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2012年11月29日09:46
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校舎位置「中央公園一帯」と提案 山南地...
山南、 和田両中学校の統合について、 時期や新校舎の場所、 校名などを検討する 「山南地域市立中学校統合準備委員会」 (柳川瀬義輝委員長、 36人) の第2回会合が11月26日、 市山南庁舎であり、 丹波市教育委員会が、 「山南地域のこれからの教育を考える会」 の提言 「2中学校の早期統合」 に対する 「市の考え」 として、 新校舎を市山南支所向かいの山南中央公園 (山南町谷川) に建設し、 一帯の市有地を学校用地にと提案した。 校舎位置を決める議論の叩き台となるもので、 次回の同委員会で、 市の案を受け入れるか、 別の位置を検討するかの協議を本格化させる。
市教委は、 ▽市有地に建設▽和田中、 山南中の既存校舎の活用と増改築▽新たな土地に新校舎を建設―の3案を検討。
山南中央公園 (山南中央グラウンド、 山南農業者等トレーニングセンター、 B&G海洋センタープールなど。 現在の山南中の300―400メートル東側) 一帯の活用案は、 ▽地理的に中心地▽土地の取得が不要で、 開発手続きに時間がかからず、 スピーディーに建設が運ぶ可能性がある▽中央グラウンドを活用できる―などを挙げた。 体育館とプールは、 既存施設を改修するのか、 新築するのか 「議論する」 とした。
和田中活用案は、 位置が西部に偏っており、「改築、 増築しての統合は非常に厳しい」 とした。 山南中活用案は、 ▽地形上の中心▽強制力はないものの、 文科省の学校施設の整備指針に 「工場近隣は避けるべし」 とある▽校舎が十数年先に耐用年数を迎えるため、 増築工事をしてすぐ新築をする必要があり、 二度手間になる▽グラウンドが狭い―の理由から、「教育環境上好ましくない」 とした。
新しい用地を求め、 新校舎を建設する案は、 グラウンド、 校舎、 体育館、 プール用地で3・5ヘクタールの土地取得が必要とし、 「ほ場整備された農地の買い上げを想定するが、 位置を考えると、 (まとまった土地を買うのは) 非常に厳しい。 農地法や農振法を解除するのも難しい。 コストも最も大きく、 どこの位置を選んでも、 建設に時間がかかるだろう」 と述べた。
委員からの、 仮に、 山南中央公園に位置を決めた場合、 最遠方通学者の距離はどの程度になるかとの質問に、 市教委は、 和田中校区西部の五ケ野、 西谷、 坂尻などで 「おおむね11㌔程度」 と述べた。
委員からは、 東西に長い山南地域の特徴を考慮し、 通学バスの導入など、 通学距離が伸びる遠方通学者への配慮を求める意見が出た。
また、 三案のコスト比較の質問には、 「設計をした訳でなく、 ざっくりした数字」 と前置きし、 既存校舎の改築、 増築が10億円、 市有地活用案が25億円、 新たな土地を求める新築案が35億円、 と回答した。
「建設の財政的裏付けはあるのか」 の問いには、 「市の財政計画上、 位置づけている」 とした。 市教委は 「決定でなく提案」 と言い、 委員からも 「案にこだわらない」 「市有地活用と新しい用地を求めた場合のコスト差が小さく、 市教委の提案以外の場所も考えられる」 といった意見が出た。
写真・山南、 和田両中学校の統合校舎建設位置として丹波市教育委員会が提案した山南中央公園=山南町谷川で
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2012年11月25日09:02
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企業紹介フェア地元30社が参加 12月1日...
丹波地域人材確保協議会が、 12月1日午後1時半から柏原住民センターで 「企業紹介フェア2012」を開く。丹波地域の企業の魅力を知ってもらい、 地元就職に役立てる。
高校生や大学卒業予定者、 既卒者、 U・Iターン就職希望者など仕事を求めている人が対象。 家族の参加も歓迎。 参加企業からの会社概要説明、 自由面談、 プレゼンテーションなどを行う。 ハローワークの就職相談 「ふるさと就労相談」 コーナーもある。 参加企業は、 丹波市、 篠山市の30社。 事前申し込みは不要。
ハローワーク柏原ふるさと就労相談コーナー (0795・72・1070)。
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2012年11月25日09:02
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学校給食調理員2人急募 丹波市教委
丹波市教育委員会 (学校給食課0795・82・4194) は、 学校給食調理員2人を急募している。
勤務地は山南中学校と和田小学校で各1人。 いずれも勤務時間は午前7時45分から午後4時半、 週5日勤務で、 時給850円。 雇用期間は来年3月末まで。 調理師免許は不要。
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2012年11月25日09:01
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浄化槽管理士の正職員1人募る 丹波市管...
丹波市浄化槽管理組合は、 浄化槽管理士1人を募集している。 浄化槽の保守点検と維持管理をする常勤の正職員。
64歳未満で普通自動車免許と同管理士免許を持っていることが条件。 履歴書、 職務経歴書、 同免許のコピーを添え、 同組合 (〒669―3892 丹波市青垣町佐治114) に応募する。 来年1月11日締め切り。 詳細は同組合 (0795・87・0300)。
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2012年11月25日09:01
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「ひょうご農商工連携ファンド事業助成金...
12月5日の午後4―6時と、 12月14日の午後4―8時、 柏原住民センターで。 無料。 地域資源を活用した新商品や新サービスの開発を行う県内の中小企業者と農林業者の連携体を対象とした助成。 助成率は対象経費の3分の2以内、 限度額は50万円以上500万円以内。 助成金申請は12月27日締め切り。
相談会参加の申し込みは丹波県民局産業・ツーリズム課 (0795・73・3788)。
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2012年11月25日09:00
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医師志望者を応援 年利0.6%の教育ローン...
信用金庫が新しい教育ローンをつくった。 丹波地方で医療活動に従事することを考え、 大学などで学んでいる人たちの教育資金を援助するもの。 年金利は0・6%で、 同金庫の教育ローンの中でも低金利。 「地域貢献が主たるねらいのため、 ご利用者数などの目標は設定していません」 と話している。
融資金額は、 基本的に親権者1人あたり1000万円以内。 国家資格取得後、 おおむね3年以内に丹波市、 篠山市で開業、 勤務することが条件になっており、 ほかに▽大学などの在籍証明書を提出▽地元で開業もしくは勤務する旨の確認書を提出―などが条件になっている。 同金庫の営業エリア内に在住、 在勤する親権者を対象にしている。
当初8年間は年0・6%の固定金利で、 9年目以降は変動金利になる。 保証料はつかない。 同金庫の教育ローンでは最優遇のもので利率2% (保証料別)、 通常で3・5% (同) という。
借りた時点から15年以内に返済を完了。 最大8年間は元金の返済が据え置きされる。
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2012年11月25日08:59
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小中同一敷地「厳しい」 青垣4小学校統...
青垣地域市立小学校統合準備委員会 (足立仁委員長、 35人) の第2回会合が11月21日、 青垣住民センターで開かれ、 丹波市教育委員会が、 「青垣地域の教育を考える会」 の提言に対する 「市の考え」 を述べた。 同提言の 「現在の青垣中学校の同一敷地内に小学校を建設し、 小中が連携して教育を行う」 とする小中併設案は、 物理的に 「非常に厳しい」 と答えた。 市教委の回答を受けた意見交換では、 小学校の統合のみならず、 生徒数の減少が見込まれる青垣中の統合懸念を視野に入れた意見が出て、 議論が拡散。 方向性を見出すに至らず、 各自持ち帰り、 委員が地域の意見を吸い上げることになった。
市教委は、 市長部局と協議の上で回答をまとめ、 「考えを理解してほしいが、 押し付けはしない」 と前置き。 青垣中のどの位置に小学校校舎を配置すれば 「併設」 提言を実現できるのかを検討したとし、 ▽テニスコートの位置は谷あいで日照時間が短い上、 湿気がこもり環境上好ましくない▽既存の運動場をつぶして小学校舎を建て、 新たに運動場を求めると、 管理上の死角ができる上、 1万平方メートル以上の用地が必要で、 法的条件のクリアに時間と費用がかかる―とし、 「併設は非常に厳しい」 とした。 その上で、 「施設が併設にならなくても、 小中の連携は市全域で進めていく」 と述べ、 委員に意見を求めた。
中学校の問題を考慮する委員は、 提言の 「小中併設」 は、 生徒数減少で将来、 青垣中が氷上中に統合されるとの懸念から、 児童と生徒を同じ場所に集めることで一定の規模を確保しようという考えだと説明。 「提言を踏まえるべき」 と主張する意見がある一方、 小学校の統合を優先し、 中学校の問題は将来の課題としては、 との意見もあった。
また、 「併設が難しいなら、 中学校の近くに小学校を作れないか」 とする意見、 「併設でないなら、 日あたりの良い所に新小学校を作ることも考えられるのでは」 とする意見も出た。
これとは別に、 新しい小学校を建設する場合と、 既存小学校を利用した場合のコストに関する委員の質問に、 市教委は、 新築で20億円強、 小中学校併設は14―15億円 (体育館を共同利用するため)、 既存小学校利用は、 改修と増築で5億円程度、 と回答した。
「青垣地域の教育を考える会」 は今年3月、 14回の会議の検討結果として、 ▽4小学校を早期に統合するのが望ましい▽小中併設とし、 施設一体型の小中一貫校とする▽新しい地域コミュニティーづくり―の3点を提言した。 市教委は、 小中併設を除く2項目は、 「市の考えと合致している」 と回答した。
一部委員の中学校統合の懸念は、 市教委が、 学校の適正規模に関して設置した委員会が中学校の適正規模を 「1学年3学級が望ましい」 としたことに由来する。 現在1学年2学級だが、 1学年1学級になる可能性があるとして、 統合への危機感を持っている。
写真・さまざまな意見が飛び交った第2回青垣地域市立小学校統合準備委員会=青垣住民センターで
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2012年11月25日08:59
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ヘアコンクールで5位入賞 業界専門誌賞...
ナニワ美容室山南本店 (丹波市山南町井原) の美容師、 柳瀬浩美さん (23) =同町岡本=が、 このほど大阪で行われたヘアーコンクール 「ビューティシャンフェアー」 (ビューティー・ネットワークOPK主催) の 「アップスタイル (まとめ髪) の部」 で5位入賞と、 業界専門誌から贈られるジャーナル賞のダブル受賞を果たした。 関西をはじめ、 関東や九州など全国から約600人が参加する権威あるコンクールという。
アップスタイルの部は、 制限時間の20分以内に、 カットはせずに独創的なスタイルをつくりあげる。 今回のテーマは、 「結婚式後の2次会」。
柳瀬さんの作品は、 前髪を左の耳に向かって四つ編み込みにし、 右側サイドから後頭部にかけての髪をロープ編み込みにしていき、 左の耳近くで前髪と一緒にまとめた。 髪をまとめた部分には、 プリザーブドフラワーを使ってコンクール用に後輩が手作りしてくれた飾りを添えた。
テーマが発表された2カ月前から雑誌などを参考にしながら、 得意とする編み込みが生かせるスタイルを作り込んだ。 手間のかかる編み込みをいかにスムーズにつくりあげ、 トップのボリューム感を出したり、 仕上げにどれだけ時間をかけられるかがポイントになったという。 1カ月前になると、 勤務後の練習は1日に4―5時間にもなった。
髪を編み込むなどアレンジ次第でがらりと印象が変わる 「アップスタイル」 に以前から興味があり、 「うまくなりたくて」 コンクールへの出場を決意。 「ダブル受賞と聞いて涙が止まらなかった」 と喜び、 「周りでサポートしてくれた人たちがいたからこそ」 と感謝する。
同美容室では、 技能向上をめざし、 研究組織 「ラ・リューシュ」 を立ち上げており、 柳瀬さんもメンバーの1人。
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2012年11月25日08:58
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歳末ふれあい交流事業 助成希望団体を11...
篠山市社会福祉協議会 (篠山市網掛、 079・590・1112) は、 地域での交流活動や福祉についての学習活動に伴う費用を助成する 「地域歳末ふれあい交流事業」 の助成希望団体を募集している。 11月30日まで。
12月1日―来年2月末の期間内に事業を実施できる団体に限る。 助成金額の上限は1団体あたり3万円 (活動にかかる経費の90%未満) で、 審査で決める。 希望団体は、 所定の申請書類に記入の上、 同協議会に提出する。
募集要項は次の通り。
【対象団体】自治会、 まちづくり協議会、 ふれあい・いきいきサロン、 ボランティアグループ、 子育てサークルなど、 組織化された団体 (NPOが行う介護保険制度や自立支援法に基づく事業は対象外)。
【対象事業】▽地域で取り組む災害時の要援護者支援や、 避難、 消火、 炊き出し、 救命、 避難所運営訓練などの地域防災訓練▽閉じこもりがちな高齢者、 障がい者、 子育て中の母親などを対象とした 「ふれあい・いきいきサロン」 などの世代間交流事業▽ひとり暮らしの高齢者、 高齢者世帯、 障がい者など、 要援護者世帯への声かけや見守りを行う 「友愛訪問活動」 ▽地域で行う福祉に関する学習活動や住民座談会。
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2012年11月25日08:58
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編み物教室合同展 山本さんの生徒ら 11...
丹波市春日町古河の山本芳江さん (63) が教えている編み物教室生らの合同作品展が、 11月30日、 12月1、 2日の3日間、 市春日庁舎1階ちゃれんじスペースで開かれる。 初めての企画で、 5つのグループの30人が60点以上を出品する。
出品するのは▽さわやか学級 (春日) ▽奥野村教室 (同) ▽はな (同) ▽柏原教室▽年輪の里教室 (柏原) ―のみなさん。 「はな」 は、 山本さんが初めて開いたかぎ針編みコースの生徒3人で、 「初めての人たちの作品を温かい目で見てもらえれば」 と山本さん。
「さわやか学級」 は17人がベストやショール、 セーターなどを出品。 生徒代表の久下信子さん (70) =山南町玉巻=は 「世界に一つだけのものを編めるので楽しい。 時間をかけて丁寧に編み上げた作品を見てもらえれば」 と話している。
30日は正午―午後3時、 1、 2日は午前9時半―午後3時。
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2012年11月25日08:58
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クリスマス婚活パーティー参加者募集
12月22日午後6―8時、 ホロンピアホテル居酒屋パラパラ (篠山市中野) でクリスマス婚活パーティーを開催する。 篠山市の結婚相談室 「輪 (りんぐ)」 の主催。
対象は20歳以上の独身男女各25人 (先着)。 参加費4000円。
申し込みは、 12月15日までに 「輪 (りんぐ)」 (079・552・3455)。
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2012年11月25日08:58
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「宇野雪村賞」を受賞 前衛書全国展で ...
篠山市東吹出身の書道家、 清水恵子さん (71) が、 今年で61回目を迎えた伝統ある全国書道展 「奎星展 (けいせいてん)」 に出展した前衛書作品が、 全作品中2席に当たる 「宇野雪村賞」 に輝いた。 書道を本格的に始めてから毎年出展し続けてきた全国展。 約50年目にしての栄誉に、 「知らせを聞いて驚いた。 この年になっての受賞に、 『継続は力なり』 という言葉を実感しています」 と喜んでいる。
同展は、 全国最大規模の書道展。 清水さんは、 一般、正会員、無鑑査、 同人と段階を踏み、 ついに前衛書の大家、 宇野雪村の名を冠する大賞を得た。
清水さんの作品タイトルは、 「古代への回想」。 今年5月、 日本の伝統文化を紹介するため、 中東・レバノンで開かれた展示に参加、 古代文明のすばらしさを実感し、 そこで得た感動とイメージを筆に乗せた。
縦85センチ、 横180センチの作品。 生き生きと躍動する線とそこから伝わる味と気迫が評価された。
「イメージが筆に乗ると、 思いも寄らない線が生まれる。 見てくださった人に感動してもらえる作品がつくれてうれしい」 とほほ笑む清水さん。 「書は気力と意欲の源。 受賞を励みにこれからも作品をつくり続けていきたい」 と話している。
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2012年11月25日08:57
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「笛路村」でノルディックウォーキング
12月1日午前10時―午後3時、 丹波市山南町谷川、 笛路でノルディックウォーキングを企画している。 JR福知山線谷川駅に午前9時45分集合。 参加費3000円、 ポールレンタル500円。 骨盤修正ストレッチ、 地元女性たちによる手作りランチも。 竹岡農園 (http://www.takeokafarm.com/) の無農薬野菜の収穫体験もある。
たんばN―Walker倶楽部 (余田幸美さn090・2106・3988)。
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2012年11月25日08:57
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「P・U・S」企画 バングラツアー参加...
バングラデシュに教育施設などを建設している 「P・U・S」 (バングラデシュの村を良くする会) は、 来年2月5―13日の日程で同国に赴くツアーと、 今年12月19―26日の日程でブータン、 ネパールに赴くツアーの参加者を募っている。 締め切りは、 バングラデシュが1月中旬ごろ、 ブータン、 ネパールは11月末まで。
同団体は篠山市京町の岩下八司さんが代表。 両ツアーとも、 岩下さんの案内で現地に向かい、 バングラデシュでは首都ダッカや同団体が支援している山村で、 ボランティア活動やホームステイなどを実施。 ブータン、 ネパールでは、 観光やホームステイなどを行う。
参加費はバングラデシュが19万5000円、 ブータン、 ネパールが26万円 (移動や滞在、 飲食費、 保険代など含む)。 問い合わせは、 岩下啓子さん (090・8382・3131)。
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2012年11月25日08:54
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幸せな死に方
10月30日、 祖母が逝った。
最後の夜、 父と2人、 病室に泊まり込んだ。 「痛い、 痛い」 と叫び、 眉間には深い深いしわができていた。 手を握り、 ただただこの苦しみから解放してほしいと祈った。
空が白んできたころ。 心拍、 血圧ともにびっくりするような正常値を示した。 そして、 目は強く開かれていた。 虚空を見つめる瞳は、 力強く、 水晶のようにきれいだった。
その後、 少しずつ呼吸が弱くなり、 最期は首筋の脈が静かに止まった。
穏やかな死に顔だった。 苦しみとともに90年の歳月が刻まれたしわも、 きれいにほどけていた。 それがどれほどうれしかったか。
親族に見守られて逝った祖母。 その気持ちはわからないが、 幸せな死に方に思えた。
葬儀後、 脳裏をよぎったこと。 東日本大震災だ。
多くの人が誰にも見守られず、 命を落とした。 今もまだ家族のもとへ帰れない人もいる。 本人、 家族ともに、 どんなに悲しい出来事か。 そして、 それは今も続いている。
人が幸せな死に方を迎えることができる幸せ。 その尊さをおばあちゃんが教えてくれた気がした。(森田靖久)
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2012年11月24日17:31
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初級者テニス大会参加募る
春日テニス協会が12月9日午前9時から春日総合運動公園で開く、初級者テニス大会の参加者を募集している。
ゲームの進め方やマナー、 ワンポイントレッスンの後、 試合開始。 男女ダブルス、 男女シングルスの4部門。 参加費1人500円。
11月25日までに山内佳子さん (090・3702・1073)。
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2012年11月24日17:30
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晩秋
晩秋となった。 野山を鮮やかに彩った紅葉は色あせてしまった。 我が家の近くにある川沿いの桜並木も、 すっかり葉を落とした。 春の光を受け、 らんまんと咲き誇った光景はとうに昔日のもの。 裸になった桜の木が冷たい風に震えている。 春の盛りの姿と重ね合わせるとき、 生あるものの滅びを思う。 ▼ 「見渡せば花ももみじもなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」。 哲学者の池田晶子氏はこの歌を引き、 「晩秋の夕暮れに感じる寂しさとは、 端的に、 死の予感でしょう」 と書いている (『暮らしの哲学』)。 生あるものは、 死から逃れられない。 死とは、 生の滅び。 晩秋の夕暮れに、 生に忍び寄る滅びの影を見る。 ▼ 「千の風になって」 で有名な作詞作曲家の新井満氏は、 般若心経の 「色即是空」 を、 「万物は変化した結果、 滅びる」 という思想を表わしたものと読む。 変化を遂げ、 最後には滅びるのが万物の宿命だ。 ▼ただ万物は滅びるだけではない。 滅びる一方で生まれもする。 それを説いたのが 「空即是色」 とする。 葉を落とした木も、 季節が巡れば、 また青々とした葉をつける。 四季の運行にある自然は、 滅びと再生を繰り返す。 ▼ただ人はどうか。 その人自身は滅んでも再生することはない。 「急がなくちゃ、 残り時間はもう少ない」 (池田晶子氏)。 そんな焦りがかすめる晩秋である。(Y)
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2012年11月24日17:29
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重宝な“自動虫収集機”
◇クリエイター
ラオスの人はかなりのクリエイター。 何でも作る。 何でも工夫する。
ある日、 父 (のように慕っているおじさん) が蛍光灯とトタン板をどこかで貰ってきた。 そして家の木に取り付けた。 蛍光灯に何やら青いセロハンも。 「夜になったら…」 とニヤリ。
陽が落ちると父は、 水をはったタライを置いて、 灯りを点けた。 すると…虫があちこちから灯りに寄ってきて、 セロハンに当たってトタン板を滑ってタライにどぼん。 自動虫収集機である。 すげぇ。
次の日のご飯は、 虫三昧。 父の虫ウンチクが始まる。 一度にいろんな虫を食べると、 虫の見分け方や、 それぞれの味の特徴などが良くわかってかなり勉強になった。
自動虫収集機。 一家に一台は欲しい。
写真・芸術的足場。
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2012年11月24日17:29
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石像寺
年に二回、 丹波の句会の人たちと吟行する。 丹波市周辺で、 片道一時間以内で行ける範囲であること、 その近くで句会ができることなどの条件で、 幹事さんが色々苦心して、 吟行地を探して下さる。
今回は、 市島町中竹田にある 「石像寺」。 七世紀の中頃、 法道仙人の創建と伝わる古刹だ。 天正七年 (一五七九年)、 明智光秀の丹波攻めにより全焼したが、 慶安元年 (一六四八年)、 幸世村円通寺の透関本徹大和尚によって再興されたとか。 裏山の中腹には、 高さ十二メートル、 幅二十メートルに渡って七つの巨石群が屹立、 「磐座 (いわくら)」 として祀ってある。
この日、 朝は良く晴れていたのに、 到着した頃からしぐれ始め、 気温も下がりはじめる。 山門の石段には散り紅葉が吹き溜まり、 晩秋から冬への、 やや寂びた景色が広がる。 山門を一歩入ると、 見事な石庭。 昭和を代表する作庭家、 重森三玲 (明治二九年~昭和五〇年) による 「四神相応」 と題された石庭で、 裏山の巨大な磐座に発想を得てデザインされたという。 四神とは、 中国でその形を動物になぞらえて名付けた四方の星宿で、 東を青竜、 南を朱雀、 西を白虎、 北を玄武というもの。 石庭のそれぞれの方位に、 四種類の動物の形の、 色を違えた石が配置されていて、 それは美しい。 また 「句碑の庭」 には、 高浜虚子と高浜年尾、 星野立子三人の父子句碑、 西山泊雲の句碑があった。
時雨が止み、 日が差すと紅葉の色が急に鮮やかになる。 裏山の磐座へ登り、 鹿の糞を見つけて驚いたり、 なかなか句材には事欠かない一日だった。
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2012年11月24日17:27
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波瀾万丈の人生を本に...
多紀郷友会員で、 多紀連山のクリンソウ群生地の発見者の一人でもある、 洋画家の火置弘 (ひろむ) さん (75) =芦屋市、 篠山市南新町出身=が、 自叙伝 「天命のままに―奇跡の人生」 (A5判、 243ページ) を出版した。
16歳での父の死、 篠山鳳鳴高校中退、 結婚後の会社倒産、 息子のひきこもり、 59歳からの世界放浪の旅、 49歳から始めた絵画が66歳でフランスで最優秀賞受賞、 69歳の脳梗塞…。 これまで出版した、 稀有な人生体験記17冊の集大成となった。
第1部 「夢に向かって」 では、 戦争下の幼年時代から絵を描き始めるまでを振り返った。 第2―7部では、 夫婦でインド、 ネパール旅、 親子で自転車スリランカ1周、 ベトナム一人旅、 ヒマラヤ登山などの世界への旅を記した。 また、 趣味で始めた絵画だが、 今では、 指導者として活動していることやクリンソウとの出合いのほか、 「日置」 の姓が 「火置」 になった経緯を調査している現在のことを記している。
あとがきで、 「波瀾万丈の人生だったが、 金持ちにはなれなかったが、 人持ちになれたと思う。 いろんな欲を捨て価値観を変えると、 随分気持ちが楽になる」 と結んでいる。 火置さんは、 出版の動機について、 「高齢になってからでも何でもチャレンジできる。 同年代に勇気を持ってほしい」 と話している。
小山書店 (魚屋町) で販売。 2000円。 篠山市●中央図書館に配架している。
火置さん (090・3848・1725)。