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切り抜き詳細
発行日時
2012-6-28 11:30
見出し
親不孝と親孝行
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3224
記事詳細
娘が二十歳になった。 その日は半日一緒に過ごし、 大学で一人暮らしをしている娘を送って帰路についた。 別れ際に、 とても恥ずかしそうに手紙を渡してくれた。 「昨日の夜、 一生懸命書いたの」 と。 昨夜あまり眠れなかったから寝不足だと言っていた、 娘の眠そうな目を思い出していた。 手紙には、 いろいろな想いが書いてあって、 その中でも 「親不孝ばかりでごめんね」 という一文があった。 二十年共に生き、 一緒に笑い、 泣き、 感動して、 毎日を過ごしてきた。 その彼女のことを親不孝だと考えたことがあっただろうか?親子して壁にぶち当たり、 家族一丸となって乗り越えたこともあった。 それは、 楽しいことではなかったけれども、 決して不幸なことでもなかった。 娘が悩むことに、 親が共にそれを分かち合い乗り越えようと、 その向うにあるものを一緒に見たいと望むのは当然のことで、 そんな時も今から思えば幸せだった。 喜びは、 本当に数えきれないくらいもらってきた。 共に過ごした時間が全て、 私の喜びだったと言えるかもしれない。 「いってらっしゃい」 と毎朝言えたこと。 「美味しいね」 とほほ笑みあえたこと。 「お帰りなさい。 今日はどんな一日だった?」 と聞けたこと。 「おやすみなさい」 と階段を上がっていく背中を見ながら一日を終えられたこと。 二十年間で一生分の幸せと喜びを与えてくれた。 あとは、自分の幸せを、自分のためだけの幸せを見つけてほしい。 生まれてきてくれて、 ありがとう。 (土性里花・グループPEN代表)