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2013年11月7日11:46
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給食センター調理員を募集 11月18日まで
篠山市は、 学校給食センター調理員 (非常勤嘱託員) 1人を募集している。 東部学校給食センター (篠山市日置) で給食の調理業務全般に関わる。 応募条件は調理師免許を持ち、 調理や食器洗浄作業ができる人。 任用期間は今月から来年3月。
応募は11月18日までに所定の書類を市教育総務課 (079・552・5709) へ。
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2013年11月7日11:46
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吉住工務店で家造り講座
11月9日午後1時から、 吉住工務店のこだま館 (丹波市春日町七日市) で「家造り講座」を開く。 家の耐久性や、 長寿命の家にする工夫などを学ぶ。 先着10組。 参加無料。 こだま館 (0795・74・2785)。
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2013年11月7日11:45
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「恐竜列車ちーたん6号」を運行
12月22日、 丹波市内のJR各駅から大阪駅まで往復する「恐竜列車ちーたん6号」を運行する。 大人 (中学生以上) 2900円、 小学生1450円、 幼児 (小学生未満) 無料。 募集人員は、 150人 (応募多数の場合は抽選)。 大阪では交通博物館 (入館料大人300円、 中学生以下無料)などを見学する。
申し込みは郵送のみで、 11月11日まで (消印有効)に丹波市観光協会 (日本旅行TiS福知山出張デスク、 〒669―3396 丹波市柏原町柏原1番地、 0795・72・2340)。
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2013年11月7日11:43
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日本シリーズ
日本シリーズ最終戦、 8回頃からテレビが楽天の投球練習室をしきりに映し始めた。 速い球をびゅんびゅん投げる田中。 「まさか!」。 解説者も驚いた風で、 「もしかしたら、 9回2アウトから登場するかも知れませんね」。 ところが9回表冒頭、 星野監督が意気込んだ声で、 ピッチャー交代を告げた。 どよめくスタンド。 ▼7、 8回と好投していた則本も、 最後まで投げたかったに違いないが、 涼しい顔で送り出す。 守備についた他の選手も 「絶対支えるよ」 といった表情。 悠然と構える星野監督の心中には不安もよぎったろうが、 「これで万一、 逆転負けしたとしても、 最高の場面を提供したんだ。 ファンも納得してくれるだろう」 と思っている風に見えた。 ▼先日逝ったV9の神様、 川上さんならば、 こんな冒険は100%しまい。 そこが、 仙ちゃんの愛すべきところだ。 巨人ベンチの原監督も、 阿部主将も、 田中の気迫に呑まれたように呆然としている。 この瞬間、 「あっ、 勝ったな」 と確信した。 ▼本当に、 野球はドラマ。 最古豪に最新興チームが挑んだ今シリーズは、 最後までスリルに満ちていた。 田中は来シーズン、 多分アメリカに渡るだろう。 大きな穴がどう埋められるか気がかりではあるが、 思わぬ新人が続々と現れる楽天。 心配はいるまい。 マー君、 新天地での健闘を祈る。(E)
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2013年11月7日11:43
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「普段どおり」をつなぐ
今年度は自分が住む集落の役員さんになったので、 いろいろと行事ごとに顔を出している。 この2、 3の両日も文化祭を開き、 作品展示やうどんの振る舞いなどを行った。 小さな小さな、 どこにでもあるような文化祭だけれど、 いざするとなると、 それはそれで 「たいていやない」 のだ。
氷上住民センターで備品を借りていたので返しにいくと、 氷上文化祭が盛大に行われていた。 仕事柄、 取材では毎年のように見ている光景であるはずが、 今年は他の役員さんたちと 「すごいなぁー」 「立派な作品やなぁー」 と話しながら、 とても新鮮に映った。
特産品が収穫される秋のこの季節になると、 丹波地域ではイベントが盛りだくさんとなる。 特に10月末から 「文化の日」 にかかる11月上旬にかけては、 大小さまざまな催しが集中する。 「取材に来てね」 とお誘いを受けるが、 手が回らないほどだ。
しかし、 市域を見渡せば、 どこかで何かをやっている状況は、 客側からすればイベントのはしごができるということでもある。 ドライブがてら、 あちこちの会場を回って楽しまれた方も多いのではないかと思う。
期間を決めて、 催しや会場を案内するマップを作ったり、 何会場を回れるかを競うスタンプラリーをしてもおもしろそうだ。 秋の味覚プレゼントなんかがあるとうれしい。 集落内だけで完結しているような小さな収穫祭に、 都会の観光客がふらりと立ち寄るかも。 何より市全体で文化祭を開いているような一体感も生まれるのではないだろうか。
普段どおりのことを普段どおりにやる。 それをうまくつなぎあわせる工夫こそ求められている。(芦田安生)
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2013年11月7日11:42
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日本画が創画会賞 巨木描く2点同時に ...
丹波市氷上町西中出身の広岡真彩彦 (本名・廣岡祐彦) さん (41) =高槻市=の日本画作品 「静域」 (F150号)=写真上、 「アラカシの庭」 (同) =写真下=が、 「第40回創画展2013」 (創画会主催) で、 いずれも最高の 「創画会賞」 を受賞した。 学生時代から挑戦し続け、 何度か入選には選ばれているが、 最高賞は初受賞。 「入選、 落選など何も考えずに制作した作品なので、 うれしいというより驚いた」 と喜んでいる。
創画会は、 日本美術院、 日展と並ぶ画壇の一つ。 10日まで京都市美術館で 「京都展」 が開かれており、 広岡さんの受賞作も展示されている。
受賞した2作品は、 いずれも大地にしっかりと太い根をはり、 力強さが感じられる巨木を描いた具象画。 しかし、 力強さよりも 「自然の中に入った時に感じる、 穏やかで、 ほっとするような、 暑い日に涼しい風がふいに吹き抜けるような、 そんな気分を表現したかった」 と話す。 スケッチに1カ月、 アトリエで4カ月かけて制作した。
大学生時代から樹をテーマに描き続けている。 「子どものころから近くの甲賀山など自然の中で遊んできた経験から、 描いていて違和感のない存在」 という。 「抽象画の多い展覧会の中で、 具象画がどこまで通用するのかと出品してきたが、 今回の受賞でもう少しこの感じでやっていこうと思えた」 と話している。
広岡さんは、 柏原高校、 京都市立芸術大学卒、 同大学院修了。 現在は、 伊丹市で芸術大学進学希望者向けの 「HIRO美術学院」 を経営している。
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2013年11月7日11:40
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漫画雑誌に作品掲載 市島・山辺...
集英社発行の 「週刊ヤングジャンプ」 の増刊誌 「ヤングジャンプシード」 に山辺勝さん (28) =丹波市市島町中竹田=の作品が掲載され、 期待の新人として紹介された。 ペンネームは 「泰東勝 (たいとうまさる)」。 作品のタイトルは 「GBA―Girls Be Ambitious (少女よ大志をいだけ)」。 女子野球をテーマにしたストーリーの読み切り漫画。 山辺さんは、 「漫画を描き始めて10年でようやくデビューできた。 力を試されるのはこれから。 読者アンケートでどんな反応が出るか楽しみ。 連載できるように力をつけたい」 と喜びをかみしめる。
作品は、 市島で開催されている全国高校女子硬式野球大会をヒントに、 自らの小、 中学校時代の野球経験も重ね合わせた。 主人公の女子高校生がプロ野球チームに加わるために奮闘するストーリー。 女子だけのチームでプロ球界参入を目指すユースチームに加わった主人公が、 女性オーナーの 「甲子園で鳴らした男子の強豪チームを倒せ」 という号令のもと、 仲間とともに戦いに挑み、 プロ野球界に旋風を巻き起こそうとする 「日本一オトコマエの女子たち」 の物語で、 34ページにわたる。
「週刊ヤングジャンプ」 の新人賞に4回応募し、 「期待賞」 などに入り、 ワンカットが紹介されたこともある。 5回目にしてようやく作品が読み切り漫画として掲載された。
山辺さんは、 市島中、 京都府立工業高校を経て、 大阪デザイナー専門学院のコミック劇画コースへ。 高校1年生のころから漫画のキャラクターをノートに落書きするなどしていたが、 専門学校に入学後、 絵や文など漫画の基礎から勉強した。
高校や専門学校時代にも同雑誌の新人賞に応募したが、 選外だった。 専門学校卒業時に同学校を訪れたヤングジャンプの編集者に、 作品を見てもらう機会を得た。 この出会いをきっかけに、 編集者から作品作りのアドバイスを受けることができた。 今は、 フリーターのかたわら休日などに作品作りに励んでいる。 「ここまで来られたのも、 応援してくれる家族のおかげ。 デッサンがまだまだで、 磨いていかなければ」 と意気込んでいる。
「週刊ヤングジャンプ」 (毎週木曜日発売) は、 新人作家の発掘・育成に熱心な雑誌。 未来の大ヒット作家が生まれるよう、 新たな増刊誌として 「ヤングジャンプシード」 を立ち上げた。 才能の種 (シード) である新人作家がここから芽吹いて行って欲しいという願いを込めて命名している。
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2013年11月7日11:40
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俺ら東京さ行ぐだ
見出しはもちろん、 私が東京に行くというわけではない。 言わずもがな、 かの吉幾三先生のヒット曲だ。 最近、 車の中で延々と流れている。 歌詞の内容が私の琴線にふれまくるから。
テレビもねぇ、 ラジオもねぇとまでは言わない。 けれどコンビニねぇ、 マクド (マクドナルド) もねぇ。 携帯電話は何者だ?の町で育った。
父が都会へ出張に行くと、 いつも楽しみにしていたのが、 土産のハンバーガー。 当然、 都会は遠い。 ハンバーガーもポテトもしなびれていて、 氷の解けたジュースは水っぽかった。 それが都会の味なんだと思っていた。 ハンバーガーは母が炊飯器に入れて温めてくれた。 あぁ今思い返せば、 涙が出そう。
東京さ行ぐだとは思わなかったが、 昔は都会に出たかった。 いつだって地方に生きる若者は同じ気持ちではないか。
この曲は1984年の作。 当時、 地方の人々から 「言いすぎだ」 と猛抗議を受けたらしい。 ちょっと笑える。
でも、 私はこの曲の主人公がまた田舎に戻ることを知っている。 だって銀座に山はないし、 私も今では田舎の方が好きだから。(森田靖久)
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2013年11月7日11:39
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「と金」って知ってる?
先日、 将棋の会に参加する機会を得た。 小学生たち60人ほどが、 目をらんらんと輝かせて、 将棋盤を見つめている。 各机で棋士の方1人が、 子どもたち3人を相手に将棋を指してくれているのだ。
私は10月にプロになったばかりという高校1年の女流棋士を見ていた。 彼女は子どもが前に座ると、 ハンデをつけるため 「これなら勝てるかな~」 と優しく言いながら、 自分の駒を最初にざらっとはずしてしまう。 そして、 ここはこう指したほうがいいとかいろいろ助言を与えながら子どもたちの相手をする。
15歳ながら彼女のスマートさに、 私はただただ1時間半惚けたように、 将棋のしょの字も知らないのに、 将棋を指すそのまっすぐな姿勢と手つき、 着物の袂さばきがかっこよくて、 彼女から目が離せなかった。
将棋を指すことは、 礼儀も同時に習うことなのだと、 この時初めて知った。 これだけの動きたい盛りの子どもたちが一堂に会しているのに、 皆のお行儀の良いこと!後から少しだけ走って叱られた子がいたと聞くが、 こんなに大勢の子どもたちが真剣に楽しそうに集中しているのを私は本当に久しぶりに見た。 それだけでも感動的なのに、 その上皆とても賢そうだ。
私は賢い人に永遠の憧れを持っているので、 「私でも将棋を覚えたら賢くなれるかもしれない…」 と到底叶わぬ夢を見させてくれた。 私にとっては、 まさに 「金」 の時間だった。 人生は日常に、 いつも驚きと感動を用意してくれる。 生きているって本当、 最高!
(土性里花・グループPEN代表)
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2013年11月7日11:39
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本尊430年ぶりの修復 歴代住職の悲願叶え...
篠山市小多田の善導寺 (加藤義康住職) で11月4日、 修復が進められていた本尊・薬師瑠璃光如来座像に魂を入れる 「入仏開眼供養会式」 が営まれた。 鎌倉時代の作とされ、 兵火に遭いながらも地域住民らが守り続けてきた宝の本格的な修復は実に約430年ぶり。 開眼法要を営む加藤住職らの読経が厳かな空気に満ちた本堂に響く中、 信徒らは手を合わせて静かに祈りをささげていた。
寄木造りの座像は、 ヒノキとみられる針葉樹製で像高51・5センチ。 修復は仏師の岩本凌慶さんらが手がけた。
元は同寺に近い山腹にあったとされ、 平安時代に創建された 「興聖寺」 の本尊で、 作風などから東大寺南大門で有名な運慶・快慶の流れをくむ慶派の仏師が1200年代に制作したものと推定されている。
興聖寺は天正6年 (1578)、 明智光秀の丹波攻めの際に八上城の落城と運命をともにして焼失。 しかし、 薬師如来像は僧侶らの手によって兵火を免れ、 文禄元年 (1592) に善導寺が創建された際に本尊としてまつられるようになった。
兵火の傷跡や善導寺が創建されるまで雨ざらしであったことなどから、 当時から激しく傷んでいた像。 指が欠落していたり、 鎹 (かすがい) で無理な補強がなされているなど保存状態は悪かった。
副住職の加藤善明さんが岩本さんらと親交を持ったことなどから、 本尊修復の機運が高まり、 約2年3カ月をかけて修復が行われてきた。
法要には信徒ら約70人が参加。 住職らとともに読経をし、 生まれ変わった本尊を目にすると、 「南無阿弥陀仏」 と手を合わせていた。
また法要に併せて講演会も開かれ、 岩本さんと龍谷大学の石川知彦教授が記念講演を行った。
「先代が 『何とかしなければ』 と話していたことを思い出す」 と語り、 歴代住職の悲願を叶えた加藤住職は、 「気持ちが引き締まる思い。 多くの人の力添えで修復ができ、 とても感謝している」 と話していた。
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2013年11月7日11:38
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柿がピーク「大きく糖度高い」 市島町・...
丹波市市島町中竹田の桑村農園 (桑村初真代表) で、 柿の販売がピークを迎えている。 約2・6ヘクタールの畑に、 黄色く色づいた柿が実っている。 甘柿の 「富有柿」 (1キロ600円―) など数種類の柿を販売。 西条柿の吊るし柿 (500円―) は12月ごろまで販売している。
今年の柿は、 天候不順などもあって収量は少ないが、 実が大きく糖度が高いのが特徴。 桑村代表は 「柿をお求めなら、 桑村農園へお越しください」 と呼びかけている。
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2013年11月7日11:38
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農業の活性化考える 有機推進フォーラム...
地域農業と農村の活性化を目指し、 ライフピアいちじま (丹波市市島町上田) で11月9日午後1時半から、 「有機農業推進フォーラム」 が行われる。 有機農業営農プロデューサーの山下一穂さんが、 「生命 (いのち) をつなぐ有機農業―有機農業は農業再生の切り札か?」 と題して講演する。 山下さんは、 全国初の有機農業を教える学校 「土佐自然塾」 を高知県で開き、 有機農業の推進に力を入れている。
「美味しい・楽しい・美しい農業」 をテーマに、 「丹波市有機の里づくり推進協議会」 の高見康彦会長や、 新規就農者として野菜やブルーベリーを栽培する古谷暁子さんらによるパネルディスカッションも行われる。 4時20分からは、 「耕す 丹波農場」 (同町下竹田) で現地研修会が開かれる。
参加無料。 定員300人、 農業者や農業参入企業、 学生などが対象。 市農業振興課農政係 (0795・74・1465)。
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2013年11月7日11:37
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洞光寺でもみじまつり 舞台や作品展 11...
篠山市東本荘の古刹、 洞光寺で11月10日午前10時―午後3時、 「洞光寺ともみじまつり」 (同実行委員会主催) が行われる。
オープニングで篠山東中学校吹奏楽部が出演。 午前10時―午後3時、 城東小学校児童や地域団体による作品展。 午前10時―午後2時、 同寺庭園でお茶会のほか、 午前11時―正午、 もちつき大会を行う。
正午―午後2時、 同寺舞台で地元の音楽グループや個人が演芸を披露する。 午後2時―3時、 もちまき大会を行う。 模擬店も開く。 スケジュールは変更の場合がある。
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2013年11月7日11:35
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リースなど30点 「花畑」が作品展 11月...
篠山市のフラワーアレンジメントサークル 「フラワーサークル*花畑*」 (川上直美代表兼講師) が11月9日午後4時まで、 篠山市中央図書館 (篠山市西吹) で作品展 「オータム&ウィンターフラワーアレンジメント展」 を開いている。
篠山、 丹波市の10―80歳代の生徒25人が計約30を出展。 クリスマスらしい赤を基調とした、 プリザーブドフラワーや生花をアレンジしたリースなどを展示している。
プリザーブドフラワーのクリスマスリースとローソク立てなどを展示している臼井純子さん (丹波市柏原町南多田) は、 「時間を忘れて夢中になれるところがフラワーアレンジメントの魅力」 と話す。
同サークルは、 2009年4月に結成。 四季の森生涯学習センターと丹波の森公苑、 三田市の3会場で教室を開いている。
問い合わせは、 川上代表 (090・6902・0765)。
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2013年11月7日11:34
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黒井城まつり
11月9日午前9時から、 黒井小学校グラウンド (丹波市春日町黒井) で「黒井城まつり」が開催される。 野菜たっぷりの戦国汁、 おにぎりの振る舞いのほか、 氷上高校生が味噌や野菜などを販売する。
午後1時から、 黒井小6年生と地元和太鼓グループ 「春日戦国太鼓」 による和太鼓演奏。 1時半から、 手作りのよろいを着た武者行列もある。
同地区自治協議会 (0795・70・3139)。
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2013年11月7日11:34
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新そば収穫感謝祭
11月9、10の両日午前10時から、「永沢寺そば道場」(三田市永沢寺、 079・566・0053) で「新そば収穫感謝祭」が開催される。
主な催しは、▽両日午前10時―午後4時=各地のそば打ち愛好家による 「そば食べ歩き店」、 そば雑炊やそばぜんざい、 そば団子などの 「そば料理アラカルト」 ▽両日午前10時、 11時半、 午後2時の3回=新そばの手打ち体験 (要予約) ―など。
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2013年11月7日11:22
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丹波加美線12月21日供用 清水坂トンネル...
丹波市氷上町三原と多可町加美区清水を結ぶ主要地方道県道丹波加美線 (延長約6・4キロ) が12月21日に全線開通する。 これまで県道でありながら通行不能区間だった同市氷上町と多可町が、 「清水坂トンネル」 (総延長1931メートル) を含むバイパスで結ばれる。 同県道の愛称を、 氷上町上新庄出身の森安小春にちなみ、 「小春ロード」 とする。 来年3月の供用開始を予定していたが、 3カ月早まった。
写真・2005年の事業着手以来、トンネル掘削を含め8年の歳月をへて12月21日に開通する清水坂トンネル=氷上町三原で
トンネルを含む4243メートルを整備。 事業着手は、 2005年度。 多可町側で08年に約2キロの供用が始まっていた。
トンネルは2車線で、 幅6・5メートル、 高さ4・5メートル。 丹波市側から1029メートルのトンネル内部が市町境。 トンネル本体は2年前に着工、 昨年5月末に貫通した。
丹波市側では、 内尾神社横からトンネルまで、 幅7メートルの2車線道路が1180メートル整備された。 同神社横からトンネル入り口に向かっては上り坂。 入り口部分は一番低い所から50メートルほど高くなっている。 トンネル掘削で出た土を、 道路の盛り土に使った。
08年に、 丹波市と多可町で、 主要地方道 「丹波加美線」 トンネル早期開通促進協議会を立ち上げ、 要望活動を続けてきた。
藤原敦実同促進協議会長 (前葛野報徳自治振興会長) は、 「待望の開通。 丹波と北播磨の風が通じ合う。 北播磨側からは、 病院、 商業施設へのアクセスが良くなると大きな期待がある。 うまく利用すれば、 互いの発展につながる」 と喜んでいる。
森安小春は、 養女に行った先の多可町加美区市原で、 親孝行に努めた。 大正4年に婦人世界社が 「日本三孝女」 に選んだことで名が知られ、 県知事賞も受けた。 「孝女こはる」 として、 上新庄でも語り継がれている。
丹波市は、 同県道と接続する市道特19号線の整備を進めている。 全長1140メートルのうち、 長野橋―大谷橋間 (640メートル) は16年度中の供用開始を目指している。 その先は、 橋りょう工事などがあり、 18年度ごろの開通が目標。
12月1日には、 開通を祝うウオーキングイベントが開かれる。
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2013年11月7日11:19
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府県越えて住民が交流 市島・市ノ貝⇔福...
丹波市市島町中竹田の市ノ貝地区と、 荒木峠を隔てた福知山市荒木地区の住民らが10月31日、 過去の交流を足場に次の世代に伝えていこうと、 荒木公会堂で交流会を開いた。 丹波市、 篠山市、 福知山市からのウォークの参加者と、 待ち受けた両地区住民ら60人が参加。 両地区の住民代表が握手を交わしたあと、 互いに昔のエピソードを披露しながら交流の足跡を振り返った。 松山正治福知山市長のメッセージも届き、 府県を超えた交流の広がりに期待が膨らんだ。
両地区は縁組も多く、 50―60年前までの荒木峠は生活道路として住民が往来した道だったが、 国道整備などにより現在は交流が途絶えている。
福知山史談会 (山口正世司会長) の歴史街道部 (芦田精一代表) が、 篠山から福知山までの古道を歩く 「第10回古代山陰道・丹後支路ウォーク」 を行うにあたり、 中世の山城 「荒木山城跡」 のある荒木峠を通じ、 両地区住民の交流会を組み込んだ。
この日、 JR丹波竹田駅からの参加者と、 市ノ貝の熊埜 (くまの) 神社で合流した住民が、 荒木公会堂まで峠道を約1時間かけて歩いた。
市ノ貝の青木雄一さん (71) は、 「荒木地区は母親の出身地。 母に連れられ、 この道を通って年に2、 3回は荒木に行った。 ほのぼのとした人々の人情は今も忘れられない。 峠の上から福知山の花火大会を見るのが楽しみだった」 と言う。
荒木地区に住む常石幸博さん (65) は、 「市ノ貝は母親の出身地。 小学生のころ、 母親が里帰りから帰る時には、 土産の15㌔の米を背負った母にくっついて、 この道を歩いた。 祖母が峠の上まで見送ってくれた」 と振り返った。
市ノ貝からの参加者が、 「福知山の高校には、 この峠から通った。 途中で 『柿をいただきますよ』 と言って柿をもいだ。 すみませんでした」 と話すと、 会場からどっと笑いがもれた。
芦田代表は、 「ハイキング道の整備などを通じ、 過去には同じ丹波の国としてお付き合いのあった兵庫・京都府との交流に広がっていけば」 と期待している。
写真・握手を交わす市島町市ノ貝 (右) と福知山市荒木地区の住民=福知山市荒木公民館で
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2013年11月7日11:17
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学校給食献立を考案 11月20日、市内全小...
篠山東雲高校 (丹後政俊校長) 生活環境類型の3年生8人が考案したメニューが11月20日、 篠山市内小中学生の学校給食に出される。 同校は昨年度から学校給食について研究を続けており、 その集大成として取り組んだ。 「五味、 五色、 五法」 をテーマにさまざまな味や彩り、 調理法でメニュー化した。
考案したメニューは、 「サバそぼろごはん」 「さつまいもと枝豆のごま和え」 「黒豆みその豚汁」 の3品。 メニューに地域の特産物を入れようと、 大山地区の郷土料理 「とふめし」 に加えられるサバの水煮を使った。 また、 同校で栽培し、 生徒たちが仕込んだ黒豆みそ約20キロを使う。 旬のサツマイモと枝豆は彩り良くごま和えにした。
生徒たちは昨年度、 弁当作りや特産物を使った調理などを習い、 今年度は生徒3人が学校給食センターで延べ12回、 実習を行っている。 メニューは生徒たちで出し合い、 その中で選抜した。
芦田真知香さん (篠山東中出身) は 「彩りの良い献立を楽しんで食べてほしい」、 金岡弥希さん (同) は 「愛情込めて黒豆みそを作ったのでぜひ味わって」、 寺本沙耶さん (篠山中出身) は 「サツマイモと枝豆の組み合わせで見た目も楽しんで」 と話している。
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2013年11月3日09:08
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揺らぐ
今年度の文化功労者に選ばれた春日町出身の柳田敏雄氏は、 もともと大学で半導体を勉強していた。 民間企業にも就職した。 しかし1年後、 退社。 大学に戻り、 生物物理学の分野に入った。 ▼生物物理学は当時、 新しい学問分野で就職の口もなく、 見向きもされていなかった。 以前、 世話になった電気工学の教授にあいさつに行くと、 「みずから人生の落ちこぼれになるのか」 と、 1時間ほど説教されたという。 ▼冷ややかな視線の中で始まった研究で、 柳田氏は世界的な業績を上げた。 筋肉の収縮を担うたんぱく質分子の動きを観測することに成功したのだ。 たんぱく質分子は、 機械の歯車のように動いているというのが定説だったが、 実際は、 ふらふらと揺らいでいた。 ▼脳が 「コップをつかめ」 と指令を出しても、 個々の分子にまでは指令しない。 分子は、 自分で試行錯誤しながら動く。 前に行ったり、 後ろに下がったり、 ふらふらしながら自分の進む道を見出していた。 ▼半導体から生物物理学へ。 柳田氏も、 ふらふらと揺らいだ。 柳田氏が導き出した知見は、 人生にも通用する。 人の体自体が、 揺らぐ仕組みになっているのだから、 生き方も揺らいでいい。 揺らぎながら自分の進むべき道を見出す。 ゆらゆらすることで幅を広げる。 そんな生き方もあっていいのだろう。(Y)