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2013年5月12日08:27
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母親の姿
作家・曽野綾子氏の父親は、 妻に暴力を振るう人だった。 少しでも気に入らないことがあると、 妻を詰問し、 謝らせる。 それでも気がすまないと、 暴力を振るい、 夜も眠らせなかった。 妻は身を守るため、 すぐに謝った。 その謝罪は心を伴っていなかった。 ▼そんな母親の姿に、 曽野氏は 「人間は身を守るために嘘をつく必要がある」 ことを子ども心に知った。 問題家庭に育ったおかげで、 「人の心のからくり」 を体で学んだという。 ▼本紙で 「猫も歩けば希望に当たる」 を連載している竹安修二氏が、 母親の思い出を書いていた。 母と一緒に店番をしていたとき、 一人の女性が下着などを袋に詰め込み、 お金を払わずに店を出て行った。 万引きだ。 ▼幼かった竹安氏は得意気に母親に報告したのだが、 母は耳を貸さない。 食い下がる竹安氏に母はこう言った。 「盗りたくて盗る人なんか一人もいない。 みんな色々あるんやし、 盗ってる本人が一番辛いもんなんや」。 40年以上経った今も、 忘れられない言葉だという。 ▼意図する、 しないにかかわらず、 母親の態度と言葉は子どもに大きな感化をもたらすことを示す二つのエピソードだ。 但馬の教育者、 東井義雄氏は 「人生で子どもが最初に出会う人はお母さん」 だとし、 「子どもの人生を決定する力を持つ」 と言った。 今日は「母の日」。(Y)
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2013年5月12日08:26
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あまちゃん
四月から始まった朝ドラ 「あまちゃん」 が楽しい。 テンポがよく明るくて、 毎日どこかで笑えるのがいい。
三月のはじめ 「『絆』 でつなぐ三陸海岸縦断の旅」 に出かけ、 本欄にも書いた。 そのとき、 一番はじめに立ち寄ったのが、 「久慈道の駅」 で、 まさに今回のドラマの舞台になる町 (ドラマでは北三陸市という架空の名前) だった。 道の駅で昼食を食べていたら、 観光協会の人たちが、 「あまちゃん」 のポスターを持って登場。 中に一人だけ、 若い女性が、 カスリ模様の海女の衣装を着けている。 「久慈」 が、 海女の北限にあたり、 今度の朝ドラの舞台になることを知った。 その後、 北三陸鉄道に乗車したので、 駅舎や電車が登場する度に何だか懐かしい。
さて、 ドラマが始まると脇役陣がすごい。 主人公 「アキ (能年玲奈)」 の母親 「春子」 が何と、 昔アイドルの小泉今日子。 彼女を見ていると、 ミニスカートで 「なんてったってアイドル」 を歌っていた姿が蘇って来る。 一旦は都会へ憧れたものの、 決して住み良い所ではなく、 何となく故郷に戻ってしまったという、 屈折した感じがよく出ている。 その母親 「夏」 が宮本信子。 言葉から立ち居振る舞いや演技が完璧。 女優魂のすごさに脱帽だ。 この、 春、 夏、 アキという実に安易な名前もおかしい。 脚本担当の宮藤官九郎 (くどうかんくろう) さんは一九七〇年生まれで宮城県出身。 脚本家、 俳優、 作曲家、 映画監督、 演出家と何でもこなす多才な人。 今後も 「ジェジェッ」 と驚くような展開と、 故郷の復興へ寄せる想いを、 大いに表現していただきたい。
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2013年5月12日08:20
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小笠原嘉一氏訃報
小笠原嘉一氏 (おがさわら・かいち=旧市島町議会副議長) 5月8日午後11時42分、 病気のため西脇市内の病院で死去、 81歳。 自宅は丹波市市島町下竹田343ノ2。 葬儀は11日、 行われた。 喪主は長男、 隆 (たかし) 氏。
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2013年5月12日08:19
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「谷右京」
5月9日の日刊紙で 「谷右京」 についての記事。 みなさんお読みになられただろうか。
言わずと知れた新選組の前身 「壬生浪士組」 の中で、 局長の芹沢鴨、 近藤勇に続く 「ナンバー3」 として名前があるのを研究家が発見したそうだが、 この谷右京、 「丹波柏原藩」 の元藩士だという。
壬生浪士組といえば、 前述の2人のほかに、 土方歳三、 沖田総司、 山南敬助、 永倉新八、 斎藤一と、 著名人がずらり。 その中に、 しかも、 幹部に、 我らが丹波の人がいたというのだから、 心躍らずにはいられない。
他の文献で谷は、 浪士組を離脱した後、 独学で外国製と同じ仕組みの銃を開発したり、 勝海舟の援助で自作の防弾盾をウィーン万博に出品したとも。 これほどの偉人がいたのなら、 なぜこれまで表舞台に出てこなかったのか不思議だ。
そこで思う。 幕末とはいえ、 今からまだ150年前のことだ。 谷右京の血脈はまだ丹波に残っているかもしれない。
谷右京の発見は他紙に負けたが、 その後日談があるとするならば、 丹波新聞の出番のはず。 お心当たりの方、 ご連絡をお待ちしております。(森田靖久)
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2013年5月12日08:19
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第331問
5月3―5日に篠山で行われた長澤ソフトボールキャンプに訪れた元日本代表選手は?
1.上野由岐子選手
2.江本奈穂選手
3.古田真輝選手
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2013年5月12日08:18
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教室生が着付け発表 5月19日、一般観覧を
篠山市の下二階町カルチャーセンターなどで教室を開いている、 NPO法人 「尚美流全日本和装協会兵庫東支部」 (光月知津子支部長、 079・562・2860) が5月19日午後1―4時、 丹南健康福祉センター (同市網掛) で 「きもの着付発表会」 を開く。 一般の観覧を呼び掛けている。
7月に行われる全国大会に向けて、 教室生ら11人が留袖、 振袖、 訪問着などを制限時間内に美しく自分で着付ける 「着付け之部」、 モデルに着せる 「着せ付け之部」 ごとに技術を競う。
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2013年5月12日08:17
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篠山の食と器コラボ 9店で限定メニュー...
篠山市創造都市推進委員会 (委員長=中西薫・丹波篠山観光協会長) が5月22―26の5日間、 市内各地で 「食と器の国際ビエンナーレ・プレイベント」 を初めて開く。 篠山の食材と器をコラボレーションしたさまざまなイベントを行う。
期間中、 「初夏の篠山グルメ」と題して、市内9店舗で丹波焼や王地山焼に篠山の食材を生かした料理を出すほか、 市内10施設で器を展示販売する。
また、 22日午後5時から、 日置で 「前夜祭―食と器、 そして音」 を開く。 「里山旬菜料理ささらい」 でのディナー後、 磯宮八幡神社でバイオリニストの古澤巌さんがコンサートを開く。 料金5000円。 18人限定。
23―26日、 レストラン 「SASA」 (二階町、 079・552・0773) で 「KITASと食のコラボレーション」。 プロダクトデザイナー喜多俊之さんプロデュースの器、 篠山の食材、 岡本商店街 (東灘区) のシェフらのコラボによる料理を提供する。 午前11時半―午後2時と午後5時―9時。 また、 篠山ギャラリー 「KITAS」 で食と器の展示とコンサートも。
24―26日、 フランス料理店 「ひわの蔵」 (丸山) で同店シェフの高柳好徳さんと陶芸作家、 市野雅彦さんのコラボ料理を提供する。 予約はひわの蔵 (079・552・5560)。
また、 26日午後3時半から、 丸山で高柳さんの料理体験ワークショップ (定員12人)。 25日午後1―4時、 大雅窯 (今田町下小野原) で市野さんの陶芸体験ワークショップ (定員10人) を行う。 いずれも体験料は3000円。 申し込みは、 20日までにEメール (ibgp.pre@gmail.com) で。
ビエンナーレとは、 2年に1回行うアート展覧会のことで、 来年、 陶芸コンクールや青空市などを盛り込んだビエンナーレを開催。 今後、 偶数年に開く計画。
前夜祭のチケット購入など問い合わせは、 一般社団法人ノオト (079・552・7373)。
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2013年5月12日08:16
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霧島ツツジ見物客急増 トイレ・駐車場課...
朱色の霧島ツツジが境内を埋め尽くす一の宮神社 (丹波市氷上町上成松) に黄金週間中、 大型観光バスが多数押し寄せ、 観光客でごったがえした。 これまでは開花期間中に数台だったが、 今年は1日に6―7台が訪れ、 地元住民によると、 ゴールデンウイークだけで少なくとも50台以上がやって来たという。 名所として知名度が上がることを喜ぶ半面、 トイレと駐車場の確保という課題から、 「来年以降受け入れできるのか」 との声が上がっている。
阪神地区を出発地とする複数の旅行社の日帰りツアーに組み込まれたことが、 来場者急増の理由。 九尺フジで知られる白毫寺 (丹波市市島町) とセットで昼食にタケノコを味わうツアーでは、 同神社を午前中に訪れる。 ヤマサ蒲鉾 (姫路市) の芝ザクラ、 「天空の城」 と呼ばれる竹田城 (朝来市) などを巡るツアーでは、 篠山市での夕食前に組み込まれた。 バス3―4台の時間が重なることもあり、 広くない境内は歩くのに苦労するほど人があふれかえったという。
ツアーに組み込まれたことを知らなかった地元の人たちは、 急な観光客増に驚くばかり。 若手でつくる 「一の宮会」 が祭りを開いた4月28日は出店や交通整理の人員もあったが、 それ以外は無人。 駐車料も拝観料も無料のため、 地元で対応する人はなかった。 急きょ有志が販売したタケノコやせんべいは完売。 「炊き込みご飯はないのか」 「草もちはないのか」 といった声もあったという。
神社にトイレがなく、 近くの人が頼まれて一部貸した。 2000平方メートル以上ある広大な駐車場も、 自治会の所有地でない売り地で、 来年も使用できる保障はないという。 「駐車場がなくなれば、 一般の観光客も来なくなるだろう」 「かと言って、 1週間ほどのために自治会で買おうという話も持ち合わないだろう」 などと、 地元の人たちは、 売り出し始めたばかりの名所の先行きを案じている。
写真・例年にない、 バスツアーの多くの見物客が訪れた一の宮神社の霧島ツツジ=氷上町上成松で
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2013年5月12日08:15
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「佐治小用地に新築」 青垣地域小学校統...
青垣地域小学校統合準備委員会 (足立均委員長、 35人) は5月7日、 青垣住民センターで開いた会議で、 「2016年度か17年度の開校を目途に、 現在の佐治小学校の用地に統合小を新しく建設する」 と、 委員会としての結論を出した。 市に要望書を提出するほか、 5月31日―6月6日にかけて、 4校区で説明会を開く。
難航していた用地については、 先月、 同委員会の専門部会 (足立英俊部会長) が、 青垣中の同一敷地も隣接地も困難と判断。 「市有地活用が現実的な選択肢」 として、 4小学校の中から、 佐治小の場所を選んでおり、 同準備委員会の承認で、 正式に決まった。
また、 校舎は、 既存校舎 (4階建て) の活用でなく、 「新校舎の建設をもって統合という考えを持ちたい」 とする足立委員長の提案が了承された。
開校時期も、 できるだけ早期にと、 来年度中に設計し、 15年度中に工事を終わらせ、 16年度の新入生が入学する4月開校か、 工事日程が厳しければ17年4月を開校時期とするとの委員長提案に異論はなかった。 市教委の推計によると、 16年度の青垣地域の児童数は273人。 17年度は268人。
統合校舎の位置をめぐって、 学校行事時の保護者駐車場の確保を問う意見があったが、 足立委員長と足立部会長が 「氷上西高校を借りる」 「同小近くの市有地を活用する」 などと答えた。
校舎の新設については、 「現状の4階建て校舎は安全面で不安」 「職員室が2階にあるのも、 緊急時の対応に不安」 などの意見が出された。
用地選定をめぐっては、 「青垣地域の教育を考える会」 の答申 「できるだけ早期に、 同一敷地での小中一貫教育」 を同委員会では尊重し、 青垣中 (同町小倉) の運動場に統合小を建てることをめざしたが、 土地確保や死角が生じるなどの問題が生じ、 断念。 次いで、 同中南側の農地を取得し、 裏山を削って面積を確保し、 隣接地で小中連携を目指す道を模索したものの、 埋蔵文化財調査や保安林解除などに時間がかかることから、 これも断念。 最終的に▽面積 (2万平方メートル) が確保できる▽町の中心地で通学の利便性が高い▽青垣中に比較的近く、 小中連携がはかりやすい―などの理由で、 佐治小に落ち着いた。
説明会の日程は次のとおり。 時間はいずれも午後7時半―9時。
▽神楽=31日▽佐治=6月3日▽芦田=4日▽遠阪=6日
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2013年5月12日08:14
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手作り水車で発電 水分れの滝照らす 丹...
今年度、 自然エネルギーの活用をテーマに活動している丹波青年会議所 (深田享保理事長) が、 水車を用いた小水力発電装置を水分れ公園 (丹波市氷上町石生) に設置した。 得た電力で同公園の滝をライトアップする。 9月まで設置し、 同公園を訪れる子どもたちや地域住民に自然エネルギーについて考えてもらう一助にする。
経営開発委員会 (垣内竜馬委員長、 6人) が制作。 丹波青年会議所が丹精込めて手作りした、 との思いを込め、 「丹青水車」 と名付けた。
直径1・5メートルの12角形のスギの水車で同公園の滝の水を受け、 水車に取り付けた自転車のチェーンで自動車のダイナモに動力を送り、 発電する仕組み。 バッテリーに蓄電する。 ライトは、 軽自動車のフォグランプ (35ワット)。
実験では、 伝える動力が不足し、 照明がつかなかった。 自転車の変速機をダイナモと水車の間に取り付け、 回転数を増幅させることで課題を克服。 さらに、 滝の水を水車で受けただけでは回転速度に不足が生じたことから、 木製のといで水を集め、 効率的に水車の羽根に当たるようにし、 発電に必要な動力を得た。
大工、 自動車整備、 建設など、 多職種が集まり、 知恵を出しあった手作り発電所。
担当副理事長の浅葉喜一さん (35) は、 「ベアリングを取り付けるなど、 水車がスムーズに回るようにするのに苦労した」 と言い、 大工で水車を組んだ本庄功さん (38) は、 「水車を作るのは難しくなかったが、 電気を起こすように調整するのが難しかった」 と話した。
池田佳正さん (36) は、 「ああでもない、 こうでもないと、 試行錯誤を繰り返して形になり、 いい経験になった」 と振り返った。 深田委員長 (35) は、 「これだけやって照明1つ分。 自分たちでエネルギーを作るのは大変とつくづく勉強になった」 と言い、 「実際に動いているところを多くの人に見てもらえれば」 と話している。
12日の同会議所の月例会でお披露目し、 稼働を始める。 9月には、 1年間の集大成となるエネルギーに関するフォーラムを開く。
写真・滝をライトアップする水車を用いた手作りの発電装置を設置した丹波青年会議所経営開発委員会のメンバーたち
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2013年5月11日16:32
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「苺のタルト菓子」教室
5月13日午後1―3時、 イタリア家庭料理店 「トラットリア・アル・ラグー」 (篠山市福住384) で「苺のタルト菓子」教室を開く。
直径12センチの苺のタルトを1人1台作り、 持ち帰る。 教室後にタルトとカプチーノのカフェタイム。 受講料3800円。
申し込みは5月12日までに同店 (079・506・3070、 午後2時―5時)。
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2013年5月11日16:26
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中華料理「煌亜」
本格蒸し餃子お薦め
国道176号沿いのテナントで4月28日にオープン。 料理長の鄧忠彪 (トウチュウビョウ) さん (46) は、 横浜中華街で腕をふるった経験があり、 日本人好みの味を熟知している。
お薦めは、 「蒸し餃子」 (380円)。 焼き餃子 (280円) よりもふた回りほど大きなサイズ。 しっかりと味がついており、 そのまま食べられる。 1日に10皿 (1皿3つ) 限定。 野菜がたっぷり入った 「生春巻」 (680円) も人気メニューの一つ。
定食は、 マーボー (680円)、 チンジャオロース (780円)、 八宝菜 (同)、 酢豚 (880円) などがあり、 いずれも揚げ物、 サラダ、 漬物、 スープ、 ライス付き。 いずれもボリュームたっぷり。
メニューは手頃な値段設定ながら、 店内は高級感を演出。 オーナーの荻野恵さんは、 「お客様の声を聞きながら笑顔いっぱいで誠実に対応したい」 と話している。
【メモ】 営業時間は午前11時―午後2時、 午後5―0時。 水曜定休。 電0795・72・5888。 丹波市柏原町田路28-1
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2013年5月11日16:18
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野菜と花苗をリヤカーで販売 篠山東雲高...
5月12日午前9時―11時半ごろ (売り切れ次第終了)、 篠山市川原、 福住、 安田で。 篠山東雲高校園芸部の生徒が、 マリーゴールドやコリウス、 ペチュニア、 コキアなどの花苗を50円、 キュウリ (100円から) などを販売する。
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2013年5月9日16:39
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ヒメボタル調査・まつり運営のスタッフ公...
丹波市山南地域で6―7月に開かれる 「姫ボタルまつり」 の実行委員会 (藤原利正委員長) が、 ヒメボタルの生息調査員とまつりの運営スタッフを広く募集している。 同地域に限らず、 観察会などのイベントや、 それに関わる人たちを市内全域へと広げていくのがねらい。 藤原委員長は、 「丹波ファンを増やすのが目的で、 ヒメボタルの説明ができなくても市外から来られた人に丹波の良さをアピールしてもらえれば、 それが何より」 と話している。
生息調査は、 6月初旬から7月中旬までの連日で、 午後7時半から2時間程度。 姫ボタルまつりは、 6月15、 22、 29、 7月6日の各土曜日。 午後5時半から4時間程度。 シャトルバスの乗降案内、 駐車場案内、 観察現場での案内や安全確保などが主な役割。 生息調査、 まつり運営とも中学生以上の男女で、 ヒメボタルの知識は問わない。
藤原委員長は、 「調査が行われていないだけで、 他の地域にも生息地は多くあるはず。 山南の調査やまつりに関わってもらうことで、 そのノウハウを地元に持ち帰ってもらい、 同様の取り組みが広がれば、 経済効果も生まれる」 と期待している。
問い合わせは、藤原委員長(0795・76・1584)。
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2013年5月9日14:27
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野外活動補助スタッフ募集 丹波少年自然...
丹波少年自然の家 (丹波市青垣町西芦田、 0795・87・1633) は、 家族、 グループ利用者の受け入れ対応や、 同施設が主催する小中学生対象事業のリーダー、 施設の管理業務などを担う 「野外活動やまびこスタッフ」 を30人程度募っている。
高校生 (学校の許可が必要)、 大学生、 専門学校生、 社会人、 シニア世代も歓迎。 経験不問。
午前8時半―午後5時半 (主催事業などは時間外勤務あり) で、 時給900円 (交通費なし)、 高校生は800円。
▽6月8、 9の両日開く研修会に参加できる▽夏休み中、 3泊4日―4泊5日に勤務できる▽2―3年継続できる―が原則条件。
詳細は同施設。 5月20日、 申し込み締め切り。
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2013年5月9日14:26
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被災、復興の歩み掲載の冊子制作 気仙沼...
東日本大震災の被災地、 宮城県気仙沼市を拠点とし、 丹波新聞社とも親交のある地方新聞社 「三陸新報社」 が、 同市内の被災状況や復興の歩みをまとめた冊子 「気仙沼 見聞思考ガイドブック」 を発行した。
変形B5判で30ページ。 気仙沼市内を5エリアに分け、 2011年3月の被災直後から12年12月までの市内の様子を写真と地図で追った。
被災時の状況では、 まちに津波が押し寄せた瞬間や道路に打ち上げられたマグロ船の写真を掲載。 復興への歩みでは、 がれきが撤去されて車が往来する様子などを紹介している。
また死者1000人以上を数えた市内の被災状況のデータや仮設商店街10カ所のマップ、 観光地なども掲載している。
1部300円。 問い合わせは同社 (0226・22・6700)。
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2013年5月9日14:26
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東北へ行こう―東日本大震災被災観光地の...
支援者招き絆強まる
写真・上屋はほとんど建たずだだっ広い空間が広がる沿岸地区。 打ち上げられた船がそのまま残る
震災直後の一昨年4月以来、 2年ぶりに宮城県気仙沼へ。 水産加工業 「斉吉商店」 を訪れた。 同社は被災した他の会社と共に 「応援ファンド」 を立ち上げて出資を募り、 その資金をもとに復興にこぎつけた。 新工場2階に設けた食堂 「ばっぱ (お婆ちゃん) の台所」 で 「感謝の集い」 が開かれ、 投資した人たち30人余りが仙台、 東京、 名古屋などから集まった。
同社は魚港地区にあった本店や工場をすべて津波で流され、 別の場所で浸水だけですんだ倉庫のみ残った。 内陸部の他社工場を借りての仮操業などを経て、 ようやく昨秋、 倉庫敷地にプレハブ工場兼店舗が完成。 サンマに秘伝のタレを付けて煮た目玉商品 「金のさんま」 や、 海鮮丼どんぶりのレトルト食品の生産・販売体制が整った。
設備も含めた事業費は約7000万円。 うち1000万円が全国から400人がインターネットで応募したファンドの資金。 補助金や公的融資も利用したが、 「初期投資をファンドからすばやく調達できたのが、 本当にありがたかった」 と斉藤純夫社長。 妻の和枝専務に筆者が2年前取材した時、 「きっと再建し、 記念イベントを開いて応援して下さった方々をお招きしたい」 と話していたのがこの日、 目標通り実現。 ウニやアワビ、 イクラをたっぷり載せた海鮮丼を社長自ら作って、 参加者にふるまった。
集いでは約20人の従業員全員が自己紹介し、 震災時にさんまのタレが冷蔵車ごと流されていくのを懸命に追いかけて死守した話を披露する人も。 参加者から 「海外旅行する予定だったお金を、 しばらく我慢してこちらに回した」 「毎年収入のいくらかの割合を被災地への応援に充てたい」 などの感想が話され、 絆は一段と強まったようだった。
元々、 漁港の廻船問屋だった斉吉商店は、 震災のだいぶ前から水産食品部門に参入。 さらに、 大手飲食店チェーン向け食材卸から、 小売り中心への転換を目指していたさ中に被災した。 事業再建に伴って廻船問屋部門を分離。
また食材卸を減らし、 ネットや百貨店の販売網を使った小売りのウェイトを8割まで高めた。 多様だった製品アイテムが縮小され、 製造設備もシンプルに。 以前から目指していた方向通りに効率化が図れることになった。
震災の年に一旦は他の会社に就職した長男や、 別の道を行く予定だった今春大学卒業の次男も、 共に戻ってきてくれ、 一家を挙げての再建が軌道に乗りつつある。
観光客がひっきりなしに訪れる新店舗内に表張りのはがれかけた木製の 「吉」 の文字がガラスケースに収まって飾ってある。 壊滅した本店にあった社名看板のうち、 これのみが瓦礫の中から見つけ出された。 災いが、 まさに福に転じたことを象徴しているようだ。 「まだまだ困難を抱える人が多い中で、 斉吉商店が復興の先駆けになってほしい」 と、 スピーチした。(小田晋作)
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2013年5月9日14:24
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東北と関西の距離
東北新幹線の一関駅前から気仙沼行のバスに。 発車間際、 おじいさんが一人来て 「どこそこに行くのは、 これでええかね」。 運転手 「それでしたら、 終点でまた乗り換えて下さい」。 ところがおじいさん、 出発時刻なのにいなくなってしまった。 「あのお客さん、 駅に荷物を取りに行かれたようです。 恐れ入りますがもう少しお待ちくださいね」。 乗客は誰も文句を言わない。 ▼ようやくおじいさんが乗り込んで 「やあ、 迷惑かけてすみませんな」。 1時間半ほど、 終点まで乗り通したのは数人だったが、 おじいさん、 降りる時も 「本当にすまなんだです」 と脱帽して降りて行った。 こういう時、 東北に来たと実感する。 ▼気仙沼の大島という所で、 岸壁で数人の男女がワカメを大釜に入れていた。 写真を撮らせてもらっていたら、「どこから来た?」 「兵庫県です」「そうか。そこんとこを回ってだいん。 雌株やっから」。 ゆでたての鮮緑色の雌株を丸かじり。 軟らかくてうまかった。 ▼筆者が20数年前、 大阪から福島への辞令をもらった時、 周りで福島と宮城の位置関係を正確に言える人は意外な程少なかった。 行ってからは、 土地の人達に打ち解けてもらうのに数カ月かかった。 それほど 「関西人」 は警戒されていた。 ▼大震災後の今、 東北と関西の距離は格段に縮まった。 大凶事も、 この点はよかった。(E)
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2013年5月9日14:23
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おいしく、節電を
関西電力が今月から値上げを実施した。 各家庭では、 これまで節電してきたのに、 これ以上の節電方法はないか、 模索しているところもあるのでは。 まだ朝晩冷えることがあるが、 暖房器具はとにかく早く、 仕舞い込んで、 夏の対策を練らなければならない。
そんな中、 節電対策の一つとして、 エアコンの冷房設定温度を上げることがよく言われるが、 室温が上がる要因となる窓の遮光も効果的だ。 篠山市内では、 窓の遮光率を上げる 「緑のカーテン」 を特産の山の芋のつるで作ることが普及し始めている。 これは、 篠山東雲高校が2010年度から、 栽培農家の高齢化と後継者不足などで栽培面積が減少しつつある山の芋を復活させようと考え、 プランターを利用した手軽な方法で普及を始めた。 今年は、 初めて、 市内の全小・中学校で栽培を始める。 「山の芋のつるで本当に遮光できるのか」 という疑問が出てくるが、 同校が配布している種芋は、 ウイルスフリーといって、 病気におかされていない種芋を使う。 そうすると、 葉が大きく、 生育も旺盛な 「カーテン」 となる。
本日号の篠山市版に掲載しているウイルスフリーの種芋を使ったプランター栽培を始めた大規模農家は300個のプランターで栽培し、 その省力化と生産性を3年間かけて研究する。 山の芋は、 つる直しや除草などとても手間がかかる作物。 だから、 後継者減少の要因にもなる。 この栽培法は、 初期投資は必要だが、 その手間が省ける分、 農家にとって、 「おいしい」 栽培法と証明されれば、 普及が広まる可能性がある。 また、 加工や調理法の改良による消費拡大も特産を守る一つの方法である。(坂井謙介)
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2013年5月9日14:21
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大転換乗り越えるために
要介護認定の 「要支援」 を介護保険の保険給付から切り離す、 という考えが、 政府の 「社会保障制度改革国民会議」 で話題に上った。 同日の同会議で、 病院間の過度の競争が災いしているとして 「地域の病院をまとめて非営利の新しい法人を作る」、 「病院と開業医の役割分担を明確にし、 患者が自由にかかりたい医療機関にかかれる 『フリーアクセス』 を見直す」 といった、 制度を大きく変える論点が示された。 介護も医療も大きな転換点を迎えている。
県立柏原と柏原赤十字の統合問題に目を転じる。 実質、 統合に向けた下交渉が、両病院の経営者で行われている。 「丹波市域」 という狭いエリアに絞って導いた結論が、 改革の荒波を乗り越える船となり得るのか、懸念する。 篠山市を含めた11万人の 「丹波医療圏」 での医療提供体制を今からでも検討すべきと考える。 少し前まで、 丹波12万人と言っていたのが、 今11万人だ。
下交渉している今しか、 冷静に考える時がない。 本交渉に入り、 列車が走り出すと止められない。篠山市の関係者も交え、ぜひ話し合ってもらいたい。(足立智和)