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2013年3月7日09:11
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春近し
締め切りが迫った原稿に追われ、 深夜までパソコンに向かう。 部屋には苛立ちながらキーボードを叩く、 無機質な音だけが響く。 行き詰まってふと手を止める。 と次の瞬間、 裏山から 「ホホゥー」 と張りのあるよく通る声が響き、 数秒後 「ホロッホッ、 ホゥホォー」 と続く。 フクロウだ…。 毎年、 1月下旬ごろになると、 この声を耳にし始める。 最近では、 この鳴き方と合わせて 「ホッホッホッ…」 と、 人の笑い声のような鳴き声も聞かれる。 早くも繁殖期に入ったようだ。
田んぼの中の水たまりでは、 寒天質のぶよぶよとした塊がいくつも目に付くようになった。 アカガエルの卵塊だ。 さらに目を凝らすと、 すでにオタマジャクシになっているものまで。 気の早いカラスやアオサギは、 木の枝をくちばしにはさみ、 ピストン輸送。 巣作りに懸命だ。
ヒバリが複雑な鳴き方で空高く舞い上がる。 その背景の山々が霞んで見えるのは、 春霞か、 あるいは大陸から飛来するPM2・5混じりの黄砂か、 はたまた花粉で炎症を起こした私の目が悪いだけなのか…。 人家の庭先で咲き誇るロウバイが美しい。 春近し。(太治庄三)
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2013年3月7日09:11
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畑も人間も微生物で元気になるぞ☆
母ちゃんは少々困った体質を持っている。 時々虫刺されや擦り傷などで体内に外敵が入ると、 そこから自家感染で体中に発疹が。 見るも無残な肌となり痒くて仕方がない。 そこで体内改善するべく家庭内免疫力向上委員会?が発足し、 何かに付け 「善玉菌」 「麹」 が話題となっている。
折しも、 先日は春日の有機農家さん宅で子どもたちと一緒に楽しく黒豆味噌を仕込ませてもらった。 無農薬米の手作り麹とふっくら炊き上げた黒豆を一緒に混ぜると、 甘くて優しい香りが広がる♪旨味凝縮の黒豆味噌は万能で、 サラダや和え物、 焼き物にも重宝する。 何よりも体に良い物を摂取する=心も健康!となる。 調子付いて麹と醤油で香ばしい 「醤油麹」 も作り、 発酵食品の恩恵を日々享受している。
一方、 父ちゃんも畑のバランスを整えるべく、 現在 「土麹」 を生産中!これは山土に好気性発酵微生物を培養して菌のコロニーを作るのだ。 微生物をたっぷり畑に入れて土を健康にし、 野菜の病気発生の予防、 抑制効果を得るという。
この土麹、 まず糸状菌がブドウ糖の甘い香りを、 さらに酵母菌群がアルコールを生成し、 芳醇な香りを放散させ、 放線菌たちも急速に繁殖していく。 この過程で45度前後の発酵熱を持つので倉庫内はほんわか温かい。 聞くと、 この山積みの土麹に体を埋めると腰痛が治るらしい!?発酵アロマを楽しみながら、 砂蒸し温泉ならぬ土麹温泉まで出来ちゃうのか!?現在、 父ちゃんと一緒に土に埋まるか検討中である。
(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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2013年3月7日09:10
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綱引き全国ベスト8に 綱引き同好会「さ...
篠山市の綱引き同好会 「ささやまTWC」 が3月2、 3の両日、 東京都の駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で行われた 「全日本綱引選手権大会」 男子の部で過去最高のベスト8に入った。 また、 女子の部で吉良純子さん (篠山市不来坂) 所属の岡山県のチームも過去最高の3位に入った。
ささやまTWCの全国出場は5年連続。 過去最高は一昨年のベスト16。 1月の県大会で準優勝し、 全国大会に出場した。 大会1日目に行われた22都府県の準優勝チームが対戦した 「特別予選会」 では、 6チームのリーグ戦で全勝。 全国の代表と推薦、 特別予選会で勝ち上がった54チームによる本予選リーグに進出した。
予選リーグでは6チームと対戦。 強豪、 山形代表のチームを1試合目で倒して勢いに乗り4勝。 最後、 県大会の決勝で負けた 「神戸消防」 戦では、 2分ほど続く長い試合となったが惜敗した。 東京代表の佐川急便が棄権したため、 5勝1敗のリーグ2位で決勝トーナメントに進出した。
16チームで争う決勝トーナメントから3本勝負に。
1回戦は、 西日本2位の 「山添運送綱引倶楽部」 (徳島県) 戦。 過去最高の一昨年は1回戦で負けただけに、 気合を入れた。 1試合目は、 相手が疲れてから引く作戦で勝利。 2試合目は、 最初から徐々に引いていく作戦で勝利した。 2回戦は、 優勝した進友会 (長野) 戦。 2試合とも2分ほど戦う持久力戦となったが、 惜敗した。
キャプテンの前川克行さん (48) =西古佐=は 「優勝チームと戦って力の差を感じた。 ベスト4の壁は高いが、 全国優勝という高い目標を掲げることで、 その壁を乗り越えたい」 と話した。
吉良さん(篠山市不来坂)3位入賞(女子の部)に貢献
女子の部は30チームが出場。 吉良さんが所属する「福浜レディース」は予選リーグを7戦全勝の後、 決勝トーナメントで2回勝利した。 吉良さんは、 普段、 ささやまTWCで男性に交じって練習している。 「テレビに出られるベスト4が叶ってうれしい。 いつかテレビで選手紹介される決勝に進みたい」 と喜んでいた。
【全日本綱引選手権大会の模様を放映】
3月9日午後1時―1時50分、NHK・BS1で放映。 男女とも準決勝以降が放映される予定。
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2013年3月7日09:10
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80店・事業所が協力 見守りネット締結 ...
篠山市内の配達業者らが市と連携し、 高齢者や障がい者を見守る 「高齢者・障がい者等見守りネットワーク事業 (愛称:ささやまマメに見守り隊)」 の協定締結式が1日、 市役所で行われた。 協定を結ぶ店舗や事業所、 協会の代表者ら16人が出席。 いざというときの見守りを誓い合った。
締結した協力事業所は、 金融機関や新聞配達所、 郵便局、 LPガス販売店、 飲料・食材販売店、 タクシー会社など80店舗。 市内3600軒に食材を宅配しているコープこうべの牧圭介・第4地区本部長は 「普段の業務のなかで、 出来る限り、 篠山のみなさんの力になれば」、 伊丹産業篠山工場の今北茂樹さんは 「お客様に密接した業務なので、 その中で、 少しでもお役に立てれば」 と話していた。
同事業は、 協力事業者が、 高齢者や障がい者宅を配達などで訪問した際に異変を感じたら、 市地域福祉課の 「ふくし総合相談窓口」 (079・554・2511、 24時間対応) に連絡するシステム。 随時協力事業所を募集している。 希望事業所は、 同窓口に。
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2013年3月7日09:10
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脱皮の蛇皮集めて保管 薬師寺前住職の垂...
丹波市市島町上鴨阪の薬師寺前住職、 垂水智道さん (83) は、 生まれ年の干支が 「巳」 ということにちなみ、 境内で脱皮した蛇の皮を集めて大切に保管している。
寺にすまう主たちの抜け殻で、 大きさは1・5メートル程度。 古いものでは平成元年のものもあり、 毎年のように拾っているという。 境内で見つけたものを縁側で乾かしてから、 小さく折りたたんで紙に包み、 神棚にお供えしている。
垂水さんは 「今年は巳年だし、 一度整理したいと思って取り出した。 ヘビの皮を財布に入れているとお金が貯まるという話もあるが、 何かいいことがあるでしょうか」 とほほ笑んでいた。
写真・長年、 境内で脱皮した蛇の皮を集めている垂水さん=丹波市市島町上鴨阪、 薬師寺で
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2013年3月7日09:09
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“バイカオウレン”初の観察会と講演会 ...
篠山市本郷の松隣寺境内に咲く、 キンポウゲ科の多年草 「バイカオウレン」 の群生地を保全しようと、 同寺の檀家 (畠中清光・総代代表) や草山郷づくり協議会が3月17日午前10時半―正午、 同寺で初めての講演会と観察会を開く。
直径約1センチの白い花で、 同群生地では、 約20アールにわたり咲かせる。 篠山自然の会副代表の谷口次男さんによると、 市内で確認されている自生地は同群生地を含め2カ所だけ。
篠山自然の会代表で、 多紀連山のクリンソウを守る会会長の樋口清一さんが 「篠山の貴重ないきもの」 と題して講演した後、 観察する。
問い合わせは、 畠中会長 (079・592・0121)。
写真・小さくて可憐な花を咲かせるバイカオウレン=篠山市本郷で (2010年撮影)
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2013年3月7日09:08
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お笑いコンテスト「篠山S-1グランプリ」
お笑いコンテスト 「第3回丹波篠山S―1グランプリ」 の決勝大会が、3月10日午後2時から、 たんば田園交響ホール (篠山市北新町) で開かれる。 たんば田園交響ホールステージオペレータークラブ、 篠山市主催。1月の予選を勝ち抜いた15組が出場する。
地元篠山市から出場する足立恭悟さん (18) =篠山市北=は、 高校のサッカー部仲間であり、 生徒会仲間の文野将典さん (神戸市) とコンビ 「音姫」を組む。予選会では、 「サッカー部で、 生徒会にいたので悪いことをしてみたかった」 と、 「不良少年」 をテーマに、 不良少年にありがちな行動を2人ともボケてツッコミをする漫才を披露した。
足立さんは、 篠山中学校サッカー部出身。 名門・滝川第二高校のサッカー部に入部し、 FWとして活躍。 2年生の5月から生徒会長を1年間務めた。 同部は、 1月の全国高校サッカー選手権に兵庫県代表として出場。 足立さんは、 レギュラー入りは叶わなかったが、 ベンチでマネージャーとして、 チームを盛り上げた。 予選のねたは、 選手権の宿泊ホテルで考えたという。
「楽しむよりも楽しませるのが好き」 という足立さんは文野さんと意気投合し、 3年生を送る会やサッカー部の他県との交流などで漫才を披露してきた。 「高校生活最後の思い出作りに」 とS―1出場を決めた。 「幅広い客層に受け、 記憶に残るような漫才をしたい」 と意気込む。
奈良県の大学に通う山本謙太郎さん (22) =丹波市氷上町出身=は、浅野佑基さん (同) =大阪府堺市出身=と漫才コンビ 「チキンスープ」で出場する。山本さんの母、千有紀さんが昨年、 グランプリのポスターを写真に撮り、 メールで山本さんに送ったのがきっかけでコンビ結成となった。2人はアルバイト先の焼き鳥チェーン店で知り合い、 4年間一緒にアルバイトをしてきただけに、 息もぴったり。 見事に予選を突破した。 山本さんが突っ込み、 浅野さんがぼけ役。 「決勝では、 声のトーン、 間の取り方など予選で感じた課題を克服したい。 とにかく楽しくステージを盛り上げたい」 と話す。
山本さんは、小さいころから家族や友人を和ませるムードメーカー的存在。千有紀さんは 「予選では、 奈良からたくさん友人もきてくれた。 本番でも笑わせてほしい」 とエールをおくっている。
丹波市からは、 青垣町中佐治のマエストロ足立さんが、 音楽漫談で3回連続で決勝に進む。
決勝には、 特別審査員に浅越ゴエさん、 ゲスト漫才にプリマ旦那を迎え、 司会は、 月亭八光さんらが務める。 審査員は、 丹波篠山ふるさと大使で俳優の南条好輝さん、 CMプロデユーサーの奥野勇さん、 サンテレビジョン営業事業局長の酒井欣也さん (篠山市出身)が務める。 客席の投票で決める 「オーディエンス賞」 も設ける。
全席自由。 大人1500円 (当日1800円)、 中学生以下800円 (同1000円)。
同ホール (079・552・3600)。
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2013年3月7日09:04
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河合雅雄氏が講演会
3月24日午後1時半―3時、 篠山市立中央図書館 (篠山市西吹、 079・590・1301) で、河合雅雄氏の講演会 「子どもの時の私の先生は本だった」が開かれる。河合さんは同市乾新町在住。 霊長類学者で児童文学作家。
入場無料。 定員100人 (申し込み順)。 3月15日までに同図書館に申し込む。 同図書館開館10周年記念事業の一つとして実施。
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2013年3月7日09:03
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子育て親の会 「ミニ学習会・相談会」
いじめ、 不登校などについて考えている 「子育て親の会」 が3月10日午後1時半から四季の森学習センター (篠山市網掛) で「ミニ学習会・相談会」を開く。
大阪教育文化センター相談員の村上公平さんが 「不登校・ひきこもり支援」 と題して講演。 相談会もある。 参加費100円。 竹安さん (0795・72・2987)。
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2013年3月7日09:02
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2025年までに1万2000人減 丹波市の人口推計
丹波市は、 2010年の国勢調査を基準とし、 15 (平成27) ―25年 (同37) の市の人口を推計した。 10年調査で6万7757人だった人口は、 25年には約1万2000人減の5万5739人 (※) となり、 10年比82・3%となる=表参照。 現在、 作業を進めている 「第2次市総合計画」 策定のために用意した基礎データで、 市企画課は、 「市の将来像を描く総合計画を策定するにあたって、 人口をどうとらえるかは最大のポイントであることは間違いない。 これから議論していく」 としている。
年齢別=表参照=では、 年少人口 (0―14歳) は、 10年比で約3300人減の6140人、 生産年齢人口 (15―64歳) も同約1万人減の2万8866人となる。 一方、 老年人口 (65歳以上) は同約1200人増加。 人口構成比では、 年少人口が約3、 生産年齢人口が約6減るのに対し、 老年人口は約8上昇し、 少子高齢化社会の進行を裏付けている。
地域別では、 2025年には春日、 山南地域が1万人を切り、 青垣地域は5000人を割る。 人口の一番多い氷上地域でも2500人近い減少が見込まれる。
世帯数では、 子どもが実家を離れて家を建てるケースなどが要因で増加傾向にあったが、 15年度からは減少に転じる。 1世帯当たりの人数も3人を下回り、 25年には2・5人になる。
就業人口は、 25年には約7500人減の2万5190人となり、 第1、 第2次産業の減少はさらに進む。 市の基幹産業である農業は衰退し、 それに伴う農地の荒廃などが一層深刻化しそうだ。
人口減少が著しい青垣地域 (自治会数47) の25年の人口 「4769人」 に構成比などをあてはめると、 1自治会の人口は平均約100人で、 約40軒で自治会を維持していく。 46人の若者や働き盛りの世代が10人の子どもを守り、 44人の高齢者を支える。 約半数は勤めに出て、 村の農地は最大6人の農家に守ってもらう社会となる。
第1次総合計画では、 計画期間である14年の人口を、 「目標人口」 という表現で 「7万人」 としている。 市企画課は、 「これまでは 『少子化対策』 なら子育て支援などを指していたが、 今後は住宅、 雇用、 地域づくりなど、 関連する分野を広げて考える必要があるだろう」 としている。
※人口推計 コーホート要因法を採用。 同年 (同期間) に出生した集団ごとの時間変化 (出生、 死亡、 移動) を軸に人口の変化をとらえる方法。 人口減少を厳しくとらえた 「低位」 から、 過去10年間における高比率を採用した 「高位」 まで3段階で推計した。 記事中は、 中位の人口を記載。
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2013年3月7日09:00
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ふるさと交流広場に改修・旧後川小学校 ...
後川郷づくり協議会 (今西和義会長) が、 2010年に閉校した後川小学校や講堂を地域の拠点施設として整備した。 小学校内にはカフェスペースや体験教室などが行える部屋を設置。 講堂も外観にこげ茶色のペンキを塗るなどし、 真新しい雰囲気になった。 閉校から3年がたち、 子どもたちの姿は見えなくなる中で新しく生まれ変わった地域のシンボル。 愛称も 「後川ふるさと交流広場」 となり、 同協議会は、 「地域の人や都市部の人たちが集い、 交流できる場所になれば。 そして、 後川が元気になるような拠点にしていきたい」 と話している。
同協議会では2011年、 県の 「ふるさと自立計画推進モデル事業」 に取り組み、 「後川郷づくり基本計画」 を策定。 その中で小学校跡地の活用として、 カフェの開設などをうたっていた。
県の 「ふるさと自立拠点等整備支援事業」 の助成金を受け、 整備を開始。 校舎1階部分の会議室は、 木製のカウンターや机などを設置したカフェスペースに、 理科室は板張りにして体験実習室に整備した。
また、 閉校後も地域住民らの活動場所や都市部の人が利用してきた講堂は、 壁を補修しながら塗装を塗り替えたほか、 グラウンドには5基の屋外照明を取り付けた。
工事は地元の工務店5社がチームを組んで行った。
カフェスペースは地域住民らが集まる場所や、 団体の会議室として貸し出す。 将来的に地元の野菜などを使用したコミュニティーカフェとしてオープンさせる予定。
今西会長は、 「きれいになった施設をたくさんの人に見てもらい、 楽しんでもらえれば」。 同協議会メンバーで、 後川地区自治会長会会長の小倉久輝さんは、 「学校が閉校し、 地域の人が集まる機会が減った。 整備を機に、 またたくさんの人が気軽に来てくれるような場所になれば」 と言い、 「一方で西宮の幼稚園など、 都市部の人も来てくれるようになっている。 地域と都市部の両方が交流できるようにしていきたい」 と話していた。
写真・カフェスペースとして生まれ変わった校舎内の会議室と新しく塗装された講堂=篠山市後川上で
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2013年3月5日08:24
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飾り手まりに夢中 サークル「みやび」
日本古来のおもちゃで、 伝統工芸品として作られる 「飾り手まり」。 丹波地域では珍しい手まりのサークルが、 生郷交流会館 (丹波市氷上町石生) で月2回、 活動している。コツコツ糸を巻き、美しい模様の作品をこしらえている。
設立6年目の 「てまりサークル 『みやび』 (松田千栄子講師)。 メンバーは、 今井えみ子さん (春日町黒井)、 井本洋美さん (氷上町石生)、 秋末朝子さん (同町横田)、 植村栄子さん (山南町玉巻) の4人。
ビニール袋にもみ殻を入れ、 木綿糸を巻いて真ん丸にして台をつける。 「柱」 と呼ばれる、 糸をかがる基準線をはり、 柱を均等に分割して模様を描いていく。
「柱」 がきっちりしていないと、 均等に割付が出来ず、 模様が狂ってくるという。
松田さんが 「菊かがり」 「麻の葉模様」 といった一般的な図案や、 独自に考案したバラ、 キキョウ、 ササユリなどのデザインの手まりをこしらえ、 それをお手本にして全員が作る。
松田さんは、 「デザインと、 色の組み合わせは無限」 と言い、 「針仕事の中では、 場所を取らないので、 空いた時間に少しずつ作業できるのが手まりのいいところ」 と話す。 メンバーたちは、 「夜も眠くならないくらい楽しい」 「長いこと手間がかかるけど、 こればかりしていたい」 と、 笑顔で話していた。
同会は、 仲間を募っている。 まずは体験を。 秋末さん (0795・82・0473)。
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2013年3月4日08:24
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フットサルリーグ創設 年間通し9チーム...
篠山市サッカー協会 (三島健義会長) が、 年間を通してリーグ戦を行う、 フットサルリーグを創設。 2月24日、 玉水会館 (同市黒岡) で初会合を開き、 実施内容を確認した。 4月5日に開幕。 毎月第1金曜日 (1月は第2金曜日) の午後8時―10時、 川代体育館で試合を行う。
一般のフットサルリーグの創設は丹有初。 フットサルはサッカーよりも狭いコートで、 5人で試合するスポーツ。 サッカーよりも人数が少なく、 気軽に始められる。 同協会内にフットサル社会人委員会を設け、 企画を練ってきた。
現在、 市内の愛好家や高校のOB、 同協会関係者、 スポーツクラブ21などの9チームが登録。 川代体育館に2コートを設け、 各節に約20試合ずつ行う。 競技時間は7分1本。 年間の獲得勝ち点数を競う。
同委員会の酒井良平委員長 (二階町) は 「フットサルを通して交流を広めたい。 初心者でも気軽に参加できるリーグにしたい。 見学歓迎です」 と話している。
現在、 参加チームの募集はしていない。
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2013年3月4日08:23
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「柏原―青垣」利用回復 丹波市内路線バス
減少傾向にあった丹波市内の路線バス計4区間の利用者数が、 2012年度から、 対前年度比2・8%の増加に転じている。 市はこれまでに小型低床車両の導入やデマンド型乗合タクシーと連携したダイヤ改正、 氷上西高の生徒向けのダイヤ改正などに取り組んでおり、 市交通政策係は、 「特に買い物客や通学の利便性をはかった施策が、 利用者増につながっているのでは」 と推測している。
「柏原―青垣」 区間は、 10年度に5万1920人だったのが11年度には5万9655人となり、 7735人の増 (14・9%増)。 さらに12年度には3374人増え (5・7%増)、 6万3029人となった。 「柏原―春日 (野瀬)」 区間も対前年度比で12年度から増加に転じ、 480人増えて (2・9%増)、 1万7019人が利用した。
「篠山―柏原」 「山南地域内 (谷川駅―坂尻)」 の両路線は、 なお利用減少が続いている。
高齢化が進み、 段差のあるバスに乗りづらい人が敬遠しがちになったり、 車社会の進行、 さらには県立柏原病院に通う人が減ったことなどから路線バスは減少傾向にある。
そうしたなか、 市は2011年度から高齢者でも乗りやすい小型低床車両の導入、 利便性向上のためのダイヤ改正のほか、 ゆめタウンとコモーレ丹波の森内にバス停を新設。 バス停200メートル周辺の全戸にバス利用を呼びかけるチラシ計4500枚を配布するなど、 ハード、 ソフト両面から利用増進対策に取り組んでいる。
市同係は、 「市民の移動手段を確保する意味で、 路線バスを維持する大切さを、 まずはバス停周辺の方から見直してもらえれば。 今後も地道にバス利用を呼びかける宣伝活動をしていきたい」 と話している。
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2013年3月3日09:32
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竹や藁縄使い小屋の壁塗り 3月16日から...
NPO法人集落丸山 (篠山市丸山、 079・506・0243) は3月16―31日の全4回、 集落丸山の 「わらやね小屋」 に左官職人の指導で壁を塗る体験イベント 「土をこねて、 壁をつくろう」 を開く。 参加者を募集。
竹を割ったり、 藁縄で竹を編んだりして下地をつくり、 土壁を塗っていく。 講師は篠山市左官技術研究会の人見正美会長。 定員は各回15人。 参加費は各回500円。 汚れても良い動きやすい服装 (軍手、 ゴム手袋、 長靴、 タオルなど) で参加を。 弁当、 飲み物を持参すること。
開催日は、 16、 23、 30、 31日。 いずれも午前10時―午後3時。 1回だけの参加も可能。 小学生は保護者同伴。 雨天決行。 申し込みは、 各回5日前までに、 同法人か担当の月江さん (090・1150・1906)。
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2013年3月3日09:31
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「さくらボンボリ」スポンサーを募集 篠...
篠山市商工会篠山振興部は3月23日―4月21日に篠山城跡周辺 (篠山市北新町) の夜桜を演出する 「さくらボンボリ」 のスポンサーを募集している。 3月8日まで。
ボンボリは篠山城の堀外周と三の丸広場の北側に設ける花見席に設置。 例年、 約400個の明かりが桜を照らし、 花見客や観光客らから好評を得ている。
費用はボンボリ1個につき4000円。 新規申し込みの場合は、 製作料2000円が必要。
商店などの事業者だけでなく、 個人や市民グループ、 団体などからもスポンサーを募っている。
篠山振興部は、 「篠山の花見を盛り上げるためにもぜひ協力してもらいたい」 と呼びかけている。
同振興部 (079・552・0758)。
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2013年3月3日09:31
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パスタ教室の参加者募集
3月18日午前11時―午後2時、 古民家イタリア家庭料理店 「トラットリア・アル・ラグー」 (篠山市福住384) で開かれる「シェフの手打ちパスタ教室―オレキエッティ」 の参加者を募集している。
受講後に手打ちパスタや、 自家製パン、 ドルチェ、 カフェの昼食。 受講料3800円 (昼食込み)。 先着10人。
申し込みは、 17日までに、 同店 (079・506・3070、 午後2―5時) か、 「ルート」 にEメール (info@rootsy.jp)。
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2013年3月3日09:30
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「篠山まるごと丼」 取扱店を募集
丹波篠山ご当地グルメ推進委員会 (岩本和也委員長) が2013年度の篠山まるごと丼の取扱店を募集している。 「篠山まるごと丼」 の規格は、 篠山産の 「コシヒカリ」、 「肉 (牛肉、 猪肉、 鹿肉)」、 「山の芋」、 「野菜」 を使うこと。 グルメマップを作成したり、 ホームページ掲載などの宣伝活動を行う。 参加費1万5000円。
申し込みは、 岩本委員長 (090・8200・2072)。
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2013年3月3日09:29
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新しい力
丹波農業グランプリ大賞が決まった。 審査員を務めて痛感したのは、 新しい血がどんどん入ってきているということだった。 大賞のカンナンファームの河南社長は大阪での会社員勤めをやめて、 父の養鶏業を継いだ。 本日号特集面に記載の通り、 外の世界を体験した人ならではの発想がすばらしい。 ▼特別賞の徳寿園の発表をしたのは、 保険会社をやめてIターンした25歳の青年だった。 2代目社長に弟子入りしての就業。 在来種という珍しい茶種の栽培や、 茶道に欠かせない炭を焼く仕事に、 都会では味わえなかった魅力とやりがいを感じている様子がひしひしと伝わってきた。 ▼新人賞のしのたろう農園も、 全くの新規参入。 乾燥野菜を試験管状の瓶に詰め込んでカラフルに並べたセットは見るだけで楽しく、 付加価値も高そうだ。 これこそ既存の農業人からはとても出にくいアイデアと思った。 ▼実行副委員長の小橋さんが 「自分たちは親から 『農業なんかつまらん。 後は継ぐな』 と言われて育った。 でも自分の子供たちには 『農業は面白いよ。 一緒にやろう』 と話しかけよう」 と挨拶した。 人口が減り元気がなくなってきたと心配される丹波で、 このような新しい力が湧きあがり、 外からも入ってくるのは心強い。 行政も、 ここにもっと目をつけ、 後押しする施策を進めてほしい。(E)
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2013年3月3日09:25
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2度目の春
フロントガラスを突き抜けてくる日差しが少しだけポカポカしてきた。 こんな日はついアクセルを踏む足が緩む。
この間までは耳たぶが痛いほどの寒さだったのに、 季節は確実に変わり始めている。 考え事をしながら、 のろのろ運転をしていると後ろからクラクションを鳴らされた。
春、 夏、 秋、 冬―。 少しずつ変わるくせに、 振り返ってみればかなりあわただしい。 言い方を変えれば、 忙しい。 そして忙しいときほど、 人はいろんなことを忘れる。 まったくうまくできていると思う。
そして、 また3月がやってきた。 つい2回前の同じ月。 一瞬で多くの命が消えた。 そして、 忙しく季節が過ぎる間に人はそれを時々、 忘れるようになった。 だから、 「忘れないで」 と言い続けてきた。
しかし、 振り返って思う。 間違っていたと。 「忘れないで」 は、 過ぎ去ったことに使う言葉だ。 東北の苦しみは今も続く。 現在進行形の事象に使うべき言葉ではなかった。
きっと正しくは、 「目を背けないで」。 まぶたの裏に東北の人が、 今も支援を続ける丹波の人の顔がよぎった。 少しだけアクセルを踏む足に力がこもった。(森田靖久)