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2017年7月2日09:00
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画家の中島潔氏 7月8日に講演会 植野...
丹波市立植野記念美術館(氷上町西中、 0795・82・5945)で「中島潔 今を生きる―そして伝えたいこと」が開幕する7月8日の午後1時半から同美術館で中島さんの講演会とサイン会が開かれる。
NHK「みんなのうた」のイメージ画で注目を浴びた中島さんは「風の画家」として知られる。講演会では、大病や東日本大震災を経た後、絵を通して命の大切さを伝えている思いなどを語る。参加無料(ただし別途観覧料が必要)。事前申し込みが必要だが、当日参加も歓迎。サイン会は午後3時からで、当日会場で版画や書籍、図録を買った人が対象。先着100人。
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2017年7月1日16:45
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丹波焼窯元のぱんやさん「ルーンカフェ正...
自然酵母でもっちりと
丹波焼「正元窯」窯元の妻で、自身も陶芸家の正元容子さん(59)が2012年にオープンさせた。やきものづくりと同様にこだわりを見せる自然酵母と国産の上質粉で焼き上げたパンは、もっちり食感と豊かな風味で人気を集めている。
薪窯で焼き上げた食パン(450円)やカンパーニュ(600円)をはじめ、味つけしたごぼうを丸ごと香ばしい生地で包んだ「ガッツリごぼう」(200円)など、創作性に富んだパンを販売している。
店内外のテーブル席で、日替わりパンの食べくらべセット(ドリンク付、850円)なども楽しめる。
篠山市今田町下立杭11-2
tel.079・597・3211
営業時間/11:30~16:00
金・土・日・祝日営業
ホームページは「ルーンカフェ正元窯」で検索。
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2017年7月1日16:33
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赤いクワガタ「ヒラズゲンセイ」 市島町...
写真・展示されているヒラズゲンセイ=青垣いきものふれあいの里で
青垣いきものふれあいの里(0795・88・0888)で、県レッドデータブックCランクの“赤いクワガタ”「ヒラズゲンセイ」が展示されている。宮川五十雄さん(NPO法人森の都研究所代表)が6月28日午前8時ごろに市島町三輪小校区で捕まえたものを同施設に持ち込んだ。
体長3㌢のメスの成虫。丹波大納言小豆のような色をしている。クワガタの仲間の甲虫、ツチハンミョウ科。クマバチの巣に寄生する。脚や体の関節から出す黄色い液は毒で、皮膚のやわらかいところにつくと、かぶれや水ぶくれができる。
近畿のヒラズゲンセイの生息範囲の拡大を研究している大阪市立自然史博物館の指宿成彦さんの調査によると、兵庫県内では淡路島(1977年)、神戸市北区(85年)と南部では以前から多数確認されているという。高知県では戦前から知られており、南から北へと分布を広げていると見て調べている。
里山の保全活動をしている宮川さんは、指宿さんが探していることを知っており、いつか見つけたいと気にしていたという。「散歩中に目の前を飛んだ。赤いので、すごく目立った」と言い、「指宿さんには丹波市2例目で、北上中にあって今のところ丹波市がほぼ北限と聞いた。これを機会にみんなが興味を持って探し始めると、もっと見つかるかもしれない」と話している。
篠山市でも確認が報告されている。
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2017年7月1日16:32
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復興PRへアジサイ祭 7月9日、市島町...
写真・「あじさい祭り」への来場を呼びかけるファーム市ノ貝のメンバー=市島町中竹田で
丹波市の「復興まちづくり事業」を活用したアジサイ栽培に取り組む、市島町中竹田・市ノ貝自治会の有志19人でつくる「ファーム市ノ貝」(塩見和広代表)が7月9日午前10時から、同自治会内にある同ファームのアジサイ園でイベント「あじさい祭り」を開く。同自治会は3年前の豪雨災害で被災したが、着実に復興が進んでいることをPRする。塩見代表(63)は「被災時、多くのボランティアにお世話になった。感謝の意味を込めた祭りにしたい」と話している。
パンやクッキー、焼きそばなどの飲食のほか、雑貨も販売する。イノシシの焼肉のふるまいもある。フラワーアレンジ教室や、塩見代表が准教授を務める神戸親和女子大学の学生が、ゲームやクイズで会場を盛り上げる。
祭りの会場づくりにも力を入れている。同自治会の砂防ダム建設時に伐採されたスギやヒノキを使い、屋根付きの休憩所やバーベキュー小屋、ステージなどをメンバーでこしらえている。高さ3㍍、長さ15㍍ほどある倉庫兼作業小屋も、祭りまでに完成させるという。
同自治会は災害時、山からの土砂流出や川の氾濫などにより、床上浸水5軒ほど、床下浸水30軒ほどに加え、多くの農地が被害を受けた。
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2017年6月29日09:13
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正一位梅田大明神(篠山市小原)
国道173号から篠山市小原集落に入ってすぐの神社である。山裾の際にあり覆い屋があって、昼でも薄暗い。福知山市三和町兎原下の梅田神社の分霊を祀っている。梅田7社の1つであり、本郷の春日神社とは兄弟社である。現在の社殿は文化13年(1816)再建である。橋を渡った所にある鳥居の木の扁額には、正一位梅田大明神とある。
兎の毛通しの鳳凰は面白い。背中に力神が乗っている。中央向拝には竜。覆い屋のおかげで舌、宝珠、“いらか”、そして鼻の先にも朱色が鮮やかに残っている。その上には力神が居る。木鼻は阿吽の唐獅子と獏である。ここの特長はなんと言っても霊獣の数の多さであろう。耳に朱色を色濃く残した尾垂木からの竜頭が14、兎が2、麒麟が2と多彩である。手挟みも4カ所ある。柏原の5代目中井正忠の晩年、6代目権次正貞の青年期の合作である。
中井権次研究家 岸名 経夫
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2017年6月29日09:12
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正福山本行寺(朝来市生野町口銀谷)
口銀谷(くちがなや)の寺町通りにある8カ寺の一番東端に佇む日連宗の古刹。入口手前に寺の由緒が書かれている。山門を入ると境内は静謐(せいひつ)そのものだ。
本堂の中央向拝には、はみ出すくらいの、外部にあっては珍しい、飴色の大きな竜が居る。何といっても“いらか”の広がりが素晴らしい。左上方をガラス玉の大きな目で睨み、髭は銅線ではなく木であるのもいい。宝珠は慎ましやかに中央下部に収まっている。裏面左下隅に、丹波国氷上郡柏原町彫物師8代目中井権次橘正胤の銘がある。木鼻は唐獅子と獏、手挟みは牡丹の花、持送りには松と鷹、また別の2カ所には、初めて見る菖蒲とおしどりが秀逸だ。彫り物の多彩さは見事である。右側の薬師堂の彫り物も趣がある。中央向拝には唐獅子と牡丹のコラボレーション。木鼻は左右ともやや小ぶりの麒麟と象である。8代目正胤の思い入れの強い気力充実の傑作である。
中井権次研究家 岸名 経夫
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2017年6月29日09:11
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南阿蘇村
本社の熊本地震被災地ツアーの際、35年来の知り合いの女性、Oさんが姪御さんと共に、実家のある南阿蘇村をまる1日案内して下さった。▼現在住む菊池市は比較的被害が少なかったが、南阿蘇の老人施設にいるお母さんは無事だったものの、実家は半壊。しかし村への入り口の大橋が崩壊したため、行けたのは3週間後。天井が落ち、雨で水びたしになった畳を運び出した。墓地もこっぱみじんで、散らばった父のお骨を拾い集めた。▼ツアーの後、送った本紙連載記事への礼状が届いた。実家はよその地から「借りたい」という人が現れ、役場から補助金が出るので修理することに。家の中の物を全部投棄場に運び込むのに、1週間かかった。墓も修復を依頼していたのが、やっと順番が来て一安心。「一つ一つ進んでいくしかありません。復興してさらに魅力のある熊本、阿蘇になった時、また来てください」と結んであった。▼Oさんとは1982年夏、宮崎県延岡―熊本の九州横断150㌔マラソンに出た時に知り合った。3日間、50㌔ずつ大勢で一緒に走るイベントで、仲間と自然に親しくなり、その後彼女が大阪女子マラソンに出場した際には我が家に泊まってもらった。▼南阿蘇村には被災後も移り住んできたいという人が少なくないという。土地も人も魅力的な所だ。(E)
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2017年6月29日09:11
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地域紙の「アイデア互助会」
先日綾部市で開かれた全国の地域紙の交流会(本紙25日号5面に掲載)に参加し、インターネット上に設けた、地域紙関係者の情報交換の場への参加を呼びかけた。賛同してもらえる社が何社かあって、ゆるゆると情報交換を始めている。
「横のつながり」をつくるのが夢だった。地域医療の講演で全国を回っていた頃、あちこちの地域紙を読んだ。その土地固有の記事のほか、人口減少問題や6次産業化といった全国共通の話題が掲載されていることに気付いた。私がたまたま地域医療の問題に関わるようになったように、例えば森林の荒廃や、福祉人材不足を深く追っている記者がきっとどこかにいると思うようになった。記者どうしがつながって、アイデアを出し合えば、解決・改善できることが多々あると、「アイデアの互助会」「よろず相談所」を作ろうと、提案する機会をうかがっていた。
共存共栄。こちらもノウハウを提供するし、他紙の優れた取り組みは真似たい。全国の同業者との連携の輪を大きくし、「読者に楽しんでもらえる。喜んでもらえる地域紙」を作りたい。(足立智和)
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2017年6月29日09:09
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色とりどりに包まれて…
この時期の作業場は溢れんばかりのさまざまな色に埋め尽くされる。藍色の一つ“茄子紺”のナス。少しくすんだ青味のある翡翠色のモロッコインゲンに、若草色のインゲン。鮮やかな山吹色と深い緑の常盤色のズッキーニ。黒ずんだ落栗色のゴボウ、艶のある紅色のトマト、透明感のある茶褐色の飴色の玉葱。子供たちの空腹しのぎは薄緑の夏虫色の胡瓜。
本当にこの時期の野菜は色鮮やかで、一言で赤や黄、緑と言ってしまうにはもったいない美しさがあり、見ているだけで元気を貰える。そんな野菜を収穫する一方で、とうとうブルーベリーの気の早い一番果が膨らみ、色づき始めた。柔らかな萌黄色一色だった小さな実が太陽の光を浴びて、ほんのりと夜が明けるように浅く紫がかった曙色に染まりだした。
うちの場合、「春はあけぼの」ではなく、「夏にあけぼの、ようよう実った畑、少し茂り過ぎ、樹海になりたるは入りにくく」てな感じ。って、そんな悠長なことを言っている場合じゃない!父ちゃんは夏野菜の世話と収穫の一方で、防鳥ネット張りの下準備をいそいそと。母ちゃんは野菜の発送業務の傍ら、ブルーベリーの受注、発送準備。子供たちだって夜はテレビを見ながらブルーベリー用パックに有機JASシールを貼る内職。慌ただしくなってきて、落ち着かない。
でも、ふと思う。家族揃って一年で一番忙しい時期に、こうして頑張れるのって、まるで温かで柔らかい色に包まれているなって。
(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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2017年6月29日09:08
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田でどろんこ祭り...
写真・会場の田んぼで出場を呼びかける下野村若人会のメンバーたち=丹波市春日町野村で
丹波市春日町の「下野村若人会」が7月30日、同自治会内の水をはった田んぼで、泥んこになって楽しむ運動会「チキチキどろんこ祭り」を開く。チーム対抗で6種目で得点を競う。主催者は参加チームを募っている。
会場となる同自治会の休耕田で6月25日、会員が石を拾い、大会の告知看板を立てる準備作業を行った。初開催した昨年、田んぼをすいて水をはったところ、足元のぬかるみがひどく、水深も深く思いのほかしんどかったことから、今年はすく作業を省略することにした。
昨年は6チームが参加。今年は10チームの参加を目標にしている。チームは小学校4年生以上で4人1組。参加費4000円。こどもの宝探しは小学校3年生以下で参加費300円。同自治会公民館で着替え、シャワーを浴びられる。午前中で終わる予定。
代表者の住所、年齢、連絡先のほか、他の出場者名を記載し、メール(wakoudokai@yahoo.co.jp)かファクス(0795・74・2445)で申し込む。
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2017年6月29日09:06
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野菜直売所めぐりスタンプラリー 7月か...
写真・「丹波篠山直売所スタンプラリー」をPRする実行委員会の宇杉会長(左)ら=篠山市下板井で
新鮮野菜を販売する直売所を巡る「丹波篠山直売所スタンプラリー」が7月1日から始まる。篠山市内の野菜直売所でつくる実行委員会(宇杉敬治会長)の主催。14店舗が参加。各店舗にあるスタンプを5つ以上集めて応募すると、抽選で10人に「丹波篠山牛すきやき肉」(500㌘)が当たる。全ての店舗を回った人には「完走賞」を用意している。10月31日まで。
農家の所得向上と地産地消の推進を目的に、昨年から始まった。
好評につき、今年は開催を1カ月早めて期間を延長。完走賞をグレードアップし、丹波篠山の特産品をプレゼントする。また、各店舗で販売している旬の野菜やイベント開催などのリアルタイムの情報を市のホームページを通じて発信する。参加店舗にはポスターやのぼり旗を掲示。応募箱を置いている。
問い合わせは、市丹波篠山黒豆係(079・552・6580)。参加店舗は次のとおり。
特産館ささやま(黒岡)
曽地中元気市(曽地中)
里山工房くもべ(西本荘)
一本杉販売所(安田)
丹波篠山しののめ市(細工所)
なかの里(中)
黒豆の館(下板井)
西紀南まちづくり協議会野菜直売所(黒田)
味間北元気市(味間北)
丹波旬の市(吹新)
JA丹波ささやま味土里館(東吹)
案山子の里(真南条上)
丹波旬の市南部店(古森)
こんだ旬菜市“農”(今田町今田新田)
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2017年6月25日09:00
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変わる被災地のニーズ
今月上旬に実施した「熊本復興支援ツアー」の同行記を3回連載した。
行政の力をほとんど借りず、住民とボランティアらで復旧作業に取り組んだ益城町東無田地区を紹介した。その地区で今年1月からNGOの熊本支援スタッフとして、仮設団地の自治会運営を支援する仕事に就いている女性に話を聞いた。仮設団地の課題として、ひとり暮らしの高齢者が多く、孤立のリスクが高まっているという。そのリスク軽減のために、「茶会や音楽療法、手品などの住民同士のコミュニケーションを促進するような、ボランティア活動は助かる」という。
また、熊本市と益城町を案内してもらった現地旅行会社のスタッフは、仮設団地の課題として、「住民の自立が求められている。何かをしてもらえるボランティアではなく、ボランティアと一緒に取り組む活動が必要」と指摘する。
先日、東無田地区を取り上げたNHKの番組では、復興住宅をどこに、どんなものを建てるのかがテーマとなっていた。熊本の被災地のニーズは刻々と変わっているのだろう。(坂井謙介)
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2017年6月25日09:00
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商店街の空き店舗でシイタケの菌床栽培 ...
農業に企業的発想を
氷上町の成松商店街の元スーパー店舗を購入し、「キノコの小屋」と名づけてシイタケ栽培を展開しており、4年目。本業は前田建設の社長。「このままでは、廃墟になる」と10年前に空き店舗を購入。「建物は壊してしまえば終わり。再利用をする道はないか」と考えた末、シイタケの栽培にたどりついた。
「明石でビルを建てた時に施主から聞いたのが、シイタケの菌床栽培。4階全部でシイタケを栽培していた。工場での野菜生産に興味を持っていたこともあり、やりたいと思った」のがきっかけ。農産品生産にかかわって感じたのは、販売価格の低さ。それにも増して生産コストが高くつく。「企業的な発想で改善できないか」と知恵を絞る。商店街の軽トラ市にも商品を出す。「商店街の活性化にも役立ちたい」と力を込めた。
生産量は日産約70㌔から100㌔で、年間約30㌧。JAや道の駅、スーパーなどに出荷している。年間を通じ、一定量を確保できる温度管理や販路拡大が課題。「売り込む余地はまだまだあると思うが、遠方だと輸送コストがかさむ」と悩むが、生来のネアカな性格で、前を向き、秘策を練る。
「農業に活力を注入するため、将来的には、農産物の販売などにも取り組みたい」と意欲。異業種に参入して視野や付き合いが広がった。「本業と副業という考え方でなく、互いに相乗効果を出せれば。本業は大事だが、新しいことにも挑戦しなければ企業は衰退する。若い経営者と話す時、シイタケ栽培に興味を示してくれることもある。もう少し踏ん張って、次世代に引き継ぎたい。長年、お世話になった地域に恩返ししたい」という。62歳。
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2017年6月25日09:00
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山南で里山フレンチ 7月8日、笛路村で
丹波市山南町谷川2785の笛路村の農家民宿「花乃家」付近で7月8日午前11時―午後2時半、「里山フレンチ」が開かれる。柏原町出身で、「出張料理人」「食のプランナー」の肩書きで活動している山本明弦さん(53)=東京都=が笛路村の食材を使ったフレンチと、ワインを提供。立食形式で楽しむ。
山本さんは、篠山産業高校卒業後、ホテルやペンションを経て2000年、レストラン「りんごの絆」(東京都新宿区)を開業。11年に閉店後、13年に箱根ラリック美術館レストランLYS総料理長に就任。昨年10月から現職。
山本さんが昨年、笛路村で料理イベントをした時に、主催の竹岡農園の竹岡正行代表と意気投合した。
参加費1万2000円。先着20人。申し込みは、竹岡農園(080・1518・5904、午前10時―午後5時)。
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2017年6月25日09:00
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携帯依存症?
夫が出かけるときに必ず確認するのは「携帯持った?」。三回に一度は「充電中で忘れてた」。かく言う私も最近よく忘れる。居住地内なら忘れていても問題ないが、丹波へ帰る時などは忘れるわけにはいかない。先月、丹波へ帰った時の事、夜の句会が終わり夫に電話しても出ない。田んぼで疲れて早寝したのかと三回ほど掛けて諦める。翌朝、何度掛けてもつながらない。そのうち悪い想像ばかりが膨らむ。もしかして寝室で倒れているのでは?田んぼへ行った帰りにどこかの山道で車ごと転落したのでは等々。
その日は、高校の同級生たちと恩師の墓参りの予定。迎えに来てくれた友だちに、かくかくしかじかと話すと、「つい先日一緒に飲んだ知り合いが、ほんまに機嫌よう過ごしとっちゃったのに、翌朝お風呂で死んどっちゃったんやて」と、どきどきする話。さらに心配になり息子や娘のラインに連絡する。名古屋に住む娘が様子を見に行ってくれるという。
一時間後、娘から電話。「家には誰もいないよ。父さんの車はない。食卓に半分かじったパン、寝室は乱れていない、とにかくしばらく待機するわ」とのこと。家で倒れていなかったことに一先ず安心。そのあと、喋っている最中に「あっ、今帰ってきた!」の声、思わず力が抜けてしまう。「何で来ているんだ?」と呑気な夫の声。昨夜大雨が降り、植えたばかりの田んぼが心配で朝早く出かけていたとか。携帯は昨夜車の座席の下に落としたままで気付かなかったという。私の携帯依存の心配症こそ現代病かも。
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2017年6月25日09:00
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地域紙
全国の地域紙が参加した大会が綾部市で開かれた。丹波新聞のように小さな地域をエリアにした地域紙は各地にあり、今大会には北海道から沖縄まで39社が参加した。テーマは「10年後、地域紙は生き残れるか」。▼インパクトのあるテーマに、過去最高の参加となった。各地域紙が今後について少なからぬ危機感を持っていることの裏返しでもある。購読・広告収入をいかに維持拡大していくか、本業以外でいかに収益の柱を築いていくか。現実的な課題について各種の提案があり、討論をした。▼多くの地域紙が人口の減少などもあって苦戦を強いられ、突破口を見いだそうと闘っている現状が浮き彫りになった。おおいかぶさる重荷に耐え切れず、休刊・廃刊になった地域紙がある。業態を変更した地域紙もある。地域紙の前途は楽観できるものではない。▼しかし、地域に根を張り、地域の情報を集めている地域紙は、地域住民のネットワーク化を促し、まちづくりに貢献している。地域のインフラと言っていい存在だ。そんな存在価値を最大限に生かし、地域住民から「なくてはならないもの」として認知されることが肝要であろう。▼大会に参加したある地域紙の関係者は「原点を思い返した」と言った。多くの参加者がそう思ったことだろう。(Y)
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2017年6月25日09:00
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「ホテルルートイングループ」 篠山市河...
国内外でホテルなどを運営する「ホテルルートイングループ」(本社・東京都)が、篠山市河原町にホテル出店の意向を示している。同グループの永山勝利会長(74)が、篠山の街並みや景観を気に入り、出店を計画。6月23日には、永山会長らが篠山市民センターを訪問、市や商工会、旅館業組合、住民らと意見交換した。永山会長は、丹波新聞社の取材に対し、土地の賃借契約などの環境が整い次第、「早ければ来夏にもオープンしたい」との考えを示した。
同社によると、ホテルは最大でも3階建てで、客室は150室程度を想定。和風の建築を取り入れ、周囲の景観に合うよう配慮するという。
予定地は、西日本JRバスが所有する「旧本篠山営業所跡地」で、面積は約4000平方㍍。来年3月までの契約で、同社から市が年額698万円で借り受けており、市営駐車場として利用している。市との契約が終了次第、JRバスとルートインで賃借契約を結ぶか、市も交えた3者で協定を結ぶという。
国内外に320施設のホテルやリゾートを運営し、業界4位の売上高約1000億円を誇る同グループ。ホテル進出を地方活性化の起爆剤と考え、各地で出店を進めている。
永山会長は意見交換会で、「地元の旅館やホテルの客層をターゲットにしない。全国のルートインで篠山を全国に発信するなど、自前で新しい顧客を呼び込み、海外からの観光客誘致にも力を入れる」とし、「地元の人と共存共栄を図り、まち全体が観光客であふれるよう尽くしたい」と話した。
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2017年6月25日09:00
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第526問
7月9日に篠山総合スポーツセンターで関西大会が行われる新スポーツ「ヘディス」。体のどこを使ってボールを打つ競技?
1.足
2.肩
3.頭
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2017年6月24日16:36
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パソコン教室「TBP 氷上生郷校」
同じこと何度でも聞いて
ディナモ氷上体操クラブの敷地内に6月1日にオープンした。丹波技能訓練センターでパソコンを教える前田秀明さん(40)=丹波市氷上町市辺=が講師。後期高齢者の初心者も歓迎する。
電源の入れ方が分からないという超初心者から、ITの資格取得を目指す人まで対応する。「同じことを何度でも聞いて。途中で挫折しないようにサポートします」と前田さん。
教室でテキストを使って学ぶコース制(月会費2160円、授業料1時間1080円)、書類一つだけ作りたいというような個別事案の対応(30分ごと1080円)のほか、出張指導も可。
丹波市氷上町市辺316-1
tel.0795・80・2731(ディナモ氷上体操クラブ内)
営業時間/9:30~19:00
木、日曜定休
要予約
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2017年6月24日16:28
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茶色の黒大豆「茶法師丸」特産に 大山郷...
写真・長澤さんが栽培した茶色の黒大豆「茶法師丸」
篠山市大山地区の大山郷づくり協議会(斉藤邦彦会長)が、「茶色の黒大豆」を同地区の特産物にしようと、栽培をスタートさせた。茶色の黒大豆をつくったのは、大山地区の一印谷で約20年以上、黒豆を栽培している長澤義晴さん(76)。枝豆などとして一般に流通させるのは現在のところ未定で、一定の生産量を確保していくために、種豆の栽培に力を入れていく。今月下旬―来月上旬に同地区の2カ所で苗の定植を行い、併せて国への品種登録のための手続きを進めていく。
一印谷にある法師丸池にちなんで「茶法師丸」と命名。長澤さんによると、茶法師丸は、黒大豆の品種「丹波黒」の変種という。形や大きさ、風味は丹波黒と同じだが、皮が薄いため食べた際、口あたりが良いという。煮ると鮮やかな茶色になる。
2004年12月、長澤さんが黒大豆の脱粒作業の際に茶褐色の豆を7粒発見した。「変わったもんが出てきた」と捨てずに取り置き、興味本位で翌年から茶色豆を種子として栽培を始めた。知人から「もとの黒色に戻る可能性があるから、10年は茶色豆をつくり続けないといけない」とアドバイスを受けたことから、毎年、茶色の性質がよく出ている豆を選別播種して栽培を繰り返し、種豆を増やしてきた。