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2017年7月20日09:10
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吾輩のそれから
小説「吾輩のそれから」(芳川泰久著)は漱石の「吾輩は猫である」の“続編”。客が飲み残したビールを舐め酔っぱらって水甕の中で死んでしまった「吾輩」の魂が、主人の家の上空から周囲を眺める場面から始まる。▼そして不慮の事故の前後のことを調べるうち、単なる事故死でなかったことがわかってくる。本編の吾輩が主人の感化か、こましゃくれひねくれていたのに対し、続編では割に本来の猫らしく可愛く感じられる。▼鏡子夫人が語る「漱石の思い出」(松岡譲編)によると、この猫はある夜、夏目家にふらりと来て、猫嫌いの夫人がいくらつまみ出してもすぐ戻って来てお櫃の上に上がったりするうちに、漱石の「おいてやれ」の一声で飼われることになった。▼出入りのあんまの婆さんが「全身足の爪まで黒いのは珍しい福猫。きっとお家が繁盛しますよ」と言うので、多少は待遇をよくしてやっていたところ、吾輩をモデルにした漱石のデビュー作が大ヒットし、夏目家は急に潤うようになった。▼しかし新しい家に引っ越した頃から元気がなくなり、物置の隅でひっそり死んでいた。夫人にしょっちゅう暴力をふるっていた癇癪持ちの漱石はこの猫には優しく、庭の桜の樹の下に埋葬して「この下に稲妻起こる宵あらん」と墓標を建てたという。こちらは実話。(E)
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2017年7月20日09:10
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来年度採用の篠山市職員 8月から受付開始
篠山市は、2018年度採用の市職員を募集する。受付期間は8月1日から14日までの平日午前8時半から午後5時15分の間。申込書類を市役所本庁3階の総務部総務課へ持参する。
事務職の一般枠、社会人経験者枠、高校生枠それぞれ若干名。身体障がい者枠が1人。消防職は2人程度。幼保職は3人。建築・土木職が若干名。保健師が1人。
9月17日に1次試験、10月15日に2次、11月6日に3次試験を行う。
遠隔地に居住していたり、入院しているなど特別な事情がある場合は、親族による代理申し込みが可能。市役所本庁、各支所に募集要項を置いているほか、市ホームページでも閲覧できる。
詳細は市総務課(079・552・5113)。
初任給は次のとおり。
【事務職】▽大学卒=17万8200円▽短大卒=16万1700円▽高校卒=15万500円【消防職】▽大学卒=18万4800円▽短大卒=16万7500円▽高校卒=15万5800円
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2017年7月20日09:07
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新旧住民つなぐ存在
「子どもたちに良い思い出を」と始まり、30回目を迎える夏祭りを7月22日に開く丹波市柏原町の下町沖田地区。企画しているのは、20―60代が所属する青壮年会の「沖和会」。毎年、同市内の事業所、企業、個人など100件ほどの協賛を得て盛大に祭りを催す。その規模は1自治会の祭りを超え、広域からの来場もあるという。今年は節目の祭りとして、人気ラジオDJを招いたり、抽選会の景品を豪華にするなどして盛り上げる。
小学生の時にこの祭りに参加した現在20代の男性メンバーが今は祭りを企画する立場にいる。「大人たちが祭りを盛り上げていた姿や、抽選会が楽しかった様子が今でも印象に残っている」と思い出を語っていた。「いまの子どもたちにも良い思い出を作ってもらいたい」と祭りの準備にも力が入る。
沖和会は普段、清掃やボランティア活動を行ったり、祭りなどの地域活性化の役割も果たすなどしている。50年前、下町沖田地区の世帯数は18戸。現在は356戸。新興住宅地の同地区にとって、新旧住民が親睦を深められるこのような団体や取り組みの意義は大きい。(坂井謙介)
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2017年7月20日09:06
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水の思い出
水が輝く季節になると思い出す。私は5歳だった。目の前に広がる満々と水を湛える大きな海。学生時代、水泳選手だった父が、その波立つ海に1人で入っていくのが怖くて心細くて、一緒に行くと駄々をこねた。そんな私を父が小脇に抱えて泳ぎだし、塩辛い海の水が何度も顔にかかり、思うように息ができなくて苦しく、視界を満たすのは揺れる灰色の水だけだったことを。
もうひとつは、小学生の時の記憶。その頃、スイミングスクールの選手コースに所属していた私は、毎日一番遅い時間に練習していた。昼間は一般開放される50㍍プールが私たちの練習場所だった。夜のプールは昼間の喧噪が幻のように黒い水面に静かな月を映していた。何度も何度もターンを繰り返す50㍍は、どれだけ水をかいても永遠に終わりがないように思えた。クロールのキック音が消える平泳ぎになると、開いたり閉じたりする手足から、盛り上がった静かな波がゆっくりと広がって青い月を崩しながら水の上を滑り、なおいっそう静かになった。
ある日、ひとりの少年が昼間の賑やかな水の底で沈んでいるのが見つかった。それでも練習は続く。変わらず夜を映す水は美しかったが、少年が沈んでいた上を通るときは、ひっそりと静かな背中が見えるようで、どんなに疲れていても、手と足が速くなった。
いつの間にか水と離れて久しいが、盛夏になると思い出す。名前も知らない少年と長く暗い水の連なりと、若い父のたくましい腕と。
(土性里花・グループPEN代表)
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2017年7月20日09:04
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8月5、11日に映画会 福知山と春日で
社会福祉法人「みつみ福祉会」が8月5日にハピネスふくちやま(京都府福知山市内記100)で、同月11日に春日文化ホール(兵庫県丹波市春日町黒井811)で映画会を開く。いずれも午後2時から。入場無料。
5日は「ペット」(90分)、11日は「この世界の片隅に」(122分)を上映する。問い合わせは、障害者支援施設「みつみ学苑」(山南町岩屋、0795・77・0094)。
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2017年7月20日09:02
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丹波市の歌 千住明氏に作曲依頼
谷口進一丹波市長と「丹波市の歌制定委員会」委員長のソプラノ歌手、足立さつきさん(兵庫県丹波市出身)が7月14日、市役所で会見し、作曲家・編曲家・サウンドプロデューサーとして活躍する千住明さんに作曲を依頼したと発表した。
千住さんは、ポップス(中森明菜や加山雄三らのアレンジ)、アニメ「機動戦士Vガンダム」、ドラマ「家なき子」、映画音楽「涙そうそう」から合唱組曲「母なるものへ」、オペラ「万葉集」まで多岐にわたる活動を展開。NHK「日曜美術館」のキャスターも務めた。日本画家の兄、博氏、バイオリニストの妹、真理子氏と「千住三きょうだい」としても知られている。
仕事を一緒にしたことがある足立さんが千住さん側に打診し、快諾を得た。足立さんは「名前もあり表現者としてもプロフェッショナル」と言い、谷口市長は「千住さんと言えば、その世界では知らない人はない全国区の作曲家。お世話になれ、ありがたい。全国津々浦々で歌い継がれる歌が生まれれば」と喜びと期待を語った。
年内に作曲が仕上がり、曲を公開し、曲に合う歌詞の全国公募を年明けに始める。来年7月に作詞を締め切り、翌月の公開審査で採用候補の歌詞がついた曲を市民に披露し、同委員会で選定する。
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2017年7月20日09:01
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JA生産組合に女性部「栗っこ会」誕生 ...
写真・丹波栗生産に女性ならではの視点を取り入れたいと語る「丹波栗っこ会」のメンバーたち=丹波市氷上町油利で
女性ならではの視点で丹波栗のPRや生産者の育成を図ろうと、JA丹波ひかみ丹波栗生産組合に女性部「丹波栗っこ会」(山本浩子代表)が誕生した。女性を対象にした栽培講習会を開催したり、販売促進をめざした勉強会、丹波市内イベントでのPR活動などに力を注ぐ。7月23日午前10時から、女性向けの初講習会を山本代表(53)の栗園(兵庫県丹波市氷上町油利)で開催する。山本代表は「女性が栽培にかかわりやすい環境をつくりたい。多くの女性に栗をつくる喜びを味わってほしい」と話している。
市内の兼業栗農家のほか、これから栗栽培を始める予定の計9人の女性でつくる。会員の栗園で開く栽培講習会では、JAから講師を招くほか、会員がこれまでの経験で得た技術を伝える。生産だけでなく、販路などについても検討する場を設ける。
女性栗剪定士の足立にしきさん(59)=同市青垣町小倉=と山本代表のほか、実家の栗園を手伝う岡田綾香さん(37)=同市春日町野上野=が中心となって立ち上げた。会員の輪を広げようと周囲に声をかけたところ、賛同者が集まった。
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2017年7月20日09:00
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ちーたんの館で特別展 8メートルの恐竜...
丹波竜化石工房「ちーたんの館」(兵庫県丹波市山南町谷川)で7月22日から、夏期特別展「丹波竜と獣脚類展」が開かれる。特別展示では過去最大となる全長約8㍍の恐竜骨格など計5点が展示される。8月31日まで。また、8月11―20日、「ナイトミュージアム」を開催する。
丹波市などの主催。ティラノサウルスと同じ獣脚類の全長8㍍の「デルタドロメウス」(東京・国立科学博物館蔵)と、鳥に近いとされる「コンコラプトル」(岐阜県博物館蔵)の全身骨格、獣脚類の卵の化石3点(群馬県立自然史博物館蔵)を展示する。
ナイトミュージアム(午後7時半―9時)は昨年に続き2回目。展示模型をライトアップする趣向で、昨年は9日間で1600人が来場し好評だった。先着20人に記念品を贈呈する。
入館料は大人200円(小中学生はココロンカードで無料)。同館(0795・77・1887)。
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2017年7月20日08:59
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篠山市大芋の樋山さん夫婦 喫茶店オープン
兵庫県篠山市大芋地区の奥山で、大阪からIターンした夫婦が10年近くかけて少しずつ手作りで建てた店「喫茶・軽食 牧舎」(079・558・1388)がオープン。飲食店の少ない地域でもあり、地域の人たちがほっと一息つきに訪れている。誰でも気軽に来てほしいと、スロープを作ったり、メニューには点字シールをはるなど、障がい者にも配慮した工夫を施している。
店主は樋山和夫さん(69)、慈子さん(61)夫婦。和夫さんは何十年来の趣味が木工。将来は田舎でのんびり暮らし、終の棲家は自分で建てようと思い描いていた。
10年ほど前、たまたま通りかかった雛壇になった土地が目にとまった。地権者を訪ねるなどし、紹介されたのが今の場所。和夫さんは、「回りに家がなく、南向きで、沢水が出ていた。生きていけると思った」と笑う。
大阪と篠山を行き来しながら“夢”に着手。テントで暮らしながら土地を拓き、まずは寝るだけに使う小屋を建てたり、沢水を利用した風呂を造るところから始めた。
5年ほど前からいよいよ建物の建設に入り、基礎を固めるところから全て手作業。そのうち、地元の人たちに来てもらえるようにお店にしようと話し合ったという。湿気対策にと基礎を高くしたところ、見晴らしがよくなり、お気に入りの風景に。その方向に一畳ほどの大きなガラスを2枚はめ込み、カウンター越しに見る田園風景が店のウリになった。
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2017年7月16日09:00
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あいさつの威力
篠山東中学校で7月12日、20周年記念式典が行われ、同校卒業生で、米・ニューヨークで活動するシンガー、遠山恵さんがライブを行った。生徒から中学時代に学んだことを問われた遠山さんは、「あいさつをするなど基本的なことを教わった。都会へ出てからも、道行く人にあいさつしていた」と会場を沸かせた。
先日、大阪から篠山市へ移住した人と話をしていると、「出会った人が『こんにちは』とあいさつしてくれることに驚いた」という。「かわいい小学生から、高校生までがあいさつしてくれる。すごいなぁと思って。いい所に越してきた」と笑っていた。
以前にも、Iターンして丹波市で開業した店主も同じようなことを話していた。「町を歩いていたら高校生があいさつしてくれる。最初はびっくりしたが、ここは悪い町なはずがないと思った」と笑い、移住する決め手の一つにもなったという。
という話を聞いて毎回、“あいさつの威力”に驚く。普段は気にも留めていなかったことが、移住の決め手になるのだ。あいさつは生活の基本。おろそかにしてはいけない。(芦田安生)
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2017年7月16日09:00
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荻野譲氏訃報
荻野譲氏(おぎの・ゆずる=元柏原本町自治会会長)7月11日午前3時58分、病気のため西脇市内の病院で死去、76歳。自宅は丹波市柏原町柏原1284ノ17。葬儀は12日行われた。喪主は長男、善弘(よしひろ)氏。
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2017年7月16日09:00
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篠山市市名変更「市民の会」結成 賛成の...
兵庫県篠山市の市名を「丹波篠山市」にするよう求めている団体や市民らがこのほど、「市名を『丹波篠山市』にする市民の会」(代表=圓増亮介商工会長)を結成した。7月18日から変更に賛成する署名活動をスタートし、3カ月かけて有権者の3分の1に当たる約1万人分の署名を集め、酒井隆明市長、渡辺拓道市議会議長に提出する予定。署名に法的拘束力はないが、市議会12月定例会に市名変更の議案を提出することを求める考え。
同会は、これまでに市長らに対して変更の要望書を提出している市商工会や丹波篠山観光協会、JA丹波ささやま、丹波ささやま栗振興会、丹波立杭陶磁器協同組合など17団体と市民約110人で構成する。
署名を求めるチラシでは、「『丹波』と言えば丹波市を、『丹波篠山』と言えば、丹波市と篠山市をさすような混乱が広がっている」「このままでは私たちの『丹波ブランド』『丹波篠山ブランド』が消失してしまう」と指摘し、「ブランドを守り、発展させるには市名しか道はない。ブランド力の活性化は市の財政のプラスになり、将来の市民生活の向上に寄与することは間違いない」としている。
7月13日には7団体の代表者が市商工会館(同市二階町)で会見を開き、圓増代表は、「『商売人や関係者だけがやっている』という声も聞く。まだまだ市民の中には『関係ない』などと伝わっていないところがある。署名活動を通して、市民一人ひとりに理解を求めたい」とし、「ブランドを高めないと、篠山はこれから生き残っていけない。市名を変えるのは大きなこと。市民みんなで盛り上げていきたい」と話した。
そのほかの加盟団体は次の通り。
篠山市旅館組合、篠山商店街連合会、篠山市薬剤師会、篠山市認定農業者連絡協議会、篠山市菓子工業組合、篠山市医師会、多紀糧穀事業協同組合、ささやま桜協会、篠山市農村女性組織連絡会、丹波木綿保存会、丹波篠山楽空間、篠山担い手農業者協議会
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2017年7月16日09:00
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海外ピアニストコンサート開催 7月21日...
福知山サンホテル(福知山市堀)で7月21日午後7時から、ロシア出身のピアニストのルーステム・サイトクーロフさんによるコンサートが開かれる。ロンドンと東京を拠点に、若手演奏家の支援やコンサートを開催する団体「M.C.S」の主催。来場者を募っている。
サイトクーロフさんは、数々のピアノ国際コンクールで入賞したほか、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団との共演経験がある。会場では、開演前や休憩時間にシャンパン(500円)も味わえる。
また、同ホテルで7月20日午後2時から、サイトクーロフさんを講師に公開ピアノレッスンが行われる。篠山鳳鳴高校3年の吉田大介君らが受講する。有料で入場可能。
コンサートは一般3600円、村上商事のF1カード会員3000円、高校生以下2000円。公開レッスンは一般2000円、23歳以下の学生1200円(コンサートチケット購入者はいずれも500円)。チケットは同ホテル(0773・23・6161)へ。
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2017年7月16日09:00
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手話初級講座 参加者を募る 市社協が8...
丹波市社会福祉協議会(0795・82・4631)は8月3日―12月14日の原則毎週木曜の夜に開く手話奉仕員養成講座(入門過程)の参加者30人を募集している。
初めて手話を学ぶ人が対象で、日常会話で必要とされる手話の単語や表現方法を学ぶ。
氷上健康福祉センター(兵庫県丹波市氷上町常楽)で午後7時半―9時半。講師は丹波ろうあ協会の会員ら。テキスト代3240円。託児あり。7月24日までに要申し込み。
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2017年7月16日09:00
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直虎という猫
今年の大河ドラマは、前評判ほど視聴率は良くないみたいだ。それでも時代劇好きの夫が日曜の夜はテレビの前に陣取るので何となく一緒に見ている。主人公を演じている柴崎コウさんの不思議な魅力にも魅かれる。あの時代、武家に生まれた女は政略のための道具としか扱われなかった。その点、直虎の生き方は、ある意味自立しているかも。凛とした彼女の顔と姿も好ましい。
さて、我が家にも猫の直虎が誕生した。猫のシロが五月一日に二度目の出産。三匹の白色の猫はすべて雄で、ただ一匹うまれた茶虎が雌。これも動物病院に連れて行き判明したこと。シロはいつもの猫のベッドで出産、最初に産んだのが茶虎だった。こちらの勝手な思い込みで茶虎は雄、シロは全部雌だと判断して、名前も白猫には「雪」「小雪」などと考えていたのでびっくり。すでにシロには「伯」という長男がいて一緒に暮らしている。生まれたての仔猫たちに伯が手を出すのを警戒、出産の翌日、シロは仔猫四匹とどこかに引越してしまった、案じていたら三週間後、よちよち歩きの仔猫を一匹ずつ咥えて帰宅。これらの仔猫たちの父親と思えるメルは、四月の半ば、私が丹波から帰宅したらいなくなっていて、その後も一切姿を見せない。
四匹の仔猫と母猫、そして伯の六匹の猫を飼うことになるかと案じていたところ、猫友達のあっせんで、子猫三匹は養子にもらわれていった。ただ一匹残った茶虎は、五年間可愛がったメルと同じ毛色なので「直虎」と命名して家で飼うことになったというわけ。
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2017年7月16日09:00
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第529問
中兵庫信用金庫がまとめた6月期の景気動向調査で業況判断指数が改善しました。改善は何期ぶり?
1.4期
2.3期
3.2期
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2017年7月16日09:00
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トライアスロン大会の屋台骨 大原安太郎...
来年20回、曲がり角に
毎年、新緑の頃、丹波市青垣町で開催される「ファインキッズトライアスロン in 丹波」。大会が始まった1999年から、屋台骨として大会運営を支えている。来年で20回目の節目を迎えるが、今年、大会関係者に「来年の20回を機に大会を終えたい」という旨を伝えた。しかし、根っからのトライアスロン愛好家。本心は別にある。
若い頃からマラソンに親しみ、新しいものに挑戦したいと40歳からトライアスロンを始めた。温水プールを備えたグリーンベル青垣があり、ロケーションもいい青垣の地で「トライアスロン大会を開催しない手はない」と、県の協会の仲間と共に第1回大会を開催した。
小学1年生の子どもから大人までが楽しめる大会。親子での参加が目立つ点では全国でも珍しいという。成人で、水泳は400㍍、バイク20㌔、ラン5㌔と距離が短く、初心者にもうってつけ。県内はもとより各地から毎回、280人前後の参加者がある。小学生高学年の部と中学生の部は、締め切り1カ月前には定員に達する人気を集めている。
大会事務局を務める大原さんは、大会開催に向け毎回、地元や行政との交渉、警察署との調整、資料作成、会場設営、ボランティアスタッフの采配など、多方面で奔走。大会当日は、事故やトラブル処理に追われる。
今、71歳。「金属疲労が進んでいる」という思いもある。大会を終えたいと関係者に伝えはしたが、選手の合宿所も兼ねた自宅を青垣に建てるなど、トライアスロンへの思いは強く、「大会を継続してほしいというのが本心。そのために自分の代わりをしてくれる人が出てきてほしい」と願う。
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2017年7月16日09:00
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音楽など多彩に 7月23日、ちるみゅーで...
篠山市多紀地区の祭典「たきまつり」(同実行委員会など主催)が7月23日午前10時半―午後3時、篠山チルドレンズミュージアム(同市小田中)で行われる。音楽演奏や屋台、カブトムシのプレゼント(整理券を配布)など、多彩な催しを予定している。
多紀小学校の金管バンド、篠山東中学校吹奏楽部の演奏、コーラスきよたっきーのステージがまつりを活気づける。池田たかしさんのコマ回しショーは、午前11時35分から、午後1時からは「篠山鼓夢衆うりずん」のエイサー、中森竜太さんのギター、「SAY withしののめ Teachers」のステージと続く。お化け屋敷や屋台もある。
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2017年7月16日09:00
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地獄
煮え立つ釜で茹でられている者。糞尿にまみれた池で、体を虫に食われている者。焼けた銅を口に注がれている者。耐えがたい苦しみに身もだえる人間を描いた絵が、丹波市立植野記念美術館で開催中の中島潔展で展示されている。地獄のありさまを描いた地獄絵だ。▼「うそをつくと、閻魔様に舌を抜かれるよ」「悪いことをしたら、地獄に堕ちるよ」。中島氏は子どもの頃、母親に地獄絵を見せられ、正しく生きるよう戒められた。殺伐とした今の世に生きる画家として、日本の心を伝える絵を描かなければとの思いから、子どもの頃の原体験を基に地獄絵を制作したという。▼地獄は存在するか。そんな疑問には、哲学者カントの考察をもって答えたい。カントは、神の存在は理論的には証明できないが、道徳的に生きるためにはその存在が“要請”されると考えた。地獄も同様だろう。人が道徳的に生きるためには、地獄は存在すると信じるがいい。▼江戸時代の名僧、白隠は、子どもの頃に聞いた地獄についての説法に恐れおののき、その恐怖を克服するために仏道修行に励んだという。地獄の存在が名僧を生み出した。▼晩年の白隠に師事し、青垣の高源寺を復興したことで知られる弘巌和尚作の地獄絵も、中島潔展で展示されている。この絵も見ものだ。(Y)
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2017年7月15日16:05
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「ささやま城南整骨院」
便秘、ひざ痛の改善を
篠山市消防本部のそばで今年4月にオープン。井上泰介院長(43)は、柔道整復師のほか、トレーニング指導者(日本協会認定)の資格を持つ。大阪の病院勤務時代、患者自身が自分で治す方法を求めていることを実感したのが開業のきっかけ。
エアロバイク、全身運動ができるクロストレーナー、筋トレマシーンの3台を導入。運動不足を含め、運動によって改善できる症状はマシンを使った自主トレへと導く。
便秘改善のほか、特に変形性ひざ関節症やひどい肩こりの施術を得意としている。姿勢の矯正、生活習慣病の改善も指導する。
兵庫県篠山市野中358-13
tel.079・556・5783
営業時間/7:00~12:00、14:00~19:00
定休日/日曜・祝日
http://www.sasayama-jyounan.com