台風１８号の水害で浸水した家などでは片付け作業が進められ、使えなくなった家具や家電などが、福知山市牧の市環境パークに運び込まれている。２１日から２３日の連休中には、一日５００トンほどの災害ごみが運び込まれた。

　「災害・事故後のこころのケア」をテーマにした講話会が、福知山市民会館で開かれた。福知山花火大会屋台爆発炎上事故を受けて、市が２０日夜に開催。精神科医で府精神保健福祉総合センターの土田英人所長は、心や体の変化は「異常な状況に対する『正常な反応』」だとして、気になることがあれば、かかりつけの医者や心療内科医、精神科医を受診するよう呼びかけた。

　秋季府高校野球大会二次戦が２１日に福知山球場などで開幕し、今夏の甲子園に出場した福知山成美は１回戦で日星、２回戦で乙訓に勝利して８強入りした。準々決勝は２９日正午から、わかさスタジアム京都で紫野と対戦する。

　台風１８号水害の被害状況が、日を追うごとに明らかになってきた。築堤に伴う集団移転後の被災で注目が集まる戸田地区から南西に少し離れた土地区は、住宅の大半が浸水する大被害を受けていた。被災情報が外部に伝わっていないという孤立感を抱えて４日間を過ごした住民たち。少ない人手で泥出しなどの復旧作業が続き、疲れ果てている。

　台風１８号水害で浸水した被災者宅では多くの家電製品が水没し、使い物にならなくなった。そこで、被害が甚大だった福知山市などの被災者に家電製品をと、綾部市志賀郷町、竹松うどん店の竹原友徳さん（３２）が代表を務める私設ボランティア「だんないず」が、冷蔵庫や電子レンジなどの提供を呼びかけている。

　被災した福知山市内の復旧作業の手伝いに全国からボランティアたちが駆けつけている。２１日からの３連休を利用して支援活動に来る人たちが多く、浸水した家の中の片付けなどに汗を流している。

　京都府は、台風１８号被災地支援に取り組むＮＰＯや自治会などに対し、スコップ代や車両燃料費などを府地域再生プロジェクト支援事業交付金で支援することにした。団体を対象とし、個人は対象外。

　復旧作業、支援活動、被災者向け情報をまとめた。...

　台風１８号による浸水被害を受けた福知山市は２１日、連休を利用して各地から多く...

　台風１８号福知山市災害ボランティアセンターは１９日、４９０人の登録を受け付けた。戸田地区に３９６人、大江地区に９４人。

　台風１８号水害による被害は、調査が進むごとに増え、大雨から丸４日が過ぎた現在も全容が明らかになっていない。福知山市の調べによると、１９日午後４時現在での浸水家屋数は約８６０戸に上る。このうち床上浸水は約６４０戸で、０４年秋の台風２３号時の７５５戸に迫っている。土など自治会のほぼすべての家屋が浸水したところもあり、復旧するまでかなりの時間がかかりそうだ。

　台風１８号により住宅が罹災して居住が困難になった福知山市民を対象に、福知山市と京都府は市営、府営住宅４０戸を提供する。２０日から受け付ける。使用料、敷金、連帯保証人は必要ない。

　台風１８号の影響で決壊した福知山市私市に隣接する綾部市私市町の由良川右岸堤防で１９日から、緊急復旧工事が始まった。国土交通省福知山河川国道事務所は「できるだけ早く完成させたい」と話している。

　福知山市と交流が深い静岡県小山町の込山正秀町長が１９日、１階が浸水した大江町河守の市役所大江支所を訪れ、庁舎の復旧作業に取り組む職員を激励した。

　アオリイカがシーズンを迎えている。胴長１０〜２０センチのものが中心で、丹後半島や宮津、舞鶴のポイントでは、多くの人がエギングを楽しんでいる。

四緑＝◎平常心を保って成績が上がる

　台風１８号福知山市災害ボランティアセンターが本格始働となった１９日、さっそく全国各地からボランティアが駆け付けた。

　福知山市大江町北有路の「あしぎぬ大雲の里」と仏性寺の「大江山の家グリーンロッジ」の指定管理者・大江観光は、台風１８号被災者と災害復旧のボランティア活動をしている人を対象に、両施設の入浴施設を無料開放する。当分の間は休まず営業する。

　復旧作業が進む中、他市町の自治体からの支援が相次いでいる。各職員たちがごみの撤去や給水活動などにあたり、被災地の住民たちが一日でも早く元の生活に戻れるよう、力を尽くしている。

　洪水で１階が大人の胸の高さまで浸水した福知山市役所大江支所（大江町河守中央）では１８日午後から、一部の業務を再開している。１階は水浸しになったため２階で職員たちが住民らの対応を行っている。