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2013年6月20日11:29
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「LINE」で市が情報提供 クーポンも...
丹波市はスマートフォン用無料通話、 メールアプリ 「LINE」 を使って、 市の情報を提供したり、 クーポン券を発行するサービスを始めた。 主なユーザーである10―30歳代をターゲットにしている。 登録するには 「公式アカウント」 から 「丹波市」 を検索して追加する。
全国でもすでに32の自治体が 「LINE」 を活用しており、 県内では豊岡市、 加西市、 養父市に次いで4番目。 5月31日からサービスを開始し、 登録者数は1500人を超えた。
丹波市と 「友達登録」 をすることで、 市が随時発信するイベント情報や、 特典が受けられるクーポンの抽選情報が送信される。 クーポン抽選は、 市から配信された情報にタップすると応募できる。 市総合政策課は 「市に愛着を持ってもらえるような情報も配信したい」 と話している。 ほかにも、 体験型クーポンとして、 「1日市長」 になれる抽選なども配信する予定。
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2013年6月20日11:28
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ベビーカート設置 本庁舎と支所 丹波市
丹波市は、 本庁舎と支所の6カ所に1台ずつベビーカートを設置し、 無料で貸し出すサービスを始めた。
乳幼児を連れた来庁者は、 窓口で子どもを抱きながら書類を記入することが多く、 来庁者の負担を軽くし、 手続きをスムーズにしてもらおうと、 市民課の職員が提案した。
利用した来庁者は 「子どもを抱えたままだと手がふさがってしまうので、 とても便利。 子どもの首がまだ座っていないので助かった」 と喜んでいた。
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2013年6月20日11:28
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女性で観光ルート企画 情報誌編集へ 丹...
丹波市観光協会 (0795・72・2340) は、 女性の自由な発想から観光ルートなどを企画提案してもらおうと、 「観光サポートレディース」 を募集している。 9月末ごろ発行予定のミニ情報誌 「ちょいと丹波女子旅めぐり」 の秋編、 冬編の編集に参画してもらう。 7月8日に選考委員会で選考後、 委嘱する。
対象は市内在住、 在勤の女性で、 10人まで。 自身が推薦できる 「おすすめポイント」 と、 そこを活用した観光ルートを、 400字詰め原稿用紙2枚までにまとめ、 6月28日までにメール、 郵送、 持参で同協会 (〒669―3396柏原町柏原1、 tambashi-kankou@rhythm.ocn.ne.jp) に提出すること。
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2013年6月20日11:27
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市島でノルディックウォーキング
6月27日午前9時半から、 スポーツピアいちじま (丹波市市島町中竹田) 周辺でノルディックウォーキングを開く。 たんばN―Walker倶楽部の余田幸美さんを講師に、 レベルに応じた指導を受ける。 参加費2000円。
23日までにNPO法人いちじまライフネットの森田さん (080・5308・2357)。
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2013年6月20日11:26
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豊かな海
「たった1年でこんなに大きくなるとは、 驚きです」。 気仙沼市でカキ養殖に従事する菅野一代さんが、 筏 (いかだ) から引き上げたばかりのカキを1つむいて見せて、 声を上げた。 これまで3年かかって成長していたのと同じくらいの大きさという。 ▼震災後、 カキ種 (ホタテ貝殻に植え付けロープで吊るす) が品不足になり、 自ずと密植出来なくなった分、 成長が速まった。 でも、 理由はそればかりではない。 津波が海底のヘドロをさらっていき、 海がリフレッシュされた。 これが大きいのでは、 と菅野さんは言う。 ▼壊滅した陸前高田の市内を案内しながら實吉 (みよし) 義正さんは、 草に覆われた黒い土の山を指して 「あれは後から積んだのではなく、 津波が瓦礫と共に運んできたもの。 最初に押し寄せた波は真っ黒だったと、 皆言っています」 と話した。 成程そういうことか。 ▼南三陸町で語り部をする後藤一磨さんによると、 カキだけでなく、 ワカメもよく育っている。 「何百年ごとに大津波に襲われるのは、 それなりのわけがあるということでしょう」。 ▼漁師たちは先祖代々、 津波に痛めつけられながらも、 決して離れてしまうことなく、 また漁に就いて生きてきた。 豊かな海が健在なればこそである。 三陸地方を回り、 惨状をも柔軟にとらえ直す人たちに、心救われた。(E)
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2013年6月20日11:25
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消費者目線の議論を
篠山特産の黒枝豆のブランド認証方法について、 市会で審議されている。 篠山産の丹波黒の枝豆であることを認証し、 市が販売者に交付しているプレートに加え、 毎年登録が必要な新たな認証物の交付を計画している。 2009年から交付してきたプレートは現在344件。 一度、 交付されると、 認証基準を守ることは販売者任せになっていた。 市は、 ブランドを守り、 消費者に安心して購入してもらえるよう、 被認証者の情報を細かく把握するとともに、 ホームページで被認証者の情報を発信していく考え。
篠山市や販売農家らでつくる団体は2006年に篠山産黒枝豆の販売解禁日を設定した。 他産地の枝豆や早生種の黒枝豆などを販売する人がおり、 それを消費者が篠山産丹波黒の枝豆だと思い購入することで、 ブランド力が低下する可能性があったからだ。 しっかりと販売解禁日を設定し、 それ以降に販売される枝豆を篠山産の丹波黒枝豆であると、 消費者に明示した。
篠山産丹波黒枝豆の旬の時期は数週間と限られている。 また、 9月下旬になれば、 篠山への観光客も徐々に増え出す。 少しでも早く販売したい、 という気持ちが他産地の枝豆や、 未熟な丹波黒枝豆の販売につながっているのだろう。
市会の特別委員会では、 ブランドを守る実効性のある制度への意見が相次いだ。 ブランドを築くのには時間がかかるが、 崩壊は時間を要しない。 販売者の情報をホームページで発信する計画が上がっているが、 PR強化と同時にこの認証制度の強化も一緒に進めなければ意味がない。 どのようにすれば安心して買えるか。 消費者目線で考えるのも必要だ。(坂井謙介)
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2013年6月20日11:21
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命がけの競技
丹波市立神楽小学校教諭の近藤公範さんが監督を務める、 小野市を拠点に活動する電動車いすサッカーチーム 「Red Eagles兵庫」 が、 初めての海外遠征のカナダの大会で優勝した (16日号 「時の人」 参照)。
選手は、 頚椎 (けいつい) 損傷や筋ジストロフィーなど、 重度の障がいがあり、 首から上が動く人はあごで、 かすかに手が動く人は指でコントローラーを操り、 電動車いすを操縦する。 カナダ・バンクーバの試合会場は、 五輪で使われた体育館。 冬のような寒さで、 ただでさえ可動域の少ない選手の手足をかじかませた。 カイロやタオルで直前まで温めて戦ったそうだ。
取材中、 近藤さんから 「選手は命がけ」 という言葉を聞いた。 試合で電動車いすどうしが激しくぶつかった時、 倒れないように体を動かしてバランスを取ったり、 倒れる時に手をついて体をかばうことが、 障がいのためできず、 頭を打つ危険性がある。 熱くなる選手に冷静さを取り戻させることも監督の役割の一つで、 全員無事に帰国させることができ、 ほっとしたという。 優勝を成し遂げた選手と監督を心から祝福する。 (足立智和)
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2013年6月20日11:21
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自分の居場所
丹波篠山地区には様々な活動をしている市民活動団体が多く存在していることをご存じだろうか。
みなさまもご覧になったことがあるだろうが、 講演内容や会の進行などを映画の字幕のように、 その場で要約筆記して伝える活動。 次々と画面に映し出される言葉は、 現在進行している会の内容を伝えていて、 耳の不自由な方に限らず、 ありがたいものだ。 耳で聞くだけより、 視覚情報として頭に入ると、 大変わかりやすいし、 忘れにくい。
歌を歌う活動や楽器を演奏する活動、 何歳でもできる体操をする活動、 福祉や保健活動、 よさこいやエイサーなどの踊りを踊る活動、 環境や景観を守る活動、 憲法を守る活動、 国際交流や在住外国人の方を支援する活動、 論語を伝え教える活動、 まちづくりをする活動、 山を守り資源を活かす活動、 子どもたちとともに自然の中で体験活動をしながら自然の大切さを伝える活動、 食の大切さを伝える活動、 マッサージで人を癒す活動、 子育て中の母親がホッとできる場所を提供する活動、 川柳や句作り、 文章を創作する活動、 サッカーやグラウンドゴルフ、 山登りやプールでのスポーツ活動、 多様な情報を伝え、 情報を発信する場の提供をする活動、 図書館や篠山の歴史や伝統を守る活動、 哲学について語る活動、 篠山をガイドする活動、 篠山の史学を学び守り伝える活動、 篠山出身者をつなぐ活動、 彫刻や絵画をする活動等々。
自分にぴったりの活動が必ずあるはず。 ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
(土性里花・グループPEN代表)
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2013年6月20日11:20
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小物作り教室が好評 山南町・久下自治振...
久下自治振興会が、 毎月最終月曜に久下自治会館 (丹波市山南町谷川) で開いている 「小物手づくり教室」 が好評だ。 昨年11月にスタートし、 毎回60歳代の女性を中心に20―30人が参加している。 受講生の中から得意分野のある人が講師を務める、 自主運営のかたちをとっており、 講師となり、 生徒となりながら楽しいひとときを過ごしている。
これまでに牛乳パックを使って祝儀袋ケースや造花を作ったり、 風呂敷でエコバック、 折り紙で小箱などを作った。 このほど行われた7回目の教室では 「薬草染め工房さんなん」 のメンバーを招き、 ハンカチのタマネギ染めに挑戦した。
昨年、 浅葉法子さん (65) =同町谷川、 広瀬昌代さん (67) =同=ら60歳代の有志4人が、 地域のお年寄りのための憩いの場、 地域住民のコミュニケーションの場をつくろうと発案。 浅葉さんは、 「明日はわが身で、 自分たちのためにも今のうちにそんな場所がほしかった」 と笑う。
同振興会が県民交流広場事業の 「環境講座」 と位置づけ、 牛乳パックや新聞紙、 不要になった風呂敷など、 どの家庭にもある身近な資源を小物づくりの材料として再利用している。 道具の準備やPRチラシの発行などは振興会が担う。
好評の要因を浅葉さんは、 「2時間ほどで1つの物が完成する達成感がある。 物を作っていれば、 それまで話したことのない人との会話の糸口もできる。 身近にあるものを持ってきてもらえれば、 お金もほとんどかからず楽しめる」 と話す。 参加者の中から得意分野のある人を探して交渉し、 今年12月までは予定が立っているという。
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2013年6月20日11:20
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「五台山まつり」6年ぶり開催へ 6月23...
幸世自治振興会 (0795・82・5038) と北っ子の生き方を育む会は6月23日に 「五台山まつり」 を開く。 新型インフルエンザや雨、 クマの出没などで5年連続中止になっており、 開催されれば6年ぶり。
岩瀧寺下公園広場 (丹波市氷上町香良) で午前8時半から受付、 同9時から開会行事。
五台山登山の部と、 ウオーキングの部がある。 弁当、 お茶、 タオルなどは各自準備する。
参加賞として、 同振興会が購入した製造機で作ったポン菓子がプレゼントされる。
山向こうの市島町前山地区自治振興会は30日に同祭りを開く。
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2013年6月20日11:19
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「伊万里染付の美」紹介 兵庫陶芸美術館...
江戸時代後期に花開いた染付大皿の美と魅力を伝える特別展 「伊万里染付の美」 が、 兵庫陶芸美術館 (篠山市今田町上立杭、 079・597・3961) で開かれている。 直径約40―60センチの大皿に、 七福神や唐獅子牡丹、 鯉の滝登り、 鶴などの伝統的なめでたい図柄をはじめ、 浮世絵をもとに描いたものや、 動植物、 幾何学的な文様など、 多岐にわたった139点を展示している。 8月25日まで。 月曜休館 (ただし7月15日は開館、 翌16日休館)。 観覧料は、 一般600円、 中学生以下無料。
日本の磁器生産は江戸時代初頭、 九州地方の肥前や有田で伊万里焼として始まった。 中国の元時代の景徳鎮窯で創始された、 白地に藍色で文様を表す磁器の加飾技法 「染付 (そめつけ)」 を用いたのも、 日本では伊万里焼が最初。
江戸時代後期、 料理文化の盛隆とともに、 料理を盛り付ける器もこれまで以上に華やかになり、 さまざまな文様が描かれた直径40㌢を超える伊万里焼の染付大皿が数多く生産された。
江戸時代、 幕府から庶民のぜいたくを禁ずる 「奢侈 (しゃし) 禁止令」 がたびたび出され、 伊万里焼もシンプルなスタイルが主流になったが、 江戸時代中期以降、 それを逆手に取り、 藍の単色表現の可能性を広げた。
宍粟市から来ていた70歳代の女性は、 「やきもののことはよく分かりませんが、 大きな皿に藍色の濃淡だけで表現された絵は分かりやすく、 見ていて楽しかった。 また大変、 緻密で丁寧でもあり、 当時の絵付け職人の心意気が伝わってきました」 と話していた。
会期中、 同美術館で次の関連イベントを開く。
▽ 「藍で生みだす染付を体験しよう!」 =7月15日午後1時から。 参加費3000円。 25日までに申し込む。 定員は20人。
▽ 「親子で体験!青色を使ってお皿に絵を描こう」 =7月20日午前10時からと、 午後2時半からの2回開催。 対象は、 小・中学生及びその保護者。 参加費は保護者が1100円、 子どもは600円。 7月2日までに申し込む。 定員は各回とも20人)。
▽学芸員によるギャラリー・トーク=22日、 7月6、 20日、 8月3、 17日の午前11時より。
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2013年6月20日11:18
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初夏の山野草展
6月22―24日午前9時―午後5時、 大手前展示館 (篠山市北新町) で「初夏の山野草展」が開かれる。 初日は午前10時から、 最終日は午後4時まで。
ささやま山草会 (木寅孝明会長) 主催。 アジサイやウチョウラン、 セッコクなどを展示する。 木寅会長 (079・597・2626)。
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2013年6月20日11:18
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「丹波篠山ふるさと俳句会」俳句を募集
「丹波篠山ふるさと俳句会」 の俳句を募集している。季題は 「蛍」 「青田」。 応募は6月30日まで。
俳句3句と投句料1000円の郵便小為替を、 主催の篠山市俳句協会宛に郵送 (〒669―2332篠山郵便局私書箱28号) する。 問い合わせは、 同協会の酒井さん (079・595・0584)。
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2013年6月20日11:17
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JICA専門家 前川芳秀さん
アフリカで感染症研究
(まえかわ よしひで)東京都在住
1975年 (昭和50) 丹波市氷上町生まれ。 氷上中、 舞鶴工業高等専門学校土木工学科卒。 長崎大学工学部社会開発工学科に編入。 卒業後に同大学院修士課程を修了。 同大学院博士課程で、 医学博士号取得。
JICA (ジャイカ、 国際協力機構) の専門家として、 アフリカ南東部のマラウイで、 ウイルスを媒介する蚊の生息環境や蚊媒介性疾患を調査。 1年半年ぶりに帰国し、 東京の国立感染症研究所で、 国内の蚊の分布や感染症を媒介する蚊の研究に経験を活かす。
大学院で、 人工衛星で、 植生や環境変化を調べるリモートセンシングという研究をしていたが、 熱帯医学研究所の教授から 「蚊の研究に応用できないか」 と誘われた。 フィールドで蚊の採集方法を必死に覚えた。 いったんは、 建設会社に就職したが、 フィールドワークの面白さが忘れられず、 再び蚊の世界へ。
マラウイでは、 マラウイ大学に実験室を設置。 マラウイ湖沿岸や川、 畑、 森に囲まれた村、 都市部など30カ所の調査地点で、 成虫を捕獲し、 調査。 移動距離は2万㌔に達した。 「どんな種類の蚊がどの地域に多いかなど、 感染症の 『運び屋』 となる蚊の種類の分布を調べた。 自分の目を通して、 結果を確認できるのが面白かった」。 調査の結果、 8種類の疾患を9種類の蚊が媒介している可能性が高いことを突き止めた。
ウイルス検出実験で、 マラリアを媒介する蚊からオニョンニョンウイルスと思われる陽性反応が見られ、 現在、 確認作業中。 確定されれば、 マラリアと診断されていた熱性疾患のなかに、 マラリア以外の疾患がまざっていたのがほぼ確定的に。「研究がマラリアを含む蚊媒介性疾患の適切な検査や治療に役立てば」。
蚊の世界に飛び込んではや、 13年目。 インドネシア、 ケニア、 タイやスリランカなどでも研究し、 採集した蚊は12万匹を超える。
息抜きは、 古里に帰って、 子ども時代に遊んだいそ部神社や水分れ周辺の散歩。 「心が休まりますね」 と笑顔。
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2013年6月20日11:16
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「NHKのど自慢」出場募る ゲストは小...
丹波市 (市生涯学習センター0795・82・0409)、 NHK神戸放送局 (078・252・5000) は、 9月15日午前11時45分から青垣住民センター (丹波市青垣町佐治) で開演する 「NHKのど自慢」 の出場者 (グループ)、 観覧者を募集している。 ゲストは、 小林幸子さん、 市川由紀乃さんで、 司会は小田切千アナウンサー。 予選を通過した20組が出演する。
出場希望者は、 往復はがきの往信用裏面に名前、 年齢、 性別、 電話番号、 職業、 歌う曲目とその歌手名、 選曲理由を、 返信用裏面には何も書かずに応募すること。
対象は、 中学生を除く15歳以上で、 原則アマチュアとし、 応募は1人 (組) 1通とする。 申し込み多数の場合は、 250組を選出の上 (選出結果を返信用はがきで返送)、 前日の予選会に出場してもらう。 予選会は同センターで午前11時45分から始まり、 同日午後5時10分ごろには本選に出場する20組が発表される予定。
8月9日までに 「〒650―8515NHK神戸放送局 『NHKのど自慢』 出場係」 へ。
観覧希望者は往復はがきの往信用裏面に郵便番号、 住所、 名前、 電話番号を、 返信用裏面には何も書かずに応募すること (抽選結果を返信)。 入場は無料。 申し込み多数の場合は抽選の上、 入場整理券 (1枚で2人入場可) を送る。 予選会は入場自由 (満席の場合は、 入場制限をする場合あり)。
8月16日までに 「〒669―3692丹波市氷上町成松字甲賀1番地 丹波市生涯学習センター 『NHKのど自慢』 観覧係」 へ。
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2013年6月20日11:16
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自然環境再生を支援 冬期湛水などに補助...
篠山市は、 市内の豊かな自然環境やさまざまな動植物の生息空間を保全、 再生するため、 市民が行う自然保護、 再生活動に対して上限20万円の補助金を交付することを決めた。 対象となる活動は、 休耕田でのビオトープ整備や冬期湛水 (冬みず田んぼ)、 動植物の生息・生育環境保全再生活動、 外来生物駆除活動など多岐にわたる。 2010年に策定した 「篠山市環境基本計画」 の一つ、 生物多様性事業 「森の学校復活大作戦」 を推進するのがねらい。
補助額上限20万円の活動の一例として、 ▽生息・生育環境の保全や再生=コンクリート化された水路に小動物落下防止のふたや脱出用スロープを設置したり、 水路を土や石積み、 木組み化するなどして、 生きものが生息、 繁殖できる環境を整える▽希少動植物保護=生息状況調査やフェンス、 看板の設置、 支障木の伐採など▽外来生物の駆除▽広葉樹林の整備=苗木の植樹、 除間伐や下草刈り
―などを挙げている。 また、 上限5万円の活動に、 生きもの観察会や勉強会の開催などがある。
このほか、 休耕田に水を張り、 水生生物などのすみかをつくるビオトープ整備に10アールにつき年額6000円、 冬期の田んぼに水を張り、 生きものの越冬場所や野鳥のえさ場を提供する冬期湛水には同面積につき年額4000円を補助する。
補助対象と認められる経費は、 指導者や講師の謝金、 資料作成費、 機械レンタル料、 工事請負費、 ノコギリや燃料など消耗品の購入費など。 事務所維持費や人件費、 食糧費などは対象外。
補助金の交付申請は、 篠山市役所環境課 (第2庁舎1階、 079・552・6253) に備えている申請書類に必要事項を記入し、 同課に提出する。
丹波地域で自然環境保全活動を実践している組織や学識者で構成する 「森の学校推進委員会」 で、 補助金申請のあった事業の内容を審査し、 採択するかどうかを決める。 同委員会はこのほか、 公共工事の計画に対して、 環境に配慮した工法などを行政に提案する。
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2013年6月20日11:16
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“ほら貝”愛好家ら初の講習会 6月30日
丹波市や播磨地域のほら貝愛好者でつくる 「はりま立螺 (りゅうら) 之会」 (15人) が、 6月30日午前10時から伊尼神社 (丹波市氷上町新郷) で、 丹波地域では初めての講習会を開く。 同会会長で、 元氷上西高校長の大中政實さん (65) =神崎郡神河町=と、 同会事務局長の三崎嘉之さん (72) =丹波市氷上町谷村=の2人の有段者らが、 基礎から無料で指導する。 2人は、 「魅力的なほら貝の音色をぜひ味わってほしい」 と参加を呼びかけている。
講習会では、 模範吹鳴のほか、 「乙音」 「甲音」 「別揺り」 など、 それぞれに違った独特の音色やリズムを学ぶ。 服装は自由で、 飲み物やタオルを持参。 ほら貝は貸し出す。
同会は、 大中会長らの呼びかけで2007年4月に発足。 音色の追求、 健康づくり、 地域への元気発信―をモットーに活動している。 08年に県立芸術文化センターで開かれた催しで“デビュー”。 以来、 県内を中心に各地の催しに出演したり、 毎年11月に開催される愛知県石鎚山での講習会に参加し、 技術の研さんを積んでいる。
指導する2人は、 広くほら貝を教えている 「石鎚立螺之会」 に入門し、 石鎚立螺法を習得。 大中会長は2段、 三崎さんは初段の腕前。
大中会長は、 氷上西高校長をしていた2003年、 同校の創立30周年式典で披露する太鼓の練習中、 指導者からほら貝を吹いてみないかと促されたが、 全く音が出せなかった。 「それが悔しくて練習するようになり、 音が出るとうれしくなって」 と笑う。 ひょうたん細工の仲間だった三崎さんも、 その音色に魅せられ、 「新しいことに挑戦しよう」 と練習を始めたという。
大中会長は、 「古いしきたりなどに縛られていると、 ほら貝は廃れるばかり。 多くの人に、 山々にこだまする音色の迫力にふれてほしい」 と話す。 三崎さんは、 「ほら貝の魅力は音色。 丹波には格好の練習場所がいくらでもある。 丹波でも同好会がつくれれば」 と期待している。
前日までに申し込みを。 三崎さん (0795・82・0152)。
写真・丹波地域で初めてのほら貝の講習会を開く大中さん (左) と三崎さん=伊尼神社で
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2013年6月20日11:15
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5色のケーキとムース 東雲高、アリスが...
篠山東雲高校と、 同校出身で、 「手作りケーキのお店アリス・篠山インター店」 店長の大江康児さん (29) が共同開発したスイーツを22日から、 同店 (篠山市網掛402―1)、 特産館ささやま (同市黒岡)、 味土里館 (同市東吹) の3店舗で販売する。 丹波茶と 「丹波の赤じゃが」 を使い、 昨年つくった商品 「東雲の森のモンブラン」 に続く第2弾。 大江さんが 「地元の特産品を使って商品を開発することで、 篠山をさらに好きになってもらい、 責任感と楽しさ、 難しさ、 喜びを味わってもらおう」 と企画した。
今商品は、 大江さんが 「篠山の特産品を使ったケーキ」、 同校生活環境類型の3年生 (8人) が 「5色」 をテーマに今月上旬から商品企画を練ってきた。 その結果、 素材の色を生かした5色のバターケーキ 「しののめ畑のカラフルケーキ」 とムース 「しののめ村のカラフルムース」 を企画。 バターケーキは、 黒豆、 丹波茶、 チェリーなどを使い5層に、 ムースは、 丹波茶、 杏仁豆腐、 マンゴー、 タピオカ、 イチゴの生クリームの5層にした。
13日、 生徒たちは2班に分かれて、 大江さんの指導で試作品を作った。 大江さんはそれぞれの商品がきれいな5層になるようにする調理法などをアドバイスした。
ムースを担当した、 畑涼花さん (篠山中出身) と吉見舞子さん (篠山東中出身) は 「きれいな層にするのが難しかった」、 酒井晶さん (篠山中出身) は 「分量を考えるのが大変」、 寺本沙耶さん (同) は 「たくさん売れてほしい」 とそれぞれ話していた。
写真・共同開発したバターケーキとムース
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2013年6月16日09:10
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自然への謙虚さ学ぶ 三陸視察応援ツアー...
「地震と津波が教えた絆」
写真・被災した南三陸町の市街地。2年3カ月が過ぎても砂利だらけのまま=宮城県南三陸町で
そこに家があったはずの場所には若々しい緑色をした草が生い茂り、 たくさんのシロツメクサの花が風に揺れていた。 丹波新聞社が6月11―13日に主催した 「東日本大震災の被災地三陸の視察・応援ツアー」。 丹波、 篠山両市などから22人が参加、 被災した各地をめぐりながら改めて学んだことは、 「自然の前に人間は謙虚でなければならない」 ということだった。 3回にわたって同行記を綴る。(森田靖久)
市街地の6割が壊滅し、 人口約1万7000人のまちで死者・行方不明者合わせて約800人を数えた南三陸町。 「大きな津波が予想されます。 高台へ逃げてください」。 あの日、 迫り来る大津波を前に放送のマイクを握り、 声を出し続けた24歳の女性がいた。 彼女に逃げろといった職員もいた。 今はもう声も聞けない。 姿を見ることもできない。 彼女は半年後に結婚を控えていた。
砂利だらけのまちの中に赤い鉄骨の建物だけが異様な姿を残していた。 彼女たちがいた同町防災対策庁舎。 11日、 バスを降りた参加者らが建物を見上げた後、 静かに手を合わせる。 三木義夫さん (丹波市春日町黒井) は持参した線香を手向けた。
「昭和の津波の時にも41人の死者が出た。 なのに災害時に本部となる建物が平地にあるんです。 なぜだと思いますか」。 同町で語り部をしている後藤一磨さんが参加者に投げかける。 「12年前、 津波が来るような場所に建てることに反対が起きた。 でも、 バブル後の財政悪化でこの場所しか建設できなかったんです」。 声に悔しさがにじんでいた。
震災時、 気象庁が発表した津波の予測は約6メートルだった。 海辺には過去の津波の経験から5メートル50センチの防潮堤がある。 多くの人が 「津波が来ても大したことない」 と思ってしまった。 3分以上も続いた震度6弱の揺れの後、 襲来した津波は15メートルを超えていた。 朝まで何回も押し寄せた波は、 バキバキと音を立てて建物と人をのみ込んでいった。
後藤さんは言う。 「高台に縄文時代の遺跡があるが、 そこは被災しなかった。 技術革新後、 私たちは自然も操れると思っていたのではないか。 あの波を見ながら、 自然と人間の関係がどうあるべきかを学びなさいと言われたような気がする」
そしてこう締めくくった。 「けれどたくさんの人が助けに来てくれて、 私たちが生きていくには人間同士が絆を結んでいくことが大切と知った。 これは地震と津波が教えてくれたことです」
この日、 一行が宿泊したのが 「南三陸ホテル観洋」。 2年3カ月前、 女将の阿部憲子さんは、 従業員を前にして言った。 「みんな心を強く持って。 譲り合いの精神でがんばりましょう」
ホテルには家を失った住民が続々と避難し、 翌日以降は600人を数えた。 水は約4カ月来なかった。 雨が降ればバケツで受け、 川へ水をくみに行き、 洗濯もした。 「衣食住を提供する旅館業の私たちは災害の時に役に立つことがあると気付いた。 無念な思いで亡くなった人たちのためにも簡単に風化させてはならない。 それが私たちの使命だと思っています」
同町では約70%の事業所が廃業せざるを得なくなった。 復興商店街ができているものの、 そこで買い物をする地域住民は19%に満たない。 人口は減り続ける。
「もう地元だけでは経済が回らない。 今回のように世代にかかわらず外から被災地に来てほしい」 と一行に呼びかけた女将は、 「私たちはお客様の笑顔を見ることが楽しみですから」 と笑った。
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2013年6月16日09:10
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電動車いす「兵庫」国際大会優勝導く ...
監督を務める小野市を拠点に活動する電動車いすサッカーチーム 「Red Eagles (レッド・イーグルス) 兵庫」 が6月8、 9日にカナダで行われた国際大会 「コースタル・カップ」 で、 初出場初優勝を果たした。 日本のクラブチームでは初めての海外遠征でつかんだ栄冠を喜んでいる。
「2002年に日本選手権で優勝して以来、 ベスト4、 準優勝はあるが、 優勝から遠ざかっている。 日本代表のコーチとして海外遠征し、 学ぶことが多かったので、 選手が自分の壁を乗り越え、 精神面・技術面でさらに成長するきっかけになればと、 遠征を決めた」
「カナダの州代表3チームと、 日本から2チームが参加した。 総当りの予選リーグは4選全勝。 決勝でも、 予選で6―4と手こずったバンクーバーのチームを2対0で下した。 体格で劣る分を、 ドリブルやパスなどの細かいプレーと、 高い操作性の車いすといった技術で克服した」
「監督の私の仕事は、 相手のくせやねらいどころを伝えること。 最後までボールを追う、 楽しむ、 挑戦する、 攻撃的なプレーをする、 の4点を指示した。 大会に向けて、 イメージの共有や約束事、 役割分担を徹底した。 日本代表が壮行試合を開いてくれるなど、 多くの支えで優勝できた。 選手がいい表情でプレーしてくれた」
「優勝が決まり、 普段感情が出せなかったり、 うまく言葉にできない選手が、 涙を流して喜んでいた。 精一杯やり、 結果につながったことが、 心からうれしかったのだろう。 今回、 得た大きな自信は、 日本選手権など、 これからの大会で生きる」
選手は、 筋ジストロフィーや頚椎 (けいつい) 損傷で全介助が必要など、 重度の障がいがある。 勤務する神楽小の児童には、 努力すれば夢がかなうことや、 責任を持ってがんばることが自信になると伝えようと考えている。 丹波市春日町野村。34歳。