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2017年3月30日17:51
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ちーたんの館に鳥脚類の全身模型 常設展示
写真・新たに常設展示されているプロバクトロサウルスの全身模型=山南町谷川のちーたんの館で
丹波市は鳥脚類の全身骨格模型1体を購入し、丹波竜化石工房ちーたんの館(同市山南町谷川)に常設展示している。全身骨格模型の購入は2012年度から6体目。
篠山層群から歯の化石が発見された鳥脚類に近い種とされるプロバクトロサウルスの模型で、体長3・2㍍、高さ1・8㍍、幅0・7㍍。購入費は約421万円(展示台の製作、設置費含む)。
月曜休館。市恐竜・観光振興課(0795・77・1887)。
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2017年3月30日17:50
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森の妖精...
写真・小さな花を咲かせるバイカオウレン=篠山市本郷で
篠山市内最大規模のバイカオウレン群生地、篠山市本郷の松隣寺(079・592・0145)境内で3月25日、観察会が開かれた。地元の愛好家や同寺の檀家らでつくる「松隣寺のバイカオウレンを守り育てる会」の主催。20日ごろから開花が始まり、今月いっぱいが見ごろという。同会は「可憐に春を告げる『森の妖精』に会いに来て」と話している。
観察会は今年で5回目。訪れた人たちは、群生地で足を止め、小さな花をのぞき込むようにして鑑賞し、「かわいい花やね」と表情をくずしていた。甘酒の振る舞いもあり、コップを片手に談笑し、穏やかなひとときを過ごしていた。
バイカオウレンはキンポウゲ科の多年草。直径1㌢ほどの白い花を咲かせる。同寺裏山の斜面にたくさん植えられているシャクナゲの木の下にひっそりと小さな花を咲かせている。同会が柵を設置し、群生地を保護している。タンポポの綿毛のように見えるセリバオウレンも咲いている。
世話している同寺近くに住む細見典昭さん(77)は、「市外からも山野草に興味のある人が訪れるようになった。群生している面積も少しずつ広がっている」と話していた。
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2017年3月26日18:00
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奥村たづさん訃報
奥村たづさん(おくむら・たづ=奥村允成・前東林寺住職の母)3月22日死去、93歳。自宅は丹波市山南町阿草97。葬儀は25日おこなわれた。
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2017年3月26日18:00
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代役の畑管理人
昨年の夏前、京丹波町に住む義父の歩行が不自由になり、趣味の家庭菜園ができなくなった。家の前にある、25平方㍍ほどのささやかな畑。暑くなるにつれて雑草が伸び放題になり、手が付けられない状態に。夏を越すと、義父に代わってトマトやキュウリなどの支柱は取り除いたが、ほとんど手入れもできないまま年を越した。
今年こそはと管理を決意。丹波市から毎日は通えないので、栽培をするのは難しい。せめて草の少ない状態を保ちたい。まずは草引きと、張りっぱなしでボロボロになったマルチの撤去から始めた。
母屋の窓からひょっこり顔を出し、作業のアドバイスをくれる義父。まるでベンチに陣取る監督のよう。ところが土は固く、地を這う草がはびこってマルチがはがせず、思うように進まない。小さな畑なのに、マルチ撤去とミニ耕運機で土を耕す作業に半日以上もかかった。農家の大変さを、身をもって知った。
良い野菜を育てたいなど、“ぜいたく”は言わない。義父が再び歩けるようになる日までの代役として、草のない畑にしなければ。何か良い方法はないかなぁ。(田畑知也)
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2017年3月26日18:00
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上田江月会が「能楽囃子の会」 4月6日...
大倉流小鼓方の上田敦史さん(43)=丹波市氷上町石生=が主宰する「上田江月会」が、4月6日午前11時半から料亭旅館「大和」(氷上町石生)で初めての「丹波能楽囃子之会」を開く。入場無料。午後4時半ごろ終了予定。
上田さんの父親で金春流太鼓方の上田悟さん(66)=大阪府和泉市=が主宰する「上田青耀会」との共催。上田さんが、自宅や丹波カルチャーセンター(丹波新聞社で開設)などで教えている人たちをはじめアマチュアが24人、上田さん親子らプロの能楽師11人が出演。舞囃子「羽衣」「船弁慶」など20曲の演目を上演する。能楽鑑賞の手引きやお茶、菓子も用意している。
上田さんは「丹波は、能楽のルーツの一つ、丹波猿楽が隆盛を誇った地。丹波能楽文化の発信のため、今後もこの催しを続けていきたい」と話している。
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2017年3月26日18:00
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全国14人「はばたき賞」受賞 堂東直矢さ...
“ささよう”での活動評価
この春卒業した篠山養護学校高等部での日ごろの活動が評価され、全国の特別支援学校長らでつくる「全国はばたきの会」から、「はばたき賞」を贈られた。今年度、同賞を受賞したのは全国で14人のみ。栄えある受賞に、「とてもうれしい」と笑顔を浮かべる。
“ささよう”の最高学年として、「学校のみんなを引っ張っていく」という責任感は人一倍だった。児童生徒会役員として、学校行事や学年行事などに意欲的に携わり、うさぎなど動物の飼育委員長やイベントの司会、運動会の応援団長なども自ら名乗りを上げた。年下の生徒たちにも優しくし、学校を楽しくすることを心がけた。
また、篠山市内に全国の車いすランナーが集う「全国車いすマラソン大会」には毎年、ボランティアとして参加。ゴールテープ係を務め、必死に車いすを走らせる選手たちに声援を送った。参加の動機は、「がんばっている選手たちを応援したかったから」と話す。
さまざまな活動が評価されて受賞した同賞は、肢体が不自由な生徒の社会的自立を支援することなどが目的。今月14日に母校を巣立ち、社会への一歩を踏み出した後、すぐに福祉事業所「アトリエはぁもにぃ」(同市野尻)に就職し、さっそくダイレクトメールのポスティングに取り組むなど、賞に恥じない仕事に励んでいる。
初めて自分で稼いだお金の使い道は、「妹にプレゼントを買いたい」とはにかみながらも、優しい兄の顔を垣間見せる。
相撲観戦と時代劇が大好き。応援している力士は稀勢の里と豪栄道。好きな時代劇は暴れん坊将軍。18歳。
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2017年3月26日18:00
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篠山市市名変更「客観的に」 市長と企業...
篠山市企業懇談会(井上高文代表幹事)は3月22日、ささやま荘に酒井隆明市長らを招いて「行政懇談会」を開き、市名変更について意見を交わした。会場からは早期実現を望む声も出たが、酒井市長は、第三者からみて篠山市と丹波市の区別がつかず混乱している事例を挙げながらも「改称か否かのどちらが『正しい』『間違い』ではなく、将来どうあるべきかを客観的に、市民に考えてほしい」と、冷静な議論を呼びかけた。
来賓あいさつで渡辺拓道市議会議長が、議会内部でも市名変更の問題を議題にしていることを説明。小西隆紀県議が「ぜひ早急に進めてほしい」と私見を述べるなど、関心の高まりを示した。
事前に会員から提出された提案・質問は、「何のために変更するのか。大阪、神戸、東京でも調査するぐらい慎重に」「なぜ『丹波市』発足を阻止できなかったのか」「経済効果はどれほどを予測しているか」「早急に実現されることを望む」「スピード感を持って取り組んで」―など。
酒井市長は、市名「丹波市」の決定後、篠山市内33団体が連名で再考を求めたことに始まる、市名をめぐるこれまでの経過や、当時の市長が市名「丹波市」に対し「(篠山市は)是非を判断する立場にない」との見解を示したことを振り返った。また、第三者からみて地域が限定できない事業名や各種イベント名、「丹波警察」「丹波焼」といった名称、テレビ番組やふるさと納税などでも混同が起きている事例も示した。
さらに「若い人の間では『丹波篠山』がどこを指すのかすら危うくなってきている。丹波篠山のブランドを確たるものにするためにも、混乱の状況を市民に示し、考えてもらいたい」と危機感を表わした。
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2017年3月26日18:00
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「句碑の庭」除幕式
三月二十日、たんば黎明館から道を挟んだ向かい側で「句碑の庭」の除幕式が行われた。
発起人は、田ステ女俳句ラリー実行委員会だが、丹波市や柏原街づくり委員会からの応援があり、この日を迎えた。また、田家の後継者でこれまで何かと支援して下さった田恭子氏も列席。
俳句界の重鎮で、俳句ラリー発足以来の選者、宇多喜代子氏の〈恐竜の歩いたあとの草の花〉、木割大雄氏の〈俺と来よ丹波友垣夏燕〉、故山田弘子氏の〈丹波より雪の匂ひの水菜かな〉、坪内稔典氏の〈たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ〉、故丸山哲郎氏の〈ステ女忌の諸葉そよぎて秋に入る〉、そしてステ女の最も知られている〈雪の朝二の字二の字の下駄のあと〉と新しいステ女像が並んだ。
句碑開きといえば普通は一基、たまに師弟句碑とかで二基だが、このようにステ女の句碑の他に、五基もの句碑が一度に建つのはすごいこと。田ステ女ラリーを二十年間続け、その記念として今回の「句碑の庭」除幕式までこぎつけたスタッフに心から敬意を表したい。これらの句碑の俳句それぞれの季語が、
偶然かもしれないけれど四季が揃っていると、木割氏が指摘された。坪内氏のたんぽぽは春、木割氏の夏燕は夏、宇多氏の草の花は秋、丸山氏の秋に入るは秋、山田氏の雪の匂いの水菜は冬、ステ女の句はもちろん冬。どの俳句も丹波と深く関りがあり、とても素敵だ。美味しい和風フレンチのレストラン、八幡さん、木の根橋、陣屋跡、そして「俳句の庭」が新しい柏原の名所となることを期待したい。
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2017年3月26日18:00
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第514問
4月1日から、篠山市の丹波並木道中央公園内にオープンする施設の名前は?
1.恐竜博物館
2.太古の生きもの館
3.篠山層群記念館
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2017年3月26日18:00
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花は散らない
我が家の庭に椿が咲いている。その花を見ると、決まって丹波市俳句協会の足立頼昌会長の俳句を思い起こす。「浄土より迎えの道や椿落つ」。浄土に通じる道に落ちている椿。鮮やかに咲き、はかなくも散った花の姿に死の影が漂う。▼「花びらは散っても花は散らない」。仏教思想家の金子大栄氏の言葉だ。人は死ぬことによって肉体的には消えても、その死を悲しみ、弔う人がいるかぎり、 その人の 「花」は散らないという意味。▼人は二度死ぬとも言う。一度は肉体的な死。のちに、その人を思い出す人がいなくなったとき、二度目の死がやって来る。数学者の藤原正彦氏は、父親で作家の新田次郎氏が亡くなったとき、「肉体は有限であろうとも父を絶対に向こうに行かせまいと心に誓った」という。二度目の死を迎えさせまいと誓ったのだ。▼祖父を知らない息子達にほぼ毎日、父の思い出を語って聞かせた。息子達が20歳代になったとき、新田次郎の作品が映画化されることになり、息子達は出演を依頼された。丸坊主になることが条件だったが、「おじいちゃんの映画なら」と快諾した。孫の心の中に祖父は生き続けていたのだ。▼弊社では、故人を偲ぶ追悼集の編集・印刷のお世話をさせていただいている。花を散らせないための手立てになればと願っている。(Y)
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2017年3月26日00:50
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集芸館(しゅうげいかん)
ゆったりとした時間を
ホームメードらしいやさしい風味のマフィン(300円)は絶品。店の庭で採れるブルーベリーがふんだんに入り、さわやかな酸味もアクセントになっている。アイスクリームのほか、季節の果物で手作りしたジャムもトッピングされ、いろんな味わい方が楽しめる。香り高いサイフォンコーヒー、紅茶、抹茶はいずれも500円、アイスグリーンティーは600円。
食器は、店主の清水まり子さんの夫で、丹波焼陶芸家の美和雄さん(直次窯)が手掛けた器を使用。清水さんは「ゆったりとした時間を過ごせるお店の雰囲気を大切にしていきたい」。
篠山市今田町上立杭4-1(「立杭陶の郷」横)
tel.079・597・2007
営業時間/10:00~17:00(夏季は18時まで)
木曜定休
ホームページhttp://www.syugeikan.com/
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2017年3月26日00:40
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篠山市小原井口剛さん 手作り窯で炭焼き...
写真・手作りの窯で炭焼きを楽しんでいる井口さん=篠山市小原で
篠山市小原の井口剛さん(71)が、自宅近くにある自身所有の山林に炭焼き窯をつくり、冬場の年2―3回、炭焼きを楽しんでいる。今年で3年目。1回に焼ける炭は110―120㌔ほどという。出来た炭や木酢液は、近所の人や知人にあげており、バーベキューをする夏場には重宝されるという。「どんな炭ができているか、窯を明ける瞬間が一番の楽しみ」と話している。今シーズン2回目の炭焼きをしている最中で、3月21日に火入れし、28日には炭出しを行う。
元高校教諭の井口さんは兵庫農大卒で、学生時代は農薬学を専攻。当時から炭を焼く際に出る木酢液や、冷蔵庫の臭いを抑える活性炭など、炭の効果に関心があり、いつか炭焼きをしたいと思っていたという。
退職後、県立ささやまの森公園に勤務した際、施設近くに住むボランティアスタッフの杉田弘治さん(川原)に炭焼窯のつくり方を教わりながら、所有する山の斜面を使い、1カ月ほどかけて完成させた。最初に穴を掘る作業以外はすべてこつこつと手作業で行い、窯を覆うトタン屋根も設置した。
炭にする薪は、窯周辺の森からコナラなどを伐採して調達。出来上がった炭はバーベキューや住まいの湿気取り、和風インテリアとしても使用。木酢液は畑のもぐら対策や、野菜の殺虫剤、残飯堆肥づくりなどに利用しているという。
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2017年3月26日00:38
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郷土料理“正確に” 篠山市がレシピ集発...
写真・6日から販売を始める郷土料理レシピ集「よろしゅう おあがり」=篠山市網掛で
篠山市は、篠山に古くから受け継がれている郷土料理をまとめたレシピ本を発行した。「昔から各地域で親しまれてきた郷土料理を後世に“正確に”残していきたい」との思いから制作。編集・企画を手掛けた市立中央公民館は、「伝統食を作るということは、篠山の文化を伝えること。レシピ本を通じて、多くの方々に郷土料理作りを楽しんでもらえたら」と話している。5月30日から始まる料理教室「郷土味学講座・伝承コース」のテキストとして用いるほか、4月6日から一般販売も始める。1300円(税込み)。
本のタイトルは、「よろしゅう おあがり」。「召し上がれ」という意味ではなく、「ごちそうさま」に対しての言葉で、食事を作った側が「よくぞ私の料理を食べてくださいましたね」という感謝の気持ちを込めた篠山などで使われている方言。
A4判フルカラーの64ページで、1000部作った。2015、16年度の郷土味学講座伝承コースで実際に作ったメニューの中から選りすぐりの57品目を掲載。「旬の地元食材を味わってもらいたい」という考えから、季節ごとの郷土料理と、現代風にアレンジした料理の調理手順を解説している。春は「ふきのほろ和え」など11品目、夏は「揚げなすのとろろかけ」など9品目、秋は大山地区の天内芋(サトイモ)、住山地区の住山ごぼうを使った「いものこ汁」など14品目、冬は篠山の冬の味覚の代表「猪汁」など18品目を紹介。1ページに1品掲載し、レシピのほかに黒大豆や山の芋、猪肉など地元食材についての説明もしている。写真をふんだんに使って、分かりやすさを追求し、盛り付け例として掲載している料理写真の器には丹波焼と王地山焼、ランチョンマットには丹波木綿を使用するなど、伝統工芸もPRしている。
DVDも添付し、「山の芋の黄金揚げ」など5品の郷土料理の調理シーンを動画で収録。住山ごぼうや天内芋の収穫風景などもおさめている。
問い合わせなどは、中央公民館(篠山市網掛、079・594・1180)。
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2017年3月23日19:11
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吉野神社(宮津市文殊)
天の橋立駅の西側の山裾に向かって狭い道を進むと程なくして右側に神社が見える。石段を登って社殿に近づく。境内は静かな佇まいである。この社は元知恩寺の鎮守社として建立され、三寶荒神と称していたが、明治の神仏分離令で社名を吉野神社と改めた。祭神は不詳。創建は戦国時代、細川幽斉が信長より丹後地方を与えられ、宮津城を築いた際に、大和の吉野から桜を求めこの地に植えたと伝わる。
境内の摂社は稲荷神社である。石に彫った扁額は素晴らしい。拝殿向拝中央に竜の彫り物が見えるが梁間がやや狭いので窮屈そうである。左前方を睨み目は赤く塗られて、左前方の宝珠をしっかり握っている。木鼻は定番の唐獅子と獏、持ち送りは菊の花、手挟みは波に浮かぶ水鳥、兎の毛通しには鳳凰が見える。脇障子は、神仙説話の黄河の治水と牛を引く鉄拐仙人である。丹波柏原の6代目中井権次橘正貞の若いころの彫り物である。
中井権次研究家 岸名 経夫
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2017年3月23日19:10
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佐地神社(丹波市青垣町小倉)
創建は聖武天皇朝の和銅3年(710)、延喜式内社の古社。祭神は天鈿女命。佐治とは太古、全面湖沼の佐沼の水を抜き治水し(佐治)、乾いた地(佐地)にしようと祈り、場所をこの地にしたとされる。同時に鉄、銅、玉類の交易場所として但馬茶すり山古墳とのルートが確立し、佐治の町が宿場町として殷賑をきわめていたと考えられる。現在の社殿は明和4年(1767)。拝殿は銅板葺き、唐破風流れ造りの大きなものだ。
唐破風の兎の毛通しの鳳凰は風化が進んでいるが躍動感がある。拝殿向拝の竜は右前方を睨み、宝珠は白く、髭はなく舌も立っていない。その上の力士の像もユーモアがある。本殿の前方の柱には、2頭の大きな唐獅子が前方を睨み据えている。手挟みにはそれぞれ菊の花の中に佇む鳳凰の図である。木鼻は定番の阿吽の呼吸の唐獅子と獏である。他に内法長押に多数の霊獣が外部を睥睨している。4代中井言次君音の力作である。
中井権次研究家 岸名 経夫
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2017年3月23日19:03
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句碑
柏原のたんば黎明館前の道路向かいに5基の句碑が建った。「たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ」「俺と来よ丹波友垣夏燕」「恐竜の歩いたあとの草の花」「丹波より雪の匂ひの水菜かな」「ステ女忌の諸葉そよぎて秋に入る」▼それぞれ坪内稔典、木割大雄、宇多喜代子、故・山田弘子、故・丸山哲郎各氏。毎年5月に開かれる「田ステ女俳句ラリー」の選者である。20周年を記念して、筆者も関わる実行委員会が市の助成を得て配置した。▼自然石の形を考えてこの順になったが、偶然にも「春夏秋冬」順に並ぶ。これらの選者はラリー発足時、柏原出身の丸山氏から誘って頂き、以来長年に渡ってお世話になっている。いずれも現在の俳句界を背負う錚々たる顔ぶれ。そんな句碑が一堂に揃うのは、全国でも珍しいだろう。▼ラリーに毎年、安いギャラで来て頂くのに恐縮しているのだが、「人とのつながりがあってこそ出来る。柏原の場合は行くたびに百年の知己のように接してもらえ、『次がまた楽しみ』 という気持ちになる」(山田氏=06年発行「10周年記念誌」での座談会)と異口同音に言って頂いているお陰だ。▼向かいの黎明館の前庭には、かつてここで学んだ細見綾子の句碑もある。柏原が「俳句の町」として売り出していく拠点がまたひとつ出来たと思う。(E)
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2017年3月23日19:02
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今一度、気を引き締めて
先日、私の自宅(今田町)周辺で交通事故が一日に2件発生した。いずれも車同士による人身事故で、なかでも三田市の事故は凄惨なものだった。現場は見通しの良い直線道路だったが、ミニバンとセダンが正面衝突。どちらもフロント部分が大破していた。道路脇では駆けつけた救急隊があわただしく負傷者の手当てを行っていた。命に別状はなかったのだろうか。
もう一件は、徒歩5分の三叉路で発生。軽自動車同士の事故だった。事故を起こした運転手がしっかり会話をされている姿を見てほっとしたが、警察や消防が現場に到着するまでの間、近所の方と交通整理に追われた。
春本番を迎えるこれからの季節、篠山では桜並木をはじめとする美しい情景があちらこちらで見られる。陽気も手伝って、ついつい脇見運転もしがちになる。さらに行楽に訪れるよそからのドライバーで交通量も増してくる。好季節に浮かれっぱなしにならないよう、今回の出来事を「対岸の火事」とせず、今一度、気を引き締めたい。
4月6日からは、春の全国交通安全運動も始まる。(太治庄三)
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2017年3月23日19:02
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ペット告別所が開所 篠山市営斎場 受け...
写真・受け入れを始めたペット告別式場=篠山市栗柄で
篠山市営斎場(栗柄)内に「ペット告別所」が完成し、3月21日から受け入れを始めた。受付は午前9―11時半で、1月1―3日は休館。火葬料は5000円(市外利用者は1万5000円)。
同告別所は斎場北側の駐車場の一角に整備し、鉄骨平屋建て(延べ床面積約32平方㍍)。総工費は約440万円。
これまでは死んだペットを預かるだけだったが、「ペットとお別れする場がほしい」との声が多く寄せられた。年間200件前後のペットを受け入れている。
20日に開所式があり、動物病院や葬祭業者ら14人が出席し、完成を祝った。
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2017年3月23日19:01
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ひばりのさえずりと笑い声が広がる春空
母ちゃんは確定申告を何とか終わらせ、冬野菜の出荷もひとまず終わり、いまだブルーベリーの剪定作業を続ける。父ちゃんは秋冬野菜の片づけに、5月が旬の豆類の支柱たてに、夏野菜の播種、育苗のお世話。お天気が続けば、あっという間にトラクターを走らせ、畝立て、マルチ張り、春ジャガイモの種芋の植え付け。もう目の前の用事にてんてこ舞い。 うん、こうやって書きだすと目処立たず!?だから正直に言うと畑に出ている方が少しでも仕事が進むから精神的に落ち着く。例え土日でも。
そんな理由でうちは時々、週末託児所状態になる。えっ?忙しいのに?というのは、逆にお姉ちゃんのお友だちがうちに来てもらった方が、実は一番ややこしいうちの元気もんチビタが3歳の仲良しちびチビタと遊び、上の小学生軍団3,4人が否応なしに下の面倒役に任命される。だから母ちゃんは畑にいながら時々家の様子を見て、走り回るチビタたちに「こらー!田んぼ入ったらアカン!よその畑入ったらアカン!○ちゃんはどこ行った?」更に姿が見えなければ名前を呼ぶと、ひょっこり畑の隅から小さな顔が出てきたりする。
その間、ママ友は用事が出来るし、ついでにうちの買い物までしてくれることも。持ちつ持たれつ一挙両得である♪これも子供たちが大きくなった証だなと思いつつも、田舎ならではの環境での子育てに感謝。ひばりのさえずりと子供たちの笑い声が広がる青空を眺めホッと笑みがこぼれ落ちた。(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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2017年3月23日19:00
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不登校・ひきこもりセミナー 4月2日、...
4月2日午後2時から、柏原住民センターで不登校・ひきこもりセミナーが開かれる。不登校やひきこもりの人を支援する「OFFICE NAKAGAWA」の主催。「親御さんのメンタルケアについて」をテーマに、同団体の中川広佳代表が話す。参加費500円。先着15人ほど。中川代表(090・1958・4902)。