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切り抜き詳細

発行日時
2017-10-29 9:00
見出し
法事
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=5155 法事への外部リンク
記事詳細
 先日、夫の父の三十三回忌と母の七回忌の法要を行った。義父の享年は七十七歳、今思えばずいぶん早い。若い頃、肋膜を患ったりと、虚弱な体質だったから、義母に言わせれば「ここまで生きられるとは思うていなかった」とか。義母は九十四歳までぼけずに生きた。亡くなる半歳前の大腿骨骨折がなければ、百歳も可能だったかもしれない。  夫は姉と二人姉弟、その昔、孫たちの夏休みは我が家に長期滞在、その間、一週間は共に過ごし、その後、私と子どもたちは丹波へ行くのが決まりだった。今回の法要は、血族だけでいいのではと、姉一族、うちの一族、義父方の甥、義母方の姪をそれぞれ一人ずつ、総計二十人が集まった。菩提寺の僧の法要の後、皆で会食。それぞれの家ごとに近況を話してもらうという和気あいあいの宴。その後は我が家でティータイム。日頃は二人と猫三匹の静かな家に、十七人が集まる。  姪たちは幼い頃に過ごした家を懐かしみ「小さい頃は、大きな家という印象だったけれど、意外に小さく感じる」と話す。義母は元教師だったこともあり、いつも子どもの目線に立って、元気よく遊べる人だった。義父は明治生まれで、やや厳しい人だったが、たまに来る外孫には優しいおじいちゃんだった。  孫といっても筆頭は四十八歳、一番下が中二。もし義父が生きていれば百七歳だ。  懐しい話が弾み、みんなそれぞれ忘れかけていたことを思い出す。法事というのは、亡き人のためというより、今生きている親族が、旧交を温めるためにあるのかもしれない。