-
2013年12月26日10:06
-
管より成る
人間は管より成れる日短(ひみじか)―川崎展宏(てんこう)の句。 恐らくは病院で、 自分の身体が管で出来ていることに気付かされ、 冬の日暮れが我が老い先に重なり合ったのだろう。 ▼管は長くて複雑だが、 およそ2系統。 1本は入り口がまた出口になり、 もう1本は出口が2つに分かれている。 人体を構成する60兆個の細胞は、 これらの管で酸素を取り込み、 飲食物を吸収し、 共に残滓を排出することによってその新鮮さを維持できる。 ▼生きている限りこの作業は続けられ、 管は中間部は勿論、 入り口が詰まっても出口が詰まっても細胞を危機に陥らせる。 こんな当たり前のことが普段、 ほとんど意識されず、 ことに出口の方は、 異常が起き未曽有の苦しみを味わって初めて意識される。 普段意識せずとも生きていけるということは、 やはり人は何者かに生かされているからだろうか。 ▼私事で恐縮だが、 筆者は今年初めて入院を体験し、 管の存在を十分に意識した。 全快した途端、 愚かにもまたその意識は薄れつつあるが、 ともあれ、 誰しもこのようにして少しずつ死に向かう。 ▼ 「70歳を越えればいかに良く死ぬかを考えろ」 と言われるのは、 誠にその通り。 しかし、 くたびれた管を抱えながら、 生かされている限りは生きていかねばならない。 読者諸兄姉、 願わくば、 来る年も良く生きていかれるよう。 (E)
-
2013年12月26日10:02
-
節目に市合併の検証を
篠山市東部の少年野球団 「城東野球少年団」 の閉団式が22日行われた。 少子化や多様化する習い事の影響を受け、 隣の多紀地区の少年野球団と統合する。 丹波市でも今年、 青垣町の全4チームが1チームに統合された。 他町でも統合の動きがあるようだ。 篠山市の少年野球団の統合は初めて。 他にも試合に出場できる、 ぎりぎりの人数で活動しているチームがある。 少子化の影響は子どもたちのスポーツにまで影響している。
統合といえば、 来年、 篠山、 丹波両市の商工会が職員を本所に集約する。 合併10年後に補助金が減額されるためだ。 また、 小学校統合の動きもあるほか、 篠山産業高校丹南校は来年度から生徒の募集を停止。 丹波県民局もスリム化の方向に向かっている。 今後も効率化が求められ、 さまざまな分野で統合や縮小が続く。
統合は悪い部分だけではない。 人材や資金を集約し、 これまで隣人だった人とも仲間になり、 広域的に一緒に物事を考えることができる。 また、 互いの課題も一緒に解決することができる―などの利点がある。 一方、 広域的になるため、 その組織と人とのつながりが薄れる恐れがある。 例えば、 集落の行事は参加するが、 校区の行事は参加しづらい、 というお年寄りもいるだろう。 集落だけではできない子どもの預かり機能を校区で担っているところもある。 年代や機能などによって組織がどれくらいの規模、 範囲が適当なのか、 を考える必要がある。
来年は、 篠山市が合併して15年目、 丹波市は10年目。 合併したことによるメリット、 デメリットを検証し、 デメリットの部分をきめ細かく支援していく必要があると思う。(坂井謙介)
-
2013年12月26日09:59
-
荻野さん(春日)が全国2位 卓球選手権...
荻野裕典さん (41) =丹波市春日町新才=が、 このほど札幌市で開かれた 「全国卓球選手権」 (新日本スポーツ連盟全国卓球協議会主催) の個人戦、 年代別男子40―44歳の部で準優勝を果たした。 同大会7回目の挑戦で、 自己最高成績を残した。
地区予選を勝ち抜いた50人が出場。 3人総当たりで行われた予選では、 神奈川、 青森の選手をともにゲームカウント3―0で下した。その後、東京、大阪の選手をともに3―1、 準決勝は東京の選手を3―2で下し、 決勝で東京の選手に2―3で敗れた。
11点先取で、 奪ったゲーム、 奪われたゲームとも11―8、 8―11などの僅差。 「ゲームカウント以上に、 内容はシビア。 紙一重、 一進一退の攻防だった。 1戦1戦、 1点を取るのに必死で戦っていたので、 どこまで自分が勝ち上がったのか、 大会中は意識することもなかった」 と振り返る。
35歳から年代別の部の全国大会に毎年出場。 昨年初めて予選を突破、 ベスト8に入った。
「同じぐらいの体力の同世代と戦うのがおもしろい。 この年齢になると、 力より技術とかけひきを競っている感じ」 とほほ笑んだ。
荻野さんは、 今秋、 日本卓球協会のマスターズ近畿大会でもベスト16に入った。
おぎもく (春日町新才) の専務。 自社の展示場 (同町野山) に設けた道場で卓球を教えており、 希望者に開放している。
荻野さん (090・4568・4244) 。
-
2013年12月26日09:57
-
今年も残りわずか
今年も残すところ、 あとわずかとなった。 入社1年目の今年を振り返ってみると、 担当する丹波市の春日・市島地域以外にも取材で赴く機会があり、 たくさんの人の話を聞くことができた。 「丹波でこんなことしとってんや」 「こんな行事があるんや」 などと驚きの多い1年間だった。
この仕事をしていなければ、 会うことすらなかったであろう人に出会え、 知ることができなかったであろう話を聞くことができる。 保育園児から、 100歳のお年寄りまで、 幅広い年代の人の話はなかなか聞けないものだ。 子どもたちの新鮮な考え方や、 お年寄りの 「昔はこうだった」 などという話は大好きだ。
我がふるさとでもある丹波は、 過疎化の進む 「田舎」 のイメージが強かった。 田舎ではあるが、 何とか活性化しようとしている人たちに多く出会えた。 若い世代でも、 丹波の未来を真剣に考えている人と知り合い、 つながることができたことは有意義だった。
今年得た 「つながり」 を大事にして、 来年はより多くの人の話を聞きたい。 今年はありがとうございました。 来年もよろしくお願いします。(田畑知也)
-
2013年12月26日09:57
-
今年、ボクは成長しましたよ♪
ホント、 大人って成長しないでしゅね。 この時期忙しくなるのはいつものことなのに相変わらずドタバタしている母ちゃんに代わって年内最後はボクが締めさせて頂きましゅ♪何せボクは数日後には2歳でしゅよ。 ええ、 何でも言えましゅ。
朝起きたら 「はよー」、 帰宅したら (ただいまではなく) 「おかーりー」 って。 父ちゃんが畑に行く時は 「バイバ~イ。 ガーバレー! (がんばれ)」 って。 おもちゃを貸して欲しい時には 「かーちーて!」 と。 姉ちゃんとは時々取り合いの喧嘩で泣かされたり泣かしたりもありましゅが、 「あーとー (ありがとう)」 も言えましゅ。 だって 「あいさつは基本や!」 って言われてましゅからね。
気遣いだって出来ましゅよ。 ウンチが出たら 「でたー!くしゃいよ~ごめんよ~」 と。 父ちゃんたちが険悪なムードの時は姉ちゃんと一緒にドンドコ♪ドコドコ♪とバチをふりふり行進すると笑顔が花開きましゅ♪子どもは結構敏感なんでしゅよ。 大人はそのへん難しいでしゅね。 お互いボクみたいに渋々でもゴメンネ。 ありがとうって言ったら楽なのにね。
保育園も慣れました。 お遊戯も給食もお友達と一緒にするのは楽しいでしゅね。 時々噛んだり噛まれたりもありましゅが、 我慢することもチョッとは覚えましたよ。 子どもの成長はあっと言う間でしゅよ。 見逃さずに来年もよろしくです。 そう、 来年はぜひオッパイをやめたいでしゅね。 えっ!?まぁ、 まだそのへんはお子ちゃまなんでしゅよ。 ふふふ♪
(古谷暁子・ブルーベリー農家)
-
2013年12月26日09:56
-
観覧席など新設へ 篠山市日置の城東グラ...
篠山市教育委員会は、 同市日置の城東グラウンドの野球環境を充実させようと、 観覧席を新設するなどの整備を進めることを明らかにした。 このほど開かれた議員全員協議会で示した。
整備方針は、 1、 3塁側それぞれに約23メートル、 バックネット裏に約10メートルの観覧席を整備。 その1階部分にダグアウトや審判の控え室、 倉庫などが入る
=イメージ図参照。 グラウンド内では、 水はけを良くしたり、 現在、 植栽や照明類の支柱がある手前に新たなフェンスを設けるなどする。 また、 グラウンド横のトイレを改修。 トイレ近くの駐車場をウォーミングアップ場として整備。 バックネット裏に投球練習場を整備する。
総事業費は約1億800万円を見込み、 「スポーツ振興くじ助成金」 (申請中) の助成を引いた市負担分は約7000万円を見込む。 2014年度当初予算に設計監理委託料のみを計上し、 助成金採択結果の通知後、 6月補正予算で工事請負費を計上する方針。
市合併当初から市民や関係者からの要望があり、 2001、 10年度、 今年度の3回、 市議の一般質問が出されていた。 昨年度、 基本設計が協議された、 今田グラウンドも協議対象になったが、 面積が不十分として城東グラウンドに決定した。
議員全員協議会での質問に、 市教委は利用者の目標数に関して、 利用者増を見込むのではなく、 「野球環境の質的向上のため」 とした。 また、 野球以外の利用について、 「多目的グラウンドの位置づけで、 グラウンドゴルフなどのこれまでの利用は変わらない」 とした。
写真・篠山市教育委員会が示した城東グラウンドの観覧席のイメージ図
-
2013年12月26日09:54
-
常設展示スペース開放 織物作品の販売も...
丹波市市島町乙河内の染織家、 平谷悠律子さんが、 自宅横の工房内に作品の展示・販売スペースを設けた。 平谷さんに電話で確認後、 見学でき、 気に入ったものがあれば購入もできる。 「気軽に作品を見てもらえるように部屋を整えた。 一度のぞいてみてほしい」 と話している。
展示販売スペースは、 染め場の隣の部屋で、 広さは13平方メートルほど。 平谷さんがデザインして織ったコートやストールなどが並ぶ。 女性用が中心だが、 男性用のベストなども置き、 季節ごとに商品を入れ替える。
7年ほど前、 お客の対応スペースにと造った部屋だが、 ここ最近は作品制作の予備スペースとして使用していた。 平谷さんは、 手打ちそば店 「そばんち」 (同町梶原) の2階ギャラリーで常時、 作品を展示しているものの、 都市部での作品発表が主で、 地元の人に見てもらう機会が少なかったという。
近くの住民から 「平谷さんの作品を見たくても、 近くでなかなか見ることができない」 という声が寄せられたため、 展示販売スペースとして開放した。 平谷さんは 「特に地元の人に見てもらいたい。 声をかけてもらえれば」 と話している。
平谷さん (0795・85・4027)。
-
2013年12月26日09:54
-
父の残した句を本に 娘が生前の願い実現...
丹波市青垣町佐治で古書店を営みながら俳句に親しみ、 2000年に78歳で亡くなった花井欣次郎さんの俳句などを集めた本 「孤雁のゆくえ」 を、 次女の花井朋子さん (61) =吹田市=が出版した。 青垣句会で俳句を教え、 青垣町文化協会副会長も務めた花井さん。 朋子さんは 「父親と縁のあった人たちをはじめ、 俳句に興味のある人たちに差し上げたい」 と話している。
花井さんは20歳ごろから句作に励み、 1946年には 「かへで句会」 を結成し、 俳誌 「楓」 を発刊。 丹波吟社同人にもなった。 50年には、 句集を自費出版。 この句集のタイトル 「孤雁のゆくえ」 をそのまま採って、 今回の書名とした。
几帳面な性格だった花井さんは、 およそ1000句をきちんと整理して残していた。 その中から朋子さんが約600句を選び、 制作年代ごとにまとめた。 生前、 自分史を残したいと願っていた思いもくみ、 花井さんが俳句について考察した小論を収録。 年譜も載せた。
NHK教育テレビの俳句の番組で取り上げられた 「鰯雲惜しまれたたむ古書の家」、 NHK学園で秀逸に入った 「花にきて虚子の名付けし酒に酔ふ」 などを収めている。
朋子さんは 「死んでから13年。 『本を出すのがずいぶん遅かったな』 と、 父親に怒られるかも」 とほほえみながら、 「父にはかないませんが、 俳句を本格的に勉強しようと思っています」 と話していた。
希望者は花井朋子さん (090・9882・7725) へ。
-
2013年12月26日09:53
-
第2歌集「家系図」出す 家族・自身の節...
丹波市山南町前川の瀬川真由美さん (59) が、 8年ぶりに2作目となる歌集 「家系図」 を短歌研究社から出した。 両親の老い、 自身の退職を節目ととらえ、 新たなステップを踏み出そうと、 過去の作品をまとめる準備を1年ほど前から進めてきた。
瀬川さんは、 日々の暮らしの中で心に残ったことを歌にし、 竹村公作さん (春日町) が主宰する 「礫」 の歌会で発表している。
今回の歌集には 「礫」 で優秀作品に選ばれたものを中心に、 歌集に収録する作品の構成を考えた。 第1歌集 「玉うさぎ」 以降を振り返った時、 一人娘が結婚し、 2人の男児を出産、 両親の老い、 自身も今年3月末で退職するなど、 身の回りにずいぶんと変化があった。 その都度詠んできた歌を大まかに時系列で並べ、 一つの家族の物語としても読めるようにまとめた。
1人娘を 「うさぎ」 に例え、 結婚式の後の心情を 「放ちたるうさぎはちらとわれを見て駆けてゆきたり あほらしぴょん」 と詠んだ。 「熟れ葉」 とする造語に自身の退職を重ね、 「桜葉の、 楓の、 櫟の、 柿の葉の、 それぞれ持てる熟れ葉の温み」 と詠み、 人は枯れるのではなく、 それぞれの個性や魅力が熟れていくのだという思いを込めた。
本の表紙には、 姉や娘、 父が描いた自画像をレイアウトし、 「家系図」 のタイトル文字は母親が書いた。 瀬川さんは、 「一つのよい区切りがついた。 力まず、 自然体でいながら、 歌の力をつけていきたい。 2冊目の歌集を母が喜んでくれたのがうれしい」 と話している。
-
2013年12月26日09:53
-
新酒はいかが 丹波市
純米吟醸酒 「三尾山」 農業体験で酒米栽培/春日町中山
春日町中山で農業体験をした都市部の人たちが栽培した酒米、 山田錦を使った純米吟醸酒 「三尾山」 ができあがり、 21日に同地区公民館で農業体験の参加者に披露された。 今年で5年目の取り組み。
「三尾山」 は、 日本の農業を守るために、 多くの人に日本酒を好きになってもらおうと企画。
地元の 「のんびり楽農クラブ」 (伊藤重美代表) が、 今年度は西宮、 神戸、 芦屋などから約40人を受け入れた。 地区内の約50アールの田んぼで6月に田植えを、 10月に稲刈りを行い、 収穫した約1400キロを山名酒造 (市島町上田) で仕込んでもらった。 同社は、 「なめらかで、 すっきりとした、 いくらでも飲める味わいに仕上がった」 と話している。
同社 (0795・85・0291) で販売している。 1升瓶3500円 (税抜き)、 4合瓶1750円 (同)。
地酒 「百人一酒」 コシヒカリで製造/市島町鴨庄地区
丹波市市島町鴨庄地区で取れたコシヒカリを使い、 地元の酒蔵 「鴨庄酒造」 (荻野信人社長) が仕込んだ地酒 「百人一酒」 ができ上がった。 23日には、 世話人会など約30人が同酒造で、 瓶にラベルを貼る作業を行い、 地域の注文者に酒を届けた。
コメを使った村おこしをしようと、 同地区自治振興会 (荻野忠志会長) が 「百人一酒」 作りに取り組み、 今年で10年目。 地域の有志がコシヒカリ約720キロを持ち込み、 一升瓶500本、 4合瓶 (720ミリリットル) 300本の酒を製造した。 荻野社長は 「例年通り、 のどごしがよく、 飲みやすい酒に仕上がった」 と話している。
ラベルは、 同地区に工房を持つ仏版画家、 観瀾斎さんがデザインした3種類。 参加者はラベルにのりを付け、 1本1本丁寧に瓶に貼り付けた。 荻野会長は 「毎年恒例の行事なので、 ラベル貼りは新年を迎える気持ちになる」 と話していた。 ラベル貼りが終わった後、 同地区コミュニティセンターで試飲会を開き、 できたての酒を味わった。
一升瓶2600円 (税込み)、 4合瓶1300円 (同)。 同酒造 (0795・85・0488)。
-
2013年12月26日09:51
-
カレンダー完成、原画展開く 切り絵サー...
篠山市の切り絵サークル 「のぎく会」 (西田悠紀子代表) が、 「きり絵・篠山」 と題した来年のカレンダーを制作した。 12月30日まで、 中兵庫信用金庫篠山支店 (同市黒岡) で原画展を開いている。
篠山の行事や風景を繊細に切り絵にしている。 数に限りがあるが販売している。 1200円。 購入希望者は西田代表 (079・556・3624)。
-
2013年12月26日09:51
-
古文書フィールドワーク
1月11日午後2時から、 竹田コミュニティセンター (丹波市市島町中竹田) で古文書フィールドワークを行う。 丹波古文書倶楽部の主催。
神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター研究員の木村修二さんらが、 湯長谷藩の丹波領代官 「依田家文書」 の解説などを行う。 参加費300円。 申し込みは同倶楽部の川口代表 (080・5355・2301) へ。 先着約50人。
-
2013年12月26日09:48
-
川代トンネル着工へ 2018年度供用めざす...
丹波市山南町川代と篠山市大山下を結ぶ県道篠山山南線 「川代道路」 のトンネル本体掘削に向けた下工事が、 篠山市大山下で行われている。 立木を伐採し、 1つ目のトンネルの掘り口付近の山肌を露出させ、 資材などを置く、 ヤードを作っている。 トンネル本体は2月県議会に工事請負契約が上程される。 2018年度中の供用開始をめざした工事が始まる。 現場で作業が始まるのは6―7月の見通し。
延長1720メートル。 3本のトンネルを掘り、 2つの橋をかける。 工事カ所は全て篠山市大山下。 計画交通量は、 1日3600台 (2030年)。
篠山市から丹波市に向いて、 ▽1号トンネル (893メートル) ▽1号橋りょう (14・5メートル) ▽2号トンネル (387メートル) ▽2号橋りょう (16メートル) ▽3号トンネル (115メートル) を抜けたところで、 現道と合流する。
1号トンネルの掘削に2年かかる見通し。 3号トンネルを丹波市寄りの坑口から堀り、 最後に2号トンネルを掘る計画。 車道は5・5メートルの2車線。 トンネル部分は50センチずつ、 明かり部分は75センチずつ路肩を設ける。
最大で、 現道より300メートルほど北、 山の中を走ることになる。 総事業費は40億円を予定。
同トンネルは、 2006年の梅雨前線豪雨をはじめ、 雨による全面通行止めが多発。 06年には285日全面通行止め。 1998―2008年の11年間で、 延べ418日通行止め。 現道は篠山川と山に挟まれ、 拡幅が難しいことからトンネル化をはかる。
写真・本体工事の発注を前にヤードの造成工事が行われる現場。 この奥が1号トンネルの堀り口付近=篠山市大山下で
-
2013年12月26日09:47
-
希少植物守ろう ミヤマカタバミの自生地...
味間地区まちづくり協議会 (西田幸夫会長) が12月18日、 篠山市味間奥の二村神社の境内周辺に自生する希少植物を守ろうと、 ロープや遊歩道を整備する保全作業を行った。 同地区住民有志約25人が参加。 雨が降りしきる中での作業だったが、 参加者たちは黙々と手際よく作業を進めていた。
保護しようとする希少植物は、 「ミヤマカタバミ」 を中心に 「ニリンソウ」 や 「ショウジョウバカマ」 など。 これらの花は、 毎年3月下旬から4月上旬にかけて、 境内の杉木立の林床で、 白や赤紫色の可憐な花を咲かせるという。
この日は、 自生地の保護活動の趣旨や植物採取の禁止を呼び掛ける看板を立てたほか、 自生地の周囲に立ち入りを禁止するロープを張り巡らした。 また 「保護するだけでなく、 多くの人々に地域の自然の素晴らしさを感じてもらいたい」 と、 自生地内に総延長75㍍の遊歩道も設置した。 耐久性を高めるため表面を焼いた幅60㌢の杉板を、 遊歩道の足場として並べた。
同協議会は、 地域の自然をPRするとともに、 保全・保護活動にも力を入れている。 今年8月には、 希少植物や自然環境を守っていくための知識を深めようと、 人と自然の博物館の研究員を招き、 学習会を催すなどしてきた。
今後も、 立ち上げたばかりの 「文保寺谷・二村の森自然環境保全委員会」 を本格始動させ、 自生地周辺の間伐作業など、 希少植物が好む環境づくりに取り組むという。
同保全活動は、 市の生物多様性促進事業の補助金を活用して実施している。
【ミヤマカタバミ】カタバミ科の多年草。 国内では本州、 四国、 九州に分布する。 葉はハート形の小葉3枚からなる。 3―4月にかけて、 白色もしくは薄紅色の5枚の花弁からなる花を咲かせる。 花の直径は2―4センチで、 花弁には筋が入っている。 晴れて日光が当たると開花し、 夕方には閉じる。 雨や曇りの日にも花は開かない。
写真・早春の頃、 可憐な花を咲かせる 「ミヤマカタバミ」 =篠山市宇土で
-
2013年12月26日09:46
-
1月11日に初の防衛戦へ 競技かるた・岸...
今年1月、 小倉百人一首競技かるたの 「第59期名人位」 に輝いた篠山かるた協会所属の岸田諭・名人 (26)=京都市、 篠山市乾新町出身=が、 来年1月11日、 近江神宮 (大津市) で初の名人位防衛戦に臨む。 4年ぶり2度目の挑戦で日本一を手にし、 兵庫県出身者として初の栄誉をつかんだ岸田名人。 名人として過ごした1年の思いや、 挑戦者の須藤恭平・5段 (東京都) を迎えて行う防衛戦に向けた意気込みなどを聞いた。
―名人になったこの1年を振り返って
名人としてたくさんの試合に出たが、 周りの目が変わった。 勝って当たり前で、 勝ってもほめられない。 負けたら 「名人なのに」 と言われる。 それでも出場する意味は、 「負けて笑われるよりも、 負けるのが怖くて出られなくなることが怖い」 ということ。 タイトルを取
ったからこそ、 楽しんで続けてきたことができなくなるのは本来の目的の逆。 今、 強い時にできるだけ多くの人に見てもらって、 一緒に試合をして何かを感じてほしい。 単純に私自身が楽しみたい、 もっと強くなりたい。 それが私のポリシーだ。
―防衛戦に向けて取り組んでいる課題は
競技かるたは、 ちょっとした息遣いで札を取る状態が変わってしまう。 取る前に呼吸が止まっているとだめ。 呼吸を吐きながら待てるということを心がけている。 そんなレベルにやっと到達できた。
―挑戦者について
面識はあるが対戦はないので楽しみ。 「早い」 選手と聞いている。 須藤5段が東西対決で破った相手は大学の先輩なので、 弔い合戦という意味もある。
―どんな戦いぶりを
呼吸さえうまくできれば、 全力が出せる。 こういう取り方もあるのかという技、 びっくりするような技を見せ、 3本連取で寄せ付けずに終わりたい。
―篠山でも教室を開くなど、 子どもたちへの指導に取り組んでいる
技術や取り方を伝え、 地元に還元したいという気持ちが強い。 名人という肩書きがあるからこそ、 子どもたちへの入り方が違うので、 できる限り子どもたちにかるたの楽しさを伝えたい。 高いレベルを目指している子どももいる。 そのためにも、 名人位にこだわりたい。
―防衛戦への意気込みは
防衛という形ではあるが、 守るのではなく、 自分の力を出し切って勝負して、 また1位になりたい。
【きしだ・さとし】篠山小学校1年生の時から競技かるたを開始。 篠山鳳鳴高校ではかるた部に入部し、 各地の大会で活躍する。 大阪大学医学部に進学。 同大学かるた会に所属し、 2009年、 初めて名人戦に挑戦するも、 名人に敗れ、 準名人の座に甘んじる。 2013年1月、 「第59期名人位決定戦」 に出場。 3本連取し、 兵庫県出身者として初の名人位に就く。
-
2013年12月22日08:32
-
クォーターテニス大会参加者を募集 来年...
「渡辺杯クォーターテニス大会」 (同実行委員会主催) が、 来年1月26日午後1時半から柏原住民センターで開かれる。 参加者を募集している。
1部 (上級者)、 2部 (中級、 初心者) があり、 1チーム2―3人で構成すること。 参加費500円。
来年1月17日までにスポーツクラブ21氷上東 (FAX0795・80・4649、 080・6173・0416) へ申し込むこと。
なお、 スポーツクラブ氷上東では、 毎週土曜日 (午後8―10時) と火曜日 (午後8時半―10時) に東小学校で、 スポーツクラブ21崇広では、 毎週火曜日 (午後8―10時) に柏原住民センターで練習しており、 参加を呼びかけている。
-
2013年12月22日08:32
-
年の峠
いよいよ年の瀬。 この時期を表現する言葉には、 いろいろあるらしい (金田一秀穂氏著 『オツな日本語』)。 年末のあわただしさを表現した 「年の急ぎ」、 旧年と新年の境を関所に見立てた 「年の関」。 ほかにも 「年の尾」 「年の限り」 「年の極め」 などがある。 ▼なかでも面白いのが「年の峠」。1年の終わりに向けて山を登っていく。 峠の向こう側には新しい年がある。 峠に立つと、 新しい年が望めるというわけだ。 ▼さて、 この峠。 全国各地を歩いた民俗学者の柳田国男氏は、 旅の中でもっとも感慨深いのは 「峠に立ったとき」 と言った。 「峠に立つと景色が一変する。 こちら側と向こう側では空気までも違う」。 景色も空気も変わる峠の向こう側に、 新年がある。 私たちが新年に希望を託すのは、 足を踏み入れぬ向こう側の新鮮さや可能性に心躍るからだろう。 ▼とはいえ、 現実では消費税増税が向こう側で待ち受けている。 景気回復が実感できない中での増税。 そう思うと、 心躍る気持ちもなえてしまう。 ▼柳田氏は、 峠に立つと、 風を感じたとも言う。 景色を眺めながら風に吹かれるのが旅の味わいだったそうだ。 今年もあと10日。 年の峠に立ったとき、 吹いてくるのはどんな風か。 寒風を予感し、 身が震えるのなら、 「春風や闘志いだきて丘に立つ」 (虚子) とつぶやくのも一手だろう。(Y)
-
2013年12月22日08:31
-
杉原谷の紙漉(す)き
丹波の句会員たちと杉原谷へ吟行した。 紙漉きは俳句では冬の季語となっている。 寒い方が締まった良い紙ができることと、 昔は農閑期を利用して家の中でできる仕事とされていた。 丹波布など、 昔は日常着として使用されたものが、 今では伝統工芸、 民芸として工芸館などで伝承されているのと同じで、 全国的に紙漉きも戦後一斉にすたれた。 そして、 再び各地で保存され、 道の駅などに併設した館などで紹介されている。 和紙を使うことが日常からなくなった時期は、 ちり紙がティッシュと呼ばれるようになり、 筆の代わりに筆ペンを使い始めた頃からであろうか。
さて、 丹波市からトンネルを一つ越えると播州多可郡、 こんなに近いとは思わなかった。 道の駅から川を渡ると、 杉原紙研究所がある。 ガラス越しに、 男性が紙を漉いている。 幹事さんが予約をしておいてくれたので、 紙漉き体験の部屋へ案内される。 ハガキ二枚ほどの和紙を漉き、 色を入れる作業をみな真剣にやっている。 説明を聞きながら十分ほどで終了。 あとは館内を見学して、 紙を漉いている人に質問したりする。
杉原紙という名前は全国的につかわれていたが、 その名前のルーツがこの杉原谷であることを発見したのが寿岳文章氏。 その蒐集品などの展示された文庫が隣にあり見学。 英文学者でありながら、 和紙のルーツを訪ねて全国を歩かれた氏の生き方に感動した。 道の駅の向かい側に青玉神社がある。 樹齢千年という夫婦杉や乳の出を祈る大銀杏などがあった。 一月にはコウゾの寒晒しなども見られるとか、 また来てみたい。
-
2013年12月22日08:31
-
岡本保男氏訃報
岡本保男氏 (おかもと・やすお=岡本利樹明昌機工代表取締役社長の父) 17日死去、 86歳。 自宅は篠山市味間北17ノ1。 葬儀は19日おこなわれた。
-
2013年12月22日08:30
-
葦原良子さん訃報
葦原良子さん (あしはら・よしこ=葦原孝義・西現寺住職、 元県立宝塚東高校校長の母) 19日死去、 94歳。 自宅は丹波市春日町国領1076。 葬儀は21日おこわれた。