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切り抜き詳細

発行日時
2012-8-19 9:03
見出し
こころつなぐ旅―高校生15人が被災地へ・下 「体験したこと伝えたい」
リンクURL
http://tanba.jp/modules/features/index.php?page=article&storyid=825 こころつなぐ旅―高校生15人が被災地へ・下 「体験したこと伝えたい」への外部リンク
記事詳細
◆仮設住宅でイベント催す  最終日となった8月8日午前9時半。 生徒らが訪れたのは、 石巻市内最大の 「仮設団地」 だった。 同市南境と開成地区にまたがる仮設住宅は、 約1900世帯が入居する。  家を追われた人々は体育館などでの避難所を経て、 仮設住宅に入居した。 しかし、 いろんな地域から人が集まった仮設では、 近所付き合いが少なく、 孤独死やアルコール中毒、 家庭内暴力など、 さまざまな問題が起きている。  NPO法人 「石巻復興支援ネットワーク」 は住民に仲良くなってもらうため、 仮設内でさまざまなイベントを開催。 午前中は音楽に合わせて体を動かす 「アルファビクス教室」 を催しており、 生徒らも参加し、 住民と交流した。 篠山の高校生らがつくったメッセージカードもプレゼントした。  午後からは近くの空き地で水遊びを楽しむ 「プレーパーク」 を開催。 ビニールプールをつくったり、 水鉄砲を用意したりと、 生徒らが準備を進めていると、仮設で生活する子どもたちがやってきた。  初対面にありがちな心の壁などどこ吹く風。 大きな歓声を上げながら、 水鉄砲で生徒を狙って走る子どもたち。 生徒らも応戦し、 びしょ濡れになりながら子どもたちとの水遊びに興じた。 この旅一番の笑顔は、 被災地の子どもたちによって引き出された。  十分な活動とは言えなかったかもしれない。 しかし、 被災地の人々が口をそろえて言う言葉がある。 「来てくれただけで、 本当にうれしい」  同法人の兼子佳恵さんは言う。 「高校生たちの活動を見ていると、 みんな 『自分たちもしっかり前を向かなくちゃ』 って思うようになる。 すごく意味のある活動だった」  一方、 心をつなぐためにやってきた生徒らは、 逆に被災地の人々とふれあうことで心を開かされた。 支援を 「する側」 「される側」 でなく、 お互いのためになっていた。   「僕たちが勇気付けたり、 元気をあげないといけないのに、 逆に元気や勇気をもらった」 (篠山産業高校3年・松本侑輝君)。 「交流を通して、少しでもたくさんの人に笑顔が増えてくれば」 (篠山鳳鳴高校2年・西名汐音さん)。 「被災地の人から貴重な話を聞かせてもらった。 篠山に帰ったら、 親や地域の人に伝えていきたい」 (篠山東雲高校2年・羽馬健太君)。  宮城へ向かう前。 出発式では、 右にならえのコメントしかできなかった生徒らが、 それぞれ自分の思いを語る。 帰路のバスの中、 生徒たちの姿は、 一回り成長したように見えた。