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2013年5月16日10:04
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丹波市総合計画意見交換会開く 5月19日...
丹波市の総合計画に市民の意見を反映させようと、 同計画審議会委員の有志が、 5月19日午後1時半から柏原住民センターで意見交換会 「まちカフェ丹波2024」 を開く。 4月に続き、 2回目の開催。 2015―24年度を計画期間とする同計画への意見を聞く。 審議会委員は、 出た意見を審議に生かす。
丹波市出身、 在住または在勤、 在学でまちづくりに興味がある人が対象。 無料託児あり。 谷水ゆかりさん (090・4280・0324)。
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2013年5月16日10:03
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毎月「人権」を学ぶ セミナー参加募る ...
丹波市 (人権啓発センター) は、 6月から来年3月まで概ね月に1回のペースで全10回開く 「じんけんセミナー」 の受講生を募集している。 開催日時、 場所などの詳細は後日、 受講申し込み者に連絡する。 募集定員は25人。 5月末までに申し込むこと。 受講無料。 氷上文化センター (0795・82・1064) か、 七日市会館 (74・2310)。
年間に学ぶテーマは次のとおり。
▽丹波市の人権施策▽同和問題と地域づくり▽人権ゆかりの地フィールドワーク▽自殺問題▽じんけんを考えるつどい▽人権ゆかりの地フィールドワーク▽多文化共生▽在日ゆかりの地フィールドワーク▽障がい者、 高齢者の人権▽女性の人権
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2013年5月16日10:03
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耳を傾ける「傾聴ボランティア」養成講座...
篠山市社会福祉協議会 (篠山支網掛、 079・590・1112) は、 高齢者の不安や悩みなどに耳を傾け、 心に寄り添う 「傾聴ボランティア」 の養成講座を開く。 傾聴に必要な心構えや技術を、 実技を交えて学ぶ。 5月31日まで、 受講者を募集している。
募集定員は40人。 受講料は無料。 開催時間と場所は、 いずれも午後1時半―3時半、 丹南健康福祉センター (網掛) で。
4回講座で、 日程は次のとおり。
①6月10日= 「高齢者と接するには―高齢者のこころを理解する」。 講師は、 神戸医療福祉大の横尾英子教授
②同17日= 「コミュニケーションが楽しみになるきく技術―傾聴の基礎編」。 講師は、 心理スペース 「ぽれぽれ」 の稲松由佳さん
③同24日= 「きける私になる!―傾聴の実践編」。 講師は、 稲松さん
④7月1日= 「傾聴ボランティア活動の実際」。 講師は、 傾聴ボランティアグループ 「ラビット」 の会員
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2013年5月16日10:02
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観光農業体験を応援 補助団体を募集 丹...
丹波市観光協会が5月22日午後7時半から、春日住民センターで観光農業体験事業説明会を開く。 市外の人を呼び込む手立てとして、 観光と農業をドッキングさせた取り組みを応援し、 同協会が事業にかかる経費を補助する。 昨年度は14団体に補助した。
対象は、 自治会、 営農組合、 若者会、 女性会などの団体▽活動拠点を有するNPO法人▽市内で活動する5人以上のグループ、 実行委員会組織―などで、 農業体験をするために、 農家が耕作地を提供したり、 食育指導をする事業や農業体験を通じ、 地域で産み出された特産品などの広報、 宣伝に使うための事業。
補助の上限は5万円。 期間は1年間のみで、 会長が認めた場合に限り、 3年まで継続申請ができる。 補助対象経費の使い道は、 ▽体験・研修会などの開催に要する会場使用料▽外部専門家の技術協力・派遣に要する謝礼、 旅費などの経費▽パンフレットなど普及啓発資料作成にかかる経費。
申し込みは、 申請書に必要書類を添付し、 6月12日までに丹波市観光協会 (0795・72・2340。 土、 日、 祝日を除く)。
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2013年5月16日10:01
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丹波市の五台山・公開ハイキング
6月2日午前8時半、 四季の森生涯学習センター駐車場 (篠山市網掛) か、 同9時、 丹波年輪の里 (丹波市柏原町) に集合。 行程は、 市島町鴨阪登山口から、 鴨内峠、 五台山、 浅山不動、 独鈷の滝。 所要約3時間半。 参加費500円 (保険代含む、 交通費別途)。 5月27日までに、 主催の 「山の会ささやま」 の西嶋喜好さん (電話・ファクス079・556・2074)。
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2013年5月16日10:00
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『ひまわり』
宮城県気仙沼の湾に入り込む 「大島」 で、 タクシーの運転手さんが 「そこの岸壁に繋いであるのが、 歌にもなった 『ひまわり』 です」 と教えてくれた。 ほんの数人乗りくらいの小船。 夜間などフェリー、 客船の時間外に使われる連絡船だ。 ▼船長の菅原進さんは地震の後、 家族をいち早く避難させ、 自分は意を決して 「長年苦楽を共にした」 この船で沖へ乗り出した。 「ところが、 どんどん内湾方向に戻され、 気が付くと松岩側にいた。 態勢を整えて再び沖に向かおうとした時、 今まで見たこともない山のような波が迫ってきた」 (三陸新報社刊 「巨震激流」 掲載の証言) ▼死を覚悟し、 家族や愛船に 「今までありがとう」 と叫ぶ一方、 「ここで死ぬわけにはいかん」 と勇気を奮い起こし、 10㍍級の波を3度4度とかわしながら、 引き波押し波で流れてくる瓦礫を避けながら突き進んだ。 ▼ 「沖に向かう小船がほかにもあったそうですが、 助かったのは菅原さんだけでした。 彼がえらかったのは、 フェリーも客船も全部駄目になって島が孤立した間、 全壊した自宅のことも構わずに、 夜昼となく往復して人や物資を無料で運んでくれたこと」 とタクシー運転手。 ▼もし自分が同じ場面に立たされた時、 一人沖に向かえるか、 最後かもしれない瞬間に感謝の言葉が出せるか、 と自問してみる。(E)
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2013年5月16日10:00
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ひまわり基金の9年
丹波ひまわり基金の名前で親しまれてきた法律事務所が名前を変更し、 「ひまわり」 という看板を降ろした。 弁護士過疎の現状を解消し、 法律的なニーズに対応するために、 日本弁護士連合会の支援で、 9年前に丹波地域に設置されたが、 弁護士が増えたため、 役割を終えた。
「借金する勇気があれば、 弁護士に相談する勇気も欲しい」 という都会のある法律事務所のPRのキャッチフレーズ。 なかなかうまいと思う。 丹波地域に常設事務所が5カ所になり、 市民の相談窓口が広がったことは喜ばしい。 逆に言えば、 法律的な問題を抱えている人が多いのが現実。
身近に弁護士がいるということで、 「もしやこんな相談でもできるかな」 と気付かされた人も多いのでは。 一方、 弁護士と言うとまだまだ敷居が高いイメージもある。 「税金問題なら税理士、土地問題なら司法書士などとも連携する。 都市部の大きな事務所では、 扱いにくいような泥臭い問題が持ち込まれる。 それが、 ひまわり基金の原点」 と、「ひょうごパブリック法律事務所丹波事務所」 に名前を変更した所長の元山陽平弁護士。
弁護士が増えたのは、 ひまわり基金の活動が広がり、 法律的なニーズを掘り起こしたという背景もある。 元山弁護士も、 「篠山市の無料法律相談に他の弁護士と共に声がかかったり、 丹波市の審議会委員にも選任された。 歴代の所長が果たされた市民目線に立つ弁護士の役割が今後も求められている」 という。
田舎の弁護士は、 テレビタレントのような売れっ子弁護士とは程遠い、地味な存在。それだけに、 9年間の歩みは価値がある。「ひまわりの種が地域に根付く初夏」。(臼井 学)
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2013年5月16日09:52
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藤坂の御田植祭
篠山市藤坂の春日神社に伝わる豊作祈願の神事 「御田植祭」 を取材した。 この時期、 全国各地で同様の神事が行われることを知ってはいたが、 実際この目で見るのは初めてだった。
この神社が受け継いでいる御田植祭は、 テレビのニュースで取り上げられることの多い、 花笠姿の早乙女達が、 実際の田んぼに稲の早苗を植えるものとは違い、 神社の舞堂を模擬田とし、 宜 (ねぎ) と呼ばれる氏子当番が数人で、 田起こしから田植えまでの工程を所作で表すもの。 木彫りの牛の面を付けた牛役を先頭に、 鋤 (すき) や鍬 (くわ) を手にした農民役が後に続き、 「奥の田んぼ 口の田んぼ…」 の囃子に合わせて、 ぐるぐると堂内を回る。 素朴な所作であったが、 その非日常的な空間からは厳かな気配が強く伝わってきた。
全世界とインターネットでつながり、 携帯電話を駆使する文明社会の片隅で、 伝統が脈々と受け継がれていることの不思議。 村の人々が神事に懸命に取り組んでいる姿を目の当たりにし、 「自然とともに生きていこう」 という強い意志が、 今も伝承されていることを感じた。(太治庄三)
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2013年5月16日09:50
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登山43コースを調査 山の会ささやま 篠...
篠山市は、 市内全域の登山コースを網羅した 「登山マップ」 の製作を計画。 市内各地に整備されている登山道の現状を把握するため、 現地調査を行っている。 登山ブームの昨今。 篠山の豊かな自然を内外に広く発信し、 都市部に近い篠山の“地の利”を生かして多くの登山客を誘客したい考え。 また、 市民が地域を見つめ直すことも期待している。 マップは、 今年度末までの完成を見込んでいる。
A1判サイズで5万部を予定。 印刷物としての地図のほかに、 インターネットからデータを取り込めるダウンロード版も計画している。 マップに掲載する内容は現在検討中だが、 登山ルートの区間距離と所要時間をはじめ、 ▽現在地の目印となる案内標識や看板▽眺望の良い場所や、 ツツジなどの植物群落ポイント▽寺社城跡などの史跡▽トイレや駐車場の有無―などを考えている。 「ファミリー向け」 「健脚向け」 など、 コースの難易度表記も検討する。
マップ製作の資料として、 慶佐次 (けさじ) 盛一氏の著書 「兵庫丹波の山・下巻」 (ナカニシヤ出版) を活用。 本書には市内43コースが紹介されており、 多紀連山のようなメジャーなものから、 獣道のようなものまでさまざま。 1992年の出版で、 20年以上が経過しているため、 コースが草木の繁茂や崩落によって消失したり、 ゴルフ場に変わっていることなどが考えられるため、 現地調査を通じて、 現在でも利用可能なコースを洗い出している。
現地調査は、 「山の会ささやま」 (岡前昌喜会長、 55人) に委託。 同会は4つの班に分かれ、 先月21日、 筱見の山を皮切りに定期的に調査を行っている。 9日には白髪岳と松尾山を現地調査。 同会のメンバー3人がGPS端末を携えて新緑の山中を歩き、 ルートの分岐点や史跡など、 目印になる地点をポイントに置き、 その区間距離や所要時間を記録し、 写真に収めるなどした。
この日の調査のリーダーを務めた橋本保夫さん (63) =丹波市山南町奥=は、 「山歩きは安全第一。 コース上の危険個所をしっかりと確認して、 楽しく自然に接してもらえるよう、 調査しています。 都市部の自然愛好家のみならず、 地元の人や子どもたちにも山に足を運んでもらいたい」 と話している。
篠山市商工観光課 (079・552・6907)。
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2013年5月16日09:49
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空手近畿で優勝・3位 髙橋道場の小学3...
丹波市市島町上垣、 大勝寺内の空手道場 「髙橋道場」 (髙橋直弘師範) に通う鴨庄小3年の水嶋鼓太朗君と大路小3年の細見建心君が、 このほど尼崎市で行われた 「近畿ジュニア空手道選手権大会」 の3年生の部で、 それぞれ優勝と3位に輝いた。 髙橋師範は 「練習を逃げずに続けた結果が形になってうれしい」 と目を細めている。
同大会は小学生から中学生までが学年ごとに対戦。 総勢800人が参加した。 顔面以外の直接打撃を認める 「フルコンタクト空手」 で行われる同大会はレベルが高いことで知られ、 同道場に通う子どもの成績は過去、 ベスト8が最高だったという。
3年生の部には約80人が参加した。 水嶋君は、 決勝では再延長までもつれ込み、 僅差の判定勝ちをおさめた。 空手を始めて2年半。 水嶋君は 「最初はすごく緊張していたけど、 優勝できてうれしい。 練習の成果を出せてよかった。 次の大会でも優勝したい」 とにっこり。
細見君は、 先月から同道場のキックボクシング教室にも参加している。 「優勝を目指していたから、 3位は悔しい。 次の大会は優勝したい」 とリベンジを誓っていた。 兄で、 同小学5年の光生君も5年生の部でベスト16に入り、 「ベスト8に行けず悔しい。 優勝に少しでも近づきたい」 と話していた。
◆入会者を募る
髙橋道場の丹波市島道場は、 入会者を募っている。 月・木曜の午後6―7時15分 (子ども)、 7時半―8時半 (大人)、 8時半―9時半はキックボクシングを行う。 ゆめタウン道場は月曜のみで、 午後6―7時半 (子ども)、 8―9時 (大人)。 5月末まで春の入会キャンペーン中で、 入会金が無料になる。
問い合わせは西宮本部 (0798・49・7150)。
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2013年5月16日09:48
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住職25人の法話収録 本「花説法」発行 ...
丹波市青垣町の高源寺や、福知山市の観音寺など、 “花の寺”で知られる近畿2府4県の25カ寺住職の法話をまとめた本 「花説法」 が発行された。 「関西花の寺二十五カ所霊場会」 の発足20周年の節目を記念したもので、 5月18日、 高源寺で開かれる同霊場会の20周年記念式典でも販売される。
25人の住職がそれぞれ花などにまつわる法話を執筆した。 高源寺の山本祖登住職は、 カエデの葉の1年を人間の一生とだぶらせながら、 カエデの葉と同様に人の命も必ず終わりがあるとし、 「今、 この瞬間」 を大切に生きることを説いている。
観音寺の小籔実英住職は、 夫を亡くし、 失意に沈んだ女性と手紙を交わし、 女性が立ち直ったエピソードを紹介。 「散るものを見て心に散らない花を咲かせる、 人生を心豊かに生きる生き方はこれに尽きる」 と結んでいる。
いずれの法話も2500字以内で読みやすく、 同霊場会の事務局長を務める小籔住職は 「25の法話それぞれに切り口が違い、 味わいのある内容に仕上がりました」 と話している。
巻頭では、 25カ寺の概略や花、 本尊、 ご朱印をカラーで紹介。 各寺の交通アクセスや“花ごよみ”なども紹介している。 表紙絵やカットは、 京都教育大学美術領域専攻の小籔慶子さんが描いた。
1200円 (税別)。 購入についての問い合わせは、 企画発行の 「あうん社」 (丹波市春日町野上野。 平野さん=090・4491・5250)。
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2013年5月16日09:48
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韓国歌手“育ての親”山南の前田さん 新...
丹波市山南町畑内の農業、 前田利彰さん (72) がマネージャーを務める韓国出身の演歌歌手、 モングンさんの新曲キャンペーンが、 5月17日午後1時からカラオケ花 (同町谷川、 0795・77・3312) で行われる。 前田さんは7年前にモングンさんと出会って以降、 その人柄にひかれ、 ボランティアで出演交渉などを担ってきた育ての親。 8日発売の新曲 「関釜 (かんぷ) フェリー」 のキャンペーンは、 県内では17日のカラオケ花が最初という。
モングンさんは、 2005年に来日。 当時、 前田さんは、 三重県の健康ランドで偶然、 モングンさんのショーを見て、 その歌唱力と声量にひかれた。 一緒にお風呂に入るなどして会話を交わすうちに、 きさくな人柄も気に入り、 「日本で成功させてやりたい」 という気持ちがふつふつ沸いたという。
もともと歌好きで、 カラオケ歴30年以上という前田さん。 行きつけのカラオケ喫茶やスナックを回り、 キャンペーンの開催を頼み込んだ。 県内を中心に年間40―50カ所を回った甲斐あって、 昨年2月には日本クラウン新人賞を受賞。 これをきっかけに大阪、 四国、 九州のほか、 東京、 静岡など関東に至るまで、 全国各地から出演依頼が舞い込むようになったという。
仕事の合間には前田さんの自宅で泊るなど、 親子のような付き合いを続ける。 前田さんは、 「名前が売れかけたが、 天狗になるところがなく、 各地のママさんやマスターにもかわいがられるので、 それが私の励みにもなる。 厳しい芸能界。 これからも小さな会場でもキャンペーンを続け、 ファンとの交流を大切にしたい」 と話している。
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2013年5月16日09:41
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田植えの所作で奉納 御田植祭で豊作祈願...
篠山市藤坂の春日神社で5月12日、 豊作を祈願する神事 「御田植祭 (おたうえまつり)」 が行われた。 宜 (ねぎ) と呼ばれる氏子の当番が数人、 田起こし、 代かき、 田植えまでの一連の所作を披露し、 集まった氏子ら約50人とともに 「今年も豊作でありますように」 と願った。
本殿で祝詞奏上や玉串奉てんなどの儀式を行った後、 本殿下の舞堂に移動。 宜数人が舞堂に上がり、 その内の一人が 「奥の田んぼ 口の田んぼ 尺の穂垂れに 寸の米 ところ繁盛 殿よかれ」 と囃子を繰り返し唱えた。
囃子の調子に合わせるようにして、 田んぼに見立てた舞堂内を、 木彫りの牛の面を付けた宜が前かがみになってゆっくりと歩いた。 その後を木製の鋤 (すき) や鍬 (くわ) を持った農民役の宜が続き、 しばらく周回。 牛で田を耕し、 代をかく所作を繰り返して田ごしらえを終えると、 田植え役の3人が登場し、 苗に見立てたカツラの木の枝の束を床に1列に4束ずつ6列に丁寧に置いた。 計24束を本殿に向かって整然と並べ、 神前に奉納した。
宜長を務めた岡本嘉一さん (66) は、 「神事を行っていて、 いつも感じるのは、 昔の人の豊作を願う切実な思い。 しかし、 その思いは現代でも同じ。 天候によって出来高を大きく左右される農業をやっていると、 自然に対する畏敬の念を感じずにはいられません」 と話していた。
同神事は、 毎年5月10日前後の日曜日に行っているが、 いつから始まったかは不明という。 同集落では、 60―69歳までの10年間、 宜を務めるのが習わしで、 現在14人で同神社の行事を引き継いでいる。
写真・牛の面などを付けて田ごしらえの所作を行う宜ら=篠山市藤坂の春日神社で
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2013年5月16日09:40
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初の市民ランナー派遣 ABCマラソン完...
毎年3月に篠山市内で行われる 「篠山ABCマラソン大会」 の大会実行委員会は、 来年1月26日に千葉県館山市で行われる 「第34回館山若潮マラソン」 に、 今年のABCマラソンを完走した市民ランナーを初めて派遣する。 篠山伝統の 「デカンショ節」 が縁となり、 2011年度には災害時の支援協定も結んでいる両市。 ともに33回の歴史を刻んできたマラソン大会があることも共通しており、 交流事業の一環として、 毎年、 相互に市民ランナーを派遣していくことを決めた。 まちを駆けるランナーが、 両市の交流の証しを体現する。
派遣される初代ランナーは、 脇田理恵さん (40) =吹上=と、 山内一剛さん (46) =同=の2人。 実行委は今年3月に行われた第33回ABCマラソン大会を完走した篠山市民139人から、 来年行われる第34回若潮マラソンへの参加を募り、 うち38人が応募。 8日に篠山市役所で公開抽選会が行われ、 脇田さんと山内さんが選ばれた。
実行委が1人につき、 派遣費用6万円を補助するほか、 大会の参加料も免除する。
若潮マラソンは、 市民ランナーが参加する大会で、 近年はABCマラソンとほぼ同規模の約1万人がまちを駆ける。 フルマラソンのほか、 10キロの部やファミリーの部があり、 派遣ランナーはフルマラソンを走る。
館山市と篠山市の縁は深い。 1898年 (明治31)、 館山の宿で篠山から東京へ遊学に出ていた若者たちがデカンショを歌っていたところ、 同じ宿にいた東京一高の水泳部員たちが調べを気に入って意気投合。 その後、 一高生は東京に戻ってからも歌い続け、 デカンショが全国に広がるきっかけになったとされる。
以来、 両市の交流は続き、 11年には篠山市が東日本大震災の発生を受けて全国のゆかりのある市町と 「防災協定」 を結ぶ中で館山とも協定を締結。 交流は加速し、 昨年のデカンショ祭には館山市長や、 マスコットキャラクターのゆるキャラ 「ダッペエ」 が訪れたほか、 今年のABCマラソン大会には館山市からランナーを招いた。
実行委事務局の市教育委員会は、 「互いに市民ランナーを派遣することで、 館山では篠山を、 篠山では館山をPRすることにつながれば。 来年以降も派遣は続くので、 ぜひたくさんのランナーに応募してほしい」 と話している。
写真・館山市への市民ランナー派遣の公開抽選会=篠山市北新町で
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2013年5月16日09:39
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東北支援のシンボルを通販会社が商品化 ...
篠山市殿町に工房 「高城窯」 を構える陶芸家、 伊藤岱玲 (たいれい) さん (43) =丹波市氷上町犬岡=が、東日本大震災の被災地支援のために製作した陶器のデザインを、 大手通販会社 「フェリシモ」 (神戸市) が日本手ぬぐいのデザインとして採用し、 同社発行のカタログで販売をスタートさせた。 方位磁石の絵柄をあしらったもので針は東北を指し、 伊藤さんが込めた思いは、 「生活の中で、 心の方位磁石を東北に向けて」。 手ぬぐいの購入金額の一部は、 同社の東北支援基金として使用される。
手ぬぐいは綿100%で、 幅約34センチ、 長さ約88センチ。 伝統的な染織技法 「注染 (ちゅうせん)」 でつくられている。 被災地、 宮城県仙台市の老舗 「永勘染工場」 に注染を依頼した。
カタログ会員のポイントで交換できるほか、 1枚1700円で購入でき、 うち100円が東北の女性の起業を応援する基金として運用される。
伊藤さんは、 2011年9月に篠山市河原町で行われた東北支援のチャリティー展示会 「まちなみアート・アクション」 に合わせ、 方位磁石をあしらった湯飲みを製作。 用意した100個を完売し、 売上の全額を東北の県人会への寄付金に充てた。 「どんなに小さくても向こう20年間は支援する」 と決めていた伊藤さんは、 その後も湯飲みの製作を続けており、 日本財団の支援基金などへ寄付を続けている。
「フェリシモ」 は、 昨年9月に河原町で行われた 「丹波篠山・まちなみアートフェスティバル」 に協賛し、 東北支援関連事業を展開した中で、 同社の社員が伊藤さんの湯のみを発見。 シンプルかつメッセージ性のあるデザインを一目で気に入り、 伊藤さんに協力を求めた。
同社は携帯され、 人前で使われて話題になるようなものをと考え、 デザインを使用した日本手ぬぐいを考案した。
伊藤さんは、 「支援にもなるし、 自分のつくったものがメジャーなものに使用されることが素直にうれしい」 と快諾。 デザインの使用を同社に無償で提供した。
伊藤さんは、 「小さな支援の思いをビジュアル化したものなので、 手ぬぐいを通して、 それがじわっと広がっていくようになれば」 と笑顔。 同社は、 「伊藤さんの図案の意味をしっかりと伝えたい。 手ぬぐいの作り手も東北の人ということで、 よりメッセージが強まるのではないか」 と期待している。
写真・伊藤さんと、 フェリシモが製作した日本手ぬぐい=篠山市河原町で
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2013年5月12日08:33
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「くらしの保健室」開設 週2回、健康教...
予防医療に役立ててもらおうと、 柏原赤十字病院 (片山覚院長) は5月8日、 健康講座が聞けたり、 患者同士が情報交換の場として気軽に使える 「くらしの保健室」 を院内に開設した。 同病院地域連携室 (0795・72・0557) は、 「特に生活習慣病になる一歩手前の人に訴えかける内容にしていきたい」 と話している。
同病院は糖尿病専門医による専門外来を設けているほか、 糖尿病療養指導士が9人いることから、 毎週月曜日午後1時からは同保健室で 「糖尿病教室」 を開催。 水曜日午前11時からは禁煙教室やがん予防に関する教室などを予定している。 それ以外の時間は、 患者が受診の合間などに自由に使えるように開放している。
以前は病棟の詰所だった部屋を改装。 10畳ほどの広さで、 壁はピンクに、 戸や窓枠をオレンジにし、 やわらかい雰囲気を演出。 健康に関するパンフレットを置いたり、 画面で動画を流したりもできる。
5月の予定は次のとおり。
▽13日=糖尿病教室 「糖尿病って治るの?」
▽15日=禁煙教室
▽20日=糖尿病教室 「糖尿病の検査って?」
▽22日= 「睡眠時無呼吸」 (動画上映)
▽27日=糖尿病教室 「糖尿病にいい食事ってあるの?」
▽29日=がん予防
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2013年5月12日08:32
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弁護士過疎が解消 「ひまわり基金」事務...
「弁護士法人ひょうごパブリック法律事務所丹波ひまわり基金事務所」 (丹波市柏原町柏原) が、 5月から 「弁護士法人ひょうごパブリック法律事務所丹波事務所」 に名称を変更した。 同事務所は、 弁護士過疎の解消にと丹波地域に2004年に開設された。 現在では、 弁護士事務所が丹波市に3カ所 (弁護士3人)、 篠山市に2カ所 (同3人) と増えたため、 役割を終えたとして、 全国組織のひまわり基金の看板をおろした。
同事務所は、 「丹波ひまわり基金法律事務所」 としてスタートした。 3年前には日本弁護士連合会の支援する全国のひまわり基金事務所では初めて、 法人化した。 借金、 離婚、 相続、 労働問題など身近な法律問題の相談が多く、 最近では、 認知症の人をサポートする成年後見などの相談も出てきている。
5代目所長の元山陽平弁護士 (33) は、 「常時相談できる弁護士事務所が身近になかったために泣き寝入りしていた人が、 事務所の開設で相談できる窓口が出来たことが大きな成果」 と言う。 「費用の払えない人のために、 『法テラス』 という制度があり、 無料相談もできる。 こんな相談はだめだろうと思い悩む前に、 弁護士事務所の門をたたいてほしい」 と呼びかけている。
場所 (柏原センタープール3階・みなと銀行柏原支店南へ100メートル) と電話 (0795・73・1777) は同じ。
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2013年5月12日08:30
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担い手育成へ講習会 丹波栗再生で丹波県...
丹波県民局 (0795・73・3808) は、 全国的に知名度の高い丹波栗の再生をめざす 「丹波ブランド再生モデル総合対策事業」 の一つとして、 栽培講習会を開く。 栽培者の高齢化や担い手不足による管理粗放園や廃園が増加する中、 丹波栗の担い手を育成するのがねらい。 丹波市では5月15日に春日町と市島町で、 篠山市では今月下旬に今田町内で予定している。
春日町野上野で行われる講習会は午前10時からで、 テーマは 「萌芽展葉後の芽かき」。 午後1時からは市島町東勅使に会場を移し、 「芽かきで骨格枝の確保」 をテーマに行われる。 今月下旬の今田町では 「萌芽展葉後の芽かき」 をテーマにする予定。 また、 11月から来年3月にかけても、 両市でそれぞれ凍害対策、 幼木期のせん定、 植え付け後の管理についての講習を予定している。
講習会は、 同対策事業や丹波市特産物振興事業により、 クリを新規に植栽した生産者が対象で、 篠山、 丹波両市や両農協の協力を得て、 両市でそれぞれ年4回実施。 栽培管理技術のほか、 基礎的な知識を学んでいる。 2011年度は、 丹波市で31、 篠山市で5のグループ・個人が、 12年度は丹波市で20、 篠山市で8のグループ・個人が参加した。
同対策事業などを実施した2年間で、 丹波地域に12・5ヘクタールの新規植栽が行われるなど、 栽培面積が増えており、 同対策事業は今年度が最終年度になる。
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2013年5月12日08:29
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環境みらい会議 自然体験や生きもの観察...
篠山環境みらい会議 (田井彰人会長、 19人) が6月8日午前10時―午後3時、 篠山チルドレンズミュージアムで自然体験イベント 「ごんた山探検隊」 を行う。 参加親子を募集している。
午前10時半―正午、 同市藤坂で自然塾を開いている、 大塚剛二さんを講師に同館そばの里山 「ごんた山」 で自然観察をするほか、 薪割り体験や、 竹とんぼと紙飛行機作りを行う。 午後1―3時、 田んぼで生きもの観察をしたり、 竹とんぼと紙飛行機作りを行う。
イベント参加者に、 篠山東雲高校特製の山の芋カレー (先着100食限定) を振る舞う。 対象は小学生とその親。 入館料は大人600円、 小学生は無料。 参加費1人につき100円。 自然観察のみ先着40人で事前申込みが必要。 同会議事務局の市環境課 (079・552・6253)。
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2013年5月12日08:29
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東北へ行こう―東日本大震災被災観光地の...
復興商店街に活気
気仙沼漁港を抱える沿岸地帯は、 瓦礫こそきれいに片づけられたが、 上屋の建物はほとんどなく、 だだっ広い空間が続く。 地盤が低くなり満潮時に海水があふれるので、 かさ上げ工事用の土砂がそこここに積み上げられ、 岸壁にはクレーン車両がひしめいている。 街路灯もなく夜は真っ暗。 心臓部のエリアなのだが、 元の活気を取り戻すにはまだ相当の年月がかかると思われる。
海岸部の中心商店街のあった場所は跡形もなく、 「かもめ通り」 の煉瓦の文字だけが読み取れた。 「共徳丸」 という380トンの漁船が、 900メートル内陸に打ち上げられたままの姿をさらしている。 市は 「震災のモニュメントに」 と望んでいたが、 船主は今秋までに撤去することを決めた。
水際から少し離れ全壊を免れた商店街でも、 元の場所で営業出来る店はまばら。 それでも各地にプレハブ長屋の 「復興商店街」 が出来て、 観光客で賑わっている。 寿司屋のネタはさすがに新鮮で、 うまい。 夜、 昼行った2回とも大変混んでいた。
フェリーに20分ほど乗って、 湾の入り口にある大島へ。 と言っても1周20キロ余りの小島。 橋を通す計画もあるほど、 目と鼻の距離だが、 2隻のフェリーが諸共やられ、 長い期間孤立状態になった。 そこここで工事が行われ、 この日も乗船した多くはその関係車両だった。
タクシーで島を北端から一望できる亀山へ。 本土側の半島と絡み合いながら、 リアス海岸の深緑が青い海上にモザイク模様を作っている。 標高200メートル余りの山頂近くまで、 松の幹が黒く焦げていた。 対岸の石油タンク群が火災を起こし、 海面に流れた油を伝って火がここまで昇ってきたという。 前方に見える遠浅のきれいな砂浜も震災で半分ほどに狭くなったとか。
浜を望む丘陵地にある 「みちびき地蔵」 に参った。 「ハマキチ母子が家に帰る途中、 大勢の村人や牛馬の幻がこの地蔵堂に次々に挨拶に来て、 やがて天に昇って行った。 翌日、 異常に潮が引いた浜で潮干狩りに夢中になる人々を大津波が襲ったが、 ハマキチの一家は急いで裏山に逃げて助かった」 との伝説が残る。
江戸時代からお堂に納まっていた3体の木製の地蔵は今度の津波で全滅。 物語がテレビアニメで放送されたこともあり、 話にひかれた京都府綾部市民初め全国からお金が寄せられ、 地蔵は再建された。 真新しい石地蔵がひっそりとした木立の下で柔和な笑みを湛えていた。
地元新聞の三陸新報社を訪ねる。 山の手にある同社は震災時、 社屋は無事だったものの、 輪転機が止まってしまい、 車のバッテリーでパソコンから出力し、 その後も1日も休まず発行して避難所などに配って回った。
2万3000部から一時は1万まで減っていた部数が、 ようやく2万部まで回復。 「従業員の一時解雇も覚悟していたが、 ここまで立ち直れるとは思わなかった」 と浅倉眞理社長。
震災直後は 「会葬御礼」 ばかりで埋め尽くされていた広告欄にも、 復興の息吹を感じさせるものが顔を出してきた。 遅いながらも人々は一歩一歩、 踏み出している。(小田晋作)