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2014年4月24日08:33
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電気自動車の急速充電器 県内1基整備、...
地球温暖化の防止や自動車の排気ガスによる大気汚染の低減を図るため、 電気自動車の普及を進めている県はこのほど、 丹波並木道中央公園 (篠山市西古佐) など県立施設5カ所に急速充電器を設置し、 一般利用を開始した。 1回45分間の充電で8割程度の充電が可能で、 当面の間、 無料で提供するという。 これまでにも、 2009年から11年にかけて県内に充電器を6基整備しており、 今回の整備で計11基となった。 今後も電気自動車の登録台数の多い地域を重点に充電器の設置を進め、 今年度中にさらに17基増やすことを計画している。
写真・丹波並木道中央公園の駐車場にお目見えした電気自動車用急速充電器で充電テストを行う関係者=篠山市西古佐で
県によると、 昨年12月末現在、 県内の電気自動車の登録台数は約2200台。 県内における県、 民間を合わせた充電器の設置数は昨年3月末時点で、 急速が66基、 普通が181基。 そのうち篠山市内は普通のみの2基、 丹波市内は急速2基、 普通が8基という。
国は昨年3月から、 充電器購入費と設置工事費の2分の1もしくは3分の2を助成する 「次世代自動車充電インフラ整備促進事業」 を展開しており、 県もこの流れに合わせて昨年6月に 「次世代自動車充電インフラ整備ビジョン」 を策定。 県内の設置数を民間のものと合わせて1200基にすることを目標にしている。
今月21日時点で県への充電器設置助成の申請件数は県全体で181基あり、 篠山市内では急速が並木道中央公園に設置した1基、 普通は2基。 丹波市内では急速の6基。 いずれも現時点で設置工事が完了したかどうかは把握できていないという。
電気自動車は、 フル充電の状態でも走れる距離が140キロ程度と短く、 充電器を増やすことが課題になっている。 昨年11月、 自動車メーカー4社が充電器設備の維持管理費を8年間負担するなど、 普及に向けた支援内容を決定。 これらを展開する組織を共同出資で設立する動きもある。
県水大気課 (078・362・3283)。
県が設置した5カ所の急速充電器の設置場所と利用可能時間、 09年から整備した6基の設置場所は次の通り。
▽丹波並木道中央公園=午前8時―午後4時半 (年末年始を除く)
▽伊丹庁舎 (伊丹市千僧) =午前9時―午後5時
▽姫路総合庁舎 (姫路市北条) =同
▽洲本総合庁舎 (洲本市塩屋) =同
▽加古川医療センター (加古川市神野町神野) =24時間
【6基の設置場所】
▽道の駅但馬楽座 (養父市上野)
▽道の駅フレッシュあさご (朝来市岩津)
▽フラワータウン立体駐車場 (三田市弥生が丘)
▽カメウチ電装・太子営業所 (揖保郡太子町阿曽)
▽夢舞台地下駐車場 (淡路市夢舞台)
▽淡路市役所 (同市生穂新島)
◆丹波市が4カ所設置 公用車に2台導入も 今年度
丹波市は今年度、 二酸化炭素 (CO2) 排出量の少ない低炭素社会の実現をめざし、 電気自動車の急速充電器を4基設置する。 場所は、 市本庁舎、 春日庁舎、 山南支所、 市島支所の各駐車場。 年内の設置完了をめざしており、 電気自動車所有者なら誰でも24時間利用できる。 事業費は、 約3300万円。
市地域新エネルギービジョンによると、 市内のCO2排出量のうち、 最も多いのが自動車によるもので、 全体の約5割を占めている。 同排出量の抑制効果と、 さらには電気自動車を利用している都市部の観光客やビジネスマンの誘客につなげる。
また、 市は、 公用車として電気自動車2台を導入する予定。 約610万円を予算化している。
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2014年4月24日08:32
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待望の「ご開帳」実現 80年以上も扉の奥...
篠山市不来坂の薬師堂で4月21日、 堂内にまつられている本尊の薬師如来が御開帳された。 前回の開帳がいつだったかを記録したものが残っておらず、 80年間、 同集落で暮らしている男性も 「お薬師さんを見たのは初めて」 と話している。 少なくとも80年以上ぶりの御開帳を記念し、 高仙寺 (同市南矢代) の葉上剛仁住職を迎え、 法要を営んだ。 同集落の観音講 (11人) をはじめ、 集落の住民ら約20人で般若心経をあげたほか、 長さ約8メートルの大数珠で数珠繰りを行うなど、 薬師如来との初対面を喜んだ。
写真・80年以上もの間、 ご開帳がなかった不来坂の薬師如来座像
同薬師堂は、 「多紀郡四国八十八ヵ所霊場」 の85番目の札所で、 観音講が管理している。 毎年4月21―25の5日間に行われる 「山開き」 と呼ぶ札所めぐりの期間中は、 祭壇をたくさんの花で飾り、 参拝者には朱印を押すなどの接待をしているほか、 毎月1日にも寄り集まって祭壇に花をたむけるなど、 村人たちの心のよりどころとなっている。
手厚く祭っているにもかかわらず本尊の扉は閉じたままだった。 「滅多に開いてはならないものなのでは」 「本尊の御開帳は何年ごとにすればよいのやら」 「前回の御開帳はいつだったのか」 などと不明な点が多く、 開帳されることなく月日が流れたという。
住民には 「お薬師さんと向き合ってお祭りしたい」 という気持ちが常にあり、 2年前、 「一度開帳しよう」 という話が持ち上がった。 吉良博之自治会長が葉上住職に相談したところ、 「大切にお祭りする気持ちが大事。 毎年、 薬師如来を盛大に祭っている 『山開き』 の日がよいのでは」 と話がまとまり、 今回の開帳となった。
吉良自治会長が、 恐る恐る扉を開けると、 長年のほこりが降り積もった薬師如来座像が姿を現した。 高さは約35センチ (後光や台座を含むと約55センチ)。 左手に持つのが通例になっている薬壺 (やっこ) は見当たらなかった。
観音講代表の森本さかゑさんは 「ようやく姿を拝見しながらみんなでお参りすることができ、 気持ちがすっきりしました。 これからもきちんとお祭りさせてもらいます」 と笑顔だった。
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2014年4月21日08:13
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パワーアップ事業助成団体を募集 5月16...
こころ豊かな美しい丹波地域推進会議は、 地域団体が地域の活性化などに取り組む活動経費の一部を助成する 「交流促進パワーアップ事業」 の応募団体を募集している。 5月16日締め切り。
自治会、 婦人会、 老人クラブ、 子ども会、 まちづくり協議会、 各種団体で構成する実行委員会などが対象。
他団体との協働の輪を広げ、 主体的に取り組む新規または拡大事業で、 継続や発展が認められるものが対象。 助成額は50万円以内。 過去2回以上助成を受けた団体は2分の1補助。
特に力を入れるテーマ、 「都市との交流」 「子育て支援」 については、 別枠を設ける。 一般事業が事業費の3分の2補助に対し、 特定テーマ事業は全額補助とする。
6月に公開審査会を開き、 採択や助成金額などを決定する。 問い合わせと申請は、 事務局の丹波県民局県民交流室 (0795・72・5168)。
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2014年4月21日08:01
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丹波竜の仲間知って 竜脚類骨格展示 ち...
丹波竜化石工房 「ちーたんの館」 (丹波市山南町谷川、 0795・77・1887) で、 春期特別展 「竜脚類展」 が開かれている。 「丹波竜」 と同じ竜脚類のアマルガサウルスやカマラサウルス幼体の全身骨格、 模型などが展示されている。 5月18日まで。
アマルガサウルスは、 丹波竜と同じ白亜紀前期 (約1億1000万年前) に生息したとされ、 首に2列の突起があるのが特徴。 全長9メートルの全身骨格が、 同館入り口付近に配置され、 来場者を歓迎している。
カマラサウルス幼体の全身骨格標本は、 約半分が本物の化石でできている。 頚骨、 尾堆、 血道弓、 頭骨などの標本も合わせて展示している。 また、 丹波竜のフィギュアを手掛けた、 造形家の徳川広和さんが制作したアマルガサウルス、 カマラサウルスなどの模型7点も楽しめる。
開館は午前10時―午後5時。 入館料は大人200円、 小中学生100円。 月曜休館。
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2014年4月20日17:04
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春を五感で楽しんで 45窯元の工房を開放...
篠山市今田町内の▽立杭陶の郷 (上立杭) ▽兵庫陶芸美術館 (同) ▽こんだ薬師温泉ぬくもりの郷 (今田新田) ―の3観光施設と丹波焼の各窯元を舞台に、 29日―5月6日の8日間、 「やきものの里春ものがたり」 (やきものの里プロデュース倶楽部主催、 清水昌義代表) が開かれる。 窯元の工房での作陶風景や登り窯での焼成作業などを見学できるほか、 路地裏にさまざまな作家の作品や飲食ブースが並ぶ。 また、 春の今田町を五感で楽しんでもらおうと、 コンサートや茶会、 作品展など、 各施設や各窯元が趣向を凝らした多彩な催しを企画している。
窯元の“手仕事の妙”を間近で見られる 「開放 (オープン) 工房」 は、 5月3―5日に実施。 普段は立ち入ることがはばかれる窯元の工房を自由に見学できる。 ほとんどの窯元で写真やビデオの撮影が可能で、 45窯元が期間中、 持ち回りで催す。 工房を開放している窯元は目印として 「開放工房」 と書いたのぼり旗を立てる。
登り窯での焼成作業を見学できるイベントも3―5日に実施。 登り窯による焼成は通常、 各窯元で年間1、 2回行われているが、 ▽陶幸窯 (3日) ▽丹水窯 (4日) ▽俊彦窯 (同) ▽丹京窯 (5日) ―の4窯元が同イベント期間に合わせて特別に実施する。 時間はいずれも午前10時―午後4時。 写真撮影可。
また初企画として、 「やきもの通り」 と名付けた上立杭集落の裏路地約200㍍の区間で県内外の作家 (木工、 染色、 ガラスなど) が軒を連ねて作品を展示販売したり、 ワークショップを開く。 タコスや焼き菓子などの飲食ブースもお目見えする。 さらに、 5日午前10時―午後3時、 坏土 (はいど) 工場 (同町上立杭) で 「まくら」 と呼ぶ窯のレンガを作るワークショップもある。 参加自由。
このほか上立杭旧公会堂では3―5日午前10時―午後4時、 若手丹波焼陶芸家でつくる 「グループ窯」 の自作の器を使って、 スペイン料理のシェフがプロデュースするカフェが開店するほか、 狩場酒造 (秀月) とグループ窯の共同企画による日本酒の試飲や販売、 酒器などの展示販売を催す。
「陶幸窯」 窯元で実行委員長の市野浩さん (56) =同町上立杭=は、 「イベントを通じて、 陶工の技を間近に見ていただき、 丹波焼をより身近に感じていただけたら」 と話し、 来場を呼び掛けている。
イベントスケジュールや窯元の所在地などを掲載したパンフレットを各窯元や同3観光施設、 市役所などに置いている。 問い合わせは、 立杭陶の郷 (079・597・2034)。
このほか期間中、 各観光施設でのイベントは次の通り。
【立杭陶の郷】
▽グループ窯作陶展 「Re:丹波の技法」 ▽陶芸教室▽伝習会館で 「伝統工芸士展」 ▽伝産会館で 「古丹波」 「現代作家新作展」
【兵庫陶芸美術館】
▽創作グループ 「めんめ」 作品展と体験コーナー (5月3―6日) ▽春霞コンサート=ウッドデッキで開催 (27、 29日、 5月3―5日) ▽こけ玉、 陶片を使ったモザイク、 絵付け皿の楽焼き、 ガラスを使ったフュージング体験など (27、 29日、 5月3―5日) ▽お茶席 (27日)
【こんだ薬師温泉】
▽小露天風呂にて菖蒲 (しょうぶ) 湯を用意 (5月5日)
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2014年4月20日09:17
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篠山市内企業紹介・2カ所で展示
篠山市は25日―5月26日、 篠山市民センター (黒岡) と市役所本庁舎 (北新町) で地元企業の情報を紹介する 「企業紹介展」 を開く。
25日―5月12日は市民センターで。 午前9時―午後10時 (日、 月、 祝は午後5時まで)。 5月14―26日は市役所で。 午前8時半―午後5時15分 (土、 日閉館、 25日は正午まで)。
市民センターでは約50社、 市役所では約40社について、 開発製品や技術、 サービスなどを展示する。
問い合わせは市企業振興課 (079・552・5796)。
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2014年4月20日09:16
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「山の芋カーテン」...
篠山市 (農都環境課079・552・1117) が5月9日午前11時―正午、 篠山城跡三の丸広場 (篠山市北新町) で山の芋の 「緑のカーテン」 作りの講習会を開く。 受講者を募集している。
篠山東雲高校山の芋研究チームの高校生が指導する。 参加費1200円 (種芋、 プランター、 用土、 肥料代などを含む)。 先着50人。 申し込みは、 4月25日までに同課。
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2014年4月20日09:15
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女子サッカー「INAC神戸」スクール開...
なでしこリーグの女子サッカーチーム 「INAC神戸」 によるガールズサッカースクールが、 5月からアスコ・ザ・パークTANBA (丹波市市島町与戸) でスタートする。 毎週木曜日午後6時―7時半で、 対象は小学3―6年生。 スクール生を募集しており、 4月中は無料体験を実施している。 初心者も歓迎。
INACが丹波で定期的な女子対象の教室を開くのは初めて。 一昨年まで日本代表の澤穂希選手らが所属するトップチームでプレーし、 昨年はトップチームのアシスタントコーチを務めた米津美和さんがメーンで指導する。
入会金3000円、 年会費6000円、 月会費4000円。 スクール用ユニフォーム (4000円) が必要。
問い合わせはINAC神戸レオネッサクラブハウス (078・822・0179=平日午前10時―午後5時、 FAX078・822・0180、 school@inac-kobe.com)。
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2014年4月20日09:15
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住宅改修に10万円助成 5月1日から200件...
丹波市 (都市住宅課0795・74・2364) は、 自宅の修繕や補修などの工事 (リフォーム) をする際に、 その経費の一部を 「たんば共通商品券」 で助成する。 50万円以上の助成対象工事に、 一律10万円分の商品券を交付する。 5月1日から受け付けを始め、 200件を募る。 同30日まで。 2000万円を予算化した。
対象となるのは、 市内在住で住民登録している人自らが住んでいる住宅を、 市内に本社・本店がある業者が7月中旬以降に着工し、 来年3月31日までに実績報告ができる工事。 応募多数の場合は抽選。 募集件数に満たない場合は2次募集を実施する。
希望者は、 往復はがきに住所、 氏名、 電話番号のほか、 工事の内容、 日程、 金額 (概算)、 施工予定業者名を記入し、 市住宅係 (〒669―4192丹波市春日町黒井811) へ郵送する。
助成金交付決定通知書を申請者へ送付後、 工事に入ってもらい、 完了から10日以内に実績報告書の提出を求める。 報告書に不備がなければ助成金 (商品券) を交付する流れ。
この 「元気アップ住宅リフォーム助成」 制度は、 市内地域経済を活性化をねらい、 昨年度から実施している。 昨年度は、 200件の募集に対し、 257件の応募があり、 助成費用を追加補正予算で対応した。
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2014年4月20日09:14
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初心者狩猟免許講習会の受講生募集
5月31日と8月9日の全2回、 県中央労働センター (神戸市中央区) で開かれる、初心者狩猟免許講習会の受講生を募集している。
狩猟に関する法令や鳥獣類の知識・判別、 猟具の知識・取扱いを学ぶ。 受講料1万円。 申し込みは5月23日まで(1回目)と7月31日まで(2回目)に、 受講料を添えて現金書留で、 主催の県猟友会 (078・361・8127)へ。
同講習会は狩猟免許試験への予備講習会。 後日、 県主催の同試験の受験が必要。
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2014年4月20日09:13
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「トライやる」協議 公募委員1人募集 ...
丹波市教育委員会 (学校教育課0795・70・0811)は、 市内の中学2年生が地域に学ぶ 「トライやる・ウィーク」 の推進について協議する公募委員1人を募集している。 今年度は2回の協議開催を予定している。
応募資格は丹波市内在住、 在勤者で、 20歳以上。 任期は来年3月末まで。 報酬は1回 (半日) の出席につき3500円。 応募用紙に記入の上、 「学校・家庭・地域が連携して『生きる力』を育むために」をテーマに、1000字以内でまとめた作文を提出する。 5月2日締切。
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2014年4月20日09:12
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死について考える
遠藤周作氏の著書 『死について考える』 (1987年発行) に、 なるほどと感心するくだりがある。 末期がんの人から 「死ぬんでしょうか」 と聞かれた際にどう答えるのがいいか、 という聖母病院の看護婦長さんの話だ。 ▼若い看護婦だと、 「何言ってんのよ。 大丈夫」 と答えてしまいがちだが、 感覚が人一倍鋭くなっている患者は看護婦らの目や顔色、 言葉の調子で見抜いてしまうので、 そんな慰めは役に立たない。 いいのは、 「本当に苦しいでしょうね」 と、 患者の苦しみを理解すること。 ▼さらに 「いずれ私だって、 おばあちゃんと同じようになるんですよ」 と話しかける。 あなただけが死ぬのではなく、 元気にしている私もやがて死ぬことを示すことだという。 患者の孤独感を、 連帯感によって和らげるのだ。 ▼13日付の本紙篠山版で、 今田小学校1951年度卒業生が行った追悼式の記事が載った。 今田町の和田寺に同級生たちが集い、 亡くなった友達の子ども時代の写真を祭壇に並べ、 手を合わせたという。 ▼追悼式を提案した同寺の武内普照住職は取材に、 良寛の句といわれる 「散る桜残る桜も散る桜」 を引き合いに出し、 「人は皆、 等しく死を迎える。 あの世に行っても同級生で集まりたい」 と答えていた。 同級生ならではの連帯感に、 物故された方も喜ばれたに違いない。(Y)
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2014年4月20日09:12
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淡墨桜に逢いに
花見は一人では手持ち無沙汰だと言いつつ、 新聞一面に 「根尾の淡墨桜満開」 の写真が出ると行かねばと出かけてしまう。 本当に桜の咲いている間というのは、 落ち着かない季節なのだ。 今は本巣市になったが、 数年前までは岐阜県本巣郡根尾村というのが淡墨桜の所在地。 西国三十三箇所の満願寺、 谷汲山華厳寺からさらに車で三十分奥へ。 六世紀というから今から千五百年前、 この地に隠棲されていた継体天皇が都へ戻られる際にお手植えされたというのが淡墨桜。 エドヒガン桜という品種で、 花はやや小ぶり、 つぼみの時は淡いピンクだが、 咲くほどに白く、 まさに淡墨色になる。
今年は四月六日頃に満開、 私が訪ねた七日は、 朝晩の低温のせいか、 まだ散る気配も無く咲き満ちていた。 平日だが、 関西や関東からの観光バスの団体客で溢れている。 「あの桜一本でこんなに全国から集まるとはすごい」 とか、 「いやいや、 土日なんてもっとすごいよ、 ラッシュアワーの電車みたいだよ」 という会話も聞こえてくる。 私の家から車だと一時間半なのだが、 この時期、 渋滞もあるかと電車に。 JRと第三セクターの電車を乗り継ぎ二時間、 沿線の名も無い駅の桜も見ながらの小さな旅も楽しかった。 何度も見たけれど、 咲きはじめだったり、 散りかけだったりして、 今年ほど満開ぴったりに逢えたのは初めてだ。
恐竜の脚のように太い幹、 たくさんの支柱と綱が千五百年の桜を支えている。 快晴の空の遥か向こうに能郷白山が残雪をまとい真っ白。 細見綾子の 「雪嶺と吾との間桜満つ」 の俳句を実感した。
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2014年4月20日09:11
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上山俊一氏訃報
上山俊一氏 (うえやま・しゅんいち=元氷上郡民生委員児童委員連絡協議会会長、 元丹波ひかみ農協理事) 15日午後4時55分、 病気のため丹波市内の病院で死去、 88歳。 自宅は丹波市春日町新才56。 葬儀は18日、 おこなわれた。 喪主は、 長男、 秀樹 (ひでき) 氏。
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2014年4月20日09:11
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恐怖映画主題歌に起用 シンガーソングラ...
丹波市出身のシンガーソングライター、小南泰葉さんが、4―6月にかけて公開される、 アイドルグループ乃木坂46主演のホラー映画3部作の主題歌を担当する。 19日公開の 「死の実況中継 劇場版」 (能條愛未さん主演) の主題歌は、 小南さんの最新シングル 「3355411」。
映画は、 都市伝説をもとにした脚本。 小南さんのウェブサイトによると、 都市伝説から着想を得て作られた小南さんの最新曲の世界観や、 ライブ会場で自作のわら人形を売っていたことなどから、 同映画の制作委員会が起用を決めた。
小南さんは、 「ホラー作品は大好きなので 『世界観が作品にぴったり』 と伺って本当にうれしいです。 でも本当に怖いのは人間の心。 それを私の曲で表現できればと思います」 とコメントしている。
5月公開予定の 「デスブログ 劇場版」 (中田花奈主演)、 6月公開予定の 「杉沢村都市伝説 劇場版」 (伊藤寧々) には、 新曲を提供する。
6月から、 映画主題歌などを引っさげ、 東名阪ライブツアーを行う。
詳細は公式ウェブサイト (http://kominamiyasuha.jp)。
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2014年4月20日09:09
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丹南校の「里山文化」
篠山産業高校丹南校では、 郷土料理や間伐作業、 しめ縄作りなどの体験を通じて、 先人たちの知恵や身近な環境問題について学び、 考える3年生対象の 「里山文化」 という授業を行っている。 2007年度から始まった同校独自の設定科目で、 17日に今年度の里山文化がスタートし、 取材でお邪魔した。 初回の講座は、 こんにゃく作り。 アクを抜かずに口に入れると、 病院に担ぎ込まれるほどのエグ味を持つこんにゃく芋が、 ひと手間かけるだけでお馴染みのこんにゃくになることを体感し、 さぞかし楽しかったことだろう。
里山文化は、 年間を通じて13講座実施している。 残り12講座も草木染めやつる細工、 シカ肉料理など、 充実のラインナップだ。 次回24日は山菜教室。 これまで何気に見てきた雑草や木の芽がおいしく食べられると分かったときの感動は大きい。 私もその昔、 タラノメやクサソテツ (コゴミ)、 アザミなどが食べられることを教わった。 それ以後、 この時期の散歩がまるで宝探しをしているかのようでおもしろくなった。 こんな感動を授業の中で味わえるなんて、 なんともうらやましい。(太治庄三)
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2014年4月20日09:08
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大河ドラマ誘致へ “赤井 VS...
丹波市 (観光振興課0795・74・1149) が、 観光パンフレット 「丹波戦国名将伝」 を作成した。 兵庫県や京都府の市町が連携し、 NHK大河ドラマに明智光秀を登場させてほしいという誘致運動を展開する中で、 人物にスポットを当てたパンフレットを作ることにしたという。
黒井城主で、 「丹波の赤鬼」 と称された猛将、 赤井 (荻野) 直正と、 織田信長が認めた戦国の武将、 明智光秀。 黒井城を舞台に激しい戦いを演じた両雄を並び立たせ、 2人のプロフィールを中心に、 人物に関する裏話、 ゆかりの地などを紹介している。 篠山八上城主の波多野秀治、 春日局 (幼名・お福) についても解説している。
丹波攻め合戦図として、 戦国時代の丹波国を中心に、 丹後、 但馬、 播磨、 摂津など、 赤井軍と明智軍を中心に勢力図や古戦場、 城跡などについて、 文章や写真を盛り込んだ。 武将のイラストは中川英明さん (氷上町)、 写真は前田太陽さん (柏原町) から空撮した写真の提供を受けるなど市民の協力を得て、 親しみやすい内容に編集している。
パンフレットは、 丹波おばあちゃんの里 (春日町七日市) などに置いている。
同課は、 「まず戦国時代に戦った武将について市内外の人に知ってもらい、 関心が高まっていけば」 と話している。
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2014年4月20日09:07
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「まるいのナビ」発行...
篠山市は公共交通情報をまとめた冊子 「まるいのナビ」 の2014年版を作成した。 1万9000部を発行し、 4月21日に市の広報とともに1万7000部を全戸配布する。
▽コミバスハートラン▽乗合タクシー日本交通▽京阪京都交通・阪急バス▽神姫グリーンバス▽JR福知山線▽タクシー・福祉タクシー―について、 路線図や停留所、 運行時刻表などを掲載している。
昨年版からの変更点は、 ▽火打岩線乗合タクシーの新停留所設置によるルート変更▽消費税増税に伴う料金改定の反映―の2点。 マスコットキャラクターの 「まるいの」 とガールフレンドの 「まめりん」 も登場している。
問い合わせは市企画課 (079・552・5106)。
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2014年4月20日09:06
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ケーキと生パスタの店「虚空蔵」がオープ...
兵庫陶芸美術館 (篠山市今田町上立杭) 内に4月17日、 ダイニングカフェ 「今田虚空蔵 (こんだこくぞう)」 がオープンした。 手づくりケーキと生パスタを柱に、 地元産食材にこだわったメニューを提供する。 経営者は、 同町をはじめ三田市や小野市、 加東市で 「獅子銀」 や 「そろばん亭」 などのレストランを展開している溝畑敏樹さん (57) =同町釜屋。 「今田虚空蔵」 は6店舗目。
店名の虚空蔵は、 地元の山の名前。
メニューには、 ▽ナスと厚切りベーコンのトマトソース (900円) ▽明太子とヤリイカのクリームパスタ (950円) ▽山菜とタコと梅の和風パスタ (950円) ▽和牛ミンチと国産豚ミンチのボロネーゼ (950円) ―などのパスタ単品のほか、 前菜、 厚切りトースト、 パスタ、 デザート、 ドリンクをセットにした虚空蔵ランチ (1500円) やパスタランチ (1300円) などがある (価格はいずれも税別)。 子ども用のメニューもある。
溝畑さんが所有する約2㌶の広大な田畑で有機肥料、 低農薬で育てたコシヒカリや野菜を使用。 肉など、 その他の食材も可能な限り地元産にこだわっている。 店舗西側に屋外ウッドデッキが広がり、 丹波焼の里が一望できるなど、 眺望は抜群。 ここでの飲食もできる。 店内には14テーブルを配置し、 44人の収容が可能。
オープン前日の16日には内覧会を催し、 同美術館職員や丹波焼窯元をはじめ、 市内の団体組織の代表者、 県や市の行政関係者ら約100人が出席。 ウッドデッキでの立食パーティーを楽しみながら開店を祝った。
溝畑さんは 「生まれ育った今田町の素晴らしさを食を通じて感じてもらい、 地域の活性化につながっていくよう頑張っていきたい」 と話している。
営業時間は、 午前11時から同美術館閉館時まで。 ラストオーダーは閉館の1時間前。 今田虚空蔵 (079・590・3633)。
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2014年4月20日09:06
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途上国にワクチンを ペットボトルキャッ...
丹波市国際交流協会は16日、 途上国の子どもたちにワクチンを届ける運動に協力しようと、 市民から集めたペットボトルのキャップ697キロを回収業者に渡した。 キャップは1キロ (400個) 10円でリサイクル業者に売却され、 得たお金を認定NPO法人 「世界の子どもにワクチンを」 日本委員会に寄付する。
昨年12月以降に同協会に持ち込まれたもので、 市内の小中学校や各種団体、 企業、 スーパーマーケットなど34団体と個人が協力した。 1トン土のう3袋にもなり、 クレーントラックで引き取られた。
同協会は2008年からキャップの回収運動に取り組んでおり、 これまでに約1万3000キロ、 約521万個が集まった。 キャップ800個で1人分のポリオワクチン (約20円) が買え、 これまでに約6500人分の同ワクチンが買えたことになるという。
足立一夫協会長は 「始めたころはこんなに集まるようになるとは思わなかった。 環境問題や、 途上国の子どもの福祉に関心を持ってもらっていることに感謝したい」 と話している。
丹波市内の団体や個人であれば活動に協力できる。 同協会 (0795・72・5880、 月―金曜日)。