-
2013年4月21日08:54
-
花の旅②
芦田小学校には、 丹波の句会員数人と、 すぐ近くに住む会員で若いお母さんと小学二年のお子さんも一緒に会いに来て下さる。 昨秋、 丹波でEテレの 「俳句王国がゆく」 が放映された。 地元自慢の投日句で 「あや子さんの校かを聞いていねおどる」 が入選、 その作者がこのお子さん。 辻主宰にこの俳句を伝えたら 「素敵な俳句ねぇ、 綾子先生の校歌で稲がおどるなんて、 やはり子どもの柔軟な感性だからできる俳句ですよ」 と大絶賛された。 校歌の一番 「土の恵み」 とか 「秋は黄金の稲の波」 の歌詞をいつも歌っているからこそ出来た俳句なのだろう。
その後、 高座 (たかくら) 神社の 「でで虫が桑で吹かるる秋の風」 の綾子句碑と丹波布伝承館を見学。 さらに柏原へ行き、 木の根橋と元女学校の前庭にある 「雉子 (きじ)」 の句碑を訪ねた。 樹齢千年、 川を跨いだ木の根橋にはみなとても驚いていた。 子どものときから見てきたので、 見慣れた景色だけれど、 みんなの感動を見ていたら、 もっと宣伝する値打ちがあるのではと感じた。
その夜の句会では、 「支えられ吊られて芽吹く欅かな」 「春北風走り根幹の太さなる」 と木の根橋が詠まれていた。 先生の特選は 「直筆の綾子の校歌あたたかし」 で、 いかにも訪ねたときの感動が素直に表現できていた。
翌日は篠山市内を少し歩いた後、 立杭焼の今田町へ。 昨日の寒さがうそのようなうららかな日和になる。 登り窯を見学したり、 雑木山に囲まれた里山の景色を楽しんだ。
どこへ行っても桜、 桃、 木蓮、 連翹、 雪柳が咲き満ち、 まさに花の旅だった。
-
2013年4月21日08:52
-
元気高齢者の実態調査 65歳以上1万4700人...
丹波市高齢者あんしんセンター (春日庁舎内0795・74・0368) は、 要介護状態になる可能性の高い高齢者を把握し、 介護予防施策につなげようと、 65歳以上の高齢者約1万4700人を対象に 「健康自立度調査」 を実施する。 5月上旬にも調査票を発送。 回答のあった各個人に対し、 7月中旬にも運動機能、 口腔機能、 認知機能、 うつ症状などの状態と、 おすすめのサービス事業などを記載した結果表を返送する。 中でも認知症の予防対策が必要な人には、 10月からスタートする初めての 「認知症予防教室」 への参加を勧める。
調査対象となるのは、 ▽要介護 (支援) 認定者、 生きがいデイサービス登録者を除く全65―81歳=約1万3800人▽82歳以上のうち、 2011年度に80歳以上を対象に実施した身体機能などの実態調査で、 認知症予防の必要性が出始めている人=約900人―。
調査内容は、 厚生労働省が認めた全国統一の内容をベースにした26項目。 暮らし (預貯金の出し入れをしていますか?―など) や運動、 栄養、 外出、 物忘れなどの状態を問うほか、 市独自の 「物忘れに対して、 不安になったり心配したりすることがありますか?」 「介護予防教室を勧められたら、 参加したいと思いますか?」 の2問を加えた。
10月から始める認知症予防教室は、 週1回のペースで全20回開催。 静岡県の看護師が考案し、 全国的に広まっている認知症予防ゲーム 「3A (明るく、 頭を使って、 あきらめない)」 を取り入れる。 手遊びや風船バレー、 玉入れなどを組み合わせ、 脳機能低下を食い止め、 精神の安定化をはかる。
すでに昨年度から教室を運営するのに必要なボランティアの養成講座を始めており、 約20人が受講している。 今年度も6月下旬ごろから継続して開講する予定。
同センターは、 「実態調査や教室が、 市民が住み慣れた地域で、 元気で長生きできることにつながれば」 と話している。
-
2013年4月21日08:52
-
シニアカレッジで新制度 ポイント100円換...
丹波市 (生涯学習センター0795・82・0409) は、 今年度に実施する 「TAMBAシニアカレッジ」 で、 講座に出席するとポイントがたまり、 たまったポイントに応じて市内ホールで行われる公演チケット代と引き換え、 または割引される 「まなびすと制度」 を始める。 同センターは、 「受講生の励みや学ぶ意欲につながれば」 としている。
同講座は、 健康、 生き方、 丹波史など11科目があり、 5月16日から来年2月21日にかけて全30講座が行われる。 1講座を受講すると10となり、 100円に換算する。 春日文化ホール (丹波市春日町黒井) の窓口でのみ割引ができる。 有効期限は来年3月末まで。
同講座の受講料は2000円。 同センターは、 「20講座以上出席すれば、 受講料のもとがとれる計算。 ポイントを使って芸術文化に触れる機会が増えるなど、 お得感もあるのでは」 と期待している。
同講座は、 市内在住のおおむね60歳以上が対象。 各講座80人程度を随時、 受け付けている。 講座の詳細、 申し込みは同センター。
-
2013年4月21日08:50
-
化石クリーニング・発掘に挑戦 「ちーた...
丹波市 (恐竜を活かしたまちづくり課0795・77・1887) は、 5月3日に丹波竜化石工房ちーたんの館 (丹波市山南町谷川) などで開く 「化石クリーニングセミナー&丹波竜化石発掘体験道場」 の受講生を募集している。
午前10時から同施設で、 化石クリーニングの模擬体験ができ、 クリーニング後、 化石標本を作る。 アンモナイトか、 サメの歯の化石のどちらかを選べる。 午後1時半からは化石発掘現場近くにある元気村かみくげ (同町上滝) に移動。 現場から採取した石で化石発掘を体験する。
6月8日、 7月14日にも同じ時間、 内容で実施する。 定員は各日先着20人。 料金は800円。 昼食は持参すること。
ファクスかEメールで、 参加希望日、 氏名、 住所、 電話番号、 年齢、 保護者氏名などを記入し、 「丹波竜化石セミナー申込」 と記載のうえ、 同課 (同館内・FAX0795・77・0891、 kyouryu@city.tamba.hyogo.jp)。
-
2013年4月21日08:44
-
認知症
団塊の世代が後期高齢者になり、 医療・介護需要が急増する 「2025年問題」 にどう対峙 (じ) するか、 に世の中の関心がシフトし、 医師不足による地域医療の崩壊は解決できないまま 「時代遅れ」 になりつつあると感じている。
「ベッドが満床で、 もう病院で死ねない」 と言われ、 在宅医療が注目を浴びている。 延命治療を扱ったテレビ番組もにわかに増えている印象だ。
国民病の糖尿病と同じぐらいの患者数になるとも言われる認知症も、 「2025年問題」 の主要課題の1つだ。 丹波市高齢者あんしんセンターは、 5月中旬にも 「健康自立度調査」 を市内の約1万4700人を対象に実施し、 介護予防策につなげる。中でも、認知症の予防対策が必要な人には教室を開くと力を入れている。 国が今年度から5カ年を計画期間とする認知症施策推進計画「オレンジプラン」を出した。丹波、篠山両市でも、様々な取り組みがされるだろう。
糖尿病やがんと同じ一般的な病気として、 気軽に相談ができるよう理解が進めばと思う。 丹波地域には、 大塚病院内に県の認知症疾患センター (0795・82・4874) がある。 相談可。 (足立智和)
-
2013年4月21日08:43
-
後川の「天空農園」オープン1年 1日1...
里山セミナーハウス 「天空農園」(篠山市後川新田272)がオープンしてから1年がたった。 荒れ果てた築250年の空き家を改修して1日1組限定の素泊まりの宿としてよみがえり、 主に都市部からの利用客を集めている。 オープン当初から 「家守」 として一人で管理運営しているのは、 元テレビプロデューサーという異色の経歴を持つ照沼進さん (58)。 「使えば残せる」 と、 日本の良き文化や風景を次世代に残そうと奮闘している。
後川の山奥にひっそりと佇み、 真新しい茅葺きが目立つ建物。 囲炉裏や五右衛門風呂、 かまどがあり、 かつての日本の生活を体験できる。 近くには菜園があり、 照沼さんが育てた採れたての野菜を使った料理が味わえる。
照沼さんは30―40歳代にテレビ番組制作会社に勤務。 クイズ番組 「なるほど・ザ・ワールド」 の制作で世界中を飛び回った。 朝のワイドショーも担当した。 阪神淡路大震災や、 地下鉄サリン事件では、 被災者や被害者ら、 悲しみに沈んだ人たちを取材。 「こんなことをするためにテレビの世界に入ったのではない」 とフリーになった。
その後、 一般社団法人ノオトが手がけている、 古民家・里山再生の事業に共感した。 世界を回った照沼さんは、 「農業はその国の主たるもの。 自給率をもっと上げるべき。 日本の美しいものを次世代に残したい」 という気持ちを持っていたという。
2011年、 単身篠山に。 「篠山暮らし案内所」 で移住希望者の相談にのるなどし、 12年から天空農園に携わることに。 「食事なし、 温泉なし」 の素泊まりの宿。 あるのは静寂と豊かな自然。 それらを生かして体験プログラムを組むのが照沼さんの腕の見せ所で、 昨年度は、 かまど体験や囲炉裏体験などを計画。 約30組の利用客を迎えた。 今年度は、 照沼さん得意の地野菜を使ったダッチオーブン料理や、 バーベキュー、 アウトドア体験、 ホタル観察、 農業体験などを計画している。
客は9割が阪神間。 30歳代の仲良しグループや大学のゼミ合宿などの利用が多い。 滞在中、 和服を着て過ごしたIT関係の男性グループもいた。 「夏に浴衣で過ごすプランもいい」 とアイデアを練る。 照沼さんは 「外から見ると、 良いところがいっぱいある篠山。 篠山の魅力を紹介し、 3年目には年間100組のリピーターが訪れる施設にしたい。 そうすれば、 100年先までこの建物が残せる」 と話す。
1棟1泊4万円 (定員9人)。 自炊で飲料の持ち込み可。 昼間だけの利用も可。 天空農園 (079・506・1124)、 ホームページ (http://www.sky-farm-field.jp/)
-
2013年4月21日08:42
-
店内にカフェ ライブ感演出 「夢の里や...
丹波の食材にこだわった菓子を提供している 「夢の里やながわ」 (柳川拓三社長、 丹波市春日町野上野) は4月26日、 同店内にカフェをオープンする。 季節の食材を使用した商品などを提供する。
「この場所でしか食べられないもの」 をコンセプトに、 「食べるだけではなく、 驚きや感動を与えられるカフェにしたい」 と柳川社長。 焼きたてでしか味わえないふわっとした食感の 「生バーム」、 地元牛乳や卵を使用し、 タルト生地に季節の野菜やベーコンをのせ、 チーズなどと一緒に焼く 「キッシュ」 などがある。
ドリンクでは、 ブルーベリーや黒豆酢などをクラッシュした氷とともに飲む 「スムージー」 や、 丹波の水を使用したコーヒーなどを販売。 メニューは今後も増やすことを検討している。
7卓22席があるカフェ内で飲食するのが基本だが、 晴れた日は外のオープンスペースを開放し、 店内で購入した商品を味わうことができる。 柳川社長は、 「焼きたてなど、 ライブ感が味わえるカフェ。 ここでしか味わえない感動を持って帰ってもらえれば」 と話している。
営業時間は午前10時―午後6時。 定休日は毎週木曜日。 同店 (0795・74・0123)。
-
2013年4月21日08:42
-
第329問
21日に柏原町で行われる震災チャリティーイベント。 演者の永江東風坊さんはどこの民謡を披露する?
1.北海道
2.沖縄
3.兵庫
-
2013年4月21日08:41
-
「能楽鑑賞会」も企画 丹波市謡曲同好会...
丹波市謡曲同好会 (土田仁史会長) が、 4月29日午前9時半から丹波の森公苑で創立50周年記念の大会を開く。 1964年に第1回の大会を開いて以来、 50回目。 会員による第1部の謡曲・仕舞大会に続き、 午後2時から第2部 「能楽鑑賞会」 を開催。 関西を中心に活躍している能楽師12人が、 囃子コンサートや仕舞、 能楽 「羽衣」 を上演する。 能楽鑑賞会は有料 (2000円)。
各町にあった社中の連携をはかろうと、 同好会が発足。 柏原町の氷上郡公会堂で初の大会を開いた。 以後、 毎年開催。 丹波市発足を目前に控えた2004年夏には 「丹波の森公苑能」 を催し、 700人を超える観客を集めた。 愛好家が市レベルで同好会を結成し、 同好会の主催で50年も大会を続けているのは県下でも例がないという。
同好会には現在、 ▽柏原観楓会▽宮田松和会成松▽宮田松和会市島▽浅井松吟社▽氷上寿学級▽春日謡曲を楽しむ会▽柏原税務署 「木の根会」 ―の7社中がある。 ほとんどの社中が京都や大阪からプロの能楽師を招き、 稽古に励んでいる。
大会の第1部では、 7社中から約60人が出演。 「養老」 「盛久」 など素謡5番、 「竹生島」 など連吟2番、 独吟1番、 「箙 (えびら)」 「放下僧」 など仕舞6番を披露する。 第1部は入場無料。
土田会長 (0795・72・0038)。
-
2013年4月21日08:40
-
5周年祝う音楽催し そば処「大名草庵」...
そば処 「大名草庵」 (丹波市青垣町大名草、 西岡芳和さん経営) が、 開店5周年を祝う音楽イベントを4月29日と5月12日に開く。
29日は、 クロマチックアコーディオン奏者、 かとうかなこさんのコンサート。 午後2時半開演。 そばを500円割引きで提供する (午後1時半までに来場を)。
5月12日は、 「おそばとミュージックフェスタ」 と題し、 そばを1000円で提供。 播磨之國 「天元太鼓」 や地元の足立安弘さんのブルース・ハープの演奏など4組が出演する。午前11時開場。正午―午後3時ごろまで演奏。
申し込みは同店 (0795・87・5205、 火、 水曜定休)。
-
2013年4月21日08:39
-
自然体験活動サポーター募集
丹波の森公苑 (森づくり課0795・72・5165) が自然体験活動サポーターを募集している。同公苑里山で実施する環境学習推進事業 (丹波縄文の森塾、 水辺の生き物観察会、 国蝶オオムラサキ観察など) の企画・運営に参画し、 ボランティアサポータとして子どもたちと一緒に活動する。
高校生以上が対象で、 15人程度。 活動期間は来年3月まで。
-
2013年4月21日08:37
-
「佐治小用地」と報告 青垣統合小用地選...
青垣4小学校の統合小の用地を選定する丹波市青垣地域市立小学校統合準備委員会の専門部会 (足立英俊部会長、 15人) が、 「佐治小の用地を活用して早期に4小学校の統合をめざす」 とする報告をまとめた。 5月7日に開く同準備委員会 (足立仁委員長、 35人) で報告する。 合意が得られれば、 同小用地に決まる。
青垣中隣接地を第一候補に考えていたが、 施設整備に時間がかかり、 開校時期が遅れることを理由に、 断念。 別用地を検討した。
市教育委員会が示した工程表で、 統合小に必要なおおむね2万平方㍍の土地を新たに求めた場合、 5年程度の時間を要するとされたことから、 時間的な制約があるなかでは困難とし、 市が所有する既存用地の活用が現実的と判断した。
既存用地として、 青垣4小学校の用地を検討。 遠阪小 (1万1928平方メートル)、 神楽小 (1万2691平方メートル) は、 必要面積に満たず、 芦田小 (1万7864平方メートル) と佐治小 (2万788平方メートル) でさらに検討を加えた。 町の中心部に位置し通学の利便性が高いことと、 青垣地域の教育を考える会の提言にある 「小中一貫教育」 の対応を考えた時、 青垣中学校に近い佐治小が最善と判断した。
足立部会長は、 「青垣中隣接地が困難になり、 苦渋の選択。 少子化の現状を鑑みると、 いたずらに先延ばしすることはできないと判断した」 と述べた。 また、 「あくまでも用地の活用で、 校舎の活用ではない。 佐治小用地に統合小の新校舎建設を求める」 と話している。
写真・統合小の用地にと部会で結論づけた佐治小学校用地=青垣町佐治で
-
2013年4月21日08:36
-
火災発生 最悪ペース 丹波市内で今年16件
丹波市内で今年に入り、 火災が多発している。 4月19日現在の発生件数は16件。 市発足後、 最多だったのは2011年の43件で、 その年は3月末時点で15件発生しており、 同様のペースで推移している。 16件のうち、 枯れ草などを燃やす焼却火やたき火が燃え広がったケースが最も多く、 7件。 高齢者 (65歳以上) が火を取り扱っていたケースが半数を占めているのが特徴。 市消防本部は、 「消火準備をして、 風の強い日は、 野焼きをやめて」 と呼びかけている。
16件のうち、 焼却火やたき火が燃え広がったのが7件、 消し炭や、 燃やしていたもみ殻から火が大きくなったのが計2件。 風にあおられて燃え広がり、 対処できなくなったり、 火が消えた、 もしくは消えるだろうとその場を離れるなど、 油断が原因とみられるケースが半数以上だった。 このほか、 ストーブからの出火が2件、 工場火災が1件、 放火疑いが1件、 不明が3件。
月別では、 1月4件、 2月2件、 3月7件、 4月 (19日現在) 3件。 地域別では、 柏原2件、 山南6件、 氷上3件、 青垣2件、 市島2件、 春日1件。 高齢者が火を取り扱っていたケースは8件。
市消防本部は3月12日と、 4月16日 (1日に2件発生) に防災行政無線を通じて市民に注意を呼びかけた。 消防団も各地域で巡回広報を行った。
昨年の発生件数は、 消防本部発足以来、 最も少ない13件だった。 今年は3月30日時点で13件発生した。 なお、 氷上郡時代の1981年には53件の火災が発生しており、 過去最多。
-
2013年4月21日08:36
-
清流にバイカモゆらゆら 北小裏手で開花
北小学校 (丹波市氷上町絹山) 裏手の加古川に設けられた 「バイカモ再生水路」 で、 キンポウゲ科の水草、 バイカモ (県レッドデータBランク) の開花が始まった。 1センチに満たない小さな白い花が水上に顔を出し、 清流にゆらゆらと揺れている=写真。
清流を好み、 水路いっぱいに群落を作っている。 花以外の部分は鮮やかな緑色。 花は、 6、 7月にかけて最盛期を迎える。
下流の天神橋付近でも、 同水路から流れたと見られるバイカモ数株が繁茂している。 地元住民は 「取らずに見守って」 と願っている。
-
2013年4月21日08:34
-
帰って来た“サギ集団” 篠山市黒岡の春...
篠山市黒岡の春日神社の裏手にある鎮守の森に数多くのサギが飛来し、 営巣を始めた。 昨年、 これまでにない大規模なコロニー (集団営巣) を形成し、 近隣住民をフンや悪臭、 鳴き声などで悩ませたサギたち。 昨年の経験からサギが訪れないように、 また営巣しないようにと、 住民らはさまざまな対策を練ってきたものの、 努力むなしく、 今年も頭を抱える時期が訪れた。 「できることはしたが、 それでも意味がなかった。 これからもずっと悩み続けなければならないのか」。 関係者からは悲痛な声が漏れる。
写真・今年も春日神社の森で始まったサギの集団営巣。 木の枝をくちばしにくわえて運び込み、 巣作りに励むダイサギのつがい
サギは繁殖期となる春先から夏の終わりにかけて集団で営巣し、 たくさんの巣が一カ所に集まった 「コロニー」 を形成。 春日神社でも2月の終わりごろから、 アオサギやゴイサギ、 コサギ、 ダイサギなどが集まりだし、 木の枝を次々に運び込んで巣作りに励んでいる。
同神社では数年前にも営巣していたが、 昨年になって突然、 大規模化し、 100羽以上のサギが群れをなした。 撒き散らされるフンや餌となる魚やカエル、 巣から落ちたヒナの死骸が悪臭を放ち、 住民らを悩ませた。
専門家によると、 大規模化した理由としては、 これまで巣作りをする先々で被害に悩んだ住民らが木の枝を伐採するなどの対応を取ってきたため、 営巣地が減ったことや、 手を入れることが難しく、 対応がしづらい鎮守の森が生活しやすかったことなどが挙げられるという。
本来、 サギは人家に近い場所や川から遠い場所では巣作りをしない。 昨年、 無事に繁殖できたという成功体験があり、 よほど“住み心地”が良かったとみられる。
サギのフンは強酸性で木の立ち枯れを招く。 同神社でもすでに昨年からの影響で、 一部の木が枯れかけている。 また、 南方の島から渡ってくるサギは鳥インフルエンザの媒介者となる可能性も危惧されている。
昨年は隣接する自治会で大きな問題となり、 市に対応を求める要望書も出された。 しかし、 鳥獣保護法では、 野鳥も含めた自然動物の捕獲や殺傷などを禁じており、 追い払いはできても、 居ついてしまったサギには手出しができない。
◎住民らサギ対策勉強会を開催
住民らは、 専門家を招いてサギ対策の勉強会を開催。 今年は第1陣のアオサギが飛来した2月から約1カ月間、 毎朝晩、 ロケット花火による追い払いを行ったり、 木のせん定や防鳥ロープを張るなどの対応を行った。
地上約30メートルの木に防鳥ロープをかけることは至難の技で、 ゴルフボールやスーパーボールにロープをつけてテニスラケットで打つなどしたが届かなかった。 最終的に大きなパチンコを使うことでロープはかけられたが、 作業に出た住民らに疲れを残した。
それでも一時的に効果は見られ、 アオサギの数は昨年の4分の1ほどに。 しかし、 アオサギの一部が営巣を始め、 手出しができなくなってから、 第2陣、 3陣で大量にやって来たシラサギが巣作りを始めてしまった。
◎来年に向けて「対策考える」
上二階町自治会長の前川善昭さん (63) は、 「もう手出しができない時期に来てしまったので、 今年は付き合うしかない。 サギも居場所がなくなってかわいそうなのはわかるが、 近隣住民は本当に迷惑している。 来年に向けてまた対策を考えるしかない」 とぽつり。
日本鳥学会会員の片岡宣彦さん (53) =味間南=は、 「“サギ山”の問題は全国各地で起こっている。 追い払いの先進事例として、 竹生島 (滋賀県) のカワウや昆陽池 (伊丹市) のカラス対策として実行された 『鳴子作戦』 がある。 木の樹冠部にロープと鳴子を張り巡らし、 引っ張ると音が出るという仕組み。 しかし、 いずれ鳴子の音にも慣れ、 効力を失う時が来る。 追い払いには決定打がない」 と話している。
-
2013年4月21日08:32
-
郷土の歴史遺産など収録 古市地区まちづ...
篠山市古市地区まちづくり協議会(中西肇会長)は、 同地区内の15集落に残る歴史や文化遺産を後世に伝えていこうと、 CD―ROM版写真集 「ふるいち見る識(し)る見知るマップ」 を制作した。 郷土のために尽くした人物や神社にまつわる逸話のほか、 村の成り立ちや史跡などを、 270枚の写真とともに解説文を添えて紹介しており、 その内容はさながら郷土史の百科事典。 同協議会は 「今のうちに郷土の歴史を記録に残しておかないと、 失われてしまう。 パソコンで閲覧できるので、 若い世代にも関心を持ってもらえるのでは」 と話している。
同協議会は、 少子高齢化が進む中で昔語りの伝承や、 地域に伝わる数々の遺跡の伝承が途絶えていくことを憂慮し、 「今一度、 身近な郷土の歴史に関心を持ってもらいたい」 「地域の高齢者の記憶の中にあるものを、 今のうちに広く地域の皆さんに伝えておきたい」 との思いから、 一昨年にA2判カラー刷りの 「ふるいち見る識る見知るマップ」 を制作。 その制作過程で取材した写真と、 2004年から地域の歴史を学ぼうと開講し、 現在82回を数える 「ふるいち塾」 で集落を訪問した際に撮影した写真とを合わせ、 CDに収録した。
CD写真集の制作にあたり、 写真撮影は主に酒井勝彦さん (69) =古市=が行い、 解説文などの監修は、 郷土史家の上田和夫さん (84) =犬飼=と、 酒井辰夫さん (86) =油井=が手掛けた。
CDを立ち上げると、 古市地区全体の地図と15集落の名前が書かれたバナーが表示され、 それぞれの集落を選択できるようになっている。 画面内のすべての写真は、 クリックすると高解像度で拡大されるほか、 解説文の中で重要な意味を持つ言葉や注釈が必要な個所にはリンクが張られており、 クリックすると、 別ページに飛んで情報が得られる仕組みになっている。 このほか、 同地区内の風景やイベントの模様なども収められている。
600枚制作。 市教委の 「篠山市地域の歴史文化を活かしたまちづくり事業」 の助成を受けて作成した。 すでに市内の全まちづくり協議会に配布しているが、 関心のある人にも無料で配布する。
問い合わせは、 同協議会事務局 (波賀野の古市コミュニティー消防センター内、 079・595・1085)。
-
2013年4月21日08:32
-
1300年続く歴史まとめる 柏原町田路自治会
柏原町田路自治会 (岡田尚章自治会長、 108戸) が、 集落の歴史をまとめた初めての 「田路史―先人たちの足跡」 (A4判、 185ページ。 丹波新聞社印刷) を発行した。 集落の起こりから、 昨年のホームセンター開店まで、 人々の暮らしや集落の歩みを記録している。 編集委員でもある岡田自治会長 (66) は、 「今の私たちの暮らしは、 1300年以上の歴史の上にあるものだと知り、 感動した」 と話している。
新しく転入した住民が増え、 昔からある家庭も代変わりし始めたことから、 集落の歴史を後世に伝えようと、 2008年夏に編集委員会 (上田勝正委員長、 8人) を組織した。
1940年 (昭和15) 以降は、 総会議案書や議事録があったが、 それ以前の資料が残っていないため、 「丹波志」 「氷上郡誌」 「佐治川治水記」 などの文献をひも解いたり、 現地調査を実施。 集落の沿革や人々の生業をまとめたり、 神社仏閣のルーツをたどった。
昔から農業が盛んに行われており、 稲や野菜苗づくりに関しては詳しく掲載。 また、 新しい住民や子どもたちにも興味がわくようにと、 昔の子供の遊び、 方言や昔話、 自治会員に多い上田姓のルーツなども紹介している。
同地区は柏原川下流にあるため、 農業用水の確保に苦労したり、 大雨の際には浸水するなど、 「水」 に悩まされた歴史がある。 編集委員長の上田さん (69) は、 「放棄田が少なく、 複数の農業グループが活動するなど、 住民同士の結束力が強いのも、 水をめぐり、 助け合いながら村を守ってきた歴史があってこそではないか」 と話している。
-
2013年4月20日16:55
-
告白をしない男子
氷上町在住の日本仲人協会会員の本田哲夫さんが、 弊紙に 「当今結婚事情」 を連載している。 連載1回目で晩婚化を示すデータが載っていたが、 ある調査によると、 「結婚する必要はない」 と考える男女は年々増えており、 全体で6割ほどという。 ▼誰かを好きになっても、 その気持ちを告白しない男子は半数以上にのぼるという調査結果もある。 晩婚化だけでなく非婚化も裏付ける調査だが、 告白しないのは、 もし断られると自分が傷ついてしまうから、 との見方がある。 恋することに臆病ないまどき男子の生態が垣間見られる。 ▼芥川龍之介の 『侏儒の言葉』 に、 健全なる理性は 「爾 (なんじ)、 女人を近づくるなかれ」 と命令するが、 健全なる本能は 「爾、 女人を避くるなかれ」 と命令する、 という言葉がある。 告白をしない男子は、 この健全なる本能が弱まっているのかもしれない。 ▼イソップ寓話に、 ゼウスが人間をつくったとき、 恥の感情を入れることを忘れてしまったという話がある。 それで恥に、 人間の中に入っていくように命じた。 その指図に、 恥は 「もし恋が入ってきたら、 私はすぐに出て行きます」 と答えた。 恋した者は、 恥を忘れることを物語る寓話だ。 ▼健全なる本能を取り戻し、 恥を恐れるな。 人を好きになっても告白しない男子に、 そう忠告したい。(Y)
-
2013年4月20日16:41
-
生徒が野菜苗・加工品を販売 氷上高校で...
氷上高校 (丹波市春日町黒井) の生徒が4月22―24日、 同校の育苗温室などで販売実習を行う。 生徒が育てた約3万8000本の野菜苗や、 パンなどの加工食品を販売する。 時間は午前9時―午後4時。 生産だけでなく販売、 流通、 経営などの分野を経験し、 接遇態度やマナーを身につけるのを目的にしている。
営農科と生活科の2、 3年生が育てたトマトやナスなどの野菜苗25種類、 ペチュニアなどの草花苗も5種類販売するほか、 食品加工科の3年生が製造したジャムやクッキー、 味噌などの加工食品も取り扱う。
営農科3年の和田直哉君は、 「みんなで一生懸命育てた苗。 お客さんに喜んでもらえれば」 と話している。
-
2013年4月20日16:40
-
道の駅あおがき春まつり
4月21日午前10時から道の駅あおがき (丹波市青垣町西芦田) で「道の駅あおがき春まつり」が行われる。 餅つき (午前10時からと午後1時半からの計6回)、 腹話術 (同10時45分から)、 ファミリーバンド演奏 (同11時15分から)。 食堂で限定メニューを提供するほか、 飲食バザーも。 主催のおいでな青垣 (0795・87・2300)。