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2013年9月15日08:38
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「丹波自家用自動車安全運転競技大会」...
9月26日午後1時半から春日自動車教習所 (丹波市春日町黒井) で開かれる、「丹波自家用自動車安全運転競技大会」 参加者を募集している。 24人程度。 参加無料。 学科テストと実技テストがあり、 上位優秀者5人を表彰する。 丹波自家用自動車協会 (0795・72・2233)。
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2013年9月15日08:37
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国語教育
市島町生まれの芦田恵之助が今年で生誕140年を迎えた。 「国語教育界の巨人」 と言われ、 我が国の国語教育に大きな足跡を残した。 その一つが 「随意選題」 だ。 ▼随意選題は、 自分が書きたいテーマで作文をつづること。 当たり前と言うのは早計で、 当時にあっては画期的な指導法だった。 一つの題を与えて同じように書くことを要求する紋切型教育が支配的だったからだ。 芦田の指導法が端緒となり、 生活綴り方運動が起きた。 ▼子どもが生活の中で考え、 感じたことを自分の言葉でありのままにつづる生活綴り方。 貧しい農家の子どもが、 自分の暮らしぶりを見つめ、 まっすぐな心で考える中で珠玉の作品が生まれた。 その一つが、 小学6年生が書いた詩「虫けら」だ。▼作者は大関松三郎。「おれは百姓」 という松三郎少年が、 くわで畑を耕している時に出てきた虫けらたちに語りかける。 「おれは おまえたちをけちらかしたり ころしたりする/おれはこまった」。 百姓の自分と同じ境遇にある虫けらに寄り添いつつ、「やっぱりおれは土をたがやさんばならんでや」 と覚悟する。 ▼手応えのある生活実感の中で自分を見つめ、 社会の不条理も見つめた。 はたして今の子どもにそんな思索の萌芽を生み出す生活実感はあるのだろうか。 恵之助はあの世で何を思っているだろう。(Y)
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2013年9月15日08:37
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乙女たちのハンドベル
九月の八日、 二〇二〇年東京オリンピック開催が決定した記念すべき日に、 名古屋市内で 「柏陵同窓会東海支部総会・懇親会」 が開催された。 今年で七度目の総会となる。
東京と阪神支部は地元周辺に同窓生を多く抱えていて、 出席者も多い。 真ん中に位置する東海地区にも多くの同窓生がおられるはずなのだが、 毎年出席して下さる地元の人数は意外と少ない。 毎年、 他支部からの応援出席を頼りに開催してきた。 はるばる来て下さる方たちには、 交通費もかかり、 申し訳ないのだが、 普段なかなか会えない人と会えることが、 一つの魅力にもなっている。 迎える側も、 毎年珍しいアトラクションを用意して、 支部長はじめ役員全員でのおもてなしを努めている。 今年は、 名古屋ではお嬢様大学として有名な 「金城学院大学ハンドベルクワイア」 の女子大生十一人による演奏をお願いした。 結成三十八年、 ハンドベルの世界大会にも出場経験のあるチームだ。
ハンドベルというとクリスマスという連想がわく。 その通りで教会の尖塔に掲げられた鐘を撞く時の練習から始まった音楽であるとか。 幾種類ものベルを取り替えては鳴らし、 胸元で響きを調整する乙女たちの姿と音色の美しいこと。 会場はとても清浄な空気に包まれた。 最後は賛美歌三一二番 「いつくしみ深き」 で、 これは私の母が一番好きだった曲だ。 アンコールもこの曲で、 口ずさみたい方はどうぞと言われる。 歌声やハミングも聞こえてきて目頭が熱くなった。
そのあとの懇親会もいつも以上に盛り上がり、 同窓の絆をより深めることができた。
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2013年9月15日08:27
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ハーフマラソン挑戦
11月10日に青垣町で行われる 「兵庫・丹波もみじの里ハーフマラソン大会」 に出場することにした。 運動不足が続いており、 ずっと体を動かしたいと思っていたが、 何か目的を決めておかないと、 結局何もしないままになりそうだったからだ。
とは言え、 今まで一番長く走った距離は10キロほど。 完走できるのか、 ものすごく不安である。 それでも、 今できることはひたすら走り込むことだけなので、 仕事終わりに家の周りを走っている。 1回に7―8キロ走っているが、 かなりしんどい。 あと2カ月でハーフマラソンを完走できる体力くらいはつけたい。
以前は 「体のどこにも違和感はないけれど、 今日走ったら、 けがしそうな気がするからやめておこう」 「昼間暑くて汗かいたから、 走らんでもいいやろ」 などと、 理由にもならない 「いいわけ」 を考えては、 走らない日もあった。 雨が降ろうものなら、 走れない理由ができて喜んでいたが、 今は3日走って1日休む、 というペースを守りながら続けている。
とにかく、 けがなく楽しく走って、 完走できるようにがんばります。(田畑知也)
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2013年9月15日08:26
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中井一統の作品満載 「寺社の装飾彫刻」...
「寺社の装飾彫刻・近畿編」 (日貿出版社刊、 3990円) が出版された。 近畿を中心に2府5県の寺社100カ所の装飾彫刻を掲載。 223ページ、 このうち、 柏原ゆかりの中井一統の手がけた作品が3分の1にのぼり、 プロの写真家の迫力ある写真が紙面を飾っている。
丹波地域の中井一統の関係では、 高座神社 (丹波市青垣町東芦田)、 牧山神社 (同市山南町小畑)、 正覚寺 (同市春日町中山)、 愛宕神社 (同市市島町上垣)、 大護神社 (同市氷上町成松)、 五社稲荷神社 (同市柏原町柏原)、 波々伯部神社 (篠山市宮ノ前)、 文保寺 (同市味間南)、 澤田八幡神社 (同市沢田) など18カ所を掲載。 このほか、 大乗寺 (香美町)、 大原神社 (福知山市三和町) など但馬、 北播磨、 丹後、 京都丹波などで中井一統が手がけた寺社の彫刻も紹介している。
元同僚の高校教諭と一緒に中井一統を調査研究する岸名経夫さん (柏原町柏原) が 「丹波柏原の名彫刻師中井権次一統の足跡をたずねて」 をテーマに、 中井一統のルーツや作品を解説。 「中井一統の卓越した技能が、 忘れ去られた歴史の淵から蘇り、 素晴らしい芸術作品として、 人々の心に潤いを与えてくれることを願う」 と結んでいる。
写真家の若林純さんが現地に出向いて撮影し、 構成を担当した。 撮影には、 岸名さんや元同僚の進藤凱紀さん (氷上町新郷)、 村上和謙さん (西脇市) が協力した。 同出版社はこれまで、 寺社の装飾彫刻として、 関東編や東海編などを出版している。
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2013年9月15日08:26
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第348問
丹波の森国際音楽祭・シューベルティアーデたんばが開幕しました。 今年で何回目?
1.17回
2.20回
3.19回
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2013年9月14日16:36
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ログハウスカフェ「Cafe Moani」
地元の野菜豊富に
今年3月、 西宮市から移住した桒垣正己さん (45) が開店。 香り豊かな自家焙煎珈琲と味間の食材を使った料理が特長。 ログハウスを改装した店内はゆったりとして落ち着いた空間。
8時からのモーニングは土日祝日のみ。 ランチは 「本日のランチ」 (700円) が人気。 肉料理を主体としたメイン、 小鉢、 みそ汁、 ごはん、 ミニデザートが付く。 沖縄料理の 「タコライス」 (600円) もおすすめ。
スイーツは 「チョコバナナパンケーキ―アイスクリーム添え」(600円) が女性客に人気。 焼きたてのパンケーキが味わえる。 夜はアルコール類やおつまみ、 軽食がある。
桒垣さんは 「時間を忘れてくつろげる店にしたい」 と話している。
【メモ】営業時間は平日が午前11時―午後9時、 土日祝日は午前8時―午後9時 (ラストオーダーは8時)。 月・火曜定休。 ロフトスペースで開く、 サークル活動や趣味の教室などを募集している。 1時間1000円。 電079・506・5007。 篠山市味間奥632
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2013年9月14日16:15
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「のど自慢」 あす9月15日放送
青垣住民センター(丹波市青垣町)で行われる 「NHKのど自慢」 が、 9月15日午後零時15分から、 全国に生放送される。 予選を勝ち抜いた20組が自慢の喉を披露し、 お茶の間に届ける。
丹波市で34年ぶりの開催とあって関心が高く、 出場希望に1156組が応募。 予選に進んだ250組の中から選抜された。 観覧希望も3615通の応募があり、 362組が当選 (9・99倍) した。
ゲストは小林幸子、 市川由紀乃。 司会は、 小田切千アナウンサー。
当初、 観覧者を500組、 1000人と想定していたが、 番組制作上必要な空間の確保が困難なことが分かり、 客席を減らした。
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2013年9月12日09:31
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若者の晩婚化・未婚化考える 9月23日、...
県青少年本部などは9月23日午後1時―4時、 丹南健康福祉センター (篠山市網掛) で 「ひょうご現代結婚事情フォーラム」 を開く。 基調講演やパネルディスカッションを通して、 若者の晩婚化や未婚化を考える。
テーマは、 「若者の晩婚化・未婚化を考える―男の言い分、 女の言い分」。 元横浜副市長で、 甲南大学マネジメント創造学部の前田正子教授が 「結婚難の時代から、 夫婦で共に仕事も家事も育児も担う時代へ」 と題して基調講演する。
パネルディスカッションでは、 前田教授をコーディネーターに、 丹波地域こうのとり大使代表の岡部喜久男さん (篠山市東木之部)、 丹波市社会福祉課長の近藤利明さん、 県青少年本部ひょうご出会いサポートセンターのお見合い登録会員 「はばタン会員」 の成婚者の3人がパネリストを務める。
参加無料。 問い合わせは、 ひょうご出会いサポートセンター (078・891・7415)。
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2013年9月12日09:30
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女性の学びと集いの場に 9月13日、「ふ...
「生涯学習応援隊so―so39」 と丹波市は女性による女性のための学びと集いの場 「ふぇみcafe」 を9月13日午後7時半から氷上住民センターで開く。 今後、 おおむね月1回開催予定で、 スケジュールや中身は、 初回の参加者で決める。
丹波市在住、 在勤の女性が条件。 託児可能 (要予約)。 学びの講座 (500円、 資料とお茶、 お菓子代含む) と情報交換をする集いのカフェ (200円) の2部。
初回の学びの講座は、 「自分の興味のある活動を事業化し計画書にします」。 助成金を獲得するための事業計画の立て方を学ぶ。 申し込みは丹波市人権啓発センター (0795・82・0242)。
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2013年9月12日09:30
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「まちづくり提案」市民から募集へ 14年...
篠山市 (企画課079・552・5106) は、 2014年度の施策に反映する、 市民からの 「まちづくり提案」 を9月20日から募集する。
提案対象は、 ▽健康・福祉▽都市基盤・防災▽子育て・教育▽文化創造▽産業振興▽参画協働・行政経営―の6分野。
今年度、 予算化した事業は、 ▽あいさつ運動▽ご当地グルメ篠山グランプリの開催▽参画・協働プランの策定―など。
応募は10月21日までに、 所定の用紙を同課に郵送、 ファクス、 Eメールか持参する。
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2013年9月12日09:26
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正岡子規
亡くなるまで3年間、 寝たきりで精力的に創作活動した正岡子規は、 暑い夏をどう過ごしたのか。 残暑見舞葉書に 「子規の病床に扇風機はあったでしょうか」 と書いたら、 友人が 「病床六尺」 の一節を返信してきた。 ▼ 「この頃の暑さにも堪へ兼て風を起す機械を欲しと言へば、 (河東) 碧梧桐の自ら作りて我が寝床の上に吊りくれたる、 仮にこれを名づけて風板といふ」。 逝く2か月前、 明治35年7月の日記だ。 ▼ 「風板引け鉢植えの花散る程に」 の句も添えられているが、 俳人坪内稔典氏によると風板なる記述は以後出て来ないので、 効果はあまりなかったのではという。 扇風機は明治30年代には日本で販売されていたらしいのだが、 高価過ぎたのだろう。 額に汗を滲ませる子規の顔を思い浮かべていたら、 「でも今ほど暑くはなかったと思いますよ。 東京でも家が建て込んでいないので、 自然の風が入ってきたでしょう」 と坪内さん。 ▼亡くなる1年前の 「仰臥漫録」 には、 「黙然と糸瓜 (へちま) のさがる庭の秋」 「日掩 (ひおい) 棚糸瓜の蔓の這ひ足らず」。 9月、 残暑が続いていたろうが、 どこか落ち着いた気分も漂う。 「年中病気の自分は病気を楽しむのだ、 というのが彼の言い分」 (坪内氏 「柿喰ふ子規の俳句作法」)。 ▼つまるところ、 文明が発達するほど人は不幸になるのか。(E)
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2013年9月12日09:25
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家庭ごとの“警報”を
9月2―4日にかけて、 丹波市には記録的な大雨が降った。 2日には1時間雨量が94ミリに達し、 テレビなどでも 「丹波市」 が報道された。 しかし、 自宅のある氷上町では確かに激しく降ったが、 「記録的な」 という感覚はなかった。 普段どおりに出勤している途中に 「新井周辺が冠水している」 と連絡が入った。 「溝から水があふれている程度だろう」 とのんびり構えていたが、 工業団地へ向かう道路に入った途端、 風景が変わっていた。
今回、 新井工業団地を水浸しにしたのは、 柏原町大新屋集落のほぼ中央を流れる竹安川。 集落の人に聞くと、 河川整備される前は、 竹安川が氾濫すると、 工業団地のあたりは湖のようになっていたという。 川幅は狭いが、 そのパワーは恐ろしい。
「局地的な大雨」 という言葉を聞くようになったが、 同じ丹波市内でもばらつきがあり、 多い地域と少ない地域では、 1時間雨量で約3・7倍、 3時間雨量でも3・1倍の差があった。 もはや 「超局地的」 に降る、 記録的な豪雨への心構えが必要だ。
超局地的になると、 天気予報もそのままうのみにできない。 警報は出ていないけれどすごい雨が降っていたり、 警報は出ているけれど小雨だったりというケースもあるだろう。 自分の家の周りはどうなのかを自分で判断する力が必要になる。
市からの防災無線に耳を傾けつつも、 自分の身の回りで、 「あそこの溝があふれ出したら」 「山から流れる水の色が濁り始めたら」 など、 それぞれの家庭なりの警報避難勧告の基準を見つけ、 意識しておくことが大切ではないか。(芦田安生)
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2013年9月12日09:23
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荻野之男氏訃報
荻野之男氏 (おぎの・ゆきお=元氷上町助役) 8日午後4時7分、 腎不全のため三田市内の病院で死去、 84歳。 自宅は丹波市氷上町石生940。 葬儀は11日、 おこなわれた。 喪主は長男、 恭敏 (やすとし) 氏。
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2013年9月12日09:23
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西山春男氏訃報
西山春男氏(にしやま・はるお=前わかさや店主、 西山かすみ・元久下小校長の夫) 8日午前9時28分、 がんのため丹波市内の病院で死去、 74歳。 自宅は丹波市柏原町柏原498。 葬儀は8日、 おこなわれた。 喪主は長男、 輝彦 (てるひこ) 氏。
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2013年9月12日09:22
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目指せお菓子の頂点 “スイーツ甲子園”...
高校生がスイーツのアイデアと腕を競う 「全国高校生スイーツ選手権大会」 の決勝大会に、 福知山淑徳高校・調理系列3年の足立夏実さん (丹波市春日町国領) ら3人が出場する。 東京のお台場フジテレビスタジオで15日に行われる。 足立さんは 「全国大会に行けなかった人の分までがんばりたい」 と話している。
通称 「スイーツ甲子園」 と呼ばれる同大会。 決勝は、 地区予選を勝ち抜いた8チームで競う。 2時間半の制限時間で、 審査員の有名パティシエをうならせるスイーツを作る。
同校は、 足立さんのほか、 和木田祐紀さん (三田市)、 佐藤清恵さん (綾部市) の3年生でチームを構成。 8月に大阪市で行われた近畿大会を勝ち抜き、 決勝に駒を進めた。 同校の過去の成績は特別賞が最高で、 初の頂点を目指している。
3人が近畿大会で作ったスイーツは、 「桃の節句」 をイメージしたムースのケーキ。 ヤマモモや黒豆のムースなどを扇形の型に流し込んで固め、 練り切りで作ったひな人形や、 あめ細工の梅の花を乗せて 「ひな祭り」 を表現した。 ヤマモモの優しい酸味と、 黒豆の深いこくが口いっぱいに広がる作品。 近畿大会終了後もほぼ毎日、 3人で集まり、 近畿大会で作ったケーキをベースに、 酸味や甘さを調整するなど改良を加えている。
足立さんは、 あめ細工とムース作りを担当。 砂糖を原料とした甘味料 「パラチニット」 を鍋に入れて溶かし、 赤や茶色の色粉を使って着色。 その後、 手やピンセットで、 梅の花や屏風などを作っている。 「あめ細工は、 早く丁寧に作ることを心がけている」 と話す。
足立さんは 「今までケーキ作りに協力してくれた人の支えに感謝し、 良い成績を残して恩返しがしたい。 決勝を楽しめたら」 と力を込めている。
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2013年9月12日09:19
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宮崎駿さん引退
アニメ監督の宮崎駿さんが映画製作の第一線から退くと、 引退を表明された。
宮崎監督の長編アニメとの最初の出会いは 「となりのトトロ」。 公開された1988年から遅れること3、 4年後のことだった。 「アニメ映画なんぞ、 子どもが観るもの」 と偏見を持っていたため、 わざと見ないようにしていた。 しかし20歳のころから自然環境に関心を抱くようになり、 その世界の知人から紹介されて鑑賞。 見終ったあと、 これまでに味わったことのない心地良い感覚が余韻として残り、 宮崎作品にすっかり魅了されてしまった。
なかでも一番のお気に入りは 「もののけ姫」。 97年に公開されるなり、 友人と映画館へ。 その後も立て続けに3度、 劇場に足を運んだ。 ちょうどこの頃、 人生に迷い苦しんでいた時期で、 映画の主人公が、 結局どうすればよいのか分からないまま、 それでも目の前の問題解決に向け、 懸命に行動し続ける姿が自分と重なり、 自分の支えにもなった。
そんな青春時代を共に歩んだ宮崎作品が、 もう新たに生み出されることがないと思うと、 ただただ残念で仕方がない。(太治庄三)
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2013年9月12日09:18
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おばあちゃんのへら台
妙にかしこまった小さなお客様の前に 「お客様、 本日のランチはオムライスとじゃが芋のスープでございます。 どうぞごゆっくり♪」 と丁寧にお皿を差し出す。 「どうもありがとう。 美味しそうだわ」 とニコニコ顔の小さなお客様方。 そして、 「まぁ美味しいわ。 とっても素敵なレストランね」 と大人顔負けの返しをしてくれる。 これ、 うちの縁側でよくある光景。
週末になると時々、 子どもが増える。 娘はうちでお友だちとご飯するのが楽しみで、 多少人数が増えようが用意するのは同じだし、 お友だちと一緒の食事だとチビ助も落ち着いて食べてくれる。 後ろから眺めると、 小さな背中が行儀良く並んで、 楽しそうなお喋りと、 カチャカチャと忙しそうにスプーンとお皿が触れ合う音が響いている。
小さなお客様のテーブルは、 実は私の祖母が着物の仕立てをしていたへら台。 2メートル弱の細長く低い、 くすんだ一枚板には大小様々な傷や熱したこての焼き型が残っている。
祖母の仕立てた着物は着易いと評判で、 へら台の横には年中、 こてを熱するために火鉢に火が入れられていた。 冬場、 学校から帰ると、 ほんわり暖かく静かな部屋で祖母が針仕事をしながら 「おかえり。 焼けてるえ」 と、 高島屋の包装紙に包んで手渡してくれた手作りのおかきは、 じんわりじんわり焼かれて染み込んだ醤油が香ばしかった。 雨の日はへら台の角でお絵かきもしていたな。 時を越えて今は子どもたちのカフェテーブルに。 古傷の横には小さな落書きが増え出している。
(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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2013年9月12日09:18
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生誕140年に住民合唱 芦田恵之助作詞の唱...
国語教育に足跡を残した市島町出身の教育者、 芦田恵之助の生誕140年を記念し、 「丹波の森国際音楽祭シューベルティアーデたんば」 の市島街角コンサート実行委員会が、 同町内の住民に呼びかけ、 「芦田恵之助唱歌を歌う会」 を結成した。 9月14日午後6時から竹田小学校で行われる街角コンサートの中で、 芦田恵之助が作詞した唱歌を歌う。
小学生から80歳代まで幅広い年代の36人が所属。 8月の初めごろから、 ほぼ週1回のペースで練習している。 同実行委員の小笠原明子さん (同町下竹田) を講師に、 強弱や息継ぎのポイントなどのアドバイスを受けている。
本番では、 同会は 「虹」 「小菊」 の2曲を歌う。 「夕立はれて虹が出た 虹はそり橋 色七色で」 で始まる 「虹」 の歌詞の情景を思い浮かべてもらおうと、 竹田小学校の廣瀬野乃佳さん (5年) と西田添恵実さん (4年) が歌詞を朗読、 その後、 同会が歌う。 バリトン歌手の高橋正典さんが指揮者を務め、 高橋麻子さんがピアノ、 ヤンネ舘野さんがバイオリンで伴奏する。 また、 この3人が 「秋の山路」 など、 芦田恵之助作詞の唱歌3曲を歌い上げる。
廣瀬さんと西田さんは 「朗読は緊張するけど、 大きな声を出してみんなに届けたい。 普段大人の人と歌うことがないので、 すごく楽しい」 と話し、 大槻恒夫さん (82) =同町下竹田=は、 「大きな声を出して歌うことは、 健康につながると思う。 みんなで楽しく歌いたい」 とほほ笑んでいる。
入場料500円 (高校生以下無料)。 前売り券はエミヤ酒店 (同町市島) で販売している。 小笠原さん (090・3864・5522)。
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2013年9月12日09:16
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築200年の民家でギャラリー 画家の七野壽...
昨年11月、 大阪市から篠山市西町に移住した画家の七野壽美 (ひさみ) さん (71) が、 築200年近い古民家を改装したギャラリー 「彩」 をオープンした。 40歳から絵を始め、 独自の技法で精力的な創作活動を行ってきた七野さん。 展示や創作活動だけでなく、 きれいな空気に引かれて移り住んだ篠山で水彩画を広めるために絵画教室も始めており、 「水彩画を通じて、 老若男女、 たくさんの仲間ができたら」 とほほ笑んでいる。
ギャラリーでは七野さんの作品を展示しているほか、 絵画教室も開催。 また、 貸しギャラリーとしても利用を呼びかけている。
大阪に生まれた七野さん。 40歳のころ、 行きつけの居酒屋で常連たちが始めた絵画サークルで絵に親しむようになったが、 「絵を描いたのなんて小学生以来だった」。
「それでも定年後、 60歳から始めるのとはだいぶ違うと思って取り組むようになった。 終わった後の一杯が楽しみだったのも大きいです」 とほほ笑む。
遊び半分の気持ちで始めたものの、 しばらくすると創作に没頭。 キャンバスに点を落としていく 「点描」 の技法を取り入れ、 水彩画の絵の具を使いながら、 油絵のように色を幾重にも重ねていく独自の技法をマスターし、 2000年からは毎年のように現代水彩画会公募展で大賞などを受賞するようになった。
微細な点で出来上がる作品は、 1枚のものでも20枚ほどを描く労力が必要になるが、 美しい具象画は高い評価を得ている。
大阪で定年を迎え、 空気がきれいなところで絵を描きたいと思うようになり、 以前にも絵を描きに訪れたことがある篠山への移住を決意。 引っ越しから約半年かけて夢のギャラリーをつくり上げた。
「篠山は季節感を感じることができるので、 とても満足」 と話す七野さん。 「水彩画の良さをたくさんの人に知ってもらいたい。 材料費も安いので趣味にもってこいです」 と話している。
水彩画教室は毎月第2水曜日。 絵画の基本から手ほどきする。
問い合わせは七野さん (079・552・8098)。