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2012年7月19日11:19
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荻田庄五郎氏の思い出
「冬来たりなば春遠からずや」 という有名な句が英国ロマン派詩人シェリーの 「西風に寄せる歌」 からの出典であることを、 初めて知った。 シェリーその人についてすら無知の春秋子だが、 旧制柏原中―柏原高教諭から関西学院大教授に転じた故・荻田庄五郎氏が 「シェリー研究の成果を、 早稲田大学で発表する」 という記事が昭和15年10月4日号丹波新聞に載ったのは読んでいた。 ▼荻田氏は同12年1月の 「東京五輪 (同15年開催予定だったが世界大戦で中止) に備え柏中で英語熱高まる」 という記事にも登場し、 同校出身の作家、 上田三四二は短編 「補助線」 で、 生意気盛りの生徒たちからも一目置かれた教諭として描いている。 ▼荻田氏の居宅は、 春秋子が小学6年の時に転出されるまで、 我が通学路の途中にあった。 端正な顔を、 その家の都会的な感じのすらりとした5人姉妹と共に、 かすかに覚えている、 ▼シェリーのことを先述の通り少しばかり知ったのは、 5人姉妹の末妹Mさんがこの3月、 春秋子出演のNHK 「ラジオ深夜便」 を偶然耳にし、 「柏原が懐かしい」 と便りを頂いたのがきっかけ。 ▼再会したMさんが見せて下さった荻田庄五郎著 「シェリー研究」 (研究社) は昭和18年、 日本が米英と戦っていたさ中の刊行。 そんな快挙をも不思議な縁で知り得た。(E)
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2012年7月19日11:19
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本当のぜいたくとは
先月、 中国に旅した時、 1人っ子政策の話を聞いた。 「兄弟姉妹が少ないと、 親も甘くなり、 自己中心的な子どもが増えた」 ということを耳にした。 日本も少子化で、 同じような悩みに直面している。
帰国後、 果樹栽培や絵手紙の指導などをしている春日町の野花敏郎さんの講演を聞いた。 「10人兄弟で育ったので、 親が忙しく、 かまってもらえず、 自分で弁当を入れて、 学校に通った。 おかげで、 80歳を超えても自活できている」 と野花さん。 母親が季節の野菜の漬物や焼き魚などを置いてくれていたようで、 「手づくりのお袋の味が、 今も体に染みついて、 忘れられない」 と語っていた。
最近、 ある年輩の人が、 「スーパーで、 インスタント食品を大量に買う若い女性を見た。 家庭の食生活を想像し、 気になった」 と言う。 確かに、 忙しい毎日。 手のこんだ料理をしなくても食べられるのはありがたい。 一方、 食べ物が豊富な日常で、 体によいものを選ぶことも大切。 以前から、 食品を買う時、 栄養成分表示を見て、 脂質の少ないものを選ぶように心がけている。 健康のために、 一つだけでもこだわりを持ちたい。
80歳を超えて、 自分の歯が20本ある元気な高齢者を取材した時に、 「なるべく硬いものを食べるように心がけてきた」 と話された。 かむことが、 歯を強くし、 あごの発達を促す。 内臓も丈夫になり、 高齢でも健康でいられるようだ。
「キレル食事」 という言葉を聞いた。 子どもにお金で何でも買い与え、 贅沢 (ぜいたく) させると、 後で付けが回る。 手づくりの食を大切にし、 本当の贅沢さを身につけさせたい。 「食文化広げる地域に笑顔かな」。(臼井 学)
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2012年7月19日11:19
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丹波市初の女性栗剪定士 芦田さん・足立...
丹波市栗振興会会員の芦田祥子さん (青垣町栗住野) と足立にしきさん (同町小倉) が市初の女性クリ剪定士に認定され7月13日、 氷上町新郷公民館で開かれた同会総会の席上、 認定証が伝達された。 2人は 「もっと勉強して、 クリ振興の役に立てれば」 と話している。
2人の夫は、 クリの生産者で、 同会の地区世話人をしている。 先に足立さんが入会。 女性会員が1人で心細く思っていたところ、 遅れて芦田さんが入ってきたことで、 2人でクリ栽培の勉強をすることに。
「夫の作業に口をはさもうと」 (芦田さん)、 「振興会にいるのに見ているだけでは」 (足立さん) と、 剪定技術を身につけることにした。 資格取得要件の、 県農林水産技術総合センター (加西市) で開かれた冬の研修会に2年参加したほか、 市内の実地研修で、 剪定を実践するなど研鑽を積んだ。
3年目の今年、 実技試験を受験。 実際に枝を切り、 県農業改良普及センターの職員らの 「なぜ、 その枝を除去したのか」 などの口頭試問に答えた。
「技術がまだまだ未熟だが、 これからも精進したい」 と芦田さん。 足立さんは、 「拾うクリではダメで、 手をかけて収穫する大きなクリを作る。 丹波グリの名に恥じないクリを作っていきたい」 と抱負を述べた。 また、 2人は、 「女性にも振興会やクリ栽培に関心を持ってもらえるきっかけになれば」 と話していた。
2人のほかに、 由良昌一朗さん (氷上町北油良)、 村上鷹夫さん (山南町下滝)、 荻野義晴さん (青垣町東芦田) が剪定士の認定を受けた。
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2012年7月19日11:18
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白いカラスを求めて
白いカラスが飛んどるで―。 篠山市今田町のごく限られた住民の間で話題になっている。 情報をもとに、 ひんぱんに白ガラスが目撃されている場所に何度か足を運んでいるものの、 いまだ出会えていない。
黒いカラスが白い訳は、 先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患 「アルビノ」 によるもの。 アルビノ個体は、 さまざまな動植物で見られ、 古くから神の使いや吉凶の前触れなどと信仰の対象にされ、 地元の人たちは大切にしてきた。 現代でも、 山口県岩国市でアオダイショウのアルビノが白ヘビとして国の天然記念物に指定されているほか、 琵琶湖に生息するイワトコナマズやビワコオオナマズのアルビノを 「弁天ナマズ」 と呼び、 地元の猟師たちの間では竹生島の弁財天の使いとされている。
私もこれまでに、 ツバメとセグロセキレイのアルビノ個体を写真に収めている。 撮影していて気付いたことだが、 いずれのアルビノ個体も仲間から激しい攻撃を受けており、 見ていて気の毒になるほどだった。 容姿は同じでも体色が全く違えば、 外敵とみなすのか。 頭の賢いカラスではどうなのだろう。 何とか写真に撮り、 紙面を飾りたい。 (太治庄三)
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2012年7月19日11:17
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おっぱい号出動しま~す
ブルーベリーの防鳥ネットと木々は波打ち出し、 風は熱さをためた体を包んで駆け抜ける。 束の間の開放感に息が漏れる。 収穫が始まったブルーベリーは、 8年前に植えた頃の面影はなく、 今は小さな森のようになっている。 目の前の収穫にのめり込むと、 たわわになった実が、 青い海に迷い込んだかと思うほど。 熟しだした実には芳醇な香りすらあり、 食べると幸せ感が口いっぱいに広がる。
な~んて一人で世界に浸れるのは一瞬で、 遠くから 「おか~さ~ん、 おっぱい!」 の一声で現実に戻される。 そろそろそんな時間やわと思いつつ、 「は~い」 と大きく返事する。 休憩所用の小さなテントは今年からお隣にハウスが建って、 ちょうど道からは見えず、 あんばいの良い授乳室。 2人目ともなると肝が据わって?開放的な授乳室でのおっぱいはこちらも気持ちが良い。
あるいは、 おっぱい求む!の声に応えるべく、 今年は何度か家に戻らなければならないので、 オンボロ自転車を手に入れた。 「おっぱい号発進☆」 の掛け声で家までの下り坂、 鼻歌を歌いながら風を切って走る。 今まで車で行き来していた短い道のりが、 自転車で走るとこんなに気持ちが良いものだとは思わなかった。 眩しい太陽、 頬をすり抜ける風。 体中で夏の空気を感じることができ、 嬉しさが込み上げてくる。
とは言っても収穫が始まったばかりで今は体力がまだあるからね。 さてシーズン中、 「おっぱい号」は何度、元気に出動できるだろうかと、 不安もよぎる母ちゃんであった。
(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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2012年7月19日11:17
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4集落ごとに看板設置 大きく特色書いて...
西紀北地区の 「草山郷づくり協議会」 (松本三郎会長) が7月16日、 地区内4集落にそれぞれをPRする看板を設置。 しゃくなげ、 ホタル、 温泉など、 地区ごとのさまざまな特色を紹介しており、 外部から訪れた人の案内人を務めている。 同協議会は、 「いろんないいところがある地区。 看板を見てもらい、 たくさんの人に地域をPRできれば」 と話している。
看板は、 高さ2・3メートル幅1・8メートル。 「こころぬくもる温泉の郷遠方」 (遠方地区) 「清流にみどり輝くしゃくなげの郷」 (本郷地区) 「ホタルと桜あふれる炭 (すみ) やすい桑原」 (桑原地区) 「蛍舞い心やすらぐ源流の里川阪」 (川阪地区) ―の4種類の文言が書かれており、 それぞれの地域の特色を盛り込んでいる。
都市部からの移住者や草山温泉などへの観光客など、 外部から人が訪れる機会のある西紀北地区。 同協議会では、 市の地域活性化事業の補助を受け、 一目で集落の特長がわかるようにと看板設置を企画した。
文言については、 各自治会や協議会役員などで話し合って決定。 特色を少ない文字に凝縮した看板が出来上がった。
松本会長は、 「一人でも多くの人に地区を知ってもらい、 『また来てみようかな』 『住んでみたいな』 と思ってもらえたらうれしい」 と笑顔で話していた。
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2012年7月19日11:15
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種類豊富に塩こうじ JAファーマーズマ...
糀 (こうじ) と塩を発酵させた調味料 「塩糀」 が全国的なブームとなる中、 JAファーマーズマーケット 「味土里館」 (篠山市東吹) は特設コーナーを設けて、 販売に力を入れている。
その中でも、 篠山市初田の酒井正行さん (58) がつくる糀商品がずらりと並ぶ。 黒豆みそを作り始めた20年ほど前から、 自前で糀をつくりかけた。
「うちしか作っていない」 と自負するのは 「餅米こうじ」。 餅米に糀菌がのりにくく、 吸水量の加減が難しい。 酒井さんは、 長年、 試作を続け、 ようやく今年、 餅米でできるようになった。 仕込みには通常の倍の手間がかかるという。
また、 しょうゆを使った 「醤油こうじ」 は、 蒸し野菜や鶏のから揚げなどに、 甘酒の状態から煮詰めた 「糀ジャム」 はパンやデザートによく合う。 もちろん 「塩こうじ」 も販売。 塩分量を通常の15%から13%に抑え、 使いやすくした。
このほか、 キャベツやダイコンの 「塩こうじ漬」 を販売。 糀を使った田楽みそを試作中で、 間もなく商品化するほか、 イカの醤油塩こうじ漬けなど、 加工品の商品化にも力を入れている。
市内のスーパーよりも早く、 塩糀に着目して特設コーナーを設けた、 同館の細見豊子さんは、 「塩糀の販売当初から、 とても良く売れている。 塩糀は美容と健康にいい。 1年中販売する予定なので、 みなさんにどんどん使っていただきたい」 と話している。
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2012年7月19日11:15
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ワンダーフォーゲル全国大会へ 県予選で...
柏原高校の男子ワンダーフォーゲル部がこのほど養父市・氷ノ山で開かれた県高校総体の登山大会で優勝し、 8月7日から新潟県・苗場山周辺で開かれるインターハイへの出場を決めた。 県大会では序盤のタイムレースで同会場の大会新記録を出した。 岸本祐也・前部長 (3年生) は 「優勝を狙って練習し、 持ち味の体力が結果に出てよかった。 全国大会では、 途中の減点もなく完走するのが目標」 と話している。
同競技は4人制。 事前の計画書の提出から、 関連知識のテスト、 天気図の作成や装備点検など、 13項目にわたって計90点で評価される。 県大会には24校が出場。 同校は、 岸本君のほか、 植田尚輝君 (3年)、 若林誠君 (3年)、 県大会後に部長となった奥田将守君 (2年) がチームを組んだ。
登山ルートの序盤5キロ (標高差750メートル) の通過時間を競う 「特区」 の項目 (最大15点) で、 71分57秒を記録。 前日の大雨で道がぬかるむなか、 2位に5分以上の差をつけた。 3年前に同ルートになって以来、 新記録となるタイムで、 特区の評価点で最大の15点を獲得。 ほかの上位校と3―4点の差をつけた同部は終始、 大会をリードし、 総合得点で2位に1・1点差をつけて優勝した。
昨年は0・3点差で2位となり、 全国大会を逃した。 昨年に続いて出場し、 行程中の登山記録を担当した植田君は 「全国大会ではメンバーについていくのはもちろん、 減点対象になりうる記録の書きもらしをしないこと」 と抱負を話し、 若林君は 「体力を生かした特区の結果はよかったが、 天気図などの項目が伸びなかった。 大会までに天気図や関連知識などの精度をあげたい」 と話す。
唯一の2年生で、 部長の奥田君は 「初の県大会で緊張したが、 3年生が引っ張ってくれた。 自分も来年の大会では下級生を引っ張れるよう、 全国大会を通して天気図やテント設置のノウハウなどを3年生たちから学びたい」 と意気込んでいる。
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2012年7月19日11:13
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上映会とお話会 内部被曝考える 7月23日
福島県から原発事故で避難し、 篠山市に移住した橋本敬子さん (43) =篠山市東吹=と廣岡和哉さん (31) =同市本郷=が発起人の丹波篠山避難移住者ネットワーク 「こっからネット」 が7月23日午前10時―正午、 篠山市民センター (同市黒岡) で内部被曝をテーマにした 「上映会とお話会―子どもたちの食は大丈夫?」 を開く。
100円。 神谷さん (080・5463・7207)。
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2012年7月19日11:12
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食品と放射能学ぶ 消費者庁から講師 7...
丹波消費者協議会 (中道知代子会長) は、 7月21日午後1時半から山南住民センターで開く学習会 「食品と放射能について」 の参加者を募っている。 無料。
4月から食品衛生法が改正され、 食品中の放射性物質濃度の新基準が適用されている。 消費者庁消費者政策課の職員から、 飲料水、 乳児用食品、 牛乳などの新基準を聞く。
市生活安全課 (0795・82・1532) で、 質問を受付けている。 当日、 講師が回答する。
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2012年7月19日11:12
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全盲の落語家・桂福点さん招き障がいを考...
NPO法人自立生活サポートネットワーク (079・554・1519) が7月21日午後1時半から、 篠山市民センターで 「障がいのある方の人権について学ぶ」 を開く。 川西市生まれの全盲の落語家、 桂福点さん (44) が 「笑いから始まるノーマライゼーション」 をテーマに、 トーク、落語、音楽について話す。 参加費300円。
福点さんは、 「先天性緑内障」 で生まれて間もなく、 両目の手術をしたが、 右目の視力を失った。 盲学校の高等部に進学した時に左目も失明。 大阪芸術大学で音楽療法に出会い、 さまざまな出会いの中、 笑いの大切さに気付き、 手話落語の創始者、 桂福団治さんの弟子に。 修業を続け、 2009年に桂福点になった。
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2012年7月19日11:11
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県政学習会
7月22日午後7時半から、横田ふれあい会館 (丹波市氷上町横田) で県政学習会を開く。 横田JIJI会 (酒井美孝会長)の主催。県政や地域の課題について石川憲幸県議と懇談する。 自治会、 横田会など幅広い層に参加を呼びかけている。
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2012年7月19日11:10
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「希望の灯り」ともす 道の駅青垣でまつり
「あおがき道の駅の夕べ」 (同実行委員会主催、 0795・87・2222) が、 7月22日午後3時から道の駅あおがき (丹波市青垣町西芦田) で開かれる。 「幸せのキャンドルナイト」 として、 会場内のあんどんに、 阪神淡路大震災の 「希望の灯り」 を分灯し、 会場を照らす。
地元の認定こども園あおがきの園児や子育て学習センターの利用者らが、 将来の夢などを描いたあんどん約250個に、 「希望の灯り」 を分灯する。 午後6時45分から、 セレモニー。
ステージでは、 地元出身の作曲家でピアニストの足立知謙さんと木場大輔さんの邦楽ユニット 「木立」 の演奏 (午後8時から) のほか、 青垣中吹奏楽部、 クラリネットカルテットぼちぼち、 青垣郷土民謡保存会、 足立安弘さん (ハーモニカ) が出演する。
バザーは、 午後3時開店。
同施設の開店15周年を祝い、 同施設を運営する農事組合法人 「おいでな青垣」 が、 鹿肉ハンバーグ定食 (20食、 午前10時から) と、 じゃがいものコロコロポテトなどを販売 (午後3時から) する。
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2012年7月19日11:03
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太陽光設備を視察 再生エネ研究の院生 ...
大阪市立大大学院の社会人大学院生ら7人が7月15日、 再生エネルギー研究の一つとして、 岡本吉正さん (丹波市氷上町西中) が同町石生に設置した太陽光発電設備を視察に訪れ、 岡本さんから設置に至った思いを聞き、 ソーラーパネル施工業者のサンテック (福知山市) の高木隆会長から、 設備について詳細に聞き取った。
岡本さんは、 「自然や環境を破壊することなしに、 電力供給に寄与しようと導入した」 と説明。 高木会長は、 岡本さん宅の設備は47キロワットの発電能力があり、 岡本さんと妻の2人に所有者を分割 (23キロワットと24キロワット) していることを紹介。 「25キロワットまでなら、 通常の電線で売電が行え、 初期投資が抑えられる」 と、 工夫の一端を明かした。
大手家電メーカーの社員や、 大手新聞社の社員らの大学院生は、 パネルのメーカーや1枚当たりの発電能力、 設置を決断するまでの思いなどをそれぞれ聞き取っていた。
指導に当たっている同大大学院創造都市研究科都市政策専攻の小長谷一之教授は、 岡本さん宅の設備を 「幹線通り沿いにあり、 かっこうの広告塔になる」 と言い、 敷地内にある看板の文言 「ありがとう太陽光」 を見て 「これはいい」 と感心していた。
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2012年7月19日11:02
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畑・城北小統合校名「“篠山中央”の再考...
来年4月の統合を目指している畑、 城北両小学校の新校名について、 住民らでつくる統合準備委員会が 「篠山中央」 と決定したことを巡り、一部住民が市教育長に対し、 校名の再考を求める陳情書を提出。 さらに署名を行う準備をしていることがわかった。 7月17日に開かれた準備委で報告されたが、 「住民の意見ではあるが委員も住民の代表。 十分議論して決定したことについて、 すぐに話し合うことはできない」 とし、 31日の会合で意見を持ち寄ることにした。
提出したのは城北小校区の住民でつくる 「新校名の再考を望む会」。 篠山中央が、 「(両校区の) 地域性を感じさせない校名」 から選ばれたことに疑問を呈し、 「地域に誇りを持つ市の教育に矛盾する」 と指摘。 再度、 新校名を検討し直すことを求めた。
意見を提出した住民は、 「他校区からも反対の声を聞く。 また統合後、 直接関わることになる現在の1―5年生の保護者に話し合う場がなかった」 とした。 城北小保護者にアンケートを行い、 20日に回収するという。
スケジュールでは、 9月議会に新校名を上程する予定だが、 議会内部にも賛否両論がある。
ある議員は、 「住民の代表である準備委が決めたことなので反対はない」。 一方、 別の議員は、 「住民の代表が決めたことでも、 より多くの住民が疑問を持っているならば反対せざるを得ない」 とし、 意見が分かれる。
住民間でも意見は分かれており、 「新しい学校の誕生に水を差すべきではないので、 篠山中央でいい」 という意見や、 「もともとが城北であっても、 城東、 城南小学校もあり、 城北が一番妥当」 との意見もある。
準備委では新校名を決める際に一般公募を実施。 今年3月には、 公募の上位5つに候補を絞り、 校名検討部会を設け、 全候補の長所短所を議論した。
決定した篠山中央については、 ▽統合後の位置となる城北小は、 市全体からみて中央に位置する▽現在の 「城北」 「畑」 を連想しない、 新しい学校として適切―などとし、 全会一致で新校名に決め、 市教委に答申した。
ほかに 「城北」 「たまみず (玉水)」 「みたけ (三岳、 御岳)」 「篠山北」 が候補に上がったが、 ▽城北 「現在と同じで新しい学校にふさわしくない」 ▽玉水 「城北地区よりの名前」 ▽みたけ 「畑地区のイメージが強い」 ▽篠山北 「市全体から見れば北ではない」 として除外した。
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2012年7月19日11:02
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夜空に光の輪 円応教花火大会・7月14日
円応教 (丹波市山南町村森、 深田充啓教主) の立教を祝う 「円応まつり」 の花火大会が7月14日にあり、 全国から集まった信者や地元住民らが、 夜空を焦がす約4200発の光のショーを楽しんだ。
光の放物線が長く、 枝垂れ桜のように見えるものや、 ドラえもん、 スマイルマークが、 観客に迫ってくるような見え方をするものもあり、 30分間休むことなく打ち上がる花火を観客たちはため息混じりに見つめていた。
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2012年7月15日09:06
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遺書
「二十有余年の年月、 お世話にのみ相成りました。 今、 命を国に捧げます」。 東京都千代田区。 靖国神社に張られていた遺書だ。
この言葉を遺したのは24歳の陸軍兵長という。 たった67年前、 この国では数えきれないほどの悲しい手紙が家々に帰ってきた。 立派に死んでいくと書かれた行間には、 「死にたくない。 家に帰りたい」 という思いがあっただろう。
戦意高揚の一翼を担ったのは新聞各紙によるキャンペーンだった。 開戦のきっかけとなった国際連盟脱退を称賛し、 戦争突入後は国家総動員をあおり続けた。
そして、 国民はそれを信じた。 結果、 こんな悲しい文章を書かなければならない若者を生み出した。 それは新聞が犯した罪だと思う。
「靖国で会おう」。 そう言って散って行った命の中には、 祖母の弟もいる。 記者として生きる私をどんな思いで見ているのだろう。
いつか戦争を知る人々がいなくなる。 そしたらまた悲劇が起きてしまうのだろうか。 手を合わせながら祈ったのは、 二度とこんな遺書を書かせる世の中にはしたくないということだった。(森田靖久)
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2012年7月15日09:06
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全4科連携で“6次産業” 氷上高校
氷上高校の全4科の3年生らが連携し、 同校で収穫した大納言小豆と卵を使った焼き菓子 「ビスコッティ」 を作り、 秋の文化祭で販売する。 農産物の生産から加工、 販売まで行う 「6次産業化」 の試みで、 指導にあたっている営農科の小松原和俊教諭は 「全科が連携しての試みは初めてかもしれない。 成功して、 今後も続く取り組みになれば」 と話している。
大納言小豆などを栽培している営農科の野菜班が、 大納言小豆を広める取り組みを授業で考えていた際、 食品加工科から 「焼き菓子はどうか」 と提案を受け、 生活科が研究していたビスコッティのレシピを取り寄せた。
ビスコッティは、 イタリア語で2度焼きの意味。 小麦粉、 卵、 砂糖を混ぜた生地をオーブンで2度焼きして固めに焼き上げる。 生活科のレシピでは、 小麦粉とおからを同量ずつ混ぜた生地に、 チョコチップなどを混ぜるもので、 野菜班はそのレシピをもとに、 甘く煮た大納言小豆を混ぜるなどのアレンジを検討している。
今後の取り組み次第では、 生活科と食品加工科の生徒もビスコッティづくりに加わり、 同科の生徒が使っている業務用オーブンを用いるなど、 大がかりなものに発展する可能性も。 販売には商業科が関わる予定。
チョコに負けない小豆の存在感や、 小豆のふっくらとした食感を出すことに苦慮している野菜班は、 「アルティ」 の来店者らを対象に試食会を開いた。 10日にも生活科と協力し、 同校に訪れた黒井小の1、 2年生を対象に試食会を行い、 「もうちょっと軟らかくても」 「これぐらい堅いほうがいい」 などの感想が出ていた。
野菜班の大西真莉奈さん (3年) は 「味と見た目に気を付けて、 ぎりぎりまで改良を進める。 私たちがつくった大納言小豆のおいしさが伝われば」 と話している。
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2012年7月15日09:05
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駅前活性化に“大学”開講 食や健康、文...
JR篠山口駅前の 「KOSUGI彩華ビル」 (篠山市大沢) で7月10日、 食や健康、 運動、 文化などを学ぶ講座 「心うきうき板心 (はんしん) 大学」 が開講した。 地域住民らでつくる 「大沢駅前活性実行委員会」 が今年度初めて主催。 講演やグルメ視察など、 来年3月までに計10回の開講を予定している。 同実行委員会は、 「駅前のことをもっと考え、 楽しんでもらえるために企画した。 今後もさまざまな提案を行っていきたい」 と話している。
「板心」 は、 「いつも心を躍らせる好奇心を持つこと」 という仏教用語。 講座は1カ月か2カ月に1回程度開き、 ▽一般教養▽健康▽文化▽生涯学習―など、 さまざまな内容について学んでいく。
食・栄養講座が開かれた初回の講師は、 NHK 「きょうの料理」 などで著名な調理師、 爲後喜光さんが務め、 「食と料理の基礎と基本について」 と題して講演。 市民ら約20人が受講した。
同実行委は、 ビルを運営する 「古杉企画」 の社長、 古杉和広さんが発起人となり、 「いろんな人が集まってくる駅前をつくろう」 と呼びかけ、 地域住民や栄養士など約10人で構成した。 同講座の開講も含め、 里山の活用や伝統食、 新しい特産の開発などを通した駅前の活性化を目指している。
同大学の次回講座 「一般教養」 は8月下旬。 参加費1回600円。 問い合わせは古杉企画 (079・594・5245)。
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2012年7月15日09:04
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「坂田明トリオ・ジャズライブ」
7月17日午後6時から、 篠山城大書院 (北新町) で「坂田明トリオ・ジャズライブ」が開かれる。 サックス、 クラリネット奏者の坂田さん、 ピアニストの黒田京子さん、 アコースティック・ベース奏者の水谷浩章さんが出演。 前売り4000円、 当日5000円。 主催のノオト (079・552・7373)。