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2017年8月24日08:57
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ガチャめしの教訓
ガチャめしを食べたいから篠山に行く!―。そう言ってきたのは宮城県の友人だ。
本紙8月13日号でも報じた舞鶴若狭道・西紀SA下り線が展開中のイベント。「ガチャコロ」から食券が出てくるというユニークな取り組みで、社内会議で出たアイデアから誕生したという。
友人によると全国ネットのテレビ番組で報じられたらしい。さらに動画投稿サイト「ユーチューブ」で大人気のヒカキンさんも訪れ、ガチャめしに挑戦した動画を公開している。人気はますます過熱しそうだ。
宮城の友人は本気で来るよう。ガチャめし目当てに遠方からも客があると言うが、実際に目の当たりにすると、このイベントの威力に驚く。何が好評を博すか読めない時代だが、ガチャめしからは、「アイデア」とそれを「実行する」ことの大切さを教わった気がする。混雑と赤字は少し心配だが。
社会の変化は激流のように速く、企業の淘汰が進む今、ガチャめしの教訓を胸に刻み、よりよい紙面を作っていこうと思う。とりあえず、友人とガチャコロを回してきます。
(森田靖久)
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2017年8月24日08:56
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地獄絵
植野記念美術館で開催中の中島潔展の地獄絵は、鬼たちの表情がおかしくも、やはり恐ろしい。でも5枚最後の「阿鼻地獄」の後方に慈母のような顔の地蔵菩薩が現れ、阿鼻叫喚の際限のない苦しみを味わわされて来た女人がその手に抱かれ、ぐったりと、しかしすっかり安堵した表情にひかれた。
寺などに伝わる地獄絵には大抵最後にこの菩薩が現れる。仏教では地獄に落ちてからも、苦しめられはしてもやがて悔い改めれば救われるという。
中島さんがこれら地獄の絵になぜ「心音図」と名付けたのか、「絵描き 中島潔地獄絵一〇〇〇日」という制作の様子を追い続けた本(西所正道著)で理解できた。
京都の六道珍皇寺にある、修羅道、餓鬼道、畜生道などと地獄の様子を描いた「熊野観心十界図」に「心」の字が大きく書かれている。誰もが心の中に地獄も極楽も作る要素を持つことを示すという。
所蔵の地獄絵を中島展に特別出展している青垣町・高源寺の山本祖登住職が子供たちに向けて「地獄の部屋をのぞいたら、円卓にあるいっぱいの御馳走を長い長い箸で取らねばならず、全然食べられなくて皆げっそりやせている。ところが極楽の部屋では同じ長い箸を、向かいの人に差し出し合って皆がなごやかに会食していた」と講話した。これも「心」に通じる話だろう。(E)
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2017年8月24日08:53
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映画「恐竜の詩」エキストラ500人募集 8...
映画「恐竜の詩」製作委員会は8月25日に山南地域で撮影する500人規模のエキストラを募っている。映画のクライマックス、まちおこしが成功するシーンと、主人公家族の長女が放送コンクールで優勝する場面などを撮影する。「満員のやまなみホールで盛大な拍手や笑い声が欲しい」と、多くの市民の参加を呼び掛けている。同映画製作委員会がやまなみホールまでのバスを運行する。
撮影は、元気村かみくげ(兵庫県丹波市山南町上滝)、ちーたんの館(同町谷川)、やまなみホール(同)の順に行う。エキストラ希望者は所定の時間に現地に集合を。
元気村は午前9時までに集合。撮影時間は1時間半を予定。元気村かみくげ、遊歩道の完成を祝い、住民が施設を見学するシーンを撮影する。化石発掘体験も撮影するため、子どもの参加も求めている。
ちーたんの館は午前11時までに集合。撮影は1時間を予定。ちーたんの館の完成を祝い、住民が施設を見学するシーン。
やまなみホールは午後3時までに集合。撮影時間2―4時間を予定。柏原高校放送部の長女が、放送コンクールに出場し、優勝するシーンを撮影する。
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2017年8月24日08:52
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篠山市...
兵庫県篠山市の市名変更問題で、市名の現状維持を望む市民有志が、8月30日午後1時から篠山市民センター(同市黒岡)で意見交換会を開く。世話人代表の梶原周逸さん(81)=同市西岡屋=は、「広く意見を聞きながら、今後どのような取り組みをすればよいかを考えていきたい」と話している。
梶原さんら市民8人は、市名変更に反対の立場をとる市民の声を聞こうとこのほど行われた、市会議員による聞き取り調査に参加。これを機に市名変更反対に賛同する声が寄せられた。「市名変更を要望している団体は幹部だけで話し合って決めている」「『丹波篠山産』の産地表示は問題なく使えるのではないか」といった声が多かったという。
これを受け、多くの人が集まって広く意見を聞く場を設けようと企画した。梶原さんは、「市名変更に賛成の意見も含め、広く意見を聞き、今後の動きを決めるところまでもっていきたい」と話している。梶原さん(FAX079・552・6213)。
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2017年8月24日08:50
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前川佐知さんがラオス写真展 8月27日ま...
写真・ラオスの北部の村で、ものづくりの様子や日常を撮影した写真展を開いている前川さん=篠山市今田町上立杭で
兵庫県篠山市大沢の前川佐知さん(38)が、兵庫陶芸美術館(同市今田町上立杭)内のコミュニティギャラリーで「ラオス写真展」を開いている。数カ月ごとにラオスへ赴き、少数民族の村を訪ねて、伝統染織技術や日常生活を記録している前川さん。「昔の日本をほうふつとさせる素朴で野性味のある風景や情景を写真で楽しんでもらえたら」と話している。8月27日まで。開場時間は午前10時―午後5時(最終日は午後4時半まで)。
大学、大学院で染織を学んだ前川さん。在学中の2000年、ラオスへ旅行に行ったときにこの国の染織文化に魅せられた。04年から約4年間、ラオスに滞在。以後、篠山とラオスを半年ごとに往復しながら、少数民族の伝統染織を求めて、ラオス全土をバイクで旅している。
7回目となる写真展。今回は昨年11月から今年の5月にかけて、ラオス北部の村で撮影してきた写真36枚をA4サイズで展示している。
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2017年8月22日09:00
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氷上町の高山寺...
写真・檀家の願いが込められた灯ろうが並べられた参道=兵庫県丹波市氷上町常楽で
高山寺(兵庫県丹波市氷上町常楽、山本祐弘住職)で8月13日、恒例の「千日会万燈法要」が営まれた。境内には石灯ろうのほか、檀家らが願い事をしたためた紙と木の灯ろうに灯かりがともされ、幻想的な雰囲気を醸し出していた。
これまで16日と日を決めて行ってきたが、住職の意向で今年から13日と日を改めた。
同寺氏子(采女正雄総代)が1世帯に3枚ずつ、「家内安全」「商売繁盛」などと願いをしたためた紙を、法要当日の朝から成松の檀家が木枠にはめて設営。今年は約350個を並べた。午後6時半ごろにロウソクに火をつけ、参道に灯かりが揺れるなか、本堂で法要が営まれた。
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2017年8月21日09:01
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丹波篠山デカンショ祭 2日間で7万人
写真・やぐらを中心に広がる踊りの輪。息の合った踊りを披露する上級者もいれば、見よう見まねで踊る初心者も。にぎやかに踊りあかし、ともに祭りを盛り上げた
「第65回丹波篠山デカンショ祭」(同実行委員会主催)が8月15、16の両日、篠山城跡三の丸広場周辺で行われ、2日間で約7万人が訪れた。広場中央に組まれた大やぐらから響く、篠山デカンショ節保存会による「よぉーい、よぉーい、デッカンショ」の歌声に合わせ、踊り子連が幾重にも円を描き、夏のひとときを楽しんでいた。
初日はあいにくの雨模様となり、踊り講習会が中止となったが、やぐらの上では雨を吹き飛ばそうと市内小、中、高校の吹奏楽部がそれぞれ演奏を披露し、活気づけた。その甲斐あってか競演会が始まるころには雨も止み、団体をPRするプラカードなどを手にしたメンバーを先頭に、元気よく踊りを披露した。2日目のジュニア競演会では、かわいらしい姿が会場を和ませていた。両日とも花火が打ち上げられ、やぐらの周囲で踊る人たちの笑顔を明るく照らした。
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2017年8月21日09:00
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あうん社の平野さん シャープ創業者...
写真・早川徳次の伝記や言葉をまとめた「早川徳次伝」
兵庫県丹波市春日町野上野で著述・出版業「あうん社」を営む平野隆彰さん(68)が、シャープ創業者の早川徳次の伝記と言葉をまとめた『シャープを創った男―早川徳次伝』を同社から発行した。2004年に日経BP社から発行した平野さんの著書を復刻したもので、あわせて早川の味わい深い言葉をまとめ、1993年に発行した『百秒百話 わらく』を合本した。絶版になった伝記の復刻を求める声が寄せられたのを受けて発行した。平野さんは「早川の“真の企業家魂”は今も学ぶことが多い」と話している。
早川は明治26年(1893)、東京の生まれ。家族運に恵まれず、小学校を2年で中退し、金属加工の町工場に住み込みの奉公に出た。18歳のとき、バンドのバックルを発明し、独立。大正4年(1915)にシャープペンシルを発明した。業績を伸ばしたが、大正12年の関東大震災で妻と子ども2人を失い、工場も焼失した。大正14年、鉱石ラジオの組み立てに成功、量産した。昭和26年(1951)、テレビ受像機の試作に成功。2年後、国産第一号の白黒テレビを製造販売した。
不遇な生い立ちもあって、福祉への関心は強く、大阪盲人協会からの依頼を受けて失明した軍人のための工場の運営を支援。昭和29年には従業員の家族や近隣住民のための育徳園保育所を開設、みずから園長に就任した。昭和55年、死去。
平野さんは、先に出した伝記に筆を加え、『わらく』からは収録した百話の中から50話を抜き取った。2000円(税別)。アマゾン、喜久屋書店(柏原町母坪)で。平野さん(TEL090・4491・5250)。
自分史講座 参加者募る
「あうん社」代表の平野隆彰さんは、丹波市春日町野上野の同社で9月に計3回の自分史講座を開く。受講者を募っている。自分史の書き方や編集・出版について教える。
予定では9月6日、13日、20日の午後2時からだが、日時は相談に応じる。受講料は3回通して5000円。少人数でも受け入れる。
平野さん(TEL090・4491・5250)。
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2017年8月20日09:00
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第533問
舞鶴若狭道の西紀SA下り線で大人気の「ガチャめし」。レバーを回して出てくるものは?
1.食券
2.黒大豆
3.お米
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2017年8月20日09:00
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探そう珍しい生き物
8月4日号の「丹波こども新聞」で、「夏休みに探してみよう珍しい生き物」の特集をした。ハナダカダンゴムシ、ホトケドジョウ、ナガレホトケドジョウ、ウナギ、タガメ、ゲンゴロウを取り上げた。
ウナギは、30年ほど前に同じ青垣町神楽校区の人が捕まえたのを見たことがある。自分で捕ったことはないが、大勢で一斉にワナを仕掛けたら、一匹ぐらい捕れるんじゃないかと思っている。
タガメは、20年ほど前に一度捕まえたことがある。場所は、残念ながら丹波地域ではなく、大阪府豊能町。自転車がパンクして友人の迎えを待っていた8月の夜、街灯の下にいた。タイコウチを大きくしたようでひと目で分かった。大きな鎌状の前肢がこわくて触るのがためらわれた。
子どもの頃、小さなドジョウを頻繁に捕まえていた記憶があるが、ホトケかナガレホトケか今となっては調べようがない。「それが希少、珍しい」という知識がないと、発見も世に出ない。
一つでも見つかって、「子どもお手柄」という記事を書けたらと、捕獲の知らせを待っている。(足立智和)
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2017年8月20日09:00
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木村草太さんが講演会 9月5日、丹波の...
首都大学東京法学部系教授の木村草太さんの講演会(丹波新聞社など後援)が9月5日午後6時半から丹波の森公苑ホール(兵庫県丹波市柏原町柏原)で開かれる。48団体でつくる実行委員会の主催。前売り券(800円)を発売中。
木村さんは、東大法学部、同大助手を経て現職。憲法学が専攻。「報道ステーション」の月、木曜のコメンテーターを今年3月まで務めた。
「憲法の急所」「憲法の創造力」など著書多数。演題の「憲法という希望」は、昨年出版した、元NHK「クローズアップ現代」キャスターの国谷裕子さんとの対談を収録した本のタイトル。
講演は1時間半の予定。質疑応答もある。開会前の午後6時から「ザ・ハイサイボーイズ」のミニコンサート。
実行委員会は「憲法施行70年。改憲問題が取りざたされるなか、憲法を考える機会にしてもらえれば」と来場を呼び掛けている。
託児あり(8月29日までに要申し込み)。チケット予約、託児予約は実行委員会(0795・73・3869、soutasan28@gmail.com)へ。ゆめタウンサービスカウンター、よしだ屋、小山書店、だいじょうぶ屋で前売り券発売中。当日1000円。高校生以下は無料。
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2017年8月20日09:00
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丹波市市島町の「ゆら」 氷上に5つ目の...
写真・8月21日に開館する「メモリアルホールゆら氷上」のホール=兵庫県丹波市氷上町稲継で
株式会社「ゆら」(兵庫県丹波市市島町梶原、由良利博社長)が8月21日、同市氷上町稲継に葬祭会館「メモリアルホールゆら氷上」を開館する。「自宅のように過ごしてほしい」との思いを込め、和モダンの邸宅型ホールとなっている。由良社長は「ゆったりとした空間で、故人様と向き合っていただければ」と話している。
施設の延べ床面積は280平方㍍あり、駐車場には30台ほどをとめることができる。ホールは天井を高く取り、自然光を取り入れた明るく開放的な室内になっている。家族葬に加え、参列者が増えても対応できるようにと、70―80人ほどを収容できる。
親族控室や寺院控室、食堂も備えており、それぞれ広めにつくっている。病院から直接、ホールへの入棺にも対応しており、故人を安置する部屋も設けた。
敷地内には2階建ての別館(60平方㍍)もあり、葬儀後の会食のほか、初七日といった行事にも利用できる。今後、同社の生花部が定期的に開くフラワーアレンジメント教室の会場としても活用する。
同社のセレモニーホールは、家族葬専用のホールを含め、丹波市、福知山市で計5施設になった。同社(TEL0120・853・058)。
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2017年8月20日09:00
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全国高等学校女子硬式野球連盟会長を退任...
26チームが出場した全国高等学校女子硬式野球選手権大会。主催者の全国高等学校女子硬式野球連盟会長を約12年つとめ、夏の大会を最後に引退した。
旧市島町でスポーツ振興にかかわる人たちの間からスポーツピアいちじまのこけら落としに、大会を誘致しようという話が持ち上がり、2000年春の選抜大会が実現した。
04年に夏の選手権大会が誘致された時、成美学園の理事長を務めていたこともあり、長年の教育経験を買われて連盟会長に推された。「女子硬式野球部のある学校は、当初5校だったが、こんなに増えるとは夢にも思わなかった。野球関係者の尽力のおかげ」と感謝する。
女子高生の礼義正しさやひたむきに全力投球するはつらつとしたプレーが好感を呼び、ファンも増えた。その一方で、「試合中に選手同士がぶつかり、病院に担ぎこまれたり、熱中症になった選手もあったが、重大事態に陥らずほっとしている」と言い、選手の安全が何より気がかりだったという。
女子高校野球の華やかさに注目が集まる時代。「教育の一環ということを忘れてはいけない。このことを役員や監督などに言い続けた」ときっぱり。「負けたチームに駆け寄り、監督や選手をねぎらうことにも心がけた。勝者は大勢から祝福される。勝負よりも大切な野球を愛する心や熱意を称えたかった」と話す。12年余りの間に女子の甲子園と呼ばれるほどになった。「地域のみなさんの支援のたまもの。女子野球にかかわれて本当に良かった」と笑顔を見せた。
福知山女子高校長などを経て成美学園理事長を80歳までつとめた。田畑の世話が日課で元気の秘訣とか。91歳。
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2017年8月20日09:00
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篠山市...
兵庫県篠山市内の各種団体から、市名を「丹波篠山市」とすることを求める要望書が市長や市議会議長に対して提出されていることを受け、市は、市名を変更した場合にどれくらいの経済効果があるのかといった調査・研究を、民間の調査会社に委託する方針を固めた。調査には3カ月程度を要するとみられ、費用は約400万円を想定している。酒井隆明市長は、丹波新聞の取材に対し、「変更に賛成、反対を問わず、具体的な数字を提示してほしいという声があった。議論の判断材料にできれば」と話した。
市によると、委託を予定しているのは、「株式会社・日本統計センター」(本社・北九州市)。各種調査・分析業務やマーケティングシステムの開発などを行っている。
市は変更した際の経済波及効果などについて、具体的なデータを市内部などで作成することも検討していたが、「専門的な知見が必要」と判断し、民間に委託する方針を固めた。
調査の具体的な内容は8月21日にも職員が同社と協議する。インターネットなどを用いて、全国の3000人程度に篠山市のイメージや訪問頻度などを問うことも想定されているという。
委託費用は、議会の審議を必要としない予備費で対応するが、17日の議員全員協議会で方針を示した。
市名変更に前向きな姿勢を示している酒井市長は、委託費用を市議会9月定例会への補正予算上程ではなく、予備費を充てることについて、「市名変更条例の上程を急いでいるわけでは全くない」とし、「機運が盛り上がっている今、具体的な数字を早急に提示し、市民の議論が深まればと思う」と話した。
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2017年8月20日09:00
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夏祭と蓮まつり
全国、あちらこちらで一年を通じて様々な祭が行われる。でも単に「祭」というと俳句では夏の季語。その由来は京都の賀茂祭(葵祭)からだとか。春と秋の祭は豊作を祈り、感謝するものだが、夏祭は疫病や水害などの災禍からの加護を祈るものが多い。京都の祇園会がその代表であろう。いわれはさておき、八月の句会に帰った翌日の夕方、兄に誘われて柏原町本町の夏祭へ。昔は通りや広場にやぐらを組んで盆踊りをしたものだが、今は広場での模擬店と軽トラの上での演芸、そしてビンゴゲーム等々。町内の親睦と帰省してきた若者たちの交流の場となっている。
私も何人かの幼なじみと久しぶりに出会い、やんちゃだった頃の思い出話に盛り上がった。
さて、翌日は青垣町の東芦田の江古花園の蓮まつりへ。毎年、蓮の花の見頃の七月末から八月初めにかけて行われている地域おこしのまつりだが、今年はこの地出身の俳人「細見綾子生誕百五十年」を顕彰して第一回江古花俳句大会が開かれることに。細見綾子を師系とする結社に所属していることから、選者を頼まれた。十五年ほど前に休耕田を利用して育てた蓮が、この時に丁度合わせたように満開。木道を巡ると、上品な甘い香りが風に乗って流れて来る。俳句の投句は五十人ほどで、地元の子ども達も投句して、なかなか盛り上がった。午前と午後に女性デュオ「ソレイユ(Soleil)」の演奏もあり、透き通った歌声に蓮の花も葉も楽しそうに揺れていた。酷暑の中、まつりを計画実行された方々に感謝。
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2017年8月20日09:00
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身体表現
オーストラリアの姉妹校を語学研修で訪れた篠山鳳鳴高校の記事が過日の本紙篠山版に載った。記事によると、姉妹校では「ドラマ」という授業があったという。設定された役になりきるという学習だったらしい。
アメリカの大学には演劇学科が多いことを思い起こした。日本では演劇を専攻できる大学は10校程度だが、アメリカでは名門私立大学の多くに演劇学科がある。日本の地方国立大学に相当する州立大学でも同様らしい。
学生は必ずしも俳優を目指しているわけではない。ビジネスマンになる人がほとんどだ。「アクション(演技)による表現は社会人として大事な能力である。そう考えているから、日本人が法学部や経済学部に進む感覚で演劇学科に入ってくる」(竹内一郎氏『やっぱり見た目が9割』)。
アクションは、コミュニケーションの重要な道具と考えられている。多様な言語が交わされる国では、言語の習得も大事だが、身振り手振りや顔の表情、声の出し方などによる身体表現の能力も養う必要があるとされているのだ。言語だけがコミュニケーションの道具ではない。
学習指導要領の改訂で今後、小学校で英語に親しむ時間がさらに増えるらしい。背景にはグローバル化があるという。それならば身体表現能力の養成も忘れてはならない。(Y)
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2017年8月20日09:00
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谷口嘉紀君(柏原中出身) 甲子園で2連...
写真・北海戦の7回裏、ライトポール際に起死回生の逆転スリーランを放つ谷口嘉紀君=阪神甲子園球場で
兵庫県丹波市の柏原中出身で神戸国際大附属高校2年の谷口嘉紀君が、8月12日に阪神甲子園球場で行われた「第99回全国高校野球選手権大会」2回戦の北海(南北海道)戦で、史上32人目(2年生では6人目)の2打席連続ホームランを放ち、チームを夏初勝利に導いた。18日の3回戦天理(奈良)戦では、9回裏にレフトにサヨナラホームランかという強烈な三塁打を放つなど、持ち味のパンチ力でチームをけん引した。チームは1―2で敗れ、4回戦進出はならなかった。谷口君は6番センターで2試合ともフル出場した。
北海戦、谷口君の1本目の本塁打は6回裏。レフトスタンドにソロホームランを放ち、2―2の同点に。2本目は7回裏、ライトポール際に劇的な逆転スリーランを叩き込んだ。チームは5―4で勝った。この試合、4打数2安打4打点と大暴れした。
谷口君は、春の選抜大会では4打数ノーヒットで、春夏合わせ初ヒットがホームランになった。7月の県大会では7試合で4割7分1厘の高打率を残したものの、2塁打が1本と自慢のパンチ力がなりを潜めた。本人としては不本意な成績だったが、甲子園の夢舞台で本来の力を発揮した。
続く天理戦では、2回裏に最初の打席に立った。夏の大会史上初となる三打席連続ホームランがかかったが、三振に倒れた。第3打席まで、三振、三塁ゴロ、四球。
1―1で迎えた第4打席に快音を響かせた。1死ランナー無しからレフトに放ったライナー性の鋭い打球は、スタンドインかという3塁打。塁上でガッツポーズを見せた。サヨナラ勝ちのおぜん立てをしたものの、後続が倒れ延長戦に。第5打席は1点を勝ち越された11回裏。6球目を詰まらされショートゴロ。1塁にヘッドスライディングする闘志を見せた。
谷口君は、少年野球「柏原スターズ」で野球を始め、中学時代は硬式野球「氷上ボーイズ」の中心選手として活躍した。
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2017年8月19日18:08
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居酒屋「津軽」
青森直送の酒の肴
津軽三味線奏者の難波金兵衛さんが、自宅隣に開いた居酒屋。酒の肴に青森から取り寄せた海産物を提供する。タイミングが合えば、難波さんの三味線の生演奏が聞ける。
居酒屋を開くのが昔からの夢で、店は、集めた材料で手作りした。魚の干物「かんかい」(250円)、「すじこ」(300円)、松前漬けに似た「ねぶた漬け」(350円)などが並ぶ。妻の篤子さんがおばんざいや一品料理を担当する。生ビール(中500円)、日本酒、焼酎、酎ハイは各400円。
「好きな日本酒をそろえたい。仲間や弟子と演奏を聞かせたりもしたい」と話している。
兵庫県丹波市柏原町大新屋737-7
tel.0795・72・2025
営業時間/17:00~23:00ごろ
火曜定休
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2017年8月15日09:00
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がん患者サロン「丹かふぇ」 8月22日
8月22日正午―午後3時、柏原病院(兵庫県丹波市柏原町柏原)で、がん患者サロン「丹(まごころ)かふぇ」が開かれる。がん専門相談員の進行で患者やその家族同士が気軽に語り合う。ハーバルセラピストの大地由美さん(同市山南町)による「ハーブでリフレッシュ」の勉強タイムも。無料。予約不要。
同院がん相談支援センター(TEL0795・72・0524)の主催。
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2017年8月14日09:00
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丹波市少年少女合唱団演奏会 8月19日、...
丹波市少年少女合唱団の第41回定期演奏会が8月19日午後6時から丹波の森公苑ホール(兵庫県丹波市柏原町柏原)で開かれる。小学校3年生から高校1年生の20人が2部合唱で歌声を響かせる。4部構成で、2部では、命がつながっていくメッセージを届ける。入場無料。
1部は「ジブリ映画より」。「君をのせて」など、スタジオジブリのアニメ映画の楽曲4曲を歌う。2部は、「NHK合唱コンクール課題曲より」。「手をのばす」「この☆のゆくえ」などを披露する。3部は、足立さつきさんが主宰する「コーロ・ディ・マッジョ」のステージ。「切手のないおくりもの」「ほたる」を予定。
4部は合唱ミュージカル「星空の紙ヒコーキ」。宇宙船に乗って地球に降り立った宇宙人が子どもたちと交流するストーリーを、合唱とセリフで演じていく。