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2012年8月9日10:49
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こころつなぐ旅―高校生15人が被災地へ・...
東日本大震災から1年5カ月。 2度目の夏を迎えた東北地方には、 家族が集ったであろう、 今は何もない灰色の土地に、 ただ太陽の光が降り注ぐ。 がれきの撤去とともに、 被災地の今を伝える報道も減った。 しかし、 復興を目指す被災地での最重要課題の一つが 「これからのまちづくり」 だ。 今月6―9日、 宮城県石巻市へ派遣されている 「第10次篠山市災害支援市民ボランティア」。 隊を組んだ篠山市内の高校生15人は、 まちづくりを担う被災者たちの途切れた心をつなぐため、 バスに乗り込んだ。 彼らが、 被災地で何を行い、 何を得るのか。 同行取材を行った。 (森田靖久)
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◆篠山市ボランティアバス第10次隊
「被災者は今になって、 『生きていてよかったのかな』 と考えてしまう余裕ができた。 そんな中、 誰かに声をかけてもらうことは心の支えになる。 みんなが来てくれるだけで、 本当に力になる」。 7月30日、 篠山市網掛の丹南健康福祉センターに集まった高校生らを前に、 NPO法人 「石巻復興支援ネットワーク やっぺす石巻」 の兼子佳恵さんが優しい口調で語りかけた。
篠山市の支援を受けて、 ボランティアバスを派遣している市社会福祉協議会では、 2年目の活動を模索する中、 被災地で活動する同ネットワークを知った。 そして兼子さんから提案を受けたのが、 高校生の被災地入りだった。 「復興本番を担う子どもたちに被災地を訪れてもらい、 たくさんのことを学んでほしい。 それが私たち被災者の願い」
事前に被災地の様子や、 求められている支援を学ぼうと、 兼子さんを篠山に招き、 学習会を開催。 兼子さんは、 同法人設立の経緯や、 現状などを高校生たちに説明した。
地元の若いお母さんたちが主要メンバーの同法人。 津波で家を破壊された住民が入居した仮設住宅は、 隣近所が知らない人ばかりのため、 家に閉じこもりがちになるのを防ごうと、 住民が交流するためのイベントを催している。
被災者であり、 なおかつ、 被災者の支援を行っている兼子さんの訴えに耳を澄ました高校生たち。 講演後、 自分たちが赴くボランティアバスの行程の中で、 被災地のために何ができるのか、 議論は約2時間に渡って行われた。
「自分たちにできることで、 少しでも被災地の役に立ちたい」。 今月6日早朝。 バスに乗り込む高校生たちは、 少し緊張した、 しかし、 決意に満ちた表情で被災地へ出発した。
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2012年8月9日10:48
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被災地支援に協力 古着Tシャツやろうそ...
東日本大震の被災地で、 宮城県の仮設住宅に住む人たちの生きがいづくりを目的に布草履やアロマキャンドル作りに取り組む友人に協力しようと、 丹波市春日町多田の村上導嬉 (みちよし) さん (66)、 みち枝さん (60) 夫婦が、 布草履の材料となる古着のTシャツや、 アロマキャンドルの材料となる使い古しのろうそく、 クレヨン、 アロマオイルの提供を呼び掛けている。
村上さん夫婦の友人は、 布草履づくりを女川町の仮設住宅で、 アロマキャンドルづくりを東松島市宮戸室浜の仮設住宅で行っている。 被災地で暮らす人たちの生活の糧を作る活動に賛同し、 協力することにした。
村上さん夫婦は、 昨年10月から今年7月までの間に計6回、 岩手県の陸前高田市や、 宮城県の南三陸町を訪問しており、 「もう終わった、 過去のことのように感じている人もいるかもしれないが、 現地は時間が止まったかのように何も復興が進んでいない」 と訴える。 被災地の様子を多くの人に伝えることが大事だと感じたみち枝さんは、 現地の様子を小冊子にまとめ、 集落内や知人、 友人に配布している。
問い合わせは村上さん (0795・74・1606)。
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2012年8月9日10:47
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8月17日から宮城へ 作業に昼食会も 災...
丹波市内の有志でつくる 「災害支援ボランティアネット丹 (まごころ)」 (打田諭志代表) が、 8月17―20日の日程で、 東日本大震災被災地にボランティア活動に出向く。
男性13人、 女性5人が参加する。 宮城県七ケ浜町で、 農地等のガレキの撤去を18、 19日に行い、 19日の昼食には、 仮設住宅で暮らす同町の20人と交流する。 食材を丹波市から持参し、 厨房を借りて昼食を調理する。 おみやげに、 コメやジャガイモ、 タマネギ、 夏野菜なども持参する。
復興支援を継続して行っている篠山市社会福祉協議会に、 同町で活動需要があることを教わり、 同町の社協を通じ、 連絡をとった。
同会の活動は、 会員が自己負担で行なっており、 活動支援金の寄付を求めている。 口座は、 「中兵庫信用金庫本店営業部 本店 0775607 名義人:災害支援ボランティアネット丹 (まごころ)」
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2012年8月9日10:45
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木からのメッセージ
花巻農学校の教師を務めた宮沢賢治は、 生徒たちと一緒に野原を歩いているとき、 「木の霊が話しているやーい」 「おれの思想があの木に移ってるもなあ」 などと話すことがあったらしい。 木には霊があり、 人に話しかけてくる。 そんなこと、 あるわけがないと一蹴するのは早計だ。 ▼山で 「おうい」 と叫べば、 「おうい」 と返ってくる 「こだま」 は、 「木霊」 とも 「木魂」 とも書く。 昔の人々は、 木には霊や魂が宿っており、 それらが 「おうい」 と答えてくれると考えていた。 ▼本来、 木と人は話ができる。 その証拠に、 法隆寺金堂や薬師寺金堂などの復興や再建にかかわった著名な宮大工、 西岡常一氏は、 弟子たちに 「木と対話して仕事しなはれ」 と教えた。 日本で初めて 「樹医」 の道を切り開いた山野忠彦氏も、 「木を治療するにあたって、 まずやらねばならぬことは 『木と話す』 こと」 と説いた(『木の声がきこえる』)。▼木は、私たちに話しかけてくる。 ただ問題なのは、 山野氏が指摘するように、 木からのメッセージを受け取る 「第六感」 が私たちに備わっているかどうかだ。 ▼篠山市大山宮の追手神社にそびえる国指定天然記念物の「千年モミ」の樹勢が弱まり、 治療に向けた動きが起きているという。千年モミは今、何を語りかけているのか。 耳を研ぎ澄ましたいものだ。 (Y)
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2012年8月9日10:44
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篠山をピザのまちに
篠山市内の左官職人でつくる 「篠山市左官技術研究会」 が篠山の土と左官技術を生かしたピザ窯を作っている。 この取材を通して、 3つのことを思った。
1つは、 日本の伝統技術の素晴らしさ。 通常ピザ窯はレンガで作られるが、 左官職人の発想からは、 「土だけで作ったほうが良い物ができる」 ということ。 レンガ作りでは、 目地部分のモルタルが高熱でひびが入る。 土だけで作ると全体がレンガ状になり、 耐久性が高まる。 材料は、 左官で使われる土と砂と藁すさ。 絶妙なプロの配合が窯を強くする。 このピザ窯には伝統の技術が詰まっている。
2つめは、 同研究会が伝統技術を守るために、 道具である鏝 (こて) 職人との交流会を続けていること。 2005年から、 篠山で左官職人と全国90%以上のシェアを持つ三木市の鏝職人の組合が技術交流会を開いている。 毎回、 全国から若手を中心に100人以上が篠山に集まる。 著名な職人を講師に招き、 伝統技術や新しい技術の研鑽を積んでいる。 交流会では、 左官職人に必要な鏝が出てくると、 鏝職人がそのニーズに沿って新しいタイプの鏝をつくる。 ピザ窯では、 その鏝を使い、 きれいに仕上げられている。
3つめは、 篠山が 「ピザのまち」 として売り出せないだろうか、 ということ。 最近、 市内にはピザを出す店が増えてきた。 篠山は、 黒豆、 山の芋、 丹波栗などの農産物や、 焼き物の里のイメージが定着している。 それらのイメージとピザがぴったりはまる。 また、 ピザは1年を通してお客を呼び込める。 イベントや祭りなどで、 左官のピザ窯で作った 「篠山風ピザ」 は観光客も喜ぶだろう。(坂井謙介)
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2012年8月9日10:42
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小森貢氏訃報
小森貢氏 (こもり・みつぎ=元佐治小学校校長、 元丹波自然友の会代表、 元氷上町文化財審議委員会委員長) 8月5日午後6時55分、 誤えん性肺炎のため丹波市内の病院で死去、 96歳。 自宅は丹波市氷上町市辺712。 葬儀は7日、 おこなわれた。 喪主は長男、 嘉則 (よしのり) 氏。
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2012年8月9日10:42
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大西兄弟(青垣出身)が全国総体へ ソフ...
丹波市青垣町東芦田出身で、 県内の男子ソフトテニスの2強豪校に通う大西翼君 (市立尼崎高3年) と琢澄君 (姫路商業高1年) 兄弟が、 8月11日から新潟市で開かれるインターハイ個人戦に県代表として出場する。 翼君は 「上位をねらう」、 琢澄君は 「自分のプレーをする」 と意欲を燃やしている。
県大会で翼君は、 個人戦2連覇。 昨年とは違った相棒と組み、 後衛として活躍した。
姫路商業との団体戦決勝にも、 チームの3番手として出場したが、 惜しくも敗退。 「自分が負けて団体の全国を逃し、 とてもくやしい」 と言い、 「個人戦にかける。 去年、 全国大会の雰囲気を味わったことで気分的に有利。 経験を生かし、 がんばりたい」 と抱負を語った。
琢澄君は、 前衛。 県大会では準優勝ペアに敗れ、 ベスト8。 初めての全国の切符をつかんだ。
「1年から全国を目指していた。 挑戦者の気持ちで戦う」 と話した。
予選では団体メンバーから外れたが、 メンバーは固定しておらず、 調子の良いペアが起用されるため、 団体戦を戦う準備もしている。 チームは日本一を目指している。
インターハイ個人戦には市立尼崎から4ペア、 姫路商業から2ペアが出場する。
2人は、 テニス愛好家の父、 由明さん (和田中教諭) の影響で、 小学生から姫路市内のクラブに通った。 青垣中時代は、 共に全国まで進むことはなかったが、 練習環境を求めて進学した強豪校で、 力を伸ばした。
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2012年8月9日10:41
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空手団体で全国制覇 宮崎第一高校の髙橋...
柏原中学校出身の髙橋凌君が所属する宮崎県の宮崎第一高校空手部がこのほど、 新潟市で行われた全国高校総体空手競技の団体組手で、 初の全国制覇を成し遂げた。 髙橋君 (3年) は男女計40人いる同部の主将を務め、 決勝では勝敗を決める最終5番手の 「大将」 として出場。 1ポイント差のリードを守り切るという接戦を制し、 チーム初の栄冠をつかみ取った。 髙橋君は、 「宮崎に来てよかった。 この優勝で辛かったこともすべてが報われた。 最高の親孝行ができた」 と話している。
1、 2回戦は、 「相手のペースにのせられ、 調子が狂った」 (高橋君) が、 3回戦以降は気持ちを切り替え、 準決勝 (5回戦) までは最初の3人で勝負をつけ、 浪速 (大阪) との決勝戦に臨んだ。
2勝1敗1分で5人目の大将戦にもつれこんだ。 引き分けか、 リードしている2ポイントを守りきれば優勝という場面で髙橋君が登場。 開始30秒で1ポイントを取られる劣勢となり、 高橋君にとっては、 残る1ポイントを守る戦いに。 試合態度が消極的になっても反則となり、 相手にポイントが加算されるため、 「手は出しながらも、 相手の動きをよくみてポイントを与えない」 神経戦を戦いきった。
優勝が決まるブザーが鳴った瞬間、 客席の応援団が跳びはねて喜び、 「ダーンという音が響き、 地震が起きたかのようだった」 と話し、 自身も 「信じられない気持ちで、 涙が止まらず、 仲間と抱き合った」 と振り返る。
浪速とは6月に練習試合を行ったが、 勝てなかった相手。 決勝前には 「勝つ」 イメージを膨らませる言葉を繰り返し口にし、 雰囲気を盛り上げた。 また、 試合前に出場する5人のメンバーから外された3年生が1人、 会場のトイレで悔し泣きをしているのを見た髙橋君は、 「あいつの分まで」 と勝利を誓い、 「自分が何も言わなくてもチーム全体に同じ思いが伝わっていた。 熱い仲間意識が優勝につながった」 と言う。
同部は宮崎県総体で、 団体優勝が8年連続23回という強豪だが、 これまで男子の全国制覇はなかった。 今大会では史上初の男女アベック優勝となり、 「主将を務めた自分たちの代で初優勝でき、 夢がかなった」 と笑顔。 「大学でも空手は続けたい。 この勢いを後輩たちに伝えていきたい」 と話している。
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2012年8月9日10:37
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受験生と県民に謝罪を
県庁での県立柏原看護専門学校の丹波市への移管の記者発表。 「行革」 の名のもと、 一方的に廃校を決め、 学生募集を停止した県病院事業副管理者に、 「柏原看専を受験しようと思っていたが、 無くなるのであきらめた人がいる。 そういう人や受験生に申し訳ないと思わないのか」 と、 見解をただした。 「受験はこれからなので受けようと思っていた人が受けられないということはないと思うが、 一時的に残念という思いを与えたことは申し訳ないと思う」 との答えだった。
「一時的」 ―。 永久になくそうとした側から、 こういう言葉が出るのは甚だ遺憾だ。
さらに遺憾なのは、 「受けられないということはない」 だ。 受験生は、 高校生ばかりでない。 働きながら、 家事をしながら受験する人が一定数いる。 昨年10月の 「閉校決定」 で、 通える距離だから、 経済的負担が少ないから資格を取り、 人生の糧にしようと思っていた人は、 目標を奪われた。 これらの人が来年1月の受験に向け再度気持ちを奮い立たせ、 環境を整えるのがどれだけ難しいか。 県が人生設計を狂わせた。 受験生と県民に真摯に謝罪すべきだ。(足立智和)
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2012年8月9日10:31
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おもい出ひとつ
先日知人と呑んでいた。 ふとしたことから、 子ども時代の話を何歳の頃から覚えているかという話になり、 自然に母の思い出話になっていった。 40歳代前後の集まりだったが、 今の弱ってきた母と、 昔の健康だった頃の母を重ね合わせながらの昔語りとなった。
幼い頃、 三田のせいもん払いに連れて行ってもらうのを毎年楽しみにしていたという友人は、 ある年のこと、 帰り際に目についた黄色いスリッパがどうしても欲しくなり、 滅多にしないことだったがそのときはめずらしく泣いてねだった。 母は困った顔だったが、 結局、 帰りの電車賃をけずって買ってくれ、 長い道のりを母と手をつなぎながら歩いて帰ったと話し、 彼女は 「やだ、 泣けてきた」 と笑いながら涙をぬぐっていた。 現在、 彼女の母は、 すっかり体が弱り、 入退院を繰り返している。
仕事でいつも忙しい母に体の調子が悪いと言えず、 治るのをじっと我慢しているうちに病院に行かないのが習い性になってしまったと、 もう一人の彼女は笑っていた。 その彼女の母は20年前に鬼籍に入っている。
単身赴任の父を訪ねたときに、 汽船に忘れ物を取りに行った母を、 雑踏の中でじっと待っていた3歳の頃の自分を思い出し、 すでに一家の父である彼は、 子どもの顔をして心細そうに笑った。
皆、 問わず語りに語る母の思い出話は、 なじみの自分だけの宝物をそっと取り出すように、 しみじみと優しい声になる。 夜空に朧月がにじんで、 思い出が少しさみしげな夜であった。
(土性里花・グループPEN代表)
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2012年8月9日10:31
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災害時の協定締結 段ボールベッド 篠山...
篠山市と大手段ボールメーカーのセッツカートン (伊丹市) が8月6日、 同市役所で段ボール製簡易ベッドの支援協力協定を締結した。 同社の締結は、 全国で57自治体目。 県内では11番目。 4月には丹波市と締結している。
簡易ベッドは、 24個の段ボール箱を並べて上部に段ボールの板を載せるもので、 長さ195センチ、 幅90センチ、 高さ35センチ。 2人で、 約10分で組み立てられる。 災害時、 避難所の開設に伴い、 同市が同社に供給支援を要請すると、 72時間以内に簡易ベッドが届く。
同ベッドは、 東日本大震災時に、 同社の取引先である、 中小段ボール製造会社 「Jパックス」 (大阪府八尾市) の水谷嘉浩社長が、 石巻赤十字病院の医師らと高さや広さ、 強度などを企画・設計した。 全国展開している、 セッツカートンが製造、 流通している。 篠山市への供給は、 同社の小野工場や同社の親会社、 レンゴー三田工場などが受け持つ。
雑魚寝する避難所では、 ▽舞い上がったほこりで肺炎をおこす▽床から起き上がることで足腰の負担が大きい▽安眠できず血圧が上がる―などの健康被害が懸念され、 段ボールベッドがそれらを改善するという。 また、 所持品を収納したり、 次の移動時に持ち運びができるという利点もある。
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2012年8月9日10:31
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人身事故・負傷者が増 交通事故・刑法犯...
丹波署は、 丹波市内で今年上半期 (1―6月末) に発生した交通事故件数と刑法犯認知件数をまとめた。 交通事故では、 人身事故は157件で32件増加 (対前年比) し、 負傷者も205人で40人の増加 (同)。 死亡事故は1件発生しており、 2件減った (同)。 刑法犯の総数は261件で46件の増 (同)。 駐車している自動車に傷をつけたり、 ガラスを割るなどの器物損壊が目立ち、 27件増加 (同) している。
人身事故157件中、 車両相互の事故が111件で、 そのうち追突が57件、 出合い頭が38件。 交差点や交差点付近での発生が102件と最も多い。 また、 前年と比べ、 高齢者が関係した人身事故が6件、 負傷した高齢者が4人増加しており、 死亡した1人も高齢者。
時間帯では昼間が118件と全体の7割を占めており、 午後5時台が23件、 午後6時台が14件と多く発生している。 物損事故は1188件で、 97件減少 (同) した。 同署は、 事故の多くが前方不注意、 不十分な安全確認によるものと見ており、 「安全確認を十分にしてほしい」 と話している。
刑法犯のうち、 増加しているのは器物損壊のほか、 自動車盗が7件で5件増 (同)、 オートバイ盗が3件で1件増 (同)、 自転車盗が14件で1件増 (同) となっている。 車上ねらいは20件で3件減った (同) ものの、 多く発生している。
自動車をコインや車のキーで傷つける被害は、 コンビニなどの店舗やパチンコ店の駐車場などで発生。 自宅の駐車場で被害に遭ったり、 パンクさせられていた例もあった。 車上ねらいは、 かばんごと持ち出し、 現金だけを抜いて、 かばんを捨て去る例や、 サイドガラスが割られる被害もあった。
同署は、 「施錠されていない場合も見られることから、 車にはカギをかける習慣をつけ、 貴重品を車に置きっぱなしにしないよう注意して」 と呼びかけている。
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2012年8月9日10:30
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県吹奏楽コンクール西阪神大会で「金」 ...
篠山産業高校吹奏楽部 (26人) が7月27日、 西宮市民会館アミティホールで開かれた 「県吹奏楽コンクール西阪神地区大会」 (西阪神吹奏楽連盟など主催) の小編成の部で、 4年連続となる金賞を受賞。 17校中4校が手にする県大会への切符を獲得し、 8月9日午後1時50分から、 三田市の郷の音ホールで、 調和のとれた演奏を響かせる。
部員数35人以下の高校が対象で、 30人より少ない奏者で演奏する 「小編成の部」 に出場。 約6分半のバレエ音楽 「『青銅の騎士』 より」 を演奏した。 部長の奥井亮子さん (3年、 氷上中出身) は、 「この曲は、 4分の3拍子のスローテンポで始まり、 2分の2拍子のアップテンポに変化。 再び4分の3拍子のワルツに戻るなど、 とにかくテンポの緩急と拍子が、 めまぐるしく変わる難しい曲」 と話す。
同コンクールでは、 テンポのゆっくりとしたところは音程を崩さないように注意を払い、 アップテンポなところは音の出だしがそろうように心掛けて演奏した。
今春、 長年産高吹奏楽を引っ張ってきた顧問が異動になり、 部員たちのモチベーションがダウンしたが、 「これではいけない」 と部員たち自ら何度もミーティングを重ねた。 新顧問の青野公彦 (ただひこ) 教諭らのもと、 3年生部員が主体となって練習内容を組み立て、 同コンクールに向けて励んできた。
奥井部長は、 「金賞をとれたことで、 これまで支えてくださった先生方や保護者の皆さんに、 『少しは恩返しができたかな』 とほっとしています」 と微笑み、 「県大会では、 緊張に押しつぶされないよう、 そして練習してきたことを発揮できるよう、 仲間を信じて自分を信じて頑張りたい。 小編成の最高峰は、 関西大会。 県大会で金賞を取って関西大会に進み、 トップに輝きたい」 と意気込んでいる。
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2012年8月9日10:30
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白毫寺に錦鯉100匹放流 名産の「山古志」産
白毫寺 (丹波市市島町白毫寺) にある心字池に、 錦鯉の産地として知られる新潟県長岡市の旧山古志村産の錦鯉約100匹が放流された。 錦鯉の飼育・販売を手がける岡敏雄さん (同市氷上町井中) が提供した。 同池では、 すでに錦鯉などを200匹飼育しており、 檀徒の有志でつくる 「九紋流会」 (西安五月会長) が餌やり、 池の管理などの世話をしている。 放流には、 同会のメンバーも参加。 西安会長は 「池の鯉を増やそうと別の池で養殖もしている。 今回の申し出は、 ありがたい。 訪れる人が鯉を見て和んでほしい」 と話している。
体長50―70センチの大きなものが中心。 「大正三色」 「昭和三色」 「紀白」 「秋翆」 など10種類で、 西安会長や荒樋勝善同寺住職らが一匹ずつ池に放した。 美和地区自治振興会が中心になって運営する 「ふれあい教室」 に通う三輪幼稚園の園児11人も放流の様子を見学。 大きな錦鯉を見た園児は 「ひげがある」 などと声を上げて、 大喜びだった。
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2012年8月9日10:28
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9店舗で立ち寄りバー 城下町でお得メニ...
8月15、 16の両日に開かれる 「丹波篠山デカンショ祭」 に合わせ、 デカンショ祭振興会は10―16日、 城下町地区の飲食店と連携し、 飲み歩き・食べ歩きの新事業 「ちょいのみ ほろよい デカンショBAR (バル)」 を展開する。 BARチケット購入者に、 各店でお得な限定メニューを提供するサービス。 来場者や地域住民にデカンショ祭の会場だけでなく、 商店街も回遊してもらうことで、 まち全体の活性化を図りたい考えだ。 事務局の市商工会は、 「バルを楽しみながら、 まちを染めたデカンショムードを味わって」 と呼び掛けている。
BARは、 スペイン語で 「いつでも立ち寄れる気軽なお店」 という意味。
デカンショBARでは、 500円チケットが3枚1つづりの 「かんぱいチケット」 を販売。 城下町商店街地区で、 お酒を提供している9店舗でチケットを渡すと、 各店が考案するお得な 「BARメニュー」 が提供される。
チケット発行枚数は400枚限定。 参加店舗や市商工会館 (二階町) で販売をスタートしている。 あわせて参加店を示したマップも3000部を発行し、 BARをPRしている。
振興会では、 かねてよりデカンショ祭来場者の市街地における回遊性を高めることを課題としており、 飲み歩きイベントの実施を通して、 市街地の魅力や、 丹波杜氏のふるさと、 丹波篠山をアピールするため、 BARを企画。 デカンショ祭の一環、 「市街地装飾コンクール」 も始まっており、 お酒と料理を楽しみながら、 あんどんや提灯などで彩られたまちを歩いてもらおうと、 初めて開催することにした。
市商工会は、 「初めての試みだが、 祭りの盛り上げと商店街の活性化、 双方に効果のあるイベント。 お酒を飲みながら、 デカンショを待ち望んでほしい」 と言い、 「うまくいけば、 秋や冬にも開催することができれば」 と話している。
問い合わせは、 市商工会篠山振興部 (079・552・0758)。
参加店は次の通り。
ハンサム食堂(西町)、絆(乾新町)、江戸親伝(同)、懐(二階町)、豆乃屋(同)、花格子(河原町)、ささやまな家(同)、Denti di Leone(同)、ベジワンフーズ (同)
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2012年8月9日10:27
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合唱劇「魔笛」を上演 丹波市少年少女合...
丹波市少年少女合唱団が8月18日午後7時から、ライフピアいちじま (丹波市市島町上田) で定期演奏会を開く。 団員は小学3年―中学3年の女子25人。 演奏会に向けて3、 4日にはユニトピアささやまで1泊2日の合宿を行うなど、 練習に余念がない。 入場無料。
3部構成。 1部では、 東日本大震災からの復興を象徴する歌として昨年のNHK紅白歌合戦でも歌われた 「あすという日が」 を作曲した八木澤教司 (さとし) さんの作品から同曲をはじめ計4曲を歌う。 2部は、 「汽車」 「しゃぼん玉」 「どんぐりころころ」 など、 おなじみの童謡8曲を披露する。
最後の3部は、 小学6年の団員がメーンとなって繰り広げる合唱劇 「笛吹きパパゲーノ 子どものための魔笛」。 モーツァルトのオペラ 「魔笛」 に登場する歌を、 演技を交えて上演する。
鳥を捕まえて商売をする若い男性 「パパゲーノ」 役を務める上村茉子さん (崇広小6年) は 「せりふや動作を間違えるかもしれないけど、 精いっぱいやりたい」、 足立優佳さん (同) は 「みんなで力を合わせ、 成功させたい」、 徳舛あかりさん (東小6年) は 「食べる場面があるけど、 本当に食べているように演じたい」 と話していた。
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2012年8月9日10:26
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旧街道をホコ天に 8月11日福住で納涼祭
「納涼夏まつり!ふくすみ夢街道2012」 (福住地区まちづくり協議会主催) が8月11日午後3時から、 同地区の旧街道で行われる。 これまで福住小学校や篠山東雲高校で行われていたが、 今年中に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定される見込みの旧街道を歩行者天国にし、 初めて行う。
午後3時から、 「さんば家ひぐち」 で 「ふくすみ寄せ」。 桂米二さんらが落語2席を披露する。 定員60人。 前売り1000円、 当日1500円。 同5時から屋台を開店。 同7時からチンドン大会、 同8時45分から、 福住小学校裏から花火を打ち上げる。
福住小学校区で送迎バスを運行する。
問い合わせは、 同協議会の土井さん (090・1133・9930)。
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2012年8月9日10:21
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都市住民と空き家活用 休耕田を貸し農園...
篠山市に移住した青年たちが、 同市遠方の民家の空き家を、 都市住民と一緒に利活用するグループ 「つなぎ村」 を結成。 今秋からの受け入れの準備を進めている。 周辺部で進む過疎化を、 少しでも食い止めようとするのが狙いで、 さらに篠山市への移住促進にもつなげたい考えだ。
発起人は、 篠山市東岡屋で木工製作・販売の 「ナチュラルバックヤード」 を営む足立伸也さん (38) と、 大阪府出身で北海道に18年暮らしていた農業、 神谷圭治さん (41) の2人で、 いずれも篠山が好きで移住した。 遠方でひとり暮らしをする水口敏子さんと話す機会があり、 「代々受け継いできた田畑が守れないし、 小屋や蔵が荒れ果ててきた」 などの悩みを聞いた。
遠方を訪れた2人は、 清流で遊べる川辺や、 キャンプ場、 豊富な山菜、 豊かな自然などの地域資源が、 都市部住民にとっては 「宝の山」 にうつると感じた。 都市部の人にとっては、 「心の豊かさ」 を感じる場所に、 また、 水口さんや遠方にとっては、 休耕田や空き家対策につながる、 と感じた。 これまで仲間を広げて、 農業や幼児体育教室の経営者、 保育士、 民族楽器の演奏家などさまざまな職種の市内外17人の青年がつなぎ村のメンバーになった。
一過性のイベントでは、 継続性がないため、 水口さん宅の空き小屋や蔵を宿泊所や休憩所にし、 田畑を貸し農園にすることで、 滞在時間を増やし、 遠方の住民と交流できる仕組みをつくりたい考え。 2人は、 「都市部の参加者がゲストではなく、 主役になれる」 ような活動を目指す。 現在、 メンバーが秋からの受け入れのために、 水口さんの畑で黒豆を育てているほか、 空き小屋の整理などを行っている。
足立さんは 「田舎の暮らしに魅力を感じる都市住民は多く、 移住につながれば」、 神谷さんは 「田舎暮らしを発信できる場にしたい」、 水口さんは 「過疎だと嘆くのではなく、 心を開いて、 都市部の人を受け入れ、 活性化につながれば」 と話している。
つなぎ村は、 小屋などを改修するための古材や再利用品などの提供を呼び掛けている。 また、 メンバーも募集している。 問い合わせは、 足立さん (079・556・5766)。
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2012年8月9日10:19
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「湧水の価値...
絶滅した淡水魚ミナミトミヨの捜索活動を通し、 地域の水環境について考える講演会とシンポジウムが8月4日、 柏原住民センターで開かれた。 柏原ロータリークラブの主催で、 会員や教育関係者ら約70人が理解を深めた。
本願清水イトヨの里 (福井県大野市) 館長の森誠一・岐阜経済大教授が基調講演。 「ミナミトミヨ絶滅の原因は、 ほぼ100%、 人間活動。 氷上の生物多様性の一つが失われた」 と指摘。 ロータリークラブには、 「ミナミトミヨらトゲウオが住む湧水の価値を地元の人に発信して」 と助言。 水は、 地域の財産、 「郷土財」 であるとし、 郷土への思い入れ 「郷土力」 の育成の根幹に 「水環境を置いて」 と呼びかけた。
また、 かつて市内で生息していた場所を訪れるなどした感想を、「地域を見たが、 川はそれなりにきれいだし、 湧き水もある。 きょう来るまでは100%いないと思っていたが、 5%くらいはいるかもしれない」 と語った。
シンポジウムでは、 同クラブ 「ミナミトミヨわくわく委員会」 の坂東隆弘さんがコーディネーター役を務め、 保尾洽三同委員長、 委員の大槻祥三さん、 柏原プロバスクラブの進藤凱紀さん、 森教授が登壇。
保尾委員長は、 「5%の生息可能性にかけ、 探し続ける。 もし絶滅していたとしても、 失ったものの大切さを地域に伝える。 後の世代につたえる活動を続ける。 これまで、 ミナミトミヨについて、 地域の人が知る機会がなかった」 と述べた。
また、 進藤さんは、 「森林の保水能力が乏しくなり、 上流の水は減っているんじゃないか。 地下水も減っているように感じる。 由良川、 加古川最上流の丹波市の責任として、 孫の世代に水を残していけるのか」 と、 森林保全を含めた水を取り巻く環境全体に目を向けるよう提起した。
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2012年8月9日10:17
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ちーたんの自動二輪オリジナルナンバープ...
丹波市 (税務課0795・82・1001) は、 マスコットキャラクターちーたんのイラストが入った自動二輪のオリジナルナンバープレートの交付を8月7日から始めた。 住民の郷土意識の向上と、 市のイメージPRがねらい。
2000枚 (50㏄以下=1600枚、 90㏄以下=200枚、 125㏄以下=200枚) を製作。 事業費は約84万円。
新規の交付は、 原則としてオリジナルプレートとなる。希望者には、プレートの交換に応じるが、 12月28日まで、 本庁税務課で行う。 旧ナンバープレート、登録票、印鑑を持参すること。 手数料は無料。
交付日は、 ちーたんが住民登録をした8月7日に合わせた。 同課は、 「住民の郷土意識が向上し、 さらには税収納の向上にもつながれば」 と期待している。