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2017年8月3日09:10
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読書感想文の書き方伝授 8月19日、篠山...
篠山市立中央図書館(TEL079・590・1301)は8月19日午後3―4時、同図書館で行う「読書感想文書き方講座」の参加者を募集している。対象は3年生以上の小学生で、先着20人。参加無料。
同図書館司書の西澤健太郎さんが講師を務め、本の選び方や文章の組み立て方、気持ちを文章に表わす方法など、“ちょっとしたコツ”を伝授する。筆記用具、メモ用紙を持参すること。
夏休みになると、読書感想文に関する問い合わせを毎年多く受けると言い、今年初めて開催する。講座形式で行い、時間内で読書感想文を書き上げるという講座ではないので注意を。
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2017年8月3日09:08
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日報問題
「PKO(国連平和維持活動)変わる任務 平和維持から武力制圧へ」という見出しで毎日新聞(7月31日)が、コンゴのジャングルで国連から派遣された大部隊が反政府ゲリラの抗戦に手を焼いている様子をルポしている。
日本の自衛隊が1992年に初めて参加したカンボジアでは、道路の修理や停戦監視などに当たったが、コンゴでは国連部隊が先制攻撃も可能な強制介入の権限を与えられ、自身が紛争当事者になっているのだ。
南スーダンでは停戦合意が崩れ、内戦状態となって大量の避難民が出ている中で自衛隊がインフラ整備のほか、「かけつけ警護」などの任務を負わされて活動してきたが、現地の情勢は日報に「戦闘」と記録するほど険悪に。
そんな状況では憲法に抵触するし、PKO協力法の参加5原則にもはずれることから、外部に日報のことは隠され、「積極的平和主義」を主唱する安倍首相は「戦闘でなく『武力衝突』」と答弁して追及をかわしていたが、今年3月になって、治安の悪化には触れないまま「一定の区切りがついた」との理由付けで撤退せざるを得なかった。
日報問題は稲田防衛相の事実上更迭で幕を引く気配だが、安保関連法で一層強められた国際紛争への日本の関わり方をもう一度、根本から検証する。それこそが今回の問題の教訓では。(E)
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2017年8月3日09:07
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子どもの自分に再会
ふと調べ物をしようと過去の弊紙をめくっていると、個人的に衝撃的な掲載写真を見つけた。1993年10月21日付の新聞に、小学校2年生当時の私が写っていたのだ。ただ、本人には全く記憶がないのが悲しい。
とはいえ、個人を取材したものではないし、記事の中に名前は一切出てこないので、覚えていなくて当然だ。地元の古い神輿が新調され、お披露目を兼ねて子どもたちが引っ張り、地域を練り歩いたという内容で、その模様を写した一枚。ずいぶん眠たそうな顔で友人たちと神輿を引っ張っている。
記事を読むと、地域の高齢者3人が、子どもたちに本格的な神輿を見せてやりたいと、お金を出し合って新調したとのこと。当時、いきさつは聞かされたのだろうが、覚えていないのが申し訳ない。
新聞は最新のニュースを掲載するもの。だが、時を経れば価値がなくなるということは決してないはずだ。時間がたって過去を振り返ったとき、地域の流れがわかるような新聞であるならば、意味のあるものだと思う。そんなことを改めて感じさせる一枚に出会った。
(田畑知也)
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2017年8月3日09:05
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母を想う
子どもたちが自立してから、夫婦ふたりの生活が静かに淡々と過ぎていく。仕事が忙しい夫の帰宅は遅く、夜はたいていひとりで簡単な夕餉を終える。そんな時、部屋に置いてあるふたつの鉢植えをよく眺める。
ひとつは、頼りないくらい細い木に青々とした可愛い葉っぱが10枚ほどついている名前も知らない木だ。鳥が種を運んだのか、いつの間にか庭のプランターの中ですっくりと立ち上がっていた。寒さに弱そうなか細い木だったので、冬が来る前に小さな室内用の鉢に植え替えて部屋に持ち込んだ。植え替えたばかりの頃は、葉が4枚ほどだったのが、今は10枚まで成長してくれた。
もうひとつは年賀のご挨拶にいただいた椰子の木みたいな南国を思わせる葉を持った木である。いかにも暑い国で強烈な陽を照り返していそうな葉である。正式な名前はこちらも覚えていない。
子どもたちがまだ小さい頃、長い休みになると夫の実家に帰省し、ひとりで暮らしている義母の部屋や庭に、活き活きとした緑や花が育っているのを見ては感心していた。なぜあんなによく育つのか、いつも不思議だった。最近は夜ひとりで過ごす時、部屋に自分以外の生きている何かがあると嬉しくて、つい目がいってしまう。ちゃんと葉っぱがついているかしら、水は足りているかな、少し大きくなってきたかなと、気にかかる。
義母は今日も植物たちの手入れをしているだろう。しばらく声を聞いていないなと、うちの鉢を見て、思い出している。
(土性里花・グループPEN代表)
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2017年8月3日08:53
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ボクシング角谷選手 タイトル戦...
写真・強烈な右クロスを王者に叩き込んだ角谷選手=大阪市内で
兵庫県篠山市東新町出身で、日本ライトフライ級1位のプロボクサー、角谷淳志選手(32)=金沢ジム=が7月28日、エディオンアリーナ大阪(大阪市)で、同級王者の久田哲也選手(32)=ハラダジム=とのタイトルマッチに挑んだが、8回TKO(テクニカルノックアウト)で敗れ、チャンピオンベルトを逃した。篠山の住民や仲間からの大声援を背に、一時は、「あと一歩」のところまで迫った角谷選手は試合後、「またベルトを逃し、篠山の人たちに申し訳ない」と謝罪。それでも、「声援が力になった。本当にうれしかった」と感謝した。
普段はスロースターターの角谷選手が、この日は違った。
1ラウンドから効果的なジャブと軽快なフットワークで間合いを取りながら、電光石火の有効打を決め、優位に試合を展開。得意の右クロスをたたき込み、何度も王者をふらつかせるなど、果敢に攻める姿勢も見せ、ベルトへの執念を感じさせる熱戦を演じた。
5ラウンド終了時点での公開採点では、3人中2人のジャッジがそれぞれ49―46、49―47をつけるなど、十分優勢だった。しかし、この公開採点が気の緩みを生んだ。
6ラウンドから劣勢を挽回すべく王者が攻め込み、7ラウンドにはコーナー際に追い詰められ、左フックが顔面にヒット。この試合初めてのダウンを奪われた。
その後も勢いに押されたのか、何度もロープ際で連打を浴び、8ラウンド2分54秒、マウスピースが飛んだところで主審が試合を止めた。
「背水の陣」で臨んだ角谷選手は昨年4月に続き、3度目の日本タイトル挑戦に失敗。またしてもベルトを奪えなかった。
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2017年8月2日13:24
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丹波市が男性職員逮捕で謝罪会見...
兵庫県丹波市は43歳の男性職員が窃盗容疑で逮捕されたことを受け2日午前、市役所で会見し、公務員の信用を失墜したとして謝罪した。
逮捕されたのは、建設部道路整備課の主幹。1日午後6時15分ごろ、山南町奥のスーパーで、ざるそば1点(販売価格321円)を万引きした疑い。近くのホームセンターで立て続けに発生した不審火を受け、周辺警戒に当たっていた同署員が犯行を目撃し、逮捕した。
同署によると、同容疑者は「1つくらいなら大丈夫と思った」と容疑を認めているという。
会見には、企画総務部長と直属の上司の建設部長が出席。冒頭、頭を下げ陳謝した。
市によると、職員は1996年4月に旧山南町に採用された。2015年4月から建設部道路整備課で市道の改良、設計、現場監督などを担当。勤務上、トラブルなどはなく、事件当日は定時まで春日庁舎で勤務していたという。
今後、副市長を委員長とする考査委員会に本人を呼び、事情聴取をした上で処分する。
谷口進一市長は、「7月19日以降6か所で市長訓示を行い、コンプライアンスの徹底をはかる最中で、信用を失墜するようなことを起こしたことは大変残念であり、誠に申し訳なく思う。警察の捜査が行われているが、事実関係を確認し、本市としても厳正に対応していきたいと思う」とのコメントを出した。
写真・市職員の逮捕を受け開いた会見で、信用を失墜したと謝罪する部長たち=丹波市役所で
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2017年7月30日09:00
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ネイルサロン「クロエ」オーナー 田中紗...
兵庫県丹波市柏原町柏原のネイルサロン「CHLOE」のオーナーネイリスト、田中紗季さん(35)=同市氷上町井中=がこのほど、インテックス大阪で行われた「全日本ネイリスト選手権」(NPO法人日本ネイリスト協会主催)プロフェッショナル部門「フレンチスカルプチュア・ノービス(新人)」の部(119人出場)で1位を獲得した。
フレンチスカルプチュアは、爪の上に人工爪を形成する基本技術。制限時間内にモデルの爪に人工爪をつけ、所定の形や美しさなどを競った。
田中さんが全国規模のコンテストに出場したのは初めて。月1回の大阪でのレッスンに加え、半年前からほぼ毎日、スタッフ2人の協力も得ながら、閉店後に練習を重ねてきた。「優勝を目指して練習してきたのでうれしいけれど、スタートラインに立った気持ちでネイリストとしてさらに成長したい」と話す。
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2017年7月30日09:00
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ツバメのウルトラC
ツバメほど人に愛されている野鳥はいないだろう。軒下が糞まみれになるにもかかわらず、多くの人は子育てをやさしく見守っている。
我が家では毎年、2度繁殖し、合わせて10羽ほどが巣立つ。7月上旬までには子育てを完了させるが、数日前、お邪魔した陶芸家のお宅では、親鳥ほどに育っていながらも、いまだ甘えた声で餌をせがむ2羽のひながいた。
営巣場所は工房の天井の梁で、人との距離は1メートルもない。自由に出入りができるようにと、窓ガラスの一部をカットして隙間を作ってやるほどのかわいがりようだった。
本来、人間のそばというのは野生動物にとっては居心地が悪いはずだ。しかしその反面、カラスやヘビなどの天敵は近づきにくいし、雨風もしのげる。弱いツバメは人をボディガードにして繁殖するという、見事な発想の転換で今日の繁栄を勝ち取っている。
厳しさを増す新聞業界。我々にもツバメのようなウルトラCの秘策はないものだろうかと、つぶらな瞳でこちらを見下ろす2羽に「なあ、おい」と心の中で投げかけてみた。(太治庄三)
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2017年7月30日09:00
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8月26日、篠山でティーパーティー 参加...
兵庫県篠山市が開設する結婚相談室「輪~りんぐ~」は8月26日に篠山市民センター(同市黒岡)で開くティーパーティーへの参加者を募っている。同相談室への登録の有無や居住地にかかわらず、誰でも参加できる。
パーティーでは、自己紹介カードを見ながら参加男女が会話。合間に配布するカードに、「もっと話してみたい人」を記入してもらい、ペアになった場合はカップル成立となる。
今年6月でオープン8周年となった同相談室では、これまでに累計500人以上が登録し、30組が成婚している。
同相談室は、「楽しいひと時を一緒に過ごし、出会いの場の一つとして参加してもらえたら」と呼び掛けている。
時間は午後1時半―4時。対象は30―40歳代の独身男女で、各8人を募集。参加費500円。
火、木曜の午前10時―午後6時半と、土、日曜の午前10時―午後5時に同相談室(079・552・3455、メールring@gw.city.sasayama.hyogo.jp)。
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2017年7月30日09:00
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犬童球渓
熊本県人吉市に人吉新聞社という、地方紙を発行している新聞社がある。同社から先ごろ、昨年3月からの新聞のコピーが届いた。音楽家の犬童球渓(いんどう・きゅうけい)に関する記事のコピーだ。人吉市は、「更けゆく秋の夜」で始まる唱歌「旅愁」の作詞で知られる犬童の故郷である。
昨年で70回目を迎えた「犬童球渓顕彰音楽祭」や、犬童の暮らした旧居が記念館として生まれ変わったことなどを伝えている。これらの記事のコピーの枚数は13枚。しばしば犬童が登場しているのは、それだけ郷里で敬愛されている証左だろう。
犬童は丹波市ともゆかりがある。東京音楽学校を卒業した明治38年の春、旧制柏原中学校に音楽科の初代教諭として赴任。しかし、バンカラ気質の生徒たちは音楽の授業を受け入れず、机を打ち鳴らし、野次を飛ばした。精神的に追い詰められた犬童はその年の12月に辞職願を出し、柏原を去った。
苦い思い出のある柏原中だったが、犬童は、昭和3年発行の創立30周年記念誌に柏原中を懐かしむ5首の短歌を寄せている。「我は老いぬ然はあれども柏木の蔭の若人思へばうれし」。失意の地であったろうに、犬童は、柏原中で学ぶ若者たちを恋しく思い続けた。度量の広さと人間愛を思う。
郷里の人吉市で今も敬愛を受けているのは、その人間性ゆえだろう。(Y)
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2017年7月30日09:00
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醸造用精米機製造販売、委託精米・酒米販...
大吟醸用の酒米を精米
〈兵庫精米所所在地〉篠山市福井1381-1
tel.0795・558・1002
同社は、国内シェア6割を占める醸造用精米機の専門メーカー。篠山市中心部から車で東に約20分の所にある兵庫工場では、醸造用米の委託精米を行っている。
品質の良い酒米として知られる山田錦のみを取り扱う全国初の専用精米所として、2015年10月にオープンした。精米機メーカーの特色を生かし、精米機を持たない全国50社の蔵元から米を預かり、精米を行っている。オープン当初は10数社だったが、口コミで評判が広がっている。
精米所内には、16台の精米機が並び、収穫シーズンの秋にはフル稼働する。入荷した玄米は異物除去装置で異物を除去し、約60%精米する(平均精米歩合40%台)。一日の精米量は、8―9トン、年2400―2700トンを精米して、納品する。また、分析器により入荷した玄米と精米後の白米を分析し、蔵元へ分析データをフィードバックしている。
為久博文常務取締役は、山田錦の産地、加東市や岡山などで生産農家を対象にした講習会に出向き、綿密な実験データを提示。蔵元の求める品質の優れた酒米生産に協力している。為久常務は「胴割れ米の発生と対策を解説している。会社のノウハウを農家に還元し、良質米生産に向けて連携している」という。兵庫精米所の責任者、木下靖章さんは「おいしい日本酒が醸造されるように、よりよい品質の白米を蔵元に届けたい」と話している。
【設立】1979年(昭和54)【社長】飯田豊彦【資本金】6790万円【売り上げ】19億631万円(2016年12月期)【従業員】34人(うち兵庫精米所6人)【本社・営業所など】本社・岡山市東区西大寺、玉野精米所(岡山県玉野市)兵庫精米所(篠山市福井)【業務内容】醸造用精米機及び関連設備の製造販売、修理点検、委託精米、発芽玄米製造販売
写真・大吟醸酒用の山田錦を精米する新中野工業兵庫精米所=篠山市福井で
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2017年7月30日09:00
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ピアノ講師・音楽療法士 義積美由紀さん...
音楽で「癒し」届ける
高齢者や障がい者の支援施設などを訪問し、音楽療法士として音楽を通じた癒しの時間を届けている。音楽療法は、心身障がいの回復や高齢者の機能改善などに効果があるとされ、県と日本音楽療法学会が認定する資格をそれぞれ持っている。
保育園児のとき、幼なじみがピアノ教室に通い始めたことで、自身も習い始めた。高校卒業後、丹波市春日町石才の関西音楽専門学院(現表現教育センター)の講師養成課程(一期生)で、子どもの音楽導入期指導について学んだ。「音楽だけでなく、料理や裁縫、体育の科目もありましたよ」とほほ笑む。同学院でのピアノ講師を経て27歳で独立した。
高齢者施設を訪問した際、ある高齢者から「だんな様」という曲のリクエストがあり、歌った。涙を流して聞いていたが、その後も訪問のたびに歌うと、そっと「主人を思い出します」と言い、泣き顔が笑顔に変わったという。「歌によって思い出があふれ出し、涙を流すことで、いろんな思いが浄化されたのだと思う。歌の力を知らされました」と話す。
重度の障がいがある15歳の少女との出会いも忘れられないという。どの楽器を演奏しても笑顔を見せなかったが、弦楽器「ライアー」を奏でたときに口角が上がり、すぐに笑った。「その子にとって、最も心地よい音を見つけ出すことができ、喜びでいっぱいでした」と振り返る。
近く、地元・春日部地区で童謡唱歌を歌う会を発足させる。「音楽を通じ、子どもの情操教育を支援したい。さらに研鑽を積み、必要とされる場で役に立てれば」。53歳。
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2017年7月30日09:00
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生きるための知恵を
写真・子供たちはおもちゃも自分で作る
日本では普段、水道やお茶碗、服、家、何でも当たり前に使っている。でもほとんどどれも自分で作らずお金で買う。ラオスの田舎では工夫して何でも作る。目には見えない村人同士の出来栄え競争が常にある。
ラオスに行くようになって、小さなことにありがたみを感じれるようになった。発明したり、作ったり、運んだり、自分ではなく人がしてくれたことに感謝。してくれる人がいないと衣食住の全てが成り立たない。でもこのままではダメだとも思う。
ラオスでは、足りない自分、何も知らない、何もできない自分を認識できる。私には何もない。どこでも生きていける暮らしの知恵が欲しい。何でも作っていた時代の人がまだ日本にもいるし、篠山にもいる。そういうことを大切にしたいし、吸収していきたい。
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2017年7月30日09:00
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幸代さんの巻き寿司
今月二十二日、句友幸代さんが旅立たれた。
満六十五歳という若さ、これからという時だった。彼女は五年前、退職を機に、職場の先輩Sさんの勧めで句会に来られた。黒目がちの大きな瞳のとても明るい人というのが第一印象。聞けば3B体操の資格を取り教えているとか。華道やありとあらゆる趣味に広い交友関係、社会的活動と、この人寝る暇あるのかしらという活躍ぶり。
それが二年半ほど前、突然体調を崩したという知らせ。闘病中も俳句は続け、体調の良い時には出席することもあった。今年は一月の新年句会と三月の句集出版を祝う会に、久しぶりに出られたので、少しずつ快方に向かっておられると喜んでいた。いつもフェイスブックで日常を発信していて、友人との小旅行や生け花作品、料理などが載るたびにコメントしていた。ある日巻き寿司を作ったことが載っていたので「この前、いただいた時もとてもおいしかった、また食べたい」と返信すると、では次の句会に持っていきますとのコメント。そして六月の句会のとき「句会はちょっとしんどいけど、巻き寿司は届けます」と、句会員全員分の巻き寿司を下さった。彼女の巻き寿司はゴボウ、ニンジン、玉子、シイタケ、キュウリと具沢山、ゴボウの香りがとてもいい。
会葬御礼のハガキに「私は料理の腕に惚れ込んで結婚したといっても過言ではない」とご主人の言葉。いえいえ、葬儀のご挨拶「私は妻が大好きでした」こそ、最愛の人を送る最大の賛辞だった。幸代さん安らかに。貴女はまことに愛に溢れた人でした。
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2017年7月30日09:00
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能楽大倉流小鼓方の上田敦史さん(氷上町...
能楽大倉流小鼓方の上田敦史さん(44)=兵庫県丹波市氷上町石生=が、高度に能楽を体現できるとして、国の重要無形文化財保持者(総合認定)に指定され、能楽の重要無形文化財保持者の「日本能楽会」の構成会員になった。17歳で入門して27年目で一流能楽師のお墨付きを得た。上田さんは「新たなステージ。名に恥じないような活動をする。地元丹波に能楽文化が根付くよう、力を尽くしたい」と話した。
文化財審議会が7月21日付で文部科学大臣に答申した。
上田さんは2014年に豊中市から氷上町石生に転居した。阪神間、海外で活躍する一方、丹波新聞カルチャー教室の講師や、市内小学校で能教室を開くなど、能文化を広めようと熱心に活動している。
舞台経験25年以上、難曲の演奏実績、年間の舞台数などの基準を満たしているとして、所属する大阪能楽協会から推薦された。
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2017年7月29日17:02
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美容室「BREMEN(ブレーメン)」
流行だけでなく
店名は、グリム童話「ブレーメンの音楽隊」から。「みんなが集まってわいわい楽しい場所に」という思いがこめられている。
2010年のオープンから丸7年。当初は2人だったスタッフも今では8人にまで増えた。それでも、しっかりとカウンセリングし、髪質や骨格、気分に応じて、流行だけでなく、「その人に合ったデザインを提供する」という信念は変わらない。
オーナーの中澤崇さんは、「お客様に支えられてここまで来られた。これからも地域で一番求められるサロン、スタイリストとなれるようがんばりたいです」と話している。
篠山市西岡屋106-1
tel.079・506・1010
営業時間/火、水、金、土9:00~19:00 木9:00~20:00 日9:00~18:00
月曜、第1火曜、第3日曜定休
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2017年7月29日16:44
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篠山市 マンホールカード発行へ ファン...
写真・兵庫県篠山市が発行するマンホールカード
マンホールで人を呼び込め!?―。兵庫県篠山市は8月1日から、市内で使用されているマンホールのふたのデザインを図柄にした名刺大の「マンホールカード」を発行し、希望者への無料配布を始める。マンホールカードは、全国各地の自治体がご当地ならではのカードを発行しており、現地に行かないと手に入らないという希少さからブームになりつつあるという。市上下水道部は、「マンホールカードにはファンが多い。カードを目的に篠山を訪れてもらい、日本遺産のまちのことを知ってもらう機会につながれば」と期待している。
篠山市第1弾となるマンホールカードは、旧篠山町時代に作られたもので、篠山城跡、町木のマツ、町花のササユリがあしらわれている。ふたの設置位置を示す座標データのほか、裏面にはデザインの由来やまちのPR文を掲載している。
県内では神戸市、尼崎市、姫路市に続いて4番目の発行。篠山市と同時に伊丹市も発行する。
マンホールカードは、国土交通省や下水道関連団体でつくる「下水道広報プラットホーム(GKP)」が企画。昨年4月から全国の自治体でご当地カードの発行が開始されると愛好家を中心に話題となり、現在、191自治体、222種類のカードが誕生している。
「下水道処理に親しみを持ってもらう」ことが大きな目的だが、発行する市区町村の窓口などに出向かないともらえないため、市外のコレクターを呼び込む材料にもなっている。市内にあるふたの図柄は全9種類あるため、今後、全種類を発行できるよう、GKPに申請を続けるという。
今回の発行枚数は4000枚。市役所本庁舎2階の上下水道部下水道課窓口で、1人1枚のみ手渡す。事前予約や郵送での配布は行わない。
同課(TEL079・552・5062)。
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2017年7月27日09:21
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7つの国
JR赤穂線の播州赤穂駅の2駅先に「備前福河」という駅がある。高校生の通学用らしき自転車が並ぶ小さな建物。所在地は一見、岡山県と思われるが、違う。兵庫県最西端の「赤穂市福浦」。構内の説明板に「昭和30年の開業時は『岡山県和気郡福河村』だったが、38年に福浦地区は赤穂市に越県合併。しかし駅名はそのまま残った」。
おしゃれな服装の86歳の婦人が1人、赤穂行きの電車を待っていた。「住民の大半が赤穂につくことに賛成したんです」。西隣の日生町(現備前市)までは数キロ先の険しい峠を越えなければならず、ほとんど平地でつながっている赤穂に行く方が便利という。
赤穂から千種川をさかのぼって1時間あまり行った所に、鳥取県につながる智頭急行線の石井駅があった。兵庫県佐用町。峠を越えた岡山県美作市にある「宮本武蔵」駅の1駅手前。
ここ石井地区も明治22年の町村制施行時は「岡山県吉野郡石井村」、つまり美作に属していた。同29年に兵庫県佐用郡に編入されたのは、やはり地形的な理由かららしい。付近の家を何軒か訪ねて聞くと、古い話だが住民にはちゃんと伝わっているようだった。
兵庫県は5つの国(丹波、但馬、播磨、摂津、淡路)から成ると言われるが、実は備前、美作も一部あって、正確には7つであることを確かめた。(E)
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2017年7月27日09:20
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近くて遠いお隣
篠山でいつもお世話になっている方から電話が入った。「ちょっと代わるわ」。続いて男性の声。「須知高校の森田君?」。私の母校だ。若干、震えながら、「はい」と答えると、なんと高校の先輩だった。
先輩は今、篠山に通って働いておられるらしい。仕事先で世間話に花を咲かせる中、どういう経緯か、私にたどり着いてもらえたようだ。
篠山の中で最も京丹波に隣接している西紀北や大芋地区に出向くと、「買い物で時々行く」とか、「隣のおばあちゃんが京丹波出身や」などと聞くこともあるが、なかなか京丹波町民には遭遇しない。久しぶりに会った地元民が先輩ということで、ことのほかうれしかった。
京都と兵庫にまたがった丹波国が廃藩置県により分割されて今年で146年。いくつかの峠と行政上の違いから、今では近くて遠いお隣さんだが、私や先輩のように互いを行き来する人がいる。
一方で、私自身、篠山に来るまで、その歴史や伝統を知らなかった。灯台下暗し。同じ“丹波国民”として互いのまちを満喫しあえるような記事を書けないか。検討してみます。(森田靖久)
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2017年7月27日09:19
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ちょっとでも良い夏休みにしようね!
「夏休みなんて大嫌い」―。静かにこぼしたその一言に何も言い返せなかった。そう、確かに彼女の分別と手際の良さに甘えていたのは事実。一瞬息をのむけど、夏の熱風に包まれながら制限時間内に選別と出荷の段取りをするため、思わずイライラと「そんなん仕方ないやん。それがうちの仕事で、お客さんが楽しみに待ってくれてはるんやで!嫌やったら(パック詰め)せんでもええ!」って、本当、親は自分勝手!
そう、一年で一番の繁忙期、ブルーベリーの収穫が始まっています!完熟した実は芳醇な香りを放ち、数粒頬張ればお口いっぱい果汁が広がり、幸せいっぱい♪摘み取り園も始まり、休みの日ともなれば可愛いちびっ子たちが賑やかに畑に色を添えにやって来てくれています。そんな風景を目にすると本当にこちらまで笑顔になるけど、一方で家事、育児放棄な母ちゃん。チビタは野生児なので畑放置でOKなものの、内向的マイペースのお姉ちゃんにとっては我慢の連続。様々なしわ寄せが一気に彼女にやってくるので、たまに嫌気が刺して凹んでしまう。
そんな彼女が気分転換に夕飯を作りたいと申し出た。出来合いもので終わりたいが、そこは我慢。一生懸命作業をする姿を見て、「美味しいね」と言いながら囲む夕飯中、ふと思う。10歳の娘は私よりもっと我慢しているんだと。何よりも身近な人に仕事が出来る事を感謝しなければと。まだ夏は始まったところ、さぁ、彼女にとっても良い夏になるよう頑張らなきゃ!
(古谷暁子・ブルーベリー農家)