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2013年3月24日08:34
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母校の先行き
神楽小、 青垣中が母校だ。 小学校統合準備委員会ができ、 神楽小はなくなりそうだ。 青垣中の先行きも分からない。
平成30年度の同中生徒数は推計上134人。 「1学年1学級」 目前だ。 市教委は 「現時点で青垣中の統合は考えていない」 と言う。 ただ、 「地域の中から声が上がり、 そういう議論をしないといけない状況が生まれるかもしれない」 と言い添えるのを忘れない。
「少人数では入りたい部に入れない」 「多様な人と触れ合えない」 と考えるなら、 統合に進むだろう。 人口が多かった世代は、 生徒数が少ないことが、 生徒の選択肢を狭め、 可能性の芽を摘むと考えるかもしれない。 「当たり前のようにあったものがなくなっていく」 のが、 人口減少社会だから、 学校統廃合もその流れにある。
一方、 社会自体が縮小していくのだから、 縮小した中で、 「人数が少ないなら少ないなりにやっていく」 との考え方もある。 少ないことを悪と考えず、 悲観し過ぎない。
統合小が開校する頃には、 中学校の問題が持ち上がりそうだ。 正解も間違いもないので、 多数の人が納得できたらそれでいいと思う。(足立智和)
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2013年3月24日08:33
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丹波市開催最後の選抜 全国高校女子硬式...
スポーツピアいちじま (丹波市市島町中竹田) で2000年から開催されてきた 「全国高校女子硬式野球選抜大会」 が、 3月28日に開幕する第14回大会を最後に、 次回から埼玉県行田市に会場が移されることになった。 出場校の中には関東地区のチームが多く、 遠征費の負担が大きいのがネックになっていた。 丹波市での開催が最後となる同大会には過去最多の11チームが出場する。
遠征費の負担が問題になっていた関東地区から 「より参加しやすい環境に」 との要望を受け、 春は関東、 夏は従来通りスポーツピアいちじまで開催することにし、 関東のチームの負担軽減をはかることになった。 行田市は、 スポーツを通じたまちづくりに取り組んでおり、 誘致に名乗りを上げたという。
同大会は、 スポーツピアいちじまのこけら落とし記念行事として始まった。 第1回大会は同年4月1―3日の日程で行われ、 8チームが出場。 神村学園 (鹿児島) が初代チャンピオンになった。
地元の篠山産業高校が出場した第3回大会には、 これまでの最多となる10チームが出場。 篠山産業は、 第5回大会まで出場した。 第5回大会以降は、 蒲田女子 (東京)、 駒沢女子 (同)、 埼玉栄 (埼玉)、 花咲徳栄 (同)、 神村学園の古豪5チームを中心に6チームで戦う大会が続き、 第8回大会から丹波連合が登場。 一昨年の第12回大会は、 東日本大震災発生の影響で中止になった。 その大会で初出場となる予定だった福知山成美は、 昨年の大会で準優勝と健闘した。
今大会は、 古豪5チーム、 丹波連合、 福知山成美に加え、 京都両洋、 横浜隼人 (神奈川)、 愛知高校連合、 村田女子 (東京) の4チームが初出場。 どこまで常連校に食い込めるかが見どころとなりそうだ。 丹波連合は、 福知山淑徳をはじめ、 県内、 大阪、 和歌山、 広島、 宮城などからの15人でチームを結成する。
開会式は28日午前9時から。 大会は、 トーナメント戦で行われる。 決勝戦は第4日目 (31日予定) 午前10時から。
大会事務局 (生涯学習センター内0795・82・0409)。
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2013年3月24日08:33
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第325問
3月20日に篠山市で行われた震災メモリアルイベントで講演した新谷尚美さんが生活するのはどこ?
1.福島県いわき市
2.福島県二本松市
3.福島県福島市
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2013年3月24日08:32
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「丹波市美術作家協会」展示会 4月3日...
第一線で活躍している丹波市内の作家でつくる 「丹波市美術作家協会」 (木寺明会長) が、 4月3日から丹波の森公苑で展示会を開く。 3回目となる今回、 市外の作家も参加。 絵画、 彫刻、 工芸、 書、 写真の各分野の会員、 招待作家ら計23人が新作約30点を出品する。 7日まで。 入場無料。
特別招待作家として、 行動美術協会を代表する若手画家、 画家の中田幸夫さん (神戸市) と前田香織さん (尼崎市) が出品する。
同作家協会は、 他市の作家との交流を通して切磋琢磨するとともに、 他市からも作品展への来場を促し、 丹波市をPRしたいという思いもあり、 市外との交流を盛んにするという方針を発足時から掲げていた。 今年6月には、 西脇市の美術作家協会との合同選抜展を同市の岡之山美術館で予定している。
今回の作品展には、 同協会の新入会員、 全日本写真連盟兵庫県本部委員の小寺敏博さん (氷上町常楽) も出品する。 3日午前9時からのオープニングセレモニーに続いて、 出品者が作品について語るギャラリートークを予定。 7日午後1時半からも予定している。 事務局 (0795・72・3091)。
出品者は次のみなさん (会員、 招待作家)。
▽絵画=足立慎治、 足立進、 荒木孝典、 木寺明、 中野健夫、 原ちとせ (以上、 会員)、 足立、 植村八郎、 臼井邦昭 (以上、 招待作家) ▽彫刻=磯尾隆司、 吉良幸宏 (以上、 会員) ▽工芸=伊藤岱玲、 佐伯幸胤、 山城建司 (以上、 会員) ▽書=赤尾真堂、 足立青宙、 池田春晃 (以上、 会員) 福垣紫雲 (招待作家) ▽写真=上井明、 小寺敏博、 田中利明 (以上、 会員)
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2013年3月24日08:30
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“新生”岡野太鼓が公演 3月30日篠山市...
和太鼓グループ 「岡野太鼓」 (28人、 松本ますみ代表) の定期公演が3月30日午後7時から、 篠山市民センター (篠山市黒岡) で開かれる。 昨年、 結成10周年の記念公演を行った同グループの今回のテーマは 「鼓動」。 母親の胎内で聞いた音のように、 原点回帰を掲げて練習に熱を入れる奏者たちは、 「10周年を機に一つの区切りを付け、 一味違う演奏を披露したい。 ぜひ、 たくさんの人に見てほしい」 と呼びかけている。
同グループは2001年、 岡野小学校の親子活動で 「丹波篠山太鼓 鼓篠組」 の指導を受け、 太鼓の楽しさを知った保護者や児童たちが集まって結成。 はじめのうちは古タイヤを太鼓代わりに練習に励んでいたが、 後に自前の太鼓をそろえた。
現在は小学2年生から50歳代までが所属。 各地のイベントや福祉施設での公演などに出向いているほか、 篠山ABCマラソン大会では沿道から熱のこもった太鼓のリズムでランナーにエールを送っている。
年に一度の定期公演では、 「飛翔」 や 「火祭り」 「旅立ち」 などのオリジナル曲など9曲を披露。 今回は舞台演出にも力を注いでおり、 メンバーらは 「これまでの岡野太鼓とはちょっと違います」 とほほ笑む。 また、 鼓篠組メンバーも出演し2曲を披露する。
松本代表は、 「みんなでわきあいあいと楽しんでいるけれど、 演奏になると普段と違う顔が出る」 とにっこり。 「太鼓を叩くことは非日常でストレス発散にもなる。 公演を見てもらい、 太鼓に興味を持ってもらえたら」 と話している。
同グループでは新規メンバーも募集中。 松本代表 (090・2358・3395)。
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2013年3月24日08:30
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柏原高校吹奏楽部が演奏会 中学生や一般...
柏原高校吹奏楽部は3月30日午後2時から丹波の森公苑で定期演奏会を開く。 昨年に続いて、 同部のOBやOG、 市内の中学生や氷上吹奏楽団などとの合同ステージも予定。 昨年よりも多い約100人の奏者で迫力ある演奏を披露する。 入場無料。
多くの奏者で演奏を楽しむとともに、 聴く人にも吹奏楽のおもしろさを味わってほしいと合同ステージを企画。 今回は、 同部員32人に加えて、 市島、 山南、 青垣中学校吹奏楽部の計約40人、 OBら約20人、 氷上吹奏楽団約10人らでステージに上がり、 「76本のトロンボーン」 やアンコール曲の 「fight」 を演奏する。 3月から本番までに3回の合同練習を予定している。
同部の能口楓花部長は 「OBや吹奏楽団の人達はさすがに上手で、 わからないところはアドバイスしていただき、 勉強になります。 メンバーが多い分、 迫力があります」 と言い、 同吹奏楽団の中澤正樹団長は 「高校生たちはしっかりと基礎トレーニングを積んでおり、 いい緊張感が味わえます。 一緒に演奏しているときは、 年の差を感じません」 と話している。
定期演奏会では、「セサミ・ストリート」 や 「千と千尋の神隠し」 メドレーなどを演奏、 オリジナル音楽劇も繰り広げる。
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2013年3月24日08:27
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3方面に候補地絞る 丹波市に通学対策立...
丹波市立山南地域中学校統合準備委員会 (柳川瀬義輝委員長、 36人) の第6回会議が3月19日、 市山南庁舎で開かれ、 統合中学校の建設用地を、 谷川、 村森、 井原の3方面に絞り込んだ。 委員が当初から強く求めている通学対策の案を、 市教委と市当局関係各課で5月中を目途に練り、 同委員会にはかる。
これまで、 ①山南中 (山南町谷川) の活用②和田中 (同町和田) の活用③山南中央公園 (同町谷川) ④ 「旧フレッシュさとう山南店」 西から南東側の農地 (同町井原) ⑤ 「であい橋」 北東の農地 (同町井原) ⑥岩屋谷川より東側の井原寄りの農地 (同町奥) ⑦ 「ミニストップ山南町村森店」 南西側の農地 (同町村森) ―の7案が出ていた。
このうち、 ①と③を 「谷川」 で一くくりとし、 ④⑤⑥を 「井原付近」 にまとめた。 ②の和田中の活用は、 候補地から外れた。
市教委が、 通学対策案の作成のため、 「谷川」 「井原」 「村森」 の中から2案にすることを求め、 有識者、 地域代表、 保護者の3部会で検討したが、 絞り込むに至らなかった。
会議の中で、 用地がどこになろうとも、 子どもが安全、 安心して通学できる環境を整えることを第一に考えることを確認した。
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2013年3月24日08:26
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格安で社宅貸します 丹波市で働く若者応...
丹波市内の14事業所でつくる異業種交流グループ 「プラザひょうたん」 (会長=矢尾孝夫・ヤオシン社長) が、 市内事業所で勤務する若者に、 丹波年輪の里 (同市柏原町田路) 裏手に所有する共同社宅 (アパート) の空室を格安家賃で提供する。 人口が減る一方の市を少しでも明るくしたいとの思いから取り組むもので、 入居希望を募っている。
同グループは1992年に発足。 人材を九州に求めていた96年、 8社が出資し、 共同社宅2棟を、 98年にも1棟を建設。 独身者を中心に、 会員事業所の社宅として使っている。 3棟とも2階建てで、 計40室 (2DK4室・占有面積48平方メートル、 1DK36室・同18・7平方メートル)。 部屋ごとに分筆登記し、 各社の名義で所有している。 会員事業所が支払う協力費を家賃の一部や共益費にあて、 低価格で貸している。
結婚や離職によって生じた空室を、 会員外の企業の社宅に貸しており、 現時点で空室が10室あることから、 物件の保守管理業務を一手に担っている矢尾会長が、 「特別応援価格」 で貸すことを発案した。
家賃は相場の半額程度を想定 (応相談)。 丹波市内の事業所が条件。 個人でなく、 会社に社宅として貸すため、 事業所からの申し込みに限る。 矢尾会長は、 「当初の入居者はそれなりに地元に定着してくれ、 役立った。 償却を終えており、 賃料で稼ごうと思っている会員はない」 と言い、 「微力ながら、 働く若者を応援し、 丹波市を元気にするお手伝いができたら」 と話している。 問い合わせは矢尾会長 (0795・72・3677)。
写真・「特別応援価格」で貸す共同社宅の室内(2DK)
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2013年3月24日08:25
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新副市長に同意 当初予算を可決 丹波市...
丹波市議会は、 3月22日開会の定例会最終日で、 新年度当初予算案や、 新しい副市長の選任同意案件など16議案を原案どおり可決し、 閉会した。
新年度当初予算案は、 総額582億2200万円。 新しく選任された副市長は、 前県立陶芸美術館副館長で、 東播磨県民局副局長の鬼頭哲也氏 (57) =神戸市西区。 4月1日付で就任し、 任期は4年。 議場で鬼頭氏は、 「これからの課題をきっちりと見極め、 市民と手をたずさえ、 活力ある丹波市に向け、 果敢に挑戦する」 とあいさつした。
また、 認定こども園の園舎建設について、 補助金の法定上限を超える支出をしたことに対する責任をとり、 辻重五郎市長と小田繁雄教育長の4月分の給与を10%減額する条例制定案も可決された。
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2013年3月24日08:22
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カタクリ園が開園 3月24日、氷上町清住...
丹波市の花、 カタクリの開花が、 氷上町清住の群生地で始まり、 3月24日にカタクリ園が開園する。 気温が高く、 17日ごろからポツポツ開花、 例年より生育が1週間ほど早まっており、 無数のつぼみが開花を待っている。 祭りは例年通り、 4月第1週日曜の7日に開かれる。
園の管理と祭りを主催する清住村おこし実行委員会の長久充宏実行委員長によると、 1、 2月の園整備の際は、 生育は例年並か、 やや遅れ気味と見ていたが、 3月の気温が高く、 一気に生育が進んだという。
祭りを過ぎてから見頃を迎えることが多いカタクリだが、 今年は祭り頃には紫色の花が斜面を埋め尽くしそうだ。 祭りでは、 山菜弁当やうどん、 もちつきなどの飲食バザーがある。 入園料300円。 ひかみ観光案内所(0795・82・8210)。
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2013年3月23日16:58
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淡路島咖喱「おのころ」
淡路と丹波の味“共演”
丹波市役所の西側すぐ。 株式会社 「かすが」 が昨年11月にオープンした。 淡路の食材を島外にアピールしようと活動しているNPO法人淡路島活性化推進委員会の取り組みに賛同。 淡路の特産タマネギがたっぷり入ったカレーライスを提供している。
1人前におよそ1個分のタマネギが入ったカレーは、 甘みとコク、 独特の風味を兼ね備えた深い味わい。 丹波市産のごはんとのコラボレーションが楽しめる。
「スタウトポーク」 「ビーンズ」 など4種類があり、 いずれもサラダとコーヒー付。 量も選べる。 価格は550―1100円とお手頃。 ランチタイム (午前10時半―午後3時) には、 丹波の特産を使った黒豆ごはんカレー、 カレーうどんやとんかつをメーンとしたメニューなどもあり、 いずれも580円。
【メモ】営業時間は午前10時半―午後3時、 午後4―8時 (7時半ラストオーダー)。 日曜は午後3時まで。 定休なし。 電0795・82・6007。 丹波市氷上町常楽725-1
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2013年3月23日16:30
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TPP交渉参加阻止!丹波地域緊急集会
3月24日午後2時から、柏原住民センター (丹波市柏原町柏原) で「TPP交渉参加阻止!丹波地域緊急集会」が開かれる。
同実行委員会 (事務局=丹波氷上農民組合の藤原さん、 0795・82・4737) 主催。 神戸大学農学部教授の小野雅之さんが、 「日本のTPP参加と国民のくらし」 と題して記念講演する。
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2013年3月22日08:11
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春の植木まつり
ひかみ四季菜館 (丹波市氷上町犬岡) で3月30、 31日の午前9時―午後4時、「春の植木まつり」を開く。
花木、 果樹、 ポット苗などを展示即売。 野菜、 花木などの販売、 大判焼きなどの出店も。 丹波とれとれ市 (0795・82・8766)。
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2013年3月21日10:31
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能楽入門講座の参加者募集
3月23日午後1時半―3時半、 篠山市立中央図書館 (篠山市西吹) で開かれる能楽入門講座 「能への誘い」 の参加者を募集している。
4月13日、 春日神社で開催される 「第40回記念 篠山春日能」 をより一層楽しんでもらおうと、 当日の演目 「蝉丸 (せみまる)」 「石橋 (しゃっきょう)」 を題材に実演体験を行う。 講師は、 観世流能楽師の吉浪寿晃さんと浅井通昭さんの2人。 参加費は500円。
ささやま図書館友の会主催。 中西文枝さん (079・552・5032)。
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2013年3月21日10:30
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26年度採用の警察官を募集 兵庫県警
兵庫県警は、 平成26年度などに採用の警察官を募集している。 3月22日から4月18日まで受付 (郵送は4月12日まで)。 試験は5月12日。
募集しているのは、 男性警察官約300人、 女性警察官約25人、 特別選考6人 (武道、 語学、 情報処理)。 丹波警察署警務課 (0795・72・0110) または最寄の交番、 駐在所へ。
また、 25日に兵庫県警察警察学校オープンキャンパスが開かれる。 要事前申し込み。 詳しくは県警ホームページを。
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2013年3月21日10:30
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フリーマーケット「桜祭り」出店募る 4...
ひかみ東商工倶楽部が、 4月13日に水分れ公園グラウンド (丹波市氷上町石生) で開く 「水分れ桜祭り」 の催しの一つ、 フリーマーケットの出店者を募集中。
出店料は無料で、 1人1ブース。 場所は当日の先着順。 4月9日までに申し込むこと。 詳細は井本真也さん (080・4492・6967)。
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2013年3月21日10:29
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クラシックカーの出展参加者募る
4月14日午前8時半から道の駅 「丹波おばあちゃんの里」 で受付。 10時ごろ開会式、 正午ごろ春日総合運動公園に向けて全員でミニツーリングを行う。
1982年までに生産登録された国産、 外車で、 60台限定。 参加費は1台1500円。
中兵庫クラシックカーフェスティバル実行委員会の主催。 4月7日までに高階さん (090・1599・0096) へ。
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2013年3月21日10:28
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丹波の宝
「日本一の丹波栗産地復活研修会」 での高知県 「四万十ドラマ」 社の畦地社長の話は、 関係者に衝撃を与えたことだろう。 「生産者にキロ平均1000円入る産地は丹波以外にない。 四万十では600円。 しかし四万十では渋皮煮に加工して250グラム、 10粒入りの瓶を3000円で売っている。 丹波の生栗よりずっと高い。 加工で雇用の場も出来、 菓子屋も生まれる」。 ▼丹波には様々な 「日本一」 の産物があり、 名前も浸透しているが、 地域全体を潤すには、 なかなか至らないのが現実。 課題とされる 「6次産業化」 を、 高知では地で行っているわけだ。 ▼農業に新規参入した 「しのたろう農園」 が野菜パウダーを瓶などにパックして売り出したのも、 新しい発想により 「丹波の有機野菜」 の付加価値を大いに高めた。 ▼大型店の次々の進出、 やむを得なかろう。 工場誘致、 それも実現するなら手っ取り早かろう。 しかし、 それで商工業生産額が上がったとしても、 地域の実体としての富はさほど増えない。 ▼吉幾三の歌の主人公は 「ディスコも無え、 バーも無え。 だから東京さ行ぐだ」 と言いながら、「銭ご貯めて東京で牛飼うだ」 と未練を残す。 丹波には山もある、田んぼもある。今や多くの都会の人がそれに注目している、 宝をいかに本当の宝として活かすか。 それが丹波人に問われている。(E)
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2013年3月21日10:26
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まっすぐに延びる線
野球場にはホームベースから両翼へまっすぐな白い線が延びる。
丹波軟式野球協会審判部長を務める、 この線を引く名人は、 自身の師匠から教え込まれた。 球を最後まで見る、 よい位置でジャッジするなどの基本を大事にすること、 そして、 まっすぐな線を引くこと。 それは公平なジャッジをする、 自分のためにするんだと習ったという。
ライン際のボール一つ分、 1センチの落下位置の違いで、 ゲームの勝敗が左右されることのあるスポーツ。 当たり前にしか思っていなかった白線がぐっと存在感を放ち、 浮き出て見えてくる。
ただ、 名人は言う。 審判の存在が印象に残らない試合がベストという。 審判でゲームが左右されてはならないという信念があるからだ。 重要でありながら、 当たり前のようにある、 まさに自身が黙々と引いた白線のように。 公式戦のグラウンド準備の際、 他の審判員は誰もラインを引こうとしない。 彼の仕事だとの暗黙の了解があるという。
どんなスポーツでも選手のプレーを下支えする裏方がいる。 大会運営においても、 試合運営においても、 確かに名人が言うように、 裏方が目立つ時は何かアクシデントがあった時だ。 たんたんと進む試合ほど、 審判の確かなジャッジと、 それを支える人たちの努力と工夫がある。
「全国高校女子硬式野球選抜大会」 が3月28日、 丹波市のスポーツピアいちじまで開幕する。 11チームが出場し、 31日まで熱戦を繰り広げる。 選手たちのプレーはさることながら、 グラウンドにまっすぐに伸びる白い線を、 改めてしっかりと見ようと思う。(芦田安生)
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2013年3月21日10:25
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全身復元図や模型など完成 丹波市山南町...
篠山層群で化石が見つかった 「丹波竜」 (竜脚類ティタノサウルス形類) の全身骨格図、 全身復元図、 復元模型など6点が完成し、 4月7日まで丹波竜化石工房ちーたんの館 (丹波市山南町谷川、 0795・77・1887) で展示されている。 国内の恐竜の復元図では精度が高いものに仕上がっているという。
県立人と自然の博物館の三枝春生主任研究員が監修し、 画家で成安造形大学准教授の小田隆さん、 造形家の徳川広和さんらが制作した。
丹波竜の復元画は、 発見された骨格を一つひとつ描き、 パソコン上で組み立てていった。 復元模型は、 立体ならではの胴体の厚み、 首や尾の太さなどを、 骨格図をもとに肉付けしていったという。
復元画を担当した小田さんは、 「ゴールが見えない状態から、 根拠のある骨格を積み上げていった結果」 と言い、 模型を担当した徳川さんは、 「分からない部分は、 なぜ分からないかがきちんと説明できる世界一、 語れる作品と言える」 と話した。