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2012年10月25日11:24
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続く厳しい経営
県立柏原病院 (県立) と柏原赤十字病院(日赤)の昨年度の決算。 県立は赤字が10億円超と二桁の大台に乗り、 日赤は10年ぶりに1億円を割った。
日赤の昨年度の入院患者数約3・1万人は、 猛烈な医師数減が始まる前年、 04年度の数字とほぼ同数。 診療科が減り、 内科中心の病院に 「変わった」 ことで、 経営効率が上がった。 在宅医療にも力を入れ、 ほとんど手つかずだったところを開拓している。
県立の入院患者数は、 04年度の約9・3万人が、 昨年度は3・6万人と、 依然半分以下。今年度の経営目標「6・8億円の赤字」 からも分かるように、 経営は破綻状態にある。
県立は、 「元の姿」 に戻ろうと努力しているが、 県立の医療は、 西脇や福知山の市民病院と競合する部分が多く、 患者が戻るのに時間がかかる。
県立の経営を単独で再建するのはほぼ不可能だ。 日赤も、 単年度赤字の額は減ったが、 20億円弱の累積赤字がある。 他の県立病院に護送船団方式で守られている県立柏原と異なり、 日赤は柏原日赤自身が借金を背負っている。 先行きを見渡した時、 経営を続けられるのかどうか、 非常に苦しい経営が続く。(足立智和)
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2012年10月25日11:24
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田舎って、いいよねぇ~
「田舎で農業を始めて良かったと思うことは?」 と、 久々に聞かれて改めて今までを走馬灯のように振り返る機会を頂いた。
広がるのはここ最近の風景。 銀色のススキ、 紫苑色の花々が風に揺れ、 朽葉色の葉と小さな栗色のドングリが足元に広がる。 茜色から藍色に変わる日暮れ時、 夕飯の準備に追われ、 暖かなオレンジ色の光に包まれた部屋の外には漆黒の闇と静かに浮かぶ金色の細い月と満天の星。 朝には霧深い真っ白のキャンバスにブルーベリー畑が見え出し、 徐々に家々と山並みが浮かぶ水墨画。
そして、 次に浮かぶのが丹波の旬!昨年から父ちゃんは植物性の完熟堆肥を使うようになって、 野菜の出来が調子良い♪今は葉物野菜が豊富で娘は春菊が大好き。 息子の離乳食にも葉物を多く取り入れることが出来るようになった。
しかも自分たちが作った野菜で食卓を飾れるだけでなく、 田舎はまだ物々交換が成り立っている。 Kさんから頂いた黒枝豆をつまみに父ちゃんは晩酌し、 子供たちはN婆ちゃんの秋茄子とYさんに仕込んでもらった黒豆味噌で味噌汁を堪能。 Oさんの黒ゴマで御浸しも作ったし、 Sちゃんちの茗荷の甘酢漬けもある。 おやつはS子さんの干し柿も♪先日掘った薩摩芋でスウィートポテトも作りたいな~♪そういや小豆も出だすし、 餡子を作ってアンパンと言う手も。
結局、 農業の苦労話は適当に、 丹波の自然と人の温かさと最後は食い気の話ばっかりで終わってしまった母ちゃんでした。
(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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2012年10月25日11:23
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特別支援教育学ぼう 篠山市内の教諭が学...
発達障がいのある子どもたちなどに対する 「特別支援教育」 について理解を深めようと、 篠山市内の小、 中学校教諭有志らが10月30日午後6時半から、 丹南健康福祉センター (篠山市網掛) で 「医師、 教師、 カウンセラー連携による篠山市の特別支援教育学習会」 を初開催する。 各分野で特別支援教育に当たる教諭らが講師を担当。 市内の現状について説明、 障がいへの理解を求め、 模擬授業などを行う。 教諭らは、 「きちんとした特別支援を行うためには学校現場だけでなく、 保護者や地域の人たちなどの協力が不可欠。 多くの人に参加してほしい」 と呼びかけている。
教諭ら約20人でつくる 「篠山教育サークルTOSS大好き」 の主催。 講師は同サークル代表の川原雅樹さん (城南小) をはじめ、 依田善裕さん (城東小)、 青山良人さん (味間小) のほか、 臨床心理士の浜田まなみさんが務める。
講座では発達障がいの基本理解や対応、 最前線の特別支援教育の紹介、 発達障がいの子どもを想定した模擬授業などを実施。 元小学校長の長谷川省悟さんの講演や、 講師らがパネリストを務めるシンポジウムも行う。
特別支援教育を必要とする発達障がいの児童・生徒は、 文部科学省の統計で6・3%とされる。 そんな中、 「支援学級や支援学校に通う児童のみならず、 普通学級にいる発達障がいのある子どもたちも正しい理解と方法で楽しい生活を送ってほしい」 と学習会を企画した。
参加費は資料代として1人1000円。 複数人での参加は1人500円。 申し込みは事務局の国友教諭 (ファクス079・565・7383、 メール ykunitomo@aloha.zaq.jp) へ。
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2012年10月25日11:23
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「安全バス」認定証受ける 氷上観光
氷上観光 (丹波市氷上町氷上、 北野政弘社長) が、 公益社団法人日本バス協会の貸し切りバス事業者安全性評価認定委員会 (同協会、 国土交通省、 有識者、 学識経験者で構成) から 「安全性評価認定証」 を受けた。 丹波、 三田、 但馬地域では同社のみ。
事故や行政処分の状況、 勤務体制、 安全に対する取り組みなどについて、 書類や訪問審査を受け、 パスした。 同社玄関や16台のバスに 「SAFETYBUS」 のシンボルマークを張っている。 今回の資格は1つ星。 同社では、 「お客さんに安全で快適なバスの旅を提供できるように、 さらに上の認定資格 (2つ星) をめざしたい」 と話している。 有効期限は2年。
高速バスの事故などにより、 安全性が問題になっていたため、 同協会が貸し切りバスの安全性を高めようと制定した。
同社は、 アルコールチェッカーで、 運転手の厳正な点呼をしているほか、 デジタルタコグラフを活用し、 無理な速度や長時間運転がないよう、 安全走行に気を配っている。 また、 ドライブレコーダーを導入し、 教育や指導にも活用している。 排ガス軽減装置を設置して、 黒煙を少なくするためにアイドリングストップをはかるなど、 エコドライブも推進している。
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2012年10月25日11:20
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「たき火発電」を実演 10月28日、丹波の...
NPO法人えこあ~す丹波 (松山禎之理事長) が10月28日午前10時から丹波の森公苑で開かれる 「丹波の森フェスティバル」 で、 「たき火発電」 を実演する。 木質バイオバスの活用例として実施する。 たき火のついでに焼き芋や焼き栗を楽しもうと、 焼きたい食材を持参の上、 見学を呼びかけている。
炎の上に、 2種類の金属の温度差で発電するモジュールを乗せ、 木を燃やした熱でじかに発電する。 独立行政法人産業技術総合研究所が開発した熱電変換素子モジュールを借りる。 得た電力でラジオを鳴らし、 照明を灯す。
「たき火発電」 のほか、 一斗缶など、 身近な材料で作る 「ロケットストーブ」 も展示する。 同法人は、 「再生可能なエネルギーのバイオマス活用の分かりやすい一例。 実際に家電が動いているところを見に来てほしい」 と呼びかけている。
問い合わせは松山さん (090・5205・8895)。
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2012年10月25日11:19
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ハート型に咲くコスモス 10月27日コンサ...
丹波市氷上町中野自治会の地域おこしプロジェクト 「ほのbuono NAKANO」 の一つとして27日午後4時から、 「お花畑Heartライブ」 を開く。 同自治会公民館前のハート型のコスモス畑に設けた特設ステージでライブが繰り広げられる。 午後1時から、 物品販売、 楽器づくりのワークショップ(午後2時)も。
湘南から来丹する野崎有美さんらによる南米の打楽器、 カホンを使ったコンサート、 丹波市の津軽三味線グループ 「竹昌会」 の演奏、 陳曼麗さんによる中国の楽器 「二胡」 の演奏などがある。
午後1時からは、 コスモス畑の散策、 同自治会員が、 一輪車で野菜を販売する 「一輪車市」、 手作り楽器教室、 「喫茶buono」 などの催しがある。
同委員会 (090・2067・8324)。
写真・ライブ・ステージの会場となるハート型に咲いたコスモス畑=丹波市氷上町中野で
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2012年10月25日11:13
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開館10周年記念で「太古の生きもの展」―...
篠山市立中央図書館 (篠山市西吹、 079・590・1301) は開館10周年を記念し、 同図書館で特別企画 「太古の生きもの展」 を開いている。 篠山層群で見つかった恐竜化石のほか、 発掘作業の様子を解説したパネルや篠山、 丹波両市の小学5、 6年生から作品を募って制作した 「恐竜カルタ」、 恐竜関連の本などを展示している。 10月28日まで。 午前10時―午後6時 (金曜日は午後7時まで)。
篠山層群でこれまでに見つかった獣脚類の歯や角竜類の前あごなどの恐竜化石をはじめ、 2007年に篠山市宮田の篠山層群の地層から見つかった、 角竜類の一種 「アーケオケラトプス」 の仲間とされる 「プロトケラトプス」 の体長35センチの全身骨格標本模型などを展示。
恐竜に関する本も約110冊並び、 来場者の興味をひいている。 このほか、 「丹波竜」 で知られる竜脚類のイラストが描かれた縦約2メートル、 横約4メートルの巨大タペストリーなども飾られている。
10月28日には、図書館の玄関前広場で、 化石発掘体験 (午前11時―正午、 午後1時半―2時半) を実施。 対象は小学生以上 (小学3年生以下は保護者同伴)。 定員は各回先着20人。 参加費300円 (おみやげ付き。 発掘道具の貸し出し有り)。 申し込みは、 各回の30分前より受け付ける。 市教委社会教育・文化財課 (079・552・5792)。
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2012年10月25日11:13
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12ジム公開スパー「丹波入江」ら出場 青...
丹波入江ボクシングジム (丹波市青垣町沢野、 入江潤会長) ら、 関西、 四国、 九州の12ジムの 「ボクシング・ショー」 が、 11月28日午前11時半から青垣住民センターで開かれる。 約70人が公開スパーリングなどを披露する。 無料。
低学年児童、 小学生、 中学生、 オープン女子、 オープン男子、 男子マスターの6部門のスパーリングがある。 入江会長の長男で、 今年のぎふ清流国体成年ウエルター級5位の入江遼太さん (同志社大) が、 プロボクサーとスパーリングする企画もある。
入江会長 (090・7096・0349) へ。
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2012年10月25日11:12
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丹波の森演劇祭6劇団が上演 10月27・28日...
丹波地域などで活動している6劇団が2日間にわたって上演する 「丹波の森演劇祭」 が10月27、 28日、 丹波の森公苑で開かれる。
出演する劇団と上演日時は、 ▽劇研・椎の実=27日午後1時半―▽演劇サークルわっぱ (福知山市) =28日午前11時半―▽演劇塾くろまめ、 劇団シーブ (多可町)、 劇団水彩パルチザン=28日午後1時―▽花形文化劇場 (綾部市) =28日午後3時―。
くろまめ、 シーブ、 パルチザンの3劇団は、 天使の活躍をテーマにしたストーリーをオムニバス形式で上演する。
大人500円。 高校生以下無料。 同じチケットですべての公演が観覧できる。
丹波の森公苑 (0795・72・5170)。
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2012年10月25日11:09
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ニットカフェ
10月28日午前10時―午後4時、 ギャラリー月あかり (丹波市市島町上牧、 0795・85・0859) でニットカフェを開く。 おしゃべりしながら、 好きな物を好きな時間だけ編む。 飲み物、 ケーキ付で1500円 (材料費は別途必要)。
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2012年10月25日11:08
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8周年記念とれとれ市
10月27、 28日午前9時―午後3時、 ひかみ四季菜館 (丹波市氷上町犬岡)で、開設8周年記念の感謝イベントとして「8周年記念とれとれ市」を開催する。 もちつき体験、 焼きそば、 ポン菓子、 鮮魚などを販売する。 ぜんざい、 枝豆の無料サービス、 新鮮野菜即売もある。 同館 (0795・82・8766)。
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2012年10月25日11:07
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舞台で特産物調理 グッチ裕三さん迎え ...
料理にも通じているタレント、 グッチ裕三さんを迎えたトークショー 「丹波の食材 大変身!」 が10月27日午前10時からライフピアいちじま (丹波市市島町上田) で開かれる。 ステージ上に調理器具を設置し、 調理を披露する。
山の芋、 クリ、 小豆などの丹波の特産物のほか、 鹿肉を使った調理も行う。 元NHKエグゼクティブアナウンサーの村上信夫さんが聞き手になり、 楽しいトークも繰り広げる。 グッチさんは 「とてもいいレシピができたので、 楽しみにしてほしい」 と話しているという。
グッチさんは前日から丹波入りし、 特産物に関係する場所を視察した上でショーに臨む。
実行委員会の主催。 前売り1500円、 当日2000円。 ライフピアいちじま、 市内各住民センターなどで販売。 小橋さん (080・3869・1771)。
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2012年10月25日11:05
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障がい者らすし店運営 就労継続支援A型...
障がい者の就労継続支援A型事業所 「250g (ニコマル)」 が、 コモーレ丹波の森 (丹波市柏原町母坪) のテナント 「スシマス」 (0795・73・1528、 午前10時―午後8時) で、 持ち帰り用寿司を製造、 販売している。 知的、 精神障がいがあるスタッフ4人と健常者3人が、 元気良く働いている。
同事業所の運営会社 「ネクステ」 (丹波市氷上町市辺) が、 寿司チェーンの 「鮨枡食品」 (本社・八尾市) とフランチャイズ契約を結んだ。 運営に際し、 本社社員の下で研修した。
障がい者は、 それぞれ適性に応じて、 調理や盛り付け、 接客を担当。 握り寿司では、 本社から送られてくる魚の短冊や片身を規定の大きさに切り、 皮を引く。 サバ寿司は、 1本丸々のサバに塩をほどこし、 酢につけて作る。 魚をおろす技術を持っている調理担当の石田誠さん (21) =丹波市市島町=は、「接客が苦手な性格。 接客係が別にいるので、 厨房で集中して仕事ができ、 働きやすい。 きれいに盛り付けをするように心がけている」 と話す。
藤木誠一店長 (37) =同市柏原町=は、 「忙しい中でもにぎやかに。 元気を売りに、 自信を持てる商品をお客さんに提供したい」 とはりきっている。
「ネクステ」 が運営する 「ニコマル」 は、 同店のほか、 「かまど家氷上店」 で弁当の製造、 販売、 マンション、 アパートの清掃業務も手がけている。 利用者は現在31人。
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2012年10月25日11:05
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中断していた販売実習を再開 模擬株式会...
篠山産業高校 (山内裕文校長) 商業科1、 2年生の有志16人が、 2009年度まで同科の授業の一つとして行っていた模擬株式会社 「うりぼうや」 を復活させ、 篠山市二階町82の旧土産物店 「ふきや」 で販売実習を行っている。 計4回の予定で、 すでに10月20、 21日に実施、 今後の開店日は28日、 11月3日。 全国各地の高校生がアイデアを出して開発した食品を中心に約30アイテムを販売している。 開店時間は各日、 午前10時―午後4時。
販売している商品は、 同校生活科が栽培したコシヒカリや機械科が制作した真ちゅう製の文鎮をはじめ、 ▽氷上高校の味噌やジャム▽北海道函館商業高校のサブレやパスタ▽福島県立小立商業高校のかりんとう▽静岡県立熱海高校のイカのチップス▽京都府立須知高校のヨーグルトやソーセージ―など。
初日の20日、 生徒たちは、 秋の行楽期で訪れている大勢の観光客らに 「いらっしゃいませ」 と声を響かせながら、 商売の楽しさと難しさを体感。 「うりぼうや」 のロゴが入った揃いの赤いエプロンを身につけて、 緊張しながらも丁寧な言葉遣いとさわやかな笑顔で接客していた。
「うりぼうや」 は、 接客マナーや商業デザイン、 会計処理などを学んできた商業科3年生が、 授業での学びを現場で生かすことを目的に行ってきた課題研究の授業の一つ。 3年前まで毎年行ってきたが、 同科のクラス数が3学級から2学級に減り、 それに伴う教員の減少で、 準備に多大な労力と時間が必要とされる同授業は廃止となった。
しかし今年の3月、 授業の中で 「うりぼうや」 の過去の取り組みを教諭から聞いた兼古宗治君 (篠山中出身) ら当時1年生だった男子5人が、 再開させようと立ち上がり、 翌4月から復活に向けての準備に取り掛かった。 過去の資料を参考に、 夏休みや放課後にこつこつと準備を進めた。 仲間が仲間を呼び、 メンバーは男女合わせて16人 (2年生11人、 1年生5人) となった。
発起人の兼古君が社長に就任。 1株2500円の株券を発行し、 教員に株券を購入してもらうことで商品を仕入れる資金を集めた。
兼古君は 「いざ 『うりぼうや』 を再開させようと立ち上がったものの、 何から手をつけてよいのやらさっぱりで、 時間だけが過ぎ、 焦るばかりの日々だった」 とオープンまでの日々を振り返り、 「これまで支援してくださった先生方の気持ちに報いるためにも、 できるだけたくさんの商品を販売したい。 はつらつと元気な高校生らしい態度で接客したい」 と意気込んでいる。
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2012年10月22日09:06
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2年ぶり新作小説を発売 市島の作家・西...
丹波市市島町与戸の作家、 西安勇夫さん (59) の6作目となる著書 「ダイヤモンド・シーガル―脳卒中闘病記」 が出版された。 妻が突然、 脳卒中で倒れた体験を題材にした小説で、 妻の苦悩や葛藤、 周囲の動揺、 家族の絆などを綴り、 医療体制にも課題を投げかけている。 西安さんは 「誰でも突然に病気や事故、 天災にあう可能性がある。 その時にどう対処するかが肝心。 病気に苦しむ人や、 そうでない人も一読してほしい」 と話している。 東京図書出版発行。定価1500円。
いつもと変わらない様子で出勤した妻が倒れたという、 職場からの一本の電話で物語は始まる。 その後の入院、 検査、 リハビリという約1年半の闘病生活の様子が日記風に綴られている。
同書では、 急性期、 回復期、 維持期に分け、 ベッド生活からリハビリ、 自宅療養にかけての体の変化、 時には悲観したり、 前向きになったりという妻の複雑な心の動きをとらえている。 兄弟姉妹、 近所などの助け合いの様子もわかる。
国内には脳卒中の患者が279万人いるとされる。西安さんは 「病気は不幸なことだが、 困難な体験をした人は、 その後の人生で大きな宝物を得る。 体の不自由な人に思いやりの気持ちを持ちたい」 と話す。
また、 病院のリハビリについて 「固定化したメニューが気になった。 病気によって、 体のまひなどが起こる場所も違う。 本人の病態に応じたメニューを考えてほしい」 と、 提言もしている。
西安さんは、 篠山産業高校を卒業後、 ハイレックスコーポレーションに入社。 自動車部品の製造設備の設計業務などに従事し、 ハイレックスアメリカ副社長などを務めた。 2005年に小説 「ミシガン無宿―アメリカ巨大企業と渡り合った男」 で作家デビューした。 小説 「自動車革命―貴婦人のひとりごと」 に続き2年ぶりの作品。
10月28日午後2―4時にゆめタウンで発売記念サイン会がある。 西安さん (0795・85・1317)。
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2012年10月22日09:05
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夫と交わした歌を本に 昆虫研究者・山本...
丹波地域の自然研究に大きな功績を残した山本義丸さんの妻、 節代さん (87) =池田市=が、 義丸さんの思い出などをつづったエッセイや、 義丸さんと交換した短歌を収録した本を出した。 「生物の教師であり、 昆虫の研究者であった夫は、 無口な方で、 余り感情を表わす人ではなかった」 (同書から) が、 2人の情愛がしっとりとにじみ出る内容になっている。
節代さんは尼崎市の生まれ。 1947年、 柏原町の崇広小学校で助教師になり、 当時、 柏原高校教諭だった義丸さんの柏原町下小倉の実家近くに下宿した。 同書によると、 ときどき道で出会い、 言葉を交わす程度だったが、 ある日、 義丸さんから 「結婚を前提につきあってください」 と告白され、 翌年、 結婚した。
義丸さんは、 丹波の自然についての研究論文を多く発表。 57年から大阪教育大学付属池田高校で教べんを執った。 2001年に79歳で死去する前年、 国内で採集したガの標本1万2000点を県立人と自然の博物館に寄贈。 図鑑なども出した。
2人は交際を始めた頃から3年間、 紙片に歌をつづり、 交換した。 「虫などを好みたまへる君にして言葉少なにゆかしかりける」 (節代さん)、 「恩師みなこの結婚をほめたまふ わが面目は妻のたまもの」 (義丸さん)。 義丸さんは、 2人が交わした歌を巻紙に書き写して整理。 節代さんは、 婚約のときに義丸さんからもらった朱塗りの文箱に巻紙をしまい、 保管していた。 同書には、 2人の340首を収録した。
エッセイでは、 義丸さんの最期の様子もつづった。 がんの痛みにうめき声をあげる義丸さんのそばで涙を流す節代さんに、 義丸さんは節代さんの手を取り、 「元気出せよ」 と励ました。 義丸さんが息を引き取ったとき、 節代さんは義丸さんの耳元で 「お父さん、 ありがとう。 節代は幸せでした」 とささやいた、 などの思い出を書いた。
節代さんは 「この本は、 私が生きてきた証し。 抱きしめて死にたいと思うほどで、 本にしてよかったと思います」 と話していた。
問い合わせは、 山本節代さん (072・753・2775)。
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2012年10月22日09:02
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「本格コースで走ろう」スポーツ福住が募...
スポーツクラブ21ふくすみ (藤原充弘会長) が11月17日、 丹波自然運動公園 (京都府京丹波町) で 「第6回陸上記録会」 を開く。 篠山市内にはない本格的なコースを走る機会を作ろうと企画。 全天候型400メートルトラックを使用する。 出場者を募集している。
種目は、 ▽50メートル▽100メートル▽800メートル▽1500メートル▽3000メートル。 参加条件は小学生以上の篠山市在住、 在学、 在勤者。
参加費は、 小、 中、 高校生は無料、 一般は1000円 (保険、 ナンバーカード代含む)。 参加人数により送迎バスを運行する (乗車費500円、 小中高生は無料)。
申し込みは、 11月5日までに所定の用紙を同クラブの藤原会長にファクス (079・557・0233) か、 同クラブハウスに投函する。 用紙の問い合わせなどは、 松本さん (090・2017・6256)。
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2012年10月22日09:02
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大賞に初の立体作品 丹波市5人が乳腺 ...
全国公募の 「第7回丹波美術大賞展」 の公開審査が10月13日、 やまなみホール (丹波市山南町谷川) で行われた。 236点 (平面214点、 立体22点) の出品があり、 大賞1点、 優秀賞3点、 入選54点を選んだ。 丹波市展実行委員会 (事務局=生涯学習センター芸術文化係0795・74・1050) の主催。 大賞には四宮龍さん (36) =香川県高松市=の立体作品 「Seaman (踊る足)」 が選ばれた。 立体作品の大賞は初めて。 また、 丹波市の5人が入選した。
大賞作品は、 流木や廃材、 紙粘土、 樹脂、 合板などを材料にした、 縦165センチ、 横70センチ、 高さ145センチの大作。 同作品は瀬戸内海に生息するイカをイメージして制作したもの。 四宮さんは、 環境汚染や産廃によって汚された海に焦点をしぼって創作活動に取り組んでおり、 もの悲しさや寂しさを表現したという。
審査員は木村重信さん (県立美術館名誉館長)、 内山武夫さん (京都国立近代美術館元館長)、 神林恒道さん (大阪大学名誉教授)。 展示は、 12月9―23日、 市立植野記念美術館 (氷上町西中) で行われる。
優秀賞と、 入選(丹波市関係分)したのは次のみなさん。
▽優秀賞=中村猛 (千葉県君津市)、 河田和洋 (豊岡市)、 黒田恵子 (大阪府堺市)
▽入選=〈平面〉田村英夫 (春日町) 「後援会」、 足立 (青垣町) 「崩れゆくA」、 足立進 (氷上町) 「夏の果に」、 藤永琢磨 (柏原町) 「青垣町桧倉の風景」 〈立体〉田中ひろや (山南町) 「声なき声」
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2012年10月22日09:01
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楽器作りの参加者募る 10月28日、丹波の...
生涯学習応援隊so-so.39は、 10月28日に丹波の森公苑で行う 「たんばの木と遊ぼう!」 の参加者を募集している。 打楽器 「カホン」、 2弦楽器 「どんぶらこ」 を作る。
カホン作りは、 午前10―午後零時半、 午後1―3時半の2回行われ、 限定20台。 1台1500円。 どんぶらこ作りは、 午前10時―午後3時で、 限定15台。 1台1500円。
同応援隊 (soso39@net-work.ne.jp、 FAX0795・85・3148)。
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2012年10月22日09:01
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自作の丹波焼でそばを楽しもう 丹波陶磁...
丹波立杭陶磁器協同組合 (篠山市今田町上立杭、 大上巧理事長) 内の組織の一つ、 「陶土教室委員会」 (市野清治委員長) が11月11日午後1時半―、 12月9日午後12時半―の2回、 丹波焼窯元の指導で作陶し、 完成した器で手打ちそばを楽しむイベントを企画。 参加者を募集している。
11月11日は、 丹波焼陶芸家の手ほどきを受けながら、 そば猪口 (ちょこ)、 皿、 鉢を作陶する。 12月9日は、 来月からそば屋を開店する藤本定一さん (同町黒石) が打った十割そばを楽しむ会を催す。
会場は両日ともに 「立杭陶の郷」 (同町上立杭)。 対象は高校生以上で、 2日間とも参加できる人。 定員は20人 (先着順)。 受講料は3500円。
申し込みは、 同組合 (079・597・2034)。