの啓発や保存活動につながれば」 と話している。  昨年夏、 岸名さんが、 応挙寺として知られる大乗寺 (香美町) の龍の彫刻を見て、 柏原にゆかりのある中井一統の彫刻であることに興味を持ち、 元同僚の2人に声をかけて調査を始めた。 地元の丹波地域や但馬、 丹後などの社寺126カ所を巡った。 このうち、 中井一統が手がけたのは、 100カ所に上った。 宮司や住職などからも話を聞き、 撮影した写真は1000枚になった。 整理済みの写真は画用紙約60枚に貼り、 場所と内容を書き入れた。  中井一統は江戸時代の約300年間柏原に住み、 丹波地域では、 称名寺 (春日町黒井)、 大護神社 (氷上町成松)、 五社稲荷 (柏原町柏原)、 牧山神社 (山南町小畑)、 佐地神社 (青垣町小倉)、 岩戸寺 (市島町岩戸)、 沢田八幡神社 (篠山市沢田)、 波波伯部神社 (篠山市波波伯部)、 文保寺 (篠山市味間南) などの彫刻を制作した。  岸名さんは 「素人の目で見ても彫刻の素晴らしさがわかった。 彫刻を手がけた神社や寺が集中している地域もあり、 評判が伝わっていたのでは」、 進藤さんは 「彫り方の鋭さやリアルさに感動した。 傷みが目立つ所もあり、 修復の必要性を感じた」、 村上さんは 「道具もままならない時代に、 これだけ迫力のあるものが出来たのには驚く。 彫刻の龍が迫ってくるように感じる」 と調査活動の感想を述べた。  岸名さん (0795・72・2553)。 【中井一統】中井一統の始祖は、 徳川家康に召し抱えられた中井正清。 家康は、 法隆寺の大修理、 二条城、 江戸城、 日光東照宮、 駿府城、 名古屋城などの主要な建築物の造営を任せた。 正清は大工頭としての技と強い統率力を発揮。 朝廷は御所の修理の功績により、 大名並みの 「従四位下中井大和守橘正清」 の位階を贈った。 東の左甚五郎、 西の中井権次とも呼ばれた。  柏原の中井家のルーツは、 江戸時代始め (1615年ごろ) に柏原藩に迎えられた道源 (法名、 1678年没) で、 大工町 (現在の新町あたり) に屋敷を構えた。 一統は、 柏原八幡神社の三重塔の造営 (1619年に完成) を手がけた (約200年後、 中井一統の宮大工、 彫刻師により再建)。 4代目から中井言次と名乗り、 北近畿一円で、 数多く彫刻を制作。 5代目正忠、 6代目正貞、 8代目正胤の3人は、 卓越した技量を発揮。 9代目が明治時代初期に京都府宮津市に転居。 現在は同市で11代目が彫刻店を営む。