-
2012年8月5日09:00
-
左官技術生かしピザ窯 土のみで耐久性高...
篠山市内の左官職人でつくる 「篠山市左官技術研究会」 (人見正美会長、 30人) が、 篠山の土と左官技術を生かしたピザ窯を作っている。 ピザ窯作りを通して、 左官の伝統技術の継承と、 新たな収入源確保を狙う。 8月5日、 6月から若手左官職人たちが講習会で作ってきたピザ窯の仕上げ作業が行われる。
作っているのは、 業務用やイベント用の底面90センチ四方のものと、 家庭用の底面45センチ四方のものの2種類。 業務用は、 皿や材料が置ける木製の台とキャスターが付いており、 直径約40センチのピザが焼ける。
通常、 ピザ窯はレンガで作るが、 土を扱う左官職人ならではのアイデアが詰まっている。 レンガで作ると、 レンガとレンガをつなぐモルタル製の 「目地」 部分が高熱でひびが入ってくるが、 土のみで作ると全体がレンガ状になり、 火に強くなり、 耐久性が高くなる。 また、 左官の技術で表面にひびが入りにくくしている。
人見会長が、 2007年の能登半島地震で土蔵修理に関わった時に、 50人以上集まった職人の食事をまかなおうと、 ピザ窯を作ったのがきっかけ。 その後、 ピザ窯を店やイベント用に提案すると、 注文が入るようになった。 ピザ窯の需要があると踏み、 さらに窯の材料や形状、 大きさなどを研究した。
窯内の温度を確保するために煙突の位置を斜め上部にしたり、 焚き口と底部は、 道具や薪が当たるために、 モルタルを上塗りして丈夫にしたり、 焚き口の上部に庇 (ひさし)をつけ、すすが表面につかないようにした。 土、砂、藁すさを材料に使い、 ピザ窯独自の配合率を研究し、 強度を持たせた。
講習会は、 篠山技能高等学院が6月24日から5回開き、 左官科の訓練生15人が家庭用のピザ窯を作っている。 8月5日は、 上塗りの後、 特殊なこてを使い、 伝統工法の 「大津磨き」 で表面を仕上げる。 19日は、 火入れ式とピザ試食会を行う。
業務用は現在、 NPO法人集落丸山から注文を受け、 制作している。 人見会長は 「まちづくり協議会や自治会のイベントなどで利用してみては」 と注文を受け付けている。 市販のものよりも安い価格で、 業務用が約40万円、 家庭用が約10万円。 関心のある人は、 火入れ式の見学も可能。 問い合わせは、 人見会長 (090・3995・7122)。
-
2012年8月5日09:00
-
追手神社の千年モミ
いったい、 いつごろからこの地に立っているのだろう―。 篠山市大山宮の追手神社の境内にすっくと立つ巨樹 「千年モミ」 を眺めながらぼんやりと考えた。 普段は 「神」 の存在を意識することはないが、 この千年モミの前に立つと、 得体の知れないエネルギーを感じ、 また、 自然の偉大さと生命に対する畏怖の念で心が満たされる。 しかしここ最近、 この千年モミの樹勢が弱まりつつあると、 懸念されている。
国指定の天然記念物でもある千年モミ。 先日、 樹勢回復に向けた治療方法を検討しようと、 県内の樹木医約10人が追手神社に集結し、 千年モミを隅々まで診断した。 樹高約34メートルもの樹冠部にはツリークライミングの技術でよじ登り、 幹の内部を超音波でスキャン。 根の健康状態を確認するため、 根元の2カ所を約50センチ掘って調査した。 その結果、 根が大きく傷んでいることが判明。 土壌改良を中心に治療していく必要があるとしている。
この土地の自然や人々の暮らしを何百年にも渡って見守り続け、 「植物文化財」 ともいえる千年モミ。 この先も威風堂堂とした姿で、 そこにたたずんでいてほしいと強く願う。(太治庄三)
-
2012年8月5日09:00
-
「たんぽぽの会」 例会
丹波地域のがん患者と家族で作る「たんぽぽの会」 の例会を開く。 8月7日午後1時半―3時半。 県立柏原病院5階会議室で。 9月16、 17日に県立但馬ドームで開催される 「リレー・フォー・ライフ in 但馬2012」 の説明がある。 がんと闘う人の勇気をたたえ、 患者や家族、 医療従事者が交代で夜通し行進し、 募金活動を行う催し。 県立柏原病院がん相談支援センター (0795・72・0524)。
-
2012年8月5日09:00
-
スポーツ障害防ごう ディナモが教室「選...
ディナモ氷上体操クラブ (丹波市氷上町市辺、 0795・80・2731) は8月11日、 同クラブで関西医療大学 (大阪) から講師を招き、 スポーツ傷害予防や肩こり対策、 捻挫予防のテーピングなどに関する特別教室を開く。 同クラブは、 「故障に悩んでいる選手、 スポーツチームの指導者などにぜひ受講してほしい」 と呼びかけている。
正午―午後3時まで (50分単位で3回開催)。 内容は、 ▽野球ひじなどのベースボール傷害予防▽スポーツ全般におけるスポーツ傷害予防▽安全・安心ウォーキング▽肩こり対策、 ストレッチボールエクササイズ▽困った時の救急法、 アイシング、 運搬法など▽足首捻挫予防テーピング▽身体活動レベルアップ体幹エクササイズ―の7コース。 事前に具体的なスポーツ種目、 傷害の様子などを伝えておけば、 個別にアドバイスもする。
いずれも動きやすい服装で参加すること。 ストレッチボールエクササイズは、 バスタオル1枚を持参。 料金は1レッスン1人1000円。
傷害予防などが専門の同大学講師、 中尾哲也さんのほか、 学生ら10人が指導する。 同クラブでは今後も同様の教室をシリーズ化していきたい意向をもっており、 今回の教室を通じて開催時間や内容について要望を聞き、 「次につなげたい」 と話している。
-
2012年8月5日08:59
-
スズムシプレゼント 8月7日から、いき...
青垣いきものふれあいの里 (0795・88・0888) が8月7日から恒例のスズムシのプレゼントを始める。 希望者は、 容器を持参すること。
今年も、 昨年並の1万匹以上を飼育している。 羽を震わせて音を奏でる成虫になるのは、 あと数回の脱皮が必要で、 8月20日過ぎになる見通し。
昨年は、 約600人が引き取りにやってきた。
-
2012年8月5日08:58
-
放送全国大会で優良賞 アナウンス部門 ...
篠山鳳鳴高校3年の福井万季子さん (17) =篠山市野中=が、 このほど東京都で開かれた放送部の全国大会 「第59回NHK杯全国高校放送コンテスト」 のアナウンス部門に出場。 上位10人のみの決勝戦に進出し、 優良賞に輝いた。 全国の放送部員約3000人がエントリーした中でのトップ10入り。 さらに決勝の舞台は、 紅白歌合戦の会場としても知られ、 「放送部の聖地」 と呼ばれるNHKホール。 放送部員として最高の栄誉を体感した福井さんは、 「鳳鳴だけでなく、 兵庫県、 全国の人の支えがあったおかげ。 引退前に最高の思い出ができた」 と喜んでいる。
同部門には全国の県予選を勝ち抜いた294人が出場。 2回戦となる準決勝にはうち60人が、 決勝には10人が進出した。
大会を通じての基本課題は、 それぞれが地域や学校に関する記事を作成し、 1分10秒以上―1分30秒未満で読み上げる。 さらに準決勝では、 富山県で行われる全国高校総合文化祭のマスコットのPRアナウンスを追加。 決勝では、 同コンテスト・ラジオドキュメント部門の作品を聞き、 自分で100文字以内でまとめた原稿をアナウンスすることが加わった。
福井さんは、 基本課題を校内の部活に属していない 「帰宅部」 の3年生48人で構成したボランティアグループ 「KTB48」 を題材にして挑んだ。
コンテストは3日かけて行われ、 準々決勝、 準決勝ともに翌朝、 結果が知らされるため、 進出を喜ぶ間もなく、 新しい課題に取り組まなければならなかったが、 同じ放送部3年の梶将太君、 清水茜さん、 村上寛幸君、 顧問の西本智子教諭の協力もあって、 準決勝でも会心のアナウンスを披露。 審査員から 「明るく楽しいアナウンス」 「声の表情がある」 と評価を受け、 見事、 決勝進出を果たした。
決勝進出者はレベルが高く、 常連校も多いとあって、 「決勝の本番前は吐きそうなくらい緊張した」 という福井さん。 それでも、 同じ兵庫の他校の生徒、 決勝進出者からの励ましもあり、 「もうやるしかないと吹っ切れた」 と振り返る。
ラジオドキュメント作品は、 同じく兵庫県の小野高校が制作した東日本大震災をテーマにした作品を選択。 「チーム兵庫」 の絆と、 阪神大震災があった年に自分が生まれたこともあり、 この作品を選んだという。
アナウンス後、 感極まって涙を流す場面もあったが、 全力を尽くし、 見事に有終の美を飾った。
福井さんは、 「アナウンスをしていて本当に気持ちがよく、 燃え尽きることができた」 と笑顔で話していた。
-
2012年8月5日08:58
-
太陽光発電の情報システム NTT関連会...
丹波市氷上町出身の谷口裕昭氏 (45) が社長を務めるNTTスマイルエナジー (大阪市) は、 パソコンやスマートフォンを使った、 家庭向けの太陽光発電情報管理システムを開発し、 同発電を導入していない家庭向けの節電情報システムと共に、 販売を始めた。 個々の家庭で電力消費量や節電、 売電、 収支の状況がほぼリアルタイムで把握できる。 電力需給がひっ迫する中で、 一般家庭でエネルギーの使用情報が身近に把握できるようになることにより、 電力料金体系などに今後大きな影響を及ぼすと期待される。
同社はNTT西日本と、 電子機器メーカー、 オムロンの合弁会社。 昨年6月設立と同時に谷口氏が社長に就任した。
太陽光発電装置を導入する際は、 通常、 発電状況や売電による収支コストなどを計算する専用モニターが必要だが、 1台7―8万円する上、 ソフトが進化しても入れ替えがきかないなどの難点がある。 同社の開発したソフト 「エコめがね」 は、 パソコンやスマートフォンを無線LAN、 センサーとつないで情報管理するシステム。 専用モニターへの投資は不要で、 10年分6万円弱のソフト使用料 (センサー費プラス毎月390円を支払う方法も) ですむ。
「エコめがね」 では、 発電量や収支状況がパソコン画面でグラフ化されるなど一目でチェックできるほか、 太陽光パネルの部分的な故障で十分作動しない場合などにも 「見守りサービス」 により発見が容易になり、 業者のメンテ業務が効率的になる。
「エコめがね」 は、 どの太陽光パネルメーカーにも、 またNTTの 「フレッツ」 以外のどの会社の回線にも対応できるのが特長。 また 「フレッツエコめがね」 として、 太陽光を導入していない家庭でも、 さらに低料金 (センサー費プラス毎月210円) で節電状況を把握できるシステムの販売も始めた。
「エコめがね」 は太陽光発電の販売64社から協力を得て、 「フレッツエコめがね」 と合わせて2014年3月末までに10万所帯の契約、 10億円超の売り上げを目指している。
現在、 電力会社は大口需要者に対しては節電の見返りに使用料を安くする仕組みを用意しているが、 小口の家庭用電力には適用が遅れている。 「エコめがね」 の普及で一般家庭でいつでも 「消費電力が見える」 ようになれば節電意識が高まり、 小口需要者の節電量をまとめることで、 家庭用電力の料金システムの変革につながると、 谷口社長は見ている。
-
2012年8月5日08:52
-
氷上籠球(ミニバス)、県初制覇 劇的逆...
女子ミニバスケットボールクラブ 「氷上籠球倶楽部」 (臼井和良監督) がこのほど、 丹有代表として出場した 「県ミニバスケットボール優勝大会」 で初優勝を果たした。 選手は、 創部2年で初めて立つ県の頂点に喜び、 全国大会へつながる冬の大会への自信を深めている。 丹波市勢の優勝は9年ぶり。
ヤマは、 準決勝の道場戦。 第3ピリオドを終えて14―24と10点を追う氷上は、 厳しい守備で相手を0点に抑える一方、 細谷葵主将 (東小6年)、 芦田恵理子さん (中央小6年) らが点を取り、 12―0でこのピリオドを取り、 劇的な逆転勝利で決勝へ。 丹有大会決勝で下したビーミーズ (三田市) を再び下し、 初優勝を飾った。
試合前半に出る4―6年生の11人の平均身長は145センチ。 後半を戦うベストメンバー (全員6年生) の平均身長も149センチと小柄なチーム。
相手に抜かれない、 ファウルをしない、 相手を止めたら2人で挟んでボールを奪う、 と守りから攻撃につなげることを意識している。
準決勝の第4ピリオドで、 ベンチから声援を送った谷川美織副主将 (中央小6年) は 「みんなの絶対に勝つという強い気持ちを感じた」 と言い、 池上未優副主将 (同) も、 「残り時間が少なく、 負けそうだったけど、 コーチが 『まだ勝てる』 と言われるのを信じてディフ
ェンスをがんばった」 と振り返った。
細谷主将は、 「声を出して協力するようになり、 目標だった県優勝ができた。 外からのシュートをもっと練習し、 冬の大会も勝ち、 全国に行きたい」 と話した。
同チームは、 招待を受け、 8月13―15日に広島市で開かれる全関西ミニバスケットボール交歓大会に出場する。
-
2012年8月4日17:42
-
コンサートカフェ「PAO」
気軽にクラシックを
2010年の10月、 中野恵子さん (西宮市) がオープンした。 月に1回 (土曜日)、 店内でクラシックコンサートが開かれる。 中野さんが副理事を務める、 篠山、 丹波市でコンサートを企画していたことのあるNPO法人 「A・S・P (アート・スペース・パオ)」 (新日出夫代表) が企画している。
チェコ出身の建築家、 アントニン・レーモンド氏が設計、 デザインした希少なグランドピアノの響きが楽しめる。
やきそば、 ピラフ、 カレー、 そばめしなどにサラダとドリンクが付いた各セット (800―900円) はボリュームがあり人気。 コーヒー、 紅茶は300円、 アイスは400円とお値頃価格。
【メモ】9月8日午後2時から、 ソプラノ歌手とピアノによるコンサートがある。 入場料1000円。 場所は篠山、 三田市境の国道176号沿い。 営業時間は午前10時―午後7時。 水曜定休 (8月18―24日は盆休み)。 電079・506・1122。 コンサートの出演者、 ピアノを使った貸し館利用者を募っている。 三田市藍本322-1
大きな地図で見る
-
2012年8月3日08:29
-
そうめん流しみんなで準備 8月5日、丹...
「丹波太郎夏祭り」 (同実行委員会主催) が、 8月5日午後4時から米っ粉工房丹波太郎 (丹波市市島町上垣) 周辺で行われる。 祭りに先立ち、 同日午後1時から、 催しの一つ、 米粉そうめん流しの会場づくりワークショップが行われる。
ワークショップは、 竹を切り出すところから始め、 そうめんを流す台、 器とはしを作る。 参加無料で、 参加者はそうめん食べ放題。 午後4時から、 ギタリストの井川綾昌さんを迎えたライブがある。 料金は投げ銭形式。
名物の鴨レース、 窯焼きピッツァ、 地酒、 野菜カレー、 天然酵母パン、 薬草石けん、 有機農産加工品などの販売もある。 同実行委 (工藤さん080・2057・0232)。
-
2012年8月3日08:28
-
「ちびっ子色塗り広場」
8月5日午前10時―正午、 午後1時―3時の全2回、 篠山市民センターで「ちびっ子色塗り広場」を開催する。 篠山市乾新町のプロタイムズ丹波篠山店 (髙橋ペイント) の主催。 各日、 先着10組。 参加無料。 申し込みは、 同店 (0120・933・398)。
-
2012年8月2日13:40
-
保養キャンプに支援を 福島の親子ら招く...
原発事故による放射能の健康被害を懸念する福島県の親子らを招き、 8月6―9日、 篠山市内で保養キャンプを開くNPO法人 「風和」 (同市宮ノ前) が、 支援金やボランティアスタッフなどの協力を呼びかけている。
同キャンプには、 福島や他県で避難生活を送っている親子ら6組17人が参加。 川遊びや野菜収穫、 市街地の散策、 木工クラフト体験などを行う。
同法人では、 キャンプを行うために、 交通費などの支援金 (1口1000円) や、 地野菜や地卵などの食材、 食事づくりや子どもたちと遊ぶなどのボランティアスタッフを募集している。
支援の申し出は同法人 (079・556・2258)。 支援金の受付口座は、 ゆうちょ銀行 (口座名・NPO法人風和、 記号14380、 番号70801431) へ。
-
2012年8月2日13:39
-
破損図書の修理手伝って ボランティア募る
篠山市中央図書館 (篠山市西吹、 079・590・1301) は、 8月3、10、24の3日間、 同図書館で行う破損図書を修理するボランティアを募集している。 各日午前10時半―午後3時。
ささやま図書館友の会が定期的に行っている活動の一環。 初心者可。
-
2012年8月2日13:37
-
小学生の自由研究お手伝い 9月2日まで...
篠山市中央図書館 (篠山市西吹、 079・590・1301) は9月2日まで、 開館10周年記念事業の一環として、 小学生対象の夏休み企画 「自由研究フェア~あなたの? (はてな) を一緒に考えよう」 を行っている。
自由研究に関する資料や調べ学習に適した資料などを展示しているほか、 期間中の毎日、 午前10時―正午、 同図書館司書がコーナーに駐在し、 自由研究のヒント探しのアドバイスをする。
-
2012年8月2日13:37
-
日本サッカー協会公認C級コーチ養成講習会
成美大学 (福知山市) が 「市民大学」 として、日本サッカー協会公認C級コーチ養成講習会を開催する。 主に12歳以下の子どもたちにサッカーの基本的な指導ができる人材を養成する。
講習期間は9月10―15日と9月26―29日で、 平日は午後6―9時。 土曜日は終日。 受講料3万2000円。 定員20人。 先着順。 8月24日までに成美大学地域活性化センター (0773・24・7100)。
-
2012年8月2日13:35
-
おもてなし講座受講呼びかける 篠山市商...
篠山市商工会は、 9月4日―11月20日に開講する 「丹波篠山おもてなしマイスター育成講座」 の受講者を募集している。
市内の企業に勤務している人などが対象。 講師からすぐに役立つサービスマナーの基礎などを学ぶ 「サービスマナー講座」 (全4回) と、 篠山の歴史、 郷土料理などを学ぶ 「地域資源体験講座」 (全3回) がある。
毎週火曜日の昼と夜に開講する。
定員は昼夜各25人で、 先着順。 申し込みは、 市商工会総務部 (079・554・1678) へ。
-
2012年8月2日13:33
-
政治家
旧制柏原中出身の芦田均は昭和15年、 斎藤隆夫 (兵庫5区) が反軍演説のため議員を除名された際、 動議に賛成296、 欠席・棄権144に対し7人の反対票の中に敢然と名を連ねた。 ▼草柳大蔵は 「斎藤隆夫かく戦えり」 (文藝春秋) で浅沼稲次郎、 河上丈太郎ら戦後の革新陣営の旗頭達でさえ賛成に回った中での栄えある反対票と評したが、 当時の芦田の動向については触れていない。 ▼ 「最後のリベラリスト芦田均」(宮野澄、文藝春秋) によると、 斎藤に深く共鳴した芦田は、 対立する党の所属にもかかわらず、 動議を覆すよう自党の内外に働きかけた。 軍部の圧力に屈して政党政治が崩壊することに強い危機感を抱いてのことだった。 芦田は代議士になりたての昭和8年、 初の国会演説でも、 満州政策での軍部の独走を鋭く批判している。 ▼斎藤除名の後、 つるべを落とすように「大政翼賛」体制が成立。しかし、次の選挙に非推薦で立った斎藤は見事トップ当選し、 芦田も京都3区で推薦候補ばかりを相手に妨害を受けながら滑り込む。 ▼芦田の孫、 下河邉元春氏の講演録(本紙7月15日号)によると、芦田は子供の頃、相当の悪童だったという。 成人後の写真を見ても、 ちょっとやそっとでは後にひかぬ利かん気な面構えだ。まことに今、かくたる政治家が欲しい。 (E)
-
2012年8月2日13:33
-
ニューヨークでプロ歌手目指す 遠山...
2010年、 ニューヨークの日本人ゴスペルクワイヤー (聖歌隊) のメンバーとして、 全米最大級の大会で優勝。 11年、 プロへの登竜門とされる 「アポロ・シアター」 の 「アマチュアナイト」 のソロの部で3位入賞を果たした。 6月に2年間通った音楽学校を卒業。 8月下旬から、 プロを目指し、 ニューヨークでライブ活動や曲制作に入る。
●
「日本でプロ歌手への誘いもいただいているが、 この2年間で、 ニューヨークでさまざまな賞やライブの機会をもらい、 チャンスをつかんできた。 これからの数年でどんなチャンスが待っているか分からない。 ニューヨークでプロ歌手を目指したい。 目標は、 クワイヤーで優勝した大会にソロ出場すること」
「有馬高校で音楽を専攻し、 大阪のボイストレーニングスクールに通った。 海外に関心がなく、 英語も不得意だったので、 日本での活動を考えたが、 スクールの先生の勧めもあり、 英語を必死に勉強して渡米を決意した」
「渡米して1年間は語学学校に通った。 すぐに音楽をしたくて、 ゴスペルクワイヤーの一員だった学校の友人の誘いで入会した。 大会で優勝したときは、 アメリカに来て良かったと思った。 学べば学ぶほど知らないことが増え、 さらに本場の音楽学校で学ぼうと思った。 学校では、 ブルースやラテン、 ボサノバなど幅広い音楽を学び、 自分はほんの一部しか知らなかったんだなと気づいた」
「以前は、 都会に憧れていたが、 篠山は、 一番落ち着き、 癒してくれるところ。 将来、 日本で音楽活動しても福住から通いたい」
○
アマチュアナイトは4回目の挑戦で出場を勝ち取った。 ゆったりとした口調の中にも芯の強さが感じられる。 クワイヤーを退会し、 学校も卒業。 これからは 「自分から活動しないと歌う機会はない」 と話すMegumiさんの目は決意に満ちていた。 篠山市福住出身、 22歳。
-
2012年8月2日13:32
-
「次の人」のことを考える
丹波市市島町鴨庄地区の空き古民家を舞台に、 移住希望者と家主を含む地元住民がイベントなどを通し、 地域の実情を理解し、 打ち解けたうえでの移住につなげる試みが行われ、 それをきっかけに1組の家族が大阪から移住した。 古民家を地域資源ととらえ、 移住につなげた好例と言える。
その一方で、 市内の高齢化、 過疎化が進む集落では、 家主が亡くなったきり空き家となり、 放置された民家が増え続けているという。 農地や空き地などでも同様のケースが見られ、 地元の人でも所有者がはっきりしなかったり、 都市部に住む所有者が管理を怠っているために、 地元の人たちが迷惑しているケースは珍しくないという。 世代が代われば、 ますます所有者との関係が分からなくなっていく。
先日、 複式学級のある遠阪小学校のPTA会長と話す機会があった。 今年の取り組みのテーマは 「次につながる活動」 という。 PTA会員の中に市が定住促進を目的に建てた団地の移住者が増えた。 地元住民なら幼いころから蓄積してきた経験や人脈を活動に生かせるが、 移住者たちにはそれがない。 でも、 少子化の中では移住者たちの力は不可欠だ。 そこで、 地元住民なら当たり前のようなことでも、 一つひとつ記録したり、 資料として残し始めたという。
人口減少が進むほど、 今の状況を維持しようとすれば、 残された者の負担は増える。 空き家の問題も同様だが、 何となく当たり前になっていたことを記録しておいたり、 近所や地域の人とのつながりを大切にしておくことで、 「次の人」 たちの負担を少しでも減らせる。 ますますほったらかしは、 地域の足を引っ張る。(芦田安生)
-
2012年8月2日13:32
-
1000年後のこと
毎日暑い。 この時期になると世間話が、「暑いねぇ」から始まる。 続く言葉が、 「今年は異常やねぇ」。 そして、 温暖化、 節電と話は進む。 たぶん、 毎年同じことを言い続けている気がするのは私だけか。
とある学者先生は言った。 「温暖化や節電のことは考えなくてよろし。 なぜなら、 1000年前、 平安の人が今の世を想像し、 心配できたか。 想像できないはるか未来のことを考えてもしょうがない。 なるようになると思いなさい」
なるほど。 そう言われると重荷が降りた気もする。 と同時に、 「いや、 そうもいかんでしょう」 とも言いたくなる。
科学は進歩しているし、 場合によっては地球を破壊する力も得た。 1000年後も現代の痕跡は何らかの形で残る気がする。
だからこそ、 わからないなりに精いっぱい正しい生活を送ることが、 良き先人となれるのではないか。 子孫から悪口を言われたくないし。
などと、 突飛なことを考えてしまうのは、 暑さのせいだと思う今日この頃。 熱中症で病院に搬送された人は、 1週間で8686人だそう。 みなさん、 暑中お見舞い申し上げます。(森田靖久)