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2013年6月13日08:27
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成形→窯入れまで...
大阪からIターンした坂野 (ばんの) 正幸さん (62)、 公子さん (61) 夫婦=丹波市山南町篠場=が、 自宅で陶芸と手作りピザが堪能できる窯「遊2庵(ゆうゆうあん)」を開き、 地元住民や都市部の人たちとの交流を楽しんでいる。 陶芸教室は、 成形だけを体験し、 あとの工程は“窯元任せ”なのが一般的だが、 ここでは希望すれば、 成形の仕上げや釉薬付け、 窯入れまでの作業も体験できる。 成形後、 乾燥するまでの間に手作りピザを焼いたり、 近くを散策するなどして、 ゆったりとした1日を過ごしてもらう趣向だ。
自宅庭には、 耐火レンガで手作りしたピザ窯、 陶芸用の灯油窯、 陶芸の成形作業ができるウッドデッキや簡易小部屋、 小さな芝生広場がある。
粘土 (1キロ) で器やカップ、 置物などを自由に創作。 乾くまでの2―3時間を使って、 手作りピザを楽しんだり、 自然散策、 ガーデンゴルフなど、 好きなことをして過ごす。 作品が乾いたら、 「削り出し」 といった仕上げの作業をして帰る―という流れ。 さらに2週間―1カ月後に再訪し、 素焼きや釉薬かけ、 色づけなどの作業を体験することもできる。 成形だけの“お任せ”も可能で、 “全部自分でやりたい派”ともに2000円。
坂野さんは、 日本六古窯の一つ、 常滑焼で有名な愛知県常滑市の出身。 窯業の学校を出た後、 建築資材会社に勤務し、 外壁などに使う特注タイルの営業を担当。 静岡、 名古屋、 高松など、 転勤した先々で窯元や陶芸教室があれば入門し、 腕を磨いた。
薪をたいて焼き物を作る穴窯にあこがれ、 大阪から近い丹波で物件を探し、 5年前に現在の家を購入。 週末になると通い、 ウッドデッキやピザ窯などを手作り。 集落の人を対象に陶芸教室を開きながら地域に溶け込み、 2年前に移り住んだ。
昼夜を問わず火を管理しなければならない穴窯は断念。 「体力がもたないと思って」 と苦笑い。 各地の陶芸教室を渡り歩く中で、 「一から十までやってこそ、 自分の作品」 との思いが募り、 ピザ窯をこしらえ、 今のスタイルに行き着いた。 「日々の忙しさを忘れて、 1日のんびりと遊んでほしい」 と話している。
1日5―6人まで。 電話 (0795・78・0551) で予約を。
写真・自宅で窯を開く坂野さん夫婦。 右手に見えるのがピザ窯と陶芸用の灯油窯
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2013年6月9日09:19
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第335問
中学生の職業体験 「トライやる・ウィーク」 が開かれています。 参加しているのは何年生?
1.2年生
2.1年生
3.3年生
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2013年6月9日09:15
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看護師養成講座が開講 丹波市内3高校の...
丹波市内3高校の看護師を目指す生徒のモチベーションを高め、 基礎学力を養う初めての 「看護師養成セミナー」 が6月4日、 県立柏原高校で開講した。 29人が参加し、 県立柏原病院の中川裕美子看護部長の講話を聞いた。 講座は来年1月まで、 15回開かれる。
氷上西6人、 氷上10人、 柏原13人が受講。 1年生10人、 2年生11人、 3年生8人。 男子2人、 女子27人。
開講式で、 同セミナー発案者の村山美生柏原高校長が 「柏原看護専門学校に、 地元の学生が1人でも多く通い、 地元の病院で働いてほしいと、 地元の人は望んでいる。 共通の夢の実現に向け、 がんばって」 と激励した。
中川看護部長は、 看護師の仕事内容や、 やりがい、 看護師養成機関の種類と学費の違いなどを紹介。 「看護の対象となるのは人。 人が好きで、 人に関心を持ち、 人の変化に気づける人であってほしい」 と説いた。
同病院看護師の菊池肇さん (28) は、 「看護師を目指す理由はいろいろある。 勤務する中で、 目指す看護師像が出てくる。 今は具体的な像がなくても、 患者さんと出会う中でできてくる」 と語った。
足立準弥君 (氷上西高1年) は、 「高校生になり興味が出てきた。 看護師になってからのことややりがいを聞きたい」 と言い、 訪問介護員2級講座も受講している酒井美咲さん (氷上高2年) は、 「介護か看護かの資格を取ろうと考えている」、 豊後青佳さん (柏原高3年) は、 「看護専門学校の入試は、 基礎的な問題が多く出ると聞いているので、 基礎を復習できると思って」 と受講動機をそれぞれ語った。
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2013年6月9日09:14
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音楽とそばで「夕べ」 6月14日、市島で
丹波市市島町梶原の手打ちそば店 「そばんち」 (佐藤勉さん経営) が6月14日午後4時半から、 森のひととき (同町与戸) で 「音楽と手打ちそばの夕べ」 と題したイベントを開く。 佐藤さんと親交のあるミュージシャン2人を招き、 ジャズやハーモニカの演奏を楽しむ。
ブルースやカントリーなどを歌うTammyさん (三田市) と、 「ブルースハープ」 という10穴のハーモニカでジャズなどを奏でる、 青垣の足立安弘さんの演奏を楽しむ。 音楽鑑賞の前には、 そばんちの 「3色辛味大根ぶっかけそば」 を食べる。
佐藤さんは 「丹波が誇るエンターテイナーの演奏をじっくり聞くチャンス。 演奏終了後には、 蛍が乱舞しているだろうし、 あわせて楽しんでもらえれば」 と呼びかけている。
先着30人。 参加費3000円。 参加者には森のひとときの宿泊料金が2800円になるサービスがつく。 そばんち (0795・78・9505)。
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2013年6月9日09:11
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教室 「土曜の梅に挑戦」 参加者募集
6月15日午後2時半から 「ヒロコクッキングスクール」 (福知山市末広町、 0773・23・6162) で開く、教室 「土曜の梅に挑戦」の 参加者を募集している。
減塩を目的に、 梅をゆでてから漬ける。 シソも漬けて持ち帰る。 先着20人。 参加費3500円。 18日午後3時からも同様の教室を開く。
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2013年6月9日09:10
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ふくち寄席
6月16日午後1時半から福知山市民会館4階ホールで「ふくち寄席」が開かれる。 桂文也さんをはじめとする5代目桂文枝一門の4人が出演。 前売り1000円 (当日1300円)。 アルティ (丹波市春日町黒井) などで発売。 芦田さん (0773・22・7230)。
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2013年6月9日09:09
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最新の内視鏡手術導入 柏原病院 県内第...
県立柏原病院の西崎朗副院長 (54) =消化器内科=が、 初期の胃がんなどについて、 より広範囲ながんを一括切除できる最新の内視鏡治療 「ESD」 (内視鏡的粘膜下層はく離術) を用い、 患者の治療にあたっている。 西崎副院長は、 前任の県立がんセンターに同術式を導入し、 指導を含め1000例以上を手がけた県内第一人者。 着任に合わせ、 機器も更新。 「最新鋭の機器を用いた最新の診断、 治療を通し、 この地域の消化管がんを撲滅したい」 と意気込んでいる。
従来からの内視鏡手術 「EMR」 が、 内視鏡の先から輪になったワイヤーを伸ばして病変部分を切り取るのと異なり、 ESDでは、 主に 「ITナイフ」 と呼ばれる電気メスで、 病変の周囲を切った上、 病変部分の下にメスを差し入れ、 はがすように切り取る=図参照。
EMRは、 ワイヤーを引く時に病変からずれたり、 一度に全部取りきれず、 取り直さねばならないケースがあった。 ワイヤーのサイズにも制約があり、 2センチ以下の小さな病変に限られていた。
1本のメスで任意の大きさで切り取るESDは、 一度に病変を取る確率がEMRより高く、 より大きな病変が取れる。
一度に病変部分を切除する方が、 がんの広がりや深さ、 転移の可能性などを評価しやすく、 再発防止につなげやすい。 西崎副院長は、 「ESDは、 一括切除率が98―99%。 EMRは高くても6割程度」 とESDの優位性を語り、 「粘膜の深い層、 筋層とのぎりぎりの所まで内視鏡で見ながら確実に切れる。 外科手術と比べ身体的負担が少ない内視鏡で、 取れる限りは取ってあげたい」 と言う。
ESDの短所は、 技術が難しく、 手術時間もEMRよりかかる点で、 術者の技術熟達が必要。
現時点の学会の標準治療では、 ESDもEMRも▽2センチ以内の小さながん―など、 適応基準は同じだが、 ESDは患者に説明し了解を得た上で、 より大きながんでも行える。 西崎副院長自身、 がんセンターで2センチより大きい手術をESDで行ってきたが、 術後10年以上経過しても再発は生じておらず、 内視鏡治療の可能性の広がりを実感しているという。
西崎副院長の就任に合わせ、 高倍率のズーム機能がついた 「拡大内視鏡」 と、 光の波長を調節することでボタンひとつで病変部分を浮き上がらすことが可能な 「NBIシステム」 を導入。 拡大内視鏡、 NBIによってがんの表面が見やすくなり、 診断能力が向上した。
拡大内視鏡で、 内視鏡手術で取れるがんか、 外科手術が必要かの見極めがしやすくなり、 NBIでは、 特に食道や大腸の病変が認識しやすくなる。
「まずは早期発見。 そして早期治療。 内視鏡検査や、 初期胃がんの内視鏡治療は、 がんセンターと同じことが柏原でできることを知ってもらい、 利用してもらえれば」 と話している。
西崎副院長は、 1983年神戸大学医学部卒。 大学の医局派遣で、 84―85年の2年間勤務した須磨赤十字病院で、 玉田文彦元柏原赤十字病院長に教わったのが内視鏡 (EMR) との出会い。 1990年から今年4月に県立柏原病院に着任するまでの23年間、 県立がんセンターで勤務した。
95年、 早期がんを見つけるより良い技術を身につけようと、 国立がんセンターに3カ月間国内留学した際、 ESDの原型に出会った。 関西で最初に、 ESDを確立する研究会の会員となるなど、 黎明期からESDに携わっている。 これまでに、 指導を含めた症例数は、 胃がん800例超、 食道がん200例超、 大腸がん20例超を手がけた。 日本消化器内視鏡専門医・指導医などの資格を持つ。
写真・最新鋭の機器と最新の診断、 治療で消化管がんを撲滅したいと意気込む西崎副院長=県立柏原病院で
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2013年6月9日09:06
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最新の内視鏡手術導入 柏原病院 県内第...
県立柏原病院の西崎朗副院長 (54) =消化器内科=が、 初期の胃がんなどについて、 より広範囲ながんを一括切除できる最新の内視鏡治療 「ESD」 (内視鏡的粘膜下層はく離術) を用い、 患者の治療にあたっている。 西崎副院長は、 前任の県立がんセンターに同術式を導入し、 指導を含め1000例以上を手がけた県内第一人者。 着任に合わせ、 機器も更新。 「最新鋭の機器を用いた最新の診断、 治療を通し、 この地域の消化管がんを撲滅したい」 と意気込んでいる。
従来からの内視鏡手術 「EMR」 が、 内視鏡の先から輪になったワイヤーを伸ばして病変部分を切り取るのと異なり、 ESDでは、 主に 「ITナイフ」 と呼ばれる電気メスで、 病変の周囲を切った上、 病変部分の下にメスを差し入れ、 はがすように切り取る=図参照。
EMRは、 ワイヤーを引く時に病変からずれたり、 一度に全部取りきれず、 取り直さねばならないケースがあった。 ワイヤーのサイズにも制約があり、 2センチ以下の小さな病変に限られていた。
1本のメスで任意の大きさで切り取るESDは、 一度に病変を取る確率がEMRより高く、 より大きな病変が取れる。
一度に病変部分を切除する方が、 がんの広がりや深さ、 転移の可能性などを評価しやすく、 再発防止につなげやすい。 西崎副院長は、 「ESDは、 一括切除率が98―99%。 EMRは高くても6割程度」 とESDの優位性を語り、 「粘膜の深い層、 筋層とのぎりぎりの所まで内視鏡で見ながら確実に切れる。 外科手術と比べ身体的負担が少ない内視鏡で、 取れる限りは取ってあげたい」 と言う。
ESDの短所は、 技術が難しく、 手術時間もEMRよりかかる点で、 術者の技術熟達が必要。
現時点の学会の標準治療では、 ESDもEMRも▽2センチ以内の小さながん―など、 適応基準は同じだが、 ESDは患者に説明し了解を得た上で、 より大きながんでも行える。 西崎副院長自身、 がんセンターで2センチより大きい手術をESDで行ってきたが、 術後10年以上経過しても再発は生じておらず、 内視鏡治療の可能性の広がりを実感しているという。
西崎副院長の就任に合わせ、 高倍率のズーム機能がついた 「拡大内視鏡」 と、 光の波長を調節することでボタンひとつで病変部分を浮き上がらすことが可能な 「NBIシステム」 を導入。 拡大内視鏡、 NBIによってがんの表面が見やすくなり、 診断能力が向上した。
拡大内視鏡で、 内視鏡手術で取れるがんか、 外科手術が必要かの見極めがしやすくなり、 NBIでは、 特に食道や大腸の病変が認識しやすくなる。
「まずは早期発見。 そして早期治療。 内視鏡検査や、 初期胃がんの内視鏡治療は、 がんセンターと同じことが柏原でできることを知ってもらい、 利用してもらえれば」 と話している。
西崎副院長は、 1983年神戸大学医学部卒。 大学の医局派遣で、 84―85年の2年間勤務した須磨赤十字病院で、 玉田文彦元柏原赤十字病院長に教わったのが内視鏡 (EMR) との出会い。 1990年から今年4月に県立柏原病院に着任するまでの23年間、 県立がんセンターで勤務した。
95年、 早期がんを見つけるより良い技術を身につけようと、 国立がんセンターに3カ月間国内留学した際、 ESDの原型に出会った。 関西で最初に、 ESDを確立する研究会の会員となるなど、 黎明期からESDに携わっている。 これまでに、 指導を含めた症例数は、 胃がん800例超、 食道がん200例超、 大腸がん20例超を手がけた。 日本消化器内視鏡専門医・指導医などの資格を持つ。
写真・最新鋭の機器と最新の診断、 治療で消化管がんを撲滅したいと意気込む西崎副院長=県立柏原病院で
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2013年6月9日09:06
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電話で予約可能に 胃の精密検査 県立柏...
県立柏原病院 (地域連携室0795・72・4270) は、 電話で胃の精密検査の受付を始めた。 健診の 「胃透視」 で再検査が必要とされた人らが対象。 これまで、 一度受診して改めて胃カメラの検査日を設定する必要があったが、 運用を見直し、 より検査を受けやすくした。
正午から午後5時の間に、 予約センター (0795・72・4381) に電話をする。 予約時に電話口で絶食を始める時間や、 検査日に持参するものを伝える。 当日は、 簡単な問診の後、 胃カメラを飲み、 医師の説明を聞く流れ。
健診で、 胸部レントゲンや心電図、 血圧、 血液検査などで再検査が必要とされた人は電話予約不要。 健診結果の用紙を持参し、 診察時間内に受診する。
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2013年6月9日09:05
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トライやる生が取材 篠山中・荒山直斗君...
中学2年生の職業体験 「トライやる・ウィーク」 で篠山中の荒山直斗君が丹波新聞に入社。 テーマを決めた取材やレイアウトに挑戦した。
生まれ育った地域を離れ、 違う地域に住むIターン。 なぜ篠山のような田舎にⅠターンするのか疑問に思い、 取材した。
篠山市役所にある 「篠山に住もう帰ろう室」 によると、 平成11年では転出者1421人に対して転入者は1845人だったが、 15年には転入者1205人、 転出者1315人となり、 この年を境に転入者が転出者を下回った。 ただ、 同部署は 「昔は家を求めての転入者が多かったが、 今は何かしらやりたいことや思いがある人が多い」 と話す。
移住希望の相談を受けている 「篠山暮らし案内所」 の大對信文さんによると、 田舎暮らしがしたい団塊の世代が多く、 レストラン経営や芸術活動をする人もいるという。
案内所には現在、 約90人が移住希望の登録をしているが、 すぐに入居できる物件は3件しかない。 空き家はあっても、 手放す人が少なく、 今後、 より多くの人に物件を紹介できる仕組み作りを進めていくという。
では実際に移住した人はどのような思いを持っているのか。
篠山市本郷に住む廣岡和哉さん (32)。 東日本大震災を機に、 福島県福島市から移住した。 「子供の時は田舎が嫌いでした。 でも、 結婚して子どもができて、 気持ちが変わりました」。 知人を介して篠山を知り、 一目で住むことに決めた。
「篠山は気候が良く、 子どもと一緒に泥だらけになるのが幸せです」 と言い、 同じように被災して移住した人のネットワークづくりを目指している。
神戸市から篠山市北にIターンし、 農業に励む酒井裕行さん。 大学卒業後、 母の実家である篠山市でアルバイトを始めた。 そんな時、 農業に取り組む人を見て関心を持った。 母の実家には、 田んぼや畑などがあり、 農業を始める環境がそろっていた。
地元農家に弟子入りして2年前に独立。 農薬を使わない 「めぶき農房」 を構えた。 米は都市部の住民に直接販売。 手塩にかけた野菜はレストランに卸している。 「都会と違って静かで風も涼しいし、 良い野菜ができる」 と篠山の魅力を語った。
2人ともただ引っ越してきたのではなく、 篠山での暮らしに明確なビジョンがあった。
酒井隆明市長は、 「これからは篠山の時代。Iターンした人にもまちづくりを担ってもらえれば」 と話していた。
写真・Iターンについて酒井隆明篠山市長に取材する荒山君=篠山市北新町の篠山市役所で
◎新聞づくりは達成感がある
取材しながらメモを書くのは難しく、 会話もどんどん進んでいくので大変でした。 レイアウトは書いては消しての繰り返しでしたが完成した時は達成感がありました。 仕事は大変なこともあるけど楽しいこともあるとわかりました。 この経験を学校生活や社会に出た時に生かしていきたいです。 Iターンを取材した感想は、 田舎も見方を変えれば良いところがたくさんあると知りました。
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2013年6月9日09:05
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丹波の女流俳人たち
大手会館 (旧氷上高等小学校舎) が、 いよいよレストラン・カフェとして改修されるとか、 とても嬉しい。
この前庭に、 私が敬愛する郷土の俳人、 細見綾子の句碑がある。 平成七年、 俳誌 「風」 の丹波在住会員により建立された。 「雉子鳴けり少年の朝少女の朝」 という句が、 綾子の筆太の字で記されている。 私の母もこのとき健在で、 梅津さん、 鈴木さん、 梅垣さんらと共に、 句碑のために奔走した。 梅津さんも鈴木さんもすでに鬼籍に入られた。 帰省する度、 この句碑を訪れる。
丹波は俳句に深く関わる町だ。 何といっても 「田ステ女生誕地」 だ。 先日、 行われた 「ステ女俳句ラリー」 では、 私の句会の若手が、 宇多喜代子賞を受けて、 とても嬉しかった。 ステ女さんは元禄時代の人なのに、 私にとってはなぜか幼馴染のような気がする。 それは崇広小学校の一年生のときにステ女像が建てられ、 六年間、 共に過ごしたせいかもしれない。 今は学校の外に出されたのが寂しい。
先日、 句会の方たちとステ女公園を吟行で訪ねた。 そこで、 とても懐かしいものに再会した。 私が子ども時代によく遊ばせてもらった西楽寺にあった石地蔵だ。 何でもステ女が建立したものという。 少し怖い御庫裏さんに叱られながら、 境内でよく遊んだ。 この地蔵さんによじ登った記憶もある。 六月になると塀沿いにヤマモモが熟し、 拾って食べたり、 門のすぐ下の石畳でべッタンやビー玉に興じた。 石地蔵に再会して、 何だか涙が出そうになった。 願わくは、 綾子の句碑も、 母校である旧女学校の庭から出さないで欲しいものだ。
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2013年6月9日09:04
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高齢者の買い物代行 電話・FAXで注文...
丹波市青垣町東芦田の飲食店経営、 前川大輔さん (32) が、 交通手段の乏しい高齢者の買い物を代行するサービスを始めた。 利用者から 「離れて暮らす家族にまとめ買いをしてもらっていたので便利」 「タクシーで買い物に行っていたので助かる」 との声が聞かれるなど、 徐々に地域に浸透している。 個人での買い物代行は丹波地域でも珍しい。
近くに住む祖父母の足が不自由になり、 買い物が大変な状態を目の当たりにし、 同じような悩みを持つ高齢者の手助けになればと思いついた。 夜は福知山市で仕事があり、 昼間の空いた時間に注文に応じている。
ひとり暮らしや高齢者夫婦世帯などからファクスや電話で注文を受け、 スーパーなどにワンボックスカーを走らせている。 黄色のユニフォームがトレードマーク。 「目立つ服装をすることで、 買い物代行が来ていることを周囲の人にも知ってもらい、 安心感を持ってもらえれば」 と話す。
代金は後払い。 品物とレシート、 領収書と引き換えに代金をもらうシステム。 利用料は1回1000円。 初回のみ500円。 1カ月利用すれば、 1万5000円を1万円に値引き。 「買い物は市内の店でするので、 地元の消費にもつながると思う。 地域の経済が少しでも潤えば」 と期待する。
電話での注文は、 月―金曜日の午前8時―正午までに受け付け、 午後1―4時に品物を配達する。 ファクスは24時間受け付けている。
前川さん (電、 FAX0795・87・1139)。
写真・交通手段の乏しい高齢者の買い物代行サービスを行っている前川さん
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2013年6月9日09:03
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西崎氏が講演 6月11日、柏原で
「丹波医療ざわざわカレッジ」 が6月11日午後7時半から柏原住民センターで開かれる。 県立柏原病院の西崎朗副院長が 「進歩した早期がんの診断と大きく切らずになおす内視鏡による最新のがん治療」 と題して講演する。 無料で誰でも参加できる。 里さん (0795・80・1201)。
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2013年6月9日09:03
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ネパールと絵画交流へ 篠山ナマステ会
ネパールに小学校を建設するなどの教育支援活動や、 農業経営の改善協力、 異文化交流などを展開している 「篠山ナマステ会」 (小嶋英毅代表) が、 ネパールの小中学生との絵画交流を企画し、 市内の全小中学校の児童・生徒を対象に作品を募集している。 同会幹事の渡辺拓道さんは、 「篠山とネパールの子どもたちが、 絵画を通じて言葉の壁を乗り越え、 理解が深まっていけば」 と期待している。 集まった作品は、 7月に実施するネパールスタディーツアーに持参し、 現地の学校での交流事業に活用、 展示する。
7月27日―8月5日の9泊10日の日程で、 恒例の同ツアーを実施。 首都カトマンズの東、 カブレパランチョーク郡ガハテ村に2001年、 ナマステ会が建設したセティディビ小学校と、 その近郊のラダ・クリシュナ小中学校の2校で絵画交流を行う。 持参した絵画作品を見せながら、 日本の文化や篠山を紹介する。 今後、 両校の児童・生徒からも絵画作品を募り、 篠山で絵画展を開催する。
絵画のテーマは、 「私の暮らす篠山」。 日本や篠山を紹介する内容の作品を募集する。 サイズは、 4切 (392ミリ×542ミリ) もしくは8切 (271ミリ×392ミリ)。 画材は、 絵の具や色鉛筆、 クレヨンなど自由。 応募の締め切りは7月20日。 作品は各学校に提出する。 応募者にはもれなく、 ネパールの文具を記念品として贈る。
絵画作品募集にあわせて、 同ツアーの参加者も募集している。 ツアーの主な内容は、 両校での絵画交流のほか、 ガハテ村の視察や首都カトマンズとその近郊の観光など。 対象者は、 小学生以上でハイキング程度の山歩きができる人。 小中学生は保護者同伴。 参加費は一人22万円。 学生 (小・中・高校生) には1人あたり5万円の補助がある。 申し込み締め切りは22日。
申し込みは、 同会事務局の若狭幹雄さん (079・594・1407)。
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2013年6月9日09:02
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トライ&エラー
「トライやる・ウィーク」 で、 丹波新聞社篠山支局にも中学生記者が来てくれて、 不肖ながら私、 指導担当を務めさせていただきました。
みっちり中学生とともに過ごした5日間。 普段、 一人で勝手にふらふらと仕事をしているので、 はじめのうちはこちらも緊張した。
一緒に行った取材。 相手に質問するぎこちない姿、 震える手、 言葉がつなげられずに続く無言の時間。 自分が初めて取材に行った時のことを思い出してほほ笑ましくなった。
その時、 彼はまさに 「トライ」 していた。 一人、 知らない職場に飛び込み、 知らない人間と話をする。 そんな経験がこれまでの13年間にあっただろうか。
横で見ていて、 うまく話が聞けず失敗したなと思ったこともあった。 それでも何かが生まれたり、 成長する時には必ず 「トライ」 と 「エラー」 があるものだ。 その瞬間が見られたことがうれしかった。
最近の私はどんどんトライが減り、 エラーしないようにとごまかす毎日。 というよりエラーばかり。 挑戦と失敗の大切さを中学生に教わった気がした。 ありがとう、 トライやる君!(森田靖久)
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2013年6月9日09:01
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W杯出場おめでとう 日本代表選手らのユ...
サッカー日本代表が5大会連続のW杯出場を決めたことを受け、 スポーツ用品店 「ビーハウススポーツ」 (丹波市春日町黒井、 足立正人さん経営) で 「W杯出場おめでとう展示会」 が開かれている。 日本代表で活躍する香川真司選手や岡崎慎司選手のユニフォームなど、 有名選手のものばかり23点が展示されている。 今月末まで。
同店の足立さんが、 子どもたちに世界で活躍するサッカー選手を身近に感じてもらおうと企画。 春日フットボールクラブ代表の臼井尚樹さん (春日町平松) などからユニフォームやスパイクの提供を受けた。
長友選手がローマ戦で、 かかとを負傷しながらも試合に出場するために、 かかと部分をカットして履いたスパイクのほか、 ブラジルのロナウジーニョ選手、 イングランドのルーニー選手、 中村俊輔選手、 元日本代表の中田英寿さんなど、 サインが入ったものや実際に着用したものが展示されている。
足立さんは 「子どもたちに夢を感じてほしい」 と来店を呼び掛けている。
写真・ 「夢を感じて」 と話す足立さんと、 有名選手のユニフォームなどが並ぶ店内=ビーハウススポーツで
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2013年6月9日09:00
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60年ぶりに綾部場所 10月に巡業...
綾部市総合運動公園体育館で10月21日に行われる、 「大相撲綾部場所」 の前売り券の販売が6月10日から始まる。 同市で地方巡業が行われるのは60年ぶり。
午前8時に開場、 力士たちが朝稽古する様子も自由に見学できる。 ちびっこわんぱく相撲や幕下の取組などの後、 十両や幕内力士の土俵入りや取組がある。 前綾部市長の四方八洲男さんが、 60年前に見た綾部場所の感動が忘れられず、 多くの人にも同じ感動を味わってほしいと相撲協会に働きかけ、 開催が実現した。
秋場所の結果や負傷の状態にもよるが、 横綱の白鵬、 日馬富士や大関陣など、 人気幕内力士も登場する予定。
溜り席 (1人席) が1万1000円―1万4000円、 枡席 (4人席) が9000円―1万円、 椅子席 (1人席) が5000円―7000円。 昼食弁当付き、 記念座布団のプレゼントもある。 前売り券は、 あやべ観光案内所 (JR綾部駅前、 0773・42・9550) などで扱う。 綾部場所実行委員会 (0773・43・0819)。
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2013年6月9日09:00
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子どもの虫歯テーマに講演 6月13日、柏...
県立柏原病院の小児科を守る会は、6月13日午前10時から木の根センターで、 医療座談会 「ママのおしゃべり救急箱」 を開く。 和久歯科医院の和久雅彦院長が 「子どもの虫歯予防ウソホント」 と題し講演する。 託児あり (先着20人)。 市ファミリー・サポートセンター (0795・70・2244)。
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2013年6月9日09:00
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愛の鎖
本紙6面 「自由の声」 に掲載の 「高校生の孫娘に支えられた日々」 をぜひ読んでいただきたい。 きっと女子高生の心根のやさしさに感心されるだろう。 ▼ここで心理学のテスト―。 今、 あなたは車を運転していると想像してほしい。 すると、 タイヤがパンクした車のそばにドライバーと思われる女性が立ち、 男性がタイヤ交換しているところを目撃した。 400メートルほど走ると、 またもやパンクした車があった。 車のそばには、 困った様子の女性がいる。 しかし、 誰も助けていない。 あなたは車を止めて、 その女性を助けるだろうか。 ▼実際にこんな実験をしてみたところ、 2000台中58台が車を止めた。 比較のため、 別の実験も行った。 男性が手助けしている現場を見ることなく、 タイヤがパンクした女性に遭遇するものだ。 止まった車は2000台中35台だった。 ▼この実験は、 援助行動に接すると、 援助行動が促されることを示している。 つまり、 人のやさしい行動にふれた人は、 同じようにやさしい行動をとるようになる。 やさしさは、 やさしさを生むというわけ。 ▼冒頭の女子高生。 こんないい話を伝えられるのは弊紙の喜びである。 「善い行いは、 一つひとつがつながって愛の鎖をつくってゆきます」 (マザー・テレサ)。 紙面を通して、 愛の鎖づくりにかかわりたい。(Y)
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2013年6月7日09:15
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グラウンドゴルフ大会参加者募る 6月27...
丹波市在住の人を対象にした 「垣本建設工業杯グラウンドゴルフ大会」 が6月27日午前9時から、 アスコザパークTANBA (市島町与戸) で行われる。 スポーツ用品店 「ビーハウススポーツ」 (春日町黒井、 0795・70・3746)とアスコザパークの主催。 同店の足立正人さんは、 「人工芝の良い環境でプレーできる喜びを感じ、 楽しんでもらえれば」 と呼びかけている。
先着384人。 参加費1500円。 24日までに3人1組でビーハウススポーツにファクス (0795・70・3745) で申し込む。