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2013年10月31日09:34
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丹波佐吉
11月4日、 丹波の森公苑で 「丹波佐吉物語」 と題した催しが開かれる。 佐吉は、 音の出る石の尺八を作り、 孝明天皇から 「日本一」 と称賛された柏原ゆかりの石工だ。 ▼1816年、 和田山町の生まれ。 幼くして両親を亡くした佐吉は、 柏原町大新屋の石工、 初代難波金兵衛に引き取られ、 石工として成長する。 やがて柏原を離れた佐吉は、 61年、 柏原の恩人からの依頼で柏原八幡神社の狛犬を作る。 ▼この狛犬を 「佐吉の最高傑作」 と評する金森敦子氏の著書 『旅の石工』 によると、 狛犬完成から5年後、 佐吉は柏原に戻り、 不動明王像を作る。 梅毒に侵され、 死を覚悟した中での制作だった。 「自分がだんだん腐っていくことを思うと、 気が狂いそうになっただろう。 死は確実にそばまでやって来ている。 その中で佐吉はもう一度執念のようにノミを手にしているのだ」 と、 同著にある。 ▼ 「事実上の最後の作」 とされる不動明王像を作って、 佐吉は柏原を去り、 二度と帰らなかった。 金森氏は、 野垂れ死にをしたかもしれないと推測する。 ▼古里でもある柏原で、 死を予期しながら不動明王像を作った佐吉の職人としての気概。 医学者で、 教育者でもある平澤興氏に 「生きるとは燃えること」 という言葉がある。 佐吉は、 不動明王像が背にする火炎のように生きたのかもしれない。(Y)
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2013年10月31日09:30
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谷川昌明氏訃報
谷川昌明氏 (たにかわ・まさあき=元芦田小学校長) 25日午後2時36分、 病気のため三田市内の病院で死去、 79歳。 自宅は丹波市氷上町下新庄839ノ2。 葬儀は28日、 おこなわれた。 喪主は長男、 徹 (とおる) 氏。
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2013年10月31日09:30
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大前修氏訃報
大前修氏 (おおまえ・おさむ=元今田郵便局長、 元今田町板画同好会代表) 27日午前7時40分、 老衰のため、 篠山市内の病院で死去、 83歳。 自宅は篠山市今田町黒石173。 葬儀は29日、 おこなわれた。 喪主は長男、 真(しん)氏。
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2013年10月31日09:29
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杜甫詩で日展入選 3年ぶり4度目 青垣...
新書派協会監事で丹波カルチャーセンター書道教室講師の足立栗峰 (健三) さん (82) =丹波市青垣町栗住野=が、 「杜甫詩」 で第45回日展の入選に輝いた。 入選は、 自身3年ぶり4度目。
杜甫の 「秋興八首」 の中から、 「半紙の場合は12枚以内」 の出展ルールに収まるよう、 四首を選んだ。 七言律詩で、 1首につき、 8行56文字の詩を、 文字の大小のバランスに配慮し、 行書、 草書を織り交ぜて9行に再構築。 半紙一枚に3行ずつ書いた。 清代の能書家、 「何紹基 (かしょうき)」 の文字を参考にした。
3年前の入選作が巻物状の 「巻子 (かんす)」 だったことから、 今回は、 新たな取り組みをと、 「帖 (じょう)」 に表装して出品した。
「思いがけない入選。 新書派協会の土井汲泉会長らのご指導のおかげと感謝している。 ねらって取れるものではなく、 コツコツ取り組んだ成果が出たと喜んでいる」 と笑顔で話した。
今回の日展での書の入選は、 丹波市では足立さん1人。 篠山市では、 小林章郎さんと日置紫睦さんの2人が入選している。
足立さんは、 2010年の同展入選以後、 11年、 12年と2年連続で 「読売書法展」 で読売俊英賞を受賞、 今年から読売書法会の理事になった。 丹波市民美術展の審査員も務めている。
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2013年10月31日09:28
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ひそかな挑戦
最近、 ひそかに心掛けていることがある。 お箸の正しい持ち方だ。 今まで私は、 いわゆる 「握り箸」 に近い持ち方をしていたが、 何とか直そうと特訓中だ。 ちなみに私、 28歳です。
きっかけは、 最近立て続けに数人から 「お箸の持ち方がおかしいよ」 と指摘されたことだ。 「東京オリンピックも決まって、 海外の人がたくさん来日するし、 日本人として正しい持ち方をしなよ」 と言われた。 これまで 「今さら直すのも面倒だな」 と避けてきたが、 これを機に矯正にチャレンジすることとした。
お箸の製造販売を行う 「兵左衛門」 (福井県) によると、 「身長の15%」 が、 ちょうど良いお箸の長さになるらしい。 身長170センチの私だと、 25・5センチということになる。 また、 「手の親指と人差し指を直角に広げ、 その指先を結んだ長さの1・5倍」 という測り方もあるようだ。 調べてみると奥が深く、 おもしろいものだ。
ネットで得た情報をもとに、 持ち方の矯正に挑戦しているが、 指や腕の筋が痛いので、 食事の時間が少し憂うつだ。 正しい持ち方になるまでは、 少し時間がかかりそうだ。(田畑知也)
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2013年10月31日09:27
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新しい家族がやってきました~
うほっ♪さすがに新しいお子はピチピチしとるね~。 肌ツヤもおよろしく、 動きも軽やか、 しかも静かでよく走る。 ん?これ、 最近うちにやって来た新車の話。
以前に乗っていた軽バンは、 母ちゃんの唯一の嫁入り道具として丹波入りした。 機能重視の愛想のない白のバモス君は10年間で13万キロ走った。 娘が産まれるまでの3年間は、 京都の職場を毎週行き来した。 野菜が採れるようになると荷台に野菜を積み込み、 仕事の後に職場の人や親戚、 友人宅を訪問し、 野菜を買ってもらっていた。 完売時の家路は軽やか、 売れ残った時はドンヨリだった。
仕事納め後、 丹波はまさかの雪道。 ノーマルでブレーキをかけたために1回転した怖い思い出も。 京都市内で急いでバックしてガシャーン☆振り向いたら電柱にぶつかり、 バックガラスが割れており、 段ボールを貼って走ったことも。 父ちゃんとデートしたことも 数える程度?はあるし、 それ以上にブルーベリーの圃場見学に色々なところを一緒に見て回ったこともあった。 娘を横に、 チビ助を後ろに乗せて3人で里帰りの道中、 コンビニの駐車場で隠れて何度授乳しただろう。
汚れた分だけ、 傷が付いた分だけ、 それ以上にたくさんの想い出と一緒に走ってきた。 が、 とうとうガタがきて新車を購入。 でもまたもやバモス君!ハイ、 やっぱり機能性重視の商業車ナンバーです♪返済が怖いもののやっぱり新しいお子は良いね~♪さぁ、 悲喜こもごも、 また家族といっぱい想い出を作ろう♪
(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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2013年10月31日09:26
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二階町で4日間オープン・模擬株式会社「...
篠山産業高校 (余田敏校長) 商業科2、 3年生の13人が27日、 旧土産物店 「ふきや」(篠山市二階町82)の店舗を借り、 模擬株式会社 「うりぼうや」 を開いた。 計4日間の予定で、 すでに19、 20日に実施。 11月3日にも開店を予定している。 今年は5年前に 「うりぼうや」 として商標登録したビーズの小物を復活させ、 商品化した。 また、 昨年も好評を博した全国各地の高校生が開発した食品など約30アイテムも販売している。 営業時間は、 午前10時―午後4時。
「うりぼうや」 は、 会社経営や接客マナー、 商業デザインなどを学んでいる同科の生徒が、 授業での学びを現場で生かしてみようと行っている課題研究の授業の一つ。 1株2500円の株券を発行し、 教員に株券を購入してもらい、 商品を仕入れる資金を集めた。
ビーズの小物は、 イノシシをモチーフに生徒が手作りしたストラップと人形。 全国の高校から仕入れた商品は、 同校生活科が栽培したコシヒカリや、 機械科が制作した真ちゅう製の文鎮をはじめ、 ▽氷上高の 「みそ」 「ぶどうジャム」 ▽県立農高の 「カルピ」 「奈良漬」 ▽静岡県立熱海高の 「いかめんチップス」 ▽京都府立須知高の 「ヨーグルト」 「ソーセージ」 ―など。
3日目の27日、 生徒たちは、 秋の行楽で訪れていた大勢の観光客らに 「いらっしゃいませ」 と声をかけ、 商売の楽しさと難しさを体感。 「うりぼうや」 のロゴが入った揃いの赤いエプロンを身につけ、 緊張しながらも丁寧な言葉遣いとさわやかな笑顔で接客していた。
昨年に引き続き社長を務めている兼古宗治君 (3年、 篠山中出身) は、 「うりぼうやの販売実習は4日間しかないので、 『やり残した』 と後悔しないよう、 精一杯頑張りたい。 お客さんには笑顔を、 自分たちには何か一つでもいいから、 『気づき』 や 『学び』 が残る実習にしたい」 と話している。
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2013年10月31日09:25
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戦国武将気分味わって 篠山城跡で「戦国...
篠山市北新町の篠山城跡を舞台に11月10日午前10時から、 「いざ出陣!篠山城戦国祭」 が開かれる。 アニメやゲームなどの登場人物になりきる 「コスプレ」 などを楽しむ人たちが城跡内で撮影を行うほか、 手づくりの甲冑 (かっちゅう) をまとって戦国武将気分を味わえる着付け体験など、 さまざまなイベントが催される。 篠山城大書院事務所は、 「イベントを通して、 篠山や城への関心を持ってもらえれば」 と話している。
イベントでは、 甲冑を着けたスタッフが大書院の来場者をガイドする 「甲冑おもてなしガイド」 (午前11時半、 午後2時半から) や、 家紋について学ぶ講座 (午後1時から)、 コスプレイヤーらの撮影などが行われる。
用意する甲冑は、 篠山市小枕の時本昭男さんが紙を使って製作したもの。 体のラインに合うように成形した特殊な厚紙に塗料を使って光沢を出し、 本物の鎧兜に見劣りしない精巧な出来栄えに仕上げている。
時本さんが制作した大人用の甲冑は大書院に置かれており、 来場者が記念撮影などを楽しんでいるが、 「子どもたちにも甲冑を楽しんでもらいたい」 と、 このほど新たに子ども用の甲冑2着を寄贈。 戦国祭でも展示され、 子どもたちが着用することができる。
また戦国祭に向けて、 市内の児童・園児たちも時本さんの指導で手づくり甲冑の制作を進めており、 祭り当日に披露する。
主催する一般社団法人 「ノオト」 は、 「これまでは市外から訪れる観光客向けのイベントが多かったが、 甲冑づくりなどを通して、 地元の子どもたちや保護者にも、 篠山城のことを知ってもらえれば」。 時本さんは、 「私も甲冑を 『自分で着てみたい』 と思ったことから甲冑づくりをはじめた。 子どもたちが甲冑を着て、 歴史を知るきっかけにしてほしい」 とほほ笑んでいる。
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2013年10月31日09:24
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佐治をガイドと散策 高所から一望企画も...
宿場町として栄えた青垣町佐治市街地で11月3日午前10時から、 「丹波八宿青垣の秋」 (同実行委員会主催) が開かれる。 秋の味覚を味わうバザーが14店舗、 物品販売が8店舗出店するほか、 商工会青垣支部の青年部員による劇、 紙飛行機飛ばし大会、 高所作業車 「スカイマスター」 に乗り佐治の街並みを一望する企画などがある。
ディスカバー青垣 (芦田ひとみ代表、 9人) は、 「ボランティアガイドと巡る宿場町佐治」 と題し、 町歩きツアーを催す。 午前10時半に佐治来楽館を出発し、 江戸時代の面影を残す商家 「つばめや」、 江戸末期に橋を架けた村長たちの苦労を後世に伝えようと、 佐治生まれの儒学者、 小島省斎ゆかりの 「神楽川板橋碑」、 約300年前の建て方で建てられた養蚕農家を移築した 「朝倉家住宅」 など10カ所をガイドが案内する。
「丹波のむかしばなし」 に収録されている昔話の舞台となった 「菊ケ下橋」 も訪れ、 芦田代表が手作りした紙芝居も上演する。
同ガイド副代表の芦田清美さんは、 「観光客が散策するルートがある柏原をうらやましく思っている」 と言い、 「今回歩くルートが、 青垣での散策コースづくりの基礎になれば」 と期待。 芦田代表は、 「歩いた人には 『きれい』 と言われる。 街道の宿場町として栄えた佐治の成り立ちや良さを伝えたい」 と、 多くの参加を呼び掛けている。
実行委員会事務局 (0795・87・2222)。
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2013年10月31日09:23
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3日山開き行事 ライトアップも 青垣・...
天目楓で知られる高源寺で11月3日、 山開きが開かれる。 午前10時半から式典と甘酒の無料接待、 同11時から琴演奏、 正午から青垣町民踊保存会の舞踊演舞がある。
ライトアップは11月3―10日までの午後6―8時。 10日午後5時から、 氷ノ川太鼓と神楽太鼓が出演するコンサートを開く。
猛暑だった今夏、 同寺檀家が日焼けを抑えるため、 毎日夜から朝までモミジにかん水するなど、 秋の観光シーズンに備えた。 あおがき観光案内所 (0795・87・2222)。
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2013年10月31日09:19
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市島で「オーガニックフェス」 出店・ス...
「丹波オーガニックフェス2013」 (同実行委員会主催、 http://tanbaorganicfes.com/) が11月2―4日、 三ッ塚史跡公園 (丹波市市島町上田) で開かれる。 同公園内の芝生の上で多彩なワークショップや出店市、 ライブなどが繰り広げられる。 昨年開催した 「丹波有機農業祭」 を発展させた。
ワークショップは、 銅板や錫 (すず) 板を金槌で叩いて立体的な形をつくる鍛金の体験教室 (3日、 1500円) や、 木製打楽器カホン作り (2日午前10時―、 午後2時―。 5000円)、 ヨガ (2―3日午前10時半―。 1000円) など。 いずれも事前に申し込み (organicfes@gmail.com) を。
自然素材を生かし、 手間暇かけてこしらえた農作物や地酒、 コーヒー、 パン、 お菓子、 茶、 石けん、 染物などのアート作品まで、 様々なブースが軒を連ねる。 日本各地で活躍するアコースティックギターやバンド、 民族楽器、 パフォーマンスグループなど、 多彩なジャンルのアーティストたちがステージを繰り広げる。
また、 人と人とがつながるきっかけにと 「オープンマイク」 を設置。 普段の暮らしぶり、 大事に思っていること、 共有したい知恵、 困っていること、 仲間募集、 問題提起など、 しゃべりたい人を募っている。
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2013年10月31日09:18
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新規就農者野菜経営講座の受講生募集
11月13日午後1時半―3時半、 県柏原総合庁舎 (丹波市柏原町柏原) で開く、新規就農者野菜経営講座 「農産物魅力アップセミナー」 の受講生を募集している。 中小企業診断士が 「農産物の情報発信、 新商品開発及び販路開拓について」 と題して講演する。 無料。
申し込みは、 主催の丹波農業改良普及センター (0795・73・3803)。
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2013年10月31日09:15
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続く不健全経営 丹波市内2病院の昨年度...
県立柏原病院と柏原赤十字病院の昨年度の経営状況がまとまった。 当期純損益は、 県立が7億9500万円の赤字、 赤十字が1億4600万円の赤字だった。 入院患者が、 外科系診療科の診療機能が回復した県立で20%増えた一方、 赤十字で10・5%減った。 県立は、 人件費率が105%超と、 診療で得る収入を人件費が上回っており、 原則、一病院独立採算の柏原赤十字の累積欠損金は、 20億円の大台に乗った。 両病院の経営は極めて悪い、 不健全経営が続いている。
県立は、 前年度より2億3900万円改善。 整形外科が軌道に乗り、 眼科、 泌尿器科も入院機能が回復。 常勤医が一時不在になった産婦人科も医師4人体制になった。 稼働病床を4床増やし、 150床とした。 入院収益が約22%、 3億5300万円増加。 外来患者数は横ばいで、 外来収益は7%増の7億100万円。 一般会計繰入金も1億7000万円増え、 収入は全体で約18%増えた。
費用は、 賞与引当金を今回の決算のみ1億1000万円計上するなどした給与費が6・8%、 1億8500万円増加。 材料費も17%増、 経費も11%増など、 全体で約8%増えた。
赤十字は、 前年度より5600万円の悪化。 昨年度、 10年ぶりに1億円を下回る9000万円の赤字決算だったが、 再び1億円を超えた。 累積赤字は20・8億円。
インフルエンザなどの季節性疾患患者や内科系疾患の入院患者が減り、 入院収益が7800万円減った。 外来患者は横ばいで、 収益は2900万円増えた。 収益は全体で約3%、 4800万円悪化した。 患者減で材料費は減ったが、 診療体制の充実に伴う給与費が2%、 2000万円増え、 委託費も増え、 費用は800万円増えた。
1人1日あたり入院単価と外来単価は、 両病院とも上がった。
県立柏原は、 4月から14床増床しており、 今年度は昨年度より15%以上多く入院患者を受け入れる計画。 同病院は、 「計画に近い数字で推移している。 診療機能の回復をアピールし、 さらに機能充実をはかりたい」 としている。
柏原赤十字は、 「地域連携のいっそうの推進や健診事業との連携強化による患者の確保に重点を置きつつ、 費用の削減なども進め、 赤字の減少をはかる」 としている。
柏原の赤字額は、 県立12病院で最高額。 次が光風の4億4400万円赤字。 県立病院全体 (12病院) では、 当期純損益が7億7700万円と、 3年連続黒字。 累積欠損金は804億円。
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2013年10月31日09:15
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福住で花壇づくり 地域住民が植栽作業 ...
篠山市福住地区の女性3人が発起人となり、 同地区の公共スペースの花壇づくりと維持管理にまち全体で取り組む活動がスタートした。 28日には福住小学校前で花壇をつくり、 11月1日に同地区住民を中心に花苗を植えることにしている。
大江ちづ子さん、 大西ふさみさん、 酒井香津美さんの3人が、 小学生の登下校の道路であり、 国重要伝統的建造物群保存地区のメイン道路でもある通りを美しくしようと考え、 知人らに呼び掛け、 28日には10数人で花壇づくりに励んだ。
福住小学校前の約20メートルの花壇には、 直径1メートルの円状の花壇5つにヒイラギが植えられていたが、 その樹勢が弱かった。 この日、 参加者たちはヒイラギを剪定し、 ヒイラギの花壇の間に枕木で正方形の花壇5基をつくった。 砂利を除き、 水平や位置などを確認しながら、 枕木を設置していった。 また、 用土を入れて準備を整えた。
11月1日午後1時から、 同地区のまちづくり協議会や自治会、 老人会、 同校同窓会などが加わり、 ビオラ、 ハボタン、 スイセン、 ムスカリ、 チューリップなどを植える。 今後、 小学生の参加も計画している。
大西さんは 「国重要伝統的建造物群保存地区に指定され、 見学者も増えてきたので、 きれいにしていきたい」、 大江さんは 「これからみんなで余った花を持ち寄るなどして植栽したい。 手が空いている人が草引きなどの手入れをして、 みんなの憩いの場所になれば」、 酒井さんは 「みなさんが通るときに、 きれいだなと思ってもらえたらいいな。 少しでも福住がよいまちになればと思う」 とそれぞれ話していた。
11月1日の植栽活動の参加者を募集している。 参加希望者は、 午後1時に福住小学校前に直接集合する。
写真・花壇をつくる参加者たち=福住小学校前で
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2013年10月31日09:14
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66年ぶりに生育確認 シダ類のミズワラビ
青垣いきものふれあいの里と県立人と自然の博物館が10月28日、 兵庫県版レッドデータブック2010で絶滅危惧種のCランクに指定されているシダ類の 「ミズワラビ」 を丹波市内の水田で確認したと発表した。 ミズワラビは、 植物研究家の細見末雄さん (丹波市氷上町横田) が同博物館に寄贈した標本に、 1947年に同町横田や柏原町母坪で採集したとあるが、 長い間生育が確認されず、 丹波地域では66年ぶりの確認。 青垣いきものふれあいの里の松井久信施設長は、 「除草剤や農薬の散布の影響で絶滅したと思われていたが、 使用量の減少などにより、 復活したのではないか。 環境のバロメーターにもなる」 と話している。
今月7日に松井施設長や人と自然の博物館の鈴木武研究員、 丹波自然友の会の長井克己代表らが、 細見さんが66年前に確認した地名を基に調査を行った結果、 生育を確認した。 ミズワラビは、 水田で9月上旬に生えるが、 稲を刈り取った後の田で見つけやすい。 最近は、 稲を刈り取ったあとすぐに、 田をトラクターなどで鋤(す)かないこともあるため、 生育しやすくなっているのではないかという。
県内では、 淡路地域を除く全地域で確認されている。 丹波市内では春日地域などでも確認されており、 市内にかなりの生育場所がある可能性が高い。 鈴木研究員は 「由良川下流の舞鶴、 加古川流域の西脇などでも見られるが、 丹波市内は、 由良川水系と加古川水系が交わり、 両水系にミズワラビが見られる珍しい地域」 と話している。
生き物ふれあいの里 (0795・88・0888) や丹波自然友の会 (長井代表、090・8651・7052)では、ミズワラビの情報提供を呼びかけている。
ミズワラビ ホウライシダ科に属する一年生植物。 葉質はやわらかい。 葉の長さが時には、 30センチを超えることもある。 秋の刈り取りのあとは、 数センチ程度の小さな株が多い。 9月から11月の短期間に河川に近い水田に見つかる傾向がある。 胞子が土の中で10年以上生き残っているとされている。 シダ類は、 山すそや岩場などに多く見られるが、 ミズワラビは水田や沼地に見られる珍しい品種。
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2013年10月28日08:02
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読み聞かせ入門講座受講募る
11月16日と12月7日のいずれも午後1時半から、丹波市立図書館 (丹波市氷上町常楽、 0795・82・7100) で開く「読み聞かせ入門講座」の受講を募っている。 甲南女子大学非常勤講師の芦田悦子さんが講師を務める。 定員30人。 無料。 申し込みは11月1日までに中央図書館へ。
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2013年10月28日08:00
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来年度の市職員2職種を募集 11月1日から
篠山市 (職員課079・552・5113) は11月1日から、 来年4月採用の市職員のうち、 幼稚園教諭・保育士 (1人程度) と建築または土木技術職 (2人程度) を募集する。
応募は11月1日―15日に所定の書類 (市ホームページか、 職員課、 各支所、 郵便請求で入手) を同課に提出する。
11月23日に第1次、 12月16日に第2次試験を行う。
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2013年10月27日09:20
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新そば尽くしの「収穫感謝祭」 11月9・1...
「永沢寺そば道場」 (三田市永沢寺、 079・566・0053) で11月9、 10の両日、 「新そば収穫感謝祭」 (実行委員会主催) が開かれる。 そば打ち体験やさまざまなそば料理が味わえるなど、 多彩な催しが開かれる。
主な催しは次の通り。
▽両日午前10時―午後4時=各地のそば打ち愛好家による 「そば食べ歩き店」、 そば雑炊やそばぜんざい、 そば団子などの 「そば料理アラカルト」
▽両日午前10時、 11時半、 午後2時の3回=新そばの手打ち体験 (要予約)
▽9日午前10時―午後1時半= 「関西素人そば打ち名人大会」
▽10日午前11時から=そば打ち名人が打ったそばをチャリティ販売
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2013年10月27日09:18
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今年度の文化功労者に たんぱく質分子を...
丹波市春日町柚津出身で、 大阪大学生命機能研究科特任教授の柳田敏雄氏 (67) =豊中市=が、 今年度の文化功労者に選ばれた。 生物物理学者の柳田氏は、 特殊なレーザー光を使ってたんぱく質分子を観測する技術を開発し、 観測に成功した。 生命科学の進展に大きく貢献したとされるその功績は、 世界的に高く評価されている。
写真・今年度の文化功労者に選ばれた柳田敏雄氏 (今年9月、 春日町の実家で)
柳田氏は進修小、 明徳中、 柏原高校を卒業。 大阪大学の基礎工学部電気工学科に入った。 民間企業で1年勤めたあと、 大学に戻り、 生物物理学の研究室に入った。
研究したのは筋肉の動き。 当時、 人の筋肉は機械の歯車のような仕組みで動くというのが定説だったが、 「人間の体の動きは、 コンピュータでも真似できない。 人の筋肉は、 人工的な仕組みとは違う」 という思いから、 たんぱく質分子の観測に挑んだ。
筋肉の収縮は、 アクチンとミオシンという2種類のたんぱく質分子が担う。 レール役のアクチン繊維の上を、 モーター役のミオシンが動くと力が発生し、 筋肉が動く。 当時の定説は、 アクチンの上をミオシンが歯車のようにカチカチと動くというものだった。
柳田氏は、 85年頃、 レーザーの顕微鏡を開発し、 太さが10億分の7メートルというアクチンの動きを観測することに成功。 アクチンは風になびく草のように揺れていた。 95年には、 アクチンよりも小さなミオシンを1個ずつ見ることにも成功した。 ミオシンは、 アクチンの上をきちっと動くのではなく、 前に行ったり、 後ろに行ったり、 ふらふらしながら平均的には前に行くという動きをしていた。 歯車のような動きではなく、 ゆらいでいた。
文化功労者の発表に 「欧米文化にはあまり見られないユニークな 『ゆらぎの概念』 で、 長年世界の研究者と論争してきたが、 このように評価していただき、 とてもうれしい」 と話している。
柳田氏はこれまでに日本学士院賞、 恩賜賞、 朝日賞を受けている。
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2013年10月27日09:16
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佐治小増築で合意 2017年4月開校めざす...
青垣地域市立小学校統合準備委員会 (足立仁委員長) の9回目の会合が10月24日、 青垣住民センターであり、 統合小学校の位置について、 丹波市教育委員会が示した佐治小学校現校舎のグラウンド側に教室棟を増築する案を了解し、 2017年4月開校をめざして準備を進めることで合意した。 同準備委はこれまでに、 佐治小学校用地で校舎の新築を求めて2度にわたって市、 市教委に要望書を提出していた。
写真・佐治小学校校舎を活用した青垣統合小学校の建設計画イメージ
足立委員長が冒頭、 10月4日に▽佐治小校地の活用▽2016か17年の4月に確実に開校できるような迅速な対応▽校舎新築―の3点を求めた2度目の要望書を、 辻重五郎市長、 小田繁雄教育長に提出した際、 佐治小の増築案が示されたことを報告した。
足立委員長、 市教委の説明によると、 ▽佐治小学校現校舎のグラウンド側に新校舎を増築し、 1階に職員室や校長室を配置した普通教室棟とする▽現校舎の1階にランチルームを配置し、 音楽室や図工室などの特別教室棟として改造▽体育館も大規模改造する▽新校舎と現校舎を渡り廊下でつなぐ―というもの。
市教委は、 増築する校舎は、 全児童を収容するには3階建てを想定しているとし、 グラウンドは市内有数の広い面積を有しており、 大きく狭めるものではないとの見解を示した。 また、 設計に1年、 建築に2年必要とみており、 「14年度から設計に入るスケジュールで、 17年4月に統合させていただきたい」 と理解を求めた。
委員からは、 「児童数の現状をみると、 統合を急ぐべき」 「これ以上、 いたずらに遅らせると、 逆に準備委に対する不信が生まれる」 「メーンとなる教室棟は新築されるのだから、 それなりに説明もつく」 などの意見が出た。
合意を受け、 早速、 統合小学校の開校に向け、 ▽総務部会 (学校名、 校歌、 校章、 校舎建築、 閉・開校式典などを検討) ▽通学・設備部会 (通学方法、 学校設備などを検討) ▽PTA部会 (組織、 規約、 事業計画、 親子活動などを検討) ▽教育課程部会 (学校経営方針、 教育目標などを検討) ―の4つの専門部会を組織。 11月21日に予定している次回から具体的な協議を本格化させる。
市教委が示した案では検討課題は全部で82項目に及び、 「さらに細かな決めごとを検討してもらうことになる」 とし、 「青垣地域がめざした小・中一貫教育、 地域の人が学校運営に直接かかわる 『学校運営協議会』 という制度についても、 市のモデルとなるよう検討してほしい」 と働きかけた。
足立委員長は、「メーンとなる本校舎を新築するという案が示されたことは、 大きな前進。 足踏みしてきたわけではないが、 特に神楽、 遠阪では危機感があり、 いたずらに開校を遅らせるべきでない。 不安を解消するのは我々準備委の役割でもある」 と話している。