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2013年4月14日08:46
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農業塾が開講 野菜作り指導 今田まち協...
今田まちづくり協議会 (藤本忠男会長) と、 ぬくもりの郷振興協議会 (前川直和会長) による 「ときめき農業塾」 が4月11日、 こんだ薬師温泉ぬくもりの郷 (篠山市今田町今田新田) で開講した。 農業従事者の高齢化や後継者不足が加速しているなか、 それら地域課題の解決の一助になればと両者が手を組み、 3年前から農業塾を行っている。 今年は23人が受講。 講師陣に同町内の篤農家をはじめ、 丹波農業改良普及センターやJA丹波ささやまの職員ら7人を迎え、 1年間18回のカリキュラムで野菜栽培の基礎知識と技術を学ぶ。
第1、 3火曜を基本に開講。 初回は、 JA今田営農経済支店の北山弘義支店長が土壌と肥料について講義した。 北山支店長は、 肥料の三要素の窒素、 リン酸、 カリについて、 「窒素が不足すると、 葉や根の発達が悪くなり、 種実の収量が減少、 品質も劣る。 リン酸が欠乏すると、 着花、 結実の不良などを起こし、 カリが不足すると、 根の生育が悪くなる」 などと解説した。
講義の後は、 苗床に適した土を作り、 春まき野菜のカボチャとキュウリの種をポットにまいた。 講師を務めた篤農家の奥野芳昌さん (同町木津) らは、 「種の厚みの3倍、 土をかぶせる」 「発芽するまで水は十分に与え、 乾燥防止のため、 土の表面を新聞紙で覆うと良い」 などとアドバイスを送っていた。
今月24日に川西市から同町辰巳に引っ越しする予定の吉田光宏さん (65)、 恵子さん (56) 夫妻は、 「第二の人生として田舎暮らしを始めるが、 農業はまったく未経験なので、 基本から教えてもらいたかった」 と話し、 「目標は、 家族5人分の野菜を自給自足できるようになることです」 と、 笑顔を見せていた。
塾長を務める藤本会長は、 「楽しみながら野菜作りを学んでもらいたい。 そして将来、 薬師温泉内の農作物直売所に出荷できるほどに成長され、 今田町の農業を盛り上げていってほしい」 と話していた。
今後も野菜作りを中心に、 病害虫対策や果樹の植栽剪定、 シイタケの植菌などを体験する。
写真・篤農家(左)の指導のもと、 キュウリやカボチャの種をポットにまく受講生=篠山市今田町今田新田で
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2013年4月14日08:44
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33年ぶり秘仏公開 約3センチの観音さま...
丹波市春日町中山の大悲山円通寺跡に建つ観音堂で4月21日、 十一面観世音菩薩の胎内におさめられている秘仏、 約3センチの観音像のご開帳法要が33年ぶりに行われる。 田村庄一自治会長 (68) は、 「中山地区だけでなく、 他の地区からも参拝してもらえれば」 と呼びかけている。
約350年前、 秘仏の観音像をまつっているお堂が焼失。 夜の焼け跡で古木が光っていたので調べてみると、 お堂とともに焼失したはずの観音像が見つかった。 雨露にさらされている状態だったので、 十一面観世音菩薩を作って、 その胎内におさめ、 以来、 火難災難よけの仏さまとして祭られている。
同地区は5年前に観音堂を建て直しており、 新しい観音堂として初めてのご開帳法要となる。 当日は、 同地区の正覚寺の嵐純昭住職の手により取り出される。
田村会長は、 「最近では、 地域の伝統行事に対する関心も薄れつつあると感じている。 歴史文化に関心を持つきっかけになれば」 と話している。
観音堂の開場は午前9時から。 篠山市の 「まるっち~ず」 による福祉漫才も行われる。
田村会長 (0795・75・1002)。
写真・秘仏公開を控える観音堂=春日町中山で
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2013年4月14日08:43
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「隠し田」跡で米作り体験企画 参加親子...
県立ささやまの森公園 (篠山市川原) が4月21日から、 年貢の徴収をのがれるための 「隠し田」 跡を使った米作り体験イベント 「隠し田復活大作戦」 を始める。 森づくり担当の職員、 中西千秋さんは 「昔の農家の苦労を感じながら、 楽しく米作りしませんか」 と参加親子を募っている。
同公園入口から山へ約200メートル登ったところの谷筋に、 5枚の棚田、 計10アールの隠し田がある。 体験では、 そのうちの1枚を使用する。 地元住民によると、 昭和40年代まで米作りをしていたという。
体験は、 1回目の21日午前10時―午後3時、 備中鍬で耕し、 田均 (なら) しする。 2回目の5月26日午前10時―午後3時、 苗を手植えし、 獣害対策のネットを張る。 3回目は9月に手刈り、 4回目の10月に収穫祭を開く。 希望者は、 手刈り後に足踏み機で脱穀体験できる。
対象は、 4回とも参加できる小学生以上の親子。 先着20人。 参加費は1人500円。 弁当、 飲み物を持参。 膝まである長靴、 ゴム手袋など、 作業できる服装で参加を。
申し込みは、 同公園 (079・557・0045)。
写真・米作り体験を行う隠し田=篠山市川原のささやまの森公園で
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2013年4月14日08:42
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ギフチョウ華麗に舞う
希少種として知られるギフチョウが今年も、 丹波市春日町多田の里山で羽根を広げている。 地域の里山にギフチョウを飛ばそうという住民の願いが実り、 数年前から、 賀茂神社の境内や圓光寺裏山で、 美しい姿が見受けられるようになった。 ギフチョウの卵をカンアオイの葉の裏に産みつけている様子も確認され、 来春の羽化に向けて、 自然界のなかで命が宿っている。
同地区住民がギフチョウの飼育に取り組んで10年になる。 賀茂神社境内にギフチョウの幼虫の餌になるカンアオイが自生していることを耳にした住民が、 里山の開発や放棄などにより、 個体数の減少しているギフチョウを守ろうと人工飼育や放蝶などを行ってきた。 自生のカンアオイを株分けして増やすなど、 環境整備も進めてきた。
同神社境内では、 コバノミツバツツジ、 カタクリなどを植え、 成虫が花の蜜を吸いやすいようにするなど、 成長を助けている。 天気の良い日には、 ギフチョウが舞う姿が20日ごろまで見られそう。
同寺裏山には、 ケージを設け、 飼育のようすも観察できる。 成虫の羽根は黄白色と黒の縦じま模様が特色。
同寺の豊田義孝住職は、 「一度チョウの姿を見に来てください。 里山にも関心を持ってもらえれば」 と話している。
写真・美しい羽根を広げるギフチョウ=丹波市春日町多田で
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2013年4月13日16:23
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カラオケ喫茶「ペコハウス」
昼は個人 夜は貸切で
昨年6月、 カラオケ好きの隣人同士、 浜田良一さんと中西敦子さんがオープン。 中西さんの別宅の一室を改装しているため、 アットホームな雰囲気が特徴。 音響設備の販売を担当していたことのある浜田さんならではのこだわりの音響も客に受けている。 自分の歌声をすぐに聴けるシステムや、 DVDやカセットに録音するサービスもある (有料)。 大通りから少し入ったところにある隠れ家的な店。 カラオケ愛好グループや同窓会、 2次会などによく利用されている。
「昼の部」 は、 時間制限なしの歌い放題で1人1000円 (ソフトドリンク、 お菓子付き)。 「夜の部」 (要予約) は、 グループ (1―14人) 貸切専用で1時間1グループ2000円とお得。 夜の部のみ飲食の持ち込みができる。 麺類などの軽食は昼夜とも提供する。
【メモ】小枕交差点から三田方面へ1・2キロ。 夜のみ5―10人の送迎可。 営業時間は、 「昼の部」 正午―午後5時、 「夜の部」 は午後6時―11時。 日曜定休。 電079・594・3095。 篠山市小枕1544
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2013年4月13日15:51
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丹精込めた100点 大手前で盆桜展 4月15...
篠山盆栽会 (岡林克巳会長) が大手前展示館 (篠山市北新町) で 「丹波篠山盆桜展」 を開いている。 同会員が丹精込めて育てた30数種類、 計約100鉢を展示している。 4月15日まで。 午前9時から、 14日は午後4時半、 15日は午後3時まで。
枝が垂れ下がるフジシダレや、 菊のような花をつける菊桜などさまざま。 今年は開花が早く、 すでに散りかけているが、 ヤマザクラはこれからが見頃を迎える。
専門誌 「近代盆栽」 (3月号) に、 この盆桜展と、 ささやま桜協会桜守りの吉良勉さん (不来坂) によるサクラの盆栽の育て方が特集されたり、 テレビ放映されるなど、 例年になく、 遠方からの来場者でにぎわっている。
同会は、 会員を募集している。 岡林会長 (079・552・4915)。
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2013年4月13日15:51
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のれんで地域活性化 河原町など32軒で ...
国重要伝統的建造物群保存地区に指定されている篠山市河原町地区などで、 32軒の軒先にのれんをかけるイベント 「王地山まけきらい稲荷と妻入商家 春のれん」 が開かれている。 風に揺れるのれんを通して、 春の篠山をたくさんの人に楽しんでもらったり、 地域の活性化にと住民や商店主らが初めて企画。 期間中にはさまざまな催しも計画しており、 市外からの観光客だけでなく、 地元の人たちにも楽しんでもらえる空間を演出したい考えだ。 住民らは、 「初めての試みなので、 ゆるく続けていけたら」 と話している。 5月26日まで。
春のれんに参加するのは河原町を中心に、 小川町、 東新町、 立町も含めた32軒。 それぞれの軒先にそれぞれの個性を込めた色とりどりののれんを下げる。
着想となったのは、 以前に同地区で撮影があった 「水戸黄門」 の町並み。 のれんが揺れることで、 商店が開いていることやその家の個性、 テーマ性などを表現し、 まちの活気を演出しようと企画。 住民らで 「妻入のれん会」 を結成し、 準備を進めてきた。
また、 「活性化のためには外からの力ではなく、 地元の人間が動かなければ」 との思いから、 補助金を得ず、 ほとんどが手弁当。 期間中に行うみこしの巡行や野点、 展示会などのイベントも住民らがアイデアを持ち寄って計画した。
河原町では2009年から 「丹波篠山まちなみアートフェスティバル」 を開催。 アートと伝統的な町家が融合した独特の空間を演出し、 数万人の集客を誇る中、 行事のなかった春にスポットを当てた企画を生み出した。
のれん会会長で、「丹波民芸の店 あめや」 の店主、小林秀人さんは、「気温も一番気持ちいい季節。 のれんのかかったまちを歩いてもらい、 普段からきれいにしてもらっている王地山稲荷神社なども見てもらえたら」 と笑顔。 イベントを提案した中西俊介さんは、 「篠山は春に何かをしなければだめだと思っていた。 たくさんの人に協力してもらい、 地元が動いたことに意義があると思っている。 観光客だけでなく、 地元の人にも足を運んでほしい」 と呼びかけている。
問い合わせは小林さん (079・552・4638)。
◎期間中に行われる14日以降のイベントは次の通り
大道芸人による猿回しなど (14日) みこし町内巡行 (同) 王地山陶器所で野点・蔵出し展 (同) ガラス作家二人展 (22日まで) 書家・吉川知粧展 (30日まで) 古丹波名品展 (7月15日まで) 漫画堂のおもしろ店 (5月26日まで) のぎく会切り絵展 (同) 高城窯絵付け体験 (同、土、日、祝のみ) 丹波盆栽展 (同) 名作能面展 (6月30日まで) 手づくり作品展 (5月26日まで) 立岩陶芸クラブ展 (6月2日まで) Tシャツと手ぬぐい展 (8月31日まで) ガラス作家展 (5月26日まで) 今西公彦作陶展 (5月2―6日) 小島優と王地山焼展 (5月3日―6日)アロマセラピスト展(5月3日―29日)手づくり小物展(5月3日―26日)市野ちさと・大上伊代作陶展(5月21日―26日)
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2013年4月13日15:50
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ガラスのとんぼ玉展
4月14日午前10時―午後5時まで、 「夢空間 月の庭」 (篠山市魚屋町、 079・552・6265) でガラスのとんぼ玉展を開く。 岡那孝幸さんが、 ガラス製のとんぼ玉を展示する。
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2013年4月13日15:49
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中川幸尚さんチェロ・リサイタル
4月14日午後4時から、「中川幸尚さんチェロ・リサイタル」を開く。篠山市日置の中西一馬さん (079・556・2085) 宅で。 白鳥、 リベルタンゴなどを演奏する。 入場無料。
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2013年4月13日15:48
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「春の里山まつり」県立ささやまの森公園...
県立ささやまの森公園 (篠山市川原、 079・557・0045) は4月14日午前10時―午後3時、 同公園で 「春の里山まつり」 を開く。 模擬店や手作り体験などで来園者を迎える。
ジビエカレー、 焼きそば、 和そば、 餅つき、 どら焼きなどを100円か200円で販売。 木工ク
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2013年4月12日08:39
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尾形周平の作品一堂に 煎茶器など174点 ...
江戸時代後期の京都を中心に活躍し、 兵庫県内では珉平焼 (淡路) や東山焼 (姫路) などの窯の創業に関わった陶工、 尾形周平 (1788―1839年) の作品を全国から一堂に集めた特別展が、 兵庫陶芸美術館 (篠山市今田町上立杭、 079・597・3961) で開かれている。 5月26日まで。 月曜休館。
精巧なつくりの煎茶器を主とした周平の持ち味が表れた約70点を展示している。
色絵と金彩により、 羅漢が群れる様をうつわの側面に描いた 「色絵羅漢図急須」。 その中の一つで、 煎茶道花月菴流の祖となった大阪の酒造家、 田中鶴翁 (1782―1848年) のために作られたとされるものは、 金の使用量が多く、 ひときわ絵付けが繊細。 円錐形のふたのつまみの部分が高く鋭利に仕上がっており、 成形や絵付けの細部にまで神経が行き届いた周平の作風がよく表れている。
周平が関わった各地の窯や、 京焼の幕末三名人と称された青木木米、 仁阿弥道八など、 同時代に活躍した陶工の作品や、 初代周平の跡を継いだ2代の作品と併せて174点を紹介している。
同特別展の関連イベントとして、 次の催しが開かれる。
いずれも開催時間は午後2―3時半。 先着110人 (事前申し込み制)。 参加無料 (観覧券の半券が必要)。
【記念講演会】
▽4月27日=大阪市立美術館学芸課長の守屋雅史さんによる 「煎茶文化と尾形周平」
▽5月11日=同美術館学芸員で本展企画者の梶山博史さんによる 「尾形周平―知られざる京都の名工」
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2013年4月11日10:02
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遠山文枝さん
遠山文枝さん (とおやま・ふみえ=遠山満・キクヤ株式会社社長の母) 4月8日死去、 92歳。 自宅は篠山市福住330ノ1。 葬儀は10日、 おこなわれた。
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2013年4月11日10:01
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吉竹寛二氏
吉竹寛二氏 (よしたけ・かんじ=一菓喜心 「明正堂」 元代表) 4月6日午前1時6分、 肺炎のため丹波市内の病院で死去、 87歳。 自宅は丹波市柏原町柏原71。 葬儀は8日おこなわれた。 喪主は次男、 直之 (なおゆき) 氏 (明正堂代表)。
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2013年4月11日10:01
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誘客や販路開拓費用を県が助成 丹波ファ...
丹波県民局は、 丹波地域を支える丹波ファンを拡大するため、 丹波の自然や農産物、 観光スポットなど丹波の魅力を活かしたNPOや事業者の先導的な事業・取り組みに、 補助をし、 支援する。
県内を活動基盤にしている事業者や団体が対象。 内容は、 ▽体験・学習・交流型グリーンツーリズムなど、 丹波への誘客▽特産市への都市住民らの誘客、 都市部での産直野菜市、 農産物PRなど都市部レストランへの販路開拓―などの取り組み。
事業費が1件30万円以上の事業が対象で、 補助率は事業費の3分の2以内。 上限50万円。 募集期間は4月30日まで。
問い合わせは、 丹波県民局大丹波連携参事産業・ツーリズム課 (0795・73・3782)。
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2013年4月11日10:00
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小規模特養の設立法人募る 丹波市
丹波市は、 市内初となる地域密着型介護老人福祉施設 (小規模特別養護老人ホーム) を設立運営する社会福祉法人を募集している。 同時に市内4件目となる小規模多機能型居宅介護施設を設立運営する法人も募集している。 いずれも今年度に施設整備、 2014年度に開設予定。 応募締切は5月10日。
小規模特別養護老人ホームの入所定員は29人以下で、 原則として市民が入所対象者となるため、 住み慣れた地域で生活が続けられるのが特徴。 サービス内容は、 従来の特養と同じ。 整備対象地域は市全域で、 1施設を整備する。
小規模多機能型居宅介護施設は、 春日、 氷上、 柏原の3地域の中で1施設を整備する。
必要書類、 補助制度などの詳細は、 市介護保険課 (0795・74・1049)。
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2013年4月11日10:00
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丹波技能訓練センター短期課程訓練生募集
働く人の技能向上のための講座、丹波技能訓練センター短期課程の訓練生を募集している。5―10月の夜間に開講する。
定員は各コース10人。 定員になり次第締め切る。 同センター (丹波市柏原町柏原、 0795・72・1340)。
▽電子計算機科コース (パソコン初歩からインターネット入門まで) =6月から半年間
▽経理事務科・日商簿記初級から上級まで (3コース)。 5月から10月にかけて
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2013年4月11日09:59
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医療事務員と調理師を募集
今田診療所の医療事務員1人と、篠山東部学校給食センターの調理師1人を募集している。いずれも採用期間は5月―来年3月。 医療事務員は4月16日に面接試験、 調理師は24日に論文と面接試験。
応募は、 医療事務員は12日、 調理師は19日までに、 所定の書類を篠山市 (職員課079・552・5113) に持参する。
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2013年4月11日09:49
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今春卒業生の半数が県立病院へ 県立柏原...
県立柏原看護専門学校の今春卒業生33人のうち、 半数の16人が県立病院に就職した。 5人は県立柏原病院に就職、 直近の10年で最も多くなっている。 同病院には、 同校卒業生と合わせ計8人の新卒看護師が配置された。 いずれも直近10年で最多となっている。
同校からの県立病院への就職者は、 直近の10年間で85人。 うち県立柏原への就職は12人。
同校に隣接する同病院は、 2004年から始まった新医師臨床研修医制度の影響で急激な医師減少に見舞われ、 稼働ベッド数も353床 (うち50床は結核、 現在は廃止) から116床まで減少。 ベッド減に合わせて看護師も削減する一方で、 ここ10年間で採用がなかった年が、 3年もあった。
医師数の回復傾向が出てきた2010年に3年ぶりに新人2人を採用、 うち1人が同校からだった。 以降も、 より多く新人看護師を採用したかったが、 同病院の勤務希望者が少なく、 4月にようやく8人を迎えた。
県病院局は、 昨年、 今年と同校から県立病院への就職者が増えた要因について、 同病院看護部長や病院局職員が学校訪問し、 県立病院事業について説明するなどPRにつとめたことが奏功したとみている。
このほか、 県の奨学金制度創設や第一希望の県立病院に配属するとして募集をかけたことも一因と見られる。
同校から県立病院への就職者が少ないことなどを理由に、 県は11年10月、 行政改革の1つとして、 同校を15年3月末で廃校にすると決定、 12年度以降の学生募集を停止すると広報した。 看護師不足に危機感を募らせた市民が井戸敏三県知事に働きかけるなどし、 15年4月に丹波市に経営を移管し、 市立看護学校として存続する道が開けた。
中川裕美子県立柏原病院看護部長は、 「若い人が来てくれると病院に活気で出て明るくなる。 1年かけ教育する。 根付いていただくことが大事」 と歓迎している。
県病院局によると、 今年4月1日付で約420人の看護師を新規に採用。 県立光風病院の思春期病棟の開設、 県立淡路病院の移転新築、 慢性的な看護師不足の改善のため、 例年より100人近く採用を増やした。 うち約250人ほどが大学、 専門学校の新卒者。 県の奨学金受給者26人は全員が県立病院に就職した。
県立柏原病院は、 新卒、 転職、 既卒も含め4月1日に新たに18人の看護師を採用した。 同病院の稼働病床数は、 146床から164床に増えた。
37人看護師の道へ 県立柏原看護専門学校入学式
県立柏原看護専門学校 (秋田穂束校長) の入学式が4月9日、 同校であり、 丹波市在住者8人を含む37人が、 看護師資格取得への一歩を踏み出した。 県の行革でいったん廃校が決定、 2年後に丹波市に移管し存続するという曲折をたどり、 新入生が市に移管後、 最初の卒業生になる。
新入生は、 女性30人、 男性7人。 高校新卒が20人、 既卒が17人。
丹波市以外では、 三田市が4人、 次いで、 姫路市、 三木市、 神戸市が各3人などとなっている。 県外は2人と例年より少なくなっている。
入学式では、 秋田校長が、 「専門職の誇りと自覚を持ち取り組んで」 と式辞。 新入生代表の阿江栞奈さんが、 「諸規定を守り勉学に励む」 と誓いの言葉を述べた。
定員40人に対し、 165人 (丹波市23人、 篠山市6人、 三田市13人など) が受験。 倍率3・87倍だった。 入学辞退があり、 3人の欠員が生じた。
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2013年4月11日09:48
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被災地支援に思い託す 「テント村だいじ...
東日本大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県女川町で復興支援のボランティアを受け入れ、 サポートを行ってきたグループ 「テント村だいじょうぶ屋」 が、 震災発生から2年を機に解散。 それに伴い、 同グループに寄せられていた寄付金などを、 丹波地域で福島の親子らを受け入れているグループと、 被災地で活動するNPO法人に寄付した。 篠山の市民ボランティアらが中心となって組織し、 がれき撤去などの初期対応に励んできた同グループ。 メンバーらは、 「グループは解散するけれど、 これからは違った形で被災地と被災された人を応援していきたい。 2年間、 たくさんの人に協力してもらい、 とても感謝している」 と話している。
同グループが寄付したのは、 丹波地域の団体が集まり、 放射能被害に悩む福島の親子らを丹波に招いて保養キャンプを開いている 「放射能から子どもを守る丹波ネットワーク」 と、 宮城県石巻市で仮設住宅の住民支援などに取り組んでいるNPO法人 「石巻復興支援ネットワーク」。 これまでに市民らから寄せられていた寄付金約20万円を両グループに寄付した。
「だいじょうぶ屋」 は、 震災発生直後に個人ボランティアとして現地入りした岩下八司さん (62) =篠山市京町=が、 同じ篠山の人や被災地で知り合った仲間とともにボランティアが現地で宿泊できるテント村をつくったことがきっかけ。 テント村から女川町の災害ボランティアセンターや被災した離島にボランティアを派遣し、 復興を支援してきた。
全国各地から女川町を訪れ、 テント村を利用したボランティアはこれまでに数百人を数える。
また篠山市社会福祉協議会が派遣した市民ボランティアバスも受け入れ、 被災地との仲介を行ったほか、 ホームページも開設し、 被災地の現状や、 被災者の要望に沿った支援物資の提供を全国に呼びかけるなどの活動を行ってきた。
震災から2年がたち、 同グループが担ってきたがれき撤去や仮設住宅への引っ越し支援などの実働的な作業が減ったほか、 長期滞在で訪れるボランティアも減ったことから解散することに。 メンバーらは、 「自分たちのような活動は減ったけれど、 さまざまな形のボランティアはまだ求められている」 と考え、 丹波新聞で報道された両グループの活動に共感し、 これまで寄せられた寄付金を贈ることにした。
丹波ネットワークを構成する団体の一つ、 「どろんこ☆キャラバン丹波」 の足立眞理子事務局長は、 「テント村の活動は報道で知っており、 そのパワーにとても感動していた。 このような支援をしていただき、 とてもありがたい」、 石巻復興支援ネットワークの渡部慶太事務局長は、 「3年目に入ったことで助成金や寄付金も減り、 資金的に苦しくなってくる時期になる。 メンバーも手弁当で活動していることが多いので、 非常にうれしい支援。 被災地の復興のため、 有意義に使わせていただきたい」 と話していた。
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2013年4月11日09:48
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隣国
「さくらさくら霞か雲か」。 桜は散りかけても、 もやっとした霞の空は続く。 花粉、 黄砂に、 最近はPM何とかという新顔まで到来して悩ましい。 ▼中国に知己の多い友人によると、 「北京の大学教授は 『こちらの環境は従来と同じ。 日本の報道には意図的なものを感じる』、 駐在日本人は 『マスクをしているのは日本人だけ』 と話している」 そうだ。 ▼ところで、 1990年に初めて北京に行き、 中心街の展望レストランから眺めた夜景には、 単色の粗末なネオンがたった一つ灯っていた。 5年前、 青島の空港からバスで市内に入る時、 銀行の前ですらっとした女性が颯爽とマイカーに乗り込むのを見かけた。 服装もすごくセンス良く、 中国は日本に追いついたなと実感した。 ▼そんな急成長、 生活水準のめざましい向上とは裏腹に中国の環境が悪化してきたのは間違いない。 だからと言って、 それを責めは出来ない。 日本でも高度成長真っ盛りの1970年代、 深刻な公害紛争が相次いだ。 ▼温暖化や放射能の今日的な問題は別次元の話ながら、 ともかく大気汚染に関しては日本は先進的な努力をしてきた。 中国政府にそんな実績をどう学び、 対応してもらうか。 日本も、 国境紛争など難しい政治局面にこそ、 もっと働きかけるべきだ。 向こうの教授やセンス良い女性達も声を上げてほしい。(E)