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2017年5月11日09:09
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丹波市市島町・大原神社で例祭 農業研修...
写真・氏子と共に神輿を担ぎ笑顔を見せる外国人農業研修生たち=市島町徳尾、大原神社で
丹波市市島町徳尾の大原神社で5月3日、五穀豊穣や家内安全を願う春の例祭が営まれ、氏子宅で農業研修中の外国人ら7人が参加した。神輿の担ぎ手が減っている中で頼もしい助っ人。地元住民の「ワッショイ」の掛け声と共に神輿を暴れさせ、伝統的な日本の祭りを楽しんだ。
橋本慎司さん(同町下鴨阪)宅で研修中のイギリス、アルゼンチン、フランス人とその友人の計7人が参加。アルゼンチンとフランスの女性2人は「触れ太鼓」も叩いた。
太鼓を叩き、神輿を担いだアルゼンチン・マルデルプラタ市の会計士で、2カ月の休暇で来日し、農業研修中のマリエラ・ラポーチラさんは「特別な経験ができとても楽しかった」と笑顔で話し、「アルゼンチンの祭りは歌や踊りのイベントで、宗教的なものではない」と母国と日本の祭りの違いを感じとっていた。
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2017年5月4日09:00
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新病院 5月10日に起工式 2019年度...
丹波市氷上町石生の建設予定地で5月10日、県立丹波医療センター(仮称)と丹波市地域医療総合支援センター(仮称)の工事安全祈願祭と起工式が行われる。工期は2019年3月20日。2019年度上期の開院をめざす。
両施設の建築工事を64億2960万円で落札した「大林・大鉄・阿比野特別共同体」(代表構成員=大林組神戸支店)が午前10時半から祈願祭を開き、続いて県が起工式を開く。施主の井戸敏三県知事と谷口進一丹波市長らが出席する。
市のセンターも、県立病院と一体的に発注する方が好都合として、設計の時点から県が入札事務を取り仕切り、市は県に分担金を支払う。
当初、2018年度中の開院をめざしていたが、設計が遅れ、一般競争入札の公告も遅れた上に不調になり、再入札するなどスケジュールが狂い、開院時期を遅らすことに。空調と衛生設備は2度入札不調となり、いまだ業者決定に至っていない。県営繕課は、起工式を行い、土地造成などの工事を進める中で、並行して3度目の入札を行う方向で調整中という。同課は、「開院時期をこれ以上遅らせられない。粛々と起工式を行う」と話した。
氷上工業団地の未売却地5・4㌶を県みどり公社から購入した。
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2017年5月4日09:00
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可愛い可愛い小さな恋
目下、行く末が気になるのはチビタの恋。コラムにするのは彼の沽券にかかわるが、何せ可愛くて面白い♪
恋のお相手は、最近、町から越してきた可愛くて大人しいAちゃん。彼のツボにドンピシャだったのか、帰りのバスの中では猛烈「結婚しよう」アピール。そのしつこさは先生の間にも知れ渡り、バスを降りると「今日も求婚してました」と苦笑の報告。そして、家ではあまりのしつこさに嫌われるんじゃないかと心配する始末。しかも父ちゃんの一言が「押すのも大事やけど、たまには引くんも大事やで」って。それ5歳児に対するアドバイスかい?
一方、以前にラブレターを貰ったBちゃんとも引き続き仲良しだけど、律儀に結婚はお断りしたようで、Bちゃんママから「最近の子はマセてるね~でもちょっと凹んでたよ」と報告してくれた。それを聞いて娘が保育園の頃、帰り道にしんみりと「○くん他の子と仲良しねん」と報告してくれ「人生長いしまた良い人見つかるよ」と苦し紛れにマヌケなことしか言えなかったのを思い出し、ママさんと「失恋って切ないよね~」と盛り上がってしまった。
さてチビタくん、週末どちらのお友だちとも仲良く遊んで終始ご機嫌さん。所詮まだ5歳児。どの子も幼く可愛いものだと微笑ましく思いつつ、「両方から結婚してって言われたらどうする?」とふざけて聞くと、「ジャンケンで決めてもらうわ」と一言。思わず娘と「ジャンケンかーいっ?!」と大爆笑だった。(ブルーベリー農家)
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2017年5月4日09:00
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7.門出の季節に「小豆」
本当の歳時記によると、小豆は秋の季語です。収穫の時期は確かに秋で、実りの秋のイメージもあります。しかし、卒業や門出のこの季節こそ小豆をあげたいと思います。
私はお誕生日や、嬉しいことのある日、気合いを入れて何かを始めたいときには、必ず赤飯を作ります。赤飯を食べると何だかうまくことが運ぶような気がしています。地味な赤い色のご飯がそっと背中を押してくれるような気がします。こんな思いは私だけではなく、お祝い事にはもちろんのこと、おついたち・15日には小豆のご飯を炊くという人もあります。
昔から「小豆には力がある」といわれます。赤の力が、魔よけや穢れ払いなどの力をもつといわれています。栄養的にも、サポニンという成分が含まれていて、血栓を溶かす働きをするそうです。ビタミンB1・B2なども含まれていて、代謝を活発にするそうです。多く含まれる鉄分は、血液のためにも役に立つようです。姑からは「産後の肥立ちの悪い時、小豆粥を食べると良い。長い経験から生まれた知恵は、はずれそうではずれない」と聞きました。
私が小豆に肩入れをするにはもうひとつ訳があります。それは大納言小豆を実家の両親が作っていたからです。小豆といえば北海道と思われるかもしれませんが、日本一といわれる大納言小豆は、兵庫県丹波市春日町が産地です。大納言は殿中で抜刀しても切腹しなくてもよいということから、煮ても腹が割れないこの小豆に大納言小豆という称号が与えられたということです。皮も薄く、煮ると大きくなります。北海道を敵に回すつもりはありませんが、煮あがりや味など大納言小豆のほうが、私は好きです。機会があれば、ぜひお試しください。
娘が幼い時「小豆」を「こまめ」と読んでいました。そうかもしれない、小豆を食べてこまめに動くと、ことはいいように進んでいくということかもしれないと思いました。
春、いいスタートをきられますように。
* * *
〈小豆さんとの付き合い方〉
小豆=甘いと敬遠される方もありますが、もっと身近において使ってほしいと思います。湯がくのはそう難しいことではありません。一夜漬けてもよいし、いきなり火を入れても大丈夫です。たっぷりの水で煮始め、一度ゆでこぼしをして、ひたすら煮ます。時間に助けをもらうだけでふっくらと煮あがります。そのままサラダとか、もちろん甘みを入れておぜんざい・和菓子とか、生クリームともよく合います。食べることではありませんが、祖母の作ってくれたお手玉には小豆とこはぜが入っており、やさしい音がしたことも思い出しました。
(野口歩 17.3.26掲載)
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2017年5月4日09:00
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観光支えるファン作り
丹波市青垣町の高源寺での新緑イベントは賑わった。紅葉もいいが、カエデの新緑がすがすがしかった。遠方からもたくさんの観光客が訪れていた。50㍍のそうめん流しや山菜の天ぷら、山野草の観察会など、地元の魅力を最大限に生かした催しが用意された。同日、柏原町では丹波年輪の里でフェスタが開かれ、来場客が木工作家との触れ合いを楽しんでいた。
丹波地域は観光シーズンを迎えると、さまざまな催しが開かれる。地元住民らが地域の魅力を伝えようと工夫を凝らし、イベントを支える。この支えがあってこそ、丹波地域の観光が成り立っているとも言える。地方では高齢化が進み、丹波地域でもこの支える側が少なくなることは止められないかもしれない。行政が観光誘致を進めても、受け入れ態勢が整わなくてはリピーターを期待できない。
丹波地域へのアクセスが良くなる中、ますます観光客は増えるだろう。受け入れる側の態勢作りとともに、受け入れ側にもなってくれる都市部の丹波ファンを作り、一緒に支える視点が必要だろう。また、それが定住につながる可能性となる。(坂井謙介)
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2017年5月4日09:00
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石川洋子さん訃報
石川洋子さん(いしかわ・ようこ=木の根作業所創設者、石川憲幸・兵庫県議会議員の母)4月30日午後10時36分、脳幹出血のため丹波市内の病院で死去、83歳。自宅は丹波市春日町中山1226。葬儀は5月4日午後1時から同町黒井553ノ20のルミーナホール春日で。喪主は長男、憲幸(のりゆき)氏。
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2017年5月4日09:00
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篠山市立中央図書館 5月16―25日休館 ...
篠山市立中央図書館と市民センター図書コーナーは5月16―25日、資料特別整理のため休館する。長期休館に伴い、14日までの間は3週間貸し出しとなる。また、同期間、蔵書点検を行うボランティアを募集している。
両館で所蔵している約19万点の資料のバーコードをすべて機械で読み込み、正しい場所にあるか、不明になっている資料はないか総点検を行うもの。同時期に毎年実施している。
ボランティアの活動内容は、書棚や新聞、ブックポスト本の整理作業など。作業日時は、篠山市民センター図書コーナーが16―19日午前10時―正午と午後1―5時。中央図書館が16―24日(21、22日は除く)午前10時―正午と午後1―5時。希望日、都合のよい時間帯で参加可。12日までに申し込む。
中央図書館(079・590・1301)。
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2017年5月4日09:00
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松竹新喜劇が公演 5月13日、田園交響ホ...
松竹新喜劇による篠山公演が5月13日午後2時から、たんば田園交響ホール(篠山市北新町)で開かれる。昭和34年に放送され、最高視聴率58%となったテレビ番組を舞台化した大ヒット作「親バカ子バカ」を現代版にした「新・親バカ子バカ」と、江戸時代にかかると死ぬとされた病を巡る騒動を描いた「お染風邪久松留守」などを上演。昨秋、「篠山演劇サークル・花いちもんめ」の公演にゲスト出演した座長の澁谷天外さんや曽我廼家寛太郎さん、藤山寛美さんの孫の扇次郎さんらが出演する。
澁谷さんは、篠山公演を前に、「松竹新喜劇といえば笑いと涙、その根幹にあるのは情。現代社会で希薄になりつつある人と人の絆を描いた松竹新喜劇らしい内容と自負しています。ぜひ多くの皆様にご覧いただきたい」とコメントを寄せている。
全席指定で前売り4500円、当日5000円。同ホール(079・552・3600)。
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2017年5月4日09:00
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東北でよかった
「大震災の発生がまだ東北でよかった」。―ひんしゅくを買った今村前復興相の発言に対し、三陸新報(宮城県気仙沼市)には「最近こちらへ視察に見えた時『がんばれ』と声をかけてくれたが、うわべだけだったのか」など読者の怒りや悲しみの声が、抑え気味に書かれていた。▼発言以来、インターネットのツイッターに「東北でよかった」という投稿が相次いでいる。「自分が生まれ育ったのが…」という意味で、雄大で美しい山や茜色の朝日の海の風景写真が溢れ、東北人の誇りがしなやかに示されているようだ。▼筆者が前の新聞社の福島支局に赴任の頃、明治創刊の仙台の有力地方紙「河北新報」の紙名の由来を知った。薩長政府から「白河以北一山百文」(白河の関=福島県=から向こうは一山百文で買える)とさげすまれたのに反発したという。▼「薩長土肥」に連なる佐賀県選出の今村氏が「東北の、あっちの方」と言ったのは、まさにこの感覚によるのだろう。しかし「あっちの方」と思う気持ちは関西人にも根強いのではないか。▼震災以後、被災地への支援ボランティアやツアーなどにより、その距離は幾分縮まったように思えるが、まだまだ積み重ねが必要だ。九州についても同様。小社では読者を募り、これまでの東北に続いて来月、熊本へツアーする。(E)
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2017年5月3日15:37
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グループ窯が作陶展 5月7日まで陶の郷...
写真・陶の郷で作陶展を開いている「グループ窯」のメンバー=篠山市今田町上立杭で
若手の丹波焼陶芸家でつくる「グループ窯」(上中剛司代表)の8人が、立杭陶の郷(篠山市今田町上立杭、079・597・2034)で作陶展「丹波焼ニ非ラズ」を開いている。丹波焼で伝統的に使われている陶土や釉薬などを敢えて使わずに制作した器や、日用雑器が主体の丹波焼にあって、日用使いのできないオブジェなど、わざと丹波焼の伝統から離れ、若い柔軟な感性を生かして自由に作陶した約100点を展示、販売している。5月7日まで。開場時間は午前10時―午後6時。
8人は、上中代表(今田町下立杭)、大上裕樹さん(同)、市野和俊さん(同町上立杭)、市野健太さん(同)、市野秀作さん(同)、市野正大さん(同)、市野翔太さん(同)、清水万佐年さん(同)。
同グループは毎年、ゴールデンウイーク期間中に丹波焼窯元群をメーン会場に開かれる「春ものがたり」の催しの一つとして作陶展を開いている。「昨年は、2年かけて修復した丹波焼最古の登り窯を使って焼成した古丹波を追求した作陶展だったので、今年は敢えて丹波焼から離れてみよう」と考えた。
展示会場には、一見すると丹波焼伝統の「赤土部」だが、漆や白土など本来の素材とは違ったもので表現した朱赤色の器をはじめ、「刀剣」ならぬ「陶剣」と銘打ち、表面に金属感を持たせた陶器製の剣やナイフなどが並んでいる。また、磁器土を使用したタイルの上に色彩豊かな釉薬で幾何学模様を描いた絵画のような作品や、地元で採集した石や鉱物を約1200度で焼き、溶解したものを白土でこしらえた10㌢角の陶器の箱に入れ、標本のように展示した作品なども来場者の目を引いている。
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2017年5月3日15:35
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希少種「ギンラン」まもなく見ごろ 味間...
写真・可憐な花を咲かせるギンラン(写真は昨年、同時期に撮影したもの)=篠山市味間新で
篠山市味間新の「音羽の森」(旧味間認定こども園おとわ園の裏山)でラン科の希少植物「ギンラン」が群生し、まもなく花が見ごろを迎えようとしている。ギンランの群生地を管理している味間地区まちづくり協議会の部会の一つ「音羽谷子育て広場・味間新ひょっこり会」は、花の見ごろを5月5―10日あたりとみている。同所にはこのほか、篠山市内でほとんど見ることのできない「イヌザクラ」が自生しており、見ごろは5日前後という。駐車場、トイレ完備。
2013年、同所で約30本のギンランを発見。希少種でもあることから保護していこうと、専門家を招いて勉強会を開き、知識を深めた。また、草刈りの際、ギンランを刈り取ってしまわないよう、株のそばに目印の杭を立てて注意を払い、ロープを張ったり、柵や解説板を設置するなどして大切に見守っている。
問い合わせは、同まち協(火、金曜の午前中、079・506・1165)。
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2017年4月30日09:00
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山南町の丹波の湯 5月14日に「誕生祭」...
薬草薬樹公園丹波の湯(丹波市山南町和田、0795・76・2121)が5月14日午前10時から同園で「誕生祭」を開く。ステージやバイキング、体験、セミナーなど多彩な催しを企画している。
午後1時半から、なかがわひろかさんのライブやBlueVoicesの公演、ジャグリングボールの大道芸のほか、薬草パンまきがある。
午前11時―午後3時、食事処「おときや」で約20種類のメニューが食べ放題の「薬膳バイキング」(大人1500円、小学生以下1000円)を行う。体験コーナー(午前10時―午後4時)では押し花しおりや、くずのつるかご、薬研を使った入浴剤、薬草マグネットを作る体験のほか、薬草染め、丹波焼のろくろ回し、フラワーアレンジメントを体験できる。
「薬草ハーブセミナー」では、日本メディカルハーブ協会・シニアハーバルセラピストの大地由美さんを講師に、約30種類のハーブから選んで、自分だけのハーブティーを作る。午前11時、午後2時からの2部制で、各部先着10人、所要1時間半、参加費1500円。申し込みは5月9日まで。
1000円ごとに1回抽選できる大抽選会を行う。また、子ども向けに紙芝居や縁日が行われ、小学生以下は入浴料が無料。
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2017年4月30日09:00
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阿漕ヶ浦
孫のユウジンの大学進学のための引っ越しの手伝いで、初めて三重県の津市へ行った。三重県というと同じ東海地区の近場でありながら、伊勢と志摩の観光地以外はあまり関心がなく行ったこともなかった。ことにすぐ近くの四日市は、大気汚染の公害地域というマイナーなイメージばかりが優先していた。春休みの真只中と週末が重なり、東名阪は大渋滞、岐阜から三時間半かけて津市に到着。
必要な物を買いにショッピングモールへ出かける途中、「阿漕ヶ浦」という標識が目に入る。「今の標識、あこぎがうらだったよね、そうか、津市にあるんだ」と感動している私に、受験勉強の名残か、ユウジンが「あこぎなことって、際限なくむさぼることだよね。」と言う。さらに「語源は津市の漁夫平次が、禁漁区で密漁をしてとられえられたことからついた名前だね」とスマホで調べてくれる。阿漕ヶ浦は伊勢神宮に供える魚を獲るための禁漁域であったとか。「ちょっと立ち寄ってみたい」と言う好奇心全開の私。三人で降りた浜辺はとても静かで、まさに春の海という感じ。砂にうもれた桜貝を拾ったり、波音に聞きほれ、沖のタンカーをしばし眺めて、みんな忙中閑。
娘が「ここはまさに、デイトスポットだねぇ、彼女ができたら来れば」と言う。「ほんと、いいねぇ」と私。「それどころじゃないよ」と孫。独り息子の彼女なんて、ほんとは許せないくせに、と心の中でうそぶきつつ、「彼女ができたら、岐阜へ連れておいで」と言う私。三人三様の想いに春の波音が優しく響いていた。
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2017年4月30日09:00
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元プロ選手と交流 5月13日、西紀中でス...
篠山市などは、5月13日午前9時から西紀中学校で開く「第3回丹波篠山スポーツフェスタ」の参加者を募っている。参加無料。
元Jリーガーの北澤豪さんをはじめ、元ガンバ大阪監督の松波正信さんや元K―1ファイターの格闘家・富平辰文さんら、プロや元プロのスペシャルコーチ陣とともにスポーツを楽しむイベント。1部ではコーチとともに体を動かし、2部ではサッカーのミニゲームも行う。
対象は市内の小、中学生、特別支援学校の児童・生徒。5月12日午後6時からは、市役所ロビーで歓迎セレモニーも行う。
申し込みは事務局(市教委社会教育課079・552・5769)。
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2017年4月30日09:00
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兵庫県遺族会長に就任 柿原啓志さん(丹...
青年部の再結成広げる
1993年から氷上郡(丹波市)遺族会長、今年4月、県遺族会長に就任した。東京での「全国戦没者追悼式」、神戸護国神社での春と秋の大祭、沖縄での「のじぎくの塔慰霊祭」、年2回の東京での代表者会などに参席するほか、県遺族会館(神戸市中央区)の管理に携わるなど、多忙を極める役職に就いた。
「遺族会員の高齢化に伴い、次世代への継承が一番の課題」という。昨秋に県遺族会が青年部を再結成し、戦没者の孫やひ孫の世代の入会を呼び掛けている。さらに、今年度、来年度にかけて県内各市郡遺族会内に青年部の再結成を推進する。「もうひとつの課題は、運営資金の確保」。会員数減少や青年部の運営費確保、各市郡遺族会からの分担金引き下げ要望の中、国から支給される特別弔慰金の一部を寄付してもらうよう遺族に呼び掛ける。
「各小学校区にある忠魂碑の維持管理がもう一つの心配。大路地区には約100人の会員がいるが、以前は9割いた慰霊祭の出席者が6割に減少した。孫の世代への橋渡しができていないのでは」と危惧する。「追悼式などの参列者に家に帰ったら、家族の方に追悼式や戦没者の話をしてほしい」と要望しており、次世代への継承を呼び掛け続けている。
「県遺族会では若い人向けにホームページやフェイスブックを作成しているのでぜひ見ていただきたい」と話す。
7歳の時に父輝治さんが中国で戦死。母トシゑさんは6年前、96歳で亡くなった。篠山農業高校氷上分校(現氷上高校)卒業後、家業の養蚕業を継ぎ、県内唯一の養蚕農家。2013年まで32年間保護司を務め、藍綬褒章を受章。81歳。
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2017年4月30日09:00
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第519問
篠山鳳鳴高校出身の明山嘉佑さんが過去の戦績を調べた母校の部活は何部?
1.卓球部
2.サッカー部
3.吹奏楽部
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2017年4月30日09:00
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大型連休
ほめられた話題ではないが、リストラ対象者に辞職を促す秘策があるという。厳しい仕事を与えるのは逆効果。音を上げるどころか、次第に生き生きと厳しい仕事に対して意欲を燃やすという。▼むしろ反対に、まったく仕事を与えないのがいいらしい。もしくは、誰でも難なくこなせる仕事を与えるのもいい。そんな状況に置かれると、仕事への意欲がそがれ、辞職を考え始めるらしい。人は楽を求めるものだが、何のストレスもない楽なだけの日々には耐えられない。▼りっしんべんは「心」を表すので、「忙」という字には「心を亡くす」という意味がある。確かに忙殺の日々を送ると、心がささくれ立ってくる。かといって、無為の日々も心がすさむ。「小人閑居して不善をなす」という言葉があるように、暇を持て余すのは精神衛生上よろしくない。▼過度の忙しさは心を亡くす恐れがあるが、適度な忙しさは張り合いをもたらす。やりがいがあり、前向きになれる。ゆったりした時もあっていいが、ゆったりしすぎると心の張りが失われる。▼文筆家でもある白洲正子は「人は、忙しい時の方がどんなに気楽に暮らせるか解りません。ひまをつくる事よりも、ひまをつぶす事の方がはるかにむずかしい仕事であるからです」と書いた。この大型連休、どう過ごすか。(Y)
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2017年4月30日09:00
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丹波の自然を見つめ直す
旅先を決める際、決定づけるのはやはり観光パンフレットやホームページの写真や映像だ。現地を想像し、胸を躍らせる。実際には写真とずいぶん違うなと苦笑いすることもあるが、裏返せば、それだけ写真や映像の発信力が強いことを物語る。
丹波地域でも若者を中心に、SNS(ソーシャルネットワークサービス)の拡散機能を利用し、自分の好きな地元の景色を投稿、発信して丹波地域の魅力を広めようという取り組みが行われている。
今村復興相が「まだ東北でよかった」と発言し、引責辞任した。あきれるばかりの発言だが、SNS上ではそれを逆手に取り、「東北でよかった」と、東北の良さやすばらしい景色などを表現した画像や短文の投稿が相次いだという。人々が東北の良さを見つめ直すポジティブな意識へと変わったことは唯一、同相の功績だったのではないか。
丹波地域にも映像で見るよりも美しい名所がある。ゴールデンウイークがやって来た。自分だけのベストスポットを探すのも楽しいかもしれない。きっと「丹波でよかった」と感じるはずだ。(芦田安生)
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2017年4月29日15:50
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つけめん「ひとはな亭」
つけめん知って
近くで料理店「アニトヤ」を営む神谷亮介さんが腕を振るう。
看板メニューのつけめん(800円)は、県産の親鶏をベースに数種類の魚介をブレンドしたスープで味わう。化学調味料を一切使用しておらず、しっかりとした味ながら、あっさりと上品に仕上げた。麺は丹波製麺所にオーダーメード、チャーシューは丹波ポークを使うなど、地産地消にもこだわる。
同じスープを使ったらーめん(700円)やローストポーク丼(350円)も好評だ。
神谷さんは、「自分が大好きなつけめんのおいしさを知ってもらえたら」と笑顔で話している。
篠山市西古佐410(国道176号沿い)
tel 079・506・7148
営業時間/11:00~20:00(スープがなくなり次第閉店)
月曜定休
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2017年4月29日15:39
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窯元の工房開放 5月3―5日、今田町内...
写真・「開放工房」のポスターを手に、「春ものがたり」への来場を呼び掛ける森本実行委員長=篠山市今田町上立杭で
篠山市今田町立杭地区の丹波焼窯元群をメーン会場に、▽立杭陶の郷(同町上立杭)▽兵庫陶芸美術館(同)▽こんだ薬師温泉ぬくもりの郷(同町今田新田)―の町内3観光施設で5月3―5の3日間、「第11回やきものの里 春ものがたり」(やきものの里プロデュース倶楽部主催)が開かれる。窯元の“手しごとの妙”を間近で見られる催しや、陶の郷の中庭でマルシェが開かれるなど、丹波焼の魅力を伝える多彩なイベントを実施する。実行委員長の森本靖之さん(47)=同町上立杭=は、「新緑が美しい丹波焼の里で、ゆったりとした時間を過ごしていただき、さまざまな催しを通して丹波焼を身近に感じてもらえたら」と来場を呼び掛けている。
陶工の匠の技を間近で見学できる「開放(オープン)工房」は期間中、毎日行う。開放時間は、午前10時―午後4時だが、窯元によって異なる。日ごろは立ち入ることがはばかれる窯元の工房で伝統技法や職人技を自由に見学でき、ほとんどの窯元で写真や動画の撮影が可能。49窯元が期間中、持ち回りで催し、工房を開放している窯元は目印として「開放工房」と書いたのぼり旗を立てる。
また、3日は丹文窯と信水窯、4日は丹水窯、4、5日は陶幸窯、5日は俊彦窯が自前の登り窯で焼成を行う。さらに5日には、1895年に築窯され、全長47メートルの現存する丹波焼最古の登り窯で、源右衛門窯、丸八窯、信凜窯の3窯元が焼成作業を行う。いずれも見学自由。