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2013年2月10日09:05
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障がい者就労支援8作業所で協議会 ...
障がい者が働く丹波市内8つの作業所で立ち上げた 「市障害者就労支援事業所協議会」 の会長。 障がい者の就労促進、 自立支援をめざし、 事業所間の連携を強化するとともに、 授産品の販売、 喫茶、 軽作業の場となっている市春日庁舎1階の 「ちゃれんじスペース」 の運営に協力する。
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「ちゃれんじスペースは、 火、 水、 木曜の午前9時から午後3時45分、 市社会福祉協議会が開設している。 パンやおはし、 はがきなど、 作業所の商品を販売している。 売り上げは作業所の収入となり、 利用者に還元される」
「8団体が毎月交代で週1度、 月3回、 『ちゃれんじスペース』 で、 市役所から発注を受けた軽作業に取り組んでいる。 封筒の宛名シール貼り、 不要になった水道メーターの分解など、 各課から仕事をもらっている。 従来の作業所の仕事とは別に、 プラスアルファの新しい収入となっている。 これを分配することで、 利用者の工賃がわずかでも増える。 たまに違った環境、 雰囲気の中で作業することで意欲がわき、 リフレッシュにもなるようだ」
「『ちゃれんじスペース』 の存在をもっと市民にアピールし、 足を運んでもらえるようにしたい。 入居している場所に、 空きスペースがある。 市の了解が得られるなら、 市民ギャラリーにしたい。 現在はコーヒーのみの販売だが、 カレーの一品だけでも提供できないかと考えている。 市民の目に触れ、 『ここでがんばっとってんやな』 『こんなん作っとってんやな』 と思ってもらえるようにしたい。 それが商品の販売につながり、 ひいては工賃アップにつながっていく」
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将来の協議会の法人化を視野に入れており、 ゆくゆくは 「ちゃれんじスペース」 の自主運営を目指す。 まずは基盤づくり。 会員事業所の交流会を開き、 顔が見える関係を築いていきたいと考えている。 丹波市氷上町日比宇。 64歳。
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2013年2月10日09:04
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天国に一番近い島①
一月末の小雪の舞う朝、 南半球の島、 ニューカレドニアの旅へ出発。 直行便は成田と関空からなので、 まずはJRで関西空港へ。 午前十一時五十分に離陸、 ニューカレドニアのトン・ツータ空港には午後十一時着、 二時間の時差を引くと約八時間半のフライト。 現地、 ヌメアには、 夫の学生時代からの友人M氏が住んでいて、 ニッケル鉱石関係の会社に勤務、 今年の三月末には退社して帰国するという。 今が最後のチャンスと、 往復の飛行機とホテルでの一週間の滞在の他はフリータイムの設定で出かけた。 深夜なのに、 M氏がホテルで迎えてくれ、 ミネラル水から、 ちょっとした生活用品、 現地通貨(パシフィックフラン)まで渡してくれる。 一フランは約一円だが、 物価は日本より三割ほど高い。
ニューカレドニアの地名が日本で知られるようになったのは、 昭和四十年、 森村桂(かつら)のエッセイ 「天国にいちばん近い島」 によると言っても過言ではない。 森村さんは子どもの頃、 父親から聞いた 「明るくて、 あたたかく、 人々は優しく、 神様に好きなだけ会える、 天国に最も近い島」 への憧れを持ち続けていた。 たまたま人づてに聞いたニューカレドニアこそが、 父親(十九歳で死別)の言っていた島だと直感、 苦心の末に鉱石運搬船に乗せてもらう。
その顛末を天真爛漫に書いた本は、 当時のモーニングショーにも取り上げられ、 一躍ベストセラーとなった。 これを原作に、 昭和四十三年から一年間放映された朝ドラ 「あしたこそ」 では、 藤田弓子が演じた。 南半球なので真夏なのだが、 日本の初秋の爽やかさだ。
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2013年2月10日09:02
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後継社長塾
丹波市商工会の後継社長塾の最終回。 講師は自社の貸借対照表を 「時価修正」 するよう強調した。 不動産なら、 購入時の価格でなく、 実際に売るとしたらいくらの値がつくか、 の実勢価格、 売掛金なら、 回収の見込みがないものは資産から差っ引く、 といった作業だ。 これで真実の姿が見える、 と。
「銀行は時価修正して (数字を見て) いる。 その会社がつぶれると知っていても、 後継者が連帯保証人になるなら金を貸す。 会社がつぶれても、 後継者個人が返す。 だから、 貸す」。 空気が張り詰めた。
こういった濃密な講義が、 1回3時間、 3回行われた。 定員20人を上回る29人の申し込みがあり、 初回の講義が評判になり、 2回目から 「番外席」 で聴講する人もあった。
会社は生き物で、 生き物のことをよく知らないと、 承継しても死なせてしまう。 自社の価値、 強みを本気で探り、 会社の財務内容を完璧に把握する。 後継者でいる内にやらなければいけないことが明確になったとの感想が多かった。 社長任せでなく、 自分がやらなければ、 との意を強くした後継社長の顔つきが、 講義前より精悍に見えた。(足立智和)
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2013年2月10日09:02
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「丹波農業グランプリ」最終6件ノミネー...
子どもに夢を与え、 地域を元気にするなど、 全国に誇れる農業のモデルとなる農家や農業者団体らを顕彰する 「丹波農業グランプリ」 の最終審査が、 2月13日午後1時からハートフルかすが (丹波市春日町黒井) で行われる。 最終選考に残った6件がそれぞれ公開プレゼンテーションを行い、 グランプリが決定する。 同実行委員会 (婦木克則委員長) の主催で、 昨年に続き2回目の開催。 今年は氷上高校農業クラブの生徒が選考する 「夢の農業賞」 を新設する。
丹波市の農家、 農業者団体、 それらを支える加工業者や消費者団体などを対象に募集したところ、 42件の応募があった。 書類選考で12件まで絞り、 審査員 (審査委員長=神戸大学農学部助教の中塚雅也さん、 6人) による審査で最終審査会に進む農家を決めた。 審査基準は▽農業ビジネスとして魅力的か▽環境、 生態系に配慮しているか▽これからの丹波市の農業のモデルになるか―。
6件の中から 「グランプリ」 を選ぶ。また、 45歳未満か就農後10年以内の農業者が対象の 「新人賞」、 農業者と組んで事業を行っている企業、 団体などが対象の 「パートナー賞」、 「夢の農業賞」 も選ぶ。 同実行委 (婦木克則委員長=090・7358・5083)。
最終選考会に進むのは次のみなさん。
▽徳寿園 (春日) 無農薬で茶を生産し、 加工、 販売も手掛ける▽こやま園 (同) 地元の農家と提携して、 なた豆を生産し、 加工、 販売を手掛ける▽三井フローラ (同) 温室ハウスで、 花壇苗、 野菜苗を生産▽カンナンファーム (同) 養鶏業を営み、 3万羽を飼育、 採卵▽宮垣農産 (氷上) 水稲20㌶、 転作4㌶を自家製完熟たい肥で生産▽氷上パスミルク生産会 (同) 全国に先駆けて低温殺菌の牛乳を販売。 現在は市内7件の酪農家が加入
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2013年2月10日09:01
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静かな熱気「後継社長塾」評判呼び定員超...
丹波市商工会主催の 「自社の価値を高める後継社長塾」 が2月7日、 市商工会館本所であり、 後継者ら25人が、 「BC研究所」 代表取締役で 「後継者軍師会」 会長でもあるキャリアコンサルタントの大島康義さんの講話に耳を傾けた。 大島さんは、 阪神淡路大震災後、 父の後継者として実質社長代行をしていた宝塚市のホテルが経営破綻した自らの体験を踏まえ、 経営者としての考え方、 自社が勝負する土俵の設定法、 財務諸表の読み方などを解説した。 講座が評判を呼び、 定員の20人を上回る参加があり、 参加者たちは、 真剣なまなざしで講義に耳を傾けていた。
1月下旬からの3回講座の最終回。 初回では、 「事業承継は相続でない。 相続と思うと、 受け身になり、 主体的に考えられなくなる」 「事業承継とは、 後継者が価値を生み出すために、 価値ある物を受け取る、 超友好的な乗っ取りである」 との考え方を学んだ。 2回目では、 後継者が再定義するべき、 自社の事業価値と将来像 (事業ドメインの設定) を、 事例研究を交えて学習した。
3回目は、 事例研究を通し、 真実の財務状況の把握方法を教わった。
「税務署に半分持っていかれるくらいなら経費を使って利益を減らす」 がポリシーの社長の元で働く後継者が主人公。 当期利益を100万円に抑えるために、 500万円分の経費を使った。 主人公も、 従業員が喜ぶようすを見て、 社長のやり方に共感している。 10年がたち、 今期は100万円程度の利益が出ているが、 社長は資金繰りで頭を痛めており、 2カ月後に1000万円資金ショートする。 1000万円を借り入れるため、 社長から連帯保証人になってくれと言われている。 主人公は連帯保証人を引き受けるべきかどうか―という設定。 主人公の会社の貸借対照表と損益計算書を元に、 4班に分かれ、 「保証を引き受けるべきか」 「10年前、 また今日までの10年間を振り返り、 後継者や社長の考え方と行動にどんな問題点があったか」 「後継者は今後どんな行動をとるべきか」 を意見交換し、 発表した。
大島さんは、 税務署申告用の財務諸表は、 必ずしも実態を表しているとは限らないとし、 回収の見込みがないのに、 流動資産に計上されている 「売掛金」 や、 買った当時の価格で記載されている建物や土地、 機械設備、 有価証券、 会員権などを 「時価」 に修正することで、 実態を表す貸借対照表と損益計算書ができるとした。 「財務諸表は関係者全ての幸福と不幸の源泉。 後継者は、 自社の財務諸表を徹底的に把握することから始めよ」 と強調した。
また、 「法人税を支払い、 内部留保しなければ、 会社は存続することができない」 「オーナー企業の内部留保は、 会社と個人への両面で行う」 「土地、 建物より現金が強い。 オーナーはいざとなった時に備え、 会社の売り上げの最低2カ月分の貯金を作る。 いい給料をもらっても、 生活費は切り詰めて」 と助言した。
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2013年2月10日09:01
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山の芋「支柱栽培」広がる 受賞者の7割...
篠山市の特産、 山の芋の栽培時に、 つるを支柱にからませる 「支柱栽培」 が広がりつつある。 2月7日、 丹南健康福祉センターで行われた 「丹波篠山山の芋栽培研修会」 で表彰された 「山の芋共励会」 の入賞者10人のうち7人が支柱栽培を実践していた。
山の芋のつるは、 畝の上にはわせて栽培するのが一般的だった。 また、 土壌乾燥防止と光合成促進のために、 「つる直し」 と言われる、 互いにからまろうとするつるを、 ほどき、 広げる作業が必要だった。
支柱栽培は、 高齢化する栽培農家のつる直し作業の省力化を図ろうと、 丹波農業改良普及センターやJAが優良農家と連携して研究してきた。 また、 篠山東雲高校でも別の仕様で研究中。
一定間隔で支柱を立て、 ひもやネットを設置。 つるをはわせると、 つる直しせずに、 つるがひもやネットに沿って広がっていく。
支柱栽培のメリットは、 葉の光を受ける面積が広くなり、 光合成が高まることで芋への養分供給が多くなるほか、 地面近くの風通しが良くなるために、 「つる枯病」 にかかりくく、 つる直しの労力軽減にもなる。
JA丹波ささやまは、 支柱栽培を普及させるために、 来季の 「栽培こよみ」 に、 新たに7月上旬に 「支柱の設置」 を加えた。 「地上高50―60センチ、 2―3メートル間隔で支柱を設置する」 とした。
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2013年2月10日09:00
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県新人戦3連覇 高いブロックで圧倒 氷...
氷上高校女子バレーボール部が2月4日、 兵庫県立総合体育館 (西宮市) で行われた県新人戦決勝で、 夙川にセットカウント2―0で勝利し、 3年連続27回目の優勝を果たした。 同部は1月の 「春高バレー」 に出場したため、 新チームに移行して1カ月という短期間で臨んだ大会。 高さのあるブロックに磨きをかけ、 まずは県の頂点に上り、 夏のインターハイに向けて好スタートをきった。
決勝の夙川戦は、 高さのあるブロック、 相手の攻撃リズムをくずすサーブなど、 新チームの良さを印象付けた。 立ち上がりからブロックでポイントを取るなどしてリズムに乗った。 キレのあるサーブで相手レシーブを崩し、 攻撃が単調になったところをブロックで抑え込んだ。 2セットともに終始、 氷上が2―3点リードする危なげない試合運びで3連覇を果たした。
今年の 「春高」 は初戦で敗退。 新チームはすぐさま、 「明るいチーム」 をテーマにした。 もともと明るい選手の多い新チーム。 苦しい時にこそ笑顔を出し、 同じミスをしないためにどうすればいいかを自分で考え、 前に進むチームをめざした。
川釣修嗣監督は、 「3年生のエースが抜けた後に不安はあったが、 いい意味で予想をくつがえしてくれた。 新チームは、 教えたことに対し反応がある。 分からないなら 『分からない』 と言う。 おもしろいチームになる」 と期待する。 夏に向け、 “高さ”に加え、 コンビネーションや攻撃パターンを増やすなどの底上げをはかる。
丸元美緒主将は、 「レシーブの前に、 まずブロックで相手の強打を止めようと心掛けた。 準決勝では凡ミスもあったので、 部の心得である 『小さな勝利を繰り返せ』 を意識し、 ミスの少ないチームにしたい」 と話す。
セッター、 ピンチサーバーとして活躍し、 大会優秀選手に選ばれた石丸真理江さん (2年) は、 「新チームにとって、 いいスタートがきれた。 夏のインターハイ予選につなげたい」 と話した。
◆篠山東中出身・西垣戸さん エースに成長、全国選抜に
県新人戦3連覇を果たした氷上で、 伝統のエースナンバー 「4」 を受け継いだ篠山東中出身の西垣戸蒼海 (にしがいと・あおみ)さん(2年)が、ブロックに、 攻撃に活躍し、 大会優秀選手に選ばれた。 また、 丸元主将とともに23、 24日に大阪で行われる全国高校選抜合宿に参加することも決まった。
前チームでは、 大会を勝ち上がるごとに出場機会が減る選手だったが、 「今大会期間中に不動のセンターに成長」 (川釣監督) した。 安定したブロックと攻撃で新チームを勝利に導いた。
あこがれのエース番号。 「不安もあったが、 もらったからには、 攻撃、 ブロック両方で頼りにされる選手に少しでも近づきたい」 と話す。 チームメートから 「もっと自信を持って」 と鼓舞され、 意識が変わったという。
全国から選ばれた48人が4チームに分かれて戦う全国高校選抜合宿 「ドリームマッチ」 に参加。 「みんなが行ける合宿ではないので、 この機会を大事にしたい。 高いレベルの中で、 他の学校の選手たちがどんなプレーをするのかを身近に見て、 学びたい」 と意気込んでいる。
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2013年2月10日09:00
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第319問
篠山市出身の力士、 瀬戸将士さんの母校は?
1.篠山中学校
2.西紀中学校
3.篠山東中学校
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2013年2月10日08:59
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しぼりたて販売年1回の限定酒 2月22日...
鳳鳴酒造 (篠山市呉服町) は2月22日、 酒蔵で朝にしぼった新酒をその日のうちに消費者まで届ける特別限定商品 「鳳鳴 たれくち今朝しぼり」 を発売する。 14日までに近隣の同社商品取り扱い酒店などで申し込む。
年1回の特別企画。 完全予約制の受注生産で、 同社商品の小売店を通じて販売する。 しぼりたてのフレッシュな味わいと微発泡の舌ざわりが楽しめる。
720ミリ入りで1890円。 同酒造 (079・552・1133)。
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2013年2月10日08:59
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ハープと絵本の演奏会 2月17日、柏原の...
柏原厄除大祭に合わせ2月17日、 「はしもと美容室」 (丹波市柏原町石田、 0795・72・0273) が、 アイリッシュハープと絵本読み聞かせのコラボコンサートを開く。 企画を担当する同美容室の豊嶋のぞみさんと娘の七海さん (高3) は 「子守唄や胎教にもなるので、 子ども連れや妊婦の方もぜひどうぞ」 と呼びかけている。 午前10時半からと午後2時からの2回。
コンサートは5回目。 今年は大祭初日の17日が日曜日のため、 子どもも楽しめる企画にしたいと、 初めて絵本の朗読を取り入れた。 例年のぞみさんが企画してきたが、 今年は忙しい母に代わって七海さんが中心になって準備を進めてきた。
アイリッシュハープは、 オリジナル曲を中心に活動する第一人者のみつゆきさん (大阪市) が演奏する。 絵本の朗読を主に担当するのは、 氷上町石生で助産所 「サロン*くくる」 を開いている牧野尚子さん。 昨年のコンサートを聴いて感動し、 今年はスタッフとして協力することになった。
絵本は、 米国同時多発テロのあと話題になった詩 「最後だとわかっていたなら」 のほか、 「いのちのまつり つながってる!」 「ぼちぼちいこか」 (午前の部)、 「うまれてきてくれてありがとう」 「こころにおひさま、 ありがとう」 (午後の部) などを読む。
コンサートは毎年テーマを決めており、 今年は 「たからもの」。 豊嶋さん親子は 「聴いて、 見て、 感じて、 それぞれ自分の宝物を見つけてほしい」 と話している。
参加費大人1000円、 子ども300円 (紅茶、 クッキー付き)。 演奏会後、 お茶タイムあり。 要予約。
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2013年2月10日08:55
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ラッピング紙で新販路 ビジネスグランプ...
ラッピング紙ブランド 「teshio paper (テシオペーパー)」 の立ち上げで新たな販路を開拓している 「柏原加工紙」 (丹波市柏原町柏原、 矢本雅則社長) が、 「ひょうごクリエイティブビジネスグランプリ2013」 (県産業振興局主催) でトップ4の知事賞に選ばれた。 2月13日に兵庫県公館 (神戸市中央区) で決勝大会が行われ、 当日、 4社のプレゼンテーションでグランプリが決まる。
同グランプリは昨年に続き2回目で、 今年は44社がエントリーした。 柏原加工紙は、 昨年9月に経営革新事業で同ブランドを立ち上げ、 同月神戸市で開かれた 「国際フロンティア産業メッセ」 でブランドデビューした。 以降、 ひょうごチャレンジプロジェクト認定、 ひょうご成長期待企業選定、 商工会報全国版での企業紹介など、 各方面から注目を集めている。
テシオペーパーは、 「手塩にかける」 から名づけたブランド。 職人の手を加えて丁寧に作られた高品質の紙という意味で、 「紙を超えた紙」 をコンセプトに、 一般の消費者向けに小ロットでも販売する体制をめざす。
製品は紙に特殊加工を施した 「加工紙」 と呼ばれるもので、 以前から作っているもの。 これまでは主に物流用包装紙として産業界で使われていたが、 用途の発想転換で、 おしゃれなラッピング紙や封筒、 本の装丁紙、 ランチョンマットなどとして提案し、 文具店、 雑貨店、 花屋、 料理店など、 新たな顧客を急激に増やしている。
ブランド誕生までには、 低迷期があった。 景気の低迷で売上が減少し、 5、 6年前に2期連続の赤字に。 生き残りを模索して丹波市商工会の経営革新塾に参加し、 産業用から一般向けへとターゲットを切り替え、 ラッピング紙としての販路開拓にたどりついた。
「狭い発想の中で苦しんでいたが、 異業種の人たちと交流するなかで、 潜在的にあった有望市場に気づくことができた」 と矢本社長 (62)。 創業以来約50年間、 大事に使い続けてきた機械は、 いつしか国内で数台の珍しい型になり、 「古い機械で売れる商品はつくれない」 と思っていたのが、 「他の企業には真似できない味を出せる機械」 だと気づかされた。
新販路の展望が見えてきたことから、 今月末には3000万円の最新加工機を導入する。 エンボスと呼ばれる凹凸を紙に付ける機械で、 第1弾としてハート形の凸凹加工型を購入する。
矢本社長は 「県内ではいろいろな展示会などに参加して製品を紹介してきたので、 次は首都圏へPRしていきたい」 と話している。
【柏原加工紙】1961年創業。 社員23人。 売上年約5億円。 各種産業用包装紙、 建材用紙、 養生紙、 防水特殊紙などの加工紙や各種紙管を作り販売している。 近年、 糸が挟み込まれた紙や、 ロウを塗ったパラフィン紙、 凹凸が付いたエンボス紙などが注目を集めている。 http://www.kaibara-kakosi.co.jp/
写真・テシオペーパーのブランドで開発したラッピング商品を前に思いを語る矢本社長
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2013年2月10日08:54
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14集落の歴史...
大山郷づくり協議会 (斉藤邦彦会長) が、 大山地区を構成する14集落の歴史文化などをまとめた冊子 「『大山』 の昔を知る」 を発行した。 編集したのは、 同協議会内のグループ 「大山昔ばなしの会」 (伊塚理仁代表、 10人)。 同会のメンバーは、 「この冊子が地域やふるさとを思い直すきっかけとなり、 地元に誇りを持ってもらうことで、 郷土愛につながっていけば」 と話している。
同地区は、 追入、 大山宮、 大山上、 大山新、 石住、 高倉、 一印谷、 町ノ田、 長安寺、 北野新田、 北野、 大山下、 東河地、 明野―の14集落からなる。
弥生時代からの古墳が多数発掘されるなど、 古くから数多く集落が形成され、 845年から京都・東寺の荘園として栄えるなど、 歴史深い地域として知られる。 「今、 地域の歴史文化を調査し、 記録にとどめておかないと知る者がいなくなり、 後世に残せない」 との危機感から冊子の制作を決めた。
同会のメンバーが2年前から、 地域を歩き回って史跡を調査したり、 古文書などを求めて家々を訪ね歩いたりしながら資料を集め、 25回の会合を経て完成にこぎつけた。
冊子には、 集落ごとに文化行事や名所旧跡、 地名の由来、 見どころなどを美しい写真とともに掲載。 例えば、 「大山」 の地名の由来は、 同地区の北方にある黒頭峰と夏栗山の雄大な山並みを 「大山峯」 と呼んだことから名づけられた、 などと紹介している。
A5判のカラー刷りの22ページ。 篠山市の 「地域の歴史文化を活かしたまちづくり事業」 を活用して1000部作成。 同地区内に全戸配布した。 冊子は、 市役所・市民協働課や図書館などで閲覧できる。
問い合わせは、 同協議会 (大山新80、 079・506・2419)。
写真・大山地区を構成する14集落の歴史文化などをまとめた冊子 「『大山』 の昔を知る」 を編集した 「大山昔ばなしの会」 のメンバー
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2013年2月9日15:57
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NPO法人 生命の貯蓄体操普及会 篠山市部
1968年、 東洋医学の考え方から考案された健康体操。 全国に約3万人の会員がいる。 篠山支部は88年に発足。 その後、 2005年に丹波市と統合した。 篠山、 丹波両市に31教室あり、 約200人の会員がいる。
腰を中心に動かす 「要の操法」、 2人1組で行う 「組み操法」、五臓六腑や五官などに気のめぐりを良くする「五導術」の3つを組み合わせ、 精神的ストレスを解消し、 心と体のバランスを整える。
篠山市民センターの 「すこやか教室」 の指導者、 高澤かとりさんは 「笑いが絶えない教室で、 声を出してみなさんストレス発散しています」、 3年目の吉住てるさん (87) =黒岡=は 「おかげで毎日元気に暮らしています」、 17年目の藤田さがのさん (74) =京町=は 「おしゃべりが楽しみで、元気が出ます」と話している。
【入会などの問い合わせ先】
支部長 垣内明美さん 079・558・0575
(丹波市は荒木恵子さん 0795・85・0761)
◆活動日・時間・場所=各教室による。週1回、1回につき約2時間◆対象=男女、 年齢問わず
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2013年2月7日10:35
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酒井權三郎氏訃報
酒井權三郎氏 (さかい・ごんざぶろう=近畿食品会長、 元柏原町会副議長、 元氷上郡食品衛生協会長) 2月5日午後6時16分、 肝臓がんのため丹波市内の病院で死去、 85歳。 自宅は丹波市柏原町南多田846ノ1。 葬儀は6日、 おこなわれた。 喪主は次女、 望月宏子 (もちづき・ひろこ) さん。 元県生麺協同組合副理事長として2000年に黄綬褒章受章。
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2013年2月7日10:33
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無料多重債務者相談会
2月17日午後1―3時、 柏原住民センターで「無料多重債務者相談会」を開く。 多重債務、 クレジット、 サラ金の債務整理、 ヤミ金等高金利金融被害対策に県司法書士会たんば支部の会員が相談に乗る。 予約不要。 松尾さん (0795・82・7174)。
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2013年2月7日10:32
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睡眠時無呼吸症テーマに学習会 2月14日...
柏原赤十字病院は2月14日午後6時から同病院で開く 「呼吸ケア多職種協働学習会」 に参加する医療、 介護関係者を募っている。
「睡眠時無呼吸の診断と治療 地域連携パスを目指して」 と題し、 症例報告と、 診断と治療の実際、 マスクの種類を学ぶ。
医療介護の従事者で呼吸ケアに関心がある人が対象。 12日までに同病院 (0795・72・0557) に申し込む。
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2013年2月7日10:32
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体の痛みテーマに整形外科医講演 2月12...
「丹波医療ざわざわカレッジ」 が2月12日午後7時半から、 柏原住民センターで開かれる。 県立柏原病院整形外科の振角和利医長が、 「体の痛みについて」 と題し講演する。 聴講無料。
丹波医療再生ネットワーク主催。 里さん (0795・80・1201)。
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2013年2月7日10:31
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経営革新の事例学ぶフォーラム 2月9日...
丹波市商工会は、 2月9日午後1時からJA丹波ひかみ柏原支所で開く経営革新フォーラム 「経営者が温める私の夢」 への参加者を募集している。 商工会の経営革新事業に取り組んだ地元中小企業の事例に学ぶとともに、 企業どうしの連携をはかる目的で開催する。 無料。
市外の企業3社の講演に続き、 経営革新に最近取り組んだ市内企業らによる事例発表とパネルディスカッション。 市内パネリスト企業は、 柏原加工紙、 東兵庫魚菜、 谷水加工板工業、 アシダコーポレーション、 田原会計事務所。 取り組んでよかったことや商工会の支援などについて話す。
申し込みは、 市商工会経営支援課 (0795・82・3476)。
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2013年2月7日10:30
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日本赤十字社兵庫県支部が大規模災害訓練...
日本赤十字社兵庫県支部が、 2月11日午前10時半から三ッ塚ふれあいセンター愛育館 (丹波市市島町上田) で 「災害対応力を身につけよう!」 と題し、 避難所や救護所を開設したり、 炊き出しを行う総合訓練を実施する。 正午からは、 救援物資サンプルの無料配布、 非常食の試食コーナーなどがあり、 広く市民の参加を呼び掛けている。
県が推進している 「ひょうご安全の日推進事業」 の一つ。
大規模な地震災害が発生し、 電気やガス、 水道などのライフラインが寸断されたという想定で行われる。 丹波市赤十字奉仕団、 地元の吉見地区自治振興会らが訓練に加わり、 ボランティアセンターの立ち上げ、 炊き出し、 仮設診療所の設置、 救援物資の配布、 無線通信などの手順を確認し、 自主防災力向上の大切さを考える。
丹波市社会福祉課 (0795・74・1130)。
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2013年2月7日10:27
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農業関連専門店「アグロ」が出店 コモー...
コモーレ丹波の森内のスポーツコースト跡に、 株式会社ホームセンターアグロ (本社揖保郡) が、 農業関連専門店 「農家の店アグロ畑柏原店」 (0795・72・8882) を2月16日にオープンする。
園芸・ガーデニング用品を中心とした 「ホームセンターアグロ」 を県内に15店舗出店しているが、 「アグロ畑」 としては初の店舗。 篠山にホームセンターを出店しており、 丹波地域に店舗を広げたいと考えていたことから、 出店を決めた。
店舗には、 営農指導員を置き、 ハウス設計の無料見積もり、 作物の病害虫診断、 機械の修理メンテナンスなどのサービスも行う。
また、 同社の指定肥料を使用するなど、 同社の指導に基づいた有機農法で栽培された農産物を、 都市部の同社ホームセンターで、 出荷されたその日のうちに販売する仕組みづくりをめざす。 篠山店では約20軒の農家と契約しており、 丹波市でも農家に声をかけていくという。
同社は 「農をテーマに専門性をとことん突き詰め、 農家を応援する店にしたい」 と話している。