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2012年7月30日10:51
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食べ物の記憶
七月の一週に義母、 三週に母の一周忌を済ませた。 「一年が過ぎるのが早いねぇ」 などと嘆きつつ、 普段は会えない親族が一緒に食事をして、 故人の思い出話をしたり、 近況などを語りあう。 悼みつつ、 互いに明日への元気も貰えたように思う。
丹波での母の一年記念会でも、 牧師さんによる式次第が終了したあと、 親族のみで食事をしながら、 母の思い出や近況を話し合った。 西瓜が大好物だった母の、 豪快な食べっぷりだとか、 紫蘇と酢の効いたおにぎりを作って待っていてくれた夏休みの話などが孫から、 甥や姪からも、 ハイカラな物を食べさせてもらった話、 実家へ行っても慌しく帰ってしまう母のせっかちな一面など、 どれも肯けた。
板の間や廊下の雑巾掛けを、 汗を拭きながらして、 そのあと西瓜を食べていた母の幸せそうな顔を思い出す。 西瓜とトマトが大好きだった。 料理など大ざっぱな母なのに、 なぜかトマトだけは皮をむいていた。 そのせいで私も、 食べられないことは無いが、 皮をむいた方が好きだ。 そのくせ、 西瓜の種は丹念に取らずにかぶりつき、 種ごと食べてしまう。 「なんで、 種も取らずにそんなに慌てて食べるの?」 と聞くと、 母ではなく父が 「子どもの頃に、 はよう食べんと兄貴に取られてしまうさかい、 それが今でも癖になっとんのやないこ」 と、 からかい気味に答えていた。 「そんなことはないけど、 西瓜は、 こうして食べるのがおいしいんやわね」 と、 食べていた母の姿が、 つい昨日のように目に浮かぶ。 この世にいなくなっても、 食べ物で思い出してもらえたら幸せかも。
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2012年7月30日10:51
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バレーボール 氷上高主将・山本さん全国...
富山県で8月3日から始まるインターハイに出場する氷上高校女子バレーボール部のエースで主将の山本紗良さん(3年)が、 全日本高校選抜チームのメンバー(14人)に選ばれた。 8月9―14日のタイ遠征に参加する。 同校からの選抜は2年ぶり。
1月の 「春高バレー」 後の3月に大阪で行われた高校選抜合宿に参加。 全国から24人が集められ、 ゲームを中心にした練習を行った。 「レベルが高くて、 何をするにも必死だった。 みんな背が高い上に技術もあり、 圧倒された」 と振り返る。 ブロックに移る速さ、 フォームの美しさ、 攻撃の幅の広さ、 決定率の高さなど、 県内では感じられなかった刺激を受けた。 今回のタイ遠征メンバーは、 その時のメンバーから選ばれた。
選抜メンバーに入り、 山本さんは、 「うれしいけれど、 自分は選ばれるような選手じゃない。 チームのみんなを代表して行かせてもらっているだけ。 恥ずかしいプレーはできない」 と気を引き締める。
自身が1年生の時に主将だった山川小百合さん (現・筑波大) 以来の高校選抜。 山川さんからは、 「タイへ行き、 自分たちがすばらしい環境で練習ができていることを知った」 と聞かされたという。 「日本人以外の選手とプレーする機会は少ない。 パワー、 スピードなど全てが初めての経験なので、 世界のバレーをしっかりと見てきたい」 と目を輝かせた。
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2012年7月30日10:49
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進路に柏原看専を
県立柏原看護専門学校が、 丹波市立という形で存続しそうだ。 知事に苦境を伝えた市民の声が、 存続の道を開いた。 知事の決断も、 これ以上遅ければ、 取り返しがつかなくなるというギリギリ、 絶妙のタイミングだった。
もともと人口が少ない丹波地域。 若者の人口が減る社会では、 他の職種同様に看護師のなり手も減っていく。 減っていった時に、 看専がなくなり、 少ない看護師志望者がすべて市外に流出し、 地元が干上がることを心配していた。
できれば、 地元の人に柏原看専に入学してほしい。 新卒者だけでなく、 一度、 都市部に出たけれど、 思うような職に就けず、 再出発しようと思っている人、 出産・育児を経て、 新たに職を求める人の進路の一候補に加えてほしい。
地元の医療機関は、 就職先として勤務を考慮される環境整備を今のうちに進めることが肝要だろう。
8月6日にも県と市は、 記者会見を開く用意があるという。 吉報が届くことはまず、 間違いない。 ひとまず安堵しながら、 看専をどう育て、 卒業生を定着させていくか、 潜在看護師の復職支援策と合わせて考えたい。(足立智和)
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2012年7月30日10:49
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金賞の大吟醸酒販売 加熱有無の2種類 ...
篠山市呉服町の 「鳳鳴酒造」 (079・552・1133) が、 2011酒造年度 (昨年7月―今年6月) の全国新酒鑑評会で金賞に輝いた大吟醸酒の販売を開始した。
大吟醸酒は、 40%まで精白した兵庫県産の酒米 「山田錦」 を使った最高品質酒で、 中川博基杜氏が同社の味間工場で仕込んだもの。 加熱殺菌した常温保存ができるものと、 加熱殺菌をせずに瓶詰めした原酒の2種類を販売している。
同鑑評会は、 日本で唯一の酒に関する国の研究機関 「独立行政法人酒類総合研究所」 が主催。 全国の新酒を調査、 研究することで、 清酒の品質向上を目的として毎年開いており、 今回は全国から876点が出品され、 審査を経て428点が入賞酒に選ばれた。 同社の大吟醸酒は、 入賞酒の中から特に優れているとして、 金賞を贈られた。
2種類ともに720ミリリットルで5000円。 同社製品取り扱い店で販売中。
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2012年7月30日10:48
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女子硬式野球が開幕 ラジオ中継を試行 ...
「全国高校女子硬式野球選手権大会」 (全国高校女子硬式野球連盟など主催) が7月27日、 スポーツピアいちじま (丹波市市島町中竹田) で開幕した。 昨年の大会より2チーム多い10チームが出場。 31日に行われる決勝の舞台をめざし、 熱戦を繰り広げている。 準決勝、 決勝戦では初めての試みとしてラジオ中継やインターネット映像配信を実施し、 熱戦の模様を伝える。
京都両洋、 日南学園 (宮崎県)、 愛知高校連合の3チームが初出場。 丹波高校連合には、 兵庫をはじめ、 京都、 大阪などから18人が集まる。 昨年に続き、 東日本大震災の被災地、 宮城県から聖和学園野球部の後藤瑞希さん (2年)、 白石高校野球部の枡眞理子さん (同) の2選手が参加する。
開会式では蒲田女子の遠藤実茄子主将が、 「野球ができる環境と、 支えてくれたたくさんの方々に感謝し、 熱い戦いができるように共に汗を流し、仲間を信じ、正々堂々と戦うことを誓う」 と選手宣誓。 また、 女子硬式野球チーム 「丹波ガールズ」 に所属する春日中1年の平井華菜子さんが始球式を務め、 力のあるボールを投げ込んだ。
ラジオ中継は、 コミュニティFMの開局に向けて取り組む株式会社ご近所 (小橋昭彦社長) と、 丹波コミュニティFM放送研究会 (川浦弘貴代表) が取り組むもの。 準決勝2試合は30日、 決勝は31日の予定。
ミニFM (87・5HZ) を開局し、 観戦者はラジオによる実況中継が楽しめるほか、 球場内にカメラを設置し、 インターネット映像配信も行う。 丹波コミュニティFM設立協議会のホームページ (http://tanba/fm/) のリンクから見られる。
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2012年7月30日10:48
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石生―黒井の城山縦走登山 7時間の健脚...
丹波市内に住む山の愛好家らが、 氷上町石生の城山から黒井城跡のある猪ノ口山 (城山) にかけての縦走登山を、 10月8日に計画している。 初の試みで、 登山経験が豊富な人向けの健脚コースとして、 県内にPRしていこうと力を入れている。
JR秋のハイキングとして、 愛好家のなかで実行委員会を組織し、 丹波市観光協会と共催した。 石生駅と黒井駅を結ぶコースとして、 JRの利用促進をはかるのがねらい。 「毎年定着させて、 六甲縦走のようになれば」 と同委員会は意気込む。
距離は約20キロで、 約7時間のコース=地図参照。 午前8時40分にJR石生駅に集合し、 本州一低い中央分水界の中でも一番低い地点の石生交差点 (海抜95・45メートル) ―石生城山 (東小学校裏) ―権現山―亀の座―三日月山―千丈寺山―猪ノ口山 (城山) ―登山口で午後4時半解散。 石生交差点から三日月山までは中央分水界の上を歩くのが特色。 参加費用は500円 (保険料、 記念品代)。 雨天決行 (雨具持参)。
申し込みは、 丹波市観光協会ひかみ観光案内所 (丹波市氷上町石生436―4、 電0795・82・8210、 FAX0795・82・8230) まで。
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2012年7月30日10:47
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河合雅雄さんが刊行「賢治の心を読む」第...
篠山在住の動物学者、 河合雅雄さん (本紙客員論説委員) が草山万兎 (くさやま・まと) のペンネームで、 「宮沢賢治の心を読む」 第2巻を童話屋 (東京) から刊行した。 昨年9月に出した第1巻と同じく挿絵は篠山在住の銅版画家、 加藤昌男さん。 文庫本サイズで定価1250円+税。
第1巻の 「注文の多い料理店」、 「セロ弾きのゴーシュ」 などに続いて、 今回は 「どんぐりと山猫」、 「狼 (オイノ) 森と笊 (ざる) 森、 盗 (ぬすと) 森」、 「さるのこしかけ」、 「林の底」、 「洞熊 (ほらくま) 学校を卒業した三人」 の5篇。 第1巻同様に、 それぞれ原文の後に、 河合さんが感じたこと、 気づいたことを綴っている。
また 「まえがき」 では、 前巻で 「158種類の動物が登場する」 と述べたのを、 さらにくわしく解説。 主人公になった動物としては、 キツネが最も回数が多く、 「賢治はキツネびいき」 なこと、 リュウ、 ヤマネコなど想像上の動物が17種類入っていること、 外国の動物はほとんど出て来ないこと、 日本の動物でもイノシシ、 カワウソは全く出て来ないこと、 また家畜や里山の動物はひんぱんに出てくるが、 カモシカなど奥山の動物は神聖なものとして賢治の動物世界からははずされている―など興味深い分析をしている。
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2012年7月30日10:46
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「AR」さらに活用を 画面にちーたんや...
丹波市は今年春から、 スマートフォンなどの画面にちーたんや立体的な丹波竜を映し、 一緒に撮影することもできる観光PR戦略を展開している。 「AR (拡張現実)」 と言われる技術を生かしたもの。 スタートした4月と5月はそれぞれ1500回の再生数を記録。 6月は1000回と、 開始当初と比べ、 利用は減っているものの、 関係者は 「スマートフォンの利用状況とARの認知度を考えれば、 まずまず。 秋の観光シーズンに向け、 利用が増えるようアピールし、 観光客増につなげたい」 と話している。
市役所職員の有志でつくるARコンテンツ作成検討会が運営している。
丹波竜化石工房 「ちーたんの館」 (同市山南町谷川) や旧上久下村営水力発電所記念館などにあるARマーカーやQRコードをスマートフォンに取り込むことで、 画面に丹波竜が登場する。 ちーたんの像は、 市の広報物や丹波市公式観光情報サイトにあるマーカーにスマートフォンをかざすことで出現する。 音楽に合わせてダンスするちーたんや、 キューピットのように恋の矢を放つちーたんなどが現われる仕掛け。
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2012年7月30日10:45
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第296問
全国高校野球選手権大会の兵庫大会で、 篠山産業高校が16強入りを果たしました。 同校としては何年ぶり?
1.25年
2.15年
3.30年
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2012年7月30日10:40
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故郷の50山「句画集」に 青垣の植村八郎...
丹波カルチャー水彩画教室講師で、 30年にわたって故郷の山々を歩き、 山を描いている植村八郎さん (78) =丹波市青垣町佐治=が、 古希から喜寿にかけて登った50山のスケッチに、 それぞれの山で感じた心境や見た景色を綴った俳句を添えた 「句画集」 をまとめた。 植村さんは、 「山登りが中高齢者の中でブームになっているが、 作句を意識しながら登ると、 様々な発見があり、 より楽しめる」 と、 句作を勧めている。
作品集は、 「ふるさとの山やま没登句画抄」。 自身が決めた 「山登りの日」 の毎週木曜に、 岳友と登った丹波、 篠山、 三田、 福知山市など、 近郊の山々がモチーフ。 1―12月の順に月を追ってまとめている。
はがきサイズの紙に山の絵をペンで描き、 1葉につき6句を添えている。 句は、 麓から山頂、 スタートからゴールへと、 時系列を追ってつづる工夫がされており、 天候の変化や、 景色が移り変わる様を捉えている。
春日町多利の日ケ奥渓谷から登った、 7月中旬の作品 「天神山」 (440メートル) では、 歩き始めの1句目が 「うらじろの青葉の垂るるしじまかな」、 登山途中の4句目が 「急登や天の声なる蝉しぐれ」。 最後の6句目で 「石かため天神山頂木下闇」 と、 山頂のようすを詠んでいる。
登山途中で句作はせず、 その日の夜か翌日にまとめるという。 「ただ体を使って登るのでない、 五感を使って情報を収集するのがおもしろい」 と笑顔で話した。
植村さんは、 1990年には、 100山のスケッチに山への思いを綴った詩を添えた 「ふるさとの山やま素描百座」 をまとめている。
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2012年7月30日10:36
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福島の子にみやげを 米、根菜の寄付募る
福島第一原発事故で放射能汚染に苦しむ福島県の子どもたちを丹波に迎えるサマーキャンプ 「どろんこキャラバン★たんば」 が7月29日から丹波少年自然の家 (丹波市青垣町西芦田) で始まる。 主催する同実行委員会は、 同キャンプに参加する子どもたちにお土産として持ち帰らせる丹波の新鮮野菜の提供を呼びかけている。 傷みにくい米や根菜を希望している。 8月1日から受け付けを始める。
同キャンプには3年生以上の小学生35人が参加。 同施設で夏休みの宿題やさまざまな自然体験を楽しむ。 8月4日午後に帰路につく予定。
実行委によると、 福島では東北や関東から仕入れた野菜が販売されており、 不安に感じる人が放射能汚染の心配のない関西から野菜を仕入れようとすると高額になるという。 そこで丹波の野菜を少しでも持ち帰ってもらおうと協力を呼びかけることにした。
また、 放射能を体外から除去する効能があるとされる 「ドクダミ茶」 の提供を全国に呼びかけている福島市のNPO法人の活動に協力し、 「乾燥ドクダミ」 の提供も呼びかけている。
8月1―3日までは、 氷上町常楽の成松教会 (大野さん0795・82・1414)、 4日午前中は青垣町東芦田の福祉交流センターへ。 同実行委員会 (足立さん080・2533・6972)。
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2012年7月30日10:35
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「とふめし」全国販売計画 郵便局のカタ...
ふるさとの味、 全国へ―。 ふるさとの名産品などのカタログ販売に力を入れている郵便局が、 大山地区の伝統食 「とふめし」 を商品の一つとして全国販売する計画を進めている。 篠山市大山新の 「コミュニティキッチン結良里 (ゆらり)」 (森本淑子代表、 18人) が製造販売している 「とふめし」 で、 篠山、 丹波の両市をはじめ、 三田、 川西、 宝塚の5地域107局で取り扱う方向で検討しており、 今秋からの販売を目指している。
結良里はこのほど、 「とふめし」 の商標登録を済ませ、 「より手軽に 『とふめし』 を味わってもらいたい」 との思いから、 2合分の 「とふめし」 が作れる具材が入ったレトルトパック商品を開発 (650円)。 この取り組みを知った地元、 大山郵便局の小前扶元 (ふもと) 局長が、 「地場産業の活性化に郵便局が一翼を担えれば」 と、 「とふめし」 の商品取り扱いを結良里に打診。 結良里も販売ルートを模索していたことから、 「願ったり叶ったり」 と快諾した。
実現化に向け24日には、 同市大山上の老人憩いの家 「神田荘 (こうだそう)」 で、 「とふめし」 の試食説明会が開かれた。 小前局長の呼び掛けで集まった篠山、 城南、 古市、 西紀の郵便局の局長を前に、 結良里のメンバーが 「とふめし」 を振る舞い、 レシピや歴史を紹介した。 局長らは、 炊き立ての 「とふめし」 をほおばりながら、 「うーん、 うまい」 「懐かしい、 おふくろの味やね」 などと感想を述べ、 中にはお代わりをする人もいた。
森本代表は 「栄養豊かで、 地元の安心安全な食材を使った『とふめし』をこれからの時代を担う全国の若い方々にぜひ食べていただきたい」 といい、「『とふめし』 とともに、 ふるさと『大山』の素晴らしさと名前が広まっていけば」 と期待している。
問い合わせは、 結良里 (079・596・0052)。水、 日、 祝日定休。
【とふめし】木綿豆腐をゆでてつぶし、 ゴボウやニンジン、 油揚げを細かく刻んだものに、 サバの水煮を隠し味として加えて、 一緒に醤油でいためる。 それらを白米と混ぜ合わせて作る混ぜご飯で、 大山地区の3集落 (長安寺、 町ノ田、 大山新) に約120年前から伝わる伝承料理。 古くは長安寺の 「講」 の際に振る舞われてきた。 「人の集まるところに 『とふめし』 あり」 と言われるほどで、 今でも運動会や冠婚葬祭などでは必ず登場するという。 10年ほど前からは、 小学校の給食の献立にもなっている。
写真・「とふめし」のレトルトパック商品を手に、全国販売に向けた計画を進めている市内の郵便局局長と「結良里」のメンバー
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2012年7月27日09:01
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自宅を絵手紙工房に 7月28日から開館記...
丹波新聞カルチャー絵手紙教室講師の田中重雄さん (63) =丹波市氷上町井中=が自宅を改装し、 絵手紙工房 「たらば庵」 (090・5013・5382) を開設した。 7月28―30日の午前10時―午後5時、 開館イベントとして作品展を開く。 絵手紙文化の発信拠点として活用していく。
今春、 長年勤めた郵便局長を退職、 かねてから温めていた構想を実現した。 工房名は、 かつて通信に使われた、 葉の丈夫な 「たらば」 にちなんだ。
作品展では、 玄関、 仏間、 洋間、 居間に、 自身の作品約100点と、 教え子や友人から届いた絵手紙80点を展示する。
仏間にはお地蔵さんの絵や、 酒の肴シリーズを、 洋間にはコースターやしおりなどに描いた作品を集めている。
絵手紙との出会いは25年ほど前。 仕事柄、 毎日はがきに囲まれており、 もっと多くの人にはがきを出してもらう方法を思案していたところ、 流行し始めた絵手紙と出会った。 独学で技術を身につけ、 20年ほど前から教室を持つようになった。 本格的に取り組むようになった20年間で、 1万枚以上の絵手紙を描いている。
今後、 同工房で教室を開く計画があるほか、 自身の絵手紙作品を本にまとめる構想もある。
「たった1枚で、 小さな心のふれあいができるのが絵手紙の素晴らしさ。 どんどん見に来てもらって、 絵手紙文化を発信していけたら」 と話している。
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2012年7月26日17:09
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県内看護専門学校の定員増続く 4年で民...
県病院局が、 柏原看護専門学校閉校の理由にあげている 「学生の看護専門学校離れ」 について、 丹波新聞社が調べたところ、 2009年度から県内の看護専門学校3年課程の募集定員が、 増加に転じていることが分かった。 2005年度以降で、 看専は5校 (うち2校が県立) が閉鎖、 閉科、 減員になったが、 一方で、 民間の4校が募集定員を増やしている=表1・2参照。
県内の看護師3年課程 (全日制) は、 17校820人。 うち、 市立が6。 医師会が3、 独立行政法人が2、 日赤、 財団、 社団、 社会保険庁が各1、 純粋な民間は2校。
看専の募集定員は、 05年度に910人となり、 06年度に県が2校 (計80人)、 国立病院機構が1校 (40人) の新入生募集を停止した。 さらに翌年、 兵庫医大が附属看専 (70人) の募集をやめた。 宝塚市立病院看専の11年度の定員10人減は、 厚労省の 「1学級40人定員」 の求めや、 高校生人口の減、 大学数の増加が理由。 入試倍率は、 3倍を超え、 人気はある。
県が廃止した2校は、 神戸市と尼崎市にあり、 4年制が増えるなど、 養成の代替施設が増えたことなどを理由に廃止。 両校は、 県病院局でなく、 県の医療行政を所管する県健康福祉部が所管していた。 兵庫中央病院附属看専 (70人) の廃校は、 国立病院機構が、 全国一斉に慢性期病院附属の看専を閉めると決めたことによるもの。
民間で唯一の廃校の兵庫医大看専も、 同大の運営法人がポートアイランドに新設した兵庫医療大 (神戸市) に看護学部 (4年制) ができ、 そちらに移した事情による。 同看専の募集停止で、 県全体の看専の募集定員は、 一時 「720人」 にまで減ったが、 看専にニーズがあるとみた民間3校と財団の1校が、 計110人の募集定員増を行い、 12年度は 「820人」 に回復した。
阪神間の大学では、 少子化の中での学生確保策、 学校の生き残り策として、 看護学部、 学科の新設が相次いでいる。
定員を増やした看専の一つ、 県民間病院協会が運営する神戸看専 (神戸市) は、 「昨今の経済状況から、 大学を卒業したり、 社会人経験を積んだ人が将来を考え、 入学するケースが多い」 と言い、 将来は、 さらに10人定員を増やす意向を持っている。 同校の入試倍率は5倍ほど。 学生の5割以上を新卒以外が占める。
05年度に新設され、 県内で最も新しい看専の姫路市医師会看専も、 中播、 西播の地元を中心に、 毎年受験生が増えており、 「人集めは心配していない」 という。 今春新入生の実質入試倍率は4・3倍だった。
「うちの学費は3年で約200万円。 私学の4年生だと600―700万円かかる。 費用面で全然違うので、 4年制大学に学生を奪われるとは思わない」 と話す。
柏原看専も、 昨年入試の実質倍率が4・4倍。 近年人気が高まっており、 県病院局の言う 「看護専門学校離れ」 とは、 裏腹の数字になっている。
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2012年7月26日10:40
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丹波席書大会・一般にも門戸 8月12日、...
丹波書の会 (足立秀男会長) が、 8月12日午後2時から丹波の森公苑 (丹波市柏原町柏原) で丹波席書大会を開く。 書道に一人でも多く関心を持ってもらおうと、 丹波地域在住の小学3年生以上の児童生徒に加えて、 一般にも門戸を広げた。 参加者は午後1時半集合。
課題は、 当日会場で発表する。 小学―中学1年は楷書、 中学2年以上は自由。 参加料は400円 (当日会場で)。 会費は、 会場使用料、 賞状代、 参加賞などにあてる。 用紙は、 小学3、 4年生は半紙、 小学5、 6年生と中学生は長半紙、 高校生、 一般は半切。 当日、 会場で清書用紙3枚を配布し、 そのうち1枚を提出する。 審査は、 丹波書の会理事が担当する。
申し込みは、 今月31日までに丹波市青垣町小倉546、 足立頼昌さん (0795・87・0895) へ。 はがきの場合、 学校名、 学年、 名前を明記すること。
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2012年7月26日10:40
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クラゲ
クラゲは漢字で 「海月」 または 「水母」 と書く。白川静「字通」 によると 「海舌(かいぜつ)」 とも言うらしい。 歳時記には 「鰹の烏帽子(えぼし)」ともあり、 皆言い得て妙だ。 ▼小学生の時、 盆も近い頃に天橋立へ一家で海水浴に行ったら、 クラゲにいっぱい刺され、 とても漬かってはおれなかった。 早々に引き揚げる羽目となり恨めしく思ったことを、 今でも橋立へ行くたびに思い出す。 ▼関電大飯原発がフル稼働に入る直前、 大量のクラゲが発生して出力が低下する事件があった。 しかるべく処理をしてすんだが、 立ち会った牧野経産副大臣が 「クラゲごときに邪魔をされてたまるか」 とテレビで発言していたのは、 うなずけなかった。 ▼神戸に住む筆者の知人は、 阪神大震災の1週間前、 自宅の近くの森から異常に多くの鳥が一斉に飛び立つのを目撃し、「きっと何かある」 と周囲に言って回った。 しかし誰からも相手にされず、 ならば自分だけでもと非常用リュックを寝室に置いていたお蔭で発生時、 家族は無事に避難できたという。 ▼クラゲの大量発生が天変地異につながるとは言わない。 さりながら、 原発の安全を言うのならば、 自然界のちょっとした事象にも耳目を傾ける鋭敏さと謙虚さを持たなければいけないのでは。 海に還す水母の傷は海が医(いや)す 津田清子 (E)
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2012年7月26日10:40
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空はなに色
夫婦で道の駅めぐりを楽しみにしている。 もう、 ずいぶんといろいろな所へ行った。 先日は、 比叡山へ行き、 琵琶湖を回って、 福井から帰ってきた。 比叡山では曇りで灰色、 お寺巡りにはちょうどいい。
琵琶湖では快晴の青色、 サイクリングやジョギング、 ピクニックに最適。 福井へと繋がる山越えでは、 時雨れて雨を湛えた銀色。 福井では夕暮れて、 若狭湾にかかる今日の名残りの輝く茜色。 篠山に帰ってくる頃には、 とっぷりと日も暮れて群青色。
どこからか流れてくる夕餉の香りと団欒の灯り。 冬の空には銀色に輝く星たちが瞬き、 糸のような黄色いお月さまがコロンと寝転がっていたりする。 夏だったら網戸越しに、 温かい橙色の光がぼうっと漏れ出して、 その光と共に笑い声が流れてくる。
世界は色と音に溢れていて、 同じ一日の中でも場所によって全てが違う。 だけど、 たったひとつ、 どこでも同じものがある。 それは、 どんな色の空の下でも愛が見えるということ。
京都の暑い白い空の下では、 若い母親が幼い息子を後ろに乗せた自転車をこぎながら、 どちらからともなくギュッと手を握り合っていた。 ちょっと握るだけ。 でも、 それだけでお互い満足そう。 比叡山では、 足の不自由なお母さんを息子が優しく車から降ろし、 車いすに乗せていた。 お参りする時は、 息子は靴を脱いでお寺に参るけれど、 お母さんは入り口で手を合わせて参っていた。
空がなに色でも、 その下でみんなが愛を育んでいる。 なんて幸せなこと!
(土性里花・グループPEN代表)
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2012年7月26日10:39
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住吉神社で打込囃子 7月28日、福住で水...
篠山市川原の住吉神社で7月28日、 同神社の祭礼 「水無月祭」 が行われる。 同祭礼とともに市指定の無形民俗文化財となっている「打込囃子」は、午後7時40分から同神社で行われ、 福住地区の4集落が打込囃子を披露する。
川原、 本明谷、 福住上、 中、 下、 安田、 うと木の7集落からなる氏子が祭礼を行う。 午後2時半から巡行が始まり、 3時15分頃、 福住本陣団地に福住上・中・下、 川原の4基が到着。 その後、 方向を変え、 午後5時頃にささやまの森公園入り口に本明谷を加えた5基が並ぶ。 6時に宮入り。 打込囃子は、 本明谷、 福住上、 福住下、 川原が神前で披露する。
また、 旧街道沿いに各集落が趣向を凝らした灯りを軒先に灯す 「光の回廊」 を行う。
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2012年7月26日10:39
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多彩に「子ども」表現 「写友ささやま」...
篠山市の写真サークル 「写友ささやま」 (桂幹夫会長) が篠山市中央図書館 (同市西吹) で写真展を開いている。 「子ども」 をテーマに12人がさまざまな視点から子どもを表現した23点が並んでいる。 7月28日まで。
伊勢垣信治さん (大山宮) は、 中学生が吹くトローンボーンの先に子どもが頭を突っ込む姿を撮ったユニークな作品 「いたずら」 を出品。 高橋一甫さん (下原山) は、 巣の中のツバメの子を撮った 「かわいい叫び声」、 西井卓郎さん (大山上) はサクラ堤の通学風景を撮った 「通学路」、 西脇幸夫さん (福住) は、 孫の運動会を題材にした作品などを展示。 細見徹さん (立町) は懸命に木を登る子どもを撮った。
毎年、 春と秋に写真展を開き、 春はモデル撮影会、 秋は撮影旅行を行っている。 同会は入会者を募っている。 桂会長 (079・552・4102)。
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2012年7月26日10:38
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夏祭り多彩に催し 篠山市東吹協議会と紀...
東吹の3自治会 (上、 中、 下) で組織した 「東吹協議会」 と医療法人社団 「紀洋会」 が共同開催する夏祭り 「和・輪・話 (わ・わ・わ) の祭り」 が7月28日午後6時から9時まで、 岡本病院駐車場で開かれる。 模擬店やゲームコーナーのほか、 舞台アトラクションなどの多彩な催しで、 楽しい夏の夜のひとときを演出する。 雨天中止。
屋台コーナーでは、 同協議会と紀洋会職員による、 たこ焼きやたい焼き、 焼きそば、 空揚げ、 綿菓子などの模擬店11店舗が軒を連ねる。 ゲームコーナーは、 東吹の子供会と、 篠山産業高校と丹南校、 篠山鳳鳴高校、 篠山東雲高校の生徒が中心となって運営。 スーパーボールすくいやシャボン玉、 バザーなど6ブースを展開し、 来場者を楽しませる。
舞台アトラクションでは、 丹波篠山真南風なんくるないさが沖縄太鼓を上演するほか、 アリランチャングによる韓国民族楽器の演奏や丹山会のデカンショ節、 満天星のよさこいの披露などがある。 このほか、 岡本病院看護師がドクダミ茶を振る舞う健康広場なども実施する。
問い合わせは、 介護老人保健施設 「咲楽荘」 の石田さん (079・590・2121)。