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切り抜き詳細

発行日時
2012-7-15 9:01
見出し
二十五周年リサイタル
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3239 二十五周年リサイタルへの外部リンク
記事詳細
 七月八日、 丹波の誇るオペラ歌手、 足立さつきさんのデビュー二十五周年コンサートが丹波の森公苑ホールで開かれた。 八年前、 「おさん茂兵衛丹波歌暦」 のヒロインおさん役で、 可憐な演技と透明感の溢れる歌声で魅了されたのが、 ついこの間のような気がする。  さらに、 私にとって忘れられないのは、 平成十年の本紙正月号の特別対談で、 桂文珍師匠と足立さつきさんと三人で対談をしたことだ。 故郷への想いについてなどがテーマだったのだが、 当時三十代のさつきさんの美しさに見ほれていたこと、 文珍師匠の軽妙洒脱なおしゃべりに笑い転げていたことしか覚えていない。  あれから十四年、 さつきさんもそろそろ五十歳代かと思うのだが、 清楚な美しさから、 大人の女性の魅力へと磨きがかかり、 まるで大輪の薔薇が舞台に咲いたようで観客からため息がこぼれる。   「サティ」 の曲から始まり、 それぞれの曲の前には、 詩の朗読のように内容が紹介され、 短いオペラを聞いているような楽しい雰囲気。 圧巻は第二部の、 山田耕筰作曲のオペラ 「芥子粒夫人」。 三十分間に、 一人五役をこなして見事に歌いきられた。 アンコールでは 「おさん茂兵衛丹波歌暦」 の中でも歌われた曲で、 御自身が幼い頃、 お祖母さんから歌ってもらったという子守唄、 そして、 武蔵野音大の恩師で世界的なプリマドンナでもあった大谷洌 (きよ) 子さんのレパートリーから 「ダニーボーイ」 など、 最後まで情感豊かに歌い上げられた。 さすがに二十五周年、 才能と毎日積み重ねてこられた努力の結晶だと心から感動した。