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2012年8月26日09:00
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三原研氏招きワークショップ 兵庫陶芸美...
兵庫陶芸美術館 (篠山市今田町上立杭、 079・597・3961) は著名作家招聘 (しょうへい) 事業として、 同美術館に国内外で活躍している陶芸家、 三原研氏 (島根県松江市) を招き、 延べ4日間のワークショップを開く。 参加者を募集している。
開催日時と内容は、 ①9月22日午前10時半―午後2時半=スライドレクチャー、 ギャラリートーク②同23日午前10時半―午後4時=デモンストレーション、 意見交換会③同29日午後1時半―4時=三原研氏と3人の若手陶芸家によるトークセッション④同30日午前10時半―午後4時=茶の湯の造形について考えるワークショップ。
対象は、 ▽陶芸家や陶芸家を目指している人。 美術・芸術関係の学生▽4日間の全日程に参加できる人▽最終日の9月30日に自作の抹茶茶碗を持参できる人。
定員は20人程度。 23日のみ1000円 (茶、 菓子代) の参加費が必要。 参加希望者は8月31日までに同美術館へ申し込む。 応募者多数の場合は抽選。 ただし、 ①と③のみ、 先着各110人で参加を受け付けている。
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2012年8月26日08:59
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ラジオ体操に3000人「この夏一番の人出」...
NHKラジオ第一で生放送される 「夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会」(NHKなど主催) が8月24日、 丹波の森公苑であり、 丹波市民を中心に3000人の参加があった。 講師の西川佳克さんの 「おはようございまーす」 の声に、 元気に 「おはようございまーす」 と答え、 普段のラジオでなく、 伴奏の幅しげみさんのピアノの生演奏と、 はつらつとした西川さんの掛け声にあわせ体を動かした。
午前6時に開会し、 幅さんの指導で、 ラジオ体操の歌を練習。 幅さんは 「生放送でやり直しはきかない。 やり直す機会は20年から30年先になる」 と笑わせ、 西川さんは 「今年一番の参加数かも」 と、 会場をわかせた。
午前6時半にラジオ体操の歌で、 生放送がスタート。 西川さんが、 6町が合併し丹波市が誕生したことや、 恐竜化石が見つかったことなど、 市を紹介した後、 ラジオ体操第1と第2をした。 「腕を上下に伸ばす運動」 では、 「1、 2、 3、 4」 と、 参加者が大きな掛け声を響かせた。
午前5時に会場入りした谷口天翔君 (崇広小3年) は、 「いつも簡単にやっていたけど、 教えてもらった通りにやるのは難しかった」 と話した。
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2012年8月26日08:59
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ブドウの収穫最盛期に 篠山市垣屋の「な...
篠山市内でブドウの収穫が最盛期に入った。 同市垣屋の農事組合法人なちゅらるはーもにー (湊友加代表) では、 濃厚な味わいの 「紫玉」、 大粒でジューシーな 「藤稔」、 シャキシャキ感があり、 皮ごと食べられる 「ベニバラード」 が食べ頃を迎えている。 9月初旬には、 歯ごたえがあって甘い、 「ピオーネ」 が食べ頃を迎えるという。
同法人では、 ニワトリを飼育。 樹下の雑草を食べさせ、 除草剤を使わない栽培方法を取り入れているほか、 鶏糞やもみ殻などで作った自家製の堆肥を使っている。
湊代表は 「朝晩の冷え込みで甘みがのってきました」 と話している。 黒豆の館から1・5キロ、 栗柄・本郷方面へ。 県道沿いの直売所で販売。 同法人 (079・593・1387、 月曜定休)。
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2012年8月26日08:59
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盆栽始めました
とある仲良しの方が 「盆栽の大家」 と呼ばれていると聞き、 かわいげもなくおねだりしてみると、 「これもあげる、 それもあげる」 と立派な盆栽を頂いた。 心の中で、 「師匠」 と呼ぶことに決めた。
ヤマモミジにイワシデ―。 鉢の中にチョンっとたたずむ姿は、 小さくても確かに木。 木陰から小人がひょこっと顔を出しそうだ。 いろんな情景が脳裏に浮かんできて、 しばらく飽きずに眺めていた。
「これで十数年くらい育てている」 と聞いた時はたまげた。 小さな木にそれだけの時間が刻まれているということもそうだが、 数十年も木と付き合い続けてきた師匠にだ。
盆栽に関心を持ったのは理由がある。 近年、 海外で盆栽がブームらしい。 出荷額は日本全体で50億円を超えるそう。 そう、 「もしかすると高値で売れるのでは」 というよこしまな考えが発端なのです。
しかし、 実際に盆栽を頂き、 師匠の思いを聞くと、 果たして数十年後に手放すことができるか怪しくなってきた。 愛着がわいてしまいそうで。
とにかく、 全くの素人。 今は水やりに励み、 枯らさないことが目標です。(森田靖久)
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2012年8月26日08:59
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5年生で英検3級 丹波市氷上町の高橋杏...
東小学校5年生の高橋杏実さん (11) =丹波市氷上町=が、 英検3級に合格した。 日本英語検定協会は、 3級は中学3年生修了程度の学力が必要としており、 丹波市内の英語教室講師によると、 市内の小学5年生の合格は、 「極めて稀」 という。
2歳から週1度、 ECCジュニア石生教室 (氷上町石生、 廣瀬恵美講師) に通っている。 小学1年生からは、 通常60分のコースに加え、 「スーパーラーニングコース」 (40分) で学んでいる。
試験では33点満点中32点を獲得した。 3級からは面接があり、 「面接は自信がなかったけれど、 リスニングは自信があった」 と振り返る。 試験の前には、 単語や文法的なまとめなど、 自主勉強をした。
「駅や物に書いてある英語は、 大体こうかな、 と分かる。 英語は難しいけど、 書いてあることが分かったら、 おもしろい」 と話し、 来年は準2級合格をめざす。
英検受験会場の1つ、 ECCジュニア成松教室 (同町成松) の足立由紀子講師は、 「4級に合格する6年生は時々いるが、 3級を5年生で取るのはすごい。 32点の得点も、 成松会場では過去最高点では」 と感心している。
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2012年8月26日08:58
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草抑え乾燥防ぐチップ・バーク 丹波ブル...
丹波ブルーベリー研究会 (小嶋忠和会長) が丹波市内の製材業者や木材加工業者との連携に取り組んでいる。 ブルーベリーの被覆材としてバーク (樹木の皮) やチップを敷わら代わりに活用することで、 乾燥防止や雑草を抑える効果があり、 8割の生産者が使っている。 製材や木材業者にとっては、 バークやチップの処理先になっている。 土に還元して、 肥料にも利用しており、 地元産材の副産物は、 化学肥料を使わない安全安心ブランドの確立に一役買っている。
ブルーベリーの樹高は1.5―2.5メートルで、 根は地表近くに多く、 乾燥に弱い。 同研究会は、 乾燥防止と雑草対策として、 木材に着目。 地元産の県産材のチップやバークを被覆材にすることを製材業者に提案し、 4年前から供給が始まった。 市内の数社が供給している。
6戸の農家が60アールを栽培している丹波市氷上町長野地区で、 10アールを栽培する采女正雄さん (66) は、 「他の栽培農家も同じだが、 モミガラを播いた上にバークやチップを載せている。 水はやったことがなく、 雨水が頼りだが、 枯れたことはない。 バークやチップで、 土が乾きにくくなっているようだ」 と話す。 雑草も生えにくく、 マルチ代わりにもなっている。
県産材の廃棄物を活用することで、 安全性をPRすることになり、 両者の経費節減にもメリットがあるなど、 相乗効果をあげている。
研究会は、 土壌改良材として注目されるモミガラの活用にも力を入れ、 集落営農組織や水稲農家に提供を呼びかけている。 「処分に困っている農家を手助けしたい」 と話している。
同研究会は、 会員120人。 栽培面積は丹波市と篠山市で6ヘクタール。 今年も8月いっぱいで収穫を終えるが、 バークやチップ効果に助けられた木の成長もあり、 年々生産量は増加、 昨年の1.5トンから今年は2トンになる見込み。 資材調達から果実販売を組織で統一的に行っていることから 「ひょうご安心ブランド」 の認証を受けており、 生産品は、 丹波地域はもとより、 県内や京都の菓子メーカー、 健康食品を扱う業者に出荷している。
写真・雑草の抑制や乾燥防止の効果をあげているバークやチップ
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2012年8月26日08:58
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ハーブでペット用消臭スプレー作り
9月8、 9日、 ハーブガーデンカフェ 「アニス」(篠山市今田町下小野原70―6)で、ハーブを使ったペット用消臭スプレーを作る。 時間は両日ともに午前11時から。 ワークショップは各日ごとに終了する。
虫が嫌がるレモングラスと、 抗菌効果があるラベンダーを使って、 消臭・蚊よけスプレーを作る。 犬には低刺激という。 参加費は1500円 (ハーブティー付き)。 スプレービンを持参する。 申し込みは、 アニス代表の中須賀喜子さん (電・FAX079・597・3691)。
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2012年8月26日08:57
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ロンドンパラリンピック・日本水泳代表コ...
篠山市安口 (はだかす) 在住で、 西紀小学校教諭の辻奥沙織さん (36) が8月29日から開幕する、 ロンドンパラリンピックの水泳日本代表のコーチとして選手16人を支える。 辻奥さんは 「それぞれがベストを出し尽くし、 16人全員が笑顔で帰国できるようサポートしたい」 と話している。
2008年の北京五輪に続き2回目。 12年ほど前から8年間、 大阪市舞洲障害者スポーツセンターで障害者スポーツを指導してきた経験などを買われ、 7月上旬に日本代表コーチ11人の中に選ばれていた。
辻奥さんは、 水泳の指導のほか、 生活面や精神面のサポートをする。 食事のバランスのアドバイスや選手同士のコミュニケーションを図るほか、 全盲の選手は不慣れな会場でけがをしないよう支える。
福住小学校時代に水泳を始めた。 多紀中学校時代には県大会に出場。 高校の体育教師を目指し、 武庫川女子大学教育学科で体育を専攻。 1998年長野パラリンピックをテレビで観戦し、 五輪とは違う感動をおぼえた。 また、 同大の障害者スポーツの第一人者の講義を受けたことや障害者スポーツの指導者が少ないことを知り、 この道を選んだ。
卒業後、 スポーツ医療を学ぼうと、 国立障害者リハビリテーションセンター (埼玉県) で2年間学んだ後、 大阪市障害者スポーツセンターに就職した。 北京パラリンピックでの経験を子どもたちに伝えたい、 と教諭を目指した。 教諭になってからも、 日本代表合宿コーチや日本の大会役員を務めている。
辻奥さんは 「できないことがいろいろある中で、 選手たちが頑張っている姿をテレビで見てほしい」 と話している。
パラリンピック水泳には、 北摂三田高校出身の山田拓朗選手 (21) =筑波大=も出場する。
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2012年8月26日08:57
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健口まつり・おくちと心のリフレッシュ
歯科衛生士による 「健口まつり・おくちと心のリフレッシュ」が9月9日午前11時―午後3時半、 篠山市民センターで行われる。
フッ化物洗口体験、 「おくちの体操」 体験、 歯科衛生士の疑似体験、 リラクゼーションマッサージなど。 午後2時―3時、 篠山天文同好会の井塚篤司さんが天体写真の紹介と話。 主催は県歯衛生士会丹波篠山支部。 出口さん (079・506・0900)。
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2012年8月25日09:00
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水泳個人メドレー、全国6位 西紀中2年...
コナミスポーツクラブ三田 (三田市三輪) に通う、 西紀中学校2年生の溝畑樹蘭君 (篠山市市山) が8月23日、 栃木県立温水プール館で行われた 「全国中学校水泳競技大会」 200メートル個人メドレーで2分9秒11のタイムで6位入賞を果たした。 2年生としてはトップの成績。
全国から標準記録を突破した42人が出場。 溝畑君は予選、 2分9秒34で全体の7位に入り、 決勝の8人に残った。
苦手とするバタフライでは8位と出遅れ、 今大会9位だった得意の背泳ぎで6位に浮上。 「良い感じで泳げた」 平泳ぎで5位に、 最後のクロールは 「少しバテた」 と感想。
近畿大会で2分8秒9のベストを出している、 溝畑君は 「ベストを出し、 表彰台を目指していたので悔しい。 (28日から東京で開催の) JOC杯ではベストを出して表彰台に上がりたい」 と話している。
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2012年8月23日09:17
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北村昌美氏訃報
北村昌美氏 (きたむら・まさみ=山形大学名誉教授) 8月13日午後4時45分、 慢性心不全のため山形県鶴岡市内の病院で死去、 86歳。 自宅は鶴岡市新形町18ノ20。 篠山市日置出身。 葬儀は21日、 おこなわれた。 喪主は長男、 昌知 (まさとも) 氏。
兵庫丹波の森協会元理事で、 同協会が主催する 「丹波の森大学」 の講師も長年務めた。
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2012年8月23日09:16
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足立一二氏訃報
足立一二氏 (あだち・いちじ=元青垣町農業委員会長、 足立義郎・丹波栗生産組合長の父、 足立正・焼肉いっちゃん店主の父) 8月16日午前9時5分、 急性腹膜炎のため、 西脇市内の病院で死去、 86歳。 葬儀は18日、 丹波市青垣町小倉663ノ1の自宅でおこなわれた。 喪主は次男、 義郎 (よしろう) 氏。
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2012年8月23日09:16
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酒井義一氏訃報
酒井義一氏 (さかい・よしかず=茶遊菓楽 諏訪園代表) 8月21日午前3時12分、 病気のため、 篠山市内の病院で死去、 76歳。 自宅は篠山市味間奥1463。 葬儀は23日午後1時半から篠山市味間南294ノ1のセレフ葬祭会館で。 喪主は長男、 一行 (かずゆき) 氏 (諏訪園専務)。
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2012年8月23日09:16
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十倉昭三氏が死去 元氷上町長、合併に尽力
元氷上町長で、 氷上郡6町合併協議会会長職務代理者の十倉昭三 (とくら・しょうぞう) 氏が8月21日午前5時33分、 多臓器不全のため丹波市内の病院で死去した。 84歳。 自宅は丹波市氷上町伊佐口168。 葬儀は23日午後1時から同市氷上町絹山1025ノ1の氷上斎場で。 喪主は長男、 直樹 (なおき) 氏。
氷上町商工会長を1993年5月まで3期務め、 94年12月の氷上町長選挙で初当選。 2004年11月の丹波市誕生まで3期務めた。 健康や福祉に重点を置いた町政を推進。 氷上斎場、 中央図書館、 氷上中学校新校舎などの基盤を整備した。 氷上町教委の氷上郡教委復帰も果たした。 その間、 氷上町・柏原町・青垣町一部事務組合管理者、 氷上郡広域行政事務組合管理者なども歴任。 合併協議会で丹波市誕生にも力を尽くした。
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2012年8月23日09:15
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骨髄等ドナー登録会
8月24日午前11時半―午後3時半、 篠山市役所の献血会場で、骨髄等ドナー登録会を行う。 ドナー登録できるのは、 18―54歳の健康な人で、 男性は体重45キロ以上、 女性は40キロ以上。 丹波健康福祉事務所 (0795・73・3770)。
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2012年8月23日09:14
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スポーツの集い参加チーム募る 10月、市...
丹波市は、 10月17日午前10時から三ッ塚ふれあいセンター愛育館、 三ッ塚史跡公園 (丹波市市島町上田) で開く 「市ふれあいスポーツの集い」 の参加チームを募集している。 子どもや大人、 高齢者、 障がいのある人など誰でも参加できる。
種目はグラウンドゴルフ、 囲碁ボール、 クロリティー、 ストラックアウト、 フライングディスク、 スカットボール、 ふうせんバレーボール、 卓球バレー―の8種目。
1チームは4―6人程度で、 年齢、 性別は問わない。 30チーム程度を募集する。 参加無料。 申し込みは8月30日までに市生涯学習センター (0795・82・0409)。
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2012年8月23日09:13
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サギソウ自生地見学会 8月27日、参加者...
「篠山市サギソウ保存会」 (谷口次男会長) は8月27日、 親子を対象にした 「サギソウ自生地見学会」 を開く。 参加者を募集している。 午前9時半に、 篠山市役所今田支所 (篠山市今田町今田新田) そばの 「森のたぁみなる」 駐車場に集合する。 今田町内にある2カ所(本荘、釜屋)の自生地をめぐる。 正午ごろ解散。
飲み物やタオルのほか、 湿地帯を歩くので長靴を持参する。 先着10家族。
申し込みは、 中央公民館 (079・594・1180) もしくは谷口会長 (079・552・2867) へ。
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2012年8月23日09:12
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俳句に詠み込む
「秋蝉も泣き蓑虫も泣くのみぞ」 ―高浜虚子が 「詔勅を拝し奉り」、 敗戦の日に詠んだ句である。 「俳句の向こうに昭和が見える」 (教育評論社) に引用した著者坪内稔典氏は 「蝉や蓑虫は虚子と同一視されて迷惑かもしれない。 人間のおこした戦争などには関知せず、 自分らは勝手に鳴いてるんだ、 と文句を言うだろう。 蝉や蓑虫が人間と違うことを無視するのは傲慢」 と指摘している。 ▼同書は、 やはり 「終戦の大詔を拝し」 詠んだ中村草田男の句 「烈日の光と涙降りそそぐ」も挙げ、同時に楠本憲吉が 「戦後の俳句」で取り上げた、玉音放送を聴いての句として、この句のほかに「一本の鶏頭燃えて戦終る」(加藤楸邨)など5句を紹介している。▼春秋子には、草田男を含め6句のうち5句とも、 敗戦を何らかの高ぶる気持でもって詠み込んでいるように見えるのだが、 中で日野草城の 「玉音のまぎれがちなり汗冷ゆる」 だけは、 どこか冷めた耳を感じさせる。 ▼これはあくまで春秋子の感想にすぎず、 坪内氏自身は 「いずれの句も玉音放送の日の風景の断片であって、 絶望とも希望とも読める。 俳句はこうした曖昧さを特徴とするのだ」 と述べているだけだ。 ▼それにしても、 戦争俳句の片山桃史 (春日町出身) をこよなく可愛がったという草城は、 気になる存在ではある。(E)
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2012年8月23日09:07
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心の窓を破らないで
「友の顔ほころぶ笑顔や夏弾む」。 中学校の同窓会に参加した時に、 ふとこんな句が浮かんだ。 久しぶりに出会う友もあり、 肩の荷物をそっとおろして、語り合う。同じ年代を共有する仲間意識を感じた。
いじめが大きな社会問題になっている。 同窓会で、 「君とはよく喧嘩したな」 「そやなあ」 という2人の会話をそばで聞いた。 40年以上も前の自分たちのころと比べると社会情勢も変化している。 比較するのは無理だが、 喧嘩をしなくなったこと、 ガキ大将のような存在が見られなくなったこと、 などの変化を感じる。 強いガキ大将はいなくなり、 止めるものがなく、 集団的ないじめにつながることもある。
ある塾を営む人の言うのには、 「子どもから誰が好き、 嫌いという話を聞くことが多いが、 なぜか競争心が弱い」 という。 競争心やけんかはある程度必要で、 ぶつかりあいの中から、 人間関係や向上心が身につくこともある。 家族、 友人、 職場、 地域社会などの人間関係が希薄になっている反面、裏面では陰湿ないじめが増える。
ストレスを抱える大人や子供。 相手をいじめることで、 解消しようという、 そんな社会がいじめを培養したのかもしれない。 「ライバルがあったからこそここまで結果を残せた」 という選手の言葉がロンドンオリンピックでもよく聞かれた。 厳しい時代だからこそ、 仲間と切磋琢磨するとともに、 自分を見つめ、 逆境や孤独に耐える力を養いたい。
「人の悪口や陰口を言わないで。 心のシャボン玉が割れちゃう」。 テレビで紹介されたある高校生の言葉にはっとした。 シャボン玉を心の窓に置きかえてもいい。 破ってはいけない。(臼井 学)
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2012年8月23日09:06
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伴走で“ロンドン”へ 春日町出身の近藤...
いざ、 ロンドンの舞台へ―。 丹波市春日町柚津出身で、 日本大学経済学部助教の近藤克之さん (30) が、 8月29日から英・ロンドンで開催されるパラリンピックの陸上競技100メートル、 200メートルの日本代表、 天摩由貴選手 (日本大学文理学部4回生) の伴走者を務める。 天摩さんは目が不自由で、 「全盲クラス」 にエントリー。 現在、 100メートルで世界ランク5位、 200メートルで同4位につけており、 近藤さんは、 「大学入学時から 『ロンドン』 を目標にしてきた。 メダルもねらえる」 と話し、 競技場で選手と同じスタートラインに立つ。 23日にロンドン入りする。
近藤さんは、 春日中学校時代から陸上を始め、 社高校、 日本大学文理学部体育学科に進み、 短距離選手として活躍した。 引退後は同大学院に進み、 日本女子体育大助手、 日本大学体育学科助手、 同助教をへて現職。
同大体育学科助手をしていた2009年4月、 天摩選手が入学。 伴走者を探していたところ、 近藤さんに白羽の矢が立った。 選手として、 どのくらいの力があり、 どのくらいの練習が適当かを探るところからのスタートだった。 また、 競技することから離れていた自身の体づくりも始めた。
体育指導においては、 「自分や上手な選手を使って手本を示す 『模倣』 が基本」 (近藤さん) だが、 視覚障がいのある選手にはそれができない。 このため、 天摩選手の動きを分析し、 点字のように凹凸のある 「線画」 や関節が曲がる人形に触れさせるなどして、 改善点や理想的な関節の動きを伝える工夫をした。
ただ、 過去に障がい者の指導法が研究材料として取り上げられてこなかったため、 「自分が指導してきたことやトレーニングメニューが正しいかどうかは分からない」 と話す。 学生でもある天摩選手には、 自身がやってきたことを研究成果としてまとめ、 公表するよう指導しているという。 「これまでの過程を示すものとしては、 結果がすべて。 そういう意味でもロンドンは集大成となる」 と力を込める。
選手と一緒に走る自身の体調管理も重要。 「選手、 日本チームに迷惑はかけられない。 選手のつもりで調整し、 走る」 と意気込む。
【天摩由貴選手】青森県出身、 22歳。 2010年12月から12年3月までの間に出場の条件となる標準記録を突破し、 過去の実績、 世界ランキングなどが総合評価され、 7月にロンドン行きが決定した。 2010年の広州アジアパラリンピック競技大会の200メートルで優勝、 100メートルで4位に入るなどの実績がある。 パラリンピックで、 全盲クラスの選手が短距離に出場するのは日本で初めて。 自己ベストは、 100メートルが13秒57、 200メートルが27秒94。 いずれも日本記録。