-
2013年10月3日11:48
-
Aランク希少種に感嘆 県内で丹波市のみ...
丹波県民局の主催する 「丹波の自然観察ツアー」 が9月29日に開かれた。 参加者40人が2台のバスに分かれ、 丹波市内の 「ホトケドジョウ」 の生息地と 「シロシャクジョウ」 の自生地をめぐった。 いずれも兵庫県レッドデータブックAランクの希少種。 参加者は、 県内で丹波市内だけでしか見られない希少種を目の前で見て、 感嘆の声をあげた。 また、 地元住民の理解と協力態勢で保護活動が進んでいることなども知った。
丹波自然友の会、 丹波地域のホトケドジョウを守る会の協力で実施。 ホトケドジョウは、 市内5カ所で生息が確認されており、 生息地としては本州の西限にあたる。 ツアーでは由良川水系の1カ所を訪ねた。 山すその湧き水が注ぎ込む池と、 新たに整備した同じ湧き水が流れ込む池に生息しているのを確認。 東口信行・神戸市立須磨海浜水族園魚類飼育課淡水グループチームリーダーが、 「保護のためには、 池の中に積もった土を除去するなど人間が手を入れ、 生息環境を整えることも必要」 とアドバイス。 守る会は定点観測や生息地の環境改善、 小学校などで普及啓発活動を、 須磨海浜水族園と共同して行っている。
シロシャクジョウは、 自生地の氷上町の山林で、 3年前、 県内では70年ぶりに自然友の会会員が発見。 7月ごろから12月近くまで開花が見られ、 ピークの夏は過ぎたが、 この日も土と落ち葉の間からマッチ棒を立てたように高さ10㌢前後の茎に白い花が咲いているのを確認した。 シロシャクジョウは、 菌類から養分を吸収する腐生植物。 参加者の増田貴志さん (64) =神戸市西区=は、 「植物観察を40年近く続けている。 丹波地域にしか見られない希少種を見られて感動した」 と話した。 小学生で唯一参加した久下小5年の酒井良輔君 (11) =山南町金屋=は、 「ホトケドジョウは少ししかいないので守っていかなければ。 シロシャクジョウは70年ぶりに見つかったのが見られてよかった」 と話していた。
丹波自然友の会の長井克己代表は 「自生地を増やすなど、 保護活動に支援と協力を」、 丹波地域のホトケドジョウを守る会の山科ゆみ子代表は 「生息地を広げるとともに、 守る会の会員を増やし、 絶滅させないように」 と呼びかけている。
写真・観察会で確認されたシロシャクジョウ(左)とホトケドジョウ
-
2013年10月3日11:47
-
篠山産割りばし作製 「木の駅」間伐材を...
里山整備による資源の循環を推進しているNPO法人バイオマス丹波篠山 (岸本正紀代表理事) は、 篠山の間伐材を使った割りばし2万膳を作製。 10月12―14の3日間、 篠山城跡周辺で行われる 「丹波篠山味まつり」 の食会場で、 約1万膳を無償配布し、 残り1万膳を市内の飲食店に供給する。
バイオマス丹波篠山は、 昨年12月から垣屋、 真南条上、 向井の3カ所に 「木の駅」を設置し、市内の間伐材を受け入れている。その間伐材のうち、約0・8立方メートル分を原料に、 国産割りばしを量産している岡山県西粟倉村の業者に製作を依頼。 割りばしの袋は、 同法人が篠山らしいデザインにした。
同法人は、 間伐材を粒状にした燃料で使用するペレットストーブの設置を促進するなど、 「間伐材の加工品の消費を増やすことで間伐が進む」 という基本方針を掲げており、 さらに市民に消費の動機づけをしようと割りばしを考案した。 また、 多彩な食材に恵まれ、 丹波焼などの器もある篠山市で、 割りばしも篠山産にすることで、 「オール篠山産」 の食を観光客にPRしたい考えもある。
祭り終了後、 市内の飲食店に篠山産の割りばしの利用を呼び掛けるほか、 使用後の割りばしをペレット化し、 再利用を考えている。
同法人の高橋隆治さんは 「市内で間伐材の割りばしの消費を増やし、 里山の地産地消を進められれば」 と話している。
同法人は8月に木材利用コーディネーターを置き、 「木の駅」 事業をはじめ、 間伐材のペレット化、 ペレットストーブの設置促進、 人工林の間伐支援事業などの推進を強化している。
篠山産間伐材の割りばし、 間伐材の搬出、 伐採木の相談、 ペレットストーブの設置相談などは同法人西紀事務所 (079・593・1150)。
写真・ 「木の駅」 に集まった間伐材で作り、 味まつりで無償配布する篠山産の割りばし=篠山市垣屋で
-
2013年9月29日09:00
-
「いじめ受けている」128人 丹波市小・中...
丹波市教育委員会は9月26日、 7月中旬から夏休み期間を利用して市内全児童、 生徒 (25小学校、 7中学校) を対象に個別面談した 「いじめに係る実態調査」 の結果を発表した。 面談を行った5693人のうち、 調査時点でいじめを受けている児童・生徒は128人で、 全体の 2・2 %だった。 市教委は、 開会中の市議会定例会に提案している補正予算が通過すれば、 10月から専門職らでつくる 「学校いじめゼロ支援チーム」 を市教委内に設置し、 相談窓口の充実に努める。
面談による調査の結果、 「いじめを受けている」 とした子どもは306人だったが、 うち178人はすでに解決済みだった。 「いじめ」 の内容では、 小学校低学年では 「仲間外れ」 「悪口を言われる」 など、 同高学年では 「交換ノートに悪口を書かれる」 など、 中学生では 「物を隠される」 「叩かれる」 などの事例があったという。
市教委は、 「子ども50人に1人の頻度で、 教諭が気づかないいじめが起こりうると認識することが重要と考えている。 今後は数字を真摯に受け止め、 解消率を高めるために適切な対応をしていきたい」 とした。
一方、 人をいじめているとしたのは41人で、 全体の0・7%。 いじめを 「受けている」 とする人数の3分の1程度であることから、 市教委は、 「いじめている側の認識が薄く、 いじめていると思っていない状況があるならば問題だ」 との認識を示した。
10月スタート予定の同チームは、 当初は小学校長OB1人、心理士1人、弁護士1人の3人でスタート。 新年度からはさらに教諭OB、 社会福祉士1人を加えた5人体制をとる (弁護士以外は常駐)。いじめ事件があった場合の対応、 学校からの相談にのる、 直接の電話相談に対応する―などが役割。
市教委は今後、 いじめの早期発見、 早期対応をめざし、 いじめを見抜く教諭の能力向上をはかるための研修や、 お互いを認めあう学級や授業づくり、 傍観者を減らすために児童会や生徒会における主体的な取り組みへの支援などを進める。
調査は、 6月に行った無記名のアンケート調査を受け、 内容をより精査するために実施。 各学校では、 個別面談調査に基づく生徒指導を始めている。 同様のアンケート調査を次回は11月に実施予定で、 今後も年3回をめどに継続して調査していく方針。
-
2013年9月29日09:00
-
歌手の丹波ひろしさん 20周年記念CDを...
「丹波篠山ふるさと大使」 で演歌歌手の丹波ひろしさん (65) がこのほど、 デビュー20周年を記念する曲 「振り向けば山河あり」 をリリースした。 「中高年への人生応援歌。 少しでも歌で力添えができれば」 と話している。
全国発売の曲としては、 「殺られてたまるか」 「人生酒場」 に続く第3弾。 曲作りから初めて関わった渾身の1曲で、 定年を迎えた年代の人たちを 「人生まだまだ途中坂」 「独りではないんだよ」 「負けるなよくじけるな」 などと励ます。
丹波ひろしさんよりも早く、 東京で活動していた同郷のささやま一男さんが作曲した 「心の丹波路」 を歌う歌手を募集していたところ、 丹波ひろしさんに白羽の矢が立ちデビュー。 その後、 歌手活動をしながら、 「丹波ひろし歌謡教室」 (篠山市中野) で歌唱指導を行っている。 6年ほど前に 「殺られてたまるか」 で全国デビューを果たした。
丹波ひろしさんは 「デビューした年齢が遅く、 忘れ去られるのではないかと不安だったが、 地元のファンの方に支えられ、 歌手を続けてこられた」 と20年を振り返り、 「人生まだまだ途中坂。 歌は楽しく、 生きがいづくりや仲間づくりにつながる。 これからも少しでも心の支えになるお手伝いができれば」 と話す。
10月30日午後零時半から、 たんば田園交響ホールで開かれる 「東日本大震災復旧復興支援チャリティー歌謡ショ―」(篠山商業開発主催、 080・6181・1568) に出演し、「振り向けば山河あり」を歌う。また、 大手カラオケ機器に同曲が登録される10月から、 市内外のカラオケ店などを訪れ、 キャンペーン展開する。
-
2013年9月29日09:00
-
木工教室・フラワーアレンジメントなど ...
県立丹波並木道中央公園 (篠山市西古佐、 079・594・0990) は10月中、 ハロウィーンのプリザーブドフラワーアレンジメントなどをはじめ、 季節を感じることのできる多彩なプログラムを企画し、 参加者を募集している。
プログラムの詳細は次の通り。
▽大人の木工教室=10月5日午前10時―午後3時。 子ども用の机といすのセットを作る。 参加費3800円▽ハロウィーンのプリザーブドフラワーアレンジメント=6日午後1時半―3時。 参加費2800円。 定員16人▽花と緑の教室=11日午後1時半―3時。 秋の草花の寄せ植えと管理方法を学ぶ。 参加費2200円。 定員25人▽大人の木工教室=19日午前10時―午後3時。 テーブルやいすを作る。 対象は高校生以上。 参加費1500円から▽ノルディックウオーキング (要予約) =26日午前10時―正午。 2本のポールを使って歩く。 対象は小学生以上。 参加費1000円 (ポールレンタル代500円は別途) ▽こどもクラフト=26日午後1時半―3時。 小・中学生対象 (小学3年生以下は保護者同伴)。 参加費300―500円。 前日までに申し込む▽第2回丹波なみきみちまつり 「収穫祭」 =27日午前10時―午後3時。 丹波エリアのうまいもん市、 赤米の収穫体験、 リサイクル&手作りマーケット (出店者募集中)、 化石発掘体験、 丸太切り体験など。
-
2013年9月29日09:00
-
「法務局休日相談所」 10月6日
神戸地方法務局柏原支局 (0795・72・0176) は、 10月6日午後1―4時、 同支局で 「法務局休日相談所」 を開く。 無料。
法務局職員や土地家屋調査士が、 相続、 売買、 贈与など不動産登記に関する相談や、 人権擁護に関する相談に応じる。
なお、 各種証明書の発行や登記業務は行わない。
-
2013年9月29日09:00
-
真砂秀朗さんコンサート 10月20日、正法...
北アメリカの先住民に伝わるインディアンフルートの音色を楽しもうと、 10月20日午後4時から正法寺 (丹波市市島町北奥) で、 ネイティブフルート奏者の真砂秀朗さんによるコンサートが行われる。同市春日町野上野で出版企画・編集を行う 「あうん社」 (平野智照代表) の主催。 ギタリストのKazさんも参加し、 インディアンフルートとギターのコラボレーションを楽しむ。
真砂さんは、 世界各地を旅する中で出会った民族楽器を使い、 独自の音楽をつくり出している。 映画やテレビ番組など、 様々なメディアで楽曲が使用されている。 また、 水彩画や絵本の創作のほか、 棚田での稲作経験をつづったエッセイを執筆するなど、 幅広い分野で活動している。
真砂さんの奏でる音楽を聴いて感銘を受け、 著書からライフスタイルにも共感した平野さんが、 真砂さんにコンサートの開催を依頼し実現した。
平野さんは 「真砂さんが奏でるインディアンフルートは、 魂の奥底から響いてくるような優しい音楽。 心が静まり、 どこか懐かしく感じる。 目をつぶって聞いてもらえれば」 と呼びかけている。
前売り2000円 (当日2500円)。 先着60人。 平野さん (090・4491・5250) まで申し込む。
コンサート終了後の午後6時20分ごろから、 そばんち (同市市島町梶原) で真砂さんを囲んで食事会を行う (1000円、 希望者のみ)。
-
2013年9月29日09:00
-
日曜に乳がん検診 県立柏原、柏原赤十字
県立柏原病院 (0795・72・4381) と柏原赤十字病院 (0795・72・1040) は、 子育てや仕事、 家事などで忙しい女性のために、 日曜に乳がん検診の機会を提供する運動J・M・S (ジャパン・マンモグラフィー・サンデー) に賛同、 10月20日の日曜に、 両病院で検診を実施する。
両病院とも先着30人で17日までに申し込む。
費用は、 乳がん検診受診券を持っている人は、 1800円。 75歳以上、 または無料クーポン券を持っている人は無料。
それ以外で検診を希望する人は、 6000円程度の自己負担で受診可。
-
2013年9月29日09:00
-
ジャズ演奏家 足立 衛さん
音楽で古里と縁結ぶ
(あだち まもる)大阪府富田林市在住
1945年 (昭和20) 篠山市河原町生まれ。 篠山小、 西宮市立今津中、 北陽高校 (現関大北陽高校) 卒。 公演や高校の芸術鑑賞講座で、 ジャズファンのすそ野を広げる。
関西でも知られたプロのジャズ演奏家。 アルトサックスとクラリネットを演奏する。 父が丹波市春日町、 母が篠山市生まれで、 小学校時代は篠山で過ごした。 先月、 氷上高校の吹奏楽部を指導した。 「数年前に篠山で演奏会を開き、 今度は父の古里で高校生の指導。 丹波に来ると心がやすらぎますね」 と笑顔。
小学校卒業と同時に、 西宮市に引っ越し、 西宮市立今津中学校で指導を受けたのが同校の音楽教諭で吹奏楽部顧問の得津武史さん。 同校の吹奏楽部を、 25年間中学日本一の座に導いた、 得津門下の一期生。 「先生の指導は大変きびしく、 朝は5時から、 授業を終えた後は7時ごろまで練習した。 しんどかったが、 この3年間があったからこそ今がある。 日本一にもなれたし、 音楽のすべてを学んだ」。 北陽高校 (現関大北陽高校) では、 日本一の中学校から入学したと話題になり、 1年で吹奏楽部の部長に。 高校時代には朝比奈隆さんの指揮する朝日ジュニアオーケストラに入団し、 プロをめざした。
在学中に念願かなってJOBK大阪放送管弦楽団に入団した。 数年後ジャズに転向し、 関西のビッグバンド、 北野タダオとアロージャズオーケストラに在籍。 ディージー・ガレスビーや日野皓正 (てるまさ) など著名なアーティストとも共演した。 2005年には、 関西ジャズ協会理事としてプロ仲間に呼びかけ、 池田市民文化会館を本拠地とするアゼリアジャズオーケストラを発足させ、 衰退気味のジャズの復興と普及を目指す。
14歳の時、 大阪フィルのクラリネット奏者川﨑良一さんに師事。 「川崎さんを紹介してもらったのが篠山出身のチェロ奏者竹内良治さん。 クラリネット奏者で、 JOBKの先輩の後藤庫太郎さんら、 篠山の音楽関係者にお世話になった」 と頬をゆるませた。 (臼井学)
-
2013年9月29日09:00
-
臼井たま江さん訃報
臼井たま江さん(うすい・たまえ=臼井八洲郎丹波市議会議員の母) 9月24日死去、 91歳。 葬儀は27日、 おこなわれた。 自宅は、 丹波市氷上町絹山629。
-
2013年9月29日09:00
-
ヒップホップ・レゲエ・ダンスイベント ...
ヒップホップやレゲエ、 ダンスの各界で活躍する丹波地域や大阪などのアーティストが出演するイベント 「BOND」 が10月6日午後3時から、 たんば田園交響ホール (篠山市北新町) で開かれる。 「篠山で遊ぶところをつくりたい」 「本物のカッコイイものを見てほしい」 ―。 熱い思いを抱く主催者らは、 「登場するのはすごいメンバーばかり。 篠山でも、 若者たちでこんなことができるという可能性を見せられたら」 と意気込む。
企画したのは篠山市杉の石橋寛樹さん (25) ら。 音楽好きの仲間内で開催の声が上がり、 友人のアーティストら、 周囲の協力を得て計画を練ってきた。
出演するのは、 「SHINGO☆西成」 や 「韻踏合組合」 「BNKR街道」 「NG HEAD」 「innovator」 など、 関西のシーンを牽引する凄腕20組以上。 普段は都市部のクラブなどで活躍するアーティストたちが、 ホールに会場を移して音楽を披露する。
「結ぶ」 「つなぐ」 「絆」 などの意味があるイベント名には、 人と人とのつながりを大切にしながら、 新しいことをつくり上げるという意味をこめた。
「篠山が大好き」 と語る石橋さんは、 「都市部の大学に進学した同級生たちはなかなか帰ってこない。 イベントを通して1度でも篠山に帰ろうと思ってもらえたらうれしい」 と笑顔。 「都市部から来るアーティストたちにも、 篠山のおいしい食べ物などを知ってもらい、 篠山の良さを知ってもらえれば」 と話している。
イベントは前売り3500円。 当日4000円。 小学生未満は無料。 特産品などを販売する飲食ブースや、 東日本大震災の被災地支援のチャリティーグッズの販売もある。
前売りチケットはローソンチケット (0570・084・005、 Lコード59839) で販売中。
-
2013年9月29日09:00
-
ジオラマ
ジオラマとは、 フランス語で 「diorama」 と書く。 展示物とその周辺環境・背景を立体的に表現する方法で、 博物館展示方法の一つ。 十九世紀初頭にフランスの風景画家で後に写真を発明した 「ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール」 という人が画家やその弟子たちと共に、 従来のパノラマに代わる新たな投影装置を開発しジオラマと名付けたとか。
朝ドラ 「あまちゃん」 の、 北三陸駅前の観光協会に置かれているのが、 そのジオラマだ。 おたくっぽい観光協会会長が毎日楽しそうにいじっていた。 海女カフェができると、 早速模型にしてジオラマに登場させたりしていた。
九月に入って、 朝ドラで、 東日本大震災はどのように描かれるか、 ドキドキしながら待っていたところ、 このジオラマによってあの大津波の巨大さと破壊力が表現されていた。 「そうか、 そのためのジオラマだったんだ」 と合点した。 実際の津波の映像を流すことは、 やはり朝ドラには重すぎる。 その辺りの兼ね合いを、 ジオラマの映像に託した。
東日本大震災から二年半、 歳月が過ぎると、 被災した人々のその後の過酷な状況に思いを寄せることも、 ついつい薄れてゆく。 今年の三月はじめ、 北三陸リアス線の電車から見た、 壊れた堤防、 崖に引っかかったままのブイ、 土台だけになった住宅の跡などを忘れてはいけないと、 改めて思った。
いつも予想外の展開で楽しませてくれた 「あまちゃん」 も終了、 何だか淋しい。 主演の能年ちゃんも良かったけど、 一癖も二癖もある脇役陣の素晴らしい演技に拍手。
-
2013年9月29日09:00
-
難関「エネルギー管理士」に合格 市島の...
京都府立工業高校の電気エネルギー科3年、 須原佑介君 (丹波市市島町下竹田) が、 難関で知られる国家資格 「エネルギー管理士 (電気分野)」の試験に合格した。 同科教諭によると、 同管理士試験は会社員の受験が大半で、 高校生が受験すること自体が全国的にも稀だという。 須原君は 「時間を見つけてコツコツ努力したことが結果につながってよかった」 とほほ笑んでいる。
同管理士は、 エネルギーを合理的に使用するために、 熱や電気の管理・維持などを行う専門家。 須原君は今後、 1年間の実務経験を経て、 免状交付となる。
須原君は、 昨年も同管理士の試験に挑戦。 4つある課目のうち3課目は 「課目合格」 したが、 「電力応用」 課目は不合格だった。 同管理士試験は、 一度合格した課目は一定期間試験が免除されるため、 今年は電力応用課目のみに集中して学習に励んだ。
過去15年分の試験問題集を購入し、 わからないところは担当教諭に納得いくまで質問した。 もともと工場などで受電設備や配線など、 電気設備の保安監督ができる 「第3種電気主任技術者」 の資格取得を目指していたが、 同管理士資格にも共通する分野が多くあったため、 同管理士試験も受験することにした。
これまでにインターネットなどの通信線の工事・監督することができる 「工事担任者 (総合種)」 などの資格に加え、 電気関係以外の資格も含めて国家資格を8つ取得している。
須原君は 「進路はまだ決めていないが、 将来は高校で学んだことを生かせるところで働きたい」 と話している。
-
2013年9月29日09:00
-
ふれあい俳句ラリー 10月3日、陶芸美術...
篠山市俳句協会主催の 「丹波ささやまふれあい俳句ラリー」 が10月3日午前9時半―午後2時半、 兵庫陶芸美術館 (篠山市今田町上立杭) で開かれる。 参加者を募集している。
正午までに1人3句以内で投句する。 特選句、 入選句を表彰する。 選者は、 神戸新聞俳句の選者で、 「田鶴」 主宰の水田むつみさんが務める。
参加費は1000円。 昼食にパンと牛乳を用意している。
また、 正午―午後1時、 同美術館で開催中の特別展 「陶芸の魅力×アートのドキドキ」 の観覧会を催す (無料入場券配布)。 学芸員が展示作品を解説する。
-
2013年9月29日09:00
-
西楽寺の歴史を本に 柏原町、滝川住職
丹波市柏原町柏原の西楽寺、 滝川秀行住職 (64) が、 同寺の歴史や出来事などをまとめた本 「矜持 (きょうじ) 保つ可し―西楽寺読本」 を発行した。 あわせて宗教家や哲学者、 作家らの言葉に論評を加えた本 「げにしかり」 を付録として出した。
滝川住職は1988年にも 「西楽寺読本」 を出しており、 今回はその増補版。 前著の発行以降、 寺の大規模改修を行ったほか、 「授戒」 「五重相伝」 など浄土宗の教えを伝える儀式を行ったこともあり、 それらの出来事や、 関わった人たちのことなどを書き加え、 前著の記述も加筆、 修正し、 あわせて収録した。
「お世話になった人たちのことなど、 私の記憶にある歴史的事実を記録として残すことは住職の務め」 と話している。
「げにしかり」は、 滝川住職が以前、 丹波新聞に連載していた 「ご無理ごもっとも」 をベースにまとめたもの。 僧侶の澤木興道、教育者の森信三、陽明学者の安岡正篤など、 各界の人物の言葉を100個取り上げ、 滝川住職がそれぞれに論評している。
滝川住職は、 これまでに 「参小島省斎語録」 「一字考」 などを発行。 知恩院発行の檀信徒向けの広報誌 「華頂」 で2年間、 コラムを連載した。 本についての問い合わせは西楽寺 (0795・72・0029)。
-
2013年9月29日09:00
-
初の「丹波栗フェア」 丹波地域38事業所...
丹波県民局と丹波栗戦略会議が、 初めての 「丹波栗フェア」 を10月1日から20日にかけて、 丹波、 篠山両市で開く。 食べ歩きや買い物、 栗の購入ができるマップを作成。 飲食店、 菓子店、 生産者ら38事業所がそろいののぼりを立て、 丹波栗の地産地消を通した地域の魅力発信、 誘客に取り組む。
戦略会議の中で、 秋の紅葉シーズンに来丹した観光客に、 栗関係で紹介できる所がないと話題になり、 味わえる店や買える店が一覧になったマップを作ることに。 栗振興会、 料飲組合、 菓子工業組合ら、 同戦略会議の加盟団体を通じて、 フェアへの参加を呼び掛けたところ、 味わえる店が16店、 栗のスイーツなど栗加工品を買えるところが19店、 栗拾いや栗を購入できる3つの栗園が賛同した。
フェアに参加する飲食店、 菓子業者には、 丹波栗のむき栗を、 丹波、 篠山両市の栗振興会員が「ほぼ原価」 で提供する。 これまでに80キロ弱の注文があった。 原料が手に入ることで、 新商品を売り出す所もある。
統一ののぼりは、 地元の丹波栗を使った料理を提供するか、 加工品、 生栗を販売する時に限り掲げる。 原料に丹波栗を使った証明を求め、 誓約書も交わしている。
初めて 「栗幕の内」 を提供する丹波市旅館料理飲食組合の堂口裕組合長 (65) =若駒白雲閣社長=は、 「うちでも、 これまで栗を意識していなかったが、 これを機に扱いたい」 と言い、 「加工しやすいむき栗で提供してもらえるのは非常なるメリットで、 生産者、 加工、 販売と三者一体になって取り組める。 丹波に来た人に、 こんなにおいしいものがあることを知ってもらいたいし、 各店や業者が趣向を凝らした加工をすることで、 いい原料を提供してくれている生産者へのエールにもなれば」 と言う。
丹波市栗振興会の河村修治会長 (63) は、 「丹波栗の将来を見据えた取り組みで、 生産者としても協力したい。 全国的に名が通った丹波栗は丹波外で売られることが多かったが、 フェアがきっかけになり、 地産地消の盛り上がりが地元で起きれば」 と期待を込めている。
加盟店の連絡先や営業時間が書かれたマップはA4判。 県民局で7000枚を印刷したほか、 各団体が増し刷りできるようにしている。 観光案内所などで入手できる。
写真=フェア参加の38事業所が扱う丹波栗のメニューや商品を掲載したマップ
-
2013年9月29日09:00
-
4―9月、丹波地域で17件 クマの目撃情報
県森林動物研究センター (丹波市青垣町沢野) がツキノワグマの出没情報などをまとめた。 県民からの目撃・痕跡情報は、 9月19日現在で331件。 5―7月にかけては過去最多だったが、 8月以降は大量出没年だった2010年の806件と比較すると少ない。 同センターでは、 「地域によっては、 冬眠前のクマが餌を求めて人里に出没する可能性がある。 ハイキング、 登山、 キノコ狩りなど、 クマの生息地域に出かける時や、 集落周辺でもクマの被害に遭わないように十分注意を」 と呼びかけている。
4月からの目撃・痕跡件数は、 丹波地域は5―6月が各6件、 7月が3件、 8―9月 (19日まで) が各1件の17件。 2001年から今年度までの年度比較では、 県全体で大量出没年になった10年は丹波地域でも68件と最多だった。 翌11年は8件、 12年は12件と少なかったが、 今年は9月半ばで17件を記録した。
同センターは、 クマの被害対策として、 「山林に行く時は音の出るものを携行する。 クマは日の出、 日の入りの時間帯に採食行動が活発になり、 夜間は行動が大胆になる。 人里でも夕方から朝までの外出には注意し、 特にカキやクリの木の近くなど、 クマが出没しそうな場所に近づかない」 と注意を促している。
また、 ▽ごみを野外に置かない▽食べ物を屋内に収納する▽不要なカキ、 クリの木は伐採する▽クマが潜みやすいヤブは刈り取る▽クマに出あったら周辺住民に知らせ、 安全を確保し市役所に連絡する▽夜間にクマが木に登っている場合は、 無理に追い払わず山に帰るのを待ち、 防護対策を行う―など、 身の回りからクマ除け対策を求めている。
目撃・痕跡情報は、 市役所へ。 同研究センターのホームページ (http://www.wmi-hyogo.jp/) でも県内全般の情報を公開している。
-
2013年9月29日09:00
-
「アート・クラフトフェスティバルinた...
10月5、 6の両日、 丹波年輪の里 (丹波市柏原町田路) で。 全国から応募のあった280人の作家の中から選考された183人が集い、 木工、 陶芸、 ガラスなど、 多彩なジャンルのクラフト作品を展示販売する。 5日は午前10時―午後5時、 6日は午前9時―午後4時。 JR柏原駅から無料送迎タクシーを1時間に2本運行。 始発は午前9時40分。 同実行委員会 (まちづくり柏原内0795・72・1009)。
-
2013年9月29日09:00
-
市社協職員(ケアマネ、看護師)募集 10...
丹波市社会福祉協議会は来春採用の介護支援専門員 (ケアマネジャー) とデイサービス看護師を各1人募っている。 有資格者で自動車の運転免許を持っていることが条件。
受験申込は、 10月1―16日。 採用試験は、 19日午前9時から同社協本所 (丹波市氷上町常楽) で。 受験申込用紙は、 同本所、 または支所で交付する。 詳細は、 同社協総務係 (0795・82・4631)。
-
2013年9月29日09:00
-
秋の七草
過日の弊紙で 「秋の七草」 の危機を報じたが、 くしくも丹波市出身の植物学者、 岩槻邦男氏が出された近著 『桜がなくなる日』 にも同じ話題が載っていた。 このなかで岩槻氏は、 七草のうちもっとも絶滅が心配されるフジバカマとキキョウを取り上げている。 ▼キキョウと言えば、 キキョウが家紋の明智光秀を思い起こす。 江戸時代、 光秀の反逆者としてのイメージから武士たちはキュウリを口にするのを避けたと言われる。 キュウリの切り口がキキョウに似ているからだ。 水戸光圀も、 「毒多くして能無し。 食べるべからず」 とこきおろした。 ▼キュウリにとっては災難だが、 それほど光秀は武士に嫌われたのだろう。 しかし現代、 光秀を再評価する動きが盛んだ。 光秀の株は今、 ずいぶん上がった。 ▼復活した光秀のように、 七草の一つ、 フジバカマも心ある人達のおかげで以前ほどの危機からは少し脱したらしい。 岩槻氏は同著で 「絶滅の危機に追いやられた植物が、 それを知った人々の配慮によって再び安定した生育状況に戻ることもそんなに難しいことでもない」 と書いている。 ▼とはいえ、 我が国の自然はとても楽観できる状況ではない。 『桜がなくなる日』 とはショッキングなタイトルだが、 そんな危惧を話題にしなければならないほどの現状だと岩槻氏は指摘する。 耳目を傾けたい。(Y)