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2013年5月23日11:18
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庁内の横の連携を密に
丹波市が、 県指定文化財の大手会館改修工事の実施設計をまとめた。 改修と同時に文化財調査や耐震化工事も行う。 工事を終えた建物は、 まちづくり会社が管理運営主体となり、 レストランやカフェを誘致する。 市は同改修工事の入札を行う予定だったが、 参加申込者がいなかったため、 入札再公告を行った―という記事を書いた。
この記事を書くのに、 いくつもの部署を渡り歩く。 改修の内容は市教委文化財課で、 入札については事業監理課、 建物周辺の庭園整備は都市計画課だ。 改修後の活用については新産業創造課で、 さらに詳しい内容はまちづくり会社の下部組織で―となる。
よく言えば、 役割分担が非常に明確化されている。 それぞれの部署が専門的な視点からこの事業に臨んでいる。 逆にいえば、 専門外の部分まで詳細に把握する時間はないし、 専門外のことを、 どれだけ説明してよいものかと責任論ものしかかる。 抱えている仕事は他にもたくさんある―といったところだろう。 しかし、 悪く言えば、 行政にありがちの縦割りの対応に過ぎない。
丹波市内で増加傾向にある空き家対策を 「活用」 と 「規制」 の両面から関係する複数の部署が集まって検討する 「プロジェクトチーム」の初会合が先日、 行われた。 部署によって問題の捕え方が違ってくるため、 協議がかみあわない場面もあったが、 シャンシャンで終わる会合よりも、 よほど新鮮で有効に感じられた。 社会的課題が複雑、 多様な面を持ち合せる中、 庁内の横の連携こそが、 これからのポイントになるのではないか。 その意味で、 スムーズにいかなくともプロジェクトチームに期待したい。(芦田安生)
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2013年5月23日11:18
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1番右翼で県制覇に貢献 5月25日から近...
丹波市市島町北奥出身の南拳人君 (3年生) が所属する神戸国際大附属高校野球部が、 5月25日から始まる春季近畿地区高校野球大会に県代表として出場する。 南君は、 1番右翼でスタメン起用され、 12年ぶりの県春季大会制覇に貢献した。
県大会では、 初戦 (2回戦) の市川戦で3打数1安打1打点、 3回戦の西脇工業戦で4打数1安打、 4回戦の三田松聖戦は4打数無安打。
延長までもつれ込んだ準決勝の明石商業戦では外野フライで1打点を挙げるなど、 3打数1安打1打点。 決勝の報徳戦では5打数1安打3打点。 2回に右翼に3点本塁打を叩き込んだ。
同チームは昨年の秋季大会決勝で報徳学園に1点差で敗れた雪辱を果たした。
南君は、 右投げ左打ち。 中学硬式野球チーム、 氷上ボーイズ時代は1番、 3番を打ち、 ショートなど内野手として活躍した。 俊足を買われ、 高校では外野手に転向。 1年秋からベンチ入り。 2年秋にレギュラーをつかんだ。
氷上ボーイズの永井豊代表は、 「近畿でも優勝し、 夏の甲子園出場に弾みをつけてほしい。 楽しんで、 けがなくプレーしてもらえれば」 と活躍するOBにエールを送っている。
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2013年5月23日11:15
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病院の機能一覧
県保健福祉部医務課がホームページ (https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf1 5/2 5hokeniryoukeikaku.html) で、 5疾病 (がん、 脳卒中、 急性心筋こうそく、 糖尿病、 精神疾患) について、 診療機能を持つ病院 (専門医やスタッフが基準を満たしている) を公表している (昨年7月時点のデータ)。
丹波地域で脳卒中急性期の対応可能な病院として唯一、 岡本病院が上がっている。 脳卒中の回復期医療の機能を有する医療機関は、 岡本、 兵庫医大ささやま医療センター、 柏原赤十字病院の3病院。
専門的ながん診療の機能と急性心筋こうそくは県立柏原。 「糖尿病の専門治療を担う」 は、 柏原赤十字。 「糖尿病の急性増悪時の対応機能」 は、 大塚病院と岡本。 精神疾患は香良病院。
丹波市と篠山市の顕著な違いを感じるのは、 脳卒中リハビリ。 篠山は人的資源が厚く、 丹波は乏しい。 ささやま医療センターは、 理学療法士13人、 作業療法士7人、 言語聴覚士5人と25人。 岡本は、 理学9、 作業5、 言語2の16人。 柏原赤十字は理学4、作業2、言語1の7人。 病院の機能の違いを確認してみては。(足立智和)
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2013年5月23日11:15
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みんな、幸せに。
最近、 知り合いの方から嬉しいお知らせをいただいた。 以前、 次女が大学に合格した時、 抱き合って泣いたことをコラムで書いたことがあった。 そのコラムを高校3年の娘さんが切り抜いて持っていてくれて、 「私も合格してママと泣くわ…」 と彼女に見せたという。 そのことが、 とても嬉しかったと私に伝えてくれたのだ。 その彼女の優しさも嬉しかったし、 これから受験という厳しい道に歩き出そうとする彼女の娘さんにも心からエールを送りたいと思う。
私の職場では、 市民の方たちが自由に利用できるフリースペースがあり、 高校生たちもそこでよく勉強しているのだが、 いよいよ受験本番が近付いてくると、 夜遅くまで一生懸命に黙々と勉強に取り組む姿が見られるようになる。
そして、 ここで勉強していた子どもたちが、 だんだん顔を見せなくなると春が来るのだ。 その姿を毎年見守りながら、 ここから羽ばたいていった子どもたち、 そして、 日本中の子どもたちが一人残らず幸せになってほしいといつも考える。
大学で学ぶ子、 社会に出る子、 専門職を学ぶ子、 たくさんの道を歩き始めた、 たった18歳の子どもたち。 これから、 きっと楽しいことばかりではないだろう。 悩んで苦しんで、 それでも結局、 前を向いて一歩一歩、 歩くしかないことを学んでいくのだろう。
みんなみんな、 一人残らず幸せになってほしい。 時には悩んで立ち止まっても、 また、 立ちあがり、 良い人生を送ってほしい。 そう、 心から願っている。
(土性里花・グループPEN代表)
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2013年5月23日11:11
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Iターン夫妻開店 週末営業ランチの店「...
丹波市青垣町中佐治にIターンした夫婦が、 自宅の一角を使って週末にランチの店を開いている。 自家栽培した無農薬野菜を使っている。 料理を提供するのも、 農業も、 田舎に越して初めて取り組んだこと。 「おいしかったらええやん、 と特にこだわりはない。 ゆっくりしに来てもらえたら」 と、 マイペースで営業している。
「八百鈴青垣畑」。 愛犬に老後を田舎で過ごさせようと、 吹田市から越してきた鈴木勉さん (55)、 朝子さん (53) 夫妻。 昨年3月に店を開き、 1年間は予約のみで営業。 自信がついたことから今春から週末 (金、 土、 日の午前11時半から午後3時) 営業を始めた。
賃貸の古民家の台所だった所を改装し、 8人ほどが収容できるこぢんまりした飲食スペースを設けた。 毎週木曜に週の献立をブログで告知する。 料理担当の朝子さんは実家が食堂。 カレーやドリアなどのご飯物 (スープ付き) が500円。 「自分が少量ずついろんなものを食べたいから、 気軽に食べてもらえるように価格を抑えてそういう店にした」 と言い、 ごはんとスープは各100円、 5種類以上ある週替わりサイドメニューも1品200―300円とした。 飲み物は200円。
野菜は作ろうと考えていたものの、 商売をするつもりはなく、 インターネットと本を見ながら 「見よう見まねで」 (勉さん) 育てたところ、 ある程度でき、 野菜の宅配を始め、 ランチの店も始めた。 食堂を毎日営業すると農作業に手が回らなくなるため、 週末に限定している。
2人は、 「葉物野菜が難しく、 全滅したものもある。 もう少し野菜を上手に作れるようになりたい」 「こうなったらいい、 こうしたいというのがない。 細々と楽しくやれたら」 とマイペース。
電話はない。 問い合わせは、 電子メール (yaosuzu2012@gmail.com)。 ブログ (http://ameblo.jp/yaosuzu2012/)。 予約不要。 中佐治190ノ1番地。 国道427号沿いの看板が目印。
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2013年5月23日11:10
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手作り屋台でラーメン 週末限定で 丹波...
丹波市春日町池尾の畑中勉さん (54) が、 自宅で営む予約制割烹料理店 「竹善」 の10周年を記念して、 池尾橋近くでとんこつラーメン屋台 「とんちゃん」 を開いている。 6月末までの毎週金―日曜の期間限定で、 午後7時ごろから。 3カ月前からこつこつ手作りした屋台で、 遊び心からラーメンの値引きをかけて射的も楽しめる。
自身が大好きという 「とんこつラーメン」 (500円) と、 和風スープに天ぷらをのせた 「天中華」 (同) の2種類がある。
屋台は鉄骨で、 トタン屋根を取り付け、 周りをブルーシートで覆ったもの。 6畳ほどの広さで、 カウンター3席とテーブル席があり、 いすまで手作りした。
すぐ隣には射的場をつくり、 1回200円。 9本のペットボトルを並べ、 白キャップのボトルを落とせば450円引き、 黄色が300円引き、 青が100円引き。 「射的が好きで、 温泉場にいけば必ずする」 と笑う。
畑中さんは10年前、 4年をかけて2階建ての家を 「畳と建具以外は」 (畑中さん) 自力で建設した。 ちょうどその頃、 板前の経験のある人と知り合い、 会社勤めをしながら予約を受けた時だけ開く料理店を始めた。 ラーメンは、 宴の後の締めに出していたメニューの一つ。
畑中さんは、 「10周年の感謝の気持ちを表したい。 あれこれ考えながら屋台を手作りする過程も楽しかった。 好評ならば冬にもやりたい」 と話している。
場所は国道175号から池尾橋を渡ってすぐ。
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2013年5月23日11:10
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ペタンク競技「ティール」で日本一 柏原...
丹波市柏原町見長の田原恭二さん (66) が、 このほど淡路市で行われたペタンク競技 「ジャパンオープン」 のティールの部で優勝した。 ティールは、 対戦相手のものと想定した球を目標物とし、 離れた場所から球を投げ、 ダイレクトで何回当てられるかを競う競技。 日本全国から強豪が集まる中、 田原さんは集中力を切らさずに高い技術を発揮し、 日本一に輝いた。
ティールは、 相手の球に直接当てて弾き出し、 ビュットから遠ざける戦略に用いられる、 競技中においても有効なテクニック。 競技は、 6メートル、 7メートル、 8メートル、 9メートルの4つの距離に対し、 1球ずつ投げ、 それを5回行う。
男子の部には32人が参加。 ベスト16を決める初戦では3位につけて弾みをつけた。 さらには8強、 4強を決める試合にも勝利。 4強が出そろうと、 4人による決勝が行われた。 多くのギャラリーが見守り、 1球ずつ交代で投げるというプレッシャーがかかる場面でも集中力を切らさなかった。 大会を通じ、 5球のうち3球はヒットさせる高確率を維持した。
田原さんは、 実戦の練習にもなるティールを、 ほぼ毎日1―2時間、 自宅の庭で練習している。 その成果が試合にも生き、 ここ5年ほどは成績も上位に食い込むようになったという。
「上位をねらえる自信はあったが、 トップになるとは思ってもみなかった。 特に4人による決勝ではプレッシャーを感じ、 いかに集中力を維持させるかの戦いだった」 と振り返った。 同部門に出場したのは昨年からで、 昨年は4位だった。
◆西日本規模「ペタンク大会」で優勝 柏原の田原・三輪ペア
柏原町見長の三輪昌弘さん(57)、田原恭二さん(66)ペアが、 このほど箕面市で行われた 「おおさかオープンペタンク大会」 のダブルスで優勝した。 同大会では10年以上前にも優勝しており2度目。 昨年は準優勝だった。 西日本の各府県トップクラスの選手が集まる大会で、 2人は 「これから出場する大会に向けて弾みがついた」 と話している。
男子ダブルスには84チームが出場。 4チームずつの予選リーグ (11点先勝) では、 危なげない戦いで、 各1位による決勝トーナメントへ。 2回戦から登場し、 初戦は11―1と好スタートを切った。 山場は3回戦。 ポイントが取れないまま7点差を開けられたが、 そこからじわりじわりと差を詰め、 10点目も先に取られてからの逆転劇だった。 残る準決勝、 決勝も4点差を開けられてからひっくり返す展開となり、 11―9、 11―7で勝利した。
三輪さんがビュットに寄せ、 田原さんが得意のティールで相手球を弾き出すという役割分担が機能。 3回戦の接戦をものにしてから 「しんぼうすれば、 必ずチャンスがめぐってくる」 と弾みがつき、 一気に逆転をねらわず、 こつこつポイントを上げる戦略が奏功した。
2人はペタンク歴20年以上で、 年間20大会ほどに出場している。 三輪さんにとっては今年度の初戦。 「目標としている7月の日本選手権兵庫県予選に向けて弾みがついた。 年に1回は優勝するのを目標にしており、 早めに優勝できてほっとした」 と笑顔。 田原さんは、 「今年はさらに上のレベルをめざす」 と意気込んでいる。
【ペタンク】目標となるビュットという小球に向かって金属製の球を投げ合い、 より近づけることを競うフランス発祥の球技。 トリプルス、 ダブルス、 シングルスがある。 先攻チームの1人がサークルからビュットを投げ、 まずこのビュットに近づけるように持ち球の1個を投球する。 それ以降は、 投げた持ち球がビュットから遠いチームから投球。 相手チームの最もビュットに近い球よりさらに近い球の数がそのセットでの得点となる。
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2013年5月23日11:08
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篠山⇔東京バスが運行中 毎週木―日曜日...
篠山―東京間を往復。 そんなツアーバスが2年前から毎週運行されている。 篠山口駅を出発して夜の高速道路を走り、 新宿など東京都内や東京ディズニーランド (千葉県) を経ながら約12時間をかけて幕張 (同) へと向かうバス。 経由地である神戸や大阪で乗車する客が大半を占めているのになぜ篠山を発着としているのか。 東京に用事ができた記者が実際に利用し、 運行会社に取材を行った。
◆京丹波のバス会社
午後8時半。 篠山口駅西口ロータリーでバスを待つ。 本当に篠山発なのかという不安があったが、 定刻通りに緑色の大型バスが到着した。
篠山から乗車したのは記者一人。 2人いる運転手よりも客の方が少ない状況だったが、 神戸三宮、 大阪を経て満員となり、 一路東京を目指す。 バスは4列シートだが、 足を伸ばす空間が思いのほか広く、 リクライニングもできる。 2―3時間おきに休憩があり、 午前6時半、 新宿駅西口に到着した。 その後、 池袋を経て、 午前8時にディズニーランド、 午前8時半に終点の幕張に着く。
バスは毎週木―日曜日に運行しており、 料金は時期によって異なるものの4000円前後。 飛行機や新幹線などと比べて圧倒的に安い。
ツアーを運営しているのは大阪市に本社を置く 「アミイファクト株式会社」 だが、 同社から委託を受けてバスを運行しているのは、 篠山市のお隣り、 京都府船井郡京丹波町の有限会社 「山一サービス」 だ。
「篠山から乗られるお客様は少ないけれど定期的にある。 みんな 『ものすごいものを見つけた』 と言ってくれますね」 と話すのは同社の山内一之社長 (54)。 京丹波にある同社が運行していることに篠山発着の理由があった。
◆神戸行きが目的
山内社長によると同社が近畿運輸局から指定を受けている 「一般貸切旅客自動車運送事業」 (高速ツアーバスの運行免許) では、 発着点を会社の所在地である都道府県内全域と、 会社が他都道府県に隣接している場合は隣接している市町村からに限定している。 ゆえに同社の場合は、 京都府内と篠山市となるのだ。
同社は京都府綾部市からも東京便を出しているが、 そちらは経由地が大阪、 京都。 神戸を経由しようと思えば、 篠山を発着とすることで最短距離での神戸行きが可能になる。 つまり、 神戸に行くために篠山発着にしているといってもいい。
山内社長によると、 篠山―東京間の利用者は、 ディズニーランドに行く若者や帰郷する学生、 ビジネスマンなどが多いという。 「長期の休みは利用客が多い。 口コミで広がっているようで、 ほとんどがリピーターになってもらっている」 と話す。
一方、 高速バスを巡っては昨年4月に起きた関越自動車道での事故を受け、 国は高速ツアーバスの運行を7月末で廃止する。 事業者はバス停を整備し、 ふらつき防止装置などを装備したバスに変更するなど、 規制の厳しい高速乗り合いバス免許への移行が求められる。
規制後でも使用できる車両を有する同社は新免許の登録申請を行う予定。 新免許では発着点の縛りがなくなるため、 どこからでも運行することができるようになるが、 「少ないとは言えリピーターがおられるので、 篠山発着は変更しない予定」 (山内社長) という。
利用はインターネットなどで 「アミー号」 と検索すればヒットする。
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2013年5月23日11:06
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SNS活用し談論の輪 哲学カフェ・坊主...
ソーシャル・ネットワーク・サービス (SNS) のフェイスブックを使って情報を共有し、 まちづくりなどの課題について会員が自由に語り合う 「カフェ」 風のサークルが、 丹波地域で流行 (はや) っている。 人の話を受け身で聞くだけでなく、 会員が主体的に参加して共感を作り、 コミュニケーションを深めていくもの。 長く続いている 「たんば哲学カフェ」、 「BOWS (坊主) カフェ」 の2例を紹介する。
小橋昭彦さん (NPO情報社会生活研究所代表) らまちづくりに関わる人らが中心になって2年半前に作った 「たんば哲学カフェ」 は、 ほぼ毎月、 例会を開いている。 「偶然」 「恋愛」 「本能」 など緩やかなテーマで自由に話し合ってきたが、 今年3月の21回目から 「まちづくりと思想家」 というテーマを立て、 シリーズで進めることに。
柏原町の会員宅で3月末に開いた例会には20人余りが出席。 各自の思いついたキーワードをホワイトボードに貼り付け、 高嶋正晴・立命館大教授の進行で 「地域力を高めるためにはどうする」 という問題提起のほか 「新しい公のあり方」、 「望ましい行政単位とは」、 「集落の日役 (ひやく) の意義」、 「まちづくりを時間で捉える」 など次々に議論の輪が広がっていった。 またベルグソン、 ベンヤミン、 メルローポンティといった、 まちづくりにヒントになりそうな思想家などが各会員から紹介された。
また5月には、 「定常型社会の新しい仕事と働き方」という論文(広井良典千葉大教授) をもとに、 持続可能な経済成長のあり方、 地域活性化の意味などについて議論し合った。
「決して難しいことを論じるわけではない。 結論も出ない。 自分の気付かなかった視点を学ぶことにより、 問題意識を共有できれば」 と小橋さん。 メンバーは丹波市、 篠山市、 大阪府などに住む会社員、 自営業者、 主婦など約50人。 大半はフェイスブックに登録し、 ブック上のページに例会の予告、 報告、 参加者の感想などを掲載している。
一方、 「坊主カフェ」 は青蓮寺 (丹波市氷上町) の荒木伸雄住職、 石材店経営の堀公治さん (柏原町) らが 「仏教の寺や僧は人々を救うという本来の目的を果たせているかという問題意識で、 特に若い坊さんが檀家以外の人と話せる機会を作りたい」 (荒木さん) との思いで昨年立ちあげた。 丹波市内の会社員、 自営業者、 葬儀センター関係者、 医師、 弁護士、 議員ら約70人が会員になり、 うち各宗派に渡る若手の僧侶が10数人。 会員の寺を会場にした例会は4月末で14回を数えた。
「寺をどのように見ているか」 「何を期待するか」、 また 「悟りとは」 「お布施とは」 などについて、 僧侶、 一般人双方の見方を話し合ってきたほか、 特定のテーマを立てずに日頃の悩み、 聞いてほしいことなどについてもざっくばらんに語り合っている。
同カフェもフェイスブックに独自のページを作成。 荒木さんは 「宗教や寺に関心を持つ方々が随分多いということが確かめられた」 と話し、 堀さんは 「葬儀や法事の時だけでなく、 普段からお寺と気易くつながれるきっかけになれば」 と話している。
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2013年5月23日11:05
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民謡「翔美会」魅力広め15周年 節目の発...
民謡 「翔美会」 が発足15周年を記念し、 5月26日正午から、 たんば田園交響ホール (篠山市北新町) で発表会を開く。 同会が主宰する市内8つの唄の教室の教室生と三味線奏者総勢73人が、 日ごろの練習の成果を披露する。 また、 尺八や太鼓の奏者、 踊りの4団体が賛助・特別出演し、 発表会に花を添える。 会主の時本智恵子さん (76) =波賀野=は、 「教室生の皆さんが今日まで、 私について来てくれたおかげでこの節目を迎えることができた」 と感謝し、 「教室生全員が舞台に立つのは今回が初めて。 15年の集大成を見ていただければ」 と、 来場を呼び掛けている。 入場無料。
プログラムは2部構成で、 約30曲を上演する。
唄と三味線による 「ひなぶり三番叟」 「秋田大黒舞」 でオープニングを飾る。 続いて、 教室ごとに出演し、 三味線伴奏で 「ドンパン節」 「祖谷の粉引唄」 「おこさ節」 「新丹波茶つみ唄」 などの民謡を披露。 その唄に合わせて、 賛助出演の踊りのグループが、 華麗な舞いを上演する一幕もある。
第2部は、 翔美会の全会員による 「花笠音頭」 と 「よさこい鳴子おどり」 で幕を開ける。 唄の各教室生が 「コキリコ節」 や 「チャッキリ節」 を披露するほか、 同会の全全員で、 「花」 や 「茶つみ」 「ふるさと」 などを歌い上げる童謡メドレーの上演もある。 「デカンショ節」 で発表会を締めくくる。
翔美会の名は、 「民謡の魅力を地域に広め、 美しくはばたく会にしていきたい」 との思いを込めた。 ジャンルを問わず、 歌うことが好きだったという時本会主。 1977年、 唄を習うため北村法志津 (のりしず) さん (東新町) に師事。 翌年、 三味線を学ぶため谷先タネさん (西新町) に弟子入りした。 その後、 両師匠が亡くなったため、 藤本流 (本部・東京) に弟子入りし、 腕を磨いた。 89年から、 市内で多数の唄の教室を主宰していたが、 一つにまとめようと 「翔美会」 を発足させた。
問い合わせは、 時本会主 (079・595・1306)。
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2013年5月23日11:04
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若手作家が初の2人展 立杭の市野・大上...
篠山市今田町上立杭で作陶活動をする、 地元出身の市野ちさとさん (27) と大上伊代さん (26) が、 アートスペース電燈舎 (同市河原町175、 篠山能楽資料館2階) で初めての合同作品展 「陶展」 を開いている。 小学校から大学まで同じだった2人。 それぞれの個性を生かした8点ずつの作品が並び、 「気軽に来場いただき、 作品を見て、 感じられたことをぜひ聞かせていただきたい」 と呼び掛けている。 5月26日まで。
市野さんは、 宇宙をテーマにした作品が多い。 「Cosmic in habitants (コズミック・インハビタンツ)」 は、 花瓶や香炉など14個を 「宇宙の住人」 に例え配置している。 また、 星を集めている星をイメージした 「星採集星」 は、 しずく型で、 紫、 緑、 桃、 緑色などの星が散りばめられている。 宇宙の 「未知の空間」 を表現した 「into the X」 は、 すべてのものが吸い込まれていくさまを模様で表現している。
「恐いなかにもかわいい作品が好き」 という大上さんは、 悪いものを退治する座敷わらしのような生きものを表現した 「まよけわらし」 や、 少女の頭にクモの妖怪が襲っているようで、 実は守っているという 「護 (ご)」、 目がたくさんあったり、 口が大きい少女を表現した陶板 「童女」、 自分で首をはずし、 自分の顔を化粧している「化粧」、鬼のようなものが口から生み出され、 増殖しているさまを表現した 「でろでろ」 などを展示している。
市野さんの方が1学年上だが、 今田小・中学校、 北摂三田高校、 京都市立芸術大学陶磁器専攻と、 同じ歩みを重ねた。 現在、 2人とも丹波焼窯元の父親の仕事を手伝っている似たもの同士。 互いに刺激を受ける一方、 一緒に買い物や美術館に行くなど仲良しだ。
入場無料。 25日午後2時から、 同館で2人の 「ギャラリートーク」 を行う。 問い合わせは、 同館 (079・552・3513)。
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2013年5月23日11:04
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篠山の2人ライブ 5月26日、山南のカフ...
篠山市にIターンした女性2人が5月26日午後4時から、 古民家カフェ 「恐竜樂樂舎 (らくらくしゃ)」 (山南町草部) で 「日曜日の夕暮れライブ」 を開く。 それぞれの特技である歌とフルートで臨む初ライブに、 「たくさんの人に聞きに来てほしい」 と呼びかけている。
2人は、 フルート歴約20年の久保真利子さん (34) =篠山市杉=とスタンダードジャズソングを習って約20年になる片岡正子さん (65) =同市北野新田。 久保さんは2年前に大阪から、 片岡さんは4年前に宝塚市から移住した。
久保さんは 「情熱大陸」 をソロ演奏するほか、 大阪時代の友人、 山口由紀子さんと 「千の風になって」 や 「崖の上のポニョ」 などをフルート二重奏で演奏。 片岡さんは、 西田夫佐さんの伴奏で、 「サマータイム」 「枯葉」 などのスタンダードジャズナンバーを歌う。
移住後、 篠山市の劇団 「演劇塾くろまめ」 に参加したことが、 2人が出会うきっかけになった。 「自分でリサイタルを企画することが夢だった」 という久保さんが同カフェに飛び込みでライブの開催を依頼。 友だちの片岡さんも巻き込んで準備を進めてきた。
ワンドリンク制で事前申し込みが必要。 同店 (0795・76・1535)。 水、 木曜定休。
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2013年5月23日11:03
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オリックス対阪神・プロ野球2軍公式戦 ...
春日総合運動公園春のイベント実行委員会が主催するプロ野球ウエスタンリーグ公式戦 「オリックス・バファローズ対阪神タイガース」 が5月26日、 春日スタジアム (丹波市春日町下三井庄) で行われる。 午前10時開門、 午後1時試合開始。
バファローズ選手のサインボールの投げ入れも行われる。 前売り入場券はバックスタンド席が大人1500円 (当日1700円)、 小中学生500円 (当日600円)、 芝生スタンド席が大人800円 (同1000円)、 小中学生は無料。
丹波市生涯学習センター (0795・82・0409)。
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2013年5月23日11:01
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「郷土の味を伝えたい」 篠山市日置で「...
NPO法人 「風和」 (篠山市宮ノ前、 向井千尋施設長) と日置地区まちづくり協議会 (森口久会長) が5月31日午前10時から、 篠山市日置139の中立舎で 「ほろだい料理教室」 を開く。 地域の女性4人が講師となり、 各家庭に受け継がれている昔ながらの郷土料理を教える。 参加者を募集している。 向井さんは 「母から娘へ、 姑から嫁へと受け継がれてきた郷土の味を、 特に若い世代の方々に引き継いでほしい」 と話し、 参加を呼び掛けている。
講師を務める4人は、 森本京子さん (上宿)、 松本美千代さん (井ノ上)、 波部美智子さん (畑井)、 波部律子さん (同)。 「ほろだい」 は、 「いい加減」 「だいたい」 「適当」 などを意味する方言で、 レシピや計量器は使わず、 4人が長年の主婦業で培ってきた 「勘」 と 「舌」 で調理を進めていく。
献立は、 ▽タケノコご飯▽季節の野菜を使った白和え▽筑前煮▽高野豆腐とグリーンピースの炊いたもの▽桜もち―などを予定している。
4人は、 地域福祉活動や介護保険事業を展開している 「風和」 で給食ボランティアをしている約10人のスタッフの一員。 利用者から、 「風和のお昼ご飯がとってもおいしい」 と、 毎回好評を博しているため、 主婦業のベテランから郷土料理を教わる機会を設けようと、 向井さんが企画した。
18日、 講師を務める3人と向井さんの計4人が中立舎に集まり、 試作を行った。 手際よく調理を進めながら、 「私らの時代は、 姑さんから直接料理を教わったことはなく、 一緒に台所に立ちながら、 見よう見まねで覚えた」 と昔を懐かしみ、 「料理を作っていて、 一番うれしいのは 『おいしい』 の一言」 などと会話を弾ませていた。
定員は先着20人。 25日までに風和 (079・556・2258) へ申し込む。 参加費1000円 (子どもは無料)。
同料理教室は、 ▽創る楽しみは買う娯 (たの) しみに優る▽おいしいもの、 美しいものなど、 あらゆる価値は色々な地域に違う形で在るのが豊か―などをコンセプトに、 心豊かな日常生活を提案する 「これからのくらしカフェ」 のイベント第一弾として実施。 今後もテーマに沿ったイベントを計画していく。
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2013年5月23日11:00
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都市からバスツアー タクシー・小型バス...
都市部から丹波地域の観光地へ訪れる人を増やそうと、 丹波県民局に事務局がある兵庫丹波観光ネットワーク推進委員会は、 6月から 「ぐるっと丹波周遊バス応援事業」 を展開する。 「大都市発着バスツアー」 と 「駅から周遊ツアー」 の2本立て。
同バスツアーは、 5つのコースを用意した。 コース名と日程は▽6月22日= 「花の寺観音寺・三ッ塚花しょうぶと丹波グルメ&県立陶芸美術館の旅」 ▽7月15日= 「夏の丹波こだわり味覚巡りとスイートコーンもぎとり体験の旅」 ▽8月4日= 「城下町篠山散策と丹波の祇園さん波々伯部神社例祭見学の旅」 ▽8月24日= 「丹波竜の里・化石発掘体験と薬草薬樹公園で丹波まごころ昼食&パン作りの旅」 ▽9月23日= 「栗拾いと丹波の味覚たっぷり昼食・コスモス畑見学の旅」。
いずれもJR大阪駅、 阪急西宮北口駅発着で、 大人4800円、 小学生以下3800円。 募集人員40人。
同周遊ツアーは、 JR篠山口駅、 谷川駅、 柏原駅を出発。 小型バスやタクシーで巡る。 スイーツ店巡りや酒蔵探訪、 明智光秀の足跡巡り、 丹波竜発掘体験、 歌碑巡りなど11のモデルコースを用意しているが、 それぞれのコースを自由に組み合わせることもできる。 6時間貸し切りで、 1人2000円。 2―15人で利用する。 期間は6月5日から9月末。 計40組を募集。
同バスツアーは都市部住民向けだが、 同周遊ツアーは地元住民も利用できる。 いずれも兵庫県旅行業協同組合の主催。 申し込みは近藤さん (080・4236・2762) か中井さん (080・9125・5661)。
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2013年5月23日11:00
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クリンソウ2200株 青垣の山中で群生確認
丹波市青垣町内の山中で、 県レッドデータブックBランクの希少植物、 クリンソウの群生が見つかり5月21日、 専門家が現地調査を行った。 これまでに確認されていた谷筋の群生地2カ所に加え、 新たに1カ所が見つかった。 3カ所合計で約2200株を確認。 紅紫色の花は、 ちょうど満開の見ごろを迎えている。
青垣いきものふれあいの里運営委員長の足立勲さん、 同施設友の会会長の芦田勲さん、 丹波自然友の会会長の長井克己さんの3人が調査。 第1、 第2群生地は、 林道に沿って300メートルほどと近く、 約2000平方メートルの中に約2100株ある。
ゴールデンウイーク中に、 地元の人らと調査を進めるなかで、 群生地の近くで自生していたクリンソウの種を持ち帰り、 自宅でポット苗で育て群生地に移植した自然愛好家の存在がわかった。 この男性によると、 2009年ごろに10株を植えたという。 植えた翌年に20株程度に増えたのを確認したきり見に行っておらず、 足立さんに誘われて久々に現地に赴いたところ、 「ものすごく増えていて驚いた」 という。
足立さんらの調査で、 男性が植えた場所と同じ谷筋のさらに上流でも花が見つかった。 足立さんは、 10株が3―4年で200倍に増えたとは考えにくく、 移植分と自生との混在で大きな群生地になったと見ている。
21日、 同じ山で一昨年に芦田さんが見かけた場所を調査。 第1、 第2群生地とは600メートルほど離れた別の谷で、 125株を確認した。 愛好家の男性が2008年ごろに種を採取したクリンソウが生えていた場所から、 急こう配の山を数十メートル登った谷筋で、 約20平方メートルに密集して咲いている。
足立さんは、 「風が種を運び、 環境の良い所で育つので、 自生で拡大したのか、 愛護活動の成果なのか、 区別がつかない。 同じ山のあちこちで花が見つかっており、 断定はできないが、 もともとは自生していたと考えられる。 詳しく調べれば、 さらに多くの群生地が見つかる可能性がある」 と見ている。 調査結果は地元に伝える。 「これだけ大きな群生地は珍しく、 村おこしの材料になる。 地元で保全体制を整えて一般公開し、 多くの人を楽しませてもらえれば」 と期待を寄せている。
【クリンソウ】山地の湿地に生えるサクラソウ科の多年草。 5―6月に大きな根性葉から高さ30―50センチほどの花茎を出し、 約2・5センチの紅紫色の花を数層に輪生して咲かせる様子が、 五重塔の九輪に似ていることから、 この名がついた。 篠山市の多紀連山では2007年6月、 約4100平方メートルにも及ぶ大群落が発見され、 「多紀連山のクリンソウを守る会」 が設立されている。 丹波市では、 市島町鴨庄地区の妙高山に群生地があり、 昨年 「妙高山のクリンソウを守る会」 が設立された。
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2013年5月20日08:58
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農産物活用の新ビジネス支援 県がセミナー
丹波県民局は、 「6次産業化創業プラン支援セミナー」 を開催する。 地域農産物を活用した新たなビジネスを展開しようとする農業者や営農組織が対象。 生産と加工・販売の一体化 (6次産業化) や、 新規事業などを立ち上げる際のポイントや具体的な計画づくりをアドバイスする。 無料。
募集するのは、 5つの組織。 講座は7月から来年2月まで4回程度。 6月7日までに丹波農林振興事務所 (〒669―3309丹波市柏原町柏原688、 FAX0795・72・4063、 電0795・73・3791)。
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2013年5月20日08:57
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観光セミナー参加者を募集 5月30日、柏...
丹波市観光ボランティアガイド連絡協議会 (市観光協会内0795・72・2340) は、 5月30日午後1時半から柏原住民センター (柏原町柏原) で開く 「観光セミナー」 の参加者を募っている。 会員以外でも参加できる。
丹波福知山明智光秀公研究会の山口正世司会長が、 「戦国武将 明智光秀」 と題して講演する。 無料。 前日までに申し込みを。
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2013年5月20日08:57
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中信杯テニスの出場チーム募る 6月、丹...
丹波市テニス協会は、 6月9日午前9時から丹波の森公苑で開く 「中信杯テニス大会」 の出場団体を募集している。 ダブルス3ペアによる各職域対抗団体戦を行う。
参加費は1チーム5000円。 5月30日までに丹波インドアテニスカレッジ (FAX0795・70・2688) へ申し込むこと。
問い合わせは同協会の山内佳子理事長 (090・3702・1073)。
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2013年5月20日08:40
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子供に本物の音楽を 6月、丹波の森公苑...
丹波市柏原町出身のピアニスト、 多川響子さん (36) =京都市=が6月1日午後1時半から、丹波の森公苑多目的ルームで 「子供のためのコンサート」 を開く。 多川さんのほか、 ソプラノ、 テノール、 ヴァイオリン奏者も出演。 モーツァルト一家にふんして、 モーツァルトの 「トルコ行進曲」 を披露するなど楽しいステージを繰り広げる。
多川さんは、 子どもの頃から本物の音楽にふれる機会を提供したいと、 3年ほど前から京都市を中心に、 零歳児も入場できる 「子供のためのコンサート」 を開いている。 今回のコンサートも、 零歳児の入場が可。 共演者3人は30歳ほどの若手演奏家で、 海外でも活躍している。
第1部は 「名曲を聴こう」 で、 第2部は 「モーツァルトに会おう」。 4人が、 モーツァルトやその姉、 父親、 妻にふんする。 当時の衣装を着て、 寸劇を展開。 子ども向きのわかりやすい表現で、 モーツァルトの人生などを振り返りながら演奏する。 多川さんは 「大人も十分に楽しんでいただける内容に仕上げています」 と話している。
入場料は大人2000円、 高校生以下1000円、 親子ペア2500円。
また、 同日午後6時半から篠山市呉服町の 「鳳鳴酒造ほろ酔い城下蔵」 で、 同じ共演者による 「ふらっとコンサートin篠山」 を開く。 同じ曲目を演奏するが、 構成は大人向きにアレンジしている。 入場料2000円。 いずれも問い合わせは多川さん (0795・72・2385)。
多川さんは、 ベートーヴェンのピアノソナタ全曲を演奏し、 話題を呼ぶなど、 国内外で活躍している。