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2014年5月25日08:43
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白雪大納言小豆のブランド化めざす 畑 ...
大粒の白小豆で、 ほとんど栽培されていない 「白雪大納言小豆」。 丹波市の新たな特産化をめざす 「ブランド推進委員会」 が22日設立され、 委員長に選ばれた。 忘れ去られつつあった同小豆を再発見し、 自ら栽培も手掛ける。 県の補助を得て、 生産者、 丹波市観光協会、 丹波市らの委員と、 1年かけて、 販路と活用策を研究する。
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「4年前に白雪大納言と出会い、 昨年初めて栽培しました。 昨年収穫した小豆を種に、 今年は栽培面積を拡大します。 昨年、 第1歩を踏み出し、 委員会ができた今年は第2歩という感じ。 委員の意見を聞いて、 良い戦略を練りたいと思います」
「本業は小売業ですが、 自分で栽培しないと説得力がないと考え、 30アールの農地を借り、 栽培しました。 丹波大納言小豆より遅い7月末からは種します。 反収は70―120キロとされています。 昨年は湿害に遭いました。 水田転作の農地より、 畑地の方が適しているように感じます。 品種は固定されていますが、 『先祖返り』 を懸念して、 丹波大納言とは離れた場所で栽培しました」
「“父親”が大納言小豆のため、 他品種の白小豆と比べ、 とにかく粒が大きい。 100粒重量は21・7グラムと、 一般的な白小豆の2倍以上あります。 委員に試食してもらいましたが、 食味も良いと好評でした。 市民のみなさんにも味見をしてほしいので、 今秋収穫した 『白雪』 を試食してもらう機会を作りたい」
「丹波大納言は、 全国にとどろく最高級小豆。 『白雪』 もがんばって、 『赤と白の小豆産地』 と言われるよう育てたい。 『白雪』 が良い丹波のブランドになること。 それが一番の望みです」
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氷上高校商業科で特別非常勤講師をしていて、 生徒から 「白小豆はないのか」 とたずねられたのが、 「白雪」 と出会うきっかけ。 「幻」 から 「特産へ」。 大きな夢を描いている。 43歳。 丹波市市島町市島。
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2014年5月25日08:43
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九尺藤
桜から牡丹、 そして藤の花へと季節はめまぐるしく過ぎる。 気がつけば母の日も過ぎ、 カーネーションやナデシコの寄せ植えも少し枯れはじめた。 さらに薔薇が満開、 その次は百合。 花を追いかけている内に、 今年もはや半分過ぎてしまう。
今月の帰省の折り、 初めて市島町の白毫寺の九尺藤を見に出かけた。 寺の裏の広場と山裾に、 それは見事な藤棚が連なっている。 甘い香りが漂い、 みんな藤棚の下でうっとりと藤を見上げている。 九尺藤というのは品種の名前で、 実際は五尺 (約百五十センチメートル) ぐらいが最長とか。 平日だったが、 大阪ナンバーの観光バスが次々とやってくる。 乗客は大体が六十代の半ば過ぎという年代。 この日は旧暦の花祭りで、 境内には甘茶仏が藤や牡丹で飾られている。 その傍にはぽっくり地蔵さん。 参拝客は、 懐かしそうに甘茶を頂いては、 ぽっくり地蔵にお参りしている。 藤棚の下にはベンチや腰掛がたくさん置いてある。 寝転がって写真を撮っている。 どんな風に見えるのか、 少ししゃがんで見たりもした。
十年程前、 両親が孫に連れられて此処を訪れた。 父にとっての最後の外出だったようだ。 広場には、 飲食店やみやげ店も出ていた。 丹波の鹿の角で作ったキーホルダーが、 ずいぶん安価で売られていたので、 夫の土産に買った。
この寺は天台宗の古刹で本山は比叡山延暦寺。 庭園内の池とか背後の鬱蒼とした杉山など、 藤のない季節でもなかなか風情がありそうだ。 あとどれだけ見て廻れるか分からないが、 出来るだけ故郷丹波を、 この目で確かめておきたいと思う。
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2014年5月25日08:39
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岡本絹代さん訃報
岡本絹代さん (おかもと・きぬよ=ヒカミスカイボウル取締役監査、 岡本憲三ヒカミスカイボウル代表の母) 21日午前1時47分、 病気のため丹波市内の病院で死去、 77歳。 葬儀は23日、 おこなわれた。 自宅は丹波市氷上町西中89。 喪主は夫、 喜八郎(きはちろう)氏 (ヒカミスカイボウル会長)。
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2014年5月25日08:38
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能楽師...
阪神間を中心に演奏活動を展開している能楽大倉流小鼓方の上田敦史さん (40) がこのほど、 大阪府豊中市から氷上町石生に移住した。 「ご縁に任せて移住したが、 この土地と人から良い 『気』 をもらっており、 能を演じる上でプラスの影響が出ている」 と言い、 秋には丹波新聞社で、 演奏の仕方を楽しく教える初心者向けの 「小鼓講座」 を開く予定。 「より多くの人に能の魅力や醍醐味を伝えたい」 と話している。
丹波への移住は、 昨年、 農家レストラン 「三心五観」 (春日町下三井庄、 藤本傑士さん経営) で食事をした際、 藤本さんと食や能楽の歴史について語り合ったのがきっかけ。
食生活法の一つ 「マクロビオティック」 を学ぶなど、 現代社会の 「食」 のあり方に疑問を持っていた上田さんは、 藤本さんの 「食」 への取り組みに感銘を受けた。 後日、 同レストラン近くの田んぼで、 「農」 と 「能」 をコラボさせたイベント 「農ライフ能ミュージック」 を開催するなど、 交流を深めた。 「良い舞台を務めるためには、 普段の生活の中で、 舞台に向かう 『気』 を養うことが大切。 また、 家族のために、 自分で安全な作物を育てたいという思いもあった」 と、 「半農半能」 を志し移住を決意。 「丹波から阪神間に移動する時間は、 自分だけの大切な時間。 舞台に向けて気持ちを集中させる良い時間になっている」 という。
上田さんは和歌山県生まれ。 能楽太鼓方の悟さん (65) の次男として、 幼い頃から能の子役である 「子方」 として舞台に立った。 高校生のときから、 大倉流16世宗家、 大倉源次郎さんに小鼓の手ほどきを受け、 高校卒業後に正式に入門、 10年間内弟子修業をした。 小鼓方としての初舞台は、 18歳のとき、 篠山市の春日神社で元日に行われた 「翁神事」 で、 脇鼓を担当した。 以来、 毎年、 翁神事の舞台に立っており、 「この舞台に立つと、 新年を迎えたと実感する」 と語る。
独立後は、 大阪や京都などで稽古場を開いたほか、 全国各地の舞台に出演。 海外公演も数多くこなしている。 3年前には、 兄で太鼓方の慎也さん (42) らと能楽ユニット 「鼓舞志座 (こぶしざ)」 を立ち上げ、 演奏を通して 「能」 の魅力を伝えている。 さまざまなロケーションで能舞台をプロデ
ュースしている。
上田さんは 「中学生のときにも、 篠山市を訪れたことがあり、 丹波は昔から縁がある土地だと思う。 今後は丹波でも能舞台を楽しんでもらう機会をつくりたい。 気軽に声をかけてもらえればうれしい」 と話している。
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2014年5月25日08:37
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ペタンク男子昨年度 日本ランク2位 柏...
ペタンク愛好家の田原恭二さん (67) =丹波市柏原町見長=が、 日本ペタンク・ブール協会の認定大会における昨年度のランキングで、 男子では全国2位、 男女総合では同3位の好成績をおさめた。 ペタンク歴20年で最高の成績。 「ここまでくれば、 全国1位をめざしたい」 といい、 4月から始まった今シーズンも、 5月に淡路で行われたジャパンオープンで3位に入るなど、 好調なスタートをきっている。
同協会公認大会は、 日本選手権から地域の大会まで、 大会の規模や参加チーム数によってA―Eランクに分かれており、 それぞれ成績に応じてポイントが決められている。
田原さんは昨年度、 近畿圏内で行われた31試合に出場し、 251ポイントを集めた。 鳥取県協会が主催する大会で優勝し、 一気に25ポイントを獲得したり、 予選敗退することもあったが、 平均すると絶えず10位以内をキープしたことになるという。 全国1位は、 254ポイント(25試合出場)だった。
ペタンクでは、 ▽相手の球に寄せる▽相手の球に当てて飛ばす―のが作戦をたてる上での基本的な技術。 田原さんは、 相手の球に当てるのを得意としているが、 昨年度は 「寄せる、 当てるの両方が安定し、 大崩れしなかった」 と振り返る。 70歳まではがんばろうと、 毎日の練習量を増やし、 「ベスト10には入りたい」 と気合を入れて臨んだシーズンだった。 過去最高は11位だった。
田原さんは、 「日本選手権大会やジャパンオープンでの優勝も目標にがんばりたい」 と意気込んでいる。 なお、 最高峰の日本選手権で優勝すれば、 60ポイント。
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2014年5月25日08:37
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文の里に学ぼう
水着姿の女性の胸には 「いいムネあります」。 ウォシュレットに座り込んだ男性は 「シャワーが止まらないんです」。 洋服には 「似合ってなければ口には出さず、 顔に出しております」 ―。 これは何かというと、 肉、 電気、 婦人服、 それぞれの店をPRするポスターの写真とキャッチコピーだ。
大阪市阿倍野区にある 「文の里商店街」 がおもしろい。 どこにでもありそうな下町の商店街がユニークなポスターを製作して、 にぎわいを取り戻そうとしている。
冒頭で紹介したように、 これでもかとネタが詰め込まれたもので実に大阪らしい。 笑いと人情味あふれるポスターの評判は上々で、 新規の客も訪れているという。
友人が文の里に住んでいたので遊びに行ったことがあるが当時もシャッターを閉めた店が多く、 活気があるとは言いがたかった。 その下町が取り組んだこのポスターは、 まさに販売促進、 経営戦略だ。
どんな業種でも何もせずに生き残れる時代ではなくなった。 不況、 不況と愚痴っても始まらない。 変わることの大切さをおもしろポスターが教えてくれている。 (森田靖久)
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2014年5月25日08:32
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13集落に木製ベンチ 熊やフクロウ刻む ...
青垣町遠阪自治協議会まちづくり委員会 (足立美隆会長) が、 同地域13集落の公民館にそれぞれ丹波産のスギ材でこしらえたベンチを置こうと取り組んでいる。 同委員で、 丹波チェンソーアートスクール代表の塚原吉智さん (46) =丹波市青垣町応相寺=らが、 両脚に熊やフクロウを彫るなどした楽しいベンチで、 座り心地もよいと好評。 現在、 5つめの製作に取り掛かっている。
「まちなかベンチ」 と呼び、 公民館を訪れた高齢者などが休憩しながら、 おしゃべりを楽しんでもらおうと始めた。 これまでに杉谷、 遠阪、 下地、 応相寺に設置した。 長さは約3メートルで、 6人ほどが座れる。 スギ材をチェンソーで加工し、 釘を使わずに組み立てた頑丈な構造ながら、 座り心地も追求。 塚原さんは、 「背もたれの角度も研究に研究を重ねた」 と笑う。
現在、 今出に置くベンチを製作中。 17日には、 同集落にある 「今出せせらぎ園」 で、 同自治協議会と森づくりで6年前から交流しているアサヒビールの社員家族約60人を前に、 チェンソーアートを実演しながら仕上げの作業を行った。
塚原さんが代表を務める丹波チェンソーアートスクールは、 7月から今出せせらぎ園を会場に始める第5期生 (7月―来年5月) を募集している。 全5回で、 基本的な作品から複雑な作品まで5作品を作る。 詳細は塚原さん (090・1597・1306)。
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2014年5月25日08:31
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第380問
自動車税の納期は6月2日です。 丹波地域は、「納期内の納付率」が、過去5年連続である順位です。 11県税事務所中、 何番目でしょう?
1.10位
2.3位
3.7位
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2014年5月25日08:30
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「趣味の陶芸展」仲間の男性3人 丹波の...
丹波の森公苑展示ギャラリーで5月31日まで、 「趣味の陶芸展」 が開かれている。 石原康次郎さん (78) =丹波市氷上町新郷=、 足立良夫さん (78) =同町市辺=、 宮地栄八さん (62) =神戸市=の合同展で、 それぞれの持ち味を出した31点が並んでいる。
3人は陶芸歴15年から22年で、 いずれも趣味のベテランの域に入っている。
石原さんは、 継続してモチーフにしているリュックのほか、 新しく 「月食」 をイメージした球体オブジェを出品。 足立さんは、 高さ約45センチの窯変壺や、 焼き締めのつくばいなどを、 宮地さんは白磁と青磁を中心に、 直径約40センチの花器、 鉢、 皿などを出品している。
3人は 「今や趣味を超えて本気の陶芸。 ぜひ見てほしい」 としている。
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2014年5月25日08:29
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7月に人形劇フェスタ 本番に向け練習に...
7月26、 27の2日間、 篠山市内の8会場で約15の人形劇団が昔ばなしをテーマに作品を上演する 「丹波ささやま人形劇フェスタ」 (同実行委員会主催、 委員長=吉田真知子・篠山チルドレンズミュージアム代表) が開かれる。 出演団体の一つで、 市内の小学生で結成した 「篠山子ども人形劇団 茶の花」 は、 「おむすびころりん」 を披露する。 「茶の花」 の子どもたちは本番に向け、 定期的に同ミュージアム (小田中) に集まり、 プロの人形劇団員の指導のもと、 元気いっぱいに練習に励んでいる。
「茶の花」 のメンバーは、 小学1―4年生の8人 (男子2人、 女子6人)。 同実行委員会が今年2月から市内の子どもを対象に募集していた。
3回目の練習日となった17日、 同ミュージアムで毎週土、 日に人形劇を上演している 「人形劇団クラルテ」 の団員、 髙平和子さんの指導で、 配役を決め、 演出方法を話し合ったほか、 せりふの練習や人形の動かし方などを学んだ。
髙平さんは、 子どもたちにタオルを輪ゴムで縛ってこしらえるネズミ人形の作り方を教えた。 子どもたちは夢中になってタオルのネズミ人形を作ると、 手に装着して舞台裏にスタンバイ。 にぎやかに餅をつく物語のワンシーンを練習した。
「茶の花」 の練習は、 4月中旬からスタート。 7月中旬まで計10回の練習を予定している。
「茶の花」 メンバーの佐野羽瑠 (はる) さん (城北畑小4年)、 七実樹 (なみき) さん (同2年) 姉妹は、 「人形が本物みたいに見えるように操れるようになりたい。 家でもしっかりと練習したい」 と声を弾ませていた。
同フェスタ実施計画では初日、 オープニングとして、 たんば田園交響ホール (北新町) で人形劇団 「クラルテ」 が手塚治虫原作の 「火の鳥」 を公演。 その後、 2日間にわたり、 鳳凰会館 (河原町) や八上小学校体育館などで公募の人形劇団が公演する。
問い合わせは、 同ミュージアム (079・554・6000)。
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2014年5月25日08:28
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食用、薬用の山野草 鉢植え43点展示 青...
青垣いきものふれあいの里 (丹波市青垣町山垣、 0795・88・0888) で 「自然の恵み展」 が開かれている。 食用や薬として使われる身近な野草43点と、 間違いやすい毒草6点が展示されている。 6月22日まで。
生息環境別に展示。 「耕作地の周辺」 では、 イタドリやオオバコ、 スギナなど、 「谷・沢沿い・岩場」 では、 ギボウシやクレソン、 セリなどのそれぞれ鉢植えを、 利用方法の説明を添えて展示している。
イタドリは、 「生食でもよいが、 塩もみしてサラダに、 ゆでてあえものに」、 サルトリイバラは、 「初夏の若い葉をゆでてさらし、 おひたし、 あえもの、 赤い果実は果実酒に」 などと記している。
毒草は、 ウマノアシガタ (キンポウゲ科)、 ヤマトリカブト (同) などを展示。 山菜と新芽が似ていたり、 同じ場所に生えることから、 誤って食用に採取しないよう注意を呼びかけている。
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2014年5月25日08:28
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丹波福知山明智光秀公研究会が京都へバス...
6月8日午前8時15分に福知山駅南口バス停前に集合。 明智光秀、 春日局、 海北友松 (かいほう・ゆうしょう) などのゆかりの地を訪ねる。
行き先は、 ▽建仁寺=安土桃山時代から江戸時代にかけて活躍した海北友松の制作した雲龍図などの水墨画を鑑賞▽南禅寺=金地院の明智門を見学▽真如堂=光秀の重臣、 斎藤利三と、 親交のあった友松の墓を訪ねる▽妙心寺=明智風呂、 麟祥院の春日局木像などを拝観―。 会費8000円 (昼食、 資料代など含む)。
6月2日までに同研究会事務局の西雄直樹さん (0773・22・7266)。
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2014年5月25日08:26
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「はじめまして交流会」 参加者募集
6月12日午前10時から木の根センター (丹波市柏原町柏原) で開く「はじめまして交流会」 の参加者を募集している。「親子であそぼう!りとみっく」 と題し、 神戸市で教室を開く三村裕子さんと一緒に、 親子でリズム遊びや身体を動かして楽しむ。 親子25組を募集。 参加無料。
丹波市ファミリーサポートセンター (0795・70・2244) の主催。5月30日までに同センターへ。
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2014年5月25日08:24
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森づくり講座...
6月7日午前10時―午後3時半、 丹波の森公苑で。 参加費500円、 定員5人。 講師は同公苑職員の森づくり活動アドバイザー。 5月31日申し込み締め切り。 丹波の森公苑 (0795・72・5165)。
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2014年5月25日08:23
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東洋電機が「兵庫県環境にやさしい事業者...
丹波市氷上町成松の電気機械器具製造、 東洋電機株式会社 (小尾秀夫社長) が、 生活者の視点から優れた環境保全・創造活動を展開しているとして受賞した。 変圧器にストレスを与えず、 電源不要時の運転停止で省エネが可能な開閉器を開発するとともに、 地元の成松連合区と 「甲賀の里企業の森づくり」 に取り組んでいる。
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2014年5月25日08:22
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夢の舞台に再挑戦「札幌よさこい祭り」出...
よさこいチーム 「丹波篠山楽空間 一期一会」 が6月4―8日、 北海道札幌市で開催される日本最大級のよさこい祭り 「YOSAKOIソーラン祭り」 に出場する。 2年ぶり2度目の出場。 同祭りのためにつくり上げた新曲 「刹花 (せつな)」 を引っさげ、 夢のファイナルステージをめざして約100人で挑む。 18日、 篠山市民センターで壮行会が開かれ、 大勢の支援者を前にチームを代表したメンバー数人が決意表明したほか、 演舞を披露するなど、 北の大地で笑顔の大輪を咲かせることを誓った。
写真・壮行会で大会曲の 「刹花」 を上演する 「丹波篠山楽空間 一期一会」 のメンバー=篠山市黒岡で
「YOSAKOIソーラン祭り」 には毎年320チームほどが出場。 踊り子約3万3000人、 観客動員数は200万人を超える、 さっぽろ雪まつりと肩を並べる大型イベント。 約10ブロックに分けて審査が行われ、 各ブロックの1位は 「ファイナルステージ」 で、 2位は 「セミファイナルステージ」 で踊る。
「丹波篠山楽空間」 がこれまでに9度、 同祭りに挑戦したが、 「楽空間と一緒に夢の大舞台を目指そう」 と、 思いを共にする市内外の踊り子たちが寄り集まって2012年に 「丹波篠山楽空間 一期一会」 を結成。 同年、 オリジナル曲 「天槍―AMARI―」 を引っさげ、 約80人で同祭りに挑んだものの入賞には届かなかった。 悔しさを胸に再起を誓い、 昨年は踊りに対する技術や気持ちに磨きをかけるため、 あえて同祭りへのエントリーを見送り、 充電を図った。
今年も 「楽空間」 を筆頭に篠山市内をはじめ、 丹波や西脇、 小野、 加古川、 遠くは大阪や尼崎、 鳥取から、 前回より20人以上多い踊り子が集結、 練習に汗を流している。 練習を重ねるたび、 踊りは表情豊かになり、 先月27日、 大阪市で開かれた 「大阪ベイエリア祭 『Worldあぽろん』」 で準大賞を受賞。 今月4日の加古川 「踊っこまつり」 では踊っこ部門特別賞 「歓」 を受賞するなど、 練習の成果を見せている。
新曲 「刹花」 は6作目のオリジナル曲。 「花が美しく咲いているのはわずかな時間。 踊りも4分程度と短いが、 そのわずかな演舞時間のために何百倍もの練習時間を費やし、 ワンステージにかける。 そんな思いと、 美しく咲こうとする花の力が似ていることから命名した」 とチーム代表の上羽裕樹さん (29) =三田市。 「2年前は、 自分たちの最高の踊りを持ち込んだつもりでいたが、 ファイナルステージの夢はかなわなかった。 しかし今度は、 悔し涙ではなく、 みんなとここに来られてよかった思えるように踊りたい。 北海道の地から篠山に元気を届けられるよう、 力いっぱい踊ってきます」 と話している。
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2014年5月25日08:22
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チップ製造施設開所祝う 年間4000トン見...
バイオマスたんば (丹波市柏原町下小倉、 社長=中尾正文・丹波市森林組合長) の木質バイオマス供給施設の開所式が21日にあり、 関係者が完成を祝った。 間ばつなどで搬出された未利用の木質資源をチップ化、 おが粉化し、 チップボイラーなどの燃料に供給するもので、 自然エネルギー活用による循環型社会への貢献をめざす。
中尾社長は、 「熱燃料のチップ製造を通じ、 木材の地産地消、 地域活性化につなげたい。 災害に強い森づくりをめざし、 本格稼働に向けいっそう努力する」 とあいさつした。
同社は、 丹波市森林組合、 丹波ひかみ森林組合、 丹波林産振興センターが出資し、 昨年設立。 施設面積4760平方メートル。 チップ加工棟 (427平方メートル)、 事務所棟 (約35平方メートル)、 屋根付き乾燥施設 (120平方メートル) などを備える。
加工棟には1時間12トンの製造能力があるチッパー、 畜産業の敷材になるおが粉加工機などを備える。
スギ、 ヒノキから年間4000トンのチップ、 おが粉を製造する。 チップは、 グリーンベル青垣 (青垣町田井縄) の温水プールと薬草薬樹公園 (山南町和田) のチップボイラーの燃料として販売するほか、 県内で販路を探す。 今年度は6000万円の売上を見込む。
写真・チップ製造機を見学する関係者
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2014年5月25日08:21
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こども園「1法人2園」を報告 住民団体...
柏原地域における認定こども園の方向性を協議していた 「柏原地域就学前教育・保育に関する地域協議会」 (廣田誠信会長、 26人) は21日、 地域が運営する法人を設立し、 東西2園 (東=崇広幼稚園と柏原保育所を統合、 西=新井幼稚園と柏原西保育所を統合) を開園する 「1法人2園」 とする内容の報告書を、 辻重五郎市長に提出した。 これを受け、 23日には同地域の住民らでつくる 「公立の保育所の幼稚園の存続・充実を求める会」 が、 同協議会のまとめに対し、 「住民総意ではなく、 容認できない」とする申し入れ書を同市長に提出。地域の意見が混迷の状態に陥っている。
法人が運営する150―200人規模のこども園を全市に広げる―とする市の方針を受け、 2010年12月から柏原町自治会長協議会で協議を重ね、 12年3月に幼稚園、 保育園長や保護者代表、 学識経験者らでつくる同地域協議会がスタート。 今年3月までに15回の会合をもち、 方向性をまとめた。
昨年11月には柏原町自治会長協議会への協議結果報告を行い、 今年1月には新井、 崇広両小学校区で一般住民を対象にした経過報告会を開催。 4月には、 協議結果を知らせる書面を全戸配布した。
廣田委員長は、 「市の基本方針を受け、 議論を重ねるうちに柏原も丹波市の一員であり、 他の地域と同じ方向で行こうという考えが浸透した」 と言い、 「様々な意見は出たが、 まとめの段階で反対はなかった」 と振り返る。 さらに 「今後は反対している人の意見も取り入れながら進めなければ」 と話した。
一方、 「求める会」 は、 これまで幼稚園、 保育所ともに公立運営されてきたことを 「よき伝統」 ととらえ、 現施設の改築、 充実への方向転換を求める署名活動を開始。 これまでに約850筆を集めたという。 また、 17日には柏原自治会館で意見交換会を開催。 「協議の途中で市民の意見も聞かず、 報告会においてもほとんどの意見が反対や批判、 不安の声だった」 などと、 協議会のまとめに対し、 市長に慎重な対応を求める申し入れ書への賛同者を募った。
求める会の代表幹事の一人、 細谷マサ子さん (70) =柏原町南多田=は、 「大きなこども園になれば、 目が行き届かないと不安がる声は多い。 柏原の公立運営を維持し、 保護者が公立か、 私立か選択できるのも丹波市の魅力のひとつになるのではないか」 と話す。
「住民の総意でない」 という声に対し、 小田繁雄教育長は、 「3月の柏原町自治会長協議会の席で、 4月の各自治会の総会において、 こども園に対する意見があれば、 出向いてでも説明すると申し入れたが、 問い合わせなどはほとんどなかった。 総意は得られたと判断している」 と話す。 また、 「子育てが多様化する中で、 迅速、 柔軟に対応できるのが法人のよさ。 営利を目的とする民間ではなく、 子どもの教育に寄り添ってきた地域立の法人であり、 市教委も最大限の支援をする」 と理解を求めている。
辻市長は、 「反対の声はあると聞いていたが、 そこから進んでようやく方向性がまとまったと報告を受け、 喜んでいた矢先で驚いた。 中身について教育委員会に伝え、 今後の対応を考えるが、 現状では協議会の報告書を尊重したい」 と話した。
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2014年5月25日08:20
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篠山再生委が「待った」 城東グラウンド...
2014年度当初予算に計上され、 3月市会定例会で可決された、 城東グラウンド (篠山市日置) の改修工事について、 その必要性などを審議していた、 市民や有識者からなる 「篠山再生計画推進委員会」(中川政和委員長、8人) は23日、「投資的事業の選定に適合しない」 とする意見書を酒井隆明市長に提出。 市は、 6月定例会で工事費などを補正予算として計上する予定だったが、 見送ることにした。 当初予算では設計監理費のみが計上され、 議会では改修に対する大きな反対意見は出なかった。
写真・改修工事計画が見直されることになった城東グラウンド=篠山市日置で
篠山市内には野球専用球場がなく、 1999年から野球関係者からの要望や市議の一般質問などで取り上げられた。 2012年6月に野球場建設についての一般質問があり、 市は今田グラウンドも含めた野球場整備に関する基本設計書を作成 (業務委託料約73万円)。 その後、 役所内の内部検討会で、 観客席の新設や周辺フェンス設置など、 約1億4600万円の城東グラウンド整備案を採用した。 市は昨年12月の議会全員協議会で、 14年度当初予算に設計監理費 (1200万円) のみを計上。 総事業費は約1億800万円になることなどを説明した。 その後、 3月市会で可決され、 4月25日に 「スポーツ振興くじ (TOTO) 助成金」 の交付が内定したことで、 6月補正予算で工事費 (約1億680万円、 うち市負担約6700万円) を計上する予定だった。
予定事業費が1億円以上の事業については、 同推進委員会に意見を求めなければならず、 5月21日に同委員会を開いた。 事業選定の基準は、 ▽必要性、 緊急性、 優先性がきわめて高いこと▽事業実施で再生計画策定時の収支見通しより悪化するおそれがないこと―。
市は、 「緊急性が高かった耐震工事が終わりつつある中で、 改修は要望が多かった」 とし、 収支見通しについては 「まったく影響がないということはないが、 大きく影響を及ぼさない」 などとして理解を求めたが、 委員からは 「今の財政状況でも優先するというきちんとした説明がない」 「野球関係者にとっても、 中途半端な改修より、 野球専用球場をつくった方が良いのでは」 「ほかの優先すべき事業と比較検討した中でこの事業を選んだのか」 「今の財政状況下で必要やむを得ない事業なのか」 など、 事業を疑問視する意見が相次いだ。
審議後の採決では、 委員長を除く出席委員5人全員が 「適合しない」 に挙手した。
意見書を受け取った酒井市長は 「長年、 市民や野球関係者から要望を受けており、 少しでも市民の皆さんに喜んでもらえればと今の財政状況に見合った改修を提案したが、 客観的に見て、 必要性がないという意見が出されたことを重く受け止め、 一から再考したい」 とした。 林茂議長は丹波新聞社の取材に 「議会は (改修の) 大枠を認めてきた。 再生委員会の意見を受けた酒井市長の思いを踏まえながら、 議員間で協議したい」 と話した。
推進委員会では事業費が1億円以上になったにもかかわらず、 再生委員会開催が遅れたことを指摘する意見も出た。 酒井市長は、 「委員の皆さんの意見はもっともで、 今後、 1億円を超えそうな事業については、 早く委員会にかけられるように考えたい」 とした。
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2014年5月24日16:48
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県立柏原病院研修医と懇談 5月27日、上...
県立柏原病院の研修医と市民との懇談会 (丹波市自治会長会など主催)が、5月27日午後7時半から上久下地域づくりセンター (同市山南町下滝) で行われる。
研修医の前川沙知さん、 前田沙貴さんが研修講話を行う。 秋田穂束院長も出席する。 同会事務局 (市地域協働課0795・82・1001)。